スバル社長「今期赤字にしない」との意志、経営陣で確認=株主総会
[東京 23日 ロイター] - SUBARU(スバル)(7270.T)の中村知美社長は23日、東京都内で開いた株主総会で、2021年3月期(今期)の業績予想を「遅くとも第1・四半期決算までには開示する」との意向を示した。新型コロナウイルス感染の第2波リスクを含め、市場動向が分からない時期だからこそ、精緻な予測以上に「今はこうしたいのだという経営の意志が大事だ」と指摘。「非常に厳しい状況だが、絶対に赤字にはしないということを全経営陣で確認し合っている」と述べた。
中村社長は株主に足元の新車販売状況を説明。5月は日本での全体需要が前年比55%のところ、スバルは同30%だった。感染拡大に伴う生産休止による車両供給遅れ、外出自粛による来店者・受注の減少が響いたが、「週を追うごとに来場者数、商談数は回復傾向にある」と述べた。主力の米国では5月の全体需要が70%の中、スバルは81%で、「少しずつ正常化に向けた兆しを感じ始めている」と話した。
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ただ、米国は感染者数が世界最多で先行きも不透明なため「慎重な対応が必要」とも指摘。第2波が起きた場合でも「取引先の支援や従業員の雇用を維持した上で事業を継続していく。キャッシュを機動的に使って対処する必要がある」として手元資金の確保、追加の資金調達もできるよう検討を進めていると語った。
株主からは、前期が増収増益にもかかわらず、期末配当が前の年から減配となったことに不満も上がった。中村社長はこうした声に対し、減配後も配当性向50%を維持しているほか、「米国次第で(業績は)左にも右にも揺れる。リスクは高い」とし、「今後の資金需要に備えたい」と述べ、株主に理解を求めた。
自動車メーカーSUBARU 2か月半ぶり 群馬の工場で通常生産再開
自動車メーカーの「SUBARU」は、新型コロナウイルスの影響で、群馬県の工場の生産を通常の半分程度に抑える生産調整を行っていましたが、22日、2か月半ぶりに通常の生産を再開しました。
SUBARUは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、部品の調達が困難になったことなどから、群馬県の太田市と大泉町にある工場の操業をおよそ1か月間停止したあと、先月11日からは生産を通常の半分程度に抑える生産調整を行ってきました。
ただ、その後、当面の部品の調達にめどがたったことから、22日、2か月半ぶりに通常の生産を再開しました。
太田市によりますと、SUBARUに合わせて生産調整を行っていた地元の部品メーカーも、ほぼ通常どおりの操業に戻ったということです。
太田市の清水聖義市長は「SUBARUの影響は下請けだけでなく、運送や飲食店など幅広い業種に及んでいるので、通常の生産体制に戻ったことはとてもうれしい」と話していました。
ただ、その後、当面の部品の調達にめどがたったことから、22日、2か月半ぶりに通常の生産を再開しました。
太田市によりますと、SUBARUに合わせて生産調整を行っていた地元の部品メーカーも、ほぼ通常どおりの操業に戻ったということです。
太田市の清水聖義市長は「SUBARUの影響は下請けだけでなく、運送や飲食店など幅広い業種に及んでいるので、通常の生産体制に戻ったことはとてもうれしい」と話していました。
自動車メーカー 生産の調整続く
SUBARUが、2か月半ぶりに通常の生産を再開するなど国内の自動車メーカーの工場は通常の体制に戻る動きもありますが、生産を一時的に停止するなどの生産調整を続けているところも少なくありません。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響では、当初は、中国などから部品の調達が滞ったため生産調整が行われ、その後も、国内や海外市場での需要の落ち込みを背景に生産の一時停止などが続いています。
このうち、トヨタ自動車は今月の4日間、一部の生産ラインを除いて国内すべての自動車工場の稼働を停止するほか、来月も一部で生産調整を予定しています。
日産自動車やホンダも来月、国内の工場の生産を数日間、一時停止することを決めています。
新型コロナウイルスの自動車の生産や販売への影響は長期化していて、元の水準に戻るにはなお時間がかかる見通しです。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響では、当初は、中国などから部品の調達が滞ったため生産調整が行われ、その後も、国内や海外市場での需要の落ち込みを背景に生産の一時停止などが続いています。
このうち、トヨタ自動車は今月の4日間、一部の生産ラインを除いて国内すべての自動車工場の稼働を停止するほか、来月も一部で生産調整を予定しています。
日産自動車やホンダも来月、国内の工場の生産を数日間、一時停止することを決めています。
新型コロナウイルスの自動車の生産や販売への影響は長期化していて、元の水準に戻るにはなお時間がかかる見通しです。
SUBARUについて、米ブラックロックは保有割合が5%未満に減少したと報告
SUBARU <7270> について、世界最大級の資産運用会社、米ブラックロックの日本法人ブラックロック・ジャパンは6月19日受付で財務省に変更報告書(5%ルール報告書)を提出した。報告書によれば、ブラックロックと共同保有者のSUBARU株式保有比率は5.82%→4.80%に減少した。報告義務発生日は6月15日。
スバルが加速抑制装置、デンソーとトヨタが開発
【共同】デンソーは15日、トヨタ自動車と共同で開発した、自動車のペダル踏み間違いによる事故を防ぐ加速抑制装置がSUBARU(スバル)に採用されたと発表した。既存の車に後付けできるのが特徴。踏み間違い事故防止のため、デンソーは幅広い自動車会社への採用を目指す。
デンソー、後付け「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」がSUBARUの純正用品に採用
ichi, Japan, Jun 15, 2020 – ( JCN Newswire ) – 株式会社デンソーの後付け装着可能な「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」が、株式会社SUBARUの純正用品として採用され、2020年5月29日に発売されました。
本製品は、ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違いによる衝突事故の軽減に貢献します。超音波センサー、表示機、コントローラーで構成され、ドライバーの操作に対して、以下の2つのサポートを行います。
1.発進時加速抑制
駐車・停車状態からの発進時に、バンパーに取り付けられた超音波センサーが障害物を検知すると、表示機とブザーでドライバーに注意喚起します。それでもドライバーがブレーキと間違えて強くアクセルを踏み込んだ場合には、加速を抑制します。
2.後退時加速抑制
駐車場等で後退する際に、時速約5km以上でアクセルを踏み込んだ場合には、障害物を検知していない状況でも速度が出過ぎないように加速を抑制します。
今後、デンソーは他の乗用車メーカーへの展開を促進し、交通事故の低減に貢献することで、安心・安全なクルマ社会の実現を目指します。
詳しくは株式会社SUBARUのウェブサイトをご参照ください。
https://www.subaru.co.jp/press/news/2020_05_29_8745/
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.denso.com/jp/ja/news/news-releases/2020/20200615-01/
概要:株式会社デンソー
詳細は https://www.denso.com/jp/ja/ をご覧ください。
限定500台が2週間で完売!? スバルの特別な「WRX S4 STIスポーツ#」ってどんなクルマ?
スバルは、2020年5月26日から予約受注を開始していた特別仕様車「WRX S4 STIスポーツ#」が同年6月11日に完売したことを明らかにしました。
このモデルは、同社「WRX S4」をベースにした特別仕様車で、走りの愉しさと上質さを、その名の通り、よりシャープにトータルコーディネートし、限定500台(474万円)で8月20日に発売される予定です。
今回、スバルはツィッター上で「【予約受付終了のご案内】5/26~先行予約を開始した『WRX S4 STI Sport #』は限定台数500台に達したため、受付を終了いたしました」とアナウンス。
また、続けて投稿したスバルは「ご予約いただいた皆さま、『WRX S4 STI Sport #』をご予約いただき、本当にありがとうございます!ご納車までしばらくお時間をいただきますが、愉しみにお待ちいただけると幸いです」とコメントしています。
WRX S4 STIスポーツ#は、ベースとなるWRX S4と異なる外観デザインとなっていて、大型フロントアンダースポイラーやフロントグリル、リアバンパーなど、スバルが過去に販売した「S208」や「EJ20 ファイナルエディション」に装着されていたエアロパーツを装備しています。
内装は、ブラックとシルバーのモノトーンとし、肌ざわりの良いウイルトラスエードを用いたRECAROフロントシートやステアリングホイール、本革巻シフトレバー(シフトブーツ含む)などの専用アイテムを採用し、大人のスポーティさを表現。
走行性能は、エアクリーナエレメントとマフラーにSTI製パーツを採用することで空気抵抗を低減し、加速中のエンジントルクを最大約10%向上。アクセル操作に対するレスポンスが向上したことで、気持ちの良い加速感が味わえます。
よりシャープな大人のスポーツセダンにふさわしい、余裕のあるドライビングが楽しめるようなセッティングとするため、WRX向けとして国内初の「STI製フレキシブルドロースティフナーリア」を採用しました。
さらにSTIフレキシブルパーツとして、フレキシブルドロースティフナーフロントとフレキシブルタワーバーフロントが装着されました。
※ ※ ※
なお、ベースのWRX S4は2020年5月25日に一旦オーダーストップとなりましたが、同年7月には年次改良を受ける予定となり、グレードが最上級モデルの「STIスポーツ」に一本化され、WLTCモード燃費に対応するなどの変更がおこなわれることになります。
今回、スバルはツィッター上で「【予約受付終了のご案内】5/26~先行予約を開始した『WRX S4 STI Sport #』は限定台数500台に達したため、受付を終了いたしました」とアナウンス。
また、続けて投稿したスバルは「ご予約いただいた皆さま、『WRX S4 STI Sport #』をご予約いただき、本当にありがとうございます!ご納車までしばらくお時間をいただきますが、愉しみにお待ちいただけると幸いです」とコメントしています。
WRX S4 STIスポーツ#は、ベースとなるWRX S4と異なる外観デザインとなっていて、大型フロントアンダースポイラーやフロントグリル、リアバンパーなど、スバルが過去に販売した「S208」や「EJ20 ファイナルエディション」に装着されていたエアロパーツを装備しています。
内装は、ブラックとシルバーのモノトーンとし、肌ざわりの良いウイルトラスエードを用いたRECAROフロントシートやステアリングホイール、本革巻シフトレバー(シフトブーツ含む)などの専用アイテムを採用し、大人のスポーティさを表現。
走行性能は、エアクリーナエレメントとマフラーにSTI製パーツを採用することで空気抵抗を低減し、加速中のエンジントルクを最大約10%向上。アクセル操作に対するレスポンスが向上したことで、気持ちの良い加速感が味わえます。
よりシャープな大人のスポーツセダンにふさわしい、余裕のあるドライビングが楽しめるようなセッティングとするため、WRX向けとして国内初の「STI製フレキシブルドロースティフナーリア」を採用しました。
さらにSTIフレキシブルパーツとして、フレキシブルドロースティフナーフロントとフレキシブルタワーバーフロントが装着されました。
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なお、ベースのWRX S4は2020年5月25日に一旦オーダーストップとなりましたが、同年7月には年次改良を受ける予定となり、グレードが最上級モデルの「STIスポーツ」に一本化され、WLTCモード燃費に対応するなどの変更がおこなわれることになります。
群馬の企業景気予測 景況感マイナス、リーマン超え過去最悪
関東財務局前橋財務事務所が11日発表した4~6月期の群馬県内の法人企業景気予測調査によると、全産業の「景況判断指数(BSI)」はマイナス69・8となった。リーマン・ショック後の平成21年1~3月期(マイナス63・6)を超える低水準で、現行統計となった16年度以来過去最悪となった。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、SUBARU(スバル)が4~5月に約1カ月間、生産拠点の群馬製作所(太田市)を操業停止したことなどを反映し、企業心理が大きく悪化した。
マイナスは6期連続。前回1~3月期はマイナス26・2だった。
BSIは足元の景況感が「上昇」と答えた企業の割合から「下降」とした企業の割合を差し引いた指数。
北米スバル、日本には設定のない2.5ℓエンジン搭載の「クロストレック」改良型発表
クロストレックの改良型は、新しいデザインのフロントバンパーとフロントグリルが採用された。さらにはフォグライトの意匠も変更され、表情が変化している。
今回新たに最大出力185ps、最大トルク239Nm(176lb.-ft)を発生する2.5ℓ水平対向4気筒(FB25型)エンジンが「Premium」「Sport」のグレードに追加された。また「Base」および「Premium」には最大出力154ps最大トルク197Nmを発生する2.0ℓエンジン(FB20型)を搭載する。
今回新たに最大出力185ps、最大トルク239Nm(176lb.-ft)を発生する2.5ℓ水平対向4気筒(FB25型)エンジンが「Premium」「Sport」のグレードに追加された。また「Base」および「Premium」には最大出力154ps最大トルク197Nmを発生する2.0ℓエンジン(FB20型)を搭載する。
「SPORT」には、ダークグレー仕上げのスポーツタイプ17インチアルミホイールやフロントグリル、サイドミラー、バッジのガンメタル仕上げなど、ユニークな専用装備が与えられている。またXモードが搭載され、「SNOW/DIRT」および 「DEEP SNOW/MUD」を選択でき、ヒルディセントコントロールが備わっている。悪天候や道路状況でAWDパフォーマンスを最適のものに変更できる。
他のグレードには、CVTのX-MODEとHill Descent Controlが搭載されており、オフロードでのパフォーマンスを向上させた。
また「Base」を除くすべてのCVT搭載モデルは、ステアリングホイールパドルシフターを備えた8速マニュアルモード機能を備えており、ドライバーは8つのプリセット比率でトランスミッションを制御できる。
また「Base」を除くすべてのCVT搭載モデルは、ステアリングホイールパドルシフターを備えた8速マニュアルモード機能を備えており、ドライバーは8つのプリセット比率でトランスミッションを制御できる。
2021年モデルは安全性がさらに強化されており、CVTを搭載したモデルにはアイサイトが標準装備され、レーンセンタリング機能を備えた新しい高度なアダプティブクルーズコントロールが装備された。
新型「クロストレック」は北米で今夏発売予定だ。
新型「クロストレック」は北米で今夏発売予定だ。
スバル クロストレック に「スポーツ」、2.5リットルエンジン搭載のオフロード仕様…米国発表
SUBARU(スバル)の米国部門のスバルオブアメリカは6月9日、『クロストレック』(日本名:『XV』に相当)に、新グレードの「スポーツ」を設定すると発表した。
スポーツ専用の内外装
スポーツは、エクステリアに専用のホイールアーチモールディング、ダークグレー仕上げのスポーツタイプ17インチアルミホイールを装備した。フロントグリル、ドアミラー、エンブレムはガンメタルで仕上げられる。スポーツのボディカラーは、新色のプラズマイエローパールとホライゾンブルーパールを含む7色から選択できる。
スポーツのインテリアには、イエローのステッチが施されたシートなどに、専用素材の「StarTex」が使用される。StarTexは、ポリ塩化ビニール(PVC)、フタル酸エステル、塩素を使用せずに製造された軽量ウレタン素材だ。カーボンファイバーのインテリアトリムアクセントも装備される。メーターには、カラーLCDとイエローのメタリックフィニッシュトリムリングが備わる。
イエローのステッチは、ドアトリムパネルのレザー製アームレスト、革巻きステアリングホイール&シフトレバー、マルチファンクションディスプレイのバイザー、センターコンソールの収納ボックスのふたに使用される。フロアマットは、スポーツのロゴとイエローのステッチが配された。フロアマットの裏地には、リサイクル素材のポリエチレンテレフタレート(PET)を導入する。高出力のLEDリアゲートライトも装備された。スバル・クロストレック ( XV に相当)のスポーツ
2.5リットルボクサーは最大出力182hp
スポーツのパワートレインには、2.5リットル水平対向4気筒ガソリンエンジンが搭載される。最大出力は182hp、最大トルクは24.3kgmを引き出す。他のグレードの2.0リットル水平対向4気筒ガソリンエンジン(最大出力152hp、最大トルク20kgm)に対して、30hp、4.3kgmパワフルとなる。
トランスミッションは、CVTの「リニアトロニック」で、駆動方式はアクティブ・トルク・ベクタリング付きのシンメトリカルAWDだ。米国EPA(環境保護局)の予想燃費は、高速で約14.5km/リットルとした。
スポーツには、ヒルディセントコントロール付きの2モードの「X-MODE」を、クロストレックシリーズで唯一搭載する。X-MODEは、4輪の駆動力やブレーキなどを適切にコントロールすることで、悪路からのスムーズな脱出を実現するシステムだ。
雪道や砂利道など滑りやすい道を走行する時は「SNOW・DIRT」モード、深雪やぬかるみといったタイヤが埋まるような道では「DEEP SNOW・MUD」モードを設定。スイッチ操作で、モードを選択するだけで、さまざまな道を安心して走行できる。また、下り坂などで車速が急に上がってしまうような場面では、ヒルディセントコントロールが作動。ブレーキ操作に気をつかう雪道や砂利道の下り坂などにおいて、常に一定の車速を維持しながら下ることができる。スバル・クロストレック ( XV に相当)のスポーツ
最新のSTARLINKマルチメディアシステム
スポーツには、最新の「STARLINK」マルチメディアシステムが標準装備される。高解像度のタッチスクリーンを備えており、Appleの「CarPlay」やグーグルの「Android Auto」、Bluetoothハンズフリー通話やオーディオストリーミング接続、電話の音声起動コントロールなどの機能が使える。標準装備されている6.5インチマルチメディアプラスは、シングルディスクCDプレーヤー、「SiriusXM」オールアクセスラジオ、SiriusXM の「TravelLink」、STARLINKアプリ、Wi-Fiホットスポット機能などがある。
オプションの8.0インチ「マルチメディアプラス」は、無線アップデートと近距離無線通信が採用される。STARLINKのコネクテッドサービスには、3つのパッケージが用意される。「STARLINK セーフティ・プラス・パッケージ」には、SOS緊急アシスト、強化されたロードサイドアシスト、自動衝突通知、メンテナンス通知、車両診断レポートと診断アラートが含まれている。
「STARLINKセーフティ・プラス&セキュリティ・プラス・パッケージ」には、リモートコントロールエンジンスタート&クライメートコントロールを装備した。盗難車の発見サービス、車両セキュリティ警報通知、リモートロック/ロック解除、リモートホーンとライトも採用する。
「STARLINKコンシェルジュ・パッケージ」では、レストランやホテルの予約、スポーツや劇場イベントのチケットの購入、サービスの予約などの便利な機能が利用できる。スバル・クロストレック ( XV に相当)のスポーツ
スバルが研究施設を300億円で建て替え、受け継がれる「自動車開発」の魂
SUBARU(スバル)は、国内唯一の生産拠点となる群馬製作所(群馬県太田市)の本工場(同)敷地内にある研究開発用施設を建て替える。投資規模は約300億円。群馬製作所内に分散する研究開発部隊や東京事業所(東京都三鷹市)の一部を集約するほか技術者の増員も検討する。スバル独自の運転支援システム「アイサイト」などの新技術の開発につなげる。
また本工場の敷地に隣接する土地約5万9000平方メートルに走行試験場を新設する。新たな走行支援システムや自動運転技術などの試験に活用し、研究開発から試験までを一本化する。既存のテストコースがあるスバル研究実験センター(栃木県佐野市)との移動の効率化も図る。
日刊工業新聞2020年6月8日
スバル車、イノベーションのルーツとは
高齢ドライバーによる事故やあおり運転などがニュースなどで取り上げられることが、最近では多くなっている。そうした事故や迷惑行為がここにきて頻繁に起きるようになったというよりも、ドライブレコーダーの普及と、SNSなどへの動画投稿が一般化したことで、より世間にさらされるようになったということだろう。
いずれにせよ、路上の安全についての意識が高まってきているのは間違いない。
また、上記のような事故や迷惑行為は、近い将来、自動運転が普及すればなくなると期待する人もいるかもしれない。確かに、自動運転ならば、高齢による運転技術や注意力の低下を心配することはないし、まさか他の車をあおる自動運転車が開発されることはないだろう。
しかしながら、自動運転が完璧に安全かというと、そんなことはない。むしろ、システムエラーや、悪意のある者がハッキングして意図的に事故を起こすなど、対策が難しい安全問題が浮上する。どんなに技術が進歩しようとも、「安全」の問題はついてまわるのだ。
では、日本の自動車メーカーで、もっとも「安全」を重視しているのは、どこだろうか? 言うまでもなく、安全を軽視する自動車メーカーなど存在し得ないのだが、どこが一番かと言えば、いろいろな見方があるだろう。私としては「SUBARU(スバル)」を推したい。『スバル ヒコーキ野郎が作ったクルマ』(プレジデント社)を読んだからだ。
同書は、SUBARUの起源である中島飛行機から、富士重工時代を経て現在までの製品・技術開発と企業経営の歴史を辿るノンフィクションだ。
中島飛行機は、1917年に設立された航空機メーカー。主に戦闘機や、それに搭載されるエンジンの開発と生産を行い、最盛期には147の工場、26万人の従業員を擁し「東洋一の航空機メーカー」と言われた。隼(はやぶさ)、鍾馗(しょうき)、疾風(はやて)といった戦闘機の機体やエンジンは同社が開発。有名な「ゼロ戦」は三菱航空機が作ったものだが、量産した機体数は中島飛行機の方が多かったという。
戦後、中島飛行機はGHQによって解体され、工場は分割される。そして各工場に残った航空機のエンジニアは、飛行機の機体製造の技術を生かし、バスの外被ボディや、スクーターなどの製造を始める。やがて各工場は再結集し、富士重工として再スタート。「国民車」として人気を博した軽自動車「スバル360」を世に送り出すことになる。
戦前の中島飛行機時代のマリー技師の安全へのこだわりが引き継がれる
スバル車の「安全」へのこだわりの原点は、中島飛行機に招聘されたフランス人技師、アンドレ・マリーの教えにあるという。マリー技師は、1927年に助手のロバンとともに来日し、中島飛行機の技師たちを指導した。
マリー技師が戦闘機を設計する上で強調したのは「搭乗者の安全を守ること」。戦闘力でもスピードでもなかった。優れたパイロットを、航空機の安全性に不備があったせいで失ってはならない。それは軍の大きなロスになる、と考えていたのだろう。
自動車は飛行機よりはるかに安全だ。だが、スバルは自動車の設計においても、マリー技師の教えを忠実に守り、ドライバーと歩行者の安全を第一に考えている。
例えば「窓の大きさ」。戦闘機はパイロットの視野を広くし、敵機の襲来に気づくために、窓を大きくとっている。スバル(富士重工)は「スバル360」以来の伝統で、窓が大きめに作られているそうだ。また、後ろの視野が狭くなるのを避けるために、車体の後部を高くするデザインは決して採用しない。
また、スバル車のよく知られるイノベーションに、水平対抗エンジン、四輪駆動、アイサイトなどがある。これらはいずれも安全に寄与するものだ。
水平対向エンジンは左右対称で、車の真ん中の低い位置にエンジン本体を置くようになっている。そのことで、一般的な車が載せる直列エンジンに比べ、車体の重心が安定する。四輪駆動も、四つのタイヤが常に接地しているため、車全体が安定し、より安全な走行を約束する。
2008年からスバル車に搭載されているアイサイトは、二つのカメラで、人間の目と同じように路上の歩行者や自転車などを検知し、近づきすぎたらブレーキをかける機構。これが正常に機能するように、30年以上の路上データを収集しているというから、スバルの安全性への執着は半端ない。
『スバル ヒコーキ野郎が作ったクルマ』には、アイサイトの開発にかかわった技師、樋渡穣さんの「うち(スバル)は航空機メーカーです」という発言が載っている。スバルの技師たちは、「安全」を旗印にした「ヒコーキ野郎」揃いなのだろう。
同書の著者、ノンフィクション作家の野地秩嘉さんは、今、自動運転の先にあるものとして注目されつつある「空飛ぶ車」にも言及している。垂直に離着陸でき、空中と路上の両方を走行できる夢のクルマだ。これが普及すれば、空港と都心の道路の渋滞がかなり軽減されることが期待できる。そして野地さんは、航空機メーカーのスピリットを受け継ぐ自動車メーカーであるスバルこそ、「空飛ぶ車」の開発に適任だと主張するのである。
想像するしかないが、空飛ぶ車は便利かもしれないものの、安全性を確保するのは相当困難なのではないか。それでも、もしスバルが本腰を上げて取り組めば、必ずや、自信をもって「安全」と言い切れる空飛ぶ車を、私たちに見せてくれるに違いない。
(文=情報工場「SERENDIP」編集部)
(文=情報工場「SERENDIP」編集部)
米スバル、クロストレック の2021年型を発表 6月9日
SUBARU(スバル)の米国部門は、『クロストレック』(日本名:『XV』に相当)の2021年モデルを、6月9日に初公開すると発表した。
米国向けのクロストレックには、直噴2.0リットル水平対向4気筒ガソリンエンジンを積む。最大出力は152hp/6000rpm、最大トルクは20kgm/4000rpmを発生する。トランスミッションはグレードに応じて、6速MTまたはリニアトロニックCVTを組み合わせる。
スバルの米国部門は、このクロストレックの2021年モデルを、6月9日に初公開する予定だ。エクステリアや安全面などに、アップグレードが施される。
また、2021年モデルには、新グレードの「スポーツ」が設定される。スバルによると、スポーツには、よりパワフルなエンジンが搭載されるという。
なお、スバルは、2021年モデルのティザーイメージを1点公開した。スバルは、史上最もファン・トゥ・ドライブなクロストレックになる、としている。
スバル 開発拠点増強 24年、300億円投じ
SUBARU(スバル、東京都渋谷区、中村知美社長)が拡張計画を進めている群馬製作所本工場(太田市スバル町)に約300億円を投じ、研究開発拠点を増強することが5日、分かった。既存の拠点の一部を建て替えるほか、新棟を建設する。2024年の開設を目指しており、自動運転や独自の安全運転支援システム「アイサイト」など先端技術の研究を進める。
製作所内に点在している研究開発部門を集約する。19年に取得した製作所東側の隣接地5万9000平方メートルに走行試験場を新設し、新拠点で研究する技術の検証に活用する。研究から試験までを一貫して製作所内で進めることで次世代自動車の開発スピードを速める。
製作所内に点在している研究開発部門を集約する。19年に取得した製作所東側の隣接地5万9000平方メートルに走行試験場を新設し、新拠点で研究する技術の検証に活用する。研究から試験までを一貫して製作所内で進めることで次世代自動車の開発スピードを速める。
スバル、群馬に開発拠点 衝突安全・自動運転に力
SUBARU(スバル)は約300億円を投じ、主力生産拠点である群馬製作所(群馬県太田市)の敷地内に新たな研究開発施設をつくる。既存の研究施設とあわせ延べ床面積で現在の2.2倍の4万5千平方メートルに拡張する。スバルは2月にトヨタ自動車のグループ会社になった。電気自動車(EV)などはトヨタの技術を活用する一方、自動運転などの技術は独自に高めて次世代車の開発競争を勝ち抜く。
限定500台のコンプリートカー「スバル WRX S4 STI Sport #」が激アツ!
スバリストあるいはSubieというワードが共通言語になるほどに、その世界観やプロダクトが世界中で愛されているSUBARU。とくにスポーツ部門のSTIが放つ限定車は、高額であるにもかかわらず発売即完売になることがお決まりとなっている。
5月26日から先行予約が始まった特別仕様車「WRX S4 STI Sport #」も、そうした1台になるのだろう。
限定500台で設定された「WRX S4 STI Sport #」は、量産車の「WRX S4 STI Sport」をベースに、SUBARUが謳う動的質感と静的質感を極限まで高めたSTI製のコンプリートカーとなる。
パワートレーンは、ベース車と同じく2.0Lの水平対向4気筒・直噴ターボ“DIT”(最高出力300ps/最大トルク400Nm)にスポーツリニアトロニックを組み合わせつつ、通気抵抗を低減したSTI製エアクリーナーエレメントやパフォーマンスマフラーなどを採用して吸排気系をリチューン。加速中のエンジントルクを最大で約10%(STI実験値)向上させ、アクセルを踏んだ際のレスポンスや吹け上がりの良さをさらに際立たせている。
一方では静粛性の向上も図り、よりドライビングに集中できるコックピットを実現している。具体的には、フロア下の吸音材の厚みを増し、スペアタイヤパン内の防振材に制振効果が高い素材を追加。量産車との比較では、ロードノイズ(200Hz)を前席でマイナス0.6dB、後席でマイナス0.5db低減させたという。
STIが目指している「運転が上手くなるクルマ」に相応しいハンドリング性能もさらなる高みへと引き上げられている。そこで採用されたのが、路面との接地性を高めながら路面からの入力を巧みにいなす、自慢のフレキシブルパーツとなる。
「WRX S4 STI Sport #」では、車体へ締結するブラケットの剛性を高めた専用フレキシブルタワーバー・フロント、フレキシブルドロースティフナー・フロントに加え、国内初採用となるフレキシブルドロースティフナー・リヤ&ガードバー(チェリーレッド塗装)を装着することによって、クルマとの一体感をさらに高めている。
これらの効果は数値としても実証されていて、ステアリングを切ってから横Gが発生するまでの時間は10%低減、ロールスピードも4%低減されているという。
内外装では、艶黒の大型フロントアンダースポイラーや専用フロントグリル、ブラック塗装の18インチアルミホイール、ウルトラスエード/本革のRECARO製フロントシート、ウルトラスエード巻ステアリングホイールなどを装備。ボディカラーは特別色の「セラミックホワイト」をはじめ、全4色が設定されている。
価格はベース車から57万2000円アップの474万1,000円。予算に余裕があれば、オプション装備となる艶黒のサイドアンダースポイラーやリヤサイドアンダースポイラー、LEDアクセサリーライナーなどを組み合わせ、外周をすべて艶黒で統一した精悍なスタイルを構築するのもオススメだ。
(zlatan)
スバル城下町の群馬・太田、繁華街閑散と 地域に打撃
SUBARU(スバル)の群馬製作所があり、「企業城下町」といわれる群馬県太田市。スバルは自動車の生産台数を大幅に削減しており、市内の飲食店やスバルに部品を供給するサプライヤーなどの経営が打撃を受けている。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、今後の先行きを不安視する声が多く上がっている。
京商特注のWRC参戦スバル・レガシィが18分の1スケールモデルとして世界限定300台で発売!
ファンも納得のラインアップを誇る、ホビーメーカーの京商。同社が取り扱うブランド「OttO Mobile」に、京商オリジナルとして特別に少数注文したスペシャルモデル「1/18スケール レジンモデル SUBARU LEGACY RS Gr.A」が、5月30日(土)に発売される。世界限定300個で、メーカー希望小売価格(税抜き)は1万5000円。
スバルといえば、インプレッサによるWRC参戦というイメージを持っている人は多いだろう。そのインプレッサが登場する前に、世界で戦っていたのが初代レガシィである。
1989年に誕生した初代レガシィセダンのスポーティグレード「RS」をベースに、イギリスの名門プロドライブとともに開発し誕生。名機EJ20エンジンを搭載し、1993年にはコリン・マクレーのドライブによってスバルに初めてのWRC勝利をもたらしたマシンだ。
実車を忠実に再現したモデルカーは、カラーリングこそされていないが、スバルのWRCマシンの代名詞とも言えるブルーのボディカラーを採用。ホイールもゴールドの5本スポークとなり、ルーフには無線アンテナが備わる。
残念ながら開閉機構は備えていないが、競技車であることを実感するロールバーや前席のフルバケットシート、シンプルなインパネなど実車の雰囲気を忠実に再現。シートベルトはプリントではなく、きちんと本物のように再現するあたりに、こだわりを感じさせる仕上がりだ。
18分の1スケールなので、存在感もバツグン。スバルのWRCでの伝説の始まり、とも言える記念すべきレガシィを、スバルファンやラリーファンは、ぜひ手に入れてみてはいかがだろうか。
1989年に誕生した初代レガシィセダンのスポーティグレード「RS」をベースに、イギリスの名門プロドライブとともに開発し誕生。名機EJ20エンジンを搭載し、1993年にはコリン・マクレーのドライブによってスバルに初めてのWRC勝利をもたらしたマシンだ。
実車を忠実に再現したモデルカーは、カラーリングこそされていないが、スバルのWRCマシンの代名詞とも言えるブルーのボディカラーを採用。ホイールもゴールドの5本スポークとなり、ルーフには無線アンテナが備わる。
残念ながら開閉機構は備えていないが、競技車であることを実感するロールバーや前席のフルバケットシート、シンプルなインパネなど実車の雰囲気を忠実に再現。シートベルトはプリントではなく、きちんと本物のように再現するあたりに、こだわりを感じさせる仕上がりだ。
18分の1スケールなので、存在感もバツグン。スバルのWRCでの伝説の始まり、とも言える記念すべきレガシィを、スバルファンやラリーファンは、ぜひ手に入れてみてはいかがだろうか。
◆商品概要 【商品名】1/18スケール レジンモデル SUBARU LEGACY RS Gr.A 【発売日】2020年5月30日 【メーカー希望小売価格】1万5000円+税 【発売】全国のミニカー販売店 またはインターネット販売 【素材】レジンモデル 【ギミック】開閉機構なし 【カラー】ブルー 【限定数】世界限定300個 【WEBページ】 https://dc.kyosho.com/ja/otm869.html 【問い合わせ先】 京商株式会社 〒243-0021 神奈川県厚木市岡田3050 お客様相談室 TEL 046-229-4115 月曜~金曜(祝祭日を除く) 13:00~18:00
スバル、後付けで装着できる「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」
スバルは5月29日、既販車を対象にした後付けの「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」を発売した。適用車種により「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」と「ペダル踏み間違い時加速抑制装置“つくつく防止”」の2種類があり、価格は「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」が3万5200円、「ペダル踏み間違い時加速抑制装置“つくつく防止”」が5万6100円。
近年、高齢運転者を中心に、駐車場等におけるアクセルとブレーキペダルの踏み間違いによる事故が増加。この状況に対し、スバルでは運転支援システム「アイサイト」および「スマートアシスト」を搭載したモデルのラインアップを拡充しているが、今回発売するペダル踏み間違い時加速抑制装置は、アイサイトやスマートアシストが装着されていないクルマに装着可能な、より一層の「安心と愉しさ」を提供する純正用品。
ペダル踏み間違い時加速抑制装置
適用車種
インプレッサ(GP/GJ型)/XV(GP型)
機能
約10km/h以下での前進/後退時に、前後に装着したソナーセンサーで前/後方約3m以内にある壁などの障害物を検知した場合、ランプとブザーで警告。それでもアクセルを強く踏み込んだ場合には、加速を抑制する。
後退時には、障害物の検知にかかわらず、約5km/h以上でアクセルを強く踏んだ場合や、アクセルを踏んだまま約5km/hを超えた場合に、警告と加速抑制を行なう。
後退時には、障害物の検知にかかわらず、約5km/h以上でアクセルを強く踏んだ場合や、アクセルを踏んだまま約5km/hを超えた場合に、警告と加速抑制を行なう。
ペダル踏み間違い時加速抑制装置「つくつく防止」
適用車種
ルクラ(RF型)/ステラ(RK型)/プレオ(RD型)/プレオ+(RE型)
機能
約10km/h以下での前進/後退時に、前後に装着したソナーセンサーで前/後方約3m以内にある壁などの障害物を検知し、アクセルを強く踏み込んでしまった場合、ランプとブザーで警告するとともに加速を抑制する。
なお、車種によっては装着できないモデルもあるので、事前にSUBARUオフィシャルWebサイト内に後日公開される適合表を確認してほしい。
スバルの世界生産8割減、コロナ禍による稼働停止で海外生産はゼロ 2020年4月実績
SUBARU(スバル)は5月28日、2020年4月の生産・国内販売・輸出実績(速報)を発表。世界生産台数は前年同月比83.4%減の1万4912台で、2か月連続のマイナスとなった。
国内生産は新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、4月9日から5月1日まで操業を停止。同72.5%減の1万4912台で6か月ぶりのマイナス。海外生産も3月23日から5月8日の操業停止により、生産台数はゼロ。2か月連続の前年割れとなった。
国内販売は同47.5%減の5226台で3か月連続のマイナスとなった。登録車は同56.0%減の3587台で3か月連続のマイナス。軽自動車も同9.2%減の1639台と7か月連続で前年実績を下回った。
輸出は同51.3%減の2万2292台で6か月ぶりのマイナスとなった。
医療用フェースシールド スバルが生産、寄贈
群馬県に国内唯一の自動車生産拠点を置くSUBARU(スバル、東京都渋谷区、中村知美社長)は、下請け企業と協力して開発した医療用フェースシールドを本県医療機関に随時寄贈している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で車両生産を制限している群馬製作所(太田市、大泉町)の社員らが発案し、車両開発技術を応用。感染収束まで増産を続ける見通しだ。
自動車の試作を担う部門や3Dプリンターを扱う社員らが発案、医療従事者の助言を受けながら、プラスチックの成型技術などを生かして開発した。
スバル「WRX S4」の特別モデル限定発売! シャープな大人セダン「STIスポーツ#」登場
限定車「S208」などの空力パーツを採用
スバルのスポーツセダン「WRX S4」に、特別仕様車「STIスポーツ#(シャープ)」が登場。2020年8月20日に発売されます。
価格(消費税込)は474万1000円で、限定台数は500台です。予約注文は2020年5月26日から10月22日まで受け付けられますが、限定数に達した時点で終了となります。
「STIスポーツ#」は、走りの愉しさと上質さを、その名の通り、よりシャープにトータルコーディネートした特別モデルです。
外観は、大型フロントアンダースポイラー(艶ありブラック)やフロントグリル(ダークグレイシリカ塗装)、リアバンパー (エアアウトレットグリル付)など、「WRX STI」の限定車として絶大な人気を誇った「S208」や「EJ20 ファイナルエディション」に装着されたエアロパーツを装備。ブラックのパーツを用いることで、精悍なスタイルを演出しています。
ボディカラーは、アイスシルバー・メタリック、クリスタルブラック・シリカ、WRXブルー・パールに加え、セラミックホワイトを特別設定しました。
内装は、ブラックとシルバーのモノトーンとし、肌ざわりの良いウイルトラスエードを用いたRECAROフロントシートやステアリングホイール、本革巻シフトレバー&シフトブーツなどの専用アイテムを採用し、大人のスポーティさを表現しています。
走行性能は、エアクリーナエレメントとマフラーにSTI製パーツを採用することで空気抵抗を提言し、加速中のエンジントルクを最大約10%向上。アクセル操作に対するレスポンスが向上したことで、気持ちの良い加速感が味わえます。
また、CVTオイルクーラーと強化タイプのラジエーターファンを搭載し、パワートレインの冷却性能を強化することで、スポーツ走行時の熱によるトラブルを防ぎ、動力性能を存分に引き出します。
さらに、よりシャープな大人のスポーツセダンにふさわしい、余裕のあるドライビングが楽しめるようなセッティングとするため、WRX向けとして国内初となる「STI製フレキシブルドロースティフナーリア」を採用しました。
車体に加わる力の伝達をスムーズにするとともに、リアタイヤの接地性を高めることで、クルマとの一体感が味わえるとともに、路面からの入力をいなすことで、乗り心地の向上にも寄与しています。
さらにSTIフレキシブルパーツとして、フレキシブルドロースティフナーフロントとフレキシブルタワーバーフロントが装着されました。
静粛性も強化され、吸音材や制振材を追加することで、より静かで快適な室内空間を実現しました。
※ ※ ※
標準仕様のWRX S4は2020年5月25日に一旦オーダーストップとなりましたが、7月には年次改良を受ける予定となります
今回の年次改良では、グレードが最上級モデルの「STIスポーツ」に一本化され、WLTCモード燃費に対応するなどの変更がおこなわれることになります。
SUBARU、通期は増収増益 販売台数増加で当期利益は前年比112億円増の1,526億円
2020年5月18日に行われた、株式会社SUBARU2020年3月期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。
スピーカー:株式会社SUBARU 代表取締役社長・CEO 中村知美 氏\n株式会社SUBARU 取締役専務執行役員・CFO 岡田稔明 氏
2020年3月期決算説明会
中村知美氏:みなさま、こんにちは。SUBARUの中村です。あらためまして、本日はお忙しい中、当社の2020年3月期決算説明会にご参加いただき、ありがとうございます。また、平素は当社の事業活動に対し、多大なるご理解・ご支援を賜りまして、重ねて御礼します。今回の決算説明会はコロナウイルス感染防止に配慮し、電話での開催としました。何卒ご理解のほどよろしくお願いします。
はじめに、新型コロナウイルス感染症に罹患されたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。また、不幸にしてお亡くなりになられた方々に、謹んでお悔やみします。そして、日夜懸命な努力を尽くされている世界各国の医療関係者や、ライフラインの維持に携っているみなさまに、心から感謝と敬意を表します。
2020年3月期 通期業績
それでは、さっそく資料に沿って説明します。まずは、2020年3月期通期業績の概要になります。増減の要因など詳細については、後ほどCFOの岡田からご説明をします。
まず、販売台数ですが、国内と海外を合わせた連結販売台数は103万3,900台となりました。これに伴い売上収益も、前年比で1,880億円の増加となる3兆3,441億円となりました。営業利益は前年比で286億円増えて2,103億円、当期利益は前年比112億円増の1,526億円となりました。これは2期ぶりの増収、4期ぶりの増益となります。
なお、新型コロナウイルス感染症による2020年3月期の連結業績に対する影響は、主力の米国市場の減速が3月中盤からであったため、限定的なものとなりました。
2021年3月期 通期計画
続きまして、今年度の通期計画です。新型コロナウイルス感染症の拡大により、今期に入って以降、当社の事業活動にも大変大きな影響が出ています。
みなさまご存知のとおり、生産面では、国内の群馬製作所は4月9日から5月1日まで、米国のSIA工場は3月23日から5月8日まで、それぞれ操業を停止しました。いずれも5月11日から再開していますが、群馬製作所においては早番のみの1直での操業、米国のSIA工場もペースを落とすなど、生産調整を行なっている立ち上がりとなっています。
販売面におきましても、主力の米国市場では、いまだに当社の6割の販売店が、営業活動になんらかの制約を受けている状況が続いています。
足元では、各国政府による経済・社会活動の再開に向けた動きが見られますが、感染症収束の時期や、経済・社会活動の再開に関する見通しはいまだ不透明であり、現時点で当社業績への影響を合理的に算定することは困難なことから、2021年3月期の通期業績見通しは未定とします。今後、業績予想の算定が可能となった時点で、速やかに公表させていただきたいと思います。
なお、当社は、2020年2月に新型肺炎の対策本部を立ち上げて以降、お客さまや従業員の安全確保・感染防止および事業活動継続のために、すでにさまざまな対応を取っています。引き続き、一日も早い事業活動の正常化と業績影響の軽減に向けて、打てる手はすべて打つ覚悟で、全社一丸となって取り組んでいきます。
株主還元
株主還元、配当についてです。中期経営ビジョンで掲げている「安定的・継続的な還元を重視する」観点から、2020年3月期は前年同額の年間144円で予定していました。しかし、先ほどお伝えしたとおり、新型コロナウイルス感染症により当社の事業活動にも多大な影響が出ているため、今後の資金需要に備える観点などを含めて総合的に勘案した結果、期末配当金を、従来予定の1株当たり72円から28円に変更する予定です。
その結果、中間配当と合わせた年間の配当金は1株当たり100円、配当性向で言いますと50.3パーセントとなる予定です。なお、配当については、今年6月23日に予定している定時株主総会の議決で決定します。さらに、2021年3月期については業績見通しが未定であることから、配当も未定とします。生産・販売への影響を見通すことができた時点で、業績予想を速やかに公表するとともに、配当金についてもお知らせしたいと考えています。
また、これら諸般の事情に鑑み、私以下、すべての執行役員の報酬について、その一定割合を自主返納することも決定しました。何卒ご理解賜りますようお願いします。
再び笑顔になれる日を信じて
最後のスライドですが、「再び笑顔になれる日を信じて」と書かせていただきました。現状、大変困難な状況下ではありますが、今はまず、お客さまをはじめ、従業員やその家族の安全確保を最優先に、感染拡大防止に細心の注意を払いながら、企業としての社会的責任を果たすため、事業活動を継続していきます。あらためまして、みなさまのご理解・ご支援をよろしくお願いします。
私からは以上となります。続きましてCFOの岡田から、決算の詳細についてご説明します。
通期実績 連結完成車販売台数(市場別)
岡田稔明氏:岡田です。本日は説明会へのご参加ありがとうございます。それでは、2020年3月期通期実績についてご説明します。3ページをご覧ください。
まず、連結販売台数についてですが、グローバル合計で、前年同期に対し3万3,000台の増となる103万3,900台となりました。海外市場については、主力の米国において「レガシィ」および「アウトバック」の販売が、新旧モデルの切り替えの影響を受け減少しましたが、「フォレスター」や「アセント」の販売が好調に推移したことなどにより、前年同期に対し4万3,500台の増となる90万8,000台となりました。
国内については、主力モデルの「インプレッサ」の販売が減少したことなどにより、前年同期で1万400台の減となる、12万5,800台となりました。
通期実績 連結完成車販売台数・生産台数
次のページです。生産台数については、前年同期に対し4万1,800台の増となる103万900台となりました。
米国生産については、前年に対し4,900台の減となる36万7,300台となりました。「アセント」は増加しましたが、「レガシィ」「アウトバック」のモデル切り替えや、新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、従業員やその家族、および地域社会の安心・安全を優先に考え、3月23日から操業を一時停止したことも影響しました。
国内生産については、前年に対し4万6,600台の増となる66万3,600台となりました。主に、グローバルで販売好調な「フォレスター」の増加が寄与しました。
通期実績 連結業績
次に、連結業績についてです。連結売上収益は、為替レート差で594億円の減少となったものの、海外の自動車販売台数の増加などによる売上構成差2,446億円を主因とし、前年同期比1,880億円の増収となる3兆3,441億円でした。営業利益については、売上構成差の改善や研究開発費の減少などにより、前年同期比286億円の増益となる2,103億円となりました。
税引前利益は216億円の増益となる2,077億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は、112億円の増益となる1,526億円となりました。
前年実績対比 通期実績 営業利益増減要因
次に、前年実績対比の営業利益増減要因です。主な増益要因は、売上構成差等の改善と研究開発費の減少です。売上構成差等は、販売台数の増加および米国販売奨励金費用抑制により、392億円改善しました。研究開発費については、IFRS適用に伴い資産化される額が増えたことなどにより、161億円減少しました。
主な減益要因は、為替レート差と原価低減等です。為替レート差は、USドルの2円の円高影響が大きく、マイナス290億円となりました。貴金属価格の高騰により、原材料・市況等がマイナス219億円の悪化となり、原価低減等はマイナス115億円となりました。クレーム費に含まれる市場措置費用については、総額約950億円となりました。前年に対しては減少し、クレーム費全体で約250億円の増益要因となりました。
なお、米国の販売奨励金は、前年同期の1台当たり2,100ドルから500ドル減で台当たり1,600ドルとなり、奨励金総額として285億円の削減となりました。
前回計画(2020/2/5 発表値)対比 通期実績 営業利益増減要因
次に、前回発表値に対する営業利益増減要因です。主な増益要因は、諸経費等の減少です。主にクレーム費が減少しました。主な減益要因は、売上構成差の悪化と為替影響などです。売上構成差は、主に販売奨励金が増えたことにより、マイナス177億円となりました。なお、販売奨励金マイナス103億円のうち、米国でマイナス62億円です。前回計画の台当たり1,550ドルから50ドル増えたことにより、増加となりました。
第4四半期(3ヵ月)実績 連結業績
ご参考に、第4四半期3ヶ月の連結業績について説明します。連結売上収益は、前年同期比947億円の増収となる8,595億円となりました。営業利益については、クレーム費など諸経費の減少と、海外の自動車販売台数の増加などによる売上構成差の改善などにより、前年同期比316億円の増益となる577億円となりました。税引前利益は、262億円の増益となる544億円。親会社の所有者に帰属する当期利益は、176億円の増益となる409億円となりました。
なお、新型コロナウイルス感染症の全世界的な感染拡大の影響について、中国市場をはじめ、当社の主要市場である米国市場においても大打撃を受けています。しかし、米国市場については、3月中盤から減速し始めたため、第4四半期の損益への影響は限定的となりました。
通期実績 連結キャッシュフロー
続きまして、連結キャッシュフローです。2020年3月期の現金および現金同等物の増減は1,566億円、期末の現金および現金同等物残高は8,590億円となりました。税引前利益は約2,077億円となりましたが、すでに引き当て済みのリコール案件の実施によるキャッシュアウトや、仕入債務の減少を鑑み、定期預金の解約や長期借入金、社債などによる資金調達を進めました。
設備投資・減価償却費・有利子負債・研究開発支出
続きまして、設備投資・減価償却費・有利子負債・研究開発支出については、ご覧のとおりとなります。有利子負債は、前年に対し1,355億円増の2,392億円となりました。
コロナウイルスリスクに対する手元資金の確保
最後に、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化するリスクを見据えた、手元資金の確保について説明します。2020年3月末時点の現金同等物残高8,590億円(うち借入金が2,392億円)に対し、4月以降、1,000億円の資金調達を計画し、一部すでに実施しています。加えて、コミットメントライン約2,000億円、社債発行枠400億円、コマーシャル・ペーパー(CP)発行枠1,000億円の資金調達枠を設定しており、取引先の支援を含めて、機動的に対応できるよう準備をしています。
なお、後発事象として開示しましたが、4月から本日までに長期借入400億円、コミットメントライン実行による1,515億円の調達をしています。
以上で、2020年3月期年度決算の説明を終わります。ありがとうございました。
スバル、コロナで強まる「米国一辺倒」のリスク
SUBARU(スバル)が新型コロナウイルスの逆風にさらされている。販売の大半を占める米国市場での影響は大きく、2020年度の新車販売は「見通しが不透明」との理由で計画作成を見送った。これまで米国での多目的スポーツ車(SUV)販売を軸に順調な成長を続けてきたが、コロナが米国頼みのリスクを露呈した格好だ。
【売る場所が違う】スバルと三菱 コロナ禍で業績に明暗 コロナ後の方針も、はっきり異なる
スバル/三菱、トヨタ/ホンダと大違い
text:Kenji Momota(桃田健史)
改めて、SUBARU(スバル)と三菱自動車工業(三菱)の違いが浮き彫りになった。
コロナ禍のなか安定業績、スバルが走る独自路線
5月12日のトヨタ自動車を皮切りに、自動車メーカーの2020年3月期決算発表が続いている。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け業績が前期比減となる企業が多い中、SUBARU(スバル)の安定した業績が目立った。
だがその中身をみると、アメリカ市場偏重型の経営体質が改めて浮かび上がる。同社の経営を取り巻く環境と今後を見ていこう。
コロナの影響はまだ小さい
スバルの2020年3月期通期実績は、連結販売台数が前期から33万台増の103万3900台。売上収益は1880億円増の3兆3441億円。営業利益は286億円増の2103億円となった。
スバルの中村知美社長は「主力のアメリカで、新型コロナウイルス感染症による事業への影響は3月中盤から始まったため、2020年3月期実績への影響は限定的だった」と決算を総括した。
見方を変えると、スバルは新型コロナウイルス感染拡大が最初に広がった中国、その次に広がった欧州への依存度が低いことが改めて明らかになったといえる。
市場別での連結完成車販売台数を見ると、アメリカが70万1600台(全体の67.9%)、日本が12万5800台(12.2%)、カナダが6万400台(5.8%)、オーストラリア4万3100台(4.2%)、欧州3万7000台(3.6%)、中国2万6000台(2%)と、極めてアメリカ頼みの事業構成になっている。
2021年3月期の業績見通しについては、「販売面で、主力のアメリカ市場でいまだにスバル販売店の6割が営業活動に何らかの制約を受けている状況」にあるとして、新型コロナウイルス感染拡大の収束の目途が立たず、経済社会活動再開の行方が見通せない中、「現時点で当社実績を合理的に算出することは困難」(中村社長)との理由で発表を見送った。
2020年1月20日実施された技術ミーティングであいさつする中村知美社長
結果的にアメリカ市場偏重になったスバル
それにしても、なぜスバルはこれほどまでにアメリカ市場偏重なのか?
スバルのこれまでを振り返ると、富士重工業としてアメリカ市場重視策に大きく舵を切ったのが2000年代前半以降だ。国内需要の高止まりを受けて、SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)需要が伸び始めていたアメリカ市場の開拓に乗り出し、筆者も当時、全米各地でスバルブランドに関する取材をした。
アメリカでスバルがとった基本戦略は販売地域の拡大だった。それまで、アメリカ北東部や北西部が販売の主体だったいわゆる生活四駆のスバルブランドを、西のカリフォルニア州からアリゾナ州、テキサス州、さらに南東部のジョージア州へと続く自動車の潜在需要が多いサンベルトに広げるために、商品企画を大きく見直した。
販売戦略としては、“パパママディーラー”とも呼ばれる家内制事業としての小規模ディーラーの融合、韓国系メーカーなどとの併売販売の見直し、またCI(コーポレートアイデンディティ)活動による中・大型販売店の新設など、大規模な変革を進めた。
さらに、ブランド訴求のためにスバルのアメリカ法人、SOA (スバル・オブ・アメリカ)が新規に契約した広告代理店と、「LOVEキャンベーン」を実施。これが結果的に、顧客が自らスバルブランドを社会に広める地域活動へと発展し、2000年代後半から2010年代にかけてアメリカ市場での販売台数は大きく押し上げられた。その規模は、SOAや富士重工業の想定をはるかに上回っていた。
ただし、こうしたアメリカでの成功体験の一部を、欧州や中国など他の仕向け地でも応用しようとしたものの、アメリカほどの大成功には至っていない。また、国内市場ではトヨタがSUVやクロスオーバーへの商品群シフトを一段と強めるなど、スバルブランドの優位性が揺らぎ始めている状況だ。
自動車業界復活の波に乗れるか?
今期に入って、新型コロナウイルスはスバルの生産にも大きな影響を及ぼしている。
国内では群馬製作所が4月9日から5月1日にかけて、アメリカではSIA(スバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ)が3月23日から5月8日まで、それぞれ操業を停止した。操業再開後も、アメリカので需要減を見据えて、群馬製作所では早番のみの一直体制に抑え、またSIAでも生産ペースを落としている状況だ。こうした生産体制縮小が2021年第1四半期の実績を大きく引き下げる要因となることは間違いない。
では、その後はどうなるか? トヨタは世界自動車市場で見た場合、4月が底で段階的に需要は回復し、年末から年始にかけて通年程度に戻ると予測している。スバルもそうした波に乗れるのか?
日本ではコロナ禍によって、カーシェアリングの需要が高まるなど、自動車関連ビジネスでコロナ前と違う傾向が出てきた。一方、スバルの主力市場アメリカでは、UberやLyft(リフト)などライドシェアリングの利用は激減しているものの、その他の大きな変化は見られない。
また、2008年のリーマンショック後のアメリカ自動車市場の動向を振り返ると、最初に回復したのは、富裕層を対象とした高級ブランドだった。コロナ後もそうした市場の動きになるのか?
スバルはレクサスやメルセデス・ベンツなどと肩を並べるほどのプレミアムブランドではないが、顧客のロイヤリティ(ブランドに対する忠誠心)が高い。それはスバルにとって好材料かもしれない。
他市場へのリスク分散が難しいスバルにとって、当面の間はアメリカでいかに短期間で販売回復するかが、2021年3月期の決め手となりそうだ。
2020年以降のスバルの技術導入に関するロードマップ。発表資料を筆者撮影
スバル、海外市場好調で増収増益もコロナ禍で今期業績予想は未定 2020年3月期決算
SUBARU(スバル)は5月18日、2020年3月期(2019年4月~2020年3月)の連結決算を発表。海外市場での販売台数増加などにより増収増益となった。
全世界販売台数は、前年同期比3.3%増の103万4000台となった。国内販売は『インプレッサ』の減少などにより、同7.7%減の12万6000台となったが、海外販売は米国市場で『フォレスター』や『アセント』が好調に推移したことなどにより、同5.0%増の90万8000台となった。売上高はこれら販売台数の増加などにより、同6.0%増の3兆3441億円となった。
営業利益は販売台数の増加や販売奨励金の抑制など、改善に努めた結果、同15.7%増の2103億円となった。税引前利益は同11.6%増の2077億円、当期利益は同7.9%増の1526億円となった。
なお同社は今期より、従来の日本基準に替えて国際財務報告基準(IFRS)を任意適用。そのため、比較対象となる2019年3月期通期連結業績(日本基準)を、IFRSに従って再計算した上で、比較・分析をした数字となっている。
今期の業績見通しについては、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大に伴う影響を現時点で合理的に算定することが困難なことから未定としている。
スバルの19年度は増収増益、新型レヴォーグは年内導入を宣言
SUBARU(スバル)は2020年5月18日、2020年3月期(2019年4月〜2020年3月)の通期決算を発表した。連結売上収益は前期比6.0%増の3兆3441億円、営業利益は同15.7%増の2103億円、当期純利益は同7.9%増の1526億円で増収増益を確保した。
主力市場である米国での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が強まったのが2020年3月半ばからだったこともあり、業績へのダメージは限定的だった。また、2020年1〜3月期の国内外の売り上げが前年同期よりも好調で、利益面も前年同期から大幅に増えたことも通期での増収増益に寄与した。なお、スバルでは2020年3月期第1四半期(2019年4〜6月)から国際財務報告基準(IFRS)を任意適用している。
2021年3月期(2020年4月〜2021年3月)の業績予想については、COVID-19の影響が見通せないことから未定とした。生産面では日米の生産拠点が5月上旬まで稼働を停止しており、現在は日本が早番のみ、米国もペースダウンしている状況だ。フル稼働が6月中旬以降になると、日米で15万台以上の減産となる見通しだ。
販売面は「米国で感染が広がってまだ2カ月なので、見通しを言う段階ではない。楽観視はできない、2021年初めには正常な状態に戻っていてほしいと願ってはいるが」(スバル 代表取締役社長の中村知美氏)と慎重だが、米国ではオンライン販売が、日本では新型車効果が回復の足掛かりとなりそう。オンライン販売は、ミレニアル世代の購買行動を想定して4年前から導入。米国では6割の販売店が営業活動に制約を受けているが、インターネット上での見積もり依頼は好調で、前期を上回っているという。
次世代投資は継続、新型レヴォーグで国内販売回復へ
2020年3月期の連結販売台数は、日本が前期比7.7%減の12万6000台、米国が同6.4%増の70万1600台、海外合計では同5.0%増の90万8000台となった。世界販売台数の合計は前期比3.3%増の103万4000台だった。米国ではモデル切り替えで「レガシィ」「アウトバック」の販売が減少したが、「フォレスター」「アセント」が好調でプラスとなった。日本はインプレッサの販売減少が響いた。
2020年3月期の営業利益は、IFRSを適用した前期の実績値から286億円増となった。為替の影響や原材料費の増加など減益要因はあったが、海外での販売拡大や販売奨励金(インセンティブ)の改善、研究開発費の減少よって増益を確保した。研究開発費の減少はIFRS適用によるものだ。2020年3月期は、設備投資が前期比10.5%増の1260億円、研究開発支出が同15.6%増の1187億円だった。
2025年度までの中期経営計画には、2018〜2020年度の3カ年の連結収益計画も含まれている。3カ年合計で、売上高が10兆円、営業利益9500億円を計画しており、2018〜2019年度で売上収益6兆5000億円、営業利益3920億円まで進んできた。2021年3月期(2020年度)は連結収益計画の最終年度となるが、「収益上の目標の達成は厳しい」(中村氏)という。ただ、品質改革や企業風土の改革は継続して進めていく方針だ。
次世代技術への投資は、2025年度までの中期経営計画でのモノづくり改革を通じて効率化しながら継続する。これまでにも開発のスリム化やポイントを絞った取り組みを進めており、COVID-19の影響を受けて開発部門のテレワークも進めた。中村氏は「新型コロナをきっかけに、こうした取り組みにドライブがかかってきた。コロナ後も元に戻さない。改善は緩めずにもう一段効率化しながら、やるべきことはやる形を作っていきたい」と述べた。
COVID-19の影響でサプライヤーとの共同開発が遅れているため、商品計画が後ろ倒しになる可能性はあるが、変更は考えていないという。新型車の投入は国内販売の回復にもつながるためだ。「外出自粛の影響で消費マインドが落ち込んでいるものの、新型車は売れている。新車次第でいかようにも振れるのではないか。2020年後半の新型『レヴォーグ』はしっかり導入し、今期の国内販売につなげたい」(中村氏)。
エースで4番の山田 知輝はSUBARUへ 2年生軍団で2014年選抜8強入りを果たした桐生第一ナインのその後
2020.05.17
今季からSUBARUでプレーする山田 知輝<左>、昨年のワールドトライアウトに参加した速水 隆成(群馬ダイヤモンドペガサス)<右>
今春の選抜大会、各地区の春季大会が開催中止となり、高校球児だけでなく、高校野球ファンものショックは大きかったのではないか。そこで、これまで甲子園を盛り上げたチームの選手のその後を紹介していきたい。
今回は2014年選抜で2年生主軸のチームとして、ベスト8入りを果たした群馬の桐生第一ナインの主な選手のその後を紹介する。
投手 東宮 万夫 3年(上武大)
捕手 小野田 凱2年(東洋大)
捕手 清野 孔文 3年(大正大)
内・投 山田 知輝 2年(東洋大-SUBARU)
内野手 久保田 晋司 2年(関東学園大)
内野手 速水 隆成 2年(群馬ダイヤモンドペガサス)
内野手 松本 大吾 2年(東農大北海道-全足利クラブ)
内野手 上野 恭凪 2年(松本大-愛媛マンダリンパイレーツ)
内野手 八代 竜匡 2年(平成国際大-全足利クラブ)
外野手 吉田 龍登 2年(上武大)
外野手 柳谷 参助 2年(札幌大)
外野手 久保 竣亮 2年(上武大)
外野手 翁長 賢太 2年(東洋大)
捕手 小野田 凱2年(東洋大)
捕手 清野 孔文 3年(大正大)
内・投 山田 知輝 2年(東洋大-SUBARU)
内野手 久保田 晋司 2年(関東学園大)
内野手 速水 隆成 2年(群馬ダイヤモンドペガサス)
内野手 松本 大吾 2年(東農大北海道-全足利クラブ)
内野手 上野 恭凪 2年(松本大-愛媛マンダリンパイレーツ)
内野手 八代 竜匡 2年(平成国際大-全足利クラブ)
外野手 吉田 龍登 2年(上武大)
外野手 柳谷 参助 2年(札幌大)
外野手 久保 竣亮 2年(上武大)
外野手 翁長 賢太 2年(東洋大)
2回戦広島新庄戦では延長15回を7安打1失点で完投し、翌日の再試合では9回3安打完封と投手として活躍した2年生・山田 知輝は東洋大に進学。2年秋に打者に転向し、4年春の立正大戦では2打席連続本塁打を記録するなど、長打力が魅力の選手。昨年のドラフトで指名漏れとなり、社会人・SUBARUで新たなスタートを切った。
2年生の時は主に下位打線を打っていた速水 隆成は群馬ダイヤモンドペガサスに進む。入団から捕手へ転向し、高校時より体重を20キロ以上増やし、188センチ102キロに。昨シーズンは14本塁打62打点と大型スラッガーに成長を遂げ、昨年秋に開催されたワールドトライアウト(WorldTryout)予選会にも参加した。今季で独立リーグ5年目となる。
内野手としてベンチ入りした松本 大吾 は東農大北海道に進学。4年時は副主将を務め、4番として創部以来初の全日本大学野球選手権ベスト4進出に貢献した。大学卒業後は、全足利クラブに進んだ。
めちゃくちゃ速いコンパクトセダン!初代 スバル インプレッサ GC8型
ラリーへの参戦を前提にしたスポーツモデル WRX
BC型レガシィRSの後を継ぎ、世界ラリー選手権(WRC)参戦車両として、高い性能が与えられたスポーツモデルがスバル インプレッサ WRX(GC8型)だ。
Cセグメントのコンパクトボディに水平対向4気筒ターボエンジンを搭載し、四輪を駆動させることで、安定したスポーツドライビングが楽しむことができる。
エンジンは、これまでWRC参戦車両のレガシィRSにも搭載されていたEJ20型 DOHCターボエンジン。デビュー当初は240馬力であったが、年次改良を重ね、最終的に自主規制いっぱいの280馬力にまで引き上げられた。
世界中のスバルファンが争奪戦を繰り広げた伝説の限定車
1998年には、WRC3連覇を記念して「22B STi Version」を400台限定で発売。特徴は専用の水平対向4気筒「EJ22改」(2212cc)エンジンを搭載し、手作業によって制作されたというブリスターフェンダーや、ノーマルでツインプレートクラッチを採用。価格は500万円と、当時としてはかなり高額だったが、ラリーでの活躍やインプレッサ人気が高まっていたこともあり、「22B」は即完売。入手困難なこともあり、WRCが人気のヨーロッパでは、1000万円を超える価格で取引されるほどの人気を誇った。
大活躍&好成績を残したWRCで知名度が向上
レガシィ RSに代わって参戦したWRCでは、参戦初年から2位という好成績でデビュー。1994年の第6戦「アクロポリス・ラリー」で優勝を飾り、1995年には8戦中5勝を挙げた。
日本国内では空前のWRCブームとなり、当時スバルチームのメインスポンサーであった、ブリティッシュアメリカンタバコ(BAT)のブランド“555”のステッカーでデコレーションされたレプリカ車が、街中で多く見かけられるほど。
初代 インプレッサのWRCにおける活躍は、世界各国でのスバルのブランド向上はもちろん、三菱のランサーと共に、日本におけるラリー人気の火付け役となった。
スペックや価格
■長×全幅×全:4,350mm×1,690mm×1,405mm
■エンジン:EJ20型 水平対向4気筒 1994cc DOHC 16バルブ ICターボ
■最高出力:280馬力/6500rpm
■最大トルク:34.5kgm/4000rpm
■トランスミッション:5速MT
■駆動方式:四輪駆動
■価格:227万9000円
※スペックは1999年式スバル インプレッサWRXタイプRA(GF-GC8)
自動車史に残る名車を振り返る【MOTA写真館】
子供ころ憧れたスポーツカー、テレビドラマに出ていたあのクルマなど、実に多くのクルマたちが私たちの記憶の中に存在する。
MOTA写真館では、そんな懐かしいあんなクルマ、こんなクルマをプレイバック。あなたが初めて買ったクルマ、いつかは買うぞと決めていた憧れのクルマがいつ登場するのか?そんなことを思いつつ、次回もぜひ楽しみにしていただきたい。
福祉に役立てて」 富士スバル県に車両5台寄贈
福祉の向上に役立ててもらおうと、富士スバル(前橋市本町、斎藤郁雄会長兼CEO)は13日、県にSUBARU(スバル)の車両5台を寄贈した。
寄贈したのは、インプレッサスポーツ2台とプレオプラス3台。安中、吾妻、太田の各保健福祉事務所と東部児童相談所(太田市)、衛生環境研究所(前橋市)に1台ずつ配備される。
寄贈したのは、インプレッサスポーツ2台とプレオプラス3台。安中、吾妻、太田の各保健福祉事務所と東部児童相談所(太田市)、衛生環境研究所(前橋市)に1台ずつ配備される。
トヨタとホンダ、北米で50日ぶり再稼働…感染「第2波」への懸念も
新型コロナウイルスの感染拡大に収束の兆しが出始め、世界での自動車生産が徐々に再開している。北米では11日、トヨタ自動車とホンダが約50日ぶりに再稼働した。当面は感染拡大の「第2波」を警戒しながら、急減した自動車需要の回復を見据える形となる。
北米では、同様に生産を停止しているゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーター、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)の米大手3社も、今月18日以降に生産を再開する方針を示している。中国では日系大手各社が3月までに再開し、日本国内でもSUBARU(スバル)が11日から群馬県の工場で生産を始めた。
生産再開は、世界でいち早く感染拡大が深刻化し、最も早く収束の兆しが見えた中国が先行。その後、感染が落ち着き始めた日本、米国が続いている格好だ。
感染拡大が世界的に広がった1月以降、中国、米国、日本の3大市場で減産の動きが広がり、トヨタなど日系の主要8社による世界での減産規模は、3月は前年同月比26%に拡大した。トヨタは6月まで国内の一部工場で生産調整を行う予定で、稼働がコロナ危機前の水準に戻るには時間がかかりそうだ。
感染拡大が再発する「第2波」への警戒感も強い。米カリフォルニア州アラメダ郡当局は、米電気自動車(EV)大手テスラに対し、感染拡大の防止を理由に工場再開を認めない方針を示している。
同社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は11日、これに反する形でEV工場の生産を再開すると表明し、すでに差し止めを求めて同郡を提訴している。自身のツイッターにも11日、「テスラは今日、アラメダ郡の規則に反して生産を再開する。誰かが逮捕される場合、私だけにしてほしい」と投稿した。
生産を本格軌道に戻すには、確実な収束に加え、景気動向も重要なカギを握る。中国では4月、新車販売台数が前年同月比4・4%増の207万台となり、2018年6月以来、22か月ぶりに前年実績を上回った。ただ、政府や地方政府が購入補助金などの販売刺激策を取った効果が大きい。
スバル、600億円規模の融資を要請 みずほや政投銀に
SUBARU(スバル)がみずほ銀行や日本政策投資銀行などに対して計600億円規模の融資を要請したことが13日、明らかになった。新型コロナウイルスの感染拡大で販売台数の7割を占める米国を中心に新車の販売が急減している。銀行からの借り入れで手元資金を確保し、販売減の長期化に備える。
2019年度の新車生産はホンダ日産スズキが2桁減、新型コロナ響く
日系乗用車メーカー8社の2019年度(2019年4月~2020年3月)のグローバル生産実績は、ダイハツ工業とSUBARU(スバル)の2社が前年度実績を上回ったものの、2桁減が相次ぐなど厳しい結果となった。市場規模の大きな北米や東南アジアなどが低迷したほか、中国も年明け以降は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により失速した。国内生産も2019年10月の消費増税以降の伸び悩みにより、8社合計ではマイナスとなった。
足元では新型コロナウイルス感染症の影響が世界的に広がりを見せており、3月単月のグローバル生産は8社全てが前年割れとなった。4月に入っても依然として新型コロナウイルス感染症による新車需要へのインパクトは収束の気配を見せておらず、2020年度も当面は厳しい状況が続きそうだ。
2020年3月 | 2019年度(2019年4月~2020年3月) | |||||||||
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国内 | 海外 | (うち米国) | (うち中国) | 合計 | 国内 | 海外 | (うち米国) | (うち中国) | 合計 | |
トヨタ | 279,065 | 361,908 | 71,482 | 90,892 | 640,973 | 3,303,688 | 5,437,010 | 1,163,724 | 1,311,208 | 8,740,698 |
▲ 13.2 | ▲ 25.5 | ▲ 26.2 | ▲ 21.6 | ▲ 20.6 | 2.8 | ▲ 5.0 | ▲ 3.8 | ▲ 2.9 | ▲ 2.2 | |
ホンダ | 72,696 | 202,692 | 69,937 | 44,103 | 275,388 | 807,991 | 3,965,536 | 1,153,046 | 1,370,459 | 4,773,527 |
▲ 9.7 | ▲ 49.2 | ▲ 35.0 | ▲ 69.4 | ▲ 42.6 | ▲ 11.4 | ▲ 10.4 | ▲ 5.9 | ▲ 8.5 | ▲ 10.6 | |
日産 | 55,233 | 206,742 | 36,082 | 57,147 | 261,975 | 757,692 | 3,824,382 | 694,305 | 1,378,642 | 4,582,074 |
▲ 28.9 | ▲ 44.0 | ▲ 47.4 | ▲ 59.4 | ▲ 41.4 | ▲ 15.9 | ▲ 14.3 | ▲ 15.4 | ▲ 11.4 | ▲ 14.5 | |
スズキ | 91,435 | 121,724 | - | - | 213,159 | 944,172 | 2,022,227 | - | - | 2,966,399 |
1.3 | ▲ 34.5 | - | - | ▲ 22.8 | ▲ 6.6 | ▲ 15.2 | - | - | ▲ 12.6 | |
ダイハツ | 90,493 | 55,498 | - | - | 145,991 | 966,984 | 743,638 | - | - | 1,710,622 |
9.1 | ▲ 19.8 | - | - | ▲ 4.0 | 3.9 | ▲ 3.8 | - | - | 0.4 | |
マツダ | 74,229 | 38,159 | - | 16,343 | 112,388 | 971,974 | 462,230 | - | 214,424 | 1,434,204 |
▲ 17.6 | ▲ 24.8 | - | ▲ 20.2 | ▲ 3.8 | ▲ 17.4 | - | ▲ 8.6 | |||
三菱 | 66,307 | 57,927 | - | 1,600 | 124,234 | 620,676 | 716,723 | - | 105,502 | 1,337,399 |
14.3 | ▲ 19.0 | - | ▲ 89.0 | ▲ 4.1 | ▲ 6.1 | ▲ 8.2 | - | ▲ 22.2 | ▲ 7.2 | |
スバル | 61,888 | 27,588 | - | - | 89,476 | 663,617 | 367,295 | - | - | 1,030,912 |
9.4 | ▲ 16.9 | - | - | ▲ 0.3 | 7.6 | ▲ 1.3 | - | - | 4.2 | |
合計 | 791,346 | 1,072,238 | - | - | 1,863,584 | 9,036,794 | 17,539,041 | - | - | 26,575,835 |
※上段は台数、下段は前年比。単位:台、% |
2019年度の世界生産台数を分析すると、8社中6社が前年割れと、自動車市場が世界的に厳しい状況だったことが分かる。中でもホンダ、日産自動車、スズキの3社は2桁減と大きく台数を落とした。スズキはインドでの市場低迷、ホンダと日産は北米での減少に加えて中国での新型コロナウイルス感染症の影響もマイナス要因となった。プラスを確保したダイハツとスバルは共に海外生産は減少したものの国内での増産が下支えした格好だ。
3月単月は、2月以上に新型コロナウイルス感染症の影響が深刻化した。中国については一部メーカーで減少幅が縮小するなど落ち着きを取り戻しつつある。ただ、欧州や北米などに感染が広がり、相次いで生産停止に追い込まれた結果、海外生産は8社全てがマイナスとなり、グローバル生産の減少幅も2月以上に拡大した。国内生産拠点も、中国やアジアからの部品供給が滞るなどサプライチェーンの影響により生産停止に追い込まれるケースも発生した。
さらに足元では世界的な新車需要の急減により生産調整を余儀なくされるなど低水準の操業が続いており、4月は一層の悪化も予想される。
トヨタ自動車、3月はグローバル生産が2割減
メーカー別に見ると、トヨタ自動車の2019年度グローバル生産台数は874万698台で、前年度比2.2%減と2年ぶりに前年実績を下回った。国内生産は同2.8%増の330万3688台と4年連続のプラス。国内向けが堅調に推移したほか、新型「RAV4」や北米向け「カローラ」などがけん引した。
一方、海外生産は同5.0%減の543万7010台と3年連続のマイナスとなった。地域別では、主力の北米が同2.7%減の182万3693台と3年連続の減少。RAV4などの販売は好調だったものの、新型コロナウイルス感染症により生産停止に追い込まれるなど年度末に急ブレーキがかかった。
アジアでは同6.1%減の243万5464台と2年ぶりに減少した。生産台数の多いタイがバーツ高や景気低迷により同12.5%減と大きく落とした。インドも同37.1%減と市場縮小が続いている。新型コロナウイルス感染症の影響が大きい中国は、年始まで新型車効果などで販売が好調に推移していた結果、年度トータルでも同2.9%減とわずかなマイナスにとどまった。
欧州も新型コロナウイルス感染症による生産停止があったものの、カローラシリーズなど新型車の効果により同1.0%減と微減だった。中南米はアルゼンチンの通貨下落など市場が低迷し、同17.0%減と振るわなかった。
トヨタの3月単月は、グローバル生産が前年同月比20.6%減の64万973台と大幅に減少し、3カ月連続の前年割れだった。国内生産は同13.2%減の27万9065台と6カ月連続のマイナス。海外生産はさらに大きく落ち込み、同25.5%減の36万1908台と3カ月連続で減少した。地域別では北米が同24.2%減。アジアは同21.2%減で、このうち中国は同21.6%減、タイは同33.3%減だった。欧州は同38.1%減、中南米は同35.3%減と大きく減らした。
2019年度は過去最高の生産台数
一方でグループ会社のダイハツは好調だった。2019年度のグローバル生産は、前年度比0.4%増の171万622台と4年連続の増加となり、過去最高を更新した。国内生産が同3.9%増の96万6984台と4年連続のプラス。中でも登録車は「ロッキー」とトヨタ向けにOEM(相手先ブランドによる生産)供給する「ライズ」の小型SUV兄弟が純増となり同23.9%増と大幅に伸長し、過去最高を更新。
一方、軽自動車は主力モデルのスーパーハイトワゴン「タント」が2019年7月に6年ぶりのフルモデルチェンジを行ったものの、同3.7%減のマイナス。同ジャンルの競争の激しさを物語る結果となった。海外生産は同3.8%減の74万3638台と2年ぶりに減少。インドネシアが市場低迷により振るわなかった。
3月単月のグローバル生産台数は、前年同月比4.0%減の14万5991台と2カ月ぶりに減少した。国内生産は同9.1%増の9万493台と4カ月連続のプラスで過去最高を更新。ロッキー/ライズ効果の登録車が同58.4%増と急増して過去最高となった。海外生産は同19.8%減の5万5498台と2カ月ぶりのマイナス。マレーシア、インドネシア共に減少した。
ホンダは4年ぶりに500万台割れ
ホンダの2019年度のグローバル生産は、前年度比10.6%減の477万3527台と8年ぶりに前年割れとなった。500万台を下回ったのは2015年度以来4年ぶり。国内生産は同11.4%減の80万7991台と4年ぶりのマイナスだった。軽自動車が国内販売の主力であるホンダにとってマイナス要因となったのが、2019年8月にフルモデルチェンジした軽自動車「N-WGN」の電動パーキングブレーキの不具合による生産停止で、年度の生産台数にも大きな影響を及ぼした。
海外生産は同10.4%減の396万5536台と2年連続の減少だった。主力市場の北米がセダン系の不振により同3.7%減と3年連続でマイナスとなった。アジアは同13.8%減と2桁減となり、8年ぶりに減少へ転じた。インドやタイの減少に加えて、好調が続いていた中国も新型コロナウイルス感染症の影響により失速し、同8.5%減と7年ぶりのマイナスとなった。
ホンダでは新型コロナウイルス感染症による影響が大きく広がっており、3月単月のグローバル生産台数は前年同月比42.6%減の27万5388台と急減し、8カ月連続で減少した。国内生産はN-WGNの生産再開や新型「フィット」の投入などがあったものの、同9.7%減の7万2696台と7カ月連続で減少。国内以上に深刻なのが海外生産で、同49.2%減の20万2692台と半減し、6カ月連続のマイナスとなった。
地域別では中国が同69.4%減と最も大きい落ち幅を記録。これに伴いアジアも同61.7%減となった。アジアに並ぶ主力市場である北米も同35.8%減と新型コロナウイルス感染症の影響が世界的に広がっている。4月以降は国内でも生産調整を行っており、さらなる落ち込みが予想される。
日産は7年ぶりに500万台を下回る
ホンダと同様に新型コロナウイルス感染症によるダメージが大きいのが日産だ。3月単月の台数を見ると、グローバル生産は前年同月比41.4%減の26万1975台と大幅に落ち込むとともに6カ月連続で減少した。このうち海外生産が同44.0%減の20万6742台と大きく減少。地域別では台数ボリュームが最も大きい中国が同59.4%減と6割近く減少したほか、米国が同47.4%減、メキシコが同25.3%減、英国が同45.8%減、スペインが同74.4%減など、全ての地域で2桁減となった。国内生産も販売低迷により同28.9%減の5万5233台と2桁減が続いている。
日産の2019年度のグローバル生産台数は、前年度比14.5%減の458万2074台と2年連続で前年を下回った。世界的な販売不振により前年度からの落ち幅は8社中最も大きく、年度で500万台を下回るのは2012年度以来7年ぶりとなった。
国内生産は同15.9%減の75万7692台で3年連続のマイナスだ。国内販売が小型車「ノート」や「セレナ」「エクストレイル」など主力車種が軒並み2桁減となり、年度の登録車販売として過去最低を記録したほか、北米向け「ローグ」なども減少した。海外生産も同14.3%減の382万4382台と2年連続の前年割れだった。米国やメキシコ、英国、スペインが大幅減となったほか、唯一比較的堅調な販売を維持していた中国も2月以降の新型コロナウイルス感染症の影響により同11.4%減と低迷。その結果、全ての地域で2桁減となった。
マツダは主力モデルの生産が2桁減、スズキはインド低迷が響く
マツダも新型コロナウイルス感染症の影響が目立った。3月のグローバル生産台数は、前年同月比20.2%減の11万2388台と7カ月連続で減少した。国内生産は同17.6%減の7万4229台と大きく落とし、6カ月連続のマイナス。新型コロナウイルス感染症感染拡大による北米などでの需要縮小に対応して生産調整を行った結果、「マツダ3」や「CX-5」などの主力モデルが2桁減となった。海外生産も同24.8%減の3万8159台と2カ月連続で減少。中国は2月に比べて台数を戻しつつあるものの、メキシコやタイの生産停止などでマツダ3や「マツダ2」が前年同月比で半減した。
2019年度のグローバル生産台数は、前年度比8.6%減の143万4204台と2年連続の減少となった。国内生産は同3.8%減の97万1974台と3年ぶりのマイナス。フルモデルチェンジしたマツダ3が増加したほか新型車「CX-30」の純増などがあったものの、台数ボリュームの大きなCX-5の2桁減などが響いた。海外生産は同17.4%減の46万2230台で2年連続のマイナス。中国での販売低迷やマツダ3のモデル切り替えなどが影響した。
スズキは、2018年後半から続くインドの市場低迷が響いた。2019年度のグローバル生産台数は、前年度比12.6%減の296万6399台と4年ぶりの前年割れとなった。年度で300万台を下回ったのも2015年度以来4年ぶり。
海外生産は前年度比15.2%減の202万2227台で8年ぶりのマイナスだ。スズキの世界生産の半数以上を占めるインドは景気低迷やローンの貸し渋り、保険料の引き上げなどが重なり、同14.6%減の157万9519台と6年ぶりに減少した。国内生産は同6.6%減の94万4172台と4年ぶりのマイナス。「ワゴンR」や「スイフト」の販売減に加えて、完成検査問題の対策として工場のラインスピードを落としたことなどが減少につながった。
3月単月のグローバル生産は、前年同月比22.8%減の21万3159台と3カ月連続で減少した。国内生産は同1.3%増の9万1435台で11カ月ぶりにプラスへ転じた。国内販売は低迷したものの、欧州向けの輸出が増加した。一方、海外生産は同34.5%減の12万1724台と大幅減で、3カ月連続のマイナス。新型コロナウイルス感染症の影響による稼働停止が広がっており、インドでは同32.1%減となった。
三菱自の世界生産は3年ぶりに減少、スバルは回復の兆し
三菱自動車の2019年度のグローバル生産台数は、前年度比7.2%減の133万7399台と3年ぶりに減少した。国内生産は同6.1%減の62万676台で3年ぶりの前年割れ。「エクリプスクロス」や「アウトランダー」の減少が響いた。海外生産も同8.2%減の71万6723台と3年ぶりのマイナス。主力のタイが同9.9%減と振るわなかったことに加えて、中国が同22.2%減と大きく落ち込んだ。
3月単月は、グローバル生産が前年同月比4.1%減の12万4234台と7カ月連続の減少。国内生産は同14.3%増の6万6307台と8カ月ぶりにプラスへ転じた。フルモデルチェンジした「eKスペース」シリーズなどが貢献した。一方、海外生産は同19.0%減の5万7927台と6カ月連続のマイナス。タイは同6.8%増と増加したものの、中国が新型コロナウイルス感染症の影響により前年同月比9割減の1600台となった。
一連の完成検査問題が一段落し、回復の兆しを見せているのがスバルだ。2019年度のグローバル生産台数は、前年度比4.2%増の103万912台と3年ぶりに前年実績を上回り、2年ぶりに100万台を超えた。国内生産は同7.6%増の66万3617台で3年ぶりのプラス。2019年1月に「インプレッサ」や「フォレスター」に採用した電動パワーステアリングの不具合で多くの車種の生産を停止した反動のほか、品質問題にめどをつけて2019年秋からラインスピードを高めたことも台数増につながった。ただ、海外生産は同1.3%減の36万7295台と6年ぶりに減少。新型「アウトバック/レガシィ」への切り替えなどにより台数が伸び悩んだ。
好調なスバルでも新型コロナウイルス感染症の影響が出始めている。3月単月はグローバル生産が前年同月比0.3%減の8万9476台と微減で、5カ月ぶりのマイナスとなった。このうち国内生産は同9.4%増の6万1888台と5カ月連続でプラスを確保した。一方、海外生産は同16.9%減の2万7588台と3カ月ぶりに前年割れとなった。米国工場を構えるインディアナ州が外出禁止令を発令しており、これを受けて操業を停止した影響が出ている。
SUBARU 群馬の工場 再開も生産は通常の半分程度に
自動車メーカーの「SUBARU」は、新型コロナウイルスの影響で操業を停止していた群馬県の工場の操業を11日再開しましたが、部品の調達などへの影響が続いているため、当面、生産を通常の半分程度に抑えることにしています。
SUBARUは、群馬県の太田市と大泉町にある工場の操業を先月9日から停止していました。
2つの工場では当初の予定どおり、およそ1か月ぶりに11日から操業を再開しましたが、部品の調達や自動車販売への影響が続いているため、今月29日まで生産を通常の半分程度に抑えるということです。
SUBARUの動きにあわせて、地元の部品メーカーも11日から工場の操業を再開し、このうち、およそ900人の従業員に1か月余りにわたって休んでもらっていた「東亜工業」でも、当面、生産を半分程度に抑えるということです。
東亜工業の会長で太田商工会議所の会頭も務める加藤正己さんは「SUBARUの操業再開は、地域にとっても会社にとっても、非常にうれしい。あとは1日も早く新型コロナウイルスが終息し、フル生産に戻れることを願っている」と話していました。
2つの工場では当初の予定どおり、およそ1か月ぶりに11日から操業を再開しましたが、部品の調達や自動車販売への影響が続いているため、今月29日まで生産を通常の半分程度に抑えるということです。
SUBARUの動きにあわせて、地元の部品メーカーも11日から工場の操業を再開し、このうち、およそ900人の従業員に1か月余りにわたって休んでもらっていた「東亜工業」でも、当面、生産を半分程度に抑えるということです。
東亜工業の会長で太田商工会議所の会頭も務める加藤正己さんは「SUBARUの操業再開は、地域にとっても会社にとっても、非常にうれしい。あとは1日も早く新型コロナウイルスが終息し、フル生産に戻れることを願っている」と話していました。
2020年後半に発売! スバル 新型「レヴォーグ」の予想価格や進化点を解説!
日本では車種数が減って、貴重な存在となった「ステーションワゴン」。その主力車種であるスバル「レヴォーグ」が、2020年後半にいよいよフルモデルチェンジされる。
画像は、「東京モーターショー2019」で発表された、スバル 新型「レヴォーグ プロトタイプ」。市販モデルも、このプロトタイプとほぼ同じようなデザインが採用されるという
新型コロナウイルスの影響で発売が先送りされる可能性もあるが、新型レヴォーグの開発は進められている。販売店では「発売のスケジュールについて、メーカーから何も聞いていない。したがってすべて未定だが、新型コロナウイルスの問題が収束すれば、9月から10月には発売されるだろう。そうなると、予約受注は8月ころに開始されるだろう」と話す。
新型レヴォーグは、プロトタイプが「東京モーターショー2019」に出品されていたが、市販モデルの外観もほぼそのとおりになる模様。基本的なデザインは現行レヴォーグを踏襲するが、フロントマスクやボディサイドなどは鋭角的な印象が強められている。
スバル 新型「レヴォーグ プロトタイプ」のサイドイメージ
ボディサイズは現行型とほぼ同じだが、全長は4,700mmを少し超え、全幅は1,800mm以内に収まる。ホイールベースは現行型が2,650mmだが、新型は現行インプレッサと同じ2,670mmへと拡大される。プラットフォームも、現行インプレッサと基本的に共通だ。新型レヴォーグにもっとも似通っているのは、2019年7月から北米で生産が開始された新型「レガシィ」だろう。
北米で発売されている、スバル 新型「レガシィ」
新型レヴォーグは、「フルインナーフレーム構造」を採用してボディ剛性を高めるなど、プラットフォームの性能をさらに進化させる。サスペンションは、前輪がストラット式、後輪がダブルウイッシュボーン式の4輪独立懸架だ。この形式は現行型と同じだが、新型では設計を刷新させる。「ドライブモードセレクト」も採用され、ショックアブソーバーの減衰力やパワーステアリングの操舵力、4WDシステムの制御などを、スイッチ操作によって変化させることができる。
スバル 新型「レヴォーグ プロトタイプ」のリアイメージ
走行安定性と乗り心地のバランスは、現行レヴォーグとインプレッサの性能をさらに高めたものになる。もっとも注目されるのは、走行安定性だ。たとえば、高い速度域でカーブを曲がっている最中に、ブレーキペダルを踏みながらステアリングホイールを内側へ切り込むような危険回避の操作をしても、4輪の接地性がそがれにくい。このような状況では、後輪に横滑りが生じて運転操作が難しい状態に陥る心配もあるが、そこを新たなプラットフォーム、減衰力を可変させられるショックアブソーバー、進化した横滑り防止装置などによって安定を保つ。
足まわりは、硬めではなく柔軟に伸縮する設定になり、挙動変化を穏やかに進めることによって走行安定性と乗り心地を高い水準で両立させる。サスペンションの取り付け剛性もアップし、大きな荷重変化が発生したときでも足まわりが常に正確に作動するようになるので、挙動を乱しにくい。
スバル 新型「レヴォーグ プロトタイプ」のフロントイメージ
以上のように、新型レヴォーグは走行安定性を最優先させたうえで、スバル車の伝統とされる軽快な運転感覚も実現させる。低重心の水平対向エンジン、前後輪の駆動力配分を最適に調節できる電子制御式4WD、ショックアブソーバーの減衰力制御などは、安定性だけでなく運転の楽しさを高める効果も発揮する。
エンジンは、新型レヴォーグから搭載が開始される水平対向4気筒1.8Lターボだ。少なくとも、発売時点では従来には設定のあった1.6Lターボや2Lターボは用意されない。開発費用を1.8Lターボに集中させている。希薄燃焼技術も採用され、レヴォーグにふさわしい動力性能とすぐれた環境、燃費性能を両立させる。
現行レヴォーグの動力性能は、1.6Lターボは最高出力が170PS、最大トルクは25.5kg-mだから、自然吸気エンジンでいえば2.5Lに匹敵する。2Lターボは300PS、40.8kg-mだから4L並みだ。そして、1.8Lターボを搭載する新型レヴォーグの性能は、220PS、30kg-m前後になる。自然吸気エンジンなら3L並みの性能で、実用回転域の駆動力を重点的に高めているので運転しやすい。
燃費にも注目したい。現行型の燃費値は、1.6LターボがJC08モードで16km/L、2Lターボは同13.2km/Lだ。新型は希薄燃焼も採用するから、現行1.6Lターボに比べて動力性能を向上させながら、燃費性能も引き上げる。JC08モードではなく、実用数値に近いWLTCモード燃費でも16~17km/Lという良好な燃費値になりそうだ。
駆動方式は、現行型と同様にフルタイム4WDのみを採用する。先に述べたとおり電子制御を高度化することで、走行安定性を一層向上させる。装備については、安全運転支援システムの「アイサイト」が新世代の仕様に進化する。従来のアイサイトでも2個のカメラセンサーによって歩行者、自転車、車両を検知していたが、新しい方式ではボディの前後に4つのレーダーセンサーを追加装着。車両の前後左右を綿密に検知して、右左折時にも衝突被害軽減ブレーキを作動させる。さらに、見通しの悪い交差点などで、ドライバーの死角に位置する車両を知らせる機能も備わる。
運転支援機能は地図情報の精度を高め、従来のGPS通信衛星の位置情報に加えて、準天頂衛星システムの「みちびき」も利用する。自車位置の測定が一層正確になり、渋滞時にはクルーズコントロールの手放し走行も可能になる。カーブの手前で自動的に減速するなど、先行車がいないときの速度コントロールも綿密に制御されるようになる。
通信機能も充実しており、緊急時にスイッチ操作でSOSを発信したり、エアバッグが作動したときに消防や警察に自動的に通報してもらうことも可能だ。スバルはもともと安全に力を入れているメーカーで、新型レヴォーグでは通信機能を活用してその性能をさらに高めている。
スバル 新型「レヴォーグ プロトタイプ STIスポーツ」のデザインイメージ
価格は、1.6Lターボを搭載した現行の「1.6GTアイサイト」が2,915,000円だ。新型では、希薄燃焼エンジンに加えてアイサイトのセンサーなどが充実することなどを考えると、先進機能を装着したグレードの価格は20万円高い310万円前後になるものと思われる。なお、新型レヴォーグの「STIスポーツ」は、現行1.6STIスポーツアイサイトが363万円だから、次期型は380万円くらいになるだろう。
310~380万円という価格帯は、ワゴンでいえばマツダ「MAZDA6」やフォルクスワーゲン「ゴルフヴァリアント」などと同等だ。SUVならトヨタ「ハリアー」、ミニバンではトヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」などのベーシックなグレードに相当する。日本車では、実質的に上限の価格帯に位置するが、最先端のステーションワゴンを手に入れることができる。
これまで述べたとおり、新型レヴォーグは相当に魅力を高めたクルマとして登場する。これは、運転の楽しさを重視するユーザーにとっては、期待以上の新型車となるに違いないだろう。
超名門レガシィが風前の灯!? スバルの宝が日本クルマ界に遺した軌跡
スバルを、いや日本を代表する名門車が岐路に立たされている。
2020年4月、東京スバルは公式サイトで「レガシィB4」の注文受付を、2020年6月22日をもって終了すると公表。その後、スバル広報部に確認したところ、レガシィB4の国内受注を終了することを認めた。
そうなると「レガシィ」の名前を冠したモデルは(国内市場では)「レガシィアウトバック」のみとなるが、しかしこちらも次期型(米国で発表済み)は「アウトバック」という車名に切り替わる可能性も取りざたされている。
「レガシィ」という、かつて一時代を築き上げたブランドが、いまはもはや風前の灯なのである。ここであらためて、レガシィとはどんなクルマだったのか。どのように日本市場で活躍したかを、あらためて振り返ってみたい。
文:片岡英明/写真:SUBARU
空の世界でもスバル対三菱の戦いは熾烈!
最近、外出自粛で家にいる時間が多いので、度々屋根裏収納によじ登ってかたずけをしているのですが......。
今回出てきたのが一番上の、航空自衛隊の練習機T-34の写真。
学生時代に撮影したものですが、ああ、コレ、富士重工製だったよな。
と、コレがこの記事のきっかけです。
スバルオーナーならずとも、クルマ好きならよくご存知なのが、
その前身が、隼や疾風といった戦闘機などをつくっていた中島飛行機だということ。
そして、今でもスバルには航空宇宙カンパニーとうい部門があって、飛行機やヘリコプターの開発、製造を行なっています。
今回出てきたのが一番上の、航空自衛隊の練習機T-34の写真。
学生時代に撮影したものですが、ああ、コレ、富士重工製だったよな。
と、コレがこの記事のきっかけです。
スバルオーナーならずとも、クルマ好きならよくご存知なのが、
その前身が、隼や疾風といった戦闘機などをつくっていた中島飛行機だということ。
そして、今でもスバルには航空宇宙カンパニーとうい部門があって、飛行機やヘリコプターの開発、製造を行なっています。
スバルオーナーならずとも、クルマ好きならよくご存知なのが、
その前身が、隼や疾風といった戦闘機などをつくっていた中島飛行機だということ。
そして、今でもスバルには航空宇宙カンパニーとうい部門があって、飛行機やヘリコプターの開発、製造を行なっています。
クルマ好きの我々が度々見聞きするのは、インプレッサWRXに装着されたリヤウイングが、航空宇宙カンパーニーの協力で云々というもの。
とはいえ、じゃあスバルの航空部門て、他にどんなことしてるの? と紐解くと、
戦後のスバルは、意外にも航空機関連の方が乗用車よりも先んじて生産されていたんですね。
h21965年にジェット練習機とスバル360が完成!その前身が、隼や疾風といった戦闘機などをつくっていた中島飛行機だということ。
そして、今でもスバルには航空宇宙カンパニーとうい部門があって、飛行機やヘリコプターの開発、製造を行なっています。
クルマ好きの我々が度々見聞きするのは、インプレッサWRXに装着されたリヤウイングが、航空宇宙カンパーニーの協力で云々というもの。
とはいえ、じゃあスバルの航空部門て、他にどんなことしてるの? と紐解くと、
戦後のスバルは、意外にも航空機関連の方が乗用車よりも先んじて生産されていたんですね。
ちなみに、スバルの沿革によると
1945年
中島飛行機を富士産業(株)と改称、定款を改定し平和産業への転換を図る
1946年
ラビットスクーター1号車誕生
1949年
国産初のフレームレス・リヤエンジンバス「ふじ号」完成
1953年
富士重工業を設立、航空機生産と自動車の開発を開始
9月 アメリカのビーチクラフト社とメンターT-34初等訓練機に関し、技術援助契約調印
11月 メンターT-34初等訓練機の輸入組み立て開始
とあります。
そして1958年
1月 T1F2ジェット中間練習機、国産試作1号機初飛行に成功
3月3日 スバル360発表(発売は5/1 価格は42万5000円だったそう)
ということで、ラビットスクーターやバスは別として、実は乗用車の発売よりも飛行機の生産、飛行の方が早かったようですね。
こんなところも、スバルオーナーとしては密かには鼻が高い事実かもしれません。
ちなみに、国産のT-1から始まってT-3、T-5、T-7と、その後の航空自衛隊の奇数番号の練習機はすべてスバル製です。
h2まだまだ続くスバルの航空機1945年
中島飛行機を富士産業(株)と改称、定款を改定し平和産業への転換を図る
1946年
ラビットスクーター1号車誕生
1949年
国産初のフレームレス・リヤエンジンバス「ふじ号」完成
1953年
富士重工業を設立、航空機生産と自動車の開発を開始
9月 アメリカのビーチクラフト社とメンターT-34初等訓練機に関し、技術援助契約調印
11月 メンターT-34初等訓練機の輸入組み立て開始
とあります。
そして1958年
1月 T1F2ジェット中間練習機、国産試作1号機初飛行に成功
3月3日 スバル360発表(発売は5/1 価格は42万5000円だったそう)
ということで、ラビットスクーターやバスは別として、実は乗用車の発売よりも飛行機の生産、飛行の方が早かったようですね。
こんなところも、スバルオーナーとしては密かには鼻が高い事実かもしれません。
ちなみに、国産のT-1から始まってT-3、T-5、T-7と、その後の航空自衛隊の奇数番号の練習機はすべてスバル製です。
その後もスバルの航空事業は順調で、
1960年
米・ベル社とHU-1B/204Bヘリコプター生産に関する技術援助契約調印
1961年
当社が尾翼と主翼桁の分担生産をしたYS-11中型輸送機試作完成
1965年
戦後初の国産軽飛行機FA-200(エアロスバル)試験飛行成功
(同年スバル1000を発表)
1978年にボーイング社と767の事業契約を締結」
(2年後の1980年に第28回サファリラリーに初出場でクラス優勝)
その後も1980年代にはボーイングなどの旅客機の部品を、1990年代にはボーイング777 を生産などを行なっています。
自衛隊の練習機としては前述のT-7が2012年度に2機取得して以降、20年度前でに49機取得され、運用されています。
また、2019年 にベル・ヘリコプター・テキストロン社と共同開発した「SUBARU BELL 412EPX」をベースとした陸上自衛隊新多用途ヘリコプターの試作機を納入したとの発表がありました。
今後もスバルは自動車と航空機の両輪で活躍しそうです。
h2空でも繰り広げられるライバルバトル!?1960年
米・ベル社とHU-1B/204Bヘリコプター生産に関する技術援助契約調印
1961年
当社が尾翼と主翼桁の分担生産をしたYS-11中型輸送機試作完成
1965年
戦後初の国産軽飛行機FA-200(エアロスバル)試験飛行成功
(同年スバル1000を発表)
1978年にボーイング社と767の事業契約を締結」
(2年後の1980年に第28回サファリラリーに初出場でクラス優勝)
その後も1980年代にはボーイングなどの旅客機の部品を、1990年代にはボーイング777 を生産などを行なっています。
自衛隊の練習機としては前述のT-7が2012年度に2機取得して以降、20年度前でに49機取得され、運用されています。
また、2019年 にベル・ヘリコプター・テキストロン社と共同開発した「SUBARU BELL 412EPX」をベースとした陸上自衛隊新多用途ヘリコプターの試作機を納入したとの発表がありました。
今後もスバルは自動車と航空機の両輪で活躍しそうです。
スバルの国内販売、2か月連続マイナス…18.2%減の1万5591台 2020年3月実績
SUBARU(スバル)は4月28日、2020年3月の生産・国内販売・輸出実績(速報)を発表。世界生産台数は前年同月比0.3%減の8万9476台で、5か月ぶりのマイナスとなった。
国内生産は『フォレスター』などが増加し、同9.4%増の6万1888台で5か月連続のプラスとなったが、海外生産は『アウトバック』などが減少し、同16.9%減の2万7588台となり、3か月ぶりの前年割れとなった。
国内販売は同18.2%減の1万5591台で2か月連続のマイナスとなった。登録車はフォレスターなどが減少し、同18.1%減の1万3129台で2か月連続のマイナス。軽自動車も同18.9%減の2462台と6か月連続で前年実績を下回った。
輸出は『XV』などが増加し、同7.9%増の5万041台、5か月連続のプラス。
2019年度(2019年4月~2020年3月)の世界生産台数は前年度比4.2%増の103万0912台で、3年ぶりのプラスとなった。海外生産はアウトバックなどが減少し、同1.3%減の36万7295台で6年ぶりの前年割れ。しかし、国内生産はフォレスターなどが増加し、同7.6%増の66万3617台となり、3年ぶりのプラスとなった。
国内販売は同7.2%減の12万9987台で2年連続のマイナスとなった。登録車はフォレスターなどが減少し、同7.5%減の10万4974台で2年連続のマイナス。軽自動車も同5.9%減の2万5013台と6年連続で前年実績を下回った。
輸出はフォレスターなどが増加し、同12.1%増の55万0954台、4年ぶりのプラスとなった。
3月自動車世界生産、日産、ホンダ4割減 令和元年度もスバル以外軒並み減
自動車メーカー大手各社が28日発表した3月の世界生産台数は、新型コロナウイルス感染拡大で欧米など全世界的に工場の稼働が停止した影響で、日産自動車とホンダはおよそ4割減、トヨタ自動車は2割減など、軒並み大幅減となった。稼働が再開された中国は生産量がまだまだ回復しておらず、各国で生産停止が継続した4月も苦しい結果になるとみられる。
こうした状況を受け令和元年度の1年間の世界生産は、トヨタ874万698台(前期比2・2%減、2年ぶり減)▽ホンダ477万3527台(10・6%減、8年ぶり減)▽日産458万2074台(14・5%減、2年連続減)▽スズキ296万6399台(12・6%減、4年ぶり減)▽マツダ143万4204台(8・6%減、2年連続減)▽三菱自動車133万7399台(7・2%減、3年ぶり減)▽SUBARU(スバル)103万912台(4・2%増、3年ぶり増)-と、スバル以外軒並み減少した。
3月の生産台数は、トヨタは約64万台で前年同月比20・6%減。稼働を再開した中国もまだ2割以上の減少だった。工場停止が続く米国は26・2%減、欧州は38・1%減と大幅な落ち込みに。アジアも、中国に次いで生産が多いタイが33・3%減。日本生産も世界需要減のあおりで、13・2%減の約27万9千台となった。
ホンダは、42・6%減の約27万5千台となり、30万台を割り込んだ。ウイルス震源地の武漢に工場がある中国が69・4%減、欧州は52・4%減、米国は35%減だった。日本生産は9・7%減の約7万2千台。
日産の世界生産は41・4%減の約26万1千台。中国が59・4%減、主力の米国は47・4%減、英国が45・8%減。日本生産も28・9%減で約5万5千台と、各国で大きく落ち込んだ。
スズキも、主力のインドが外出禁止令発令により3割超の落ち込みとなったことで、世界生産は22・8%減の約21万3千台だった。
マツダは20・2%減の11万2千台。三菱自は中国で約9割減だったが、日本で1割以上増え、世界総計では約12万4千台で4・1%の減少幅に。スバルは主力の米国の生産停止が3月下旬からだったことなどから、世界生産は約8万9千台で0・3%の微減にとどまった。
SUBARU、5月も国内生産調整 11日の稼働再開後
2020/4/27 14:43
SUBARU(スバル)は27日、国内唯一の完成車工場の群馬製作所(群馬県太田市)で5月中の稼働を半分にすると発表した。同製作所は現在新型コロナウイルスによる部品供給や販売への影響で稼働を停止している。5月11日に生産の再開を予定するが、同社の主力市場である米国を中心に影響が長引いていることから追加で生産調整を行う。
完成車工場の本工場と矢島工場の稼働を2直から1直と半分に減らす。エンジンやトランスミッションを生産する大泉工場でも2工場に合わせて生産する。生産調整は5月29日までを予定する。
新型コロナウイルスの感染拡大で、国内自動車メーカー全8社が国内の生産ラインを停止した。海外からの部品調達が難しくなったのに加え、世界的に販売が急減したためだ。全社の生産停止は2011年の東日本大震災以来のこと。停止期間が約1カ月に及ぶSUBARU(スバル)の一大生産拠点のある群馬県太田市を歩くと、好調だった企業城下町の経済が急速に沈み始めていた。【道永竜命】
「今月はまだ大丈夫だけど、まあ分かんない」。スバルの群馬製作所が操業を停止した翌日の10日午前。スバル車の金属部品を扱う町工場は静まりかえっていた。普段なら納品や集金、支払いに忙しい五十日(ごとおび)だが工業団地にトラックの姿はなく、周辺の工場もシャッターが閉まる。男性社長(51)は訪ねてきた工具業者に半ば諦めたように話していた。
トヨタ×スバル共同開発のSUV、スバル版の車名は「エヴォルティス」が有力
■新開発の次世代EVパワートレイン搭載、デビューは2021年10月と予想
スバルとトヨタが共同開発を勧めている新型クロスオーバーSUVに関する情報を入手、そのスバル版となる予想CGを制作しました。
スバルは2019年6月、トヨタと中・大型乗用車向けEV専用プラットフォーム、およびCセグメントのSUVモデルのEVを共同開発することに合意したと発表しています。
また2020年1月20日に開催された「SUBARU技術ミーティング」にて、「EVデザインスタディ」を世界初公開、これがトヨタと共同開発するEVクロスオーバーSUVのスバル版コンセプトと伝えられています。
市販型のエクステリアは、コンセプトカーをよりアグレッシブにしたデザインが予想されます。フロントはグリルを大型化し、太いグリルバーを装着、ライトには上下につながるLED、そのデザインに合わせたシャープなデフューザーなど迫力感溢れるはずです。またサイドはコンセプトカーのデザインを継承しながらも、リア、センターなどにキャラクターラインを入れ、躍動感あふれるデザインに仕上げられる可能性があるようです。
市販型では新開発の次世代EVパワートレインの搭載が予想され、最高出力は290ps以上、4WDが標準装備されると思われます。また大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、航続は500kmをめどに開発が進んでいる模様です。
安全装備では、AI採用の「新世代アイサイト」を搭載、「レーン変更支援」「カーブ予測自動減速」「渋滞ハンズオフ」「ステアリング操作アシスト」「360度センシング」など高度な技術が見込まれます。
気になる車名ですが、同社では2018年に米国にて『エヴォルティス』(EVOLTIS)のネーミングが商標登録されており、この車名が有力候補の1つだと思われ、ワールドプレミアは2021年10月と予想されます。
(APOLLO)
SUBARU、787製造を一時休止 5月11日に再開へ
言葉を「武器」にする技術ローマの賢者キケローが教える説得術
SUBARU(7270)は4月20日から、ボーイング787型機の製造を一時休止している。中国から拡散した新型コロナウイルスにより、ボーイングが米本国工場の操業を中断していることによるもの。 一時休止するのは、愛知県半田市にある半田工場と半田西工場。5月1日まで休止し、翌2日から10日まではゴールデンウイーク休暇となる。操業再開は休暇明けの11日を予定する。宇都宮製作所など、そのほかの生産拠点は操業を継続する。 787は標準型の787-8、長胴型の787-9、超長胴型の787-10の3機種で構成。最終組立は米ワシントン州シアトル近郊にあるエバレット工場と、米サウスカロライナ州ノースチャールストンにある工場「BSC(ボーイング・サウスカロライナ)」の2拠点で進めている。2拠点とも現在は操業を停止しているものの、エバレット工場は現地時間4月23日から再開する見込み。 787は、機体の構造部位のうち35%を日本企業が中部地域で製造している。SUBARUは、胴体と主翼を結合する中央翼の製造を担当。このほか、三菱重工業(7011)が主翼、川崎重工業(7012)は前部胴体と主脚格納部、主翼固定後縁を担っている。 製造した主要部位は、中部空港内にある「ドリームリフター・オペレーションズ・センター」(DOC)へ海上輸送。DOCから最終組立工場までは、747-400旅客機を改修した専用貨物機747-400LCF「ドリームリフター」で運ぶ。主要8メーカーで1社だけ! スバルが自社開発のコンパクトカーを作らないワケ
配信
今も昔も、安価で便利なクルマといえばコンパクトカー。欧州市場で言うところのBセグメント車の開発と販売に力を入れるメーカーは多い。トヨタはヴィッツを国内向けもヤリスに改名し、スポーツモデルをWRCに参戦させてイメージアップに成功。ホンダはフィット、マツダはMAZDA2(旧デミオ)など、国内メーカー各社には魅力的なコンパクトカーがラインアップされている。そんななか、SUBARUは長らくOEM供給車しかコンパクトカーを販売していない。その理由は何なのか?
一言でいえば、「今のSUBARUにコンパクトカーを自社生産するメリットはない」ということに尽きる。
コンパクトカーは国内市場では一定数が見込めるものの、利益率は低く、Bセグ車はSUBARUが得意とする北米市場では拡販が望めない。それゆえに、これからコンパクトカー用のプラットフォームやパワートレインを新規開発してまで参入するのは極めて厳しい話だ。仮に筆者がSUBARUの経営者だったとしたら、まだ当面コンパクトカーとミニバン市場には手を出したくないと考えるだろう。もしコンパクトカーの販売に力を入れるのなら、新規で自社開発するより、提携を強化したトヨタからヤリスをOEM供給してもらうほうが、はるかに効率的だと考えるのではないだろうか。
今年の後半に発売される予定の次期型レヴォーグがデビューすれば、SUBARUの乗用車のラインアップは、SGPと呼ばれる新世代プラットフォームに統一され、効率化がさらに進む。このSGPをベースにBセグメントのクルマを作ることができれば、比較的現実的な話になりそうだが、開発エンジニアにそれを尋ねると、簡単なことではなさそうだ。
歴史を振り返ると、スバルが自社開発したコンパクトカーはジャスティ(1984~1994年)のみ。これは軽自動車のレックスをベースにボディを拡幅したもので、プラットフォームなどの基本コンポーネンツから専用に企画、設計したコンパクトカーを販売した実績はない。リッターカー級はほかに7人乗りコンパクトワンボックスのドミンゴが存在したが、これも軽自動車サンバーの拡幅版だった。
唯一、本格的なコンパクトカーの販売が実現しかけたのは1980年代後半。1992年発売の初代インプレッサは、レガシィとジャスティの間を埋めるような位置付けのコンパクトカーとして企画されていた。試作車の出来もよく、初代インプレッサは直列4気筒エンジンを横置きにしたコンパクトカーとして誕生しかけたが、やはりエンジンは当時の入魂新世代ユニットであるEJ型の水平対向エンジンを搭載する方針となり、車体もレガシィベースに。それでも排気量は1.5リッターから用意するなど、コンパクトカー市場もある程度カバーできるクルマとして対応した。
また、SUBARUの気質には「販売台数が増えても、生産工場はなるべく増やさない」という堅実なところがあるので、これもコンパクトカーやミニバンを作らない理由のひとつになっている。
1990年代以降、主力となるレガシィとインプレッサが大成功してから、SUBARUの年間世界生産台数は右肩上がりに増加するようになった。2000年代は50~60万台で推移するなど若干伸び悩むも、2010年あたりから北米市場を中心に販売が激増。2016年以降は100万台を突破し続けている。
北米では、トヨタ・カムリの生産請け負いをやめてSUBARU車の生産能力を増加。国内でも、生産の効率化を突き詰めることで、工場を増やさずに生産能力を高め続けるという、まさに血の滲むような生産現場の改革で販売増に対応している。
その堅実さが足かせとなり、今のレヴォーグやインプレッサがデビューした2014年あたりは注文に生産が追いつかず、納期が長くなる弊害もあった。完成検査問題も、この状況と無関係ではなかったかも知れない。近年のSUBARUは、生産現場のキャパ的にもコンパクトカーを追加するどころではなかったという事情もある。
SUBARU車ユーザーからは、OEMではないSUBARUオリジナルのコンパクトカーを求める声も少なくはないが、現状ではまだ難しい状況だと推察。
とはいえ、コンパクトカー以外にも、たとえば軽自動車クラスのマイクロカー、あるいはエクシーガの後継にあたる3列シート車を望む声も根強いなど、ラインアップ展開の拡大を求む声もまた少なくない。将来的に、SUBARUはこれらの要望にどう対応するのかおおいに注目。期待したいところだ。
群馬・太田市、制度融資を拡充 スバル工場停止で支援策
群馬県太田市は同市の制度融資「経営安定対策資金」を拡充すると発表した。1件当たりの融資上限額を3000万円と3倍に増やしたほか、貸付利率を引き下げる。新型コロナウイルスの感染拡大やSUBARU(スバル)群馬製作所の操業停止で経営が悪化している中小企業の資金繰りを支援する。
融資の対象は、直近1カ月の売上高が前年同月比20%以上減るなどして中小企業信用保険法の認定を受けた企業。利率は年1.1%以内で、従来の1.5%以内から引き下げた。返済期間も6年から8年に延長し、当初1年間の金利を市が全額補助することも決めた。融資枠は30億円。
取扱期間は20日から9月30日まで。太田市では15日現在で企業から申請があった115件を融資対象として認定済み。金融機関に申請後、早ければ1週間程度で融資を受けることができるという。同市の清水聖義市長は「国による無利子の制度融資が始まるまでのつなぎ融資として使ってほしい」と話している。
SUBARU 航空機の部品製造 愛知県の工場 一時停止へ
自動車メーカーのSUBARUが、航空機の部品を製造する愛知県の工場の生産を一時停止する方針を固めたことが分かりました。新型コロナウイルスの感染拡大で部品の納入先であるアメリカの航空機大手、ボーイングの生産に影響が出ているためです。
関係者によりますと、生産を一時停止するのは、愛知県にあるSUBARUの半田工場と半田西工場で、今月20日から来月1日まで操業を止める方針だということです。
これらの工場では、主にボーイング向けに航空機の主翼と胴体をつなぐ部品を製造しています。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、ボーイングが今月上旬からアメリカ・サウスカロライナ州にある工場を停止したことで、部品を輸出できなくなったということです。
このためSUBARUは生産を一時停止する方針を固め、従業員については休日の振り替えなどで対応し雇用を維持する方針です。
新型コロナウイルスの感染拡大で会社は日本とアメリカの自動車の生産拠点で一時停止を余儀なくされていて、影響が一段と広がった形です。
ボーイングに対しては国内の多くのメーカーが部品を納めていて、影響の拡大が懸念されます。
これらの工場では、主にボーイング向けに航空機の主翼と胴体をつなぐ部品を製造しています。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、ボーイングが今月上旬からアメリカ・サウスカロライナ州にある工場を停止したことで、部品を輸出できなくなったということです。
このためSUBARUは生産を一時停止する方針を固め、従業員については休日の振り替えなどで対応し雇用を維持する方針です。
新型コロナウイルスの感染拡大で会社は日本とアメリカの自動車の生産拠点で一時停止を余儀なくされていて、影響が一段と広がった形です。
ボーイングに対しては国内の多くのメーカーが部品を納めていて、影響の拡大が懸念されます。
SUBARU/海外生産拠点、5月8日まで操業停止、5月11日操業再開
SUBARUは4月15日、海外(米国)生産拠点の操業一時停止について、北米での新車需要の減退およびサプライチェーンへの影響を踏まえ、操業停止期間を延長すると発表した。
これまで、4月17日まで操業を停止し、5月11日からの操業再開を予定していたが、これを延長し、5月8日まで操業停止とし、5月11日操業再開するというもの。
なお、日本国内は変更なく、4月9日から5月1日まで本工場および矢島工場(完成車工場)、大泉工場(エンジン・トランスミッション工場)は操業停止で、5月11日から操業再開する。
日系乗用車メーカー8社の2020年2月の生産実績は、新型コロナウイルスの感染が広がった中国の影響が大きく表れた。グローバル生産台数はダイハツ工業とSUBARU(スバル)を除く6社が前年割れとなった。ホンダ、日産自動車、マツダは中国生産の割合が大きく、落ち込みが目立った。さらに中国からの部品調達の影響で国内生産もトヨタ自動車、ホンダ、日産自動車、マツダが2桁減となった。海外生産も、中国生産を行う5社全てが2桁減だった。
2月は中国を中心に新型コロナウイルスの影響が目立った。さらに2020年3月以降は欧米をはじめ世界的に感染拡大が広がっており、今後のグローバル生産は一層の落ち込みが予想される。
国内 | 海外 | (うち中国) | 合計 | |
---|---|---|---|---|
トヨタ | 263,782 | 361,968 | 15,311 | 625,750 |
▲ 15.7 | ▲ 12.3 | ▲ 77.4 | ▲ 13.8 | |
ホンダ | 71,006 | 218,249 | 5,700 | 289,255 |
▲ 13.6 | ▲ 29.3 | ▲ 92.4 | ▲ 26.0 | |
日産 | 51,673 | 218,400 | 7,740 | 270,073 |
▲ 29.3 | ▲ 28.3 | ▲ 87.9 | ▲ 28.5 | |
スズキ | 77,609 | 176,417 | - | 254,026 |
▲ 1.3 | ▲ 6.8 | - | ▲ 5.2 | |
ダイハツ | 86,752 | 56,207 | - | 142,959 |
2.6 | 1.3 | - | 2.1 | |
三菱 | 48,500 | 53,052 | 240 | 101,552 |
▲ 6.7 | ▲ 17.9 | ▲ 97.0 | ▲ 12.9 | |
マツダ | 76,340 | 23,578 | 920 | 99,918 |
▲ 16.4 | ▲ 30.1 | ▲ 90.6 | ▲ 20.1 | |
スバル | 57,915 | 33,343 | - | 91,258 |
22.1 | 3.7 | - | 14.7 | |
合計 | 733,577 | 1,141,214 | - | 1,874,791 |
※上段は台数、下段は前年比。単位:台、% |
トヨタはアジアの影響大、ダイハツは好調
トヨタ自動車は、グローバル生産台数が62万5750台で前年同月比13.8%減、2カ月連続でマイナスとなった。国内生産は同15.7%減の26万3782台と5カ月連続の前年割れだ。トヨタ自動車では新型「RAV4」などの販売は堅調だったものの、依然として消費税増税による販売面のマイナス影響が続いていることや、稼働日が1日少なかったことを要因に挙げる。
海外生産は、同12.3%減の36万1968台で、2カ月連続のマイナスだ。北米は同7.2%増と好調で、米国で販売好調なRAV4や新型「ハイランダー」が寄与した。RAV4の生産が順調なカナダが同37.8%増と大幅に増加した。欧州も同11.0%増と伸長している。「カローラ」のハイブリッド車が販売好調なことに加えて、日本から輸出する部品割合を下げて海外生産として計上するようになったロシア向けRAV4も増加要因となった。
一方、同36.4%減と大きく台数を落としたのがアジアだ。インドネシアは2019年11月から生産開始した「カリヤ」の増加で2桁増と好調だったものの、春節による長期休暇と新型コロナウイルスの感染拡大で2月下旬まで生産を停止した中国が同77.4%減と大幅に減少した。トヨタ自動車では2020年2月24日に全ての中国工場を再稼働したが生産ペースは低く、3月以降も低水準の生産が予測される。中国以外ではタイがバーツ高や景気低迷による新車市場の減速により同23.6%減と厳しい状態が続いている。
トヨタグループでも中国生産のないダイハツ工業は好調だ。グローバル生産は同2.1%増の14万2959台と5カ月ぶりに前年実績を上回った。国内は、軽自動車が同14.6%減と不調が続いているものの、小型SUV「ロッキー/ライズ(トヨタ自動車向けOEM)」の販売好調により登録車は同51.9%増の3万3260台と全ての月を通じて過去最高を記録。その結果、国内トータルでは同2.6%増の8万6752台と3カ月連続で前年実績を上回り、2月として過去最高を更新した。海外もマレーシアで小型セダン「ベザ」などの販売が増加したことで同1.3%増の5万6207台と5カ月ぶりにプラスへ転じた。
ホンダと日産の落ち込み目立つ
落ち込みが目立つのが中国事業のウエートが大きいホンダと日産自動車だ。ホンダのグローバル生産は、同26.0%減の28万9225台と7カ月連続で減少した。このうち中国は新型コロナウイルスの発生源である湖北省に工場を構えていることもあり、同92.4%減の5700台と大幅なマイナスとなった。中国以外でも北米はセダン系モデルの低迷で同4.8%減と5カ月連続で減少し、欧州も同21.4%減で22カ月連続のマイナス。その結果、海外生産は同29.3%減の21万8249台と大幅に減らし、5カ月連続の前年割れとなった。
国内は、電動パーキングブレーキの不具合で停止していた「N-WGN」の生産を1月下旬に再開したものの、消費増税の影響による国内市場の低迷を受けて同13.6%減の7万1006台と6カ月連続のマイナスとなった。
日産自動車は国内外で厳しい。グローバル生産は同28.5%減の27万73台と、5カ月連続で減少した。国内は「ノート」の販売減少や北米向け輸出の減少などに加えて、新型コロナウイルスの感染拡大で中国からの部品供給が滞った影響もあり、同29.3%減の5万1673台と大幅に減少し、13カ月連続の前年割れとなった。海外は、中国が同87.9%減の7740台と2カ月連続のマイナス。感染拡大によるサプライチェーンへの影響で大幅に減少した。米国は「ローグ」などの減少で同23.9%減と厳しい状況が続いている。その結果、海外トータルでは同28.3%減の21万8400台だった。
スバルは前年同月比でプラス、三菱は中国で97%減
マツダと三菱自動車も中国生産の影響が目立つ。マツダのグローバル生産は同20.1%減の9万9918台と6カ月連続で減少し、三菱自動車とグローバル生産の順位が逆転した。海外は同30.1%減の2万3578台と3カ月ぶりのマイナス。このうち中国は同90.6%減の920台と大きく落ち込んだ。国内も「CX-30」の純増があったものの、「CX-5」や「マツダ3」の減少で同16.4%減の7万6340台と5カ月連続のマイナスとなった。
三菱自動車のグローバル生産は、同12.9%減の10万1552台。6カ月連続で前年を下回った。海外は同17.9%減の5万3052台と5カ月連続のマイナス。主力工場であるタイが同5.5%減とマイナスだったことに加えて、中国が同97.0%減の240台。中国の減少幅としては日系メーカーで最大となった。国内は「デリカD:5」や「エクリプスクロス」などの減少により、同6.7%減の4万8500台と7カ月連続の減少だった。
スズキは、グローバル生産が同5.2%減の25万4026台と2カ月連続で減少した。国内は完成検査問題によりラインスピードを落としたことに加えて、軽自動車販売の減少などもあり、同1.3%減の7万7609台と10カ月連続の前年割れとなった。海外では、主力市場のインドが販売減少により同5.4%減と2カ月連続のマイナス。パキスタンも低迷し、海外トータルでは同6.8%減の17万6417台と2カ月連続で減少した。
スバルのグローバル生産は、同14.7%増の9万1258台と4カ月連続のプラスとなった。国内は同22.1%増の5万7915台と4カ月連続の増加。2019年1月に「インプレッサ」や「フォレスター」に採用した電動パワーステアリングの不具合で多くの車種の生産を停止した反動により大幅な伸びを示した。海外は新型「レガシィ/アウトバック」がけん引し、同3.7%増の3万3343台と2カ月連続のプラスで、2月として過去最高を更新した。
自動車メーカーSUBARU 操業停止 市に相談多数 群馬 太田
[東京 6日 ロイター] - SUBARU(スバル)(7270.T)は6日、国内唯一の完成車工場である群馬製作所(群馬県太田市)を9日から操業停止にすると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で部品調達に支障が出ているためで、当初は11日から一時停止する予定だったが、2日間前倒しする。
同社は、群馬製作所の完成車を組み立てる本工場と矢島工場、エンジン・トランスミッションを生産する大泉工場(群馬県大泉町)を9日から操業停止する。操業再開は5月11日を予定。土日はもともと休業予定で、ゴールデンウイーク期間も挟んでおり、それ以外の停止日数は19日間となる。
SUBARU、国内外の工場一時休止 新型コロナで生産調整
SUBARU(7270)は1日、新型コロナウイルスの感染拡大によるサプライチェーン(供給網)への影響や世界的な需要の減退を受け、生産調整のため国内外の工場の操業を一時休止すると発表した。
できる人の脳が冴える30の習慣
国内では群馬製作所のうち、完成車を生産する本工場と矢島工場、エンジンなどを生産する大泉工場で、4月11日から5月1日まで操業を休止する。再開は5月11日を予定している。
海外では完成車を生産する米国・インディアナ州の工場で、3月23日から4月17日まで操業を休止する。再開予定は4月20日。
スバル・トヨタ・ホンダ、北米生産拠点の稼働停止を延長…新型コロナウイルス
スバル、米国生産拠点の稼働停止を4月6日まで延長
スバルは3月26日、米国生産拠点のスバル・オブ・インディア・オートモーティブ(SIA)の生産を4月6日まで生産停止を延長する。
SIAは現在、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う措置と、生産調整を目的に、3月23日から3月29日まで操業を停止している。今回、SIAのあるインディアナ州政府が外出禁止令を発令したのを受けて、3月30日から4月6日まで操業停止期間を延長する。
操業停止で1日当たり1700台の減産となる見込み。操業再開は4月7日の予定だが、生産台数は市場動向を見ながら対応する。
また、SIAの従業員約6300人の給与は操業停止期間中も全額支給するとしている。
スバルではSIAを含めて米国内の子会社、事業所を含めて新型コロナウイルス感染者は確認されていないとしている。
トヨタ、北米の全工場の生産停止を2週間延長
トヨタ自動車(Toyota)の米国部門は3月26日、北米(米国、カナダ、メキシコ)のすべての自動車工場と部品工場における生産停止の期間を2週間延長し、4月17日までとすると発表した。
トヨタの米国部門は当初、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大による工場の一時休止を4月3日までとし、4月6日から操業を開始する予定だった。
しかし、新型コロナウイルスの感染が米国で拡大していることを受けて、生産停止の期間を4月17日まで2週間延長し、4月20日の生産再開を目指す。
なお、車両とサービスパーツの物流センターは、引き続き稼働している。トヨタの米国部門は、今後も状況を注視し、適切に対応していく、としている。
ホンダが北米全工場の生産停止を4月上旬まで延長、新車需要の落ち込みに対応
ホンダ(Honda)の米国部門は3月26日、米国とカナダのすべての自動車、エンジン、トランスミッション工場について、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の影響による生産停止を延長すると発表した。
ホンダは当初、3月23日から3月30日まで北米生産を休止し、3月31日に生産を再開する予定だった。しかし、米国で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、生産停止を5日間延長し、4月7日の操業再開を目指す。
また、生産停止の延長は、新型コロナウイルスが米国経済に影響を与え、新車需要が落ち込んでいることに対応するものとなる。
新型コロナウイルスが新車市場に及ぼす影響は、急激に変化している。ホンダは状況を注視し、必要に応じて追加の生産調整を行う。
生産停止の期間中、ホンダは給与面で従業員を支援する。また、ホンダはこの期間を利用して、工場の生産施設と共有エリアの徹底的な消毒を行う、としている。
スバルはどこへいくのか? 水平対向エンジン、そしてアイサイトの進化は?次の10年もSUBARUが「らしい強み」を維持し続けるために
ロスチャイルドによる衝撃の地球大改造プラン、中国4分割と韓国消滅
アメリカにおけるスバルの強みのひとつに安全機能を挙げているが、これについては数字が示している。販売台数100 万台あたりの死亡事故数を調査すると、スバルはアメリカにおける主要販売ブランドの平均に比べて断トツに事故率が低い。日本でも死亡重傷事故低減をリードしていることがわかる。
「スバルは安全のルールや評価方法が決まる前から、お客様の生命を守る衝突安全性能に力を入れてきました。90 年頃からは、開発部門のなかで『衝突安全世界一』をスローガンに取り組みを強化してきました。『安全にはお金を払っていただけない』と言われるなかで、地道に性能改善を行なってきました。そうすると、ときおり海外のお客様から、『ひどい交通事故に遭ったが、スバルに乗っていたから助かった』と感謝のお手紙をいただくことがあり、それを我々のモチベーションとして取り組んでいます」(大拔氏)
「スバルは安全のルールや評価方法が決まる前から、お客様の生命を守る衝突安全性能に力を入れてきました。90 年頃からは、開発部門のなかで『衝突安全世界一』をスローガンに取り組みを強化してきました。『安全にはお金を払っていただけない』と言われるなかで、地道に性能改善を行なってきました。そうすると、ときおり海外のお客様から、『ひどい交通事故に遭ったが、スバルに乗っていたから助かった』と感謝のお手紙をいただくことがあり、それを我々のモチベーションとして取り組んでいます」(大拔氏)
トヨタやSUBARUなど自動車株が下落、生産休止の影響懸念
トヨタ自動車(7203)やホンダ(7267)、日産自動車(7201)、SUBARU(7270)、マツダ(7261)など主要な自動車株がそろって下落。SUBARUは3営業日ぶりに昨年来安値を更新し、午前11時19分現在では前週末比87円(4.4%)安の1896円で取引されている。 新型コロナウイルスの感染拡大が米国で顕著になってきており、同国での収益依存度が高い日本の自動車株には逆風が強まっている。感染者数が2万人を超えた米国では在宅勤務や外出禁止などの強硬策に踏み切る州も出始め、自動車生産を休止する工場も増えてきた。労働者の安全確保やサプライチェーン(供給網)の寸断などを理由に欧州や国内の工場でも生産を一時休止する動きが広がり、当面の業績への影響が懸念されている。為替相場が1ドル=111円台へと円安ドル高に振れているのは追い風だが、世界的な生産動向の先行きが読めないとして積極的な買いを手控える投資家は多いようだ。
スバル、米工場を一時停止 新型コロナ拡大
SUBARU(スバル)は20日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、米国インディアナ州にある四輪車工場の稼働を23~29日の間、停止すると明らかにした。この工場では2019年に約36万9000台を生産しており、減産台数は8500台程度に上る。同社は「操業再開後の生産は市場動向を注視しつつ適切に対応していく」と説明している。
入社式を中止する企業が増えている。日本製鉄は新型コロナウイルス感染症対策として、4月1日に行う入社式を中止する。2カ月間かけて行う新入社員研修も、クラスター感染防止のため多人数が集まる形式を取りやめ、eラーニングの仕組みを活用するなどして実施する。また各製鉄所で実務の研修を行う際にも、例年より少人数のグループに分け、多人数が集まる場面を極力なくす。新入社員に対する橋本英二社長の訓示も4月1日時点では発信せず、後日あらためて伝えるとしている。
SUBARU(スバル)は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、4月1日に本社(東京都渋谷区)など各拠点で予定していたすべての入社式を中止する。入社予定の約630人が対象。入社式の代替方法や新入社員研修の実施方法などは検討中。
トーヨータイヤは新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、4月1日に本社(兵庫県伊丹市)で予定していた入社式を中止する。国内グループの入社予定者116人は同日、事前に撮影した社長訓示のビデオを個別に視聴する。入社後の新入社員研修も、事前に撮影したビデオを使うeラーニングの手法で実施する。新型コロナ感染の事態が収束するのを見極めてから、社長らが出席する歓迎会を開く予定。
中部電力は4月1日に開催予定だった入社式を中止する。新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮した。新入社員は同日付で就任する林欣吾社長のビデオメッセージを各事業場で見る。
NTTは主要グループ会社で4月1日に予定していた入社式を取りやめ、社長メッセージをインターネットで配信する。新入社員は配属先でオンライン研修を行う予定。
楽天は4月1日に開催予定だった対面での入社式を延期する。2日から行う新入社員研修はビデオ会議システムなどを用い遠隔で実施する。
トーヨータイヤは新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、4月1日に本社(兵庫県伊丹市)で予定していた入社式を中止する。国内グループの入社予定者116人は同日、事前に撮影した社長訓示のビデオを個別に視聴する。入社後の新入社員研修も、事前に撮影したビデオを使うeラーニングの手法で実施する。新型コロナ感染の事態が収束するのを見極めてから、社長らが出席する歓迎会を開く予定。
中部電力は4月1日に開催予定だった入社式を中止する。新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮した。新入社員は同日付で就任する林欣吾社長のビデオメッセージを各事業場で見る。
NTTは主要グループ会社で4月1日に予定していた入社式を取りやめ、社長メッセージをインターネットで配信する。新入社員は配属先でオンライン研修を行う予定。
楽天は4月1日に開催予定だった対面での入社式を延期する。2日から行う新入社員研修はビデオ会議システムなどを用い遠隔で実施する。
【スバル インプレッサ】大幅改良で進化した総合安全性能
次世代モデル群の第一弾
富士重工業(スバル)は13日、新型『インプレッサ』を発表し、25日から順次発売する。次世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM」をはじめとした新技術を投入、「総合安全性能」と「動的質感・静的質感」の向上をめざした。
第5世代の新型インプレッサは、富士重工の中期ビジョン「際立とう2020」において次世代モデル群の第一弾として位置付けられる戦略車種だ。新型インプレッサは、「安心と楽しさを改革的に進化させた。スバルをモデルチェンジさせた」と富士重の吉永泰之代表取締役社長 は謳う。
次世代モデル群の第一弾 画像
吉永社長「お手頃でアイサイトが買える」…全車標準化
富士重工業は全面改良した『インプレッサ』を10月25日から順次販売を開始すると発表した。プラットフォームを一新して安全、走行性能を向上したほか、安全運転支援システムのアイサイトおよび歩行者保護エアバッグを全車に標準装備したのが特徴。
価格は178万~240万円(消費税抜き)となっている。富士重の吉永泰之社長は「スターティングプライスは確かに上がっているが、お手頃にアイサイトが付いた車を買えることを狙った」と価格設定に自信を示している。
春闘2020…乗用車メーカーの一時金はトヨタ、日産除く6社が満額割れに
自動車メーカーの2020年春闘は3月11日に一斉に会社側から回答が提示された。トヨタ自動車がベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分をゼロとするなど、労組には厳しい交渉結果となった。
トヨタのベアゼロは2013年以来7年ぶりで、競争力の維持強化に向けた経営側の危機意識が示された格好だ。乗用車メーカー8社のうち、トヨタを除く7社はベアを実施する方向だが、SUBARU(スバル)やマツダは要求・回答ともにベア額は公表していない。
一方、年間一時金(ボーナス)の回答は以下のようになり、要求に対して満額回答としたのはトヨタと日産自動車だけで、6社が要求水準に届かなかった。
◇乗用車メーカー8社の一時金妥結状況
企業 20年妥結(要求) 19年妥結
トヨタ 6.5か月(6.5) 6.7か月(満額)
日産 5.4か月(5.4) 5.7か月(満額)
ホンダ 5.95か月(6.0) 6.3か月(満額)
スズキ 5.5か月+3万円(5.8) 5.9か月(6.1)
マツダ 4.8か月+6万円(5.0) 5.2か月(満額)
スバル 5.6か月(5.8) 5.6か月(満額)
三菱自 5.2か月(5.5) 5.7か月(満額)
ダイハツ5.7か月(5.8) 5.7か月(満額)
企業 20年妥結(要求) 19年妥結
トヨタ 6.5か月(6.5) 6.7か月(満額)
日産 5.4か月(5.4) 5.7か月(満額)
ホンダ 5.95か月(6.0) 6.3か月(満額)
スズキ 5.5か月+3万円(5.8) 5.9か月(6.1)
マツダ 4.8か月+6万円(5.0) 5.2か月(満額)
スバル 5.6か月(5.8) 5.6か月(満額)
三菱自 5.2か月(5.5) 5.7か月(満額)
ダイハツ5.7か月(5.8) 5.7か月(満額)
トヨタは10年連続の満額回答だった。各社の業績が悪化するなかで、同社の今期(20年3月期)連結決算は増益見通しとなっていることを反映した。
日産は業績の悪化が著しいものの、昨年を0.3か月分下回る5.4か月分の要求となったこともあり、満額回答が示された。ただし、労使は「20年度上期の業績を踏まえ、会社より見直しの申し入れを行う場合がある」との付帯条項を付けて合意しており、冬季分は減額の可能性も含ませている。
この2社を除く6社は要求に届かなかった。スズキを除く7社が満額回答だった昨年から一転して業績の悪化を映す展開となった。今春闘ではもともと要求水準が低く、スバルとダイハツ工業のみがいずれも5.8か月分と昨年実績を上回る要求としていた。回答ではこの2社のみが昨年と同じ月数を確保したものの、他の6社はすべて前年実績を下回った。
自動車産業は自動運転技術や電動化など「CASE」への開発強化に向けた投資負担増に直面しているが、今年は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による先行きの不透明さが、春闘交渉にも大きな影を落とした。
SUBARU「電動化」計画発表、トヨタと共同でくり出す新型EVの全貌
20年以内に新開発の1.8リットル
リーンターボエンジン搭載車を投入
1月20日、SUBARU(スバル)が、技術ミーティングを開催した。電動化に向けて舵を切る。「30年までに、全世界の新車販売台数の40%以上を、EV(電気自動車)やハイブリッド車」とし、30年代の前半には「生産・販売するすべてのスバル車に電動技術を搭載する」と、この技術ミーティングで明らかにした。
まず、20年内に新世代の水平対向エンジンとして、新開発の1.8リットルリーンターボエンジン搭載車を投入することが発表された。このユニットの特徴は、最適な燃焼を追求し、全摺動(しゅうどう)部のフリクション低減を追求している点にある。
このエンジンは、熱効率の向上に向けて、4つの取り組みを実践している。サイクル損失の低減、ポンプ損失の低減、冷却損失の低減、そしてフリクションの低減が重視される。「豊かなトルクと環境性能を両立する新世代水平対向エンジン」(メーカー)というから、期待が高まる。初搭載はレヴォーグだろう。
新世代の水平対向エンジンに続いて登場するのが、EVだ。スバルらしいEVを、20年代前半をメドに、市場に早期投入する計画が発表された。この新型EVは、高いレスポンスを備えたモーター制御によってトラクション性能を引き上げる。そして駆動力配分の自由度を生かして、あらゆる走行環境での操縦安定性を徹底的に追求する。技術ミーティングで新型EVのデザインスタディモデルとして、SUVが公開された。
ニッパツ/米国に自動車用シート工場建設、SUBARUの増産対応
ニッパツ(日本発条)は2月28日、米国グループ会社のNHKシーティング オブ アメリカ(NSA)に自動車用シート工場を建設すると発表した。
投資額は40億円。インディアナ州フランクフォートの用地18万5000m2に自動車用完成シートを生産する新工場を建設し、2021年上期に稼働を開始する。
新工場は、SUBARU of INDIANA AUTOMOTIVEによる生産能力増強への対応として建設するもので、NSAがインディアナ州内で運営する複数の工場から完成シートの生産ラインを集約する。
なお、現行の工場は金属フレームやウレタンパッドなど構成部品の生産に引き続き使用する予定。
■NSAの概要
設立:1987年5月26日(設立と同時に資本参加)
本社・工場:米国・インディアナ州フランクフォート
資本金:190万ドル(NHKインターナショナル社 100%出資)※NHKインターナショナル社はニッパツの 100%子会社)
従業員数:825人
事業内容:自動車シートおよびその構成部品の製造・販売
売上高:非公開
主要客先:SUBARU of INDIANA AUTOMOTIVE,INC.、NISSAN NORTH AMERICA, INC.ほか
設立:1987年5月26日(設立と同時に資本参加)
本社・工場:米国・インディアナ州フランクフォート
資本金:190万ドル(NHKインターナショナル社 100%出資)※NHKインターナショナル社はニッパツの 100%子会社)
従業員数:825人
事業内容:自動車シートおよびその構成部品の製造・販売
売上高:非公開
主要客先:SUBARU of INDIANA AUTOMOTIVE,INC.、NISSAN NORTH AMERICA, INC.ほか
スバル、正規ディーラーが営業時間外に客の車を勝手に使用し事故…本社が類似事案を一斉調査
スバルの正規ディーラー東京スバルに自家用車を預けたユーザーが、「従業員が営業時間外に車を運転して、交通事故を起こされた」などとTwitter上に投稿し、波紋を呼んでいる。当サイトが27日、東京スバルに問い合わせたところ事実と認めた。スバル本社は事実関係の確認と類似事案の有無に関して調査を進めているという。
当該ユーザーは26日、次のように投稿した。
「スバルの正規ディーラーに車預けたら 営業時間外に持ち出されて交通事故起こされた。。事故後に説明されたときは路上テストで事故ったって言ってたけど、ドラレコの映像見たら自宅に乗って帰ってたよ・・・正規店でこの扱いだったらどこに預けたらいいんだ」(原文ママ、以下同)
「就業時間外での試運転の際、事故」
投稿には、ドライブレコーダーの動画も添付されていた。このユーザーは、続けて東京スバルの社印が押印された謝罪文らしき画像も投稿。謝罪文には以下のような記載があった。
「この度は、就業時間外での試運転の際、事故を起こし(ユーザー名)の大切なお車を破損させてしまいました事、誠に申し訳ございませんでした。東京スバル株式会社として深くお詫び申し上げます。
(ユーザー名)よりお問合せのありました、『就業時間外の試運転』についてですが、会社として一切認めておりません。
これは社内規則遵守精神の欠如、または店舗管理者の指導不足が原因だと思っております。日頃より自動車会社として法令順守及び安全運転を心掛けるよう指導しておりましたが、まだまだ指導不足を痛感しております。
本社としまして、大田店には厳重注意を行い、今後も強く指導し再発防止に努めてまいる所存でございます。
尚、当事者及び管理者への社内処分につきましては弊社社内規定によるものですので、ご回答は差し控えさせていただきます。
東京スバル株式会社
店舗営業第三部
(担当者名):社印」
謝罪文に関して、東京スバル相談室の担当者は「弊社が当該文書を発行したのは事実です」と認めた。当サイトでは、スバル本社の広報担当にも、一連の事案の事実確認と類似案件の有無に関して問い合わせたところ、「現在、事実関係を確認しております。似たような事案がグループ会社であったかどうかに関しても調査の上、ご回答いたします」との回答得た。回答があり次第、追記する。
正規ディーラーが客の車を自宅に乗っていくことはあるのか
同様の事案は他社でもあるのか。地方紙記者は次のように語る。
「今から5年ほど前ですが、東北地方の県庁所在地にある大手自動車メーカーの正規ディーラーに車検のため車を預けました。近所にディーラーの従業員が住んでいたのですが、預けた当日に、従業員家族の駐車スペースに自分の車が駐車されていてびっくりしました。従業員に話を聞いたところ、『今、車検のピークで工場内に駐車スペースがなく、試運転を兼ねて自宅まで運転してきました』などと説明していました。
工場から従業員の自宅までの間で事故があった場合はどうなるのか疑問に思いましたが、特に謝罪もなく、ほかでも行われているような口ぶりだったのでそれ以上追及しませんでした」
任意の自動車保険は、正規ディーラーが公道を試運転中に事故を起こすことまで想定していない。スバルのユーザーはドライブレコーダーを搭載していたため、ディーラー側が非を認め修理費などを負担したようだが、搭載されていない場合はどうなったのか。また犯罪やひき逃げなどに使われた場合はどうなるのか。同様の事例が各地で発生していないと良いのだが。
(文=編集部)
※2月28日午後3時50分追記
28日、スバル広報部から今回の案件に関し、以下のような回答があったので、追記する。
「2019年8月18日に、東京都内のSUBARU販売特約店の従業員が、修理でお預かりした
お客様のお車を運転中に、前方不注意で追突事故を起こしたことは事実です。
当該特約店が確認したところ、お客様から指摘された車の症状が中々再現せず、当該従業員が、『症状を確認するには一定時間以上(一般公道を)走行する必要がある』と考えて、走行テストを行っていた際に、前方不注意で事故を起こしてしまった、という経緯がわかりました。
その際、お客様に走行テストの内容(行先・距離など)を説明していなかったこと、当該特約店の社内ルールに反して、走行テストを従業員自宅との往復(=就業時間外)で行ったことは、不適切な対応であったと、考えております。
一方、当社としては『当該従業員が通勤などの私的な目的で、勝手にお客様の車を持ち出した』とは認識しておりませんが、上記のような不適切な対応が、『営業時間外に持ち出された』『路上テストと言っていたのに、自宅に帰っていた』という、お客様の誤解が生じた原因と考えております。
当該従業員にとって、お客様から指摘された車の症状が再現できない状況で、『できるだけ早く修理して、お客様にお返ししたい』という、良かれと思ってやった行為でしたが、社内ルール違反は許されるものではなく、関係する従業員には厳正に対処しております。
事故については警察に届出しております。事故の相手方にも適切に対応をいたしました。お車をお預かりしたお客様とは誠意を持ってお話をさせていただき、当社としては、その時点において補償などについても、ご理解を頂いたと認識しております。
当社の販売特約店において、不適切な対応があったことにより、お客様ならびに皆様にご迷惑とご心配をおかけしたことについて、心よりお詫び申し上げます。
また自動車会社として、従業員が事故を起こしたことについては、大変申し訳なく思っております。改めてコンプライアンス意識の向上、法令順守及び安全運転について、指導を徹底してまいります。
また同様の事例に関してですが、少なくとも直近1年間には、本件を含めて、全国の販売特約店44社において、従業員がお客様の車を、私的な目的で勝手に持ち出して、事故を起こしたというケースは、現時点で確認しておりません。
一方、今回のケース同様に、修理などでお預かりしている車を、不注意から傷をつけてしまうケースは残念ながらゼロではございません」
日産、11年ぶり赤字の衝撃 時価総額スバルに抜かれる
日産自動車が2月13日に発表した2019年10~12月期の最終損益は260億円の赤字(前年同期は704億円の黒字)となり、20年3月期通期の連結業績も下方修正した。第3四半期の赤字は08年以来11年ぶり。決算発表を受けて、14日の同社株価の終値は前日比54円80銭(9.6%)安の513円70銭となり、およそ10年ぶりの低水準に沈んだ。株式時価総額は販売台数で5分の1のSUBARU(スバル)にも抜かれ、国内自動車で5位に転落した。
「想定以下の収益」──。ゴールドマン・サックス証券のアナリスト、湯沢康太氏は13日夜に出したリポートにこう記した。「米国販売の質を改善する施策は我慢強く続けられているが、新モデル攻勢に転じる来下期まで販売を押し上げることは難しい」。投資判断は「今年5月の中期経営計画発表まで静観する」としているが、向こう一年は期待薄、ということだ。
日産が発表した19年4~12月期の連結決算は、営業利益が83%減の543億円、純利益が88%減の393億円。販売が低迷しており、売上高を13%減の7兆5073億円と減らしたことが響いた。販売台数の通期見通しは505万台と前回予想から19万台下振れした。20年3月期の配当は10円と19年3月期の5分の1以下となり、筆頭株主である仏ルノーの業績も押し下げる。
「立て直しに向けて固定費の削減などはしっかり進んでいる。方向性はぶれていない」。19年12月の就任以来初の決算会見に臨んだ内田誠社長兼CEO(最高経営責任者)はそう強調した。とはいえ、「従来は19年を底に、20年から成長を図る絵を説明してきたが、もう少し時間がかかるというのが現状だ」と述べ、出口の見えない状況に厳しい顔を浮かべた。
足かせとなっているのは北米だ。カルロス・ゴーン会長、西川広人社長の時代、日産は市場シェアの獲得を目指し、販売店への販売促進費用を奮発した。ただ、北米での売れ筋がSUV(多目的スポーツ車)へと変化する中、新車を出さずに数だけを追う販売戦略は限界に達し、結局はブランドイメージの没落だけが残った。
この状況をてこ入れすべく、現体制は奨励金の抑制に踏み出している。ただ、米国では比較的新しい中古車が多く出回り、新車の販売環境は厳しくなっている。金融緩和の影響でローンの審査基準も緩んでおり、市場全体が割引の積み増しに動いている。ブランド力のない日産が引き締めては、販売にブレーキがかかるのは当然だろう。
日産にとって頭が痛いのは、米国だけでない。19年4~12月期の国内販売は前年同期比7%減の38万台、欧州は16%減の40万台。いずれも市場の減速を上回る販売減だ。唯一、状況がましだった中国ではコロナウイルスによる新型肺炎の影響が拡大。中国の工場は操業停止が続き、部品調達に支障が出て九州工場も一時生産を停止した。これらの影響は今後、さらなる業績の悪化要因として表面化する。
新体制の発足時に社内を統括する役割を期待した関潤・副COO(最高執行責任者)がわずか1カ月で退社し、日本電産社長に転身。株主総会が近づくにつれ、仏ルノーの動きも活発化するとみられる。業績改善について、内田社長は「まだまだ時間がかかる状況」と話すが、泥沼は深まっている感すらある。
春闘2020---トヨタに寄り添うスバルもベア額「非公表」
米中貿易摩擦や次世代新技術分野の取り組みに加え、新型コロナウイルス肺炎の感染拡大による影響など、業界を取り巻く環境に不透明感が覆う中、自動車大手の労働組合が、経営側に春闘の要求書を提出し、2020年の労使交渉がスタートした。
きょうの各紙も「各社の要求額」の一覧表を添えて取り上げているが、令和という新しい時代を迎えた中で春闘交渉のスタイルの変化がわかるような内容だ。例えば、読売は「賃上げ要求成果重視、ベア原資評価で配分」として、「賃上げ」といっても「内訳を見るとさまざまな違いがある」と指摘。従来の横並びの慣行を見直し「仕事の成果などを重視する傾向が強まっている」と伝えている。
こうした中、毎日は「ベア額非公表拡大」との大きなタイトルで「全従業員の賃金水準を引き上げるベースアップ(ベア)について、トヨタ自動車とマツダは昨年に続いて具体的な額を示さず、SUBARU(スバル)も具体額を公表しなかった」と報じた。昨年、トヨタは資本提携するスバルに対し、追加出資して絆を深めたが、労組まで「右に倣う」というのも興味深い。
また、朝日は「春闘『統一交渉』退潮、自動車労組『総額要求』広がる」。日経も「スバル、ベア額示さず、車8社半数が総額で」との見出しで、「日産自動車も賃上げ総額の原資だけを求めており、ベアに絞った要求をしない組合が半数を占めた」と取り上けている。
その日産はきょう13日午後から内田誠社長が出席し、決算内容を発表するが、読売によると「2019年10~12月期連結決算で、業績が大幅に悪化することが、わかった」と報じている。営業利益が赤字に転落する恐れがあり、業績予想も下方修正する方向で検討に入ったとも伝えており、気になるところだ。
スバル労組、賃上げ要求「月9000円以上」
SUBARU(スバル)の労働組合は12日、2020年春季労使交渉の要求を経営側に提出した。定期昇給分などを合わせた総額として、9000円の賃上げを求めた。基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)の具体額は明示しなかった。
14~19年はベア額だけを示して要求してきたが、「中小の格差是正につなげるため」(スバル)と定期昇給分なども含めた総額要求に見直した。
年間一時金(ボーナス)は、19年の回答額の5.6カ月分を上回る5.8カ月分を求める。
スズキ、中国二輪2工場の再開延期=ヤマハ発も17日以降に
スズキは10日、新型肺炎の影響で操業を停止している中国の江蘇省常州市にある二輪車工場の稼働再開を、14日以降に先送りすると明らかにした。10日の再開を予定していた。同社が生産を委託している広東省江門市の二輪車工場の再開も、当初予定の11日から12日以降にずらす。工場に人が集まらなかったことなどが理由。一方、山東省済南市の二輪車工場は予定通り10日に稼働を再開した。
ヤマハ発動機は、中国2拠点の稼働再開の延期を決めた。いずれも10日の再開を予定していたが、重慶市の二輪車工場を17日に、浙江省台州市にある発電機などの生産拠点を24日に延ばす予定。三菱自動車は、部品調達が遅れている影響で湖南省長沙市にある四輪車工場の稼働時期を17日以降に延期する。
一方、ホンダは10日、広東省広州市の四輪車工場など湖北省武漢市の工場を除く中国の拠点で同日から出勤を開始する予定だと明らかにした。早期に生産を再開する予定としている。SUBARU(スバル)は10日から、北京市にある販売などを統括する現地法人の営業を再開した。
倒産の危機にあったスバルを救った「レガシィ」の奇跡
次期社長に就任したのは日産OBだった
創業以来の赤字に震えたのは社内だけではなかった。
「貸した金はどうなるのか」ともっとも心配したのが興銀だった。自分のところから出した社長の田島が赤字にした以上、次は大株主の日産から人材を引っ張ってこなければならない。当時、富士重工の経営トップに生え抜きの人間はありえなかった。基本は興銀、それがダメだったら、提携先で大株主の日産出身者と決まっていた。
当時、興銀の頭取、中村金夫が動いた。
「こうなったら、日産から川合さんをもらってくるしかない」
中村は日産ディーゼル工業の社長だった川合勇のもとを訪れ「富士重工の社長になってくれ」と懇請したのである。当時、川合はすでに六八歳で、日産ディーゼルを退いたら、あとは隠居するつもりだった。
東大を出て日産に入社した川合は生産技術一筋で、追浜、栃木、九州、イギリスの工場建設に携わった。エンジニアとしてスタートしたのだが、途中からは日産の営業担当役員や経理担当もやった。生産現場のエキスパートで、しかも、営業と数字に強いというスーパーマンのような男だったのである。
実際、日産時代、上にいたワンマン社長の石原俊は川合と久米豊のふたりを後継者として考えていたのだが、最終的に、石原は久米を選んだ。そのため八五年、日産自動車の専務から業績が悪化していたトラック会社、日産ディーゼルに出されたのである。しかし、川合は奮い立った。わずかな期間で同社を立て直し、黒字会社に変えた。興銀の中村は川合の手腕を噂に聞いていて、「再建屋」としての川合に富士重工を託したのである。
スバル 日米生産拠点に中国製部品「数多く使っている」 操業に懸念も
スバルは12月5日、2019年4-12月期(第3四半期累計)連結業績の決算会見で、新型コロナウイルスによって経済活動が停滞している中国からの部品調達に支障が及び国内と米国生産に影響する可能性があるとの見方を示した。現在、部品調達先に確認している状況という。
同社は中国に生産拠点を持っておらず、ティア1(一次部品メーカー)から中国製部品を調達していない。ただ、同社の岡田稔明専務・CFO(最高財務責任者)は「(日系の)ティア1サプライヤーの中国工場の部品がかなり数多くあるし、ティア2、ティア3では中国製品がある」としている。
新型コロナウイルスの影響で中国の生産拠点が相次いで操業を停止している。このため、スバルは部品調達に支障が及ぶ可能性があり、現在、調達先に対して部品の供給体制や、在庫量を調査しているという。岡田CFOは「当面の生産に問題はない」としている。
スバル、トヨタ出資が20%に 実質グループ入り
SUBARU(スバル)は6日、同社への出資比率をトヨタ自動車が16.8%から20.0%に引き上げたと発表した。これにより、スバルはトヨタの持ち分法適用会社となり、実質的にトヨタグループに入った。スバルは自動運転や電動化など、出遅れが指摘される次世代技術の研究開発を加速させる。
スバルの損益は今後、トヨタの連結決算に反映されることになる。両社は昨年9月、トヨタによる追加出資に合意していた。
マツダ・SUBARU、19年4~12月期純利益減少
マツダとSUBARU(スバル)が苦戦している。マツダが5日発表した2019年4~12月期連結決算は純利益が前年同期比8%減の323億円だった。4~12月期の減益は2年連続。円高・ユーロ安が重荷で、北米や中国の販売も落ち込んだ。スバルはリコール(回収・無償修理)費もかさみ純利益(国際会計基準)は5%減の1116億円と、4年連続の減益だった。
マツダは北米で「マツダ6」など中型車が振るわない。世界販売は5%減り110万台で、売上高は2%減の2兆5562億円だった。決算会見で藤本哲也常務執行役員は「東南アジアやオーストラリアなども競争は激しい。当社はスモールプレーヤーで需要減の影響を受けている」と落胆していた。営業利益は43%減の323億円。ユーロや豪ドルに対する円高など為替変動が547億円の減益要因だった。
一方、スバルは米国で多目的スポーツ車(SUV)「フォレスター」が伸びた。台風19号の被害を受けて生産を停止したため国内販売は減ったが、海外が好調。世界全体の販売台数は0.4%増の77万台を確保した。売上高にあたる売上収益は4%増の2兆4845億円だった。
ただ為替の影響と原材料高が300億円のコスト増で、営業利益は2%減の1526億円にとどまった。「(リコールを受け生産現場で)品質改善の取り組みも進めているが正直苦労している」(岡田稔明取締役専務執行役員)という。
両社は20年3月期通期の利益予想を据え置いたが、新型肺炎の感染が広がり事業環境は先行きが見通しづらい。マツダは連結純利益を前期比32%減の430億円と予想しており「新型肺炎の影響は織り込んでいない」(藤本常務執行役員)。
中国に3カ所ある完成車やエンジン工場は9日まで停止している。藤本氏は工場の再稼働について「影響が長引けば生産に支障が出る。日本の工場に中国から部品が入らなければ、代替手段として別の地域から部品調達を検討する」と述べた。
堅調なスバルは20年3月期通期の純利益を15%増の1630億円を見込んでいる。岡田取締役は記者会見で「届かない数字ではない」と自信をのぞかせた。だがマツダと同様に新型肺炎の影響で中国から日本国内の工場に部品が届かないリスクがある。岡田氏は「(国内の完成車生産に)ある程度の影響が出る可能性があり、慎重に調査している」とも語った。
スバルの世界生産が4年ぶりの100万台割れ、台風による操業停止が影響 2019年実績スバルの世界生産が4年ぶりの100万台割れ、台風による操業停止が影響 2019年実績
SUBARU(スバル)は1月30日、2019年暦年(1~12月)の生産・国内販売・輸出実績(速報)を発表。世界生産台数は前年比3.1%減の98万7283台で2年連続のマイナス、4年ぶりに100万台を下回った。
国内生産は台風19合による操業停止の影響もあり、同6.2%減の61万8764台で3年連続の前年割れとなった。海外生産は『アセント』の増加により、同2.5%増の36万8519台。過去最高記録で2年ぶりのプラスとなった。
国内販売は同11.6%減の13万1261台で、2年連続のマイナスとなった。登録車は新型『フォレスター』の大幅増があったものの、その他の車種が減少し、同11.9%減の10万5075台で2年連続のマイナス。軽自動車は『プレオ』などが減少し、同10.1%減の2万6186台で、13年連続のマイナスとなった。
輸出は国内生産が減少した影響で、同5.1%減の50万5577台。3年連続のマイナスとなった。
スバル、最も残存価値の高いブランドに認定…米『ケリー・ブルー・ブック』
SUBARU(スバル)の米国部門は1月22日、『ケリー・ブルー・ブック』の2020年ベストリセールバリューアワードにおいて、スバルが最も残存価値の高いブランドに認定された、と発表した。
『ケリー・ブルー・ブック』は、米国の有力自動車総合サイトだ。とくに、米国の中古車相場情報の提供に関しては、豊富なノウハウを持つ。その『ケリー・ブルー・ブック』が毎年発表しているのが、ベストリセールバリューアワードだ。
ベストリセールバリューアワードは、今年で18回目。新車登録から5年後、最も高い残存価値を持つと予想されるブランドを、豊富なデータを基に選出する。なお、EV、高級車、スポーツカーなど、少量販売車は賞の対象から除外される。
また、スバルは以下の5つの車両セグメントにおいて、最高のリセールバリューを持つと認定された。
●コンパクトカー部門:インプレッサ
●中型車部門:レガシィ
●サブコンパクトSUV部門:クロストレック
●コンパクトSUV部門:フォレスター
●中型2列シートSUV部門:アウトバック
●中型車部門:レガシィ
●サブコンパクトSUV部門:クロストレック
●コンパクトSUV部門:フォレスター
●中型2列シートSUV部門:アウトバック
太田のスバル矢島工場が操業停止 車体製造用設備でトラブル
群馬県に国内唯一の自動車生産拠点を置くSUBARU(スバル、東京都渋谷区、中村知美社長)が、20日早朝から群馬製作所矢島工場(太田市庄屋町)の操業を停止していることが21日、分かった。車体製造用設備のトラブルが原因で、22日朝に操業を再開する。
18日に従業員が破損を見つけ、休業日だった19日を挟み、20、21両日の操業停止を決めた。18日は在庫のバンパーで生産した。
21日までに金型の取り換えが完了したため、22日午前7時ごろから操業を再開するという。操業停止による影響について同社は「生産計画に影響はない」としている。
18日に従業員が破損を見つけ、休業日だった19日を挟み、20、21両日の操業停止を決めた。18日は在庫のバンパーで生産した。
21日までに金型の取り換えが完了したため、22日午前7時ごろから操業を再開するという。操業停止による影響について同社は「生産計画に影響はない」としている。
SUBARU “10年後までに販売車の40%以上を電動車に”
自動車メーカーのSUBARUが10年後の2030年までに、販売する車の40%以上を電気自動車とハイブリッド車などの電動車にする計画を打ち出しました。世界的に環境規制が厳しくなる中、自動車業界で電動化の動きが加速しています。
SUBARUは20日、記者会見を開き電動化の計画を公表しました。
SUBARUが2018年度に販売した電動車は、販売台数全体の2%余りにとどまっています。
今後、資本提携しているトヨタ自動車からハイブリッド技術の提供を受けるほか、共同開発を進める電気自動車を2020年代前半に投入します。
そして10年後の2030年までに世界で販売する車の40%以上を電気自動車とハイブリッド車などの電動車にする計画です。
SUBARUの中村知美社長は、20日の記者会見で「アライアンスを活用しながら基幹技術の開発を加速させていきたい」と述べました。
世界的に環境規制が厳しくなる中、トヨタ自動車は2025年に世界で販売する車の半分にあたる550万台以上を電動化するとしています。
また、マツダは2030年には生産するすべての車を電動化する方針で、自動車業界全体が電動化を急いでいます。
SUBARUが2018年度に販売した電動車は、販売台数全体の2%余りにとどまっています。
今後、資本提携しているトヨタ自動車からハイブリッド技術の提供を受けるほか、共同開発を進める電気自動車を2020年代前半に投入します。
そして10年後の2030年までに世界で販売する車の40%以上を電気自動車とハイブリッド車などの電動車にする計画です。
SUBARUの中村知美社長は、20日の記者会見で「アライアンスを活用しながら基幹技術の開発を加速させていきたい」と述べました。
世界的に環境規制が厳しくなる中、トヨタ自動車は2025年に世界で販売する車の半分にあたる550万台以上を電動化するとしています。
また、マツダは2030年には生産するすべての車を電動化する方針で、自動車業界全体が電動化を急いでいます。
スバル、2030年代前半に全車電動技術搭載へ…スバル技術ミーティング
SUBARU(スバル)は1月20日、報道関係者らを対象とした「SUBARU 技術ミーティング」を開催した。
スバルは、独自の水平対向エンジンをはじめ、AWD(全輪駆動)、優れた走行性能や安全性能、高度運転支援システム「アイサイト」や環境対応技術など、多様なコア技術をさらに進化させることで、ユーザーに「安心と愉しさ」を提供し続けてきた。今回のイベントでは、その具体的な技術開発の取り組み状況を示した。
中村知美社長は、「100年に一度と言われる変革の時代でも、SUBARUが長年培ってきたクルマづくりに対する姿勢は変わらない。私たちは、その『SUBARUらしさ』をさらに磨き、顧客にとってSUBARUが“Different"な存在となることを目指す。同時に、地球環境保護をはじめとする社会的責任を果たすため、SUBARUは個性と技術革新によって、脱炭素社会の実現に貢献していく」と語った。
また、脱炭素社会の実現を目指すにあたっての長期目標を公表した。2050年にWell-to-Wheel(EVなどが使用する電力の発電エネルギー源まで遡った指標)で新車平均(走行時)のCO2排出量を、2010年比で90%以上削減。また、2030年までに、全世界販売台数の40%以上を電気自動車(EV)+ハイブリッド車、2030年代前半には、生産・販売するすべてのスバル車に電動技術を搭載するとした。
自動車と航空宇宙事業を柱とするスバルは、「大地と空と自然」を事業フィールドと位置付け、地球の環境保護こそが、社会とスバルの未来への持続性を可能とする最重要テーマとして考え、すべての企業活動にて取り組んでいる。特に、気候変動は社会・経済に与える影響が大きく、喫緊の課題であると位置付けている。
今回公表した生産・販売する自動車からのCO2排出量削減だけでなく、スバルグループの工場やオフィス等から直接排出されるCO2については、2030年度までに30%削減(2016年度比 総量ベース)することを既に公表。開発・調達・生産・物流・販売・使用(走行)・リサイクルという事業活動全体で、気候変動対策・地球環境保護への取り組みを進めている。
スバル、20年世界生産110万台 過去最高めざす
SUBARU(スバル)は15日、2020年の世界生産台数計画を19年と比べて11%増やし、過去最高となる110万台をめざすと発表した。米国で多目的スポーツ車(SUV)の販売が好調に推移しており、需要増に対応する。国内生産は11%増の69万台を計画する。完成車検査不正問題への対応から調整していた操業を本格的に戻す。
海外生産は11%増の41万台と過去最高を見込む。19年実績は18年比3%増の36万9000台だった。
19年の国内生産は前年比6%減の61万9000台だった。検査問題への対応に加えて、10月の台風被害で取引先の工場が浸水したことで部品供給が滞り、組み立てラインを一時停止したことなどが響いた。
20年の世界の販売台数は、3%増の107万台を見込む。18年、19年ともに計画台数として108万台を掲げていたが、未達に終わった。19年実績は104万2000台にとどまった。20年は国内向けでほぼ横ばいとなる。一方、米国でSUVの販売底上げを見込み、海外販売は3%増の93万9000台を目指す。(為広剛)
太田市 法人税収が4割減少 SUBARUリコール問題 後引く群馬県太田市が編成中の2020年度一般会計当初予算案で、法人市民税の歳入を32億円程度と見込んでいることが14日、分かった。
スバルの担当者さん大至急! 放送禁止用語は早めに修正願います
1月9日~12日までシンガポールで開催中された「Singapore Motorshow 2020」で、スバルのフォレスターが注目を集めています。
https://twitter.com/labergee/status/1215309207966076928
注目の的となったのが、こちらの「Forester Ultimate Customised Kit Special edition」です。各単語の頭文字が大文字で強調されていますが、よく見ると”F.U.C.K.S”になっています。英語圏での放送禁止用語ではありませんか。死亡者がでるほどのレベルではありませんが、なかなかの大事故です。
注目の的となったのが、こちらの「Forester Ultimate Customised Kit Special edition」です。各単語の頭文字が大文字で強調されていますが、よく見ると”F.U.C.K.S”になっています。英語圏での放送禁止用語ではありませんか。死亡者がでるほどのレベルではありませんが、なかなかの大事故です。
https://twitter.com/monteiro/status/1215402639522848768
「スバル、大丈夫?」と心配されています。
「スバル、大丈夫?」と心配されています。
https://twitter.com/Jalopnik/status/1215363727861612544
「スバル”F.U.C.K.S”は、小さくて可愛いスポーツワゴンです」と、いじられてもいます。
「スバル”F.U.C.K.S”は、小さくて可愛いスポーツワゴンです」と、いじられてもいます。
SUBARU、787中央翼の生産累計機数1,000機を達成
UBARUは2020年1月2日(木)、ボーイングに納入する787の1,000号機の中央翼ワークパッケージを出荷しました。787は、世界で初めて主要構造に炭素繊維複合材を適用した旅客機で、SUBARUは2007年1月10日(水)に初号機を出荷し、12年11カ月で大台の記録を達成しました。
SUBARUは787の開発初期段階から参画し、中央翼の開発と製造、主脚格納部の統合パッケージを担当しています。中央翼は、航空機の左右の主翼と前後の胴体をつなぎ荷重を支え、燃料タンクとしても機能する部位です。
出荷に先立ち2019年12月18日(水)、中央翼を組み立てている愛知県半田市の航空宇宙カンパニー半田工場で、ボーイングとともに完成記念式典を開催しています。出荷した中央翼ワークパッケージは、中央翼と主脚格納部を組立結合した出荷形態です。
SUBARU航空宇宙カンパニーは、航空機の完成機生産に加え、中央翼・主翼の開発・製造も主要事業の1つで、半田工場はボーイング向け777、その後継機の次世代大型旅客機777X、787に加え、防衛省のP-1固定翼哨戒機、C-2輸送機の5機種の中央翼を生産しています。
北米スバル、初の年間70万台超え! 立役者は、フォレスター、アウトバック、そしてアセント
北米スバル(Subaru of America)は、2019年12月と2019年1-12月の販売状況を発表した。年間販売台数は、ついに70万台超えを達成!前年比2.9%アップの70万117台を記録した。
北米でのスバルの勢いは、相変わらず素晴らしい。年間販売台数は前年比2.9%アップの70万117台を記録した。前年の68万135台も2017年から5%もアップしたレコードだったのだから、2019年の2.9%アップ、70万台超えがいかにすごいかわかるだろう。
では、北米で売れているスバル車を順番に紹介していこう。
では、北米で売れているスバル車を順番に紹介していこう。
第8位:BRZ 年間2334台(前年比ー39.1%)
第7位:WRX/STI 年間2万1838台(前年比ー24.0%)
第6位:レガシィ 年間3万5063台(前年比ー12.6%)
第5位:インプレッサ 年間6万6415台(前年比ー13.1%)
第4位:アセント 年間8万1958台(前年比+126.3%)
第3位:クロストレック(スバルXV) 年間13万1152台(前年比ー9.2%)
第2位:フォレスター 年間18万179台(前年比+5.0%)
第1位:アウトバック 年間18万1178台(前年比+1.3%)
特筆すべきは、アセントだ。今年、初めて通年で販売されたわけだが、70万台達成の原動力のひとつとなっている。2019年12月の販売台数は8280台で初めて月間販売台数が8000台を超えた。
また、2020年モデルから新型に切り替わったアウトバックも、モデル末期、新型モデルの切り替えという端境期があったにもかかわらず、販売台数を伸ばしている。
また、2020年モデルから新型に切り替わったアウトバックも、モデル末期、新型モデルの切り替えという端境期があったにもかかわらず、販売台数を伸ばしている。
SUBARU、上期は増収増益で着地 主力市場のアメリカを中心に海外・国内ともに販売台数が伸長
2019年11月6日に行われた、株式会社SUBARU 2020年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料
スピーカー:株式会社SUBARU 代表取締役社長 CEO 中村知美 氏
株式会社SUBARU 取締役 岡田稔明 氏
株式会社SUBARU 取締役 岡田稔明 氏
2020年3月期 第2四半期累計 業績
中村知美氏:みなさん、こんにちは。本日はお忙しいなか、当社の決算発表においでいただきまして、誠にありがとうございます。
はじめに、ここ一連の台風で被害に遭われたみなさまに対して、心からお見舞い申し上げます。みなさんご存知のとおり、今回の台風で私どもも群馬製作所が操業停止となりましたが、関係者のみなさんの復旧に向けたご尽力によって、計画どおりの操業再開、ならびに今回の操業停止の影響を最小限に食い止めることができましたことを、この場を借りてご協力いただいたご関係のみなさまにお礼申し上げます。
2020年3月期第2四半期累計業績の概要について、ご説明いたします。詳細については、後ほどCFOの岡田から説明いたします。スライドの表をご覧いただいておわかりのとおり、販売台数は国内・海外ともに伸長し、連結販売台数は前年同期比で1万9,800台の増となる50万3,800台となりました。
これに伴い、売上収益も前年同期比で1,142億円の増となる、1兆6,057億円となりました。営業利益も前年同期比で384億円増え、948億円となりました。ただし、8月に発表した第1四半期の営業利益に対する伸びは、若干にとどまっています。これは今年の8月から10月にかけて、日本および海外でリコール等の届け出が非常に多く、その市場措置費用が約650億円程度にまで増加したことが主な要因となります。
販売台数のところで申し上げましたが、台数は着実に伸びており、SUBARUに対するお客さまの支持や、販売のモメンタムはしっかりと維持できていると考えています。品質については、中期経営ビジョン「STEP」の中で掲げているとおり、全社を挙げて品質改革に取り組んでいるところでございます。
一朝一夕に成果が出るものではございませんが、お客さまに安心して、長く使っていただける品質を目指していきたいと思っています。品質の取り組みについては、後ほど、もう少し詳しくご説明いたします。
2020年3月期 第2四半期 振り返り①
こちらのスライドは、SUBARUの主力市場であるアメリカでの小売販売とシェアを示したものでございます。2019年1月から9月の実績では、対前年でプラス4パーセントを超える52万5,000台を記録しました。全米シェアも4.1パーセントで、アメリカの全需が若干弱含んでいるなかですが、確実な成長を果たしていると思っています。
足元では、昨年導入した新型の「アセント」と、同じく昨年フルモデルチェンジした新型の「フォレスター」の2車種が、とくに好調でございます。今年度の下期については、新たにフルモデルチェンジした「レガシィ」と「アウトバック」の販売が本格化しますので、期待しております。
また、好調な販売に支えられて、アメリカでの販売インセンティブも、当初の計画よりもかなり抑えることができています。こちらも後ほど、岡田からご説明いたします。
2020年3月期 第2四半期 振り返り②
先ほども申し上げましたが、当社にとっての喫緊の課題である、品質改革の取り組みについてです。中期ビジョンのなかでも、一丁目一番地に据え、さらにスピードを上げて取り組んでいるところでございますが、具体的な取り組みについてご紹介いたします。
すでにご案内のとおりですが、今年の4月に、品質方針とそれを支える行動指針を見直し、社内に徹底いたしました。
スライドに「『生まれの品質レベル』を上げる」とありますが、具体的には、不具合の原因となる種をなくす活動をしています。開発者の企画の初期段階から、品質の施策を織り込む活動を行っていますし、開発のプロセスを見直して、しっかりと品質が担保できる開発日程に置き換えています。要は、品質レベルの高い開発を着実に行うことを目指して、取り組んでいる最中でございます。
また、部品の調達についても、品質優先の視点でお取引先さまの選定を行うことや、当社が求める品質レベルを確実に理解して製品としていただくよう、我々の開発部門・製造部門・調達部門とお取引先さまとの共同の取り組みなどを、すでにスタートしております。
設備面では技術部門の試験設備の増強、製造部門では品質向上に資する生産設備の更新と、不具合が起きた場合に原因究明をするための設備・リソースを増強し、起きてしまった不具合への対応力もしっかりと上げていきたいと考えています。いずれにしても、品質改革は開発や製造部門だけの話ではなく、いわゆる間接部門の業務品質やお客さまに対するサービスの品質もすべて含めて、全社的な活動として推進をしているところでございます。
一方で、このスライドの一番下に書いてありますが、万が一不具合が発生した場合は、やはりお客さま第一で迅速に対応し、必要に応じて早期に市場措置を講じていくことも、今後はしっかりと進めていきたいと思います。要はその対応スピードを上げ、原因究明から対策を打つまでの時間をぐっと短くすることによって、対象台数とコストを抑えていくといった活動を進めていきたいと考えています。
2020年3月期 第2四半期 振り返り③
これもご案内のとおりですが、9月の末に、トヨタ自動車さんとの新たな業務資本提携を発表いたしました。これは、CASEと言われる領域への対応力を強めるとともに、お互いがより切磋琢磨しあって、「もっといいクルマづくり」を加速させるためでございます。
我々は、自動車業界のなかでは比較的規模の小さい会社ですが、今回の資本を含めた提携強化によって、いわゆるCASEやMaaSと言われる将来技術への対応を少しでも補うことができれば、その果実は対応スピードやスケールメリットの面で十分大きいと考えています。
我々は我々の強みである、走る愉しさや安心といった領域に、より集中して一層磨きをかけることで、「100年に1度」と言われる大変革期においても、SUBARUらしいクルマというSUBARU独自のポジションをしっかり強化して、勝ち抜いていきたいと考えています。
2020年3月期 通期計画
こちらのスライドは、2020年3月期の通期の計画になります。期初の計画に比べ、販売台数については据え置きといたします。先日の台風19号による操業停止の影響はありますが、通期で見れば挽回できると考えています。今後、どれだけ生産ができるか詰めてまいります。
群馬製作所の生産のピッチを「下期から上げる」と前の決算発表の時に申し上げたかと思いますが、前倒しで9月中旬くらいまでに戻せたことによる貯金も若干ありますので、通期で見れば変更なしで問題ないと見ています。その他に為替変動等、さまざまな要因を加味した結果、売上収益も据え置きといたしました。
一方で、営業利益は米国での販売インセンティブの抑制などによって、売上構成差の大きな改善を見込んでおります。しかし、この第2四半期にリコール等の市場措置費用が、期初の見積もりを大幅に上回ってしまったことや、通期での想定為替レートを110円から107円に見直したことなどによって、当初計画からマイナス400億円の2,200億円に修正いたします。これは前年度と比べると383億円の増益となります。
これに伴い、当期利益も同じく、当初計画比でマイナス470億円の1,630億円に修正いたします。
株主還元
配当については、年間配当144円の予定であることに変更はございません。引き続き、安定的で継続的な還元をするという考えの下、このような配当予定とさせていただきたいと思います。私からの説明は以上になります。
第2四半期累計実績 連結完成車販売台数(市場別)
岡田稔明氏:それでは、2020年3月期第2四半期の決算についてご説明いたします。みなさん、すでにご理解のことと思いますが、弊社においては今年度より会計基準を変更いたしました。旧来の日本基準から国際財務報告基準、いわゆるIFRSを適用していますので、このスライド以降については、すべてIFRSに準拠した数字として報告いたします。
第2四半期累計の実績からご説明いたします。連結販売台数は、前年同期比で1万9,800台の増となる50万3,800台となりました。
海外については、米国において「レガシィ」および「アウトバック」の販売が、新旧モデルの切り替えにより減少しましたが、新型「フォレスター」や、北米市場で昨年導入した「アセント」などの販売が好調に推移し、前年同期に対し1万8,700台の増となる43万5,800台となりました。
国内については、全面改良を行った「フォレスター」や、「e-BOXER」を搭載した「SUBARU XV」の販売台数が増えたことにより、前年同期に対し1,100台の増となる6万8,000台となりました。
第2四半期累計実績 連結完成車販売台数・生産台数
生産台数は、前年同期比で6,400台の増となる49万7,900台でした。国内生産については、品質最優先で生産・検査を行うことを目的に、2018年秋から操業条件を見直し、その操業条件で生産を行ってまいりましたが、そのなかで全面改良を行った「フォレスター」が増加したことなどにより、前年同期を上回りました。
米国生産については、「アセント」の生産は増加しましたが、「レガシィ」「アウトバック」がモデル切り替えの影響で減少し、昨年とほぼ同水準でございました。
第2四半期累計実績 連結業績
連結業績についてご説明いたします。売上収益は、自動車販売台数の増加などによる売上構成差である1,321億円の改善を主因とし、前年同期比で1,142億円の増収となる1兆6,057億円となりました。営業利益は、自動車販売台数の増加および販売奨励金の抑制、諸経費等ならびに研究開発費の減少などにより、前年同期比で384億円の増益となる948億円という実績となりました。
また、税引前利益は326億円の増益となる931億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は、252億円の増益となる683億円となりました。
前年実績対比 第2四半期累計 実績 営業利益増減要因
営業利益増減要因についてご説明いたします。主な増益要因は、売上構成差等の改善、諸経費等ならびに研究開発費の減少でございます。売上構成差等については、海外の新車販売において、主に「アセント」と「フォレスター」の販売台数が増加したこと、販売奨励金を抑制することにより、大幅に改善いたしました。
諸経費等については、売上収益に対し、約1パーセントで見ていたリコール等の市場措置費用が約650億円まで増加しましたが、昨年度の実績に対しては減少したことから、増益の要因となりました。研究開発費については、IFRS適用に伴い資産化される費用が増えたことなどにより、減少いたしました。主な減益要因は、原材料・市況等の悪化および為替影響などです。
なお、米国のインセンティブについては、全面改良前の「レガシィ」「アウトバック」の販売が非常に順調に進んで費用を抑制することができたことで、前年同期に対し1台あたり650ドルの減となる1,550ドルとなり、奨励金の総額としては143億円の減少となっております。
設備投資・減価償却費・有利子負債・研究開発支出
設備投資などの実績については、ご覧のとおりの数字でございます。
通期計画 連結完成車販売台数(市場別)
通期計画についてご説明いたします。連結販売台数については、市場間あるいは車種間での調整を行っていますが、総台数としては前回発表値から変更はございません。
通期計画 連結完成車販売台数・生産台数
生産台数についてです。2018年秋から当社の群馬製作所では、品質最優先で生産・検査を行うことを目的として、操業条件を見直して生産を継続してまいりました。前回計画では、下期から生産のスピードを以前のレベルに戻す前提としていましたが、さまざまな取り組みを進めてきた結果、安定した品質を確保しながら生産できることを確認しましたので、想定よりも少し早い9月中旬辺りから、生産スピードを以前のレベルに戻しています。
一方、10月12日に上陸した台風19号により、一部お取引先に浸水等の被害が確認され、当社への自動車部品供給に支障が発生したため、群馬製作所の操業を4日から5日の間停止いたしました。これらの状況を織り込み、前回発表値に対して1,000台の増となる105万7,200台を計画しています。
通期計画 連結業績
連結業績計画について、売上収益には変更がございません。営業利益は、前回発表値に対し400億円の減益となる2,200億円、税引前利益は500億円の減益となる2,200億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は、470億円減益となる1,630億円を計画しています。
前年実績対比 通期計画 営業利益増減要因
前年実績対比での営業利益増減要因でございます。主な増益要因は、売上構成差等の改善と、諸経費等ならびに研究開発費の減少です。売上構成差等については、販売台数増と販売奨励金を見直すことにより、大幅な改善を計画しています。諸経費等については、リコール等の市場措置費用の減少を主因として、改善する予想でございます。
なお、米国の販売奨励金は、前年同期の1台あたり2,100ドルから350ドル減となる、台あたり1,750ドルとし、奨励金総額として175億円の削減を計画しています。
前回計画(2019/8/5 発表値)対比 通期計画 営業利益増減要因
前回発表値に対する営業利益の増減要因です。主な増益要因は、売上構成差等の改善と研究開発費の減少です。売上構成差等は、主に販売奨励金の計画を見直すことにより、改善を計画しています。研究開発費は、当初計画から資産計上分が増えることから、増益要因になる見通しです。
主な減益要因は、諸経費等の増加と為替影響でございます。諸経費等の増加については、上期のリコール等の市場措置費用の増加分を反映して、クレーム費が増えていることが主因となります。下期の市場措置費用については、当初計画のとおり、売上収益の1パーセントレベルを前提としています。
なお、米国の販売奨励金は、前回計画の台あたり2,200ドルから450ドルの減となる、台あたり1,750ドルとし、奨励金総額として280億円の削減を計画しています。
設備投資・減価償却費・有利子負債・研究開発支出
設備投資・減価償却費・研究開発支出については、前回発表値から変更はございません。有利子負債は、前回計画に対し950億円の増となる2,400億円を予定しています。増加の主な要因は、新たにリコール等の市場措置費用が発生したこと、すでに引き当て済みのリコール案件の実施が想定以上に早く進捗し、キャッシュアウトが想定以上に早く進んでいることなどが挙げられます。
以上で、2020年3月期第2四半期決算の説明を終わります。ありがとうございました。
残業月105時間、自殺したスバル社員の遺族と会社が和解
自動車大手「SUBARU(スバル)」の群馬製作所(群馬県太田市)に勤めていた男性社員(当時46歳)が2016年12月に自殺した問題で、同社が遺族に解決金を支払うことで和解したことがわかった。金額は非公表。遺族の代理人弁護士が23日、東京都内で記者会見して明らかにした。
代理人弁護士によると、男性の死亡前1か月の残業時間は、過労死ライン(月100時間)を超える約105時間に上っており、18年8月に労災認定された。同社は責任を認めて謝罪し、解決金には未払いの残業代408万円も含まれているという。同社は「労働時間の管理を徹底し、再発防止に努める」とコメントした。
スバル、群馬製作所を公開 品質問題で再発防止策
SUBARU(スバル)は16日、国内唯一の完成車工場である群馬製作所(群馬県太田市)を報道陣に公開した。同製作所では2017年秋以降に品質検査関連の不正が相次いで発覚。スバルは信頼回復に向け、組織の見直しや企業風土改革などを進めており、再発防止策として公表した65項目のうち未実施の項目について来年3月末までに方向性を固める予定だ。
公開したのは、車両出荷前の検査を行うラインや、新たな燃費・排ガス測定設備など。取材に応じた大崎篤専務執行役員は「現場作業員の意識も相当変わり、安心できると自信を持って言えるところまできた」と説明し、「(この状態を)ずっと継続することが大事だ」と語った。
公開したのは、車両出荷前の検査を行うラインや、新たな燃費・排ガス測定設備など。取材に応じた大崎篤専務執行役員は「現場作業員の意識も相当変わり、安心できると自信を持って言えるところまできた」と説明し、「(この状態を)ずっと継続することが大事だ」と語った。
スバル社長、「北米で販売力がついてきた」 日産・マツダと明暗
SUBARU(スバル)の中村知美社長は11日、日経ビジネスなどの取材に応じた。同社の成長のカギを握るのは北米市場だ。日産自動車やマツダなど米国市場で苦戦する日本の自動車メーカーも出ている中、スバルは2019年の米国での販売台数について前年比2.9%増の70万台を見込んでいる。
中村社長は米国市場について「右肩上がりを経験したことがなく、びくびくしながら動いている」と慎重な姿勢を見せるが、好調な要因について「販売力がついてきたことにある」と分析する。
米国での同社の販売台数は米ゼネラル・モーターズをはじめとした米国勢、ホンダやトヨタ自動車など日系メーカー3社などを追う8位に位置するが、1店舗当たりの販売台数では米国市場で5位と健闘する。現在、約630の販売店を持つが、「店舗を拡充するのではなく1店舗当たりの販売台数を高め、質を高める」(中村社長)という。「1店当たりの台数が増えれば販売店側にも投資余力が出る」(中村社長)とし、値下げに頼らない販売戦略が功を奏してきたとの認識を示した。
一方、国内事業については「品質改善が最重点課題」とした。スバルでは17年に無資格者による完成車の検査不正が発覚。その後、18年にも部品不良で大規模なリコール(回収・無償修理)を迫られ、19年1月には部品の不良問題で群馬製作所(群馬県太田市)が一時停止していた。今後、販売店などに自動車開発の方向性を説明することで、信頼回復につなげる。
スバル、完成検査保証票の電子化を検討 不正の再発防止で
スバルは12月10日、完成検査の不正に関する再発防止策の進捗状況を、12月19日付けで国土交通省に報告したと発表した。
四半期報告は、今回が6回目。再発防止策で運用中のものが45件、対策を実施したものが18件で、新たに2件の再発防止策を検討している。
また、外部視点で品質保証プロセスのリスクアセスメントの実施を検討する。外部視点を活かして、社内有識者による品質保証プロセスのリスクアセスメントの実施や、顕在化したリスクについて対応策を規程化・作業工程改善を図る製造プロセスにおける自工程保証レベルの向上施策を検討している。
カムシャフトの加工品質をAIで全数判定、スバルが大泉工場で実証スタート
SUBARU(スバル)と富士通は2019年12月4日、スバルの群馬製作所 大泉工場の量産ラインにおいて、カムシャフトの加工精度をAI(人工知能)で判定する実証実験を開始すると発表した。スバルは2018年7月に発表した中期経営ビジョンの中でIoT(モノのインターネット)やAIを使った工場のレベルアップに取り組むことを掲げており、今回の取り組みはその一環となる。実証は2020年1月31日まで行い、今後は量産ラインでの本格的な適用や、他の部品や工場全体への展開に取り組む。
使用するのは、カムシャフトの研削設備に接続したセンサーから、主軸動力値や振動のデータを収集、分析し、加工中のカムシャフトの品質をリアルタイムに推定するAIのアルゴリズムだ。推定した加工品質と実測値を照らし合わせて正確性を調査することで、全てのカムシャフトの品質保証が可能になるか検討する。また、これまで一定期間で交換、メンテナンスしていた消耗部品の研削砥石を、品質基準の範囲内で極限まで活用する可能性も検証する。
AIのアルゴリズムは富士通とスバルで共同開発した。富士通アドバンストエンジニアリングが持つ生産現場でのIoT活用技術、富士通研究所のAIモデル生成技術、スバルのエンジン部品加工のノウハウを組み合わせた。カムシャフトの研削設備から得られるデータや、カムシャフトの荒さや表面形状といったデータで機械学習を行うことにより、リアルタイムに加工中の品質を良否判定できるという。
実証実験では、AIが良と判定した品質状態が、品質保証基準の範囲内に収まっているかどうか確かめる。従来は抜き取り検査を主体とした品質保証を行ってきたが、AIを活用して全てのカムシャフトの品質予測を行うことにより、品質保証レベルの向上が可能になるか、検証していく。
スバル、フォレスター など1万4000台を再リコール 走行中エンジン停止のおそれ
SUBARU(スバル)は11月28日、『フォレスター』および『XV』のブローバイガス還元装置(PCVバルブ)に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは、2018年7月3日から10月22日に製造された1万4433台。
対象車両は、ブローバイガス還元装置にて、PCVバルブの材質が不適切なため、クランクケース接続部の耐久性が不足しているものがある。そのため、接続部の破損により燃焼室にエンジンオイルが浸入し燃焼、マフラーから多量の白煙が発生して、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがある。
改善措置として、全車両、PCVバルブを対策品に交換する。
不具合は1件発生、事故は起きていない。市場からの情報によりリコールを届け出た。なお、今回のリコールは10月17日付けで届け出ているが、新たに対象となる車両が判明したため、対象車両を追加してリコールを届け出た。
スバル フォレスター、6万7000台をリコール リアサススプリング破損のおそれ
SUBARU(スバル)は11月28日、『フォレスター』のリアコイルスプリングに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは、2013年3月25日から2015年10月20日に製造された6万6910台。
対象車両は、リヤサスペンションのコイルスプリングにおいて、鋼材と塗装仕様の組合せが不適切なため、コイルスプリング下部とショックアブソーバーのスプリングシート部に石等が噛みこんで塗膜が損傷すると、コイルスプリングが腐食することがある。そのため、腐食が進行し、最悪の場合、コイルスプリングが折損するおそれがある。
改善措置として、全車両、リヤコイルスプリングを点検し、該当するものはリヤコイルスプリングを対策品に交換する。
不具合は374件発生、事故は起きていない。市場からの情報によりリコールを届け出た。
【日本の自動車メーカーでは異例の10%超の常連】スバルの利益率はなぜ高いのか?
スバルといえばマニアックでコアなクルマ作りのイメージを持っている人も多い。実際にランエボ、インプレッサの開発合戦の時にはコストを度外視した贅沢なクルマ作りが行われていたという。
しかし現在のスバルの利益率の高さは日本の自動車メーカーのなかでは出色の高さを誇っている。利益率が高い=しっかりとしたコスト管理とは単純には言えないが、非常に効率よくクルマを作り、販売していることは事実だ。
そのスバルの利益率がほかの日本メーカーに比べて高い理由を福田俊之氏が考察する。
文:福田俊之/写真:SUBARU、TOYOTA、ベストカー編集部
落ち込んでいた業績は大きく回復
「スバルさんはしぶとい」――国内の自動車メーカーの2019年9月中間連結決算が出そろったなか、ライバルの財務担当者は一様に舌を巻いた。
スバルと言えば、2年前の2017年に日産自動車、スズキなどとともに完成検査不正という大問題を起こし、経営体制の刷新や巨額のリコール(回収・無償修理)費用を計上するハメに陥ったことが記憶に新しい。
それが、今年は早くも大きく復調。4月から9月までの半年間の営業利益は948億円と、昨年の同じ時期の564億円から7割近くも増加した。
さすがに、不正問題が発生する前まで10%を大きく上回っていた営業利益率は、ビーク時(過去最高は2016年3月期の17.5%)の3分の1の5.9%まで低下したが、2020年3月期見通しでは6.6%を予想。
自動車大手7社のうち、上半期の売上高、純利益がそれぞれ過去最高を更新したトヨタ自動車(8.1%予想)に次ぐ高い利益率だ。
ちなみに、世界的な新車市場の低迷や円高でトヨタとスバルを除く5社が減収減益に見舞われたが、スズキは5.7%、ホンダが4.6%、マツダが1.7%、経営の混乱が続く日産自動車は1.4%、その傘下の三菱自動車が1.2%などと通期の営業利益率も軒並み低い予想となっている。
利益率10%超えも充分にあった
実は今期もスバルは主力の米国市場などで痛恨の大規模リコールが発生した。技術的には致命的な不具合のようではなかったが、品質管理の体制整備が追いつかず、その費用は650億円を超えて初期の想定より資金が膨らんだ。
それさえなければ営業利益は1500億円レベルとなり、利益率も再びトヨタを抜いて10%に達していただろう。
会社の規模は年間売上高がトヨタの10分の1の3兆円強しかなく、自動車メーカーとしては世界的に見ても“零細企業”。
かつては日産や米GMの傘下で巨額の赤字に四苦八苦していた不遇の時代が長く続いていたが、そのスバルがなぜこれだけの「稼ぐ力」の強さを発揮できているのだろうか。その要因としては大きく3つある。
欧州の高級車的なビジネス展開
第1の要因は、中大型車にターゲットを絞っているということだろう。
他メーカーから供給を受ける軽自動車のOEMモデルを除くと、一番下のモデルが「インプレッサ」。フォルクスワーゲン「ゴルフ」と同じ、欧州Cセグメントと呼ばれるクラスである。
Cセグメントより小さいクラスを持っていないブランドはもともとクルマのサイズが大きいアメ車を除くと世界的にも限られる。
その顔ぶれはメルセデス・ベンツ、BMW、レクサスなど、いわゆるプレミアムブランドばかりだ。スバルはブランドとしては大衆車だが、ビジネス展開は欧州車並みの高級車的なのである。
もともと「スバル360」で飛躍したスバルにとって、軽自動車は源流とも言える商品だったが、2005年に筆頭株主がGMから現在のトヨタに移った後、軽の生産からは撤退。当時はそれを残念に思うスバルファンの声も多かったが、結果的にはこの決断がスバルを飛躍させた。
自動車はBセグメント以下とCセグメント以上では儲けの金額も利益率もまるで異なる。これがスバルの高収益体質を支える源泉となっているとも言える。
ワンプラットフォームで高効率化
だが、それだけで収益性を確保できているわけではない。クルマの生産や販売のコストが低いというのも、スバルの大きな特徴だ。
前述のようにスバルは自動車メーカーとしては小規模。大量生産による薄利多売で利益を上げることは本来難しい。
が、スバルはそれを発想の転換で乗り越えてきた。それは、クロスオーバーモデルの「アウトバック」や北米向けの大型SUV「アセント」などの大きなクルマから「インプレッサ」「XV」などの小さなクルマまでを1つのプラットフォームで作るということだ。
もちろんモデルの大小で使われる部品はまったく異なるのだが、クルマの骨格となる基盤技術は共有だ。
こういうクルマ作りは、実はスバルの伝統芸。最初にその方針を出したのは、1990年代にスバルを経営危機から救い、WRC(世界ラリー選手権)もやめず、後に3年連続優勝の偉業達成につなげた日産出身の川合勇元社長だった。
困窮していたスバルが「インプレッサ」を開発していたとき、上級モデルの「レガシィ」と同じ部品で作れば、部品は高くても開発の効率化と量産効果で結局はトクをするという逆転の発想によるものだった。
その戦略は大当たりし、以降、スバルのクルマ作りはワンプラットフォームがデファクト・スタンダードになった。
スバルの利益率は高級スポーツカーのポルシェなどと比肩するほどの高さだが、その収益基盤の強さはスバルのクルマづくりの手法と無縁ではない。
米国市場での強さ
そして、他社にはないもうひとつは米国市場での強さ。スバルはもともと米国を収益基盤にしていたが、当初はあくまで“知る人ぞ知る”という少数派であった。
2000年代後半にディーラーチェンジしたのをきっかけに、悪路や雪道に強く、耐久性が高いという特質が米国のユーザーに浸透しはじめ、売り上げがぐんぐん伸びた。
スバルが50万台規模から100万大規模へと、零細ながら倍増したのは、ほぼすべて米国での販売増が要因。
しかも、米国市場が減速しているなか、スバルの販売は落ち込んでいない。それは「スバル車の希望小売価格は安いが、平均実売単価は高いので儲かるのも道理」(ライバルの米国担当幹部)という状況だ。
大きく体勢を崩しながらも、急速に復調しつつあるスバル。だが、これからもこの調子で成長を続けられるかどうかは予断を許さない。スバルの業績のよさはひとえに米国の一本足打法に頼ったもので、ここが崩れたら一気に経営危機に陥る可能性をはらんでいるからだ。
好調だが安泰ではない
それ以上に大きなリスクは、スバルがこの先、どこまでブランドの独自性を維持できるかという不透明性だ。トヨタがスバルへの追加増資を発表した際、中村知美社長は「これからもスバルらしさを磨く」と決意を述べている。
が、近年はスバルらしさが米国受けするスバルへとすり変わっているのは否めない。本当のスバルらしさが何かということを見失わないでいられるかどうかも課題である。
「100年に1度の大変革」を迎えて、スバルのような小さい企業にとって悩みのタネである先端技術分野については、トヨタという強力なパートナーシップを得ているのは心強いところだが、それで安心していると危ない。スバルが有効な見返りをトヨタに提供できなければ、トヨタの態度が豹変してもおかしくないからだ。
これまで強いブランドイメージと手堅いモノづくりで高収益体質を築いていたスバルだが、それを確かなものにするには品質管理の問題を取り上げても今の延長線だけでは危うさもある。
スモールメーカーの中でも「好敵手」とみられるマツダを例に上げれば、米国新工場建設やモノづくり革新の推進などの積極投資で利益率は低いものの、「走る歓び」と環境対応の新エンジン「スカイアクティブ」や魂動デザインのような独創的な商品開発戦略はユーザーにとっても選択肢が広がる。
マツダのように背水の陣で挑んだ”身の丈に合った”ブランド戦略を明確に打てるかどうかが、スバルの将来の命運を分けることになるだろう。
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