「サポーターに欠かせない楽しみ」サンフレッチェ広島「イベントスペース」再開
イベント開催の入場制限緩和に伴い、サンフレッチェ広島も入場者数を5000人から7000人に引き上げました。スタジアム周辺の賑わいも少しずつ、以前の姿にもどりかけています。
【矢野キャスター】
「入場制限の緩和に伴い、スタジアムの敷地内のイベントスペースも再開されました」
コロナウイルス感染拡大防止のために閉鎖されていたイベントスペース。27日、緩和の第一段階としてイベントステージが再開されました。
試合前にこのようなイベントを楽しむのは広島の他のプロスポーツの試合にはないサンフレッチェ独特のスタイル。
サポータにとって欠かせない楽しみがようやく戻ってきました。
【女性サポーター】
「楽しみにしていました。開幕戦以来なので、すごく楽しみに、きょう、スタジアムに来ました。楽しいし、テンションがめっちゃ上がった状態で応援できるので選手にもいい効果があるのではないかと思います」
【男性サポーター】
「ステージイベントがあって、そこから試合を見るというのが一連の流れみたいな感じなので、全然違いますね。盛り上がりますし、サポーターの方もイベントがないころに比べると増えている感じがします」
今年はイベントが軒並み中止になったことで出演するパフォーマーにとってもようやくステージに立てる時がやって来ました。
【アイドル・スプラッシュ】
「(Q本当に久しぶりですね、パフォーマンスをやるのはいつぶりですか?)サポーターの皆さんの前でというステージは2月の開幕戦ぶりです。皆さん手拍子とかで、手だけ動かして皆さんが支えてくださったので、最高の気持ちでした。うれしかったです」
(サンフレッチェ広島・奥大地さん)
「なかなかイベントができなかった。来られたお客さんも楽しむところがないというスーっとスタンドに行かれるという、黙って動いていくという感じだったので、こうやって楽しんで頂いたり、滞留してもらうことができてお子さんもサッカーだけではなくて、スタジアムに来る楽しみとかそういう事をしたかったので、やっと、まだ制限があり、席とか難しい状態でやりますけど、少しでもこういう状態が作れたという事は一歩前進だったと思います」
入場者が最大7000人に引き上げられたスタジアム。27日は、およそ4000人のサポーターが入場しました。
Jリーグの規定ではエディオンスタジアムの場合、最大1万500人まで入場可能ですが、クラブでは、感染対策のため座席の前後1列を空けることで、上限を7000人にしています。今後はアウェイ席を設けるなど段階的に規制を緩和していく方針です。
更に、クラブはスタジアムへのアクセスにも気を配っています。
【サンフレッチェ広島・仙田社長】
「感染症対策は万全を期していきます。公共交通機関も、もう換気は十分という確認を取らしていただいたり、一緒になってコロナ禍を乗り切っていきましょうという風に公共交通機関の皆さんにもご相談、合意を取り付けていますから、ぜひ、安心して来て頂きたいと思います」
コロナと共生するスポーツ観戦。以前の通りとはいきませんが、少しずつ以前の賑わいと楽しさを取り戻し始めています。
サンフレッチェ広島F.Cユース、6発快勝で無敗継続 岡山学芸館も白星
高円宮杯 JFA U−18サッカースーパープリンスリーグ2020 中国の第4節4試合が9月26日に各会場で行われた。
サンフレッチェ広島F.Cユース(広島)は竹内崇人らのゴールにより広島皆実(広島)に6-1で大勝。瀬戸内(広島)は1-1で玉野光南(岡山)と引き分けた。岡山学芸館(岡山)は中田樹音らのゴールにより3-1でファジアーノ岡山U-18(岡山)を下し初白星。ガイナーレ鳥取U-18(鳥取)と就実(岡山)の一戦は2-2のドロー決着となっている。
【第4節試合結果】
ファジアーノ岡山U-18 1-3 岡山学芸館
ガイナーレ鳥取U-18 2-2 就実
広島皆実 1-6 サンフレッチェ広島F.Cユース
瀬戸内 1-1 玉野光南
ファジアーノ岡山U-18 1-3 岡山学芸館
ガイナーレ鳥取U-18 2-2 就実
広島皆実 1-6 サンフレッチェ広島F.Cユース
瀬戸内 1-1 玉野光南
10億円目標にサカスタ募金 企業に広島商議所 広島
広島城福監督嘆く「エネルギー使って勝ち点0とは」
<明治安田生命J1:広島1-2G大阪>◇第19節◇27日◇Eスタ
サンフレッチェ広島は前半の連続失点が響き、2連勝を逃した。城福監督は「死力を尽くしたので下を向く必要はないが、あれだけのエネルギーを使って勝ち点0とは」と嘆いた。
ガンバ大阪の10本に対して16本のシュートを放つなど敵陣で戦う時間が長かった。後半に1アシストを記録したMF柏は「数字を出すのは大事だが、勝利につながるのが一番。1つじゃ足りない」と納得していなかった。
G大阪逃げ切り3連勝!!敵地で広島の猛攻凌ぎ切る
ガンバ大阪が敵地でサンフレッチェ広島を2-1で下し、3連勝を飾った。
G大阪が前半、立て続けに得点を奪った。まずは16分、左サイドのミドルレンジでこぼれ球を奪ったMF倉田秋がワントラップから右足を振り抜く。これがゴール右隅を射貫いて先制点になると、20分には倉田の浮き球パスで裏に抜けたFWパトリックが、GKとの1対1を制して追加点を決めた。
しかしボールを支配してゲームを進めたのは広島だった。だが前半24分のFKのこぼれ球からMF青山敏弘が狙ったミドルは右ポストに嫌われる。その後もG大阪ゴールに迫る動きを続けるが、この試合でJ1通算300試合出場のメモリアルとなるGK東口順昭の好セーブにも遭い、なかなかゴールネットを揺らすことができない。
それでも後半25分、広島はMF柏好文の左クロスをFWレアンドロ・ペレイラが頭で合わせてようやく1点を返す。ただし同点までは届かず、4試合ぶりのホームでの一戦を白星で飾ることは出来なかった。
広島が森島&D・ヴィエイラ弾で3戦ぶり白星! 大分は攻撃沈黙で連勝が3でストップ
J1第18節が23日に開催され、10位サンフレッチェ広島は敵地で11位大分トリニータに2-0で勝利した。後半25分にMF森島司、後半41分にFWドウグラス・ヴィエイラがそれぞれゴール。3試合ぶりに白星を手にした。
3-4-2-1のミラーゲームとなった一戦は互いに守備の隙を見せず、膠着状態が続く。前半37分、広島DF井林章が右サイド後方からロングパスを送り、PA内右で受けたFW永井龍がゴールライン際から右足でふわりとしたクロス。ファーで相手に競り勝ったMF東俊希がヘディングシュートを放つも、クロスバーに嫌われた。
その後もスコアレスで推移する中、後半17分に大分DF三竿雄斗が敵陣センターサークル付近でパスカットし、左方向に持ち出して左足を振り抜く。しかし、チームとしてのファーストシュートはゴール左上に大きく外れ、先制とはならない。
拮抗した展開を打ち破ったのは広島だった。後半25分、右サイドのMF茶島雄介が前線に大きくボールを蹴ると、前を向いて収めた途中出場のD・ヴィエイラがマークを引き付けて左へパス。PA内左で反応した森島は対峙するDF岩田智輝を抜かず、コンパクトに左足を振る。グラウンダーのシュートがゴール右に決まり、今季3得点目を挙げた。
4試合ぶりに先制ゴールを許した大分。後半37分、3戦連続ゴール中のMF田中達也が左サイドからカットインし、右足で鋭いミドルシュートを放つ。しかし、ワンバウンドしてゴール右に向かったボールはGK林卓人にはじき出された。
すると、後半41分に広島が追加点を奪取。左サイドのMF柏好文が浮き球のスルーパスを送り、受けたD・ヴィエイラがPA内中央に抜け出す。GKムン・キョンゴンとの1対1から右足のアウトサイドでゴール右に流し込み、2戦連発となる今季7点目をマークした。
大分は最後まで攻撃のリズムをつかめず、0-2でタイムアップ。5試合ぶりに黒星を喫し、連勝は3で止まった。
【広島】人柄がにじみ出る青山敏弘の気遣い。練習後に歩み寄ってきて…
サンフレッチェ広島の青山敏弘は「気遣いの人」だとよく感じる。特に印象に残っているのは、昨年9月に応じてくれたインタビューでのコメント。右膝の大怪我から復帰後だったのだが、自身の長期離脱中にチームの世代交代が進んでいる状況を踏まえて、次のようなことを語っていた。
「自分の影響力があるのは知っている。だからと言って、若くて良い選手が出てきたのに、彼らの邪魔をしたくない。このチームが新しいチームになっていくなかで、自分がどう……。分からないですよ。うん……、分からないですけど、とにかく、怪我もあって上手くいかないなかで、一歩引いていろいろと思っていました」
もちろん、自らがサッカー選手として生き残っていって、第一線でまだまだ活躍しようとしている。ただそれだけではなく、チーム、そして仲間が上手くいくために何ができるかについても、大事に考えていると感じた。
今週木曜日に全国発売される「サッカーダイジェスト」では、「司令塔が語る『司令塔論』」という特集を組んでいる。その誌面でも広島の司令塔として青山がインタビューに応じてくれた。
「司令塔論」にも、「チームや仲間が上手くいくために何ができるか」を大事にしている想いが垣間見えたのだが、それは、直近の柏戦でも表現されていた。
ダブルボランチを組む川辺駿が豊富な運動量を活かして動き回る分、青山は川辺の動きに合わせて中盤のバランスを保っていた。加えて、攻撃が詰まった際の逃げ道となるパスコースを後方で作り、ボールを受ければサイドにパスを散らす。広島のサイド攻撃が上手く循環するように、中盤の低い位置でチームを下支えしていた。
たぶん性根から気遣いの人なんだと思う。印象深いエピソードを紹介したい。
前述した昨年9月のインタビューは、「サッカーダイジェスト」にて広島のクラブダイジェストで特集を組んだ企画の一部だった。その特集内では荒木隼人のインタビューも掲載。連日の取材で青山が1日目、荒木が2日目だったのだが、荒木のインタビュー前にクラブハウスの出口付近で練習を見ていた時のことである。トレーニングを終えて引き上げる青山が筆者に歩み寄ってきた。
「昨日はありがとうございました」
そう言っておじきをしてくれた。練習後に報道陣へ「お疲れ様です」と挨拶してくれるサッカー選手は多いが、メディア全体にではなく個人的にわざわざ挨拶してもらい、「なんて律儀なんだろう」と感動した。その紳士ぶりは、丁寧に受け答えしてくれた今回のインタビューでも、なんら変わっていない。やはり「気遣いの人」である。
チームには脚光を浴びる選手がいれば、必ず縁の下の力持ちがいる。今季の広島は昨季に比べれば、まだ上位へ進出していないが、一方で下位に沈むほどの大崩れはしていない。それは、怪我なくコンディション良好の「気遣いの人」が土台となって支えているおかげなのだろう。
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
青山敏弘「うちの若いの、すごいでしょ」。 若手を称賛も道を譲る気なし
移籍が日常のサッカー界において、ひとつのクラブにとどまり続けることは珍しい。 とりわけ、海外移籍のハードルが下がった現在は、"チームの顔"と呼べるような選手にこそお声がかかりやすい傾向にあり、ひと昔前のように「ミスター〇〇」と呼ばれるような選手が生まれにくい状況にあるのは確かだろう。 今季のJ1の顔ぶれを見渡すと、在籍年数最長は1998年に鹿島アントラーズに加入した曽ヶ端準だ。在籍23年目を迎えた41歳のベテランは、若手の激しい突き上げがあるなか、今季もリーグ戦1試合に出場し、勝利に貢献している。 フィールドプレーヤーで最長はガンバ大阪に20年在籍する遠藤保仁だが、横浜フリューゲルス、京都パープルサンガを経ての加入のため、ひとつのクラブというくくりには当てはまらない。純粋に生え抜きの条件下では、川崎フロンターレの中村憲剛と、柏レイソルの大谷秀和が18年で最長となる。いずれも"ミスター"の称号が当てはまるクラブの象徴である。 次点に名を連ねるのは、サンフレッチェ広島の青山敏弘だ。こちらは、今年で在籍17年目を数える。広島と言えば、和幸&浩司の森崎ツインズが象徴的だが、青山もまたこのクラブのレジェンドと呼ばれる存在だろう。 今季は新型コロナウイルスの影響による過密日程やレギュレーション変更によって、各クラブが積極的に若手を起用する傾向にある。広島も例外ではない。 そもそも広島は、昨季から世代交代を推し進めており、GKの大迫敬介を筆頭に、森島司、荒木隼人と20代前半のタレントがスタメンに定着した。今季も浅野雄也、東俊希、藤井智也ら東京五輪世代の有望株が出場機会を増やしている。 そんななか、今年で34歳となった青山敏弘は世代交代の波に抗いながら、変わらぬ存在感を示している。今季は、途中出場も含めれば全16試合にピッチに立っており、ケガでシーズン前半を棒に振った昨季の出場試合数をすでに上回っている。9月19日に行われた柏レイソル戦でも、当然のようにスタメン出場を果たし、安定感抜群のプレーで敵地での勝ち点1獲得に貢献。得意のダイレクトパスで攻撃のスイッチを入れ、的確な位置取りで相手の攻撃を封じた。走行距離11.636kmはチームトップの数値だった。
運動量とロングフィードは、青山という選手の最大の魅力だろう。とりわけ、一気に局面を変えるフィードは、かつて佐藤寿人とホットラインをつなぎ、多くの歓喜を生み出してきた。 もっとも最大のパートナーを失った近年では、ほれぼれするような美しいフィードを見る機会が減少した。だが、それでも俯瞰するような視野でピッチ全体を見渡し、味方の足もとやスペースに力強いインサイドキックを打ち込んでいくパスワークは、機械のような精密さを保っている。 柏戦で際立ったのは、状況判断とプレー精度の高さだ。互いにカウンターの応酬のようなハイテンションの展開となるなか、後方でボールをさばく青山は、縦だけでなくサイドチェンジを多用し、スペースを広げる配球を心がけていた。 攻め急ぎが見られればボールを落ち着かせ、隙を見出せば一気に縦パスを打ち込んでいく。先制点の場面でも、青山の何気ない縦パスが柏の守備網を打ち破った。 ◆「レンタル移籍後に日本代表まで上り詰めた5人の男たち」はこちら>>> 浅野と森島の2シャドーに自由を与え、後方でボールをさばきながらボランチでコンビを組む川辺駿を前に押しやり、ビルドアップでは荒木のサポートに回る。ゴールに直結する役割をこなしていた数年前とはスタイルを変え、今の青山はひとつの歯車としてチームを回していく"黒子役"に徹しているように感じられた。 そこには、若手に対する期待感があるからだろう。 「うちの若いの、すごいでしょ」 昨季、ルーキーながらスタメンを勝ち取った荒木について聞くと、うれしそうに話していたのを覚えている。まだ新型コロナウイルスの影響による取材規制がなかった今季のルヴァンカップ開幕戦で話した時も、途中出場からインパクトを放った浅野や藤井を"愛のある表現"で期待感を表していた。柏戦でも、途中からピッチに立った東に積極的に声をかける姿が印象的だった。年齢や立場を考えれば当然の役割ではあるが、まるで求道者のように自己研磨を積み、ストイックなまでに自分に向き合っていたひと昔前では想像もできない振舞いである。 一方で、簡単に若手に道を譲る気はないだろう。自身もプロ入り2年間は、大ケガもありピッチに立てない悔しさを味わってきた。試合に出られないその期間の努力は筆舌に尽くしがたいものがある。 だからこそ、青山は今の立場を勝ち取れたのだろう。プロ3年目、20歳の時にミハイロ・ペトロヴィッチ監督に才能を見出されて以降、広島の主軸を担い、3度の優勝を経験し、ワールドカップ戦士にもなった。その経験値は青山だけでなく、ポテンシャルを秘めた若手が揃う広島にとっての財産だろう。 そういえば以前、一度だけ、引退について聞いたことがある。すると青山は、こう返してきた。 「だいぶ先であってほしいですね」 どうやら、辞めることなど考えていないようだ。円熟味を増した広島のバンディエラは、これからも紫のユニフォームを身にまとい、ピッチを走り続けるだろう。【広島】オルンガ封じに全身全霊。成長を続けるCB荒木隼人の可能性
柏は北爪J1初ゴールも広島とドロー/柏-広17節
<明治安田生命J1:柏1-1広島>◇第17節◇19日◇三協F 前節でともに連勝がストップした柏レイソルとサンフレッチェ広島の対戦は引き分けに終わった。広島は前半9分、左サイドを崩しMF柏のクロスにFWドウグラス・ヴィエイラが頭で押し込み先制。柏はFWオルンガが何度も決定機を迎えるもなかなかゴールを割れない。しかし、前半ロスタイム、柏はカウンターからDF北爪のJ1初ゴールで同点に追いつく。後半は互いに決定機でネットを揺らせず試合終了。勝ち点1を分け合った。
【広島】オルンガを警戒する茶島雄介「何もないところから点を取れる」
サンフレッチェ広島MF茶島雄介は今季、ジェフユナイテッド千葉への期限付き移籍から復帰。川崎フロンターレ戦の大敗を受けて臨む次節、柏レイソル戦に向けて、相手の得点源への警戒心を口にした。
5失点から巻き返しへ
サンフレッチェ広島は9月13日の明治安田生命J1リーグ第16節で、川崎フロンターレに1-5で大敗した。14分に先制されて迎えた後半立ち上がりの47分、50分、51分に連続失点するなど、今季最多失点で川崎Fの攻撃力に屈している。 この試合で控えスタートだったMF茶島雄介は「個としても組織としても、レベルの差を感じた。相手のプレー強度にもついていけなかった」と振り返った。自身は0-3とされたた直後の51分に交代出場したものの、一度もボールに触らないうちに4失点目。「前後半の立ち上がり、集中しなければいけない時間帯でやられてしまった」と反省点を挙げた。 広島は88分の失点で0-5とされた後、90分に茶島が相手のクリアをカットして前につないだところから、MF浅野雄也が決めて一矢を報いている。それでも本人は「ボールを奪ったら前に押し返すプレー、もう一度前でプレーすることを意識しましたが、あまりできなかった」と、大敗もあって自己評価は厳しかった。 次節は19日に、アウェーで柏レイソルと対戦する。大敗からの巻き返しに向けて相手の攻撃で警戒すべきは、やはりFWオルンガだろう。前節まで15試合に出場して16得点、得点ランク首位を走るストライカーを封じて勝機を引き寄せたい。 茶島は昨季までジェフユナイテッド千葉に期限付き移籍しており、柏はダービーマッチを戦うライバルだった。オルンガと同じピッチに立ったことはないが、「何もないところから、一発のロングボールなどでも点を取れる選手」と、その脅威について語る。「集中力を切らさないようにしなければいけない」という守備対応から2試合ぶりの勝利を目指すべく、イメージを膨らませていた。
【広島】最多5失点からの巻き返しへ、城福監督の「小さなリスタート」
サンフレッチェ広島の城福浩監督が、1カ月後の雪辱に強い意欲を見せた。9月13日の川崎フロンターレ戦で1-5の大敗。目指す堅守を取り戻すべく、オフ明けの練習から新たな積み上げを始めている。
青山&川辺と話し合い
サンフレッチェ広島は2日間のオフを挟み、9月16日に練習を再開。練習後の取材で城福浩監督は「前回の試合がショッキングな結果になってしまったがゆえに、この2日間は、いろいろなことを根本的に考える時間になった」とオフについて振り返った。 ショッキングな結果とはもちろん、13日の明治安田生命J1リーグ第16節、川崎フロンターレ戦。前半に先制され、後半立ち上がりには立て続けに3点を追加されるなど守備が崩壊し、1-5で敗れた。5失点は2018年の城福監督就任後の公式戦最多失点で、首位を独走する相手との差を見せつけられている。 16日の練習では、狭いエリアで攻守の切り替えの攻防を繰り返すパスゲームなど、チームの基本を確認するようなメニューを消化した。「攻守にいろいろなものを積み上げてきた中で、絶対に我々が外したくないものをしっかり確認する」と意図を説明した城福監督は、「小さなリスタートと言えるかもしれない。やり方が大きく変わるわけではないけれど、特に(連戦ではなく、次の試合まで)1週間空くときは、この前の負け方からしても、そういうことが大事だと思っている」と続けた。 全体練習後にはMF青山敏弘とMF川辺駿を呼び止め、ホワイトボードを使いながら10分以上にわたって意見交換する様子も見られた。「我々がどういうサッカーをやりたいのか、というところで、実は僕の中で、勝っていても引き分けていても、ずっと引っかかっていた部分があった」という城福監督は、「それをコーチ陣にぶつけたり、選手とも話したりして、少し整理ができた」と明かす。 青山と川辺との話し合いについても「彼らから見た景色もある。前回の試合だけでなく、私はこう思っているけど、どうだ、ということで、彼らの意見を聞けたのは、すごくよかった」と前向きにコメント。19日の次節、柏レイソル戦に向けて「こういうことだったのか、と見れば分かっていただけるような試合にしたい」と意欲を見せた。 川崎Fとは10月14日にホームで再び対戦する。「選手にも言いましたが、1カ月後に我々が『らしく』戦って勝ち点3を取る、という目標を与えられた」と語った城福監督は、「もちろんフロンターレ戦だけにフォーカスするのではなく、そういうチームになっていくために、新たなスタートを切りたい」と続け、まずは柏戦からの巻き返しを誓った。
【J1広島】右サイドからチャンスを演出する“技巧派”、茶島雄介の原点
2018年シーズンよりジェフ千葉に期限付き移籍となっていた茶島雄介が、今季より古巣のサンフレッチェ広島に復帰した。
【広島】大敗の中で決めたゴールの意味。浅野雄也「この負けは忘れない」
川崎フロンターレに1-5と大敗した試合で、浅野雄也は途中出場からサンフレッチェ広島の唯一のゴールをもたらした。大量リードを許している状況の中、若きアタッカーはどんな思いでピッチに入っていたのか?
絶対に点を取ってやると思っていました
悔しい大敗の中で、一矢報いたのが浅野雄也だった。0-4とされたあと、64分に登場。およそ30分、ピッチを駆けた。 ネットを揺らしたのは、90分。川崎Fの一瞬のスキを見逃さなかった。右サイドで茶島雄介が相手のクリアをダイレクトで前方に送ると、浅野がヘディングでつなぎ、ボールがエゼキエウへ渡る。同時に自らはサイドライン際から中央へ走りだし、エゼキエウとスイッチするように再びボールを受け取り、ボックスの外側から左足を豪快に振り抜いた。 今季4点目。そのうち3点は途中出場から決めたものだ。チームに何が必要で、自身が何をすべきか。浅野は整理したうえでピッチに入り、そして仕事まっとうしてみせる。 「1点、1点を取りにいく姿勢を、途中から出た選手たちで示してチームを引っ張っていけたらなと思っていました」 「自分がピッチに入ったら絶対に点を取ってやると思っていました」 大きくリードされた中でも、浅野はファイティングポーズを取り続けていた。ゴールの場面、川崎Fの守備陣の足が一瞬、止まったが、そこを見逃さなかった。 「交代選手がよりエネルギーをチームに与えるのは、われわれのテーマにもしている。もちろん、どのチームもそうだと思いますけど、チームがヘッドダウンしそうなときに、彼らが、入っていった選手がハードワークしてくれたことは今後につながると思います」と城福浩監督も、そのプレーを称えた。 次節はアウェーの柏レイソル戦。広島の方が1試合消化が少ないものの、順位で言えば2つ上、5ポイント差をつけられて7位に位置するチームだ。上位に争いの扉を開くには当然ながら、負けられない相手。 「試合後のミーティングでも監督が言っていたんですが、あれだけ点を取られても、あきらめない姿勢を見せられたことが、今日の唯一のプラスかなと思います。この負けを、みんなで忘れずに1試合を通してスキのないようにしていきたいと思います」 浅野が挙げたゴールを、本当に次につなげられるかどうか。チームとしてリバウンドメンタリティーが、問われる。
フロンターレに大敗もサンフレッチェは強い。
上位進出もあると思える理由
勝ったり、負けたり。よくも悪くも、つかみどころのないチームである。
今季J1で9位につける、サンフレッチェ広島のことだ。
これまで15試合を戦い、6勝6敗3分けと完全に五分の星で勝ち点21なのだから、全18クラブの真ん中に位置する現在順位は、妥当な成績ということになるのだろう。
しかしながら、総得点23は、現在2位のセレッソ大阪(総得点25)、同4位の名古屋グランパス(同24)と比べても遜色なく、総失点19はJ1全体で5番目の少なさだ。
各クラブの消化試合数に違いがあるにしても、残している数字から考えれば、広島はトップ5に食い込むくらいの順位にいても不思議はない(成績はすべて第16節終了時点。広島は1試合未消化)。
本当は強いのか、弱いのか。かつて4シーズンで3度のJ1制覇を成し遂げた"元・王者"は、その判断が難しい状態にある。
今季ここまでの戦いを振り返ると、広島にははっきりとした必勝パターンがあることがわかる。それはすなわち、無失点だ。
失点をせずに試合を進めるなかで、FWレアンドロ・ペレイラ(7得点=チーム最多)、FWドウグラス・ヴィエイラ(5得点)などの個人能力を生かす、あるいはセットプレー絡みで効率よく得点を奪う。そうした試合運びで、勝利を手にしてきた。
今季広島が挙げた6勝のうち、5勝が完封勝利。唯一の例外は第15節の清水エスパルス戦(4-1)だが、これにしても、大量リードで試合の大勢が決したあとに1点を失ったものであり、基本的な流れは必勝パターンに当てはまる。
しかも、無失点が勝利の条件とは言っても、ひたすら守りを固めてワンチャンスを生かすような戦い方をしているわけではない。失点を取り返そうと前に出てくる相手の力を利用し、巧みなカウンターで加点するのもまた、広島が得意とするところである。5つの無失点勝利の中に1-0のスコアがひとつしかないことが、その証拠だ。第1節で鹿島アントラーズを、第2節でヴィッセル神戸を、立て続けに3-0で粉砕した連勝に、広島の"長所"が存分に表れていた。
先制した試合のほとんどは、少なくとも引き分けに持ち込んでおり、先制しながらの逆転負けは、第3節の大分トリニータ戦(1-2)があるだけだ。
しかし、無失点に抑えることこそが勝利の方程式となっている広島ではあるが、守備の強さを売りにしているかというと、決してそうではない。
むしろ、ボールを保持して試合を進め、そのなかで守備への切り替えを早くして相手の攻撃を抑え、ショートカウンターにつなげる。それこそが、目指すサッカーのスタイルである。
だからこそ、悪いボールの失い方をしたり、チーム全体が間延びしたりして、組織的な守備ができない状態になると、意外なほどに脆い。
2敗2分けと4試合勝利から遠ざかった第10節から第13節を見ても、あっさりと崩されて失点を重ねるケースは目についた。
そんな"短所"がモロに表出したのが、第16節の川崎フロンターレ戦だったのだろう。
広島は前半14分、川崎のパスワークについていけずに先制を許すと、後半開始からわずか5分あまりの間に3失点。終盤にはPKを献上し、さらに1点を追加された。
最後にMF浅野雄也のゴールで一矢を報いはしたが、結果は1-5。屈辱的な大敗だった。
広島を率いる城福浩監督は「川崎のクオリティーの高さは認識していた」と言い、こう悔しがる。
「多くの失点をすることは想定していなかった。結果として5点を取られて負けたのは本当に悔しい。自分たちの現在地をしっかりと受け止めないといけない試合だった」
最近6試合で3失点以上を喫するのは、これが3試合目。これだけ必勝パターンが崩れれば、成績が安定しないのも無理はない。だからといって、短所の改善に注力するのは得策ではないだろう。
大敗を喫した川崎戦であろうとも、広島の長所は間違いなく発揮されていたからだ。
広島は先制を許した前半、29分の飲水タイムを境にして、確かに主導権を握った。ボール支配率を高め、広島の選手たちが敵陣に攻め入り続けると、対照的に川崎の選手たちは互いの距離感が悪くなり、奪ったボールを前線につなぐことができなくなった。
カギを握っていたのは、ダブルボランチの青山敏弘と川辺駿である。
それまでは相手の守備網の外で、安全にパスを回すことが多かった広島が、この時間帯に入ると、ボランチから効果的な縦パスが打ち込まれるようになった。前半31分のレアンドロ・ペレイラのヘディングシュートにつながった場面などは、まさにそこから生まれている。
後半に入っても、広島が強度の高いプレーを連続で見せるシーンは多かった。
前へ前へとパスを打ち込み、相手を食いつかせたらサイドチェンジ。ボールを失ったとしても、早い守備への切り替えで奪い返し、連続攻撃を仕掛ける。速いテンポで攻守が繰り返される様は、かなりの迫力があった。
相次ぐSNS上の差別発言・誹謗中傷…広島が13日試合後に確認「絶対に許すことはありません」
広島は13日にJ1第16節で川崎フロンターレと対戦していた。クラブ公式サイトによると、その試合後にSNS上で、広島やその所属監督や選手に対する差別的発言や誹謗中傷があったという。
広島は「サンフレッチェ広島としては、いかなる差別的、侮辱的な行為や言動、SNSなどでの発言も、絶対に許すことはありません」と強調。「これからもサンフレッチェ広島は、差別や暴力のない社会の実現に向けて、継続的に取り組みを進めて参ります」と伝えている。
昨今問題に挙がるSNSでの誹謗中傷はサッカー界にも及んでおり、今月7日には横浜F・マリノスも所属選手に対する差別的発言や誹謗中傷があったことを発表。これまでにもアルビレックス新潟や浦和レッズ、FC東京なども声明を出している。
広島5失点で3連勝逃す「自分たちの現在地」監督
<明治安田生命J1:川崎F5-1広島>◇第16節◇13日◇等々力
サンフレッチェ広島は大量5失点で3連勝を逃した。前半こそ1失点も、後半は開始6分間で3失点。
終了間際に途中出場のFW浅野がゴールを奪ったが、万事休すだった。城福監督は「5点取られて負けたのは悔しい」と厳しい表情を見せつつも「自分たちの現在地を受け止めないといけない試合だった。反省を次に生かしていければ」と糧にすると誓った。
[スーパープリンスリーグ中国]竹内、菅野の3得点など広島ユースが11発勝利。米子北も2連勝:第2節
高円宮杯JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ2020 中国は12日、第2節を行った。
サンフレッチェ広島ユース(広島)が怒涛の11ゴールでガイナーレ鳥取U-18(鳥取)を破った。鳥取が188cmDFシュレスタ明澄のゴールなど前半23分までに3得点を挙げてリードしたが、広島は19年U-16日本代表MF棚田遼のゴールで追いつくと、前半41分にMF光廣健利が勝ち越しゴール。その後、MF竹内崇人の2試合連続となる3得点とFWは菅野翔斗の3得点によってゴールを重ね、11-3で開幕2連勝とした。
米子北高(鳥取)は、俊足FW中田来輝の2ゴールとエースFW崎山友太のゴールによって瀬戸内高(広島)に3-1で勝利。こちらも開幕2連勝とした。作陽高(岡山)は、MF中島理慶の2ゴールとFW杉本翔の3得点によって広島皆実高(広島)に5-2で勝利。また、就実高(岡山)は、MF野尾哉翔の2ゴールとFW安柏勲の決勝点によって岡山学芸館高(岡山)に逆転勝ちしている。
【第2節】
(9月12日)
[就実高校祇園グラウンド]
就実 3-2 岡山学芸館
[就]野尾哉翔(56分、86分)、安柏勲(90+4分)
[岡]宗川遼哉(25分)、須賀大貴(45+3)分
[どらドラパーク米子球技場]
鳥取U-18 3-11 広島ユース
[鳥]阪口颯汰(9分)、佐伯蓮(11分)、シュレスタ明澄(23分)
[広]高柳英二郎(4分)、棚田遼2(18分、35分)、光廣健利(41分)、竹内崇人3(43分、45+2分、90分)、菅野翔斗3(49分、52分、55分)
[どらドラパーク米子陸上競技場]
米子北 3-1 瀬戸内
[米]中田来輝2(4分、35分)、崎山友太(66分)
[瀬]風呂迫恵人(48分)
[政田サッカー場]
岡山U-18 15:00 立正大淞南
[ワードシステムフィールド]
作陽 5-2 広島皆実
[作]中島理慶2(6分、41分)、杉本翔3(27分、56分、63分)
[広]大石凌摩(14分)、大原幹太(86分)
【川崎F vs 広島】鬼木達監督「サッカーはエンターテインメント」。だからこそ「ゴールは少しでも多く取り続けたい」
川崎Fがホーム広島戦で、公式戦13連戦の13試合目を迎える。この広島戦で川崎Fはリーグ戦17試合目。すなわちシーズンの折返しを迎えることとなった。節目の大事な試合だということもあり勝利で締めくくりたいと鬼木監督は話す。
「せっかくここまで全員でやってきたので。でも13連戦ですかね。そこの一区切り。折返しになりますし、そういう意味でいうとしっかりと勝点3、あとはホームで神戸戦よりもいいゲームを見せたいという思いはあります」
この川崎Fの公式戦13連戦は8月1日の第8節G大阪戦からスタート。ACLの大会日程の関係で24節の神戸戦が8月26日に。またJリーグYBCルヴァンカッププライムステージ進出のため、9月2日に神戸との準々決勝が入り13連戦となった。8月の全ての週と、9月の2週目までの水曜日に試合が入る過密日程だった。
この間の戦績は、前節の神戸戦までの公式戦12試合で9勝1敗2分というもの。1試合3得点を目指す鬼木達監督の指示を受けた選手たちは、攻撃的な姿勢で試合に臨んだ。12連戦中の総得点はリーグ戦、ルヴァンカップを含め38得点で1試合平均3.17点を達成。その一方で失点は13にとどまった。攻守でバランスを見せて来た形となった。
今後、年間勝点などの記録などが見えてくる可能性もあるがそうしたものについてどう思っているのか。鬼木監督は「(勝点などの)数字に関しては自分としてはそんなに意識はしてないです」と話す。鬼木監督が究極的に求めているのは優勝で「言ってしまえば優勝するための勝点だと思ってる」からだ。だからこだわりの最優先は「優勝というもの」だと明言。
ただ、その中で「サッカーはエンターテインメントだと思っている」との前提に立つ上で、試合を見てくれる方々に「価値あるものを見せたい」のだと考えているのだという。
だから「同じ勝点3しか獲得できないですが、でも得点とか、見せるとか。価値あるものを見せたいという思いは変わらない。そういう意味ではゴールは少しでも多く取り続けたいという思いはあります」とのスタンスで試合に臨んでいる。
繰り返しになるが、8月9月の公式戦13連戦はリーグ戦折返しとなる17試合目。その広島戦で川崎Fはどんなおもしろさを見せてくれるのだろうか。期待したいと思う。
文:江藤高志(川崎F担当)
【川崎Fvs広島プレビュー】リーグ屈指の堅守を誇るチーム同士が対峙…攻撃力では川崎Fが広島を圧倒する
川崎フロンターレ 難敵連破の勢いそのままに、連戦を最高の形で締めくくれるか
【プラス材料】
依然として首位をひた走る状態だが、2位のセレッソ大阪、3位のFC東京も追走し続けているため、勝ち点差は広がっていない。ただ、チームのやるべきことも変わらない。最後まで勝ち続けていくことである。
その意味でも、直近の2試合の勝利は大きなものだったと言える。昨季のリーグ覇者である横浜F・マリノス、天皇杯を制したヴィッセル神戸という難敵を、どちらも逆転勝ちで下した。際立つのは、リードされても慌てない冷静さと選手交代で流れを変えて一気に畳みかける強さだ。「スタート、サブという枠組みだけではないというか、誰が出ても力を発揮できるのが良いところ」とMF守田英正は胸を張った。
総力戦で戦い続けていく中で、スタイルを成熟させながら、連勝を目指していく。
【マイナス材料】
勝利したものの、前節の神戸戦は内容的に厳しい試合だった。自慢のハイプレスが機能せず、神戸のロングボールとサイド攻撃に手を焼いて2失点。守備陣だけの問題ではなく、チームとしての対応力にも課題が残った試合だったと言える。
ただ、そうした判断力の部分では、コンディションの問題も少なくない影響があるだろう。特に最終ラインは、試合展開や出場時間に応じて入れ替えを行っている前線や中盤に比べるとメンバーが固定されているため、疲労も色濃くなってきている印象だ。MF山村和也やDFジオゴ・マテウスといったフレッシュな顔ぶれが、最終ラインに並ぶかどうかも注目したい。
8月から続いた過酷な公式戦13連戦もこれがラストとなる。勝利で飾って1週間のインターバルに入りたい。
文:いしかわごう
■サンフレッチェ広島 今季初の3連勝は目前。好調のブラジル人FWへの期待は大きい
【プラス材料】
前節は清水エスパルスを相手に今季最多となる4得点を記録。今季3度目となる連勝を飾った。FWドウグラス・ヴィエイラは2試合連続、FWレアンドロ・ペレイラは4試合で3得点とストライカーが結果を出している。また、期待のドリブラーMFエゼキエウが今季初先発・初得点を決めたことも大きな収穫だ。
何よりも第14節の北海道コンサドーレ札幌戦から6人を入れ替えるという「半ターンオーバー」を決断した采配によって勝利をつかんだことは、今後のシーズンを戦ううえで大きなプラス材料につながった。
主力選手たちが川崎フロンターレ戦に向けてある程度の休息をとることが出来ただけでなく、チーム競争が激化してチームの底上げが出来たという意味でも重要な意味を持つ清水戦となった。
【マイナス材料】
4-1というスコアではあるが、前節の清水戦は決して盤石ではない。前半から相手にチャンスを作られ、特に後半はボールの失い方が悪く、カウンターから2度にわたってビッグチャンスを与えてしまった。GK大迫敬介のビッグセーブやDF井林章のスーパークリアによって救われはしたが、2試合連続3失点を喫した時の「らしくない」乱れは、まだ余韻が残っている。
また、セットプレーで失点してしまったこともサンフレッチェ広島らしくない。攻撃陣が活性化しているのはいいが、できるだけ相手陣内でのサッカーを展開できるようにならないと、内容を安定させることは厳しくなる。そのためにも前からの圧力、ビルドアップの安定を求めたい。
広島が2連勝で川崎戦へ弾み! 城福監督は強敵相手に強気の姿勢「首位を走り続けさせるわけにはいかない」
[J1リーグ15節]広島4-1清水/9月9日(水)/エディオンスタジアム広島
前節5試合ぶりの勝利を挙げたサンフレッチェ広島が、続く清水エスパルス戦でも4発快勝を収め、上位浮上に向けて弾みをつけた。
試合は、立ち上がりから両チームともに頻繁に好機を創出し、どちらに試合が転んでもおかしくない展開に。しかし先手を取ったのは広島だった。ペナルティエリア手前でのパス回しから、最後はエゼキエウが相手の意表を突くシュートを放ち、ゴール左に突き刺す。
1点リードで迎えた後半も勢いそのままに、71分にドウグラス・ヴィエイラ、81分にレアンドロ・ペレイラ、88分に柏好文がネットを揺らし、気づけば4点差に。試合終了間際に1失点はしたものの、4-1の快勝で試合を終えた。
城福浩監督は試合後の会見で、「今日は本当にサポーターとともに勝点3を獲って喜び合いたかった」とこの一戦に懸けていた想いを吐露。最後の失点こそ反省の色を見せたものの、最後まで走り抜いた選手らを称えた。
「自分たちが上に食らいついていくためにも、今日は絶対に負けられない、そういう思いを選手が持って戦ってくれたと思う。粘り強い守備、相手のゴールに向かっていく裏へのランニングというところはかなり意識していたので、そこをしっかり出せて4点取れたっていうところは非常に良かったと思います。ただ、最後はゼロで抑えなければいけなかったですし、5点目が取れそうななかからボールを失っての1失点っていうのは、ゲームの運び方を含めて、そこはしっかり反省したいと思います」
真夏の連戦も終盤に差し掛かるなかで嬉しい2連勝。しかし、次節の相手は、圧倒的攻撃力で首位をひた走る強敵・川崎フロンターレが相手だ。
「このまま首位を走り続けさせるわけにはいかないので、川崎さんの背中がしっかり見えるような戦いをしたい。もちろん勝点3を取れたとしてもまだ背中が見える状況ではないですけど、我々がやれる最大限のことをやらないといけない。自分たちにも目標があるので、まだまだ諦めていませんし、ここからしっかりと追い上げていけるように、ベストな準備をしたいなと思います」
広島はこの勢いのまま、3連勝中の首位チームから勝点を奪えるか。次節は中3日の13日に、川崎のホーム、等々力競技場に乗り込む。
「9か月間会えていない…」エゼキエウが愛する妻に捧げた来日後初ゴール! 最愛の人への想いを赤裸々告白
[J1リーグ15節]広島4-1清水/9月9日(水)/エディオンスタジアム広島
Jリーグ初先発でいきなり、来日後初ゴールを飾ったMFエゼキエウが、母国ブラジルに残る愛する妻への思いを語った。
清水エスパルス戦で初先発を飾ったエゼキエウは、32分にペナルティエリア手前の左から左足で鋭いグラウンダーのシュートを放ち、ゴール左に突き刺した。このゴールを皮切りに広島は、後半に3得点を重ね、今季最多得点となる4発快勝で2連勝を飾った。
先制点を挙げたブラジル人アタッカーは、「来日してからずっと結果が欲しくて、やっとゴールを決めれてホッとしている。ただこれで自信はつきましたが、次に結果を残していかなきゃいけない」と決してこの結果に満足せず、すでに前を向いている。
今季ブラジルのボタフォゴから広島に移籍し、初めて活躍の場を海外へと移したエゼキエウ。しかし本人も「海外でプレーすることの難しさをすごく感じている」と話す通り、日本のサッカー、環境に適応するのに時間を要し、ここまでなかなか出場機会に恵まれずにいた。そんななかで心の支えとなっていたのは、今年1月に結婚した妻の存在だった。
「来日してから9か月間彼女に会えていないなかで、本当にいろんなことが起こって、苦しい状況のときもずっと遠く離れているところから自分を支えてくれていた。本当に(今日のゴールを)喜んでいますし、一番自分のそばにいて欲しかった人です。そんな家族のためにも、本当に大きな意味を成すゴールだったので、これからどんな困難が待ち受けているか分からないですけど、それも乗り越えていけるという自信をこのゴールが示してくれたと思っています」
コロナ禍やビザの関係でいまだ再会は果たせずにいるが、得点後には「妻からもリクエストがあった」という、左手の薬指にキスをするパフォーマンスも披露。エゼキエウは遠いブラジルの地から支え続けてくれている妻のためにも、さらなる活躍を誓う。
【J1広島】“サンフレッチェの点取屋”レアンドロ・ペレイラが語る今後の展望。「ゴールを決めることが自分の仕事」
J1広島のGK大迫 失敗乗り越え、取り戻した挑戦者魂
若者は、安定とは無縁な存在である。爆発的な力を見せつけるかと思えば、どうしてそんなミスをするのかとため息をつくような事態にも陥る。その不安定さが若者の弱点であり、一方で魅力でもある。
J1広島のGK大迫敬介は7月8日の大分戦で試合終了間際に致命的なミスを二つも犯してしまい、チームは逆転負けを喫した。敗因の全てが大迫にあるわけではないが、直接的な要因であることは疑いない事実。それは大迫が最も分かっていた。
「何をやっているんだ、俺は」敗戦を決めた逆転弾を食らって突っ伏した時、思わず叫んだ言葉。そこからずっと、若者の脳裏にはその言葉と失点シーンが焼き付いて離れなかった。
練習しかない。やるしかない。林卓人をはじめとするGK王国・広島の伝統は、どんな状況に陥っても集中するひたむきな練習。スタメンを外されても、再びポジションを取り返しても、大迫はトレーニングに集中した。
しかし、全てが昨年のようにうまくいくわけではない。スタメンに復帰した横浜FC戦、湘南戦と連続完封した後は浦和にPKを決められて敗戦。FC東京戦、横浜M戦と連続3失点。先週末の仙台戦(8月29日)でもリードを追いつかれて勝ち点1。チームも大迫も波に乗れない。
だが、仙台戦での大迫は数々のビッグセーブでチームを救い、大きな一歩を示した。きっかけは横浜M戦での2失点目。左からのクロスをジュニオール・サントスに強烈なヘッドで決められたシーンだ。相手のストライカーが持つ破壊力が印象に残ったが、大迫は違う視点を持つ。
「あのクロスに飛び込めなかったことが悔しい。前に出て失敗する方が出ずに失点するよりも自分らしい」
大迫敬介の真骨頂は、失敗を恐れないこと。「怖いものなど何もない」という闘志を表現するプレーが、サポーターの心を震わせる。
仙台戦で大迫はミスを恐れず、難しいクロスにも飛び込んでキャッチに行く姿勢を取り戻した。挑戦者精神を手にした若者は、強い。(紫熊倶楽部・中野和也)
大迫敬介(おおさこ・けいすけ)1999年7月28日生まれ。鹿児島県出水市出身。GK。背番号38。15年にサンフレッチェ広島ユースに入団し、17年にプロ契約。19年の開幕戦でJデビューを果たし、29試合出場で正GKの座を獲得。同年5月には日本代表にも選出された。来年に延期された東京五輪でも日本代表の正GKとして期待される。186センチ、86キロ。
明治安田生命J1リーグ第14節の北海道コンサドーレ札幌vsサンフレッチェ広島が、5日に札幌厚別公園競技場で開催された。
直近6試合未勝利の札幌が4試合未勝利の広島をホームに迎えた不調チーム同士の一戦。ともに巻き返しを図るべくこの一戦に臨んだ。
序盤からボールを握る札幌は8分にチャンスを迎える。左サイドから供給されたクロスをボックス手前中央で胸トラップしたジェイが、そのままシュート。GK大迫敬介に阻まれたものの枠を捉えたボールが広島ゴールを脅かした。
コロナ対策に10億円 新サカスタ、4カ年257億円 広島市補正予算案 /広島
広島、L・ペレイラが先制ゴール奪うも仙台とドロー…兵藤の復活弾にGK大迫は動けず
J1第13節が29日に開催され、エディオンスタジアム広島で行われた11位サンフレッチェ広島と15位ベガルタ仙台の一戦は1-1の引き分けに終わった。広島は4試合勝ちなし(2分2敗)。仙台は3戦未勝利(2分2敗)となっている。
広島は前半4分に先制。DF佐々木翔からの斜めのパスを受けたFWレアンドロ・ペレイラが前を向いて持ち出し、PA手前左で左足を振り抜く。豪快なシュートがGKヤクブ・スウォビィクの手を弾いてゴール右上に突き刺さり、2戦連発となる今季6点目で1-0とした。
失点を喫した仙台は徐々にチャンスを増やしていく。前半15分、左CKのショートコーナーからボールをつなぎ、PA内やや右のDF蜂須賀孝治が左足でダイレクトシュートを放つが、クロスバーを直撃。同21分には左サイドの蜂須賀のクロスにFW真瀬拓海が頭で合わせる。しかし、GK大迫敬介の好セーブにより、前半はそのまま0-1で終了した。
仙台は後半もビハインドの時間が続くと、後半24分に2枚目の交代カードを切り、負傷明けで今季初出場となるMF兵藤慎剛を投入。すると同27分、縦パスを受けたFWアレクサンドレ・ゲデスがPA内右で相手に潰され、流れたボールを真瀬が折り返す。PA内中央で待っていた兵藤が右足でシュートを放ち、GK大迫が一歩も動けないままゴール右に決まった。
兵藤の今季初得点で1-1とされた広島は勝ち越しを狙い、攻勢を強める。後半44分にはFKの流れから右サイドのMF川辺駿がクロスを送り、DF荒木隼人がヘディングシュート。だが、クロスバーに嫌われる。アディショナルタイムの猛攻もゴールには結びつかず、1-1のまま終了のホイッスルが鳴った。
横浜が強力ブラジル人トリオの3発で快勝! 広島は3試合勝利なし…
前節、3試合ぶりの勝利を挙げた横浜は今季初の連勝を目指す。1試合未消化の広島は、3試合ぶりの勝利で勢いに乗りたいところ。両チームはともに勝点が14で並んでおり、終盤に差し掛かる8月の連戦を勝利で終え、浮上のきっかけを掴みたい。
横浜はベルギーからJ復帰し、前節ゴールを挙げている前田大然がリーグ3試合連続で先発出場。広島は強力なブラジル人コンビ、ドウグラス・ヴィエイラとレアンドロ・ペレイラ前線に名を連ねた。
試合は立ち上がりからお互いに中盤でボールを奪い合い、縦に早い攻撃を仕掛ける。7分には広島がカウンターからドウグラス・ヴィエイラが左サイドから絶妙なスルーパスを供給。ゴール前に走り込んでいたレアンドロ・ペレイラがフリーで、ダイレクトシュートを放つも、ボールはクロスバーの上に。
横浜は相手の堅いブロックに苦戦していたものの、前半終了間際の45分。ペナルティエリア中央で、前田の落としに反応したマルコス・ジュニオールが左足を振り抜く。これがゴール右に突き刺さり先制する。
しかし負けられない広島も53分に、右サイドの敵陣中央でのFKからクロスを供給。これにL・ペレイラが相手との競り合いを制し、高い打点のヘッドで合わせてゴールに突き刺し、試合を振り出しに戻す。
だが横浜は60分、ティーラトンのペナルティエリア手前の左からの浮き球のパスに頭で合わせたジュニオール・サントスが勝ち越しのゴール。さらに試合終了間際の90+3分にも、エリキのダメ押しゴールが決まり、横浜が3-1で勝利。2連勝で勝点を積み上げ、8位に浮上、広島は3試合勝利なしで10位に後退した。
次戦は26日に、横浜がホームで29節の北海道コンサドーレ札幌戦に臨む。広島は29日にホームで13節のベガルタ仙台戦に臨むことになっている。
広島城福監督「反省したい」シュート20本も無得点
サンフレッチェ広島対サガン鳥栖の開催中止が決定。複数名が「陽性」または「可能性が高い」と診断
【広島】理想の崩しで力を証明。紫の10番・森島司「狙っていた形だった」
原爆投下から75年。サンフレッチェ広島が平和への想いを綴る「この当たり前の平和が永遠に…」
元日本代表のFW佐藤寿人が“広島原爆の日”に平和を祈願。「75年先にもこの綺麗な景色でいられるよう…」
日本代表歴もある佐藤は、2005年にベガルタ仙台からサンフレッチェ広島に完全移籍で加入。それから2016年までの12年間クラブに在籍し、ゴールを量産。3度のJ1リーグ制覇(2012、2013、2015年)にも大きく貢献した。
J1通算161得点と歴代2位の記録を持つ日本を代表するストライカーは、長年にわたり生活してきた第二の故郷でもある広島が6日に“原爆の日”を迎えたことに触れ、「8月6日 広島にとって特別な日」と題してインスタを更新。心境を綴っている。
「広島で生活するようになってから、平和について考える機会が増えた気がします。子供達も広島で生まれ、育ち、平和について考える機会が自然とある環境だったと思います。今は広島を離れていますが、これからの未来を作るのも今をどう生きるか」
さらに、世界遺産・原爆ドームの隣に2016年に建てられた、おりづるタワーの展望台から撮られた広島の街並みの写真を公開。最後に、「75年先にもこの綺麗な景色でいられるよう、今を大切に」との言葉を添え、投稿を締めくくった。
ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相も、ツイッターのビデオメッセージで広島や長崎で起きた惨劇に触れ、核兵器根絶を訴えるなど、75年前の悲劇が二度と起こらないよう、国内外で核兵器に対する認識をいま一度共有した一日となった。
新型コロナ サンフレ試合中止 広島市では4人感染
対戦が予定されていた名古屋グランパスでは、きのう宮原和也選手の陽性が判明し、選手やスタッフにPCR検査を行ったところ、渡邉柊斗選手とチームスタッフの感染が確認されました。
2人の濃厚接触者の確認に時間がかかることなどから中止に至ったということです。
また、広島市では新たに4人の感染が確認されました。うち2人はクラスターが発生した飲食店の経営者や従業員の濃厚接触者です。
これで県内の感染者は256人となりました。
【J1広島】新キャプテンに就任した佐々木翔の決意<Vol.2>「厳しい状況に陥ったときに何ができるか」
【名古屋】宮原が新型コロナ感染。明日の広島戦に向けて清水専務「まずはトップチームの選手で準備」
陰性確認後に広島へ移動
【広島 vs 名古屋】悩ましいレアンドロ ペレイラの起用法
22日のG大阪戦で広島は勝点を一つも持ち帰ることができなかった。1点を追い掛けた後半は幾度も東口順昭の守るゴールを脅かしたが、ゴールネットを揺らせないままタイムアップ。得点力の問題に直面していることを実感する一戦となった。
広島がここ3試合で奪った得点はPKからの1得点だけ。いい守備からいい攻撃につなげていくコンセプトを持つチームにとって、攻撃の問題は守備の問題でもあると言える。辛抱強く問題を紐解いていきたいが、エースストライカーの起用法は即効性のある問題解決法になり得るだろう。
広島のエースストライカーはレアンドロ ペレイラだ。開幕戦で得点を挙げてチームを快勝に導いたブラジル人FWは、4カ月後に再開したリーグ戦でも抜群のゴールセンスを発揮して2試合連続で得点を奪取した。しかし、さすがに疲労の影響だろう、シュートの精度が落ちてきて3試合得点がストップしてしまった。
休ませた方がいいのかもしれない。フレッシュな状態でピッチに解き放った方が、より大きな脅威を与えられるかもしれない。しかし、レアンドロ ペレイラがピッチ上に居ると居ないでは、相手に与える脅威も得点率も変わってくる。それだけの力を持つストライカーだけに起用法も悩ましい。
レアンドロ ペレイラの力をどう引き出すか。それが重要なテーマであることは、誰より城福浩監督が理解している。プレシーズンからプライド高きストライカーと議論を重ね、説き伏せ、あらゆる面において双方が合意するところを見つけてきた。
これからはコンディションを維持しながらチームに貢献する方法を見つけていく必要がある。レアンドロ ペレイラを常に危険な存在にしておく指揮官のマネージメントが、この夏の戦績を左右すると言っても言い過ぎではない。
【J1広島】後手に回ったサンフレッチェ広島がC大阪に惜敗。システム変更も機能せず
リーグ戦再開後、有観客としては初めての試合となった前節。ヤンマースタジアム長居に駆け付けたサポーターの後押しも背に戦ったセレッソ大阪だが、名古屋グランパスに0-2で敗れ、開幕からの連勝が3でストップ。公式戦における今季初黒星を喫した。
立ち上がりからボールの回りも良く、この時間帯に先制できていれば、試合の流れも違ったモノになっただろう。それだけに、決して悲観する内容ではなかったが、ミス絡みで喫した2失点、攻め込みながらも1点が遠かった攻撃と、この試合で出た課題は今後の糧にしていきたい。常々「簡単な試合は一つもない」と話すロティーナ監督だが、改めて、「どのチームも我々に勝つことができる。逆に、我々がやるべきことをやれば、どの相手にも勝つことができる」群雄割拠のリーグであることを再認識した。約4ヶ月の中断期間を経て迎えたリーグ再開後、いきなりの中3日での3連戦というタフな日程を終え、改めて、今季はこのスケジュール感がスタンダードになることを実感。「体をいかにいい状態で保つか。常にいい状態を保てるように、ケアしていくことが大事」と松田陸も話すように、今節からの3連戦も、例年以上にコンディション調整が問われることになり、選手層の底上げも必要となる。
今節の相手、サンフレッチェ広島は、高いレベルで攻守にバランスの取れたチームであり、組織としての成熟度も高い。ロティーナ監督、選手が口を揃えて「難しい試合になる」と話すように、セレッソにとってタフな90分になるだろう。前節の反省を踏まえ、まずは先に失点しないことが大事。その上で、相手の堅守を打ち破っていくために、攻撃の工夫も凝らしていきたい。この3試合を振り返って、「いい攻撃はできている」(丸橋)実感もあるだけに、「フィニッシュの精度を高めて、チャンスをモノにしていくこと」(丸橋)が重要だ。また、互いに試合の流れを変えることができる選手も多く揃えているだけに、途中出場の選手が果たす役割も大きい。セレッソとしても、勝利を掴むためには、変化を付けてくる広島の途中出場の選手にもしっかりと対応する必要があり、試合終了の笛が鳴るまで気が抜けない展開になるだろう。
今季の目標を高いところに置くチームにとって、連敗は避けたい今節は、シーズン序盤の大一番。開幕3連勝の勢いを再び加速させていくためにも、勝利を追い求め、上位に食らい付いていきたい一戦となる。
(文=小田尚史)
今治、元日本代表DF駒野友一が負傷…今季はJ3開幕戦から3試合連続でプレー
日本代表入りも期待! 確かな実力持つ注目の「若手Jリーガー」は?
広島野津田「粘り強く戦えた」敵地で貴重な勝ち点1
<明治安田生命J1:鳥栖0-0広島>◇第4節◇12日◇駅スタ
サンフレッチェ広島が5人の交代枠を駆使し、反撃。敵地で勝ち点1を得た。
スコアレスで折り返した後半、セカンドボールをうまく拾った相手に防戦を強いられた。後半13分、MF藤井智也(21)とFWドウグラス・ヴィエイラ(32)を投入。直後、藤井がハーフウエーライン付近からドリブルで敵陣深くまで切り込み相手DF陣を慌てさせた。さらに、今季初出場のMF野津田岳人(26)がピッチに立つと、同38分、ペナルティーエリア中央から左足で狙い、終盤の反撃へ転じた。
ただ、得点にはつながらなかったものの、野津田は「チームの流れを変えられるように、走って運動量を増やすことを意識していた。粘り強く戦えた。連戦が続き、途中交代が流れを変える。役割を全うすることが大事なんじゃないかな」と語った。
広島が積極采配で勝ち点1、交代選手で流れ変えた
■サガン鳥栖 今季初ゴールを奪って不名誉な記録に終止符を
守備的なポジションであればどこでもプレーできるMF原輝綺が戻ってきた。昨季終盤に大ケガを負い、今季の出遅れは致し方ないと本人も思っていただけに、リーグ休止期間でしっかりとコンディションを上げてきたことは大きなプラス材料と言える。
シュートまでは持っていけている。しかも、相手より多くのシュートを放っているが、開幕戦から無得点が続く。J1で無得点なのはサガン鳥栖だけ。攻撃陣の陣容は他のクラブにも負けてはいない。新加入選手も即戦力として期待できる。総合的に見て攻撃力は高いと言えるが、ゴールが遠い。初ゴールさえ生まれれば、得点を量産できそうな予感がする。
■サンフレッチェ広島 絶好調の攻撃陣は傷心の守備陣をカバーできるか
第2節のヴィッセル神戸戦は3-0で快勝。前節の大分トリニータ戦では最後に逆転を食らってしまったが、前からのプレッシャーでボールを奪い、FWレアンドロ・ペレイラが昨季最終節のベガルタ仙台戦から数えて5試合連続得点を記録。リーグ戦3試合で4得点を記録しているエースが絶好調を維持しているのが、チームにとっては大きなメリットだ。
ケガ人がいなかったことが大きなメリットだったが、第2節の神戸戦でMF柏好文が負傷。右大腿二頭筋筋損傷で全治4~6週間と、長期離脱を余儀なくされている。
【サンフレッチェ広島の最新序列】最前線ではL・ペレイラがエース級の存在に。3バックは鉄板も連戦を乗り切るには…
―――◆――◆―――
【FW】
昨年末から公式戦5試合で連続ゴールを続けているレアンドロ・ペレイラがエース級の存在に。両足、そしてヘッドでも得点を狙えるシュート技術の高さ、スピード、強さはもちろん、前線からの守備でも頼れるようになってきた。独力でいける破壊力も持っているが、どちらかと言えばコンビネーションで得点を取るタイプなだけに、チームに慣れてきた今季は得点王も十分に狙える。
2番手ではドウグラス・ヴィエイラを1列上げる選択肢も有力だが、シャドーの状況によっては経験豊富な永井龍が選択される可能性も。練習試合で結果を出したルーキーの鮎川峻も気になる存在で、ともにゴール前でのポジション取りが秀逸なアタッカーだ。
【MF】
シャドーはD・ヴィエイラと森島司の存在がクオリティの面で抜けている。強烈なドリブルを持つエゼキエウや、神戸戦でアシストを記録した東俊希の台頭により、2セットでのローテーションも。左ワイドは柏好文の負傷離脱が痛いが、浅野雄也と藤井智也の競争で乗り切る構え。右はハイネルへの信頼が厚いものの、体力面で不安を抱えているため、茶島雄介とのリレーで酷暑を制圧する。
ボランチでは青山敏弘と川辺駿の2人が秀逸なプレーを続けており、柴﨑晃誠と野津田岳人もトレーニングで成果を出している。若手の有望株である松本泰志と松本大弥は守備を磨き、チャンスを窺う。またルーキーの土肥航大は現在様々なポジションで可能性を見出している段階にある。
佐々木翔、荒木隼人、野上結貴の3バックは鉄板。特に佐々木と野上は守備の強さだけでなく、攻撃性にも磨きをかけてチャンスメーカーとしても機能している。荒木隼人も対人の強さとカバーリング能力で神戸戦では獅子奮迅の働きを見せ、チームを支えた。
ただ、大分戦で野上が足を痙攣させたことでも分かるように、強烈な夏場の連戦を、この組み合わせだけで乗り切るのは難しい。清水航平、井林章、櫛引一紀のセットも経験豊富だけに、この3人を状況次第で使い分けるか、リリーフ起用で乗り切るかは思案のしどころだ。
【GK】
藤原寿徳GKコーチは「これだけの連戦になると、頭の疲労が厳しい」と語り、1人で乗り切ることの難しさを示した。実際、再開以降もグッドセーブを続けている大迫敬介ではあるが、大分戦では2失点に絡んでしまい、メンタル的に衝撃を受けていることは否めない。一方で、実績豊富な林卓人の今季のコンディションは良好で、練習でも好プレーを連発している。2人をローテーションしながら夏場の連戦を乗り切っていく可能性も十分にある。
また総合力の高い増田卓也とビルドアップに長けている廣永遼太郎の2人も、虎視眈々とポジションを狙っている。GK王国の伝統を保っている広島の場合、最後方は誰が出てもおかしくはない。
取材・文●中野和也(紫熊倶楽部)
森保ジャパンに欠けているピースとは? 広島時代の栄光と失速に見る、日本代表の前途
今年1月に行われたAFC U-23選手権でのグループリーグ敗退後、新型コロナウイルスの影響で長期間試合が行えず、A代表とオリンピック代表の「兼任問題」も浮上するなど、決して順風満帆とはいえない状況に置かれている森保一日本代表監督。彼がサンフレッチェ広島の監督に就任した2012年からそのチームづくりを追い続けてきた中野和也氏の目に現在の日本代表監督はどう映っているのだろう? 2012年から4年で3度のJ1優勝の栄冠を手にし、2016年以降に失速。常に「『個人』にアプローチしている」というその戦い方と結果を丁寧に振り返ることで、森保監督の手腕を改めて評価し、日本代表の今後を占う。
(文=中野和也、写真=Getty Images)
仲間のために爆発させた「怒り」
一度だけ、森保一に抱きしめられたことがある。
2012年、サンフレッチェ広島はJリーグで初優勝し、FIFAクラブワールドカップに出場することができた。あれはその2戦目、アルアハリ戦の前々日だったと思う。冒頭15分公開のトレーニングが終わり、森保のインタビューが終わって、他の記者たちがいなくなった瞬間、指揮官が「もう我慢できない」という調子で僕だけを呼んだ。明らかに憤(いきどお)っていた。
何か僕が書いた記事で、気に入らないところがあったか。事実が間違えていたか。いろんな考えが頭をよぎる。思い当たる節はないが、とにかく話を聞いてみよう。
怒気を含んだ声で、監督は言葉を発し始めた。「Jリーグアウォーズでどうしてカズ(森﨑和幸)がベストイレブンに選出されないんですか。彼はMVPでも不思議ではないのに、絶対におかしい」思わず「そこかいっ」と言いそうになったのは秘密である。そもそもJリーグアウォーズに記者の投票権はない。監督と選手たちの投票で決まるというのが建前である。その結果に対して、記者は責任を持ちえない。ただ、監督の怒りはよくわかる。12月3日、現場の横浜アリーナでリストを見た時、「考えられない」と思わず吐き捨てた。
MVPの佐藤寿人は当然。22得点という得点数、得点王を獲得したという実績だけでなく、キャプテンとしてチームをよく牽引したという意味も含めて。広島からベストイレブンに選出されたのは5人。西川周作・水本裕貴・青山敏弘・髙萩洋次郎・寿人。MF部門で最後に呼ばれたのは髙萩で、彼は名前を呼ばれた瞬間、喜びよりも戸惑いが先に立っていた。「カズさんが呼ばれると思っていた」と後にコメントしている。
もちろん、髙萩の選出も当然である。34試合フル出場で4得点12アシスト。中村憲剛の13アシストに次ぐ記録を残して優勝に大きく貢献した彼がベストイレブンに選出されなかったら、誰を選べばいいのか。
森保も僕も、誰が選出するに値しないかを論じているわけではない。ただ、誰が選ばれるべきかを優先して考えた時、真っ先に名前が挙がるはずの選手の名前がない、ということだ。ゴール数もアシストの数も突出しているわけではない。しかし、広島の優勝を振り返った時、寿人と同じくらいの情熱で広島担当記者はカズの名前を挙げた。
不世出といっていいほどのストーリーテラー(ゲームメーカーという呼び名では彼の役割は表現できない)であるカズは同時に理解されにくい選手としても屈指である。圧倒的な基礎技術の高さは誰でも理解できるが、広島で彼と一緒にやったことのある選手たちとそれ以外とでは、「カズはうまい」の意味合いが違っている。リズムを構築し、ゲーム全体のグランドデザインを構築してチームを動かす彼の能力は、あまりに自然すぎるのか、あまりに深すぎるのか、なかなか理解を得られないのは事実だ。だが、それにしても、である。パス成功率は90%を超え、ミスなど数えるほどでしかなく、青山をして「カズさんとコンビを組んでうまくやれない選手はいない」と言うほど、周りの能力を徹底して生かしているカズが、どうして選出されないのか。そもそもJリーグアウォーズが選手・監督の投票で決まるのは、プロフェッショナルの視点で理解されづらいけれど活躍している選手たちを評価するためではないのか。
筆者は広島担当の記者たちと進めていた企画を、森保に告げた。「彼の不選出はあまりに酷い。なので、僕たちは勝手ではありますが、広島メディア総意として『MIP』に彼を選出し、クラブワールドカップが終わったら彼を表彰させてください」
その瞬間、森保一は僕を抱きしめた。
「ありがとうございます。ありがとうございます」何度も何度も、そう繰り返した。
「ありがとうございます。ありがとうございます」何度も何度も、そう繰り返した。
ペトロヴィッチという指揮官が持つ不運
森保とは、こういう男なのである。最優秀監督賞に選ばれた自身のことよりも、選手のことを思い、慮(おもんぱか)る。そういう人間性だからこそ、選手は彼についていく。2014年の時のように、齟齬(そご)は多少なりにあったとしても、それはチームマネジメントとすればよくある出来事の一つだ。
ただ、人間性だけで部下をけん引できると思ったら、大間違い。企業の管理職でも同じことがいえるが、プロフェッショナルは結果を出さないと意味がない。どんなに優しくて、どんなに周りに気を配れても、結果として勝利につながらなければ部下は振り向きもしない。働く者たちは、結果の世界で生きている。もちろんプロセスは非常に重要ではあるが、そのプロセスも結果を伴わないと評価されないのが、プロフェッショナルの世界だ。2007年、ミハイロ・ペトロヴィッチのもとで降格が決まった後も選手たちは彼についていったが、それは2006年、彼が途中就任して青山や柏木陽介といった若者を育成しながらJ1残留という結果を(しかも攻撃的な姿勢を貫いて)残したからこそ。もしあの時に残留を果たせなかったり、守備的なスタイルに方向転換してしまうような監督だったら、おそらく選手はついていかなかったしクラブも評価しなかった。
では、森保はどうして結果を残すことができたのか。
2012年、広島の戦力はチーム得点王の李忠成とチャンスメーカーのダビド・ムジリが抜け、服部公太や山崎雅人、髙柳一誠や盛田剛平といった実績組もチームを去った。何よりもペトロヴィッチとの契約を更新せず、監督経験のない森保を指揮官に迎えたことで、一部のジャーナリストからは「チームを弱体化する人事」と激しく批判された。ペトロヴィッチ監督との契約を更新しなかった最大の理由は、クラブが99%減資という財政上の大ナタを振るったことが大きな要因だったのだが、そういう事情はなかなか伝わらない。
ここで森保は、いくつかの戦略的な成功を果たし、いくつかの幸運にも恵まれる。
幸運とはなんといっても、カズと青山のコンディションだ。2008年、J2で開幕戦から最終節まで首位を守り通す完全優勝を果たした最大の要因は、カズと青山、2人のボランチコンビが最高の力を発揮したことにある。ところが2009年・2010年とカズは慢性疲労症候群と診断された病に苦しみ、ほとんどプレーできていなかった。青山も左膝半月板の負傷を繰り返し、フル回転の出場がかなわない。2011年には2人でプレーする機会は増えたが、カズはまだ病気の余韻があって本来のプレーが安定してできたとは言い難く、青山にしても同様だった。彼らがフルコンディションでプレーできていたら、2009年か2010年、どちらかの年にもしかしたら覇権を握れたかもしれない。そこは、ペトロヴィッチという指揮官が持つ不運である。森保が就任した2012年は、2人ともコンディションをようやく持ち直してきた途上にあった。ここで森保は一つの戦略を駆使する。それは2人を、特にカズをボランチで固定し、徹底して使うことだった。
ペトロヴィッチは意外とカズを彼の最適なポジションであるボランチではなく、右ストッパーやリベロで起用することが目立っていた。2008年からリベロを務めていたイリアン・ストヤノフのプレーに対する指揮官の評価が2010年後半から下降し、2011年には彼が移籍したことで最終ラインの真ん中でプレーできる選手がいなくなってしまった。守備を統率し、対人の強さもあり、最後尾でゲームをつくれる人材など、そうはいない。当時のチームでそれが可能な選手はカズだけだった。
ペトロヴィッチの起用法には、彼がその能力を高く評価する人材を選び、後からポジションをはめていくという癖がある。一方、選手の特性としてスペシャリストとゼネラリストがいるわけで、一つのポジションに強烈なスペシャリティを発揮する、例えば寿人や水本、ミキッチのような選手は動かせない。必然的に、複数のポジションでも力が発揮できるカズは、最も力が発揮できる位置ではなく、違う位置を与えられることが多くなる。鮎を食べるのに最適なのは塩焼きではあるけれど、天ぷらにしてもおいしい。それと同じように、ボランチが彼の最適解であることはわかっているけれど、他の位置でもいいプレーができるから使う。特に2011年は、そういう状況が続いた。
選手側の意見も常に耳に入れようとするタイプ
2012シーズン、森保はまず、カズという稀代のボランチを固定させる戦略を打ち立てた。それは一方で青山の力を引き出すためでもある。当時のチームメートだった中島浩司が「まるでアニマル」と表現したボール奪取能力の高さを誇るカズは一方で、周りの選手たちのストロングを引き出すサポート能力も天才的。青山の力はなんといっても局面をガラリと変える一発のパスが象徴的であるが、一方で「エンジン」と称されるほどの運動量も大きな武器になる。だが、その武器を生かすためにはゲーム全体を把握し、バランスをとる仕事に長けた選手が必要だ。つまり、自分が何かをするというよりも、周りに何かをさせることができる選手が側にいれば、青山は自分のプレーに専念できる。
森保のチームづくりは、まずカズというマエストロを中軸に据えることからスタートした。その証拠に、指揮官はトレーニング後、カズを呼んで長時間にわたって話し合いを毎週、いや時には毎日のように繰り返していた。彼自身に対するコンディションチェックもあったが、それよりもはるかに多くの時間帯をチームの状況チェックに使った。時には次節の対戦相手に対する戦術的な打ち合せも綿密に行っていた。
もちろん、最終的には監督が決めること。しかし森保は選手側の意見も常に耳に入れようとするタイプで、カズの他にも青山や森﨑浩司、髙萩や寿人らの主力とマメに言葉を交わし、現場の選手たちが感じている情報を頭に叩き込む。コミュニケーション力を存分に生かした情報のアップデートが、森保のマネジメント法。そのインプット元として最も重要視したのが、ペトロヴィッチが「ドクトル」と尊敬の意を込めて称した男・森﨑和幸だったのだ。彼が最もストレスなく力を発揮できるのはボランチだ。ほとんどボールロストせず、判断のブレもないカズを中盤の底に置くことで、ビルドアップは間違いなく安定する。ただ、そのためにはリベロにストヤノフのようなカズをサポートするだけでなく、守備においても安定を生み出すことができる選手の存在がどうしても必要だった。指揮官はアルビレックス新潟時代から高く評価していた千葉和彦の獲得を熱望した。4バックのセンターバックも新潟で経験したことのある千葉は守備の対人でも決して弱くはないし、ボランチも経験していただけにカバーリングもうまい。ただ、なんといってもその武器はポゼッション能力の高さと縦パスのうまさ。攻撃の能力が高く、パサーとして十分に働けるクオリティを持っていることだ。
2015年にはパス成功率90%超えを果たした千葉の存在がカズを楽にさせ、ビルドアップはさらにミスが減る。ボールを持つことは守備の安定にもつながるのは必然。しかし、2011年の広島は49失点、1試合平均1.44失点と決して「堅守」ではなかった。それはペトロヴィッチの持つ「習性」のようなもので、ボールを保持すること=攻撃に人数をかけることにつながり、リスク管理がどうしても薄くなってしまうのだ。攻撃にかけては天才といっていいアイデアを持ち、ウイングバックだけでなくストッパーも最前線に投入していく「ミシャ式」ではあるが、当然その反動として守備の枚数は足らなくなる。そのリスク管理も加味したコントローラーがミシャ式にはどうしても必要で、もしカズがずっとボランチでプレーできていたら(それが可能な体調でフルシーズンを働けていたら)、おそらくペトロヴィッチは広島でタイトルを獲得できていたはずである。
「ミシャ式」を受け継いだ森保監督のサッカーとは?
森保は、攻撃のやり方はミシャ式を踏襲しつつ、守備の修正を行うことを就任時から口にしていた。ただ実際のところでいえば攻撃の破壊力と守備の脆弱性はトレードオフの関係にあり、言葉ほど簡単にはいかない。
例えばストッパーの配置である。右に攻撃的な森脇良太、彼の移籍後は塩谷司やファン・ソッコのような、ボールを持ち上がって一気に前に出るタイプを配置し、一方で左には水本をほぼ固定する。彼はいうまでもなく守備のスペシャリティを持っているが、広島で徹底的にボールを動かすことをトレーニングし、クサビのパスやスルーパスに磨きをかけた。つまり、右は前線に絡み、左は起点となる。そういうタイプを配置することでリスク管理と攻撃性を両立させようとした。
さらに攻撃の形をよりシンプルにさせた。変化をもたらす存在として青山と髙萩がいるが、ベースはサイド攻撃。特にミキッチの単騎突破は打開のための特攻薬として有効活用させたのだが、それも結局はリスクをより軽減させる一手間でもあった。左サイドに清水航平が台頭し、2014年から柏好文が起用されたのも、要は単騎突破が可能な選手たちだったからだ。
サイドの深い位置でボールを失っても守備の立て直しは十分にできるし、カウンターも食らわない。サイドで押し込んで中央で仕留める。攻撃に人数をかけているように見えるが、実はそれほど無茶はしていない。とはいえ、行くべき時にはリアルに前に出て、強引に仕留める。そのあたりのかじ取りを担当していたのもカズだった。ウイングバックのサイドアタックを基本としていたから、シャドーの2人には徹底して「1トップ(寿人)の近くにいること」を求めた。攻撃時にはサイドに流れるな。それはシャドーを務めるどんな選手にも要求した必須項目であった。かつて石原は「森保監督の要求は細かい」と語ったことがあるが、実際に求められる要素はシャドーには特に多かった。守備の時と攻撃の時のポジションどりの違い、ボールの受け方、コンビネーション。攻撃をつくり、フィニッシャーとなり、さらに守備の起点ともなる。森保のサッカーのキーポジションは間違いなくシャドーだった。
森保のサッカーを粗っぽくいえば、1トップに入った選手に得点をとらせるためにチームとして戦うことをコンセプトとしている。寿人という特別なストライカーが広島にいるわけで、彼にどうやって得点をとらせるか、そこから逆算するサッカーだった。サイドを起点とした攻撃も、寿人のクロスに対する強さを十分に生かすため。シャドーのポジションどりにしても、アイデアの発露も、寿人の特長を最大限に生かすための工夫。2010年・2011年は10得点・11得点と、彼としては停滞気味(それでも二桁得点をとっているのはさすがだとしかいいようがない)のゴール数だったのが、2012年は22得点、2013年も17得点と量産できたのも、彼個人の充実もさることながら、チームとしての狙いが明確だったことも挙げられる。
個人の能力をどれだけ発露させるかという視点こうやって一つ一つを分解しながら考えていくと、森保の戦略は「個人」にアプローチしていることがわかる。カズと寿人、特別な才能を持つ2人を軸に、青山や髙萩、浩司やミキッチらの卓越した能力を織り交ぜる。ポジションごとに与えられる役割も、つまるところでいえば個人の能力をどれだけ発露させるかという視点から発想されたと考えれば、日本代表でなぜ3−4−2−1ではなく4−2−3−1になったのかも理解できる。
佐藤寿人と浅野琢磨の方程式
2016年以降の“王者広島”失速の原因
一つだけ残る、森保監督時代の「悔い」
「知る人ぞ知る」選手の潜在能力を発揮させる力
日本代表に欠けているワンピース
2つのミスで2失点のGK大迫敬介「判断が良くなかった」
片野坂采配がズバリ的中! 大分が終盤85分からの連続得点で広島に2-1逆転勝利!!
試合は10分に広島が先制する。ドウグラス・ヴィエイラが高い位置で相手DFのボールを足に引っ掛けると、こぼれ球を拾った青山敏弘がワンタッチでスルーパス。反応したレアンドロ・ペレイラはペナルティエリア内から右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。L・ペレイラは前々節の1得点、前節の2得点に続いての3試合連続ゴールとなった。
対する大分はボールを回しながら隙を窺うが、広島の規律ある守備に苦戦し、シュートまで持ち込むシーンはわずか。さらに40分にはシャドーの町田也真人を負傷で失うなど、苦しい前半だった。
広島が1点リードで前半を折り返す。
そのまま大分は広島の堅守を崩せないかと思われたが、85分に同点に追いつく。三竿雄斗が左サイドからアーリークロスを入れると、途中出場の髙澤優也がヘディングシュート。ボールをパンチングしようと飛び出していたGKの脇を抜け、ゴールに吸い込まれた。
さらに大分は90+4分に香川勇気が左サイドからペナルティエリア内にクロスを供給。中で待っていた途中出場の三平和司が左足でゴールに流し込み、大分は試合終了直前に逆転に成功した。
そのまま試合は終了。アウェーの大分がリーグ3連勝中だった広島を2-1で下した。
次節は広島がアウェーで鳥栖と、大分がホームで神戸と戦う。
構成●サッカーダイジェスト編集部
攻守で非の打ち所がないサンフレッチェ。なかでも際立つ存在が…
守備戦術はますます洗練されていると思った
再開初戦で記念すべきJ1初ゴール! 日本代表戦士の弟・浅野雄也はチームの重要なピースとなりえるか
昨季ブレイクを象徴する神戸戦、森島司は「泥臭く戦って勝つ」
広島の初代アンバサダー・森﨑浩司氏、今季のチームを分析 「キーマン」に挙げた2人は?
遅攻と速攻の融合を目指すなか、“新10番”の森島と“新8番”の川辺に期待
「今年は戦力も充実して、タイトルを目指せるチームになっている」
城福監督は神戸を警戒しつつ「積み上げてきたものを出す」
日本代表塩谷司選手が徳島にスクール開校!なぜUAEにいながらスクール生と一体感を持てる?オンライン交流やサッカーノート交換日記の取り組みも
塩谷 司 選手
徳島県出身
南小松島FC
大松SC
大塚SC
徳島県立徳島商業高校サッカー部
国士舘大学
水戸ホーリーホック
サンフレッチェ広島
2017年シーズンからアル・アイン(UAE)所属
リオデジャネイロオリンピックにオーバーエイジ枠で出場。
FIFAクラブワールドカップ2018で4試合フル出場、チームの準優勝に貢献。
UAEにいる時にも常にスクールの子ども達に目を配れるよう練習動画をチェックしたり、サッカーノートに目を通しコメントを返すなどきめ細かい関わりを欠かさない。
薩摩将輝 スクール責任者
徳島商業高校:第82回83回84回全国高校サッカー選手権大会出場
第84回大会ベスト16
徳島県高校サッカー優秀選手
■資格
公認指導者B級ライセンス
キッズリーダー
AFENスペインサッカー協会認定指導者ライセンスモニトール
リスペクトF.C.JAPANクラブ員
KOBA式体幹B(バランス)認定トレーナー
リズムトレーニングデュフューザー
塩谷選手がサンフレッチェ広島所属時代は、前職の仕事を休んでも試合に駆けつけるほどの「塩谷司ファン」(本人談)であり、同じ部活で汗を流した仲間、そして良き理解者。
塩谷司サッカースクールの構想段階で「スクールの責任者を任せられるのはこの人しかいない」(塩谷談)とオファーされ、快諾。
現在は「学べるものはなんでも学ぶ」姿勢で、スクール経営とスクールコーチとしての指導に取り組んでいる。
「失敗したらどうしよう、怒られる」を無くしたい
さっそくですが、塩谷サッカースクールではスクール方針が「心技体考」と普通の「心技体」に「考」がプラスされていますね。
これにはどういった意味があるのですか?
これは、僕の希望で入れてもらいました。
サッカーは「心」メンタルの部分、「技」技術、「体」体の強さや足の速さが必要ですが、それだけではなくて「考えること」がすごく大事なスポーツです。
どういう意図を持って、どういう状況かを判断しながら練習ができるように工夫しています。
それに比べると「考える」ということは短期的に効果が見えるものではないかもしれないけれど、サッカーだけではなくて、全てにおいて、何をするにしても「考える力が大事」だと思うんです。
サッカーをしている子ども達の中には「失敗すると怒られる」というイメージを持っている子がいると思うのですが、「失敗して怒られる」ってどうかと思うんです。
僕たち指導者は子どもがその答えを出せるように、導いていく。
指導者が全て教えてしまうと、それも自分の頭で考えられていないので、成功するにはどうすればいいか、みんなで考えてもらうようにしています。
自分で考えて、楽しみながらプレーしてもらいたい。
「失敗したらどうしよう、怒られる」というイメージを無くしていきたいですね。
いえ、これはそういう訳で取ったのではないんです笑
あくまでも個人的に勉強のためというか・・・
徳島県ではまだまだ若い指導者が育っていないなと感じるところもあって、薩摩にはスペインサッカーの指導法だったり、KOBA式体幹トレーニングなど、お金をかけて良いからどんどん勉強してもらっているんです。
かといって、地域の少年団では、ボランティアでコーチをしてくれている方がお金をかけて新しい指導法を学んだりするのは、時間的にもコスト的にも難しいのが現状です。
ですから、その分もスクールに来てくれた選手に出来るだけ質の高いトレーニングを提供して、そこで学んだことをチームに持ち帰ってもらいたいと思います。
薩摩にはスクール立ち上げのときには仕事をやめてもらって、スクール指導に専念してもらいました。
今は、できる限り学んでもらって、練習方法や道具一つにしても、意図がある良いものはどんどん取り入れています。
塩谷選手からのコメントを楽しみにされているお子さんも多いようですね。
しかし、現役プロ選手である塩谷選手、お忙しい中時間を割いて動画やサッカーノートのチェックをするのは大変では?
サッカーノートはスクール構想段階からやりたいねと言っていたことです。
選手がノートに書いて、自分で見て、練習やプレーを振り返ることはすごく大事なことです。
高学年クラスでは開設当時から実施しています。
月の終わりにノートを写真に撮って、塩谷との共有フォルダに入れて渡し、一人一人にコメントをもらって保護者さんを通じてお子さんに渡すという流れでやっています。
僕自身、徳島出身としても子ども達へ何かしてあげたいという気持ちで、子ども達のためにスクールを作りました。
自分の名前をみてこのスクールに来てくれている子ども達に、年に1回日本に帰ってきた時だけ顔を出すだけというのは違うんじゃないかなと思って。
練習風景の動画を観て、子ども達が成長しているのを感じるのが楽しいです。
サッカーノートは、子ども達との交換日記という感覚ですね。
それに対して、僕が気づいたことをフィードバックしています。
普段からコミュニケーションを取って、しっかり意識の共有をすることがすごく大事なことじゃないかと思っています。
塩谷とはUAEと日本で遠く離れていて、子ども達がなかなか(塩谷選手が所属する)アルアインの試合を見られません。
ですから、アルアインのダイジェスト動画を見つけたら保護者や子ども達と共有するようにしています。
それを観てくれた子や保護者さんとの間で「あのプレーすごかったね」と話題に上がったりして、保護者さんとのコミュニケーション、子ども達とのコミュニケーションになっています。
はい、子ども達が僕を慕ってくれている、というのを感じています。
今年の3月には6年生の子達をUAEに招待して、アルアインの同年代の選手と一緒に練習したり、僕の試合をスタジアムで観戦する予定でしたが、直前になりコロナで中止せざるを得なくなりました。
選手にとってすごく良い経験になるだろうと思っていたので残念でしたが、まだこれからもチャンスはあるので、コロナが落ち着いたらぜひ実現したいなと思っています。
スクール生向けと、スクールに入っていない子向けとで20回以上は開催したんじゃないでしょうか。
東京や千葉など関東や広島などからも参加してくれた子がいました。
アルアインの活動が7月まで無いということになったので、その間にスクールの事をどんどんやろうと。
子ども達が外でサッカーができない時期でしたし、室内でできる事をやろう思って。
体を動かすトレーニングや対話などをオンラインでしたのですが、その中で、塩谷が子ども達に夢を語った回があったんです。
その時、あるお子さんが塩谷の話を聞いて、嬉しくて、感動して泣いてましたと保護者さんから聞きました。
泣きながら聞いているお子さんを見て、保護者さんも泣いたと。
このスクールと出会って、子どもが変わったと言ってもらって。
塩谷選手とたくさんお話できてよかったね、という気持ちになってもらえたらと思っての企画だったので、すごく嬉しかったですね。
自分自身に奢っているわけでは無いのですが、やはりプロの選手である自分が言う言葉というのは、周囲の人が言う言葉と、子どもの受け取り方も響き方も少し違うのでは無いかと思うんです。
ですから、言葉選びもすごく重要だと思って対話をしています。
子ども達もすごく真剣に話を聞いてくれていますし、これからもスクール生を何回かに分けて、対話をする場を作ったりしていけたらいいなと考えています。
子ども達が喜んでくれて、それで頑張ろう!と思ってくれるのだったら、できる限りの事をしていきたいです。
塩谷サッカースクールが見据える未来のビジョンとは?
これからは、指導者がスクールを本業にしていける、そして指導に対して学ぶ時間が取れるような環境を作っていきたいです。
そして、もっともっと徳島にスクールが増えて欲しいなと思っています。
子ども達が通えるスクールの選択肢が複数あるような。
それぞれのスクールの色があって、自分にあったスクールを選べる感じが理想だと思います。
今は1時間10分くらいかけてうちに通ってきている選手もいますからね。
まだまだ徳島では「サッカーのスクール」というのが浸透していないのかなと感じることがあるんです。
お問い合わせで「お茶当番はありますか?」と聞かれたりしますから。
自分たちが新しいことをやっていきたい!と思っても、周囲とのギャップを感じる面もあります。
とにかく開校から2年間でスクール経営について自分たちが学べることは学んで、サッカーの指導についても良いと思っていることはどんどんやってみようと思っています。
やって見て初めて良い悪いが分かると思うんです。
ですから、失敗を恐れずチャレンジしてみたい。
まだまだ徳島ではサッカーをできる場所自体も少ないので。
拠点となる場所を作りたいです。
そして、5年から7年の中長期的な目標としてはサッカーコート1面くらいの広さのピッチを作りたいなと思っています。
子どもの頃、自分もそうでしたから(笑)
スクールに通う楽しみが一つ増えます。
できるトレーニングも増えますし、雨などの天候に左右されにくくなります。
塩谷選手、薩摩さん、本日は大変お忙しい中ありがとうございました!
塩谷司サッカースクールの情報
https://shuko33.com/
塩谷司
薩摩将輝
キッズ 14名
小1〜小6 27名
中1〜中3 体幹スクール 7名
女子(U-18以上)2020.7月開始
最後に
出身地の徳島を離れ、関東での学生時代や水戸ホーリーホック、サンフレッチェでのJリーグ、そして日本代表やUAEでの世界のサッカーを体感している塩谷選手だからこそ、徳島のサッカー環境をより良いものにしていきたいという熱い気持ちを持っておられるのかなと感じました。
これからもどんどん新しいことにチャレンジしていきたいと語る塩谷選手の活動が楽しみです!
イニエスタ適度休養 若手抜擢/神戸-広島予想布陣
サンフレッチェの堅守を支える荒木隼人が4カ月越しの開幕ダッシュを演出!
塩谷司選手インタビュー「徳島の高校生たちのために、この大会を支援します。」インターハイ代替 徳島県高校サッカー大会
塩谷 司 選手
大松SC
大塚SC
徳島県立徳島商業高校サッカー部
国士舘大学
水戸ホーリーホック
サンフレッチェ広島
2017年シーズンからアル・アイン(UAE)所属
リオデジャネイロオリンピックにオーバーエイジ枠で出場。
FIFAクラブワールドカップ2018で4試合フル出場、チームの準優勝に貢献。
選手たちの頑張りをぜひ記録してほしい
ほんとですか。いや、嬉しいです。やっぱり高校生が頑張ってきた成果を見せる大会でもあると思うので、保護者の方も喜んでくれるのではと思います。佐賀県の大会のフォトギャラリーや動画も拝見しましたが、こんなに1回戦から選手にフォーカスしてくれる写真がたくさんあったら、大会そのものが楽しみですね。動画も1回戦からなんて、いいですね。
そうですね。マスクが全国的に不足しているという話を聞いたので、これなら役に立つのではと思って買い集めて送りました。
大会に臨む選手たちへ。
ここが最後の大会であっても、試合に出られない人というのは必ずいると思います。
成功より成長にこだわれ。
成功体験って大事だと思うんです。ないよりはあった方が良いし、成功することは大事なことです。
僕もLIVE配信を見ます。
応援しています。
送金アプリ「pring」、サンフレッチェ広島の投げ銭導入。Jで5チーム目
サポーターはリモートマッチを観戦しながら、リアルタイムでコメントやエールマネー(1円から送金可能)を、サンフレッチェ広島へ直接送ることが可能となります。
Jリーグのリモートマッチ開催が決定するなか、各クラブチームはファンとの接触機会を増やすコンテンツ配信を活性化しております。サンフレッチェ広島はユーザーの使いやすさ、運営側の長期継続利用のしやすさ、手数料の安さをメリットとするpringを導入し、公式戦でのギフティングを実施します。
【明治安田生命J1リーグ再開記念!オンライントークショーの概要】
開始日:7月4日(土)18:45〜21:30(終了予定)
出演:中島浩司さん、森崎浩司アンバサダー、サンチェ
・6月29日(月)10:00~7月4日(土)23:00までにサンフレッチェ広島【公式】チームの投稿にいただいた応援コメントは7月8日(水)~ホームゲーム時の「選手ロッカー」に掲示されます。
・1円以上エールマネーを送った方に抽選でプレゼント。(サンフレモンを5名様。トークメンバーサイン入りユニフォームを1名様。)
詳細はこちら:https://www.sanfrecce.co.jp/news/event/2755
サンフレッチェ広島【公式】チームURL:https://team.pring.app/teams/2058
参加の仕方:チームURLを押下→右上アプリで開く→【参加】するで完了です!
※エールマネーを送るにはアプリへのご登録が必要となります。
プリンアプリダウンロードはこちら▼
・App store: https://apple.co/31w18Rh
・Google play store: https://bit.ly/2ScM1rC
■送金アプリpringの「チーム」機能について
送金アプリpring(プリン)の「チーム」は、1円からエールマネー(応援金)が送れる機能です。動画、写真、テキストなどを自由に連携させて、簡単に投稿することができます。投稿には、エールマネーを送ったり、コメントをすることができます。チームオーナーは9.5%という業界最安値水準の受け取り手数料(※1)で、エールマネーの受け取りが可能となり、集まったお金をいつでも銀行口座に戻したり、全国に25,000台以上あるセブン銀行ATMで、現金として引き出すことができます。
※1. 2019年11月28日時点 自社による同種サービスHP調べ
詳しくはこちら:https://www.pring.jp/team
■概要
【株式会社pring】
所 在 地:東京都港区三田1-4-1 住友不動産麻布十番ビル 3F
代 表 者:代表取締役社長 荻原充彦
事業内容:送金アプリ「 pring(プリン)」の企画、開発、運営
U R L:https://www.pring.jp/
お問い合わせ:https://pring.zendesk.com/hc/ja/requests/new
【株式会社サンフレッチェ広島】
所 在 地:広島県広島市中区大手町1-4-14上田ビル2F
代 表 者:代表取締役社長 仙田 信吾
URL:https://www.sanfrecce.co.jp/
2019 横浜F・マリノス
2018 川崎フロンターレ
2017 川崎フロンターレ
2016 鹿島アントラーズ(年間)
2015 サンフレッチェ広島(年間)
2014 ガンバ大阪
2013 サンフレッチェ広島
2012 サンフレッチェ広島
2011 柏レイソル
2010 名古屋グランパス
2009 鹿島アントラーズ
2008 鹿島アントラーズ
2007 鹿島アントラーズ
2006 浦和レッズ
2005 ガンバ大阪
2004 横浜F・マリノス(年間)
2003 横浜F・マリノス(年間)
2002 ジュビロ磐田(年間)
2001 鹿島アントラーズ(年間)
2000 鹿島アントラーズ(年間)
1999 ジュビロ磐田(年間)
1998 鹿島アントラーズ(年間)
1997 ジュビロ磐田(年間)
1996 鹿島アントラーズ
1995 横浜マリノス(年間)
1994 ヴェルディ川崎(年間)
1993 ヴェルディ川崎(年間)
◆2019
横浜F・マリノス ★★★★
[写真]=©兼子愼一郎
【チーム成績】
勝ち点70
【チーム内得点ランキング】
3. エジガル・ジュニオ 11得点
4. エリキ 8得点
5. 遠藤渓太 7得点
【チーム内アシストランキング】
2. 遠藤渓太 9アシスト
3. マルコス・ジュニオール 5アシスト
4. エリキ 4アシスト
5. ティーラトン 4アシスト
◆2018
川崎フロンターレ ★★
【チーム成績】
勝ち点69
【チーム内得点ランキング】
2. 家長昭博、中村憲剛 6得点
4. 阿部浩之 5得点
5. 知念慶 4得点
【チーム内アシストランキング】
2. 中村憲剛 6アシスト
3. 小林 悠、阿部浩之、大島僚太 4アシスト
◆2017
川崎フロンターレ ★
【チーム成績】
勝ち点72
【チーム内得点ランキング】
2. 阿部浩之 10得点
3. 谷口彰悟 7得点
4. 中村憲剛 6得点
5. エウシーニョ 5得点
【チーム内アシストランキング】
2. 車屋紳太郎 8アシスト
3. 小林 悠、阿部浩之、家長昭博 7アシスト
◆2016 年間王者
鹿島アントラーズ ★★★★★★★★
【チーム成績】
勝ち点59
【チーム内得点ランキング】
2. 鈴木優磨、土居聖真 8得点
4. カイオ 5得点
5. 中村充孝 3得点
【チーム内アシストランキング】
2. 金崎夢生 7アシスト
3. 山本脩斗 5アシスト
4. 土居聖真、カイオ 4アシスト
2nd stage:鹿島アントラーズ
◆2015 年間王者
サンフレッチェ広島 ★★★
【チーム成績】
勝ち点74
【チーム内得点ランキング】
2. 佐藤寿人 12得点
3. 浅野琢磨 8得点
4. 柴崎晃誠 6得点
5. 柏好文 4得点
【チーム内アシストランキング】
2. 青山敏弘、ドウグラス、柴崎晃誠 7アシスト
5. 浅野琢磨 6アシスト
2nd stage:サンフレッチェ広島
◆2014
ガンバ大阪 ★★
【チーム成績】
勝ち点63
【チーム内得点ランキング】
2. パトリック 9得点
3. 阿部浩之 7得点
4. 遠藤保仁、倉田秋 6得点
【チーム内アシストランキング】
2. 宇佐美貴史 8アシスト
3. パトリック、二川孝広 4アシスト
5. 阿部浩之 3アシスト
◆2013
サンフレッチェ広島 ★★
【チーム成績】
勝ち点63
【チーム内得点ランキング】
2. 石原直樹 10得点
3. 野津田岳人 4得点
4. ファン・ソッコ、水本裕貴 3得点
【チーム内アシストランキング】
2. 石原直樹 5アシスト
3. 塩谷司、青山敏弘、佐藤寿人 3アシスト
◆2012
サンフレッチェ広島 ★
【チーム成績】
勝ち点64
【チーム内得点ランキング】
2. 森崎浩司、石原直樹 7得点
4. 清水航平、森脇良太 4得点
【チーム内アシストランキング】
2. 青山敏弘、ミキッチ 6アシスト
4. 佐藤寿人 5アシスト
5. 森崎浩司 4アシスト
◆2011
柏レイソル ★
【チーム成績】
勝ち点72
◆2010
名古屋グランパス ★
【チーム成績】
勝ち点72
◆2009
鹿島アントラーズ ★★★★★★★
【チーム成績】
勝ち点66
◆2008
鹿島アントラーズ ★★★★★★
【チーム成績】
勝ち点63
◆2007
鹿島アントラーズ ★★★★★
【チーム成績】
勝ち点72
◆2006
浦和レッズ ★
【チーム成績】
勝ち点72
◆2005
ガンバ大阪 ★
【チーム成績】
勝ち点60
◆2004 年間王者
横浜F・マリノス ★★★
【チーム成績】
勝ち点59
2nd stage:浦和レッズ
◆2003 年間王者
横浜F・マリノス ★★
【チーム成績】
勝ち点58
2nd stage:横浜F・マリノス
◆2002 年間王者
ジュビロ磐田 ★★★
【チーム成績】
勝ち点71
※勝ち点:勝利=3、延長勝利=2、引き分け=1、延長敗戦=0、敗戦=0
2nd stage:ジュビロ磐田
◆2001 年間王者
鹿島アントラーズ ★★★★
【チーム成績】
勝ち点54
※勝ち点:勝利=3、延長勝利=2、引き分け=1、延長敗戦=0、敗戦=0
2nd stage:鹿島アントラーズ
◆2000 年間王者
鹿島アントラーズ ★★★
【チーム成績】
勝ち点55
※勝ち点:勝利=3、延長勝利=2、引き分け=1、延長敗戦=0、敗戦=0
2nd stage:鹿島アントラーズ
◆1999 年間王者
ジュビロ磐田 ★★
【チーム成績】
勝ち点49
※勝ち点:勝利=3、延長勝利=2、引き分け=1、延長敗戦=0、敗戦=0
2nd stage:清水エスパルス
◆1998 年間王者
鹿島アントラーズ ★★
【チーム成績】
勝ち点74
※勝ち点:勝利=3、延長勝利=2、PK勝利=1、PK敗戦=0、延長敗戦=0、敗戦=0
2nd stage:鹿島アントラーズ
◆1997 年間王者
ジュビロ磐田 ★
【チーム成績】
勝ち点66
※勝ち点:勝利=3、延長勝利=2、PK勝利=1、PK敗戦=0、延長敗戦=0、敗戦=0
2nd stage:ジュビロ磐田
◆1996
鹿島アントラーズ ★
【チーム成績】
勝ち点66
※勝ち点:勝利=3、延長勝利=3、PK勝利=3、PK敗戦=1、延長敗戦=0、敗戦=0
◆1995 年間王者
横浜マリノス ★
【チーム成績】
勝ち点98
※勝ち点:勝利=3、延長勝利=3、PK勝利=3、PK敗戦=1、延長敗戦=0、敗戦=0
NICOSシリーズ:ヴェルディ川崎
◆1994 年間王者
ヴェルディ川崎 ★★
【チーム成績】
勝ち点93
※勝ち点:勝利=3、延長勝利=3、PK勝利=3、PK敗戦=0、延長敗戦=0、敗戦=0
NICOSシリーズ:ヴェルディ川崎
◆1993 年間王者
ヴェルディ川崎 ★
【チーム成績】
勝ち点84
※勝ち点:勝利=3、延長勝利=3、PK勝利=3、PK敗戦=0、延長敗戦=0、敗戦=0
NICOSシリーズ:ヴェルディ川崎
コメント
コメントを投稿