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埼玉へのこだわり   「最後の夏」に歓声響かず 「海なし県」埼玉の名物、50年で幕

「最後の夏」に歓声響かず 「海なし県」埼玉の名物、50年で幕 2021年8月12日 12時34分   産経新聞 写真拡大 埼玉県民の夏のシンボル「さいたま水上公園」(上尾市)の夏季プールの営業が新型コロナウイルスの感染拡大により、2年連続で中止された。  同プールは老朽化などのため、今年度で営業終了が決まっており、?最後の夏?を楽しめなかった県民から、惜しむ声が上がっている。半世紀にわたって県民に愛された?名物?がコロナ禍の中で姿を消していく。 昭和46年7月、県誕生百年記念事業の一つとして建設された。「海なし県」埼玉に「大型レジャープールを」という構想が元だったという。 開業50年の節目。営業最終年度となる今夏、何とか開園しようと万全の体制で準備を進めてきた。 同公園を管理する上尾運動公園管理事務所の高橋一将管理課長によると、チケットの販売枚数を制限。造波プールは波を起こすのを止めるなど、密になりやすい環境を回避した。コロナ下での営業に向け、チケットの販売を始めた矢先、感染の急拡大で急転直下の営業中止となった。 「ピーク時の利用者は年間で80万人」(高橋課長)といい、県の夏の風物詩だったが、施設の老朽化が進み、近年は毎年5万~6万人程度の来場者だったという。 さいたま市北区の会社員、太田昌宏さん(48)は娘らを連れて毎年のようにプールに通ったという。「今年が最後ということで、チケットが販売になってすぐに買いに行った。コロナのご時世で仕方ないですが、子供も楽しみにしていた…」と残念がる。 毎日、同公園に散歩に来ているという上尾市の男性(79)は「以前はプールに入るのを待つ人であふれるほどだった」と往時を懐かしむ。 管理事務所にも県民から惜しむ声が届いているといい、中には「事務所まで足を運んで、『長年、ありがとうございました』とお礼を言ってくれる方もいる」(高橋課長)という。 園内は子供の歓声が消え、セミの鳴き声だけが響く。プールが閉鎖された広大な敷地に何ができるのかは未定だが、埼玉を象徴する一つの?歴史?が惜しまれつつ、静かに消えていくことにもの悲しさを感じる。(兼松康) ◇ 購入済みのチケットの払い戻しは、買った店で31日まで受け付けている。 【埼玉にある、おしゃれアウトドア施設3選】グランピング&手ぶらキャンプが楽しめる!実際に訪れた人の口コミも 202...