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サンフレッチェ広島へのこだわり!10  広島「大迫敬介GKシート」設置 「GKの間近で、GKの目線で」試合観戦


サンフレッチェ広島 2020イヤーBlu-ray 積攻




新型コロナウイルスにより、Jリーグの長期中断を余儀なくされた2020年。
過密日程の中、森島・大迫ら若手が中心選手に成長しチームを牽引する。
結果はリーグ戦8位に終わったが、王者復活を予感させるゲームを随所に見せたシーズンを城福監督・佐々木・青山・川辺・森島・大迫らのインタビューを交え振り返る。
久保竜彦・森崎兄弟・吉田安孝がこの作品のためだけに語るレジェンド座談会も必見!

広島「大迫敬介GKシート」設置 「GKの間近で、GKの目線で」試合観戦


サンフレッチェ広島は8日、東京オリンピック(五輪)代表GK大迫敬介(22)による「大迫敬介GKシート」が設置されることを発表した。
本人からの申し出により、広島のホーム試合においてクラブのサッカースクールに所属のGKをしている、またはGKに興味のある子ども(小学生以下)を招待する。ゴール裏に設置され、GK目線で試合を観戦できる。招待方法は抽選で決定。対象試合はJ1リーグの11月のホーム2試合。 同選手はクラブを通じて「僕としても初めての試みとはなりますが、ウオーミングアップからGKの間近で、GKの目線で、僕たち選手の練習や試合を見ることで、実際にプレーの参考にしたり、もっとうまくなりたい、GKになりたいと思うきっかけになればうれしいです」などとコメントした。

技術の高さを感じる歴戦のMF。FWサントスがインテリジェンスの高さを絶賛する選手とは


2020年、柏から横浜FMヘ期限付き移籍をすると、リーグ戦22試合出場で13ゴールをマークし大ブレイク。広島でもその高い得点能力が期待されているサントス。2得点を挙げた8月28日の大分戦の話をもとに、サントスのゴールへの思いを紹介する。
◆選手間で同じイメージを共有できていたからこそゴールにつながった ―4対1で快勝した8月28日の大分戦の話を伺います。サントス選手の2ゴールはどのような狙いから生まれたのでしょうか? 「この日だけではなく、ほかのゴールも同じなのですが、自分はシュートフェイントをすることが多いんです。まずはディフェンスの動きをよく見て、相手が寄せてくるようなら裏をつく。寄せてこないのであればスペースができているので、そのままシュートを打つ。この2つの選択肢から選ぶようにしています」 ―1ゴール目は、同じブラジル出身のエゼキエウ選手との見事なワンツーをきっかけに生まれました。 「最初は相手が寄せてくるかなと予想していたんです。寄せてきたら、頭上をふわりと浮かせるようなプレーを選択しようと考えていたのですが、予想外に相手が寄せてこなかったので、エゼキエウ選手にまずパスを出しました。ワンツーをイメージしてくれているだろうなと思っていたら、その通りにボールを返してくれました。胸トラップで受けたとき相手がそこまで寄せてこなかったので、チャンスだと思い、早めにシュートを打ちました」 ―狭いスペースでの見事な連携プレーでした。2ゴール目も柏好文選手とのコンビネーションが素晴らしかったです。 「あれはチーム全員の力で取れたゴールでした。まずボールを奪ってハイネル選手が右サイドの柏選手に出しました。あの時点で、柏選手なら、きっと自分の動きを見てくれるだろうと信頼して、前線に走っていきました。相手の人数の方が多くて数的不利だったので、あまり余計な動きをせずにタイミングを狙おう。柏選手なら空いているスペースにクロスを入れてくれるはずと思っていたところ、狙い通りのスペースに完璧なボールを供給してくれたので、自分はただ振り抜くだけでした。選手間で同じイメージを共有できていたのでゴールにつながったと思います」 ―試合を重ねるごとに周りの選手との連携が高まっているように感じます。 「柏選手とエゼキエウ選手とはタイミングが合わせやすいですし、ほかの選手とも上手く連携できるようになっていると日々実感しています。ゴールは自分の力だけで奪うことはできません。大分戦のようにチーム一丸となってゲームをつくり、ボールをできるだけ保持して焦ることなくボールをつなぎ、何度もトライ&エラーを繰り返していれば、いつかはゴールが生まれると思います。サンフレッチェには技術の高い選手がそろっているので、攻撃の回数を増やせるかどうかが得点力を上げるポイントになると思っています」 ―サンフレッチェの選手のなかで、技術の高さを感じるのは誰ですか? 「全員の名前を出したくなるのですが、まず一人挙げるなら柏選手。彼はインテリジェンスが高いですね。ボールを持ったときの選択肢が多いし、オフザボールのときも、いつスピードを上げるべきなのか、いつ止まるべきなのか、それによって相手はどう動くのかということをずっと考えてプレーしています。そして森島司選手。ボールのキープ力が高く、相手のギャップを突くようなプレーもできます。テクニックが高くバランスの良い選手だと感じています。あとは言うまでもありませんが、青山敏弘選手。好守にわたってチームを助けてくれていて、彼がボールを持ったときには躊躇なく動き出すことができます。ほかにも特長のある上手な選手ばかりで、名前を挙げ出すとキリがありません」 ●プロフィール ジュニオール サントス 1994年10月11日生 ブラジル出身/FW 得点感覚に優れたストライカー。2017年にブラジルでプロデビューを果たすと、2019年に柏に移籍。2020年シーズン途中に横浜FMに期限付き移籍し、その年22試合の出場でチームトップの13得点を記録した。2021年にサンフレッチェに加入。

サンフレッチェ広島が浅野雄也の技あり弾で今季2度目の連勝! 名古屋グランパスは9戦ぶり黒星で4位


明治安田生命J1リーグは3日、第31節のサンフレッチェ広島vs名古屋グランパスが行われた。

連勝を目指す10位・広島が、上位争い中で8戦無敗の4位・名古屋をホームに迎えた一戦。広島は浅野雄也や森島司、青山敏弘ら、名古屋はシュヴィルツォクや柿谷曜一朗、稲垣祥らをスタメン起用した。

開始から一進一退の攻防が繰り広げられる試合では12分に名古屋がチャンスを作る。ボックス左でボールも持った柿谷が中央に折り返すと後方から走り込んだ稲垣がボレーシュートを放つが広島DFがブロック。こぼれ球に反応したシュヴィルツォクもシュートを浴びせたがこれもブロックされた。守備に比重を割きつつカウンターを狙う広島に対して名古屋がボールを保持して崩しを図る構図が続く。30分には名古屋が左サイドでFKを獲得し、ガブリエル・シャビエルがクロスを蹴り込んだが得点には繋がらない。

試合が動いたのは35分だった。荒木隼人がピッチ中央付近でボールを奪って素早くスルーパス。スピードを生かしてボックス左に侵攻した浅野が木本恭生のチェックを受けながらも左足を振り抜くと、右ポストに当たったボールがゴールに吸い込まれた。

名古屋は前半終盤に足を痛めた様子だった森下龍矢をハーフタイム中にマテウスと交代。アクシデントではあるが攻撃的なカードを切って追い上げを図る。

しかし、後半も広島が早々にチャンスを迎えた。48分、ボックス内で広島の選手たちが細かくつないで最後はボックス左から左足でシュート。これは枠を外れたものの広島が高い位置で持つシーンを目立たせる。

思うように攻め込めない名古屋は52分という速いタイミングで3枚替えを敢行。シュヴィルツォク、G・シャビエル、柿谷に代えて山崎凌吾、前田直輝、齋藤学とアタッカーを総入れ替えする。59分には前田が右サイドからカットインして強烈なシュートを放ったが、荒木に頭でブロックされた。

ギアを上げていく名古屋は65分にマテウスが高い精度のアーリークロスを供給するが、ボックス中央で前田が胸トラップした後にバウンドが乱れてシュートに持ち込むことができず。それでも徐々に押し込まれている広島は68分に森島と柴崎晃誠に代えて茶島雄介とエゼキエウを投入する。

そして、最後まで広島がリードを保つ形で試合が終了した。この結果、広島が連勝を飾り、GK林卓人はJ1史上5人目となる通算100試合目のクリーンシートを達成した。一方、名古屋は9試合ぶりの黒星を喫して4位。一試合消化試合数の少ない3位・ヴィッセル神戸と勝ち点57で並んでいる。

■試合結果
サンフレッチェ広島 1-0 名古屋グランパス

■得点者
広島:浅野雄也(35分)
名古屋:なし


広島GK林卓人が100試合0封達成「チームで積み上げたもの誇らしく」


<明治安田生命J1:広島1-0名古屋>◇第31節◇3日◇Eスタ

サンフレッチェ広島GK林卓人(39)が、100試合無失点を達成した。

名古屋グランパスの強力攻撃陣を完封。1-0勝利で2連勝に貢献した。「気持ちのこもった試合でした」と振り返り、記録に関しては「個人の数字というより、チームで積み上げたもので誇らしく思う」。

既に達成しているJ1、J2通算500試合出場も「祝ってくれてありがたいが、振り返るのは選手が終わってからでいいです」とクールに言った。


「もう一回優勝しよう!」広島の大黒柱・青山敏弘が塩谷司復帰を歓迎!2ショット写真投稿にファンも「感激してます」


サンフレッチェ広島18年目の重鎮も、ともに3度のリーグ優勝を経験したDFの復帰を喜んでいる。

 青山敏弘は10月1日、自身のインスタグラムを更新。同日に発表されたDF塩谷司の広島への4年ぶりの復帰について、2014年当時の2ショット写真と以下のような喜びを綴った。

「お帰りシオ!みんな待ってたよ!もう一回優勝しよう!シオがそう言ってくれたから、俺もそれを目指す!またこの紫のシャツを着てくれることが本当に嬉しい。シオありがとう!」
 この投稿にファンも反応し、以下のようなコメントが続々と寄せられた。

「感激してます」
「うれしい、スタジアム行きます」
「頼もしい選手が帰って来てくれてサポーターもみんな喜んでます」
「もう一回優勝しましょう」
「もう一度青君と共に優勝目指しましょう」
「青君と塩君のダブルボランチが見てみたい。2人の力でサンフレを優勝に導いて下さい」
「その言葉だけで、嬉しくて」
「強いサンフレを知る頼もしい選手が帰ってきてくださいましたね」
「青ちゃんと一緒にまた優勝目指してくださいね」

 若返りが進む広島で、2012、13年のJ1連覇を知る塩谷の復帰は、大黒柱・青山にとっても何よりの補強となったようだ。


「似合ってないですか?」 広島MF青山、パイロット“疑似体験”で敬礼やサングラス姿披露


青山がSNSでパイロット姿を披露

 サンフレッチェ広島は3日、ホームでのJ1リーグ第31節で名古屋グランパスと対戦する。主力のMF青山敏弘は自身の公式インスタグラムで、イベントブースにかけて、パイロット姿を披露している。

 サンフレッチェ広島は現在10位(10勝12分9敗)。チームは1日、2017年夏まで所属していた元日本代表DF塩谷司が完全移籍で復帰することを発表し、合流後の活躍に期待が懸かる。

 そのなかで、今季ここまでリーグ戦25試合で1ゴールを記録している青山が自身のインスタグラムを更新した。

「日曜日の名古屋戦はJALのブースが出ます! ブースではパイロットの制服を着て記念写真も撮れるので、親子揃ってお楽しみください!」

 3日の名古屋戦は、クラブパートナーであるJALがイベントブースを展開予定。飛行機のパイロット、客室乗務員、地上係員、整備士の制服を着用して疑似体験ができる「JAL KIDS’STUDIO」、目的地を目がけて折り紙ヒコーキを飛ばす「折り紙ヒコーキゲーム」が開催される。

 投稿では、青山も敬礼ポーズや黒サングラス着用など、パイロット姿を複数披露しており、「パイロット姿似合ってないですか? トニーニョみたいにゴールして飛行機パフォしてみたいですね。古いか!笑」と綴ると、「青ちゃん決まってる」「青山機長だ」「めっちゃカッコいい」といった声が上がっていた。


広島に痛手。絶好調FWドウグラス・ヴィエイラが肉離れで全治4~6週間の負傷離脱

サンフレッチェ広島は9月28日、クラブの公式ホームページでFWドウグラス・ヴィエイラの負傷離脱を発表した。復帰までには約1か月かかりそうだ。

 広島で3年目を迎えたD・ヴィエイラは今季ここまでリーグ戦18試合に出場。直近4試合では、29節・柏戦のハットトリックを含む5得点を記録するなど、終盤戦に向けて好調を維持。

 9月26日に敵地で行なわれた30節・札幌戦でもPKでゴールを記録していたものの、アディショナルタイムに負傷交代していた。
 
 クラブによると、翌日広島県内の病院で検査を受けた結果、右大腿二頭筋肉離れと診断。全治には4~6週間ほどかかる見込みだ。

 広島は今季のJ1リーグ残り7試合。長身FWの1日も早い復帰が望まれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【J1第29節PHOTO】柏0-3広島|ドウグラス・ヴィエイラのJ初ハットで広島が柏に完勝!

サンフレッチェ広島がコンサドーレ札幌撃破。佐々木翔の先制弾などで2-0【J1第30節結果】


【北海道コンサドーレ札幌 0-2 サンフレッチェ広島 J1第30節】

 明治安田生命J1リーグ第30節の北海道コンサドーレ札幌対サンフレッチェ広島戦が26日に行われ、アウェイの広島が2-0で勝利を収めた。

札幌の方が未消化の1試合を多く残しているが、ともに勝ち点39を獲得して並んでいる両チーム。残留を確定させ、少しでも上の順位でシーズンを終えるため勝ち点を積み重ねていきたいところだった。

 前半開始から3分、試合はいきなり動く。広島の左CKからこぼれたボールをドウグラス・ヴィエイラがシュートに持ち込み、ゴールライン前でブロックされたボールを最後は佐々木翔が押し込んでアウェイチームが先制した。

 反撃を試みる札幌はボールを支配しゴールに迫るが、GK林卓人の好セーブや守備陣のブロックなどにも阻まれて同点ならず。スコアは0-1のまま終盤を迎える。

 残り約10分となったところで、札幌エリア内で菅大輝と接触したD・ヴィエイラが転倒。長時間のVARレビューを経て最終的に広島にPKが与えられ、これをD・ヴィエイラが自らゴール左隅へ決めてリードを2点に広げた。2-0で試合を終えた広島は2試合ぶりの白星、札幌は2連敗となっている。

【得点者】
3分 0-1 佐々木翔(広島)
84分 0-2 ドウグラス・ヴィエイラ(広島)


広島城福監督「ファミリーに悔しい思いさせてしまった」完封負け 一問一答


サンフレッチェ広島は3月以来となる今季2度目の2連勝はならなかった。城福浩監督(60)はシュート3本に終わるなど、完封負けした一戦に悔しさをにじませた。主な一問一答は次の通り。

 

-試合の総括

城福監督 今日(会場に)来てくれたファミリー(サポーター)と喜び合いたかったができずに残念。悔しい思いをさせてしまった。前半は入りは悪くなかったが、途中からマイボールの時間が少なかった。相手に渡してしまうことが多く、我慢する時間が続いた。

後半は立ち位置を確認し、試合に入った。攻守においてそこを改善しながら、早めにメンバーを代えていこうと思った。(後半11分の)3人(同時)交代は、準備していた中で(その1分前に)失点してしまったところは悔やむところ。

しっかり強度の高い守備をやることと、そのためにもマイボールを増やす、その両輪が必要。攻撃のところがマイボールの時間が少なかったので改善していきたい。

-DF荒木、MF柏が試合中に負傷した

城福監督 よりプレーするにはリスクがある方(柏)を交代した。そういう意味では、荒木はテーピングすればプレーを続けることは可能だと聞いたので(そのまま出場させた)。最悪は最後、1トップに上げてフィールド残り9人でやろうと思ったが、ポジションを変えずにやれるという判断だったので、荒木はそのままのポジションでやらせた。あの状況でプレーを続けるのが難しかった柏は(次節)札幌戦は常識的には難しい。できるだけ早く戻れるようにサポートしたい。


幻の同点ゴール 広島浅野雄也「あと1歩我慢」5戦ぶり先発も不発で敗戦


5試合ぶりに先発したサンフレッチェ広島MF浅野雄也が、幻の同点ゴールの場面を悔やんだ。1点を追う後半終了間際、DF佐々木の縦パスに抜けだし、左足で今季5点目を決めたと思われたが、オフサイドの判定。「タイミングはよかったと思うが、あと1歩(抜けだすのを)我慢するところかな。細かいところをすり合わせていきたい」と反省。3月以来の今季2度目の2連勝は実現しなかった。

広島39歳GK林卓人、J1通算100完封にM2


広島GK林卓人(2018年5月16日撮影)
広島GK林卓人(2018年5月16日撮影)

サンフレッチェ広島のGK林卓人(39)が過去に4人しか達成していないJ1通算100完封にあと2試合と迫っている。18日の柏レイソル戦(3-0)で6試合ぶりにスタメン出場を果たすと、チーム9試合ぶりの完封勝利に貢献。DF陣が奮闘したことで林のシュートセーブ機会は限られたが、セットプレー時のマークの確認など、最後尾からの的確な指示がアウェーの地に響き渡った。

J1通算315試合目の出場で無失点は今季初、通算98度目。39歳1カ月での完封はハーフナー・ディド(札幌)の41歳1カ月、楢崎正剛(名古屋)の40歳5カ月、曽ケ端準(鹿島)の40歳4カ月に次ぐGK歴代4位の年長記録となった。

33歳だった15年に不動の守護神として広島の年間優勝に大きく貢献。19年以降は東京オリンピック(五輪)代表GK大迫敬介(22)の台頭やケガなどもあってリーグ戦の出場機会は減少したが、第2GKに林のような経験豊富な実力者が控えているのはチームにとって大きい。

J1通算2万8283分の出場で失点は345点。1試合90分換算の失点は歴代7位の1・10にとどまる。前線へのロングフィードを含め、安定感抜群のプレーは今季も健在。39歳GKの低く、よく通る声がチームの守備を引き締める。


<J1GKの通算完封数>

曽ケ端準(鹿 島)169

楢崎正剛(名古屋)163

西川周作(浦 和)161☆ 

川口能活(相模原)101

林 卓人(広 島)98☆

東口順昭(G大阪)98☆

林 彰洋(東 京)93☆

キム・ジンヒョン(C大阪)88☆

権田修一(清 水)86☆

土肥洋一(東京V)78


<J1GKの年長完封記録>

ディド (札 幌)41歳1カ月8日

楢崎正剛(名古屋)40歳5カ月16日

曽ケ端準(鹿 島)40歳4カ月5日

林 卓人(広 島)39歳1カ月9日☆

西部洋平(清 水)38歳8カ月9日

※所属は現在およびJリーグ最終、☆は現J1


○…浦和レッズもベテランGKが存在感を放っている。西川周作(35)はリーグ戦5試合連続無失点中で、J1通算の完封数は161試合。歴代2位となる楢崎正剛の163試合にあと2試合と迫っている。今季は東京五輪代表メンバーのGK鈴木彩艶(19)にスタメンを譲った時期はあったが、浦和のゴール前には依然として西川が立ちはだかる。ガンバ大阪のGK東口順昭(35)も通算98完封で広島の林とともに大台到達にあと2試合としている。


サンフレッチェ広島、最高の監督は誰だ!? 歴代最高勝率監督ランキング1位。驚異の50%オーバー…! S優勝に導いた伝説の名将


1位:Jリーグ初期に指揮、初のステージ優勝も

サンフレッチェ広島、最高の監督は誰だ!? 歴代最高勝率監督ランキング2位。やばいくらい強すぎ…! 最強チームの監督、そして今は…!


2位:J1・3度優勝の現日本代表監督

サンフレッチェ広島、最高の監督は誰だ!? 歴代最高勝率監督ランキング3位。本当にありがとう! 最強への道を作った真の名将


3位:J2降格も1年で1部復帰


サンフレッチェ広島、最高の監督は誰だ!? 歴代最高勝率監督ランキング6~10位。小野剛は8位。現監督の城福浩は何位?

サンフレッチェ広島は一人の監督に長くチームを任せる傾向が強く、歴代最高勝率監督ランキングには、100試合以上指揮を執った指揮官が多くいる。

現監督の城福浩もその一人。131試合で54勝を挙げ、6位に入っている。トップ5との差は大きくないため、ここから順位を上げていきたいところだ。

 8位の小野剛は、2002年シーズンの途中からヘッドコーチに就任。その後、実質的な監督を担当すると、J2降格で解任となった木村孝洋の後任として、正式な監督となり、2006年途中まで指揮を執った。

10位
木村孝洋
生年月日:1957年4月4日
Jリーグ通算成績:23試合/6勝/2分け/15敗
勝率:26.1%
在籍時期:2002

9位
ヤン・ヨンソン(スウェーデン)
生年月日:1960年5月24日
Jリーグ通算成績:16試合/6勝/4分け/6敗
勝率:37.5%
在籍時期:2017

8位
小野剛
生年月日:1962年8月17日
Jリーグ通算成績:116試合/44勝/38分け/34敗
勝率:37.9%
在籍時期:2002-06

7位
ビム・ヤンセン(オランダ)
生年月日:1946年10月28日
Jリーグ通算成績:82試合/32勝/0分け/50敗
勝率:39.0%
在籍時期:1995-96

6位
城福浩
生年月日:1961年3月21日
Jリーグ通算成績:131試合/54勝/37分け/40敗
勝率:41.2%
在籍時期:2018-


ドウグラス・ヴィエイラがハットトリック! 広島がアウェーで柏に3-0と完勝


青山が絶妙なスルーパスで先制点をアシスト

 均衡を破ったのは広島だ。30分、敵陣深い位置でボールを回すと、中盤の青山敏弘が最終ラインの裏へ絶妙なスルーパスを供給。そこに走り込んだのはドウグラス・ヴィエイラで、相手GKとの1対1をループシュートで制した。  先制点を許した柏も反撃。36分、クリスティアーノが右サイドに展開すると、川口尚紀がアーリークロスを送る。巧みな動き出しでマークを剥がした瀬川祐輔が頭で合わせたが、シュートはわずかにゴール左へ外れた。    後半、良い入りを見せたのは広島。開始早々、右ウイングバックの藤井智也がガンガン仕掛け、中央へ切り込んで左足を振り抜く。しかしシュートはポストに弾かれ、惜しくもゴールとはならなかった。  後半開始に神谷優太とマテウス・サヴィオを投入していた柏も勢いがあったが、広島が前がかりになった相手の裏を突く。54分、左サイドをD・ヴィエイラが抜け出した時に、クリアしようとした相手GKキム・スンギュが飛び出しているのを確認すると、先に触ってクルリと反転し、無人のゴールに浮き球のシュートを決めた。  さらに広島が畳みかける。60分、左サイドからクロスが入ると、相手DFのクリアミスを拾ったD・ヴィエイラが、ゴール右にグラウンダーのシュートを決めた。  結局、試合は3-0でタイムアップ。D・ヴィエイラのハットトリックもあり、広島がアウェーで完勝した。


サンフレッチェ広島がドイツ1部ケルンと育成業務提携。選手や指導者らが交流へ


J1のサンフレッチェ広島とドイツ1部の1FCケルンが、育成業務での提携関係を締結した。15日に両クラブより発表が行われている。  提携契約の期間は2021年9月1日から2024年8月31日までの3年間。「ジュニア世代からトップチームの選手育成・強化を目的とした選手・指導者の人的交流」を行い、両チームの発展に寄与することが目的とされている。  具体的には、留学や研修などを通してU-21までのアカデミー選手の育成やアカデミー指導者の能力向上を図るとのこと。また、広島はドイツから先端技術、戦術、経営、運営の情報収集も行うとしている。ケルン側はアジアでのクラブの認知度を高めることも目的としているようだ。 「1.FCケルンは、若い世代の育成に非常に長けており、その経験やノウハウを吸収することが、クラブの成長・発展につながると確信しております。この提携を通じて、より質の高い育成メソッドを確立し、さらなる飛躍の一歩につなげて参ります」と広島の仙田信吾代表取締役社長はコメントしている。  ドイツの名門クラブであるケルンは歴史的に日本との繋がりも深く、奥寺康彦氏が日本人初のプロ選手として活躍したほか、近年では広島から移籍した槙野智章や、大迫勇也、長澤和輝などもプレー。逆にケルンのレジェンドであるピエール・リトバルスキー氏やルーカス・ポドルスキらがJリーグのクラブでプレーした。

立ち上がりに先制を許す展開も…前田、實藤、L・セアラの3発で横浜が敵地で広島に逆転勝利!


Jリーグは9月11日、J1第28節の6試合を各地で開催。エディオンスタジアム広島で行なわれたサンフレッチェ広島対横浜F・マリノスの一戦は、3-1で横浜が勝利した。

 メンバーは以下のとおり。

広島/ホーム 監督:城福浩
スタメン)
GK:大迫敬介 DF:野上結貴、荒木隼人、佐々木翔 MF:柏好文、青山敏弘、土肥航大、藤井智也、エゼキエウ、東俊希 FW:ドウグラス・ヴィエイラ
サブ)
GK:林卓人 DF:今津佑太 MF:松本泰志、茶島雄介、浅野雄也、柴﨑晃誠 FW:ジュニオール・サントス

横浜/アウェー 監督:ケヴィン・マスカット
スタメン)
GK:高丘陽平 DF:小池龍太、岩田智輝、實藤友紀、ティーラトン MF:扇原貴宏、喜田拓也、マルコス・ジュニオール FW:エウベル、レオ・セアラ、前田大然
サブ)
GK:梶川裕嗣 DF:和田拓也 MF:天野純、渡辺皓太 FW:水沼宏太、仲川輝人、杉本健勇

 幸先良く先制に成功したのは広島。8分、決めたのはD・ヴィエイラ。東のシュートはポストに嫌われるも、そのこぼれ球を押し込んだ。

 リードを奪われた横浜だが、36分に追いつく。M・ジュニオールの右足シュートは前田に当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれる。さらに前半アディショナルタイム、アウェーチームが試合をひっくり返す。M・ジュニオールのCKから實藤が右足シュートで逆転弾を決める。
 
 横浜は2-1と1点リードで迎えた後半、60分にはL・セアラが直接FKを叩き込み、3点目を奪う。

 その後は広島の反撃をしっかりと抑え込んだ横浜が3-1で勝利。これで勝点65とし、暫定ながら首位川崎に勝点1差に迫った。

 次節の第29節、広島は18日に柏レイソルの敵地に乗り込む。同日に横浜はアウェーで名古屋グランパスと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【J1プレビュー】「無敗」途切れた横浜Fマリノス「難敵」サンフレッチェ広島との「正念場」


横浜F・マリノスは、日産スタジアムでの今季初戦を思い出すべきかもしれない。  リーグ開幕戦を川崎フロンターレのホームで落とした後の第2節、横浜FMはサンフレッチェ広島を迎え撃った。ニッパツ三ツ沢球技場でのルヴァンカップを挟み、今季初めての日産スタジアムでのゲームだった。27分までに2ゴールを奪われ、1点返したものの、前半のうちに再びリードを広げられた。だが、後半に2点を奪って勝ち点1を手にした。底力を証明するとともに、勝ち切れない悔しさも味わった。  横浜FMは今、再び猛追している。追っているのは首位川崎フロンターレだ。シーズン序盤から大きくリードを許しながら、ついに勝ち点1差に詰め寄った。だが、前節の黒星で再び4ポイント差が開いた。  広島との第2節のような展開だ。今回は逆転できない悔しさを味わうわけにはいかない。そのためには、今節も勝ち切る必要がある。  ただし、広島は難敵だ。昨年の対戦では1勝1敗。前節もヴィッセル神戸を相手に1-1で引き分けている。  横浜FMに優勝を狙うにふさわしい力が備わっているか。久々の黒星を喫した直後だからこそ、真価が問われる一戦だ。 ■サンフレッチェ広島 10位  勝ち点36 8勝12分7敗  31得点27失点 得失点差4 【出場停止】ハイネル 【直近5試合結果】 L△1-1 神戸(H) L○4-1 大分(H)  L●0-1 浦和(A) L△1-1 川崎(H) L△1-1 福岡(A) 【通算対戦成績】 H 34試合・13勝 5分16敗 A 38試合・ 9勝 5分24敗 計 72試合・22勝10分40敗 【直近対戦成績】 2021年 5月 5日 ル杯第5節 △1-1(H) 2021年 3月27日 ル杯第2節 ●0-5(A) 2021年 3月 7日 J1第 2節 △3-3(A) 2020年10月28日 J1第32戦 ○3-1(H) 2020年 8月23日 J1第12節 ●1-3(A) 【今節のみどころ】  前節は苦しい戦いだった。守備陣に負傷者が相次ぎ、東俊希を3バックに組み入れざるを得ないほどだった。だが、そうした状況であるだけに、勝ち点1をつかんだ手応えは大きいはずだ。  今節も、楽な戦いではない。首位の川崎フロンターレを抜き、リーグ最多得点を誇る横浜FMとの一戦だ。だからこそ、結果を得ることができれば自信はさらに増す。  まずは守備が肝要になることは間違いない。横浜FMとは今季すでに3度対戦し、2分1敗。耐える力があることは証明している。あとは、そこにもう少しの上乗せをするだけだ。
■横浜F・マリノス 2位  勝ち点62 19勝5分3敗  60得点23失点 得失点差37 【出場停止】なし 【直近5試合結果】 L●0-2 鹿島(H) L○4-0 鳥栖(A) L○5-0 仙台(H)  L○5-1 大分(H) L○2-0 名古屋(H) 【通算対戦成績】 H 38試合・24勝 5分 9敗 A 34試合・16勝 5分13敗 計 72試合・40勝10分22敗 【直近対戦成績】 2021年 5月 5日 ル杯第5節 △1-1(A) 2021年 3月27日 ル杯第2節 ○5-0(H) 2021年 3月 7日 J1第 2節 △3-3(H) 2020年10月28日 J1第32戦 ●1-3(A) 2020年 8月23日 J1第12節 ○3-1(H) 【今節のみどころ】  踏ん張りどころがやってきた。無敗記録が途絶えた直後ということもある。さらに、前節鹿島アントラーズ戦で畠中槙之輔が負傷し、長期離脱することとなったのだ。  苦しい状況だが、裏返せば底力の見せどころでもある。畠中の代わりに最終ラインに入るのは、新加入ながらさまざまなポジションで起用されて力を示している岩田智輝か。畠中の不在を感じさせないプレーを見せれば、日本代表入りも見えてくる。  前田大然も、代表入りを見据えるひとりだ。今回のW杯最終予選では招集されなかったが、その分、休養はとれた。今節も存分に暴れてくれるはずだ。


【J1プレビュー】「無敗」途切れ

た横浜F・マリノス「難敵」サンフ

レッチェ広島と「真価を問われ

る」一戦


横浜F・マリノスは、日産スタジアムでの今季初戦を思い出すべきかもしれない。
 リーグ開幕戦を川崎フロンターレのホームで落とした後の第2節、横浜FMはサンフレッチェ広島を迎え撃った。ニッパツ三ツ沢球技場でのルヴァンカップを挟み、今季初めての日産スタジアムでのゲームだった。27分までに2ゴールを奪われ、1点返したものの、前半のうちに再びリードを広げられた。だが、後半に2点を奪って勝ち点1を手にした。底力を証明するとともに、勝ち切れない悔しさも味わった。
 横浜FMは今、再び猛追している。追っているのは首位川崎フロンターレだ。シーズン序盤から大きくリードを許しながら、ついに勝ち点1差に詰め寄った。だが、前節の黒星で再び4ポイント差が開いた。
 広島との第2節のような展開だ。今回は逆転できない悔しさを味わうわけにはいかない。そのためには、今節も勝ち切る必要がある。
 ただし、広島は難敵だ。昨年の対戦では1勝1敗。前節もヴィッセル神戸を相手に1-1で引き分けている。
 横浜FMに優勝を狙うにふさわしい力が備わっているか。久々の黒星を喫した直後だからこそ、真価が問われる一戦だ。


【Jリーグ出場停止情報】広島MFハイネルが1試合停止…FC東京DF小川諒也もルヴァン準決第1戦欠場


明治安田生命J1リーグからは代表ウィークに伴う中断期間中だが、先週末に未消化分のヴィッセル神戸戦に臨んだサンフレッチェ広島からMFハイネルが新たに追加。1試合停止処分が科され、次戦欠場が確定した。

J2リーグからはジェフユナイテッド千葉のDFチャン・ミンギュ、レノファ山口FCのMF田中陸。J3リーグからは3試合出場停止の3試合目となるいわてグルージャ盛岡のFWブレンネルが対象となった。
また、JリーグYBCルヴァンカップからは準決勝に進出したFC東京のDF小川諒也。1試合停止に伴い、10月6日に敵地で行われる名古屋グランパスとの第1戦欠場が決定した。

【明治安田生命J1リーグ】
MF瀬古樹(横浜FC)
第28節 vs浦和レッズ(9/11)
今回の停止:1試合停止

MFハイネル(サンフレッチェ広島)
第28節 vs横浜F・マリノス(9/11)
今回の停止:1試合停止

【明治安田生命J2リーグ】
DFチャン・ミンギュ(ジェフユナイテッド千葉)
第29節 vsジュビロ磐田(9/11)
今回の停止:警告の累積による1試合停止

MF田中陸(レノファ山口FC)
第29節 vsFC町田ゼルビア(9/11)
今回の停止:警告の累積による1試合停止

【明治安田生命J3リーグ】
FWブレンネル(いわてグルージャ盛岡)
第18節 vs鹿児島ユナイテッドFC(9/11)
今回の停止:3試合停止(3/3)

【JリーグYBCルヴァンカップ】
DF小川諒也(FC東京)
準決勝第1戦 vs名古屋グランパス(10/6)
今回の停止:1試合停止

「広島でもスイスでも…」浅野拓磨と川辺駿がチューリッヒで再会! “元サンフレ”2ショットにファン歓喜

現地時間9月5日、ブンデスリーガのボーフムに所属する浅野拓磨と、スイス1部グラスホッパーでプレーする川辺駿が、それぞれ自身のSNSで、スイスのチューリッヒで「再会」したことを報告している。
ふたりはサンフレッチェ広島時代の同僚で、2013年に浅野が四日市中央工から入団、追って2014年に川辺も広島ユースからトップチームに昇格した。その後、浅野はアーセナルと契約し、ドイツのシュツットガルト、ハノーファーへのレンタルを経て、昨シーズンはセルビア1部のパルチザンでプレーし、今夏にボーフムに加入した。また、川辺は7月にグラスホッパーに完全移籍し、初の海外挑戦をスタートさせている。  1歳年上の浅野は、”後輩”の飛躍を信じていたようだ。公開したツーショット写真に「こうやって海外で再会する日が来ると思ってたよ。また同じピッチでプレーできように頑張ろう!」というコメントを添えた。    一方の川辺は「ようこそスイスへ。海外でのサッカーや生活の事などを話す貴重な時間でした」と綴り、「#広島でもスイスでも浅野」というハッシュタグも付け加えた。ツーショット写真のほか、浅野がチューリッヒの街中でコミカルな動きを披露する動画もアップしている。  このツーショットに歓喜しているのが、広島のサポーターだ。「ナイスツーショット」「とても感慨深いです」「二人ともいい笑顔」「浅野拓磨選手、アレレ(笑)こんなお笑い系の性格でしたか?」「いつか広島での、二人のプレーを待ってます!」といった声が多数寄せられた。  9月シリーズを戦う日本代表には選出されなかった2人だが、今後の復帰は十分に可能性がある。さらなる共演をファンも心待ちにしているようだ。

広島執念ドロー「特別な思いを持って臨んだ」数的不利も勝ち点1もぎ取った


<明治安田生命J1:広島1-1神戸>◇第24節◇5日◇Eスタ

サンフレッチェ広島が数的不利の中で何とか勝ち点1をもぎ取った。後半14分にMFハイネルが2枚目の警告で退場。しかし同21分、FKからDF東が左足で直接、先制ゴールを決めた。

8月14日に予定されていたが、豪雨の影響で延期となった試合。城福監督は「特別な思いを持って臨んだ。勝ち点1で終わったことは残念だが、10人でよくやったと思う」と振り返った。


【J1採点&寸評】広島1-1神戸|MOMはFK弾の東。Jデビューしたボージャンの評価は?


広島――東は3バックに入るも危うい対応はなかった

広島――D・ヴィエイラは得点につながるFKを獲得

神戸――大﨑はD・ヴィエイラと激しくバトル

神戸――途中出場のボージャンはギャップで受けようとしていた


広島先制も数的不利で逃げ切れず…神戸は1ポイント積んで3位浮上【明治安田J1第24節】


明治安田生命J1リーグ第24節、サンフレッチェ広島vsヴィッセル神戸が5日にエディオンスタジアム広島で行われ、1-1の引き分けに終わった。
豪雨の影響で延期となっていた一戦。暫定11位の広島(勝ち点35)と4位の神戸(勝ち点47)が激突した。

広島は8月末の大分トリニータ戦まで5試合勝利から遠ざかっていたものの、その大分戦では4-1の逆転勝利を収めて6試合ぶりの白星を挙げた。
一方の神戸は、同じく8月末のFC東京戦は0-1で敗れ、2連勝がストップ。引き分け以上で3位に浮上できる絶好の機会だ。

なお、メンバーに関して、現在行われている代表マッチウィークで広島は佐々木、神戸は大迫が離脱中。神戸では注目の新戦力ボージャンが初のベンチ入りを果たしている。

まずゴールに迫ったのはホームの広島。2分、藤井が左サイドからクロスを上げると、こぼれ球をドウグラス・ヴィエイラがダイレクトで叩く。難しい姿勢から放たれたシュートは枠を捉えたものの、GK飯倉の好セーブに遭った。

対する神戸は、12分のCKからフェルマーレンがヘディングシュートでゴールチャンスを迎える。その後は武藤の強烈なミドルシュートが広島GK大迫を強襲するシーンも。

徐々にリズムに乗り始めてきた神戸だったが、32分に要の山口が負傷交代を余儀なくされるアクシデントが発生。代わりに中坂が起用された。

その後は広島がやや優勢。35分に高い位置でプレッシャーを掛けたハイネルが相手のパスミスを誘うと、ドウグラス・ヴィエイラがボックス手前からシュート。より確実な他の選択肢もあったが、ここは焦りが出てしまった。

後半に入ると試合は拮抗し、互いに思うようにシュートシーンを迎えられない。そんな中58分に、広島はハイネルが不要なファウルで2枚目のイエローカードを受け退場となってしまう。

しかし、先に試合を動かしたのはその広島だった。66分、ボックス手前右の位置でFKを獲得すると、キッカーは東。得意の左足で狙ったシュートは、ゴール右上の絶好のコースに突き刺さり、ホームチームが先制点を決めた。

しかし、広島のリードは長くは続かなかった。神戸は失点から6分後の72分、左サイドから初瀬が右足で入れたクロスをファーサイドから飛び込んだ佐々木が頭で合わせて同点ゴール。これで数的有利も含めて神戸が勝利に向けて大きなアドバンテージを得た。

この直後、アウェイチームはイニエスタと大崎を下げて、ボージャンとリンコンを投入。ボージャンが満を持してデビューを果たした。また、広島も終盤にかけて交代カードを次々に切り、数的不利ながらも勝ちへの姿勢を見せる。

しかし、その後は神戸の攻勢が続き、広島も何度かカウンターからチャンスになりかけるも、互いにもう1点が遠い。

結局、試合は1-1のまま終了。10人の広島は価値ある勝ち点1、神戸はこの1ポイントで3位に浮上している。

サンフレッチェ広島 1-1 ヴィッセル神戸
【広島】
東俊希(後21)
【神戸】
佐々木大樹(後27)

3位浮上かかるヴィッセル神戸がサンフレッチェ広島戦のスタメンを発表! 新加入FWボージャン・クルキッチがベンチ入り


明治安田生命J1リーグ第24節、サンフレッチェ広島vsヴィッセル神戸のスターティングメンバーが、キックオフに先駆けて発表された。

第27節終了時点でそれぞれ1試合が未消化となっている広島と神戸。神戸(勝ち点47)は4位につけており、広島戦を引き分け以上で終えれば勝ち点47で並ぶ3位・鹿島アントラーズ、5位・サガン鳥栖、6位・名古屋グランパスに差をつけて3位に浮上することができる。

なお、日本代表が活動中であり、広島からは佐々木翔、神戸からは大迫勇也が招集されてこの試合に不在だ。

勝ち点35で11位に位置する広島は、スタメンにドウグラスや青山敏弘、柏好文らを選出。対する神戸は、武藤嘉紀やアンドレス・イニエスタ、トーマス・フェルマーレンらをスタートから送り出す。チームに合流した直後であることが伝えられている新加入FWボージャン・クルキッチはベンチスタートとなった。

5日にエディオンスタジアム広島で18:00にキックオフを迎える広島vs神戸に向けた、両チームのスタメンは以下の通り。

■広島 先発メンバー

▽GK

38 大迫敬介

▽DF

33 今津佑太
4 荒木隼人
24 東俊希

▽MF

18 柏好文
27 ハイネル
6 青山敏弘
15 藤井智也
14 エゼキエウ
30 柴﨑晃誠

▽FW

9 ドウグラス・ヴィエイラ

■広島 控えメンバー

▽GK

1 林卓人

▽MF

16 清水航平
17 松本泰志
25 茶島雄介
26 土肥航大
29 浅野雄也
41 長沼洋一

■神戸 先発メンバー

▽GK

18 飯倉大樹

▽DF

24 酒井高徳
17 菊池流帆
4 トーマス・フェルマーレン
19 初瀬亮

▽MF

25 大﨑玲央
5 山口蛍
6 セルジ・サンペール
8 アンドレス・イニエスタ
11 武藤嘉紀

▽FW

22 佐々木大樹

■神戸 控えメンバー

▽GK

32 廣永遼太郎

▽DF

23 山川哲史
26 櫻内渚
3 小林友希

▽MF

31 中坂勇哉

▽FW

29 リンコン
9 ボージャン・クルキッチ


サンフレッチェ広島の見事なゴールシーン。ポジション取りのうまさが優位を生む


ボールを受けて前を向いた土肥航大は、どんなプレーをしたか?

 サンフレッチェ広島が第27節の大分トリニータ戦に4-1と勝利し、6月19日の第18節柏レイソル戦以来、6試合ぶりの白星を飾った。

 今季の広島は得点力不足に苦しんでいる。第16節浦和レッズ戦に2-2で引き分けて以降、公式戦8試合で複数得点がとれていなかった。天皇杯2回戦のおこしやす京都ACという格下相手にさえ1点しかとれず、1-5で大敗したのだから深刻だ。

 第21節サガン鳥栖戦、第23節アビスパ福岡戦では後半アディショナルタイムに追いつかれ、勝ち点をとりこぼすこともあった。

 前節の浦和戦に0-1で敗れた広島は、中2日という日程の影響もあったと思うが、大分戦ではボランチから前の7人を入れ替えた。そこで出番を得たのが、今季リーグ戦初先発となったクラブ生え抜きの20歳、土肥航大だ。

 今回は、その土肥が起点となった、広島の同点ゴールのシーンからQuestion

前線の状況を見たあと、土肥はどんなプレーをしただろうか前線の状況を見たあと、土肥はどんなプレーをしただろうかこの記事に関連する写真を見る 青山敏弘のスローインからボールを受けた土肥は、ワンタッチで荒木隼人に叩いてボールを戻してもらうと、前を向いた。その瞬間に前線の選手たちが動き出した。

 その前線の状況を見たあと、土肥はどんなプレーをしたのだろうか。

左サイドの裏へ抜け出した東俊希にロングパス

 この場面では、大分の右サイド、増山朝陽のポジショニングがポイントとなった。

左サイドの裏をとった東へロングボールを送った左サイドの裏をとった東へロングボールを送ったこの記事に関連する写真を見る 広島の右サイドのスローインから中央の土肥にボールが渡り、土肥はサイドを変えるように体を開いて、左サイドへ向かってボールを持ち出していた。

 それに対して、大分もラインを上げながら横へスライドしていた。ここで増山は対面の広島・東俊希を見なければいけない。しかし、増山が気を取られていたのは、広島の森島司だった。

 森島はボランチ脇のスペースや中間ポジションなど、相手にとって嫌なエリアでポジションを取り続けていた。ボールを巧みに引き出し、序盤から大分が捕まえづらい存在だった。

 この時も森島は大分の小林裕紀の脇にポジションを取り、土肥からパスを呼び込んでいた。大分の選手は誰も森島を捕まえられておらず、土肥から森島へのパスコースは空いていた。

 そこで、本来東を見なければいけない増山が、森島へのパスを気にする動き、ポジションを取った。

 それを見た東が一気に裏へ抜け出すと、土肥はそのスペースへ浮き球のロングパスを通した。フリーで抜け出した東は中央へクロスを入れ、エゼキエウがシュート。当初東がオフサイドかと思われたが、VARでオンサイドの判定でゴールが認められた。

 土肥、東という、広島の育成組織出身の若手コンビの崩しから生まれた、見事なゴールだった。


「僕にとってのDFの鏡」サンフレッチェ広島・荒木隼人に影響を与えた偉大なプレーヤー


高い能力を備えたDFとして評価を高めている荒木隼人。 2009年に広島に加入し、チームに欠かせないプレーヤーの一人に成長を果たした荒木に、今シーズンの意気込み、そして背番号への思いなどを聞いた。
◆覚悟を持って偉大な4番を継承。リーグ後半戦も強敵FWに挑む ―プレーについてお聞きします。ご自身のストロングポイントはどんなところだと感じていますか? 「空中戦や対人への強さだと思っています。身長が186cmと高く、体格に恵まれているのも大きいですね。ただ、ステップが大きかったり歩幅が広かったりと、背の高さがウィークポイントになってしまうこともあります。サンフレッチェに入ってからは、池田誠剛フィジカルコーチの指導のもと、ステップワークの練習などで改善できるように取り組んでいます」 ―体が柔らかいとのことですが、それも優位に働いているのではないですか? 「柔軟性があると可動域が大きくなるので、体の無理が利くという利点があると思います。柔軟のストレッチは広島ユース時代から欠かさず続けていて、180度開脚して地面にペタッと胸をつけることもできます。元々ケガをしにくいタイプなのですが、柔軟性を高めることでさらにケガをしにくくなっていると思います」 ―今シーズンを迎えるにあたり、3バックから4バックへシステム変更を行いましたが、5  月23日のC大阪戦(ヤンマースタジアム長居)から従来の3バックに戻しての戦いが続いています。 「サンフレッチェはチームとして3バックに長く取り組んできましたし、僕自身も加入から2年間は3バックでやってきたので、4バックに慣れるまで時間がかかりました。チームには3バックを長く経験している選手が多いので、やりやすさや阿吽の呼吸というのが各ポジションにあると感じています。3バックと4バック、どちらが良いということではなく、それぞれに特徴があるので、今季取り組んだ4バックも、もっと高いレベルで実践できるようにしていきたいと思います」 ―荒木選手はほとんどのリーグ戦でフル出場されています。夏までの17連戦を戦ってみていかがでしたか? 「回復力には自信がありますが、17連戦の最後の方は本当にタフな戦いでした。とにかく試合に向けてコンディションを整えることが最優先で、練習をする時間をしっかりと取れませんでした。この夏の中断期間でやっと、自分のウィークポイントなど、伸ばしたい部分の練習に重点的に取り組むことができるようになりました」 ―ウィークポイントはどのような部分だと思われていますか? 「パスやヘディングです。セットプレーなどチャンスの場面で、長身を活かしたヘディングで得点を奪えるようになりたいと思っています。シーズン初めに5得点を目標に掲げていましたが、今のままでは間に合わないので、ペースを上げていかなければいけないと思っています。常に向上心を持ってプレーし、もっとレベルを上げて日本代表にも入りたいです」 ―シーズン前半で印象に残っている試合を教えてください 「4月18日の川崎戦(△1-1等々力陸上競技場)です。チームとして非常にハードワークができましたし、ボールに執着して戦えたと思います。川崎のFWはタレント揃い。守備は確かに大変ですが、しんどいというよりも楽しいという思いのほうが強かったですね」 ―サッカーを続けるなかで影響を受けた人物はいますか? 「2019年までサンフレッチェに在籍されていた水本裕貴選手(現FC町田ゼルビア)です。僕にとってはDFの鏡といえる存在。30代半ばになってもトレーニングに励み、良いパフォーマンスを発揮されますし、そのための準備も朝早くからやっておられます。僕たちがいくら早く練習場に着いても、水本選手は、そのときにはすでにトレーニングを始められているんですよね。日本代表で活躍して、チームでも長く活躍するためには、あれぐらいやらないといけないのだと痛感させられます。水本選手がサンフレッチェで活躍されていた2012年、初優勝を飾った試合は、スタジアムで応援していたので、優勝した瞬間のことが強烈に印象に残っています。めちゃめちゃうれしかったです」 ―荒木選手が今シーズンから着けている背番号4は、かつて水本選手がサンフレッチェで着けていた番号です。 「素晴らしい結果を残された偉大な選手の背番号を引き継がせていただくことに『覚悟』と『責任』を感じました。大学でも着けていた4番は、僕にとっては大好きで特別な番号です。決してこれまでの23番が嫌だというわけではありません。ただ、これまで以上にモチベーションを高く持ち、サッカーと向き合っています」 ―最後に読者のみなさんへメッセージをお願いします。 「7月3日に行われたカープ球団さんとの共同記念ユニホーム企画では、スポーツを通して広島がひとつになり、共に戦っているような雰囲気を感じることができました。プレーに派手さがある選手ではないですが、チームのために体を張って戦っているので、そこをぜひ見ていただきたいです。応援よろしくお願いします」 取材・文:前岡侑希

【広島vs神戸プレビュー】久しぶりの連勝で勢いに乗りたい広島…神戸は2試合ぶりの白星で3位浮上を目論む

サンフレッチェ広島 快勝の原動力となった若手&外国籍選手の活躍に期待

【プラス材料】
 前節の大分トリニータ戦は4-1で快勝。しかも、PKで先制されながら崩れず、今季3度目(ホームでは初)となる逆転劇を演じてみせた。

 PKを与えてしまったMFエゼキエウが同点ゴールを叩き込み、悩みに悩んでいたMF東俊希が直接・間接を含めて4得点に絡む活躍。ボランチで今季初先発を飾った2年目のMF土肥航大も同点ゴールの起点となる美しいサイドチェンジを見せるなど、伸び悩みが指摘されていた若者たちが結果を出したことは、育成型クラブであるサンフレッチェ広島にとって、ただの1勝以上の価値がある。4月10日に行われた第9節の湘南ベルマーレ戦以来の先発出場となったFWドウグラス・ヴィエイラがゲームの流れを作り、ベンチスタートとなったFWジュニオール・サントスが2得点と、持ち前の破壊力を見せつけたことも好材料だ。

【マイナス材料】
 日本代表にDF佐々木翔が招集されたため、この試合は欠場。ヴィッセル神戸もFW大迫勇也が同様の理由で不在となるわけだが、佐々木は戦術面でも精神面でも代えの利かない存在。主将が最終ラインにいない中で神戸の破壊力に満ちた攻撃陣を抑えるのは、骨の折れる作業だ。

 また、大分戦で故障あがりながら奮戦したMF森島司のリバウンド、途中交代したDF野上結貴の状態も気になるところ。実際、1日の練習では大分戦からのリカバリー的な事由もあったにせよ、別メニュー組が少なくなかった。FW鮎川峻とFW永井龍を除けば、長期離脱の可能性は少ないとは思われるが、神戸戦のメンバーのやりくりは試合直前まで続く模様だ。

文:紫熊倶楽部 中野和也

■ヴィッセル神戸 両サイドバック好調も、迫力&駒不足の前線に不安あり

【プラス材料】

 前節のFC東京戦は0-1で敗れたが、ヴィッセル神戸らしいポゼッションゲームは貫けた。順位は4位に後退したものの、勝ち点47で並ぶ4チームの中で1試合少ないのは神戸だけ。今節に勝てば、鹿島アントラーズを抜いて3位に浮上できるため、チームのモチベーションは高いはずだ。

 プラス材料としては、両サイドバックのDF酒井高徳とDF初瀬亮が好調を維持している点が挙げられる。酒井は第26節の大分トリニータ戦でFW武藤嘉紀のアシストから今季初得点をマーク。FC東京戦では豊富な運動量を生かし、守備で何度もチームを救っていた。初瀬は常に高い位置でプレーして、ドリブルでの仕掛けや正確なクロスで左サイドの起点になり続けている。今節も両サイドでイニシアチブを握れる可能性は高い。

【マイナス材料】
 8月は2勝2敗の勝率5割。第25節の鹿島との上位決戦には勝ったものの、下位の柏レイソルや中位のFC東京を相手に取りこぼしたのは痛い。3位争いに残るためには今節がひとつの正念場となる。

 その中で、代表活動によりFW大迫勇也が不在なのはチームにとって大きなマイナス材料だろう。FC東京戦は武藤がベンチ外で、今節に出場できるかどうかも分からない。否が応でも古巣対決のFWドウグラスに注目が集まるが、彼も8月の4試合は無得点と今ひとつ調子が上がっていない。FW田中順也もここ2試合はベンチ外。攻撃陣の編成に頭を悩ませそうだ。

 守備では、FC東京戦で終盤に失点するという悪いクセが再発。密集エリアをパスワークで崩されており、精神的ダメージも大きそうだ。

文:totoONE編集部


広島がSNS上で看過できない発言を確認「法的措置も含め厳正に対処」


 サンフレッチェ広島は3日、公式サイトを通じて、SNS上でクラブや所属選手に対する差別的発言や誹謗中傷、侮辱を伴う看過できない発言が確認されていると注意喚起を行った。

 クラブはこれらの行為について、「現在の状況を顧問弁護士にも相談しており、今後の状況によっては、法的措置も含め厳正に対処して参ります」としている。

 また、「いかなる差別的、侮辱的な行為や言動、SNSなどでの発言を、絶対に許すことはありません。今後も、差別や暴力のない社会の実現に向けて、継続的に取り組みを進めて参ります」と強く誓った。

途中出場J・サントスがトドメの2連弾! 広島が今季最多4得点で6戦ぶり勝利、最下位・大分は6戦連続白星なし


 J1リーグは28日に第27節を行った。11位・サンフレッチェ広島と最下位・大分トリニータの対戦は、先制を許した広島が4-1で逆転勝利を収めた。  両者ともに5試合連続で勝利なし。2敗3分の広島と4敗1分の大分が6試合ぶりの白星を狙った。序盤から攻勢を強めたのは大分。前半7分、MF下田北斗が初先発のFW藤本一輝とのワンツーでPA左を突破すると、MFエゼキエウのファウルを誘発する。獲得したPKをMF野村直輝が沈め、先制に成功した。  後手に回った広島だが、前半27分に追いついてみせる。MF土肥航大が左サイドにロングパスを出し、MF東俊希がドリブルからPA左に深くえぐっていく。折り返したところをエゼキエウが押し込んだ。直後には副審がオフサイドの判定をするが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックにより、ゴールが認められた。  前半を1-1で折り返すと、後半開始早々に広島が攻撃を仕掛ける。前半3分にエゼキエウが相手守備陣の裏を突き、シュートを放つと、GK高木駿に阻まれてCKを得る。すると左CKをDF荒木隼人が高い打点で合わせ、逆転ゴールを挙げた。  後半15分から両者ともに攻撃の交代カードを切る。大分はFW伊佐耕平を下げてFW呉屋大翔を、同19分に広島はFWドウグラス・ヴィエイラに代えてFWジュニオール・サントスを入れる。大分は25分にDF香川勇気と藤本を下げ、MF梅崎司とMF松本怜を出場させる。広島は28分に土肥とDF野上結貴を下げ、MFハイネルとDF今津佑太を投入した。  拮抗状態は後半32分に崩れる。再び得点を挙げたのは広島。右サイドからのクロスを東が落とし、PA中央のJ・サントスが収める。狭いエリアでエゼキエウとワンツーでパスを交換して前進。冷静にゴール右隅に決め切った。  さらに、広島はカウンターでダメを押す。後半37分、自陣内でボールを奪い、ハイネルが右サイドにロングボールを飛ばす。MF柏好文がライン際で拾い、ドリブルで運んでいく。右サイドからPA中央に折り返すと、走り込んだJ・サントスが右足ダイレクト。ゴール右隅に4点目を突き刺した。  広島が4-1で快勝。今季最多得点で6試合ぶりの勝利を手にした。一方、大分は6試合連続で白星なし。今季18敗目となった。

先制点献上悔やむ広島・城福監督「不本意な試合運びになった」

[8.25 J1リーグ第26節 浦和 1-0 広島 浦和駒場]

 勝利から遠ざかっている。5試合未勝利となったサンフレッチェ広島城福浩監督は「残念です。本当に」と声を落とした。

 前半15分に先制点を献上してしまう。敵陣から縦パス2本で最終ライン裏を取られると、MF関根貴大のシュートのこぼれ球をFWキャスパー・ユンカーに蹴り込まれた。

 この1点が痛かった。指揮官は振り返る。「先に点を取られると難しい試合になる。相手は守りに入るし、守りからのカウンターに徹する。我々は引いた相手から点を取らないといけないことになるので、チャンスはあったが、非常に不本意な試合運びになってしまった」。

 最後まで浦和ゴールをこじ開けられずに0-1の完封負け。ここ5試合は全試合1失点と最少失点に抑えながらも、3分2敗と結果がついてこない。城福監督は「全員で戦い、まずは失点ゼロの試合を目指したい」と次戦を見据えた。

(取材・文 折戸岳彦)

広島・佐々木翔が思い描く日本代表の左SB像。長友佑都と「同じではなく、自分のよさを出したい」


東京五輪後、Jリーグが再開し、9月からいよいよカタールW杯最終予選が始まる。

 日本代表の戦いに関心が高まりつつあるが、ここにきて注目を浴びているのが、左サイドバックのポジションだ。しばらく長友佑都の独壇場だったが、最近は試合によって異なる選手がプレーし、レギュラー争いは激化しつつある。

 そのレギュラー候補のひとりが、佐々木翔(広島)である。

日本代表でポジションをつかめるか注目される、サンフレッチェ広島・佐々木翔日本代表でポジションをつかめるか注目される、サンフレッチェ広島・佐々木翔この記事に関連する写真を見る

 現在、リーグ戦で中位に位置するサンフレッチェ広島で主将を務め、日本代表では左サイドバックを任されている。

「本当は、3バックの左で勝負したいんですけどね」

 そう苦笑するが、森保一監督の信頼は厚い。

 佐々木が日本代表に選出されるまでに成長したのは、広島への移籍がポイントになっている。横浜Fマリノスのジュニアユースからユースに昇格できずに挫折感を味わった。公立高校から神奈川大に進学し、大学3年の時にJリーグのクラブに練習参加を呼びかけられ、プロへの道が開けた。卒業後、佐々木はヴァンフォーレ甲府に入団し、3年間プレーした後、2015年に広島に移籍した。

「当時の広島は、僕が入る前の年は8位だったんですが、その前は連覇するなど3年で2回優勝する非常にレベルが高いチームだったんです。実際、チームに合流して練習をした時、こんなレベルの高いところでやっていかないといけないんだと思いましたね。1年目は悩んだり、苦労したり、もがきながらの日々でした」

 広島の指揮官だった森保監督は、ペトロヴィッチ前監督の攻撃サッカーに守備のエッセンスを投入し、システマティックで質の高いサッカーを展開していた。3-5-2のフォーメーションで、3バックは水本裕貴、千葉和彦、塩谷司が不動のレギュラーで佐々木が食い込む余地がほとんどなかった。

「チームには鉄板の3枚がいたので、まずは森保監督の戦術に慣れることが優先事項でした。その上で自分のよさで勝負して、なんとかチャンスをつかもうとして地獄の2部練の日々を過ごしていました」


サンフレッチェ広島ユースの三矢寮のウラ話を那須大亮が取材、名物の“吉田町走り”を体験し「キツイ!」

元プロサッカー選手の那須大亮さんが、22日、自身のYouTubeチャンネルを更新。サンフレッチェ広島ユースの寮を取材、また、長い坂道をユース選手と同じように移動する様子を公開した。
動画は、サンフレッチェ広島の“三矢寮”の前からスタート。コロナ禍ということもあり、寮の中の様子はスタッフが撮影し、那須さんは数々の名選手を排出した寮の寮長に話を聞いた。7年目の寮長は、大迫敬介選手が1年目の時に1年目だったそうで、当時から食事、トレーニング、休養の取り方のメリハリが出来ていたと大迫選手の寮時代の様子を語ってくれた。

サンフレッチェ広島ユースの三矢寮のウラ話を那須大亮が取材、名物の“吉田町走り”を体験し「キツイ!」


続いて、サンフレッチェ広島アンバサダーの森崎さんにも寮の話をヒアリング(※崎はたつざき)。2人部屋の詳細な話や、三矢寮の名前の由来を教えてもらった。動画の途中では槙野智章選手のメッセージも公開。ハードなトレーニングの実態を教えてくれた。また、1年生、2年生が荷物を運ぶ際に坂で大変な思いをするのでそれを体感して欲しいと那須さんに提案した。

サンフレッチェ広島ユースの三矢寮のウラ話を那須大亮が取材、名物の“吉田町走り”を体験し「キツイ!」


その後、那須さんは自転車に乗り“吉田町走り”をスタート。余裕の表情を見せていたが、坂に入ると話す余裕も無くなった。なんとかたどり着くと「いいトレーニングです!」と苦笑。検証のため、すぐに自転車で下山をした。

サンフレッチェ広島ユースの三矢寮のウラ話を那須大亮が取材、名物の“吉田町走り”を体験し「キツイ!」


ユースの選手の厳しさを知るため、再度、走りで同じコースを移動。見事走り切ると「走りの方がキツイ!!」と苦悩の表情をみせた。練習前の道でもトレーニングになるということを身をもって伝えてくれた。

サンフレッチェ広島ユースの三矢寮のウラ話を那須大亮が取材、名物の“吉田町走り”を体験し「キツイ!」


この動画に対し視聴者からは「サンフレファンからすると、すごい最高な動画」「広島ユース生でしたがこの坂は本当にやばかったです」などのコメントが寄せられている。

前節に続く「難敵」広島に川崎Fが「絶対に勝ちたい」理由

J1リーグ第25節 サンフレッチェ広島―川崎フロンターレ 8月21日(土)|19:00 エディオンスタジアム広島
昨季王者の川崎フロンターレが、サンフレッチェ広島への「リベンジ」に挑む。川崎には、絶対に広島を倒したい理由があるのだ。  昨季の川崎は、圧倒的な強さを示してJ1を制した。粗探しをすれば、その道中にも改善点がなかったわけではない。ただ1チーム、サガン鳥栖に対してだけリーグでの2試合ともに引き分けと、勝ち越すことができなかったのだ。  今回対戦する広島とは、今季前半戦にホームで引き分けている。2位の横浜F・マリノスが勝ち点6差に迫っているが、あまりベクトルを他チームに向けすぎるべきではない。自分たちを高めていけば、自然と結果はついてくる。成長のひとつの目安は、優勝した昨季の自分たち。全チームに勝ち越して去年のチームを超えるためにも、しっかり広島相手に勝っておきたいのだ。  他にも勝利が欲しい理由がある。前節は柏レイソル相手に引き分けた。2試合続けて勝ち点を落とせば、どうしても追随してくる横浜FMの足音が、頭の中で大きく響いてくることになる。  やや順位を下げているが、大崩れなどしない広島が難敵であることは間違いない。川崎にとって、難しい試合になることは確かだ。 ■サンフレッチェ広島 11位  勝ち点31 7勝10分6敗  25得点23失点 得失点差2 【出場停止】なし 【直近5試合結果】 L△1-1 福岡(A) L●0-1 横浜FC(H) L△1-1 鳥栖(H) L○1-0 柏(H) 天●1-5 お京都(H) 【通算対戦成績】 H 21試合・ 6勝 6分 9敗 A 21試合・ 4勝 4分13敗 計 42試合・10勝10分22敗 【直近対戦成績】 2021年 4月18日 J1第10節 △1-1(A) 2020年10月14日 J1第22節 ●0-2(H) 2020年 9月13日 J1第16節 ●1-5(A) 2019年11月 2日 J1第30節 ●1-2(A) 2019年 7月31日 J1第16節 ○3-2(H) 【今節のみどころ】  前節は大雨のために中止となり、試合間隔が12日に開いた。休養十二分の状態で、強敵相手に立ち向かえる。  広島は2018年にも豪雨による被害に見舞われ、天皇杯の名古屋グランパス戦が延期になったことがあった。その翌週のリーグ戦では、ホームでガンバ大阪に4-0と快勝。城福浩監督は、被害に遭われた方々の力になりたいとの思いを口にしていた。優れたモチベーターでもある城福監督は、今回もこの試合の意義を選手に伝え、さらなる力を引き出すはずだ。  川崎の強力な攻撃力に対して、まずはしっかりした守備が必要となる。その下地はすでにあり、気持ちを上乗せした堅固な守備から活路を見いだしたい。
1位  勝ち点62 19勝5分0敗  55得点15失点 得失点差40 【出場停止】なし 【直近5試合結果】 天○2-1 清水(H) L△0-0 柏(A) L○2-0 大分(A) 天○1-1 PK4-3 千葉(H)  L○2-0 清水(A) 【通算対戦成績】 H 21試合・13勝 4分 4敗 A 21試合・ 9勝 6分 6敗 計 42試合・22勝10分10敗 【直近対戦成績】 2021年 4月18日 J1第10節 △1-1(H) 2020年10月14日 J1第22節 ○2-0(A) 2020年 9月13日 J1第16節 ○5-1(H) 2019年11月 2日 J1第30節 ○2-1(H) 2019年 7月31日 J1第16節 ●2-3(A) 2018年 5月12日 J1第14節 ●1-2(H) 【今節のみどころ】  ミッドウィークに天皇杯があり、中2日でのアウェイ連戦。コンディションの調整が難しいところだ。  さらに加わった不安材料が、天皇杯の清水エスパルス戦での谷口彰悟の負傷だ。ケガの程度は不明だが、この試合への出場はないと考えられる。  このような状況での試合だからこそ、チーム力を示したいところ。今季リーグ戦初の無得点に終わった前節の悔しさを吹き飛ばすような勝利が必要だ。  谷口の負傷でクローズアップされるかもしれないが、前節は無得点で終わった一方、クリーンシートも4試合連続に伸びた。いま一度、守備面にも気持ちを引き締めつつ、広島攻略に臨む。

サンフレッチェ広島、大雨で中止のヴィッセル神戸戦、9月5日開催を発表

サンフレッチェ広島は8月20日、8月14日(土)に大雨の影響により中止となった2021明治安田生命J1リーグ第24節、ヴィッセル神戸戦について、9月5日(日)にエディオンスタジアム広島で代替開催すると発表した。キックオフは午後6時。

 

代替開催日は「まん延防止等重点措置」が広島に適用されている期間のため、新規チケット販売はない。

 

中止となった8月14日(土)開催分のチケットの取り扱いについては、サンフレッチェ広島公式HP参照。


 

8月14日(土)開催分のチケットを「Jリーグチケット」で購入したケースについては、代替開催日のチケットを再度、購入できるように調整中。

 

問い合わせは、サンフレッチェ広島 TEL(082)259−3220


広島、MF茶島雄介の負傷を発表…右恥骨筋損傷で全治約2~4週間

サンフレッチェ広島は18日、MF茶島雄介が負傷したことをクラブ公式サイトで発表した。

 クラブ公式サイトによると、茶島は15日のトレーニングにて負傷した模様。17日に広島県内の病院で検査を受けた結果、右恥骨筋損傷と診断された。全治は約2~4週間。 現在30歳の茶島は、広島のユース出身。東京学芸大学への進学を経て、2014年に広島とプロ契約を締結した。2018年にはジェフユナイテッド千葉へと期限付き移籍すると、翌年も千葉に残留。2020年より古巣の広島に復帰していた。今シーズンは、明治安田生命J1リーグで13試合に出場。JリーグYBCルヴァンカップでは6試合、天皇杯では1試合に出場している。

「良くなって復帰しては…」広島FW永井龍が手術決断までの苦悩明かす

明治安田生命J1リーグのサンフレッチェ広島は、FW永井龍が広島県内の病院で右足関節遊離体摘出に伴う手術を受けたことを公式発表している。その永井龍は、手術を決断するに至るまでの苦悩をSNS上で明かした。

 現在30歳の永井龍は、昨年に松本山雅からサンフレッチェ広島へ完全移籍により加入。昨季は8月から1カ月にわたり公式戦全試合でベンチ外となっていたこともあり15試合の出場にとどまると、今季もコンディションが思うように回復せず、ここまでJ1リーグで3試合、YBCルヴァンカップ・グループステージで1試合の出場にとどまっていた。そして、今月中旬に以前から問題を抱えていた右足の手術に踏み切っている。

 永井龍本人は「リリースがあった通り、右足首の遊離体を摘出する手術を行いました。数ヶ月前から痛みがあり、良くなって復帰しては痛みが出て離脱、良くなって復帰してはまた痛くなって離脱を繰り返していました。精神的にもきつかった時に翔くんや青さんをはじめとするたくさんのチームメイトのみんなが自分のロッカーに来てくれ、どうやったら足が良くなっていくかを自分のためだけに時間を使って真剣に考えてくれました」とSNSに投稿。手術という決断を下すまでのチームメイトのサポートについて綴っている。

 つづけて「今回手術を決断した事も自分にとっては前向きな事で、活躍してまたみんなと喜びを分かち合うためです。今回自分がみんなに救われた分、次は自分がみんなを救えるようなゴールを取れるようにまた頑張ります」とサンフレッチェ広島のサポーターや関係者にむけて、復帰に向けた意気込みを発信した。

 なお、サンフレッチェ広島は永井龍の離脱期間が約6~8週間になることをあわせて発表している。今回の手術をへて、再び万全のコンディションのもとピッチに立つ同選手の姿を多くのファンが待ち望んでいるはずだ。


広島が2選手の手術実施を発表…FW鮎川が全治約3か月、FW永井は全治約8週間

サンフレッチェ広島は17日、FW鮎川峻とFW永井龍の2選手が手術を受けたことを発表した。

 鮎川は12日に行われたトレーニング中に受傷。左足第5中足骨疲労骨折と診断され、16日に広島県内の病院で手術を行った。全治は約3か月。今季J1リーグ16試合1得点を記録していた。

 永井は右足関節遊離体摘出に伴う手術を実施し、全治は約6から8週間。今季リーグ戦3試合に出場していた。

J1を席巻する、広島の新スピードスター藤井智也がハマっているものは意外にも


今季からサンフレッチェに正式加入した藤井智也。ここでは、広島の新たなスピードスターとして期待されている藤井の素顔に迫る。
ー広島にはもう慣れた頃だと思いますが、オフの日の過ごし方と仲の良い選手は? 「オフは自動車学校に通っています。次に卒業検定を受けるのであともう少しです。運転はあまり得意ではありませんが(苦笑)、S字やクランクは、すんなりとクリアできました。ただ、バック駐車はまだ慣れなくてビビっているので、あまりやりたくないですね(笑)。仲が良い選手は、(荒木)隼人くん、(東)俊希、寮では(土肥)航大あたり。ゴルフや釣りなどに一緒に行くことが多いです。ほかの選手はみんな車を持っているので、免許を取ったら僕も早く車を買って、宮島や尾道など、いろんなところに出かけてみたいと思っています」 ー選手の中でゴルフが流行っていますね。藤井選手の腕前は? 「一度だけコースに出たことがありますが、スコア169を叩き出してびっくりしました(笑)。オフの日は打ちっぱなしに行ったりしていますが、芯に当たらないし本当に難しい。ゴルフは父がよくやっているので、僕も上手くなりたいと思っています」 ー温泉好きだとか、栄養について勉強していたということを聞きましたが、体調管理のため? 「栄養バランスについては、プロ入りが決まってから意識するようになりました。大学の単位には関係ないですが、栄養に関する授業を受けたりしていましたね。今は寮なので栄養面は安心していますが、大学のときは、栄養バランスが良い鍋料理をよく食べていました。特に好きなのは豆乳鍋。夏など暑い日でも関係なく食べたいぐらい好きですね。あと、温泉ももちろん好きですけど、お風呂自体が好きなんです。先日は、お客さんが、おじいちゃんやおばあちゃんばかりの、町の小さな銭湯に行ってみました。けっこう長風呂で、夏でも30分ぐらい浸かります。サウナも好きで、動きたくないけど汗をかきたいというときによく行きますね」 ードラマを観るのも好きだそうですが、最近どんな作品を観ましたか? 「最近、動画配信サービスで「ホリデイラブ」を観て、面白かったです。ドラマとか映画は、自分にとって非現実的なストーリーが好きですね。「ホリデイラブ」は不倫がテーマの物語なので、独身の自分には全く関係のない世界の話。いろいろ大変だなぁと思いながら観ていました(笑)」

広島の10番、森島司は「天才」か?元日本代表の名良橋晃と岩本輝雄がジャッジ

「広島で自他ともに認めるエースになれれば」(名良橋)

名良橋 確かに難しい。テルさん(岩本)が言うようにセンスは間違いなくあるけど、「天才」とは呼べないかも。 岩本 Jリーグを見渡すと、シャドーやトップ下には優秀なタレントがたくさんいる。その中で突出した存在ではまだない。もちろん広島で10番を着けているから良い選手だけど、天才ではないかな。こちらが「おー!!」と驚くようなプレーはまだ少ないし。 名良橋 チームの勝利に直結する活躍をもっとして、広島で自他ともに認めるエースになれれば天才に近づく気はする。 岩本 使われ方次第かな。サイドではあまり生きないタイプに見えるから、やっぱりシャドーがベストポジション。そこでこそ、優れたボール捌きと鋭い抜け出しが輝くと思う。 名良橋 器用で才能もあるから、小さくまとまってほしくない。 岩本 環境を変えるのはひとつの手かもしれない。外国人監督に師事するとか。例えばロティーナさん(現・清水監督)やリカルドさん(現・浦和監督)とかね。 名良橋 あとはミシャさん(現・札幌監督)。 岩本 そういう監督の下でやったら一気に化けるかもしれない。プレーの幅を広げる意味で、いろんな指導者から学ぶことは大事。城福さん(現・広島監督)の下でも成長できると思うけど、プロサッカー人生は長くないからチャレンジの気持ちは忘れないでほしい。 取材・文●白鳥和洋(本誌編集長)・多田哲平(本誌編集部)

広島GK増田が町田にレンタル移籍! 広島サポに“お願い”も「厳しい声はもちろん必要ですが…」

 FC町田ゼルビアは11日、サンフレッチェ広島からGK増田卓也(32)が期限付き移籍で加入することを発表した。背番号は「1」に決定。移籍期間は2021年8月12日から2022年1月31日までとなり、期間中は当該チーム同士の対戦には出場できない。トップチームへの合流は12日を予定しているという。

 増田は流通経済大から2012年に広島へ加入。2017年と2018年にV・ファーレン長崎、2019年に町田への期限付き移籍も経験している。今季はここまで天皇杯1試合に出場していた。

 町田加入にあたり、クラブ公式サイトを通じて「再び、FC町田ゼルビアで、プレーできるチャンスを与えてくださり感謝しています。覚悟と責任を胸に、サポーターの皆様へ少しでも多くの勝利と笑顔を届けられるよう、頑張ります。よろしくお願いします」と挨拶している。

 また、広島のクラブ公式サイト上では「復帰後の1年半、悔しい思いが多かったですが、皆様と共にサンフレッチェ広島の一員として闘えたことは、素晴らしい日々でした。感謝しています」と回顧。続けて「今シーズン、サポーターの皆様が想い描く結果は中々出せていないかもしれませんが、監督、コーチ、チームスタッフ、フロントスタッフ、そして選手は、目の前の1試合に全てをかけて、魂込めて、闘っています。厳しい声はもちろん必要ですが、最後まで、僕の大好きなサンフレッチェ広島をサポートよろしくお願いします」と呼びかけ、「最後は笑顔で、、、ありがとうございました」と締めくくった。

以下、クラブ発表プロフィール

●GK増田卓也
(ますだ・たくや)
■背番号
1
■生年月日
1989年6月29日(32歳)
■出身地
広島県広島市
■身長/体重
185cm/80kg
■利き足

■経歴
広島高陽FC-広島ピジョンFC-広島皆実高-流通経済大-広島-長崎-広島-町田-広島
■出場歴
J1リーグ:10試合
J2リーグ:80試合
カップ戦:11試合
天皇杯:8試合

「プロってまじでやばい」から始まった1年目。スピードスター藤井智也を成長させた“考える力”

 後半戦がスタートしたJ1。巻き返しを図るサンフレッチェ広島のサイドで躍動を続ける藤井智也。緩急をつけたスピードのあるドリブルは、相手チームにとって脅威の的となっている。チーム浮上の鍵を握る広島の新たなスピードスターに話を聞いた。◆主体性+コーチからの教えで負けないスキルを習得したい
―今季は5月からスタメンでの出場が続き、アシストなどで活躍されています。自分の武器を磨くために取り組んでいることはありますか? 「スプリントの次の段階で必要なのが、クロスであったり、フィニッシュの部分だと思うので、毎日自主的にクロスの練習に取り組んでいます。1日も早く上達しないといけない部分なので、一番最後まで残って練習することも多いです。あと最近では、池田フィジカルコーチに指導してもらいながら、お尻のトレーニングや上半身を鍛えるための懸垂をして、体の改良にも取り組んでいます。また、走り方も変えました。ずっと太腿の前側の筋肉を使って走っていたのですが、この走り方では肉離れを起こす原因になるという話を聞いたので思い切って変えてみました。一時的にスピードが落ちましたが、今はもう戻りました。長い目で見て取り組むことが大事だと感じましたね」 ―サンフレッチェ広島OBの吉田安孝さんも藤井選手の成長ぶりを絶賛されています。特に、ボールの受け方が変わったことが大きいと言われています。 「沢田ヘッドコーチが現役時代にサイドバックをされていたので、受け方のことを聞いて教えてもらいました。迫井コーチにもたくさん話を聞き、映像を使ったりしながらアドバイスをもらっています。まだ自分では成長を実感できていませんが、コーチから教わることで、よりイメージができるようになりました。大学は監督1人、トレーナー1人という体制で選手が主体となって取り組むという方針だったので、マンツーマンで指導してもらうということはありませんでした。なので、しっかり指導をしてもらえることに感謝していますし、すごく効果を感じています。ただ振り返って思うのは、大学での経験も自分を成長させる時間になったということです。何が足りないかなど、人に言われる前に自分で考える力が身に付きました。自分自身と向き合っていくという面で成長できたと思っています」 ―2年目の今年は、昨年との違いを感じることも多いですか? 「昨年は本当にしんどかったです。自分のプレーが全く通用しないし、『プロってまじでやばい』と思っていました。その中で、なんとか自分を評価してもらおうと必死に頑張っていました。それに比べて、今年は楽しくプレーできています。相手の裏を取ったり、駆け引きで抜いてみようなど、試合前にいろいろ考えることができているので、少しは余裕ができたということなのかなと思います。昨年は『安全に終わりますように』とお祈りして試合に臨んでいたぐらいなので(笑)。今も『安全に……』とは思いますけど、チームのためにプレーをしたいと強く思えるようになりました。それと、今季は4-4-2のフォーメーションでサイドバックを経験したおかげで、苦手だった守備の球際にも強くなりました。選手として、ひとつステップアップできたのは収穫です」 ―『プロはやばい』とのことですが、チームメートのことはどう見ていますか? 「みんな上手いんですけど、(佐々木)翔くんは特にすごいです。本当に負けない。簡単なミスもしない。普通、誰でも波があると思うんですが、波を全く感じさせません。こんな選手、Jリーグの中でもそうそういないと思います」 ―ここまでの試合を振り返ると、5月26日の浦和戦(エディオンスタジアム広島)で川辺選手のゴールを生んだ藤井選手の右サイドの駆け上がりは特に素晴らしかったです。 「実はあの瞬間のことをあまり覚えていなくて、あとで何度も動画を見返しました。ファーストタッチで相手選手を抜いたプレーに関しては、我ながら良かったと思います。ただ、ボールをもらう前の動きは、まだまだ改善が必要です。ほかにも課題は多くて、ファーストタッチは、思い通りの場所にボールを置けなくて慌ててしまうシーンが多いのでスキルを上げていかないといけません。クロスの質も上げていかないといけませんが、中にいる選手それぞれが得意とするクロスの入り方があるので、コミュニケーションを取って学んでいきたいと思っています」 ―5月5日のルヴァン杯・横浜FM戦(エディオンスタジアム広島)も印象に強く残っています。96分、藤井選手からのクロスで鮎川選手が同点ゴールを決めました。 「脚がつっていたのですが、ゴールにつながって良かったです。(鮎川)峻とは寮で一緒だし、自主練もずっと一緒にやってきたので、コミュニケーションは取れていると思います。峻は構えるよりも飛び込んでくるタイプ。GKの前で、スライディングしながらでも触ってくれる貪欲さがあるので、その良い部分も、もっとクロスで引き出したいと思っています」 ―最後に、広島で達成したいことや個人としての目標を教えてください。 「チームに貢献するプレーで、年齢とか関係なく引っ張っていけるような選手になりたいです。そして広島でJ1リーグ優勝を経験したい。とにかく、熱くガムシャラに、チームのために精一杯走ります!」

福岡が連敗を5でストップ! 後半ATに前寛之が劇的同点弾、広島は3戦ぶり白星逃す

[8.9 J1第23節 福岡1-1広島 ベススタ]

 J1リーグは9日に第23節を行った。アビスパ福岡サンフレッチェ広島の対戦は、1-1のドローに終わった。

 両者ともにほぼ1か月ぶりとなったリーグ戦。福岡は5連敗からの脱却を、広島は3試合ぶりの白星を目指す。福岡は4-4-2の布陣で2トップはFWフアンマ・デルガドとFW山岸祐也が入る。広島は3-4-2-1の布陣。2シャドーにMFエゼキエウとMF森島司が起用され、1トップにFWジュニオール・サントスが入った。

 広島はMF藤井智也が何度も左サイドから突破を試みるも、ゴールには結びつかず。一方、福岡はなかなかシュートに持ち込めないまま、前半はスコアレスで折り返す。

 後半も拮抗状態は続く。福岡は後半9分にFW山岸祐也がドリブルで持ち運ぶ。左サイドからカットインで入り込み、右足シュートを放つが、GK林卓人に枠外へとはじかれた。

 試合は後半17分に動く。広島はMF柏好文が右サイドからワンツーパスを駆使してPA内へ。すると、追いかけるDF志知孝明にプッシュされ、倒れ込んでしまう。西村雄一主審は笛を鳴らし、広島がPKを獲得。さらに、志知はすでに警告を一度受けていたため、2度目のイエローカードで退場処分となった。

 ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の確認を経て、広島は後半22分にFWジュニオール・サントスが蹴り込み、先制に成功。さらに、相手の人数を一人減らし、数的優位にも立った。

 さらに広島は後半34分に決定機を迎える。右サイドの森島からパスを受けたJ・サントスが相手最終ラインで守備陣を翻弄。そのままPA内に入り込み、ゴールネットを揺らしてみせた。しかし、J・サントスがパスを受けたときにオフサイドラインを越えており、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックでノーゴールとなった。

 徐々に両者ヒートアップの様相となり、後半アディショナルタイムは8分に。すると、AT7分過ぎに福岡が追いついてみせる。MF前寛之が右サイドから切り込み、PA手前で左足シュートを打ちこむ。相手選手に当たったボールはそのままゴールに吸い込まれた。

 劇的展開のまま、試合は1-1で終了した。福岡は連敗を「5」でストップ。広島は3試合ぶりの白星を逃してしまった。

元日本代表FW工藤壮人がブリスベン・ロアーを退団


ブリスベン・ロアー(オーストラリア1部)は7日、元日本代表FW工藤壮人(31)が退団することを発表した。クラブ公式サイトによると、双方合意の上で契約を終了することになったという。
柏レイソルU-18出身の工藤は2009年にトップチームへ昇格。7シーズンにわたって柏レイソルのストライカーとしてプレーし、2016年にアメリカ・メジャーリーグサッカー(MLS)のバンクーバー・ホワイトキャップスへ移籍した。その後、2017年にサンフレッチェ広島へ加入し、2019年にはレノファ山口FCへ期限付き移籍。ブリスベン・ロアーには昨年12月から所属し、昨季はリーグ戦14試合で1ゴールを記録した。  工藤は退団にあたり、クラブ公式サイトを通じて「1シーズンという短い間でしたが、ブリスベン・ロアーでプレーできたことをとても嬉しく思います。応援してくださった全てのファン、チームスタッフ、選手のみんなに感謝しています。来季のブリスベン・ロアーの成功を祈っています。ありがとう」とコメント。クラブは「マサトの貢献に感謝するとともに、彼と家族の今後のご活躍を祈っています」とエールを送った。

川辺駿、スイス1部グラスホッパーでデビュー! 鈴木冬一との日本人対決制す


スイス・スーパーリーグ(スイス1部)第3節が7日に行われ、MF川辺駿が所属するグラスホッパーと、MF鈴木冬一が所属するローザンヌが対戦。デビュー戦となった川辺は先発起用され60分までプレーし、鈴木はフル出場を果たした。  川辺は7月にサンフレッチェ広島からグラスホッパーに移籍すると、今月4日に労働許可証が出たことで試合に出場することが可能となった。川辺のデビューに際し、グラスホッパーはクラブ公式HPを通じて「日本代表選手のパフォーマンスに興味を持つのは当然のことだが、彼には何より攻撃への刺激を期待している」と言及。なお、川辺のデビュー戦は鈴木との日本人対決となった。  試合は35分、グラスホッパーがコーナーキックを獲得してチャンスをつくる。クリスティアン・へルクがクロスを上げると、レオナルド・カンパーナが頭で合わせてゴールネットを揺らす。  グラスホッパーは先制に成功すると、48分にPKを獲得。49分、キッカーを務めたカンパーナがGKの意表を突くパネンカを成功させ、グラスホッパーは2-0とした。  60分に川辺がピッチを後にすると、73分にローザンヌが1点を返す。GKアンドレ・モレイラのこぼれ球をアネル・フシッチが押し込みゴール。  グラスホッパーは81分、コーナーキックの流れからトテ・ゴメスがヘディングで決め、3-1とリードを広げる。このまま試合は終了して、3-1でグラスホッパーがローザンヌに勝利した。 【スコア】 グラスホッパー 3-1 ローザンヌ

【中断明けの青写真|広島】テストマッチで新加入&怪我復帰組が躍動! J・サントスの得点がパフォーマンス向上の鍵に


浅野&森島がトレーニングマッチで怪我から復帰

 45分×3本で行なわれ、トータルスコアは5-4。広島が勝利を収めたものの、主力組がズラリと並んだ1本目は1-2で終わっている。24分にジュニオール・サントスが先制点を奪取してからは、運動量が落ちて失点を重ねてしまう問題のある内容だったが、選手たちは難しいコンディションで試合に臨んでいた。  広島は7月下旬に、新型コロナウイルス対応のワクチン接種を行なっている。2度目のワクチン接種になるため副反応が出ることも想定していたが、城福浩監督は「ワクチンの副反応は相当に大変でした。やりたい日に練習をすることができなく、覚悟はしていたんですけど、コンディションを上げることは難しかったです」と胸の内を明かす。9日のアビスパ福岡戦に向けて、まずはコンディションを上げていかないといけない。  愛媛戦ではグッドニュースもあった。中断前の試合で負傷した浅野雄也森島司はプレーできる状態にまで回復してきている。  特に浅野は、全体練習に合流したばかりの状況で愛媛戦に出場したが、さっそく得点を奪って、「ちょっと間隔が開いたので試合に入るときは不安もあったんですけど、入ってしまえば問題なかった。やっぱサッカーをしているときが一番楽しいし、今日プレーできて本当に良かった」と笑みを浮かべた。  夏に加入した選手たちも存在感を示している。水戸から加入した住吉ジェラニレーションは、まったく物怖じせずピッチの上でファイト。戻ってきた松本泰志も精力的にピッチを駆け回り、「覚悟を持って帰ってきた。まずは守備の強度で今いるボランチよりリードしていけるようにやっていきたい」と意気込みを口にした。  もっとも、大幅な戦力アップがあったわけではない。そのチームが再開後にパフォーマンスを高めるためのカギは、チーム全体で一体感を持ってアグレッシブに攻守を展開できるかにかかっている。

「意思を共有してハードワークすれば、我々らしいサッカーができる」


「カッコ良すぎる」川辺駿の新ユニ姿に喝采!クラブSDも「次のステップに進む準備ができている」と期待


「輝け駿!!」「世界で羽ばたいてください!!」


サンフレッチェ広島、最強の日本人スコアラーは誰だ!? 歴代日本人得点ランキング1~5位。“ドラゴン”久保竜彦は何位? ダントツ首位はやっぱりあの選手

5位タイ:サンフレッチェの元10番

髙萩洋次郎
【写真:Getty Images】

髙萩洋次郎
生年月日:1986年8月2日
Jリーグ通算成績:226試合/36得点
在籍時期:2003-05, 07-14

 髙萩洋次郎がサンフレッチェ広島の歴代日本人得点ランキングで5位だ。226試合で36ゴールを挙げている。

 2003年にユースからトップに昇格した髙萩は、若手時代にケガもあってなかなか出番を得られなかった。そこで2006年は愛媛に期限付き移籍。44試合に出場して自信を深めて帰ってくると、2008年にJ2のサンフレッチェで活躍し、その後はコンスタントにプレーした。

 特にJ2時代の2008年は、14ゴールを挙げて得点力で大きな存在感を放っている。J1では得点源というわけではなかったものの、毎年ゴールを決めており、中盤から得点力を示した。

5位タイ:得点以外の貢献も光ったFW

大木勉
【写真:Getty Images】



大木勉
生年月日:1976年2月23日
Jリーグ通算成績:190試合/36得点
在籍時期:1995-99, 2001-06

サンフレッチェ広島の歴代日本人得点ランキングのもう1人の5位は、大木勉だ。190試合に出場して36ゴールを挙げている。

 1995年にサンフレッチェに入団した大木は、プロで良いスタートを切ったが、ケガなどもあってブレーキ。プロキャリアの序盤は、出番を得るのに苦しんだ。2000年には大分への期限付き移籍も経験している。

 それでも2001年にJ1で8ゴールを挙げて評価を高めると、その後はコンスタントにゴール。前線での守備や味方をいかすプレーなど、得点以外の面でもサンフレッチェに貢献した。

4位:アジアの大砲

高木琢也
【写真:Getty Images】



高木琢也
生年月日:1967年11月12日
Jリーグ通算成績:151試合/53得点
在籍時期:1992-97

 “アジアの大砲”こと高木琢也が、サンフレッチェ広島の歴代日本人得点ランキングで4位だ。151試合の出場で53ゴールを決めている。

 高木はサンフレッチェの前身であるマツダ時代からクラブに所属。そのままプロ契約し、Jリーグ設立初期に活躍した。1994年にはハシェックとのコンビが冴え、1stステージ優勝の原動力になった。

 日本代表としても活躍した高木は、現役引退後に解説者などの仕事を経て指導者の道へ。今年はSC相模原を率いている。


3位:サンフレッチェ一筋

森﨑浩司
【写真:Getty Images】



森﨑浩司
生年月日:1981年5月9日
Jリーグ通算成績:335試合/65得点
在籍時期:2000-16

サンフレッチェ広島の歴代日本人得点ランキング3位は、森﨑の弟・浩司だ。335試合で65ゴールを挙げている。

 兄・和幸とともにサンフレッチェ広島ユースで育った森崎は、2000年にトップチームに入団。その後、サンフレッチェ一筋のキャリアを過ごしている。

 中盤でのゲームメークが主な仕事だったため、ゴール数はそこまで多いわけではない。それでもJ2で過ごした2003年と08年は2ケタゴールを決めており、精度の高いキックでたびたびゴールを奪った。


2位:広島のドラゴン

久保竜彦
【写真:Getty Images】



久保竜彦
生年月日:1976年6月18日
Jリーグ通算成績:210試合/70得点
在籍時期:1995-2002, 08-09

 久保竜彦がサンフレッチェ広島の歴代日本人得点ランキングで2位だ。210試合の出場で70ゴールを挙げている。

 1995年の加入当初にMF登録だった久保は、97年頃からゴールを決め始めた。強烈な左足と身体能力は日本人離れしており、観る者をたびたび驚かせている。

 2001年には15ゴールを記録するなどサンフレッチェで活躍したあと、2003年に横浜F・マリノスへ移籍。2007年に横浜FCでプレーしたあと、再びサンフレッチェに戻ってきている。

1位:2位以下の大差をつけたレジェンド

佐藤寿人
【写真:Getty Images】



佐藤寿人
生年月日:1982年3月12日
Jリーグ通算成績:383試合/178得点
在籍時期:2005-16


サンフレッチェ広島の歴代日本人得点ランキングのトップは、ダントツで佐藤寿人だ。2位久保竜彦に100点以上の差をつける178得点を挙げている2005年にベガルタ仙台から移籍してサンフレッチェに加入した佐藤寿人は、2012年にJリーグや得点王などの個人タイトルを獲得。チームの中心選手として長く活躍した。佐藤寿人はサンフレッチェでJ1・3度の優勝などを経験。クラブの成功に貢献した。

 サンフレッチェでは、最終年の2016年を除く全てのシーズンで2ケタ得点を達成。毎年ゴールを量産したレジェンドだ。

【了】


「僕はチャレンジャー。ネガティブなミスよりポジティブなミスを」サンフレッチェ大迫敬介が見据える五輪の舞台

53年ぶりのメダル獲得を目指す、東京五輪・サッカー男子日本代表。グループリーグを3連勝で突破し、準々決勝進出を決めた。サンフレッチェ広島からはGK大迫敬介が出場。貪欲に高みを目指し、どんな失敗も飛躍の糧にしてきた広島の守護神が、五輪の舞台をさらなる成長のきっかけとする。
◆世界で躍進する攻撃的守護神  高校1年のころ、大きな日本国旗に目標を記して部屋に飾った。『サンフレッチェ広島トップ昇格』『A代表』『東京五輪』『2022年カタールW杯』『頼られるGK』『笑顔のGK』、ほかにもまだまだある。2019年に選出されたA代表に続き、今回は東京五輪。書き記した中で最も大きな、もう一つの夢だった。  ここで大迫敬介の歩みを振り返る。出身は名立たる強豪校で知られるサッカー王国・鹿児島。小学1年のころからGKが楽しく夢中になったが、大迫が所属していた少年団にGKコーチは不在で、シュートをただ止めるだけの練習。技術を磨くには恵まれた環境ではなかった。それでも小学6年の頃にはU-13日本選抜に入るようになり、そこで知った練習法を持ち帰り反復練習に取り組んだ。 「高校に入るまではほぼ独学でした。GK専属のコーチのいる環境で学びたかったので、そういった練習環境を求めると、自ずとユースに行こうという考えになりました。中でも広島ユースというのは練習に打ち込める環境が整っていますし、プロとの距離が近くて、自分が一番上達できるチームだと思いました」  目標を実現させるためベストな選択をし続けてきた大迫は、トップ昇格を果たしプロ2年目で一気に覚醒した。公式戦デビューは2019年2月ACLプレーオフでのチェンライ・ユナイテッド戦。デビュー戦とは思えない落ち着きで好セーブを連発すると、J1リーグではクラブ新記録となる5試合連続無失点をマーク。正GKの座を勝ち取ると、U-23、そして日本A代表にも選出された。大迫の強みは、的確なコーチング、シュートストップやキックの精度などに加え、攻めのスタイルにある。例えばハイボールに触れることができずゴールされたとき、出ることを恐れるのではなく、再び出るタイミングを考えて挑戦する。 「僕はチャレンジャーだと思います。リスクがあってもそこに飛び込むタイプ。トライすればミスも生まれますけど、ネガティブなミスよりポジティブなミスの方が良いと思っています」  常にポジティブだからこそ試合を重ねるごとにプレーが良くなっていくのが大迫の魅力。それが大舞台になればなるほど、大きな成長の糧になっているはずだ。  GKは1つしかないポジションゆえに熾烈な争いとなることは確実。だが大迫は「切磋琢磨しながら一つのチームとして結果を出したい」と気合い十分。「目標は金メダル」と断言し、「諦めない気持ちやチームのためにハードワークするところは、どの国にも負けていない自信がある。気持ちの部分や走り負けないところはどの国より強いと思っています」と目を輝かせる。  チームの活躍はもちろんのこと、広島で成長し、代表にまで上り詰めた大迫の躍進に期待したい。

広島ユースFW棚田遼(3年)_試合を決めたのは“勝負の夏”に輝くビオラの背番号10

試合を決めたのはビオラの背番号10・FW棚田遼(3年=サンフレッチェ広島ジュニアユース出身)だった。  スコアレスで迎えた後半28分、棚田は左からのクロスに対してニアサイドに飛び込むが、相手DFにクリアされた。だが、このボールをDF畑野遼太(2年)が拾って、右サイドにオーバーラップをしてきたCB豊田将大(3年)に展開すると、自分のマークについていた東京ヴェルディユースのCB佐藤陽輝(2年)がボールウォッチャーになっているのが見えた。   「中に僕1人しかいなかったので、フリーになって豊田のクロスを合わせようと思った」と、バックステップを入れながら佐藤の背後のスペースに潜り込んだ。すると、豊田から山型のクロスが上がってきた。 「先にDFが飛ぶと思ったので、僕は自分のところまでボールが来ることを信じて、ギリギリまでタイミングを待って、頭でミートすることに集中しました」と、佐藤を越えてきたクロスを額にしっかりと当て、首を振って叩きつけるヘッドを放った。強烈な一撃はワンバウンドでゴール左隅に突き刺さった。  このゴールだけではない。FW高柳英二郎(3年)とツートップを組んだ棚田は、前半はプレスバックに奔走するMF西村岳(3年)とMF池田柚生(3年)のダブルボランチを見て、なるべくボランチラインから離れず、セカンドボールを回収したり、東京VユースのアンカーのMF千葉広大(3年)にプレッシャーをかけるなど、守備面での献身性が目立った。  その一方で攻撃の糸口を常に探り続けていた。「防戦一方では苦しいと思っていた。前半終了間際に僕ら2トップの一方が相手のCBにプレスに行ったときに、ボランチの池田が上がるスペースができて、相手のアンカーも引きつけることができたんです。セカンドも前向きに拾えて、僕と池田で攻撃の起点を作れると思ったんです」と語ったように、後半は高柳を1トップ気味にして、彼はトップ下のポジションを取ってセカンドボールを拾ったり、2列目から飛び出していく役割に徹した。  高柳のポストプレーの質が高かったのもポジティブに働き、棚田がギャップで前向きにボールを受けられる回数が増え、そこに池田が絡んで2シャドーの形でボールを保持できたことで、東京VユースのDFラインを押し下げて、アンカーの千葉が前に行けない状態を作り上げた。  これで試合の潮目は一気に変わった。後半は広島ユースが東京Vユースを圧倒し、後半だけで8本のシュートを浴びせ、彼のゴールで勝利を掴んだ。 「この夏が勝負だと思っています」。  試合後、棚田は精悍な顔つきではっきりとこう答えた。これには理由がある。彼の夢はプロサッカー選手になることだが、トップ昇格できるかどうかはまだはっきりしておらず、この大会後に正式に決まるという状況に置かれている。だからこそ、この大会で躍動することで最後のアピールを誓っている。 「もし上がることができたら嬉しいですが、たとえ上がることができなくても、将来のことを本気で考えて全力を尽くすことは、自分にとって大きな財産になると思っています。ハードワークをして、決定的な仕事をこなせることもしっかりとアピールしたいし、それが今日の試合のようにチームの勝利に直結するように、これからも頑張っていきたいです」。  その表情に不安という言葉は存在しないように感じた。自分のできることを精一杯やるのみと覚悟が決まっているからこそ、彼のプレーは躍動感があり、試合を全力で楽しんでいるように見える。どんな結果が待っているかは分からないが、彼の言う通り、今この時こそ彼の将来を明るく照らす、成長の日々を送っていることは間違いない。

大久保優が広島との練習試合で2得点「さらに高みを目指して、全員でやっていきたい」


7月27日のサンフレッチェ広島との練習試合で2得点を挙げ、3-1の勝利に貢献したガイナーレ鳥取FW大久保優。練習試合とはいえ結果を残し、リーグ後半戦の巻き返しにつなげようと意気込んでいる。

後半に連続ゴール


チームを変えた城福監督の勇気ある決断とは。サンフレOBが語る、後半戦に期待できる理由


 東京五輪による中断期間に入ったサンフレッチェ広島。ここまでのリーグ戦を7勝9分6敗で終え、順位は9位。勝負の後半戦に向けた展望をOBの吉田安孝氏に聞いた。
◆天皇杯の屈辱を晴らしたリーグ戦の戦い  ここ1カ月の試合を振り返ったとき、衝撃的だったのは6月16日のおこしやす京都ACとの天皇杯2回戦でしょう。5つ下のカテゴリーのチームに1ー5で惨敗するとは本当に驚きました。  もはやこれは、ジャイアントキリングという言葉で片付けてはいけないレベルです。というのも、広島のプレーが良くなかったのは大きな反省点ですが、なによりも相手のプレーが素晴らしかったからです。5つ下のカテゴリーのチームで、ここまでのサッカーができるなんて数年前なら絶対にありえなかったと思います。全国に、おこしやす京都ACのようなチームがたくさんあって、それぞれのカテゴリーで切磋琢磨して上を目指していることを実感すると共に、日本のサッカーの変化を感じました。  トップカテゴリーの広島が5点も取られて負けていてはいけないですが、日本のサッカーのレベルが底上げされているのは素晴らしいことです。試合後の観客席からの拍手は、不甲斐ない結果に対してブーイングの気持ちを込めつつ、相手チームを称えたものだったと思います。おこしやす京都ACは本当に良いチームでした。  ただ天皇杯後に行われた6月19日の柏戦(○1ー0)と7月3日の鳥栖戦(△1ー1)。この2試合は、絶対に勝つという選手たちの気持ちが強く出た試合でした。柏戦は、前半で16本ものシュートを放ち、相手にプレッシャーを与え続けました。しかし、攻めても攻めても点が入らない。そんな難しい展開の中でやっとゴールをこじ開けることができました。勝利への執念でもぎ取った1点のようにも感じましたね。  鳥栖戦は、川辺を勝利で送り出したいという気持ちが前面に出ていて、序盤からチャンスの多い展開でした。やはり、選手の思い入れが強い試合は観ていて面白いですね。それだけに、アディショナルタイムで1点を返されて勝ち点3を逃したのは残念でした。2試合ともチャンスを多くつくれているわりに、とにかく得点が取れていません。シュートを打った瞬間にふかしたりするシーンも多く、フィニッシュの精度が足りていないと感じました。勝つためには2点目を取ること、そして最後まで無失点で逃げ切ることが必要です。攻守にわたり反省すべき点が浮き彫りになった2試合でした。◆3バックで戦う後半戦に期待
 8月からリーグ後半戦が始まりますが、後半戦は、これまで引き分けていた試合を勝利に変えていくことが大切です。8月21日には王者・川崎との一戦があります。4月18日のアウェイゲームでは引き分けましたが、勝利の匂いがする試合をしてくれました。もう一度、手応えのある試合をホームでも見せてくれることを期待したいです。  そのためには攻守の改善を行い、成長していかなくてはなりません。柏戦と鳥栖戦のように、サッカーをよく知らない人が見ても面白いと感じられるようなサッカーをすれば、後味の悪い試合にはならないものです。このような試合がどれだけできるかが、後半戦のカギになってくるでしょう。また、今シーズンは4バックという新システムに取り組んできましたが、5月23日のC大阪戦から3バックに戻してきました。城福監督からすると、勇気のいる決断だったと思いますが、結果を見ると非常に良い判断だったと思います。ペトロヴィッチ監督から始まった広島の3バックは、今やDNAのようにチームに沁みついていることを感じます。後半戦はもっと精度を上げて、勝ち点を積み重ねていってほしいですね。  最後に東京五輪の話を。GKの大迫がメンバー入りしていますが、最後の方はアピールができなかったと落ち込んでいたので、代表に選ばれて本当に良かったです。彼は小さい頃からずっと五輪を目標にして計画を立てて、自らのサッカー人生を進んできました。五輪で活躍することはもちろん、五輪をきっかけにして、大きくステップアップしてもらいたいですね。

松本泰志がレンタル先のC大阪から広島に復帰「この1年間成長できました」「ただいま」


サンフレッチェ広島は26日、セレッソ大阪に期限付き移籍していたMF松本泰志(22)の復帰を発表した。 松本は昌平高から2017年に広島へ入団。20年はアビスパ福岡に期限付き移籍し、今年1月末にC大阪へレンタル移籍。しかし、ここまで2試合の出場にとどまっていた。  C大阪を通じて、「サンフレッチェ広島に移籍することになりました。半年間という短い期間でしたがセレッソ大阪の一員としてプレーできたことを誇りに思います。ピッチの上でなかなか貢献できなかったのは悔しいですが、個々のスキルが高いチームで過ごせたことは自分の成長に繋がったと思います。このチームでなにも残せていないまま移籍してもいいのかと悩みましたが、自分を信じてまた広島で挑戦することに決めました」とコメント。「セレッソ大阪の関係者の皆様、ファン・サポーターの皆様、短い間でしたが本当にありがとうございました。これからもセレッソ大阪を応援しています!」」と感謝を伝えた。 広島を通じては、以下のコメントを発表した。 「1年ぶりに復帰することになりました。約1年間、いろんな状況の中で移籍させていただいたクラブには深く感謝しています。うまくいく時期もあれば、悔しい時期もあり、いろんな面でこの1年間成長できました。ここからは広島のために自分の持っている力を100%表現して、周りにプラスの何かを引き出させるようなプレーをしたいと思います。一緒に戦いましょう。最後に、『ただいま』」 以下、プロフィール ●MF松本泰志 (まつもと・たいし) ■生年月日 1998年8月22日(22歳) ■出身地 埼玉県 ■身長/体重 180cm/70kg ■経歴 クマガヤSC-昌平高-広島-福岡-広島-C大阪

川辺のチームからどう生まれ変わるか。サンフレッチェの後半戦のキーマンはこの選手


 東京五輪による中断期間までのリーグ戦を7勝9分6敗で終え、後半戦に挑むサンフレッチェ。川辺駿が海外移籍し、生まれ変わろうとするチームについてOBの吉田安孝氏に話を聞いた。

[MOM3523]広島ユースFW棚田遼(3年)_広島スタイル体現し、決勝点。日本一と「得点王も狙います」

[7.25 日本クラブユース選手権(U-18)GS第1節 広島ユース 3-1 C大阪U-18 コーエィ前橋フットボールセンターC]

 切れ味鋭いドリブルで知られる名手だが、この日光ったのは攻守のランニングプレーだった。

「得意というわけじゃないけど、やらないといけないと思って取り組んでいる」というその“走り”が光ったのは、結果的に決勝点となった前半13分のゴール。スペースへの巧みな動き出しからライン裏を突くと、GKとの1対1でも慌てることなくGKの位置取りを見て、「空いているのが見えた」コースへと流し込み、2-0とリードを広げてみせる。

 その後は相手に主導権を渡してしまうような時間帯もあったが、サンフレッチェ広島ユースFW棚田遼(3年=サンフレッチェ広島Jrユース出身)は前線からしっかりとディフェンスを継続。そして攻撃に移れば一気にゴール前へと殺到する広島のスタイルを最前線で体現し続けた。

 高田哲也監督は「棚田は守備を根気強く頑張ってくれるようになった。サボってる選手がいたら、みんなで言い合えるのがウチの良いところ」と語るように、それを3年間積み上げて“広島ユースらしさ”を体得してきたとも言える。そしてもう一つ棚田にとって大きな気付きがあったのが、トップチームへの練習参加と5月のルヴァン杯2試合への先発出場だ。

「トップチームも前からすごくハードワークするので、自分ももっとやらないといけないとあらためて思わされた。テクニックとかは正直言うと、慣れてからは通用するなと思って自信を持ってやれているけれど、ハードワークの部分はまだまだ足りていないと思ったので、ユースでもっとやろうと思ってやってきた」

 もちろん、守備で貢献するだけで終わるつもりもない。今大会での目標は「中学年代でも日本一を獲っているので、この大会でも獲りたい」というものに加えて、「得点王も狙います」と力強かった。かつて柏レイソルの10番を背負い、Jリーグの草創期を沸かせた名ドリブラーの棚田伸氏を伯父に持つ広島の10番は、リオネル・メッシに憧れてずっと磨いてきたドリブルシュートを武器に大会の主役を狙っていく。

(取材・文 川端暁彦)

サッカーU-24代表GK大迫敬介(広島)「新垣結衣さんのオムレツ希望!」


日本代表にも選出され、国内外から注目を集めるサンフレッチェ広島の若きゴールキーパー、大迫敬介選手。彼の考えるサッカー論は? プライベートは? 理想の女性像は? 素顔に迫りました。※こちらは2019年9月15日に公開した記事の再配信です。

日本代表へのこだわりがより強くなりました。


――2019年2月、Jリーグ公式戦デビューののち、4月には日本代表招集、さらに6月には日本代表戦にてコパアメリカ2019に先発出場をされました。そして北中米遠征(9/2~9/11)のU-22日本代表メンバーにも選出と、怒涛の2019年前半でしたね。

特にコパアメリカの招集期間はあっという間に過ぎた1か月でした。初の代表戦で右も左もわからなかったし、さらに南米への遠征ですから、もう無我夢中で、毎日が充実していましたね。テレビで見ていた同じゴールキーパーの川島永嗣選手と一緒に練習もできたし、滞在先のホテルでもいろいろお話をさせてもらいました。試合にも出場でき、4失点してしまったのは現実ですが、たくさんのことを吸収することができました。

――川島選手をはじめ、海外で活躍している日本代表選手とともに過ごされていかがでしたか?

刺激でしかなかったですね。年下の久保建英選手ももちろんそう。今は若い選手がどんどん海外に行っていますし、そういうのを見ると自分も海外でプレーしたいな、という思いはあります。来年の東京オリンピック出場をひとつの目標としながら、自分も海外に出て、いろいろなものを吸収したいです。

――東京オリンピック代表連続選出という直近の目標と、海外クラブ移籍という将来の目標ができた遠征だったのですね。

そうですね。特に日本代表へのこだわりは昔より強いものになったいい機会でした。

女性には僕のこのプレーを見てほしい!


――日本代表に選出され、Jリーグの中でも一躍注目される選手となられましたが、意識している選手はいますか?

同じゴールキーパーである、浦和レッズの西川周作選手ですね。憧れだし、まねしたい選手です。

――どんな部分をまねしたいのですか?

ゴールキーパーって、ゴールを守るだけのイメージがありますが、西川選手はそうじゃない。攻撃の起点を作れる選手なんです。この間、浦和レッズ戦で互いに先発出場した時には、試合後、ユニホーム交換もさせてもらって。嬉しかったです。

――では、大迫選手のプレーのポイントは?

西川選手とまさに同じです。自分がボールをキャッチした後に、思い切り前に蹴って前線のフォワードの選手にボールを回して、一気にピンチをチャンスにするのは僕が得意とするところ。なので、キーパーはそういう攻撃の起点になれるポジションでもあるということを、僕のプレーを見て知ってほしいなと思います。

――そういう具体的に観るポイントがあると初心者も観戦を楽しめそうですね。

そうですね。そして、僕、試合中はめちゃめちゃ声を出します。叫びまくっていますね。スタジアムによっては声が通りにくかったりするので、ゴールキーパーは声を出すこともひとつの大切な仕事だと思っています。そこもぜひ注目してほしいですね。

ふわふわの卵で作ってほしいです!


ーー「撮影になるといつも笑顔になっちゃうんですよね。真面目な表情をしようと思ってもすぐ笑っちゃう」と言いながら、さまざまな表情を見せてくれた大迫選手。ズバリ! 好きな女性のタイプは?

大人っぽくて落ち着いている人がいいですね。今までは2、3歳でも年上は無理だなと思っていましたが、最近は大人の人もいいかな、と思うようにはなりました。

――見た目のタイプも教えてください。

僕は身長が高いので、同じように背の高い女性が好きですね。好きな芸能人ですか? コロコロ好みが変わるんですよね。今なら新垣結衣さんが好きです。料理ができそうじゃないですか? あ、料理できる人も好きです。

――彼女ができたら何を作ってほしいですか?

大好きなオムライスがいいですね。ふわふわとろとろの卵が乗ったやつがいいです!

――ちなみに女性のどんな仕草が好きですか?

結んでいる髪をほどく瞬間は見ていていいな、と思います。ラフに、バサッと。髪の毛が長い女性も好きですね。大人っぽいイメージだし。

これからが正念場。Jリーグのタイトルを獲るのが使命です。


――Jリーグも残り試合が3分の1となり、サンフレッチェ広島は現在4位(9月3日現在)。優勝争い圏内ということもあり、大迫選手も一段と気合いが入っているそう。残りの試合はどういった活躍をしていきたいですか?

優勝争いに確実に食い込むためには残り一試合も落とせません。上位にいることもあり、他のクラブは研究してくると思いますし、簡単には勝てないことはわかっています。上位チームとの試合も残っているので、なおさら気合は入りますね。

――クラブ内の正ゴールキーパー争いにも注目しています。

サンフレッチェ広島はキーパーのレベルが高いですし、1回ポジションを取られてしまうと取り返すのが難しいです。コパアメリカから帰ってから何試合か試合に出られなかった時も、いつ自分に出番が回ってくるかわからなかったので、いつでも常に準備はしていました。でも、それも楽しいです。レベルの高い先輩ゴールキーパーがいることで自分も刺激になっています。

終始嬉しそうにサッカーの話をしてくれた大迫選手。サッカーは好きですか? と問うと、「好きでたまらないですね」と即答してくれた少年のような笑顔の先には、Jリーグ制覇、そして海外への道しるべが明確に見えているようでした。

※2019年9月15日配信。

写真・大嶋千尋 文・薮内加奈


グラスホッパーMF川辺駿、労働許可証待ちで開幕戦欠場の可能性…背番号は「40」


 グラスホッパー(スイス1部)は19日、MF川辺駿が労働許可証取得の手続き中で、開幕戦を欠場する可能性があることを発表した。  川辺は今月、サンフレッチェ広島からグラスホッパーに移籍。8日にメディカルチェックを完了し、2024年6月30日までの3年契約を締結した。すでにチーム練習に合流しているものの、その後2試合行われたテストマッチには出場していなかった。  クラブの発表によると、川辺はまだ労働許可証の取得が完了していない模様。川辺のプレー資格について、「クラブは労働許可証の取得を待っています」と発表し、今月25日に迎えるスイス・スーパーリーグ(1部)開幕節のバーゼル戦については、「試合に出場できるかどうかはまだ不明です」と欠場する可能性があることを報告した。  また、クラブは新加入選手の背番号も正式発表。川辺は、古巣のジュビロ磐田広島でも着用した「40」に決まっている。  現在25歳の川辺は広島の育成組織出身で、2013年にトップチームデビューを飾った。2015年から2017年にかけては磐田への期限付き移籍も経験し、日本では公式戦通算255試合出場で19ゴールを記録。今年3月にはA代表デビューを飾り、ここまで4試合出場と1ゴールを記録している。  グラスホッパーは1886年に創設され、国内最多27回のリーグ優勝を誇る古豪。2020-21シーズンは69年ぶりに2部での戦いとなったが、19勝8分9敗で優勝し、1年での1部リーグ復帰を果たした。

【広島】住吉ジェラニレショーンが加入会見「早くチームに慣れて、力になりたい」


水戸ホーリーホックからサンフレッチェ広島に完全移籍したDF住吉ジェラニレショーンの加入会見が、7月19日に行なわれた。大学卒業後に1年半プレーした古巣への感謝とともに、新天地での決意を語っている。

母は広島カープのファン


広島D・ヴィエイラが左大腿直筋肉離れ…全治は最長4週間


サンフレッチェ広島は18日、FWドウグラス・ヴィエイラ(33)が負傷したことを発表した。

 クラブ公式サイトによると、D・ヴィエイラは今月11日のJ1第22節・横浜FC戦で負傷。16日に広島県内の病院で検査を受けた結果、左大腿直筋肉離れと判明した。

 D・ヴィエイラは今季中に同箇所を負傷しており、今回再受傷となってしまった。全治まで約3週間から4週間になるという。

J1広島 3バック変更で得点効率が低下 1点取るのにシュート13・5本


サンフレッチェ広島の試合は不安定だ。

 内容が悪いわけではない。3-4-2-1の形に変えて以降、6試合連続して被シュートは一桁。浦和戦以降は5試合連続してシュートは相手の2倍以上放ち、複数失点は1試合だけで平均失点も0・83点だ。

 普通に考えれば、6連勝してもおかしくない内容。なのに、結果は2勝3分1敗。特に前節は最下位の横浜FCを相手に痛恨の敗戦。自分たちのCK時による守備の判断ミスからの失点が目立つが、佐々木翔は「そもそも得点が取れていないことが重要」と語った。

 主将の言葉どおり、勝ち点を積み上げられない最大の要因は得点力だ。ただ、チャンスをつくっていないわけではない。この6試合での平均シュート数は13・5本で、この数字は川崎や横浜Mのリーグ戦平均シュート数を上回っている。ただ、問題は効率で、13・5本のシュートを打ってようやく1点にたどり着く。川崎は5・43本、横浜Mは6・85本、平均得点0・64点の横浜FCですら、11・2本で1点なのだ。

 3バックに変更前の広島は9・0本で1点を取っている。この時のシュート数平均は10・1本だから、広島は形を変更して以降、チャンスの数と得点効率が反比例してしまっている。

 シュートが増えているということは、相手陣内に侵入できている証。だがそうなると、相手は自陣でしっかりとブロックをつくり、スペースを消してくる。こじ開けるためには優れたストライカーが必要だが、現時点の広島にその存在がない。

 身体能力の高さで期待がかかるジュニオールサントスが覚醒すれば、問題は解決に向かうが、その時期はわからないし、ストライカーが彼1人でも心もとない。自陣に相手を引き込み、スペースをつくるやり方もあるが、そうなるとチャンスの数が減る。

 方法としてはチャンスの数とともに質を上げるしかないが、そのための有効な手法とは何か。中断期の練習は、好機の質・量を上げる試行錯誤の連続となる。(紫熊倶楽部・中野和也)



【広島】今季初フル出場のハイネルが指摘する課題「失点して目が覚める試合が結構ある」


サンフレッチェ広島MFハイネルが、警戒していた形からの失点と敗戦を悔やんだ。立ち上がりに横浜FCに先制され、最後まで1点が奪えず0-1で苦杯。試合後は今季のチームが抱える課題を指摘している。

「納得がいく内容ではなかった」


【東京五輪・パラ】広島で培った絆、いざ頂へ サッカー首脳対談 森保一監督×横内昭展コーチ

東京五輪のサッカー男子は開会式前日の22日に競技が始まる。悲願の金メダル獲得を目指す日本代表を率いるのは、森保一監督(52)と横内昭展コーチ(53)。J1サンフレッチェ広島を3度の優勝に導いた時と同じ「指揮官」「参謀」の間柄だ。広島の前身マツダSCで出会って35年。揺るぎない信頼と固い絆を培ってきた2人が、歴史を塗り替える戦いへの思いを語り合った。(中橋一誠)

 九州出身の2人。1986年、森保監督は入団テストの際に一つ年上の横内コーチと知り合い、ピッチの外でも親交を深めた。現役時代、けがを繰り返していた横内コーチを森保監督は励まし続けた。横内コーチがJリーガーとして公式戦で刻んだ唯一の得点の記憶をたどる。

 横内 プロ化してJリーグになったのに自分はけがが多く、なかなか試合に出る機会がなかった。もがいている時、必ず声を掛けてきたのが(森保)監督だった。

 森保 わらをもつかむ思いで治療、リハビリに励む姿をプライベートでも見ていた。試合に出始めの頃、ポジションをつかもうと一緒に闘っていた。早く復帰してほしかった。

 横内 1993年のヤマザキナビスコ・カップ(現YBCルヴァン・カップ)で点を決めた。監督らが代表に招集されて不在でチャンスが回ってきた。最初に電話をくれたのが監督。うれしかった。

 森保 めっちゃ覚えている。

 ▽共通するのは広島に育てられたとの思い


20位・横浜FCがリーグ2勝目! 小川慶治朗の今季初弾で広島を破り、敵地で8試合ぶりの白星


 J1リーグは7月11日、各地で22節の4試合を開催。エディオンスタジアム広島では、サンフレッチェ広島横浜FCの一戦が行なわれ、横浜FCが1対0で勝利を収めた。

 試合は序盤、中盤でのつばぜり合いが続くなか、横浜FCが一瞬の隙を突いて先制。11分、前嶋洋太からのロングフィードに抜け出した小川慶治朗が、飛び出してきたGK林卓人をかわし、無人のゴールに流し込む。アウェーチームが小川の今季リーグ戦初ゴールで1点をリードする。

 前半をリードして終えた横浜FCは迎えた後半、早めの交代策で全体の運動量を落とさず、反撃に出る広島に対し、粘り強く対応していく。
 
 結局、試合は1対0でタイムアップ。横浜FCが小川が挙げた虎の子の1点を守り切って、8試合ぶりの白星。今季リーグ戦2勝目を挙げた。横浜FCは最下位の20位で変わらないものの勝点11とし、広島は6試合ぶりの黒星で同30にとどまっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

広島、柴﨑晃誠が太もも負傷で全治3~4週間


サンフレッチェ広島は11日、MF柴﨑晃誠が負傷したことを報告した。

伝えられるところによると、柴崎は8日のトレーニングで負傷。病院での検査の結果、左大腿内転筋損傷と診断されたという。全治には3~4週間要する見込みだ。

今季の柴崎は、ここまでJ1リーグ8試合、ルヴァンカップ5試合に出場。J1では2ゴールを記録していた。

サンフレッチェ広島・サントス「チーム力向上に手応え」上位追撃へ


サンフレッチェは、11日にホームで横浜FC戦に臨みます。オリンピック中断前の最後の試合を勝利で飾れるかストライカーを直撃しました。 11日はホーム横浜FC戦。リーグ戦では5試合負けなしと好調を維持する中、ジュニオール・サントスはチーム力向上に手ごたえを感じています。 【サントス選手】 「チームとしてみんなが成長できている。しっかりと段階を踏めている。みんなをたたえたい」 サントスの2試合連続ゴールで上位追撃を狙います。 【サントス選手】 「ゴールはもちろん、チームの勝利に貢献できるラストパスなど、どのような形であれチームが勝つためのプレーをしたい。前半戦に比べて後半戦で絶対にチームの調子は上がってくる。チームメイトとのコンビネーションは研ぎ澄まされてきている。そこをもっとレベルの高いものにしつつ、後半戦は前半戦よりも良いものを皆さんに見せられるように力にしていきたい」

広島の日本代表MF川辺駿がスイス1部グラスホッパーと正式契約


サンフレッチェ広島は8日、クラブ間で完全移籍の基本合意をしていたスイス1部グラスホッパーと、日本代表MF川辺駿(25)が正式に契約を結んだと発表した。

現地での身体検査を終え、既に新天地での練習に合流しているという。


サンフレッチェ広島が23歳DF住吉ジェラニレショーンを獲得。水戸から完全移籍


 J2の水戸ホーリーホックに所属していたDF住吉ジェラニレショーンは、J1のサンフレッチェ広島へ完全移籍することが決定した。7日に両クラブより発表が行われている。
現在23歳のセンターバックである住吉ジェラニレショーンはアメリカ出身であり、国士舘大学から昨年水戸に入団してプロデビュー。1年目の昨季はJ2で27試合に出場した。今季は不動のレギュラーとして開幕から20試合連続の先発フル出場を果たしていた。

「これからはJ1のピッチで成長した姿をお見せすることが水戸ホーリーホックに関わる全ての方々への恩返しだと思っています。1年半という決して長くはない期間ではありましたが、僕にとってこの1年半は間違いなく特別な1年半でした。水戸という街に来ることができて、本当に幸せでした」と水戸サポーターに向けて別れの挨拶を行っている。

 一方で広島側は、「サンフレッチェ広島という伝統あるクラブの一員になることができ、とても光栄に思います。少しでも勝利に貢献できるように身体を張って闘いますので応援よろしくお願いします」と入団に際してのコメントを伝えた。

 住吉ジェラニレショーンは今月12日のトレーニング終了後に水戸を離れる予定。広島には19日のトレーニングから合流すると発表されている。


【東京五輪】大迫敬介は広島に帰って「良い感覚をつかんだ」。地元での金メダルへ、自信は「あります」


東京五輪に臨むU-24日本代表GK大迫敬介が、7月7日にオンラインで報道陣の質問に答えた。不本意な出来に終わった前回の活動後、広島に戻ってからの練習でつかんだ手応えと自信を、今後にぶつけていくつもりだ。

「ずっと目標にしてきた舞台」

森保ジャパンW杯見据えスイス・スーパーリーグ参戦の川辺駿「日本人としても広島を代表して行く選手としても大きな舞台で頂点目指し、そこからの風景を見てみたい」


川辺駿

今回、広島では最後になるメディアの取材に応じる川辺駿

スイス・スーパーリーグ参戦の川辺駿「日本人としても広島を代表して行く選手としても大きな舞台で頂点目指し、そこからの風景を見てみたい」

 

Jリーグからスイス・スーパーリーグに活躍の舞台を移すMF川辺駿が7月5日、生まれ育った広島をあとにした。6日、スイスに向け出発する。

広島空港でメディアの取材に応じた川辺駿は、故郷に別れを告げる寂しさを押し殺すようにして、新天地への思いを新たにした。

「半年で、目まぐるしく自分を取り巻く環境が変わりましたね。スムーズに行くときはこうやって結果が出せて、海外移籍までたどり着くこともできます。逆にヨーロッパに行けば、活躍すればするほど、上にスピーディに行けると思う。それは自分しだい。みんなに育ててもらったことを感謝しつつ、いいプレーをしたいですね」

2018年に期限付き移籍していたジュビロ磐田からサンフレッチェ広島に復帰。そこから4シーズン目、コロナ禍の逆風の中での2シーズン目は3月25日、日産スタジアムであった国際親善試合、日本-韓国戦の86分にA代表デビューを果たした瞬間に加速した。

6月7日、W杯2次予選、タジキスタン戦(パナソニックスタジアム吹田)で代表初ゴール。広島に戻りホームゲーム柏レイソル戦を終えたあと、代理人を通じてのオファーがあった。移籍先は名門チーム、グラスホッパー・クラブ・チューリッヒ。

迷いもしたが、広島からヨーロッパへ、世界へ…は長年の夢。7月3日のホームゲーム、サガン鳥栖戦でサポーターと仲間たちに別れを告げ、翌4日の会見で広島での公式日程を全て終えた。

だが、この日、タクシーの窓から眺める広島の風景を見るとやはり感じるものがあったと言う。

「ずっと育ってきた場所なんで寂しいですけど、自分がそういう舞台に行くと考えれば離れなきゃいけない。また帰ってくることもありますし、成長して帰ってこれるようにしたいですね」

広島で下積みして、ジュビロ磐田での2015、16、17年の3シーズンでタフになった。だから、古巣復帰後の熾烈なポジション争いにも耐え、たくさんの悔しさも乗り越えてきた。

背番号8をつけた2020年シーズン、2年連続でリーグ戦全試合出場を果たしたことで下地はできた。

2013、14年、川辺駿がサンフレッチェ広島トップチームに昇格して1、2年目のシーズンだけ重なっていた森保一監督から声がかったのは偶然ではなく必然だろう。全てがうまく繋がり始めた。

「国内にいるより可能性は広がると思う」と言う川辺駿は新たなステージで自身の成長をさらに加速させようとしている。その結果として「活躍が認められればまた日本代表として日本に帰ってくる」と9月開幕のW杯最終予選やカタールでの本大会のピッチを見据える。

具体的に今、頭で思い描いている「順位」は「1位、2位、3位…」。7月25日開幕のスイス・スーパーリーグで1位チャンピオンズリーグ予選、2・3位ヨーロッパリーグ予選。そこに広島人の誇りを胸に乗り込むことができるか…

「上に行けば行くほど世界の大きな舞台があるので、一番の目標をそこに置いてやっていきたいですし、そこに立つことが日本人としても広島を代表して行く選手としても大きな舞台だと思うので、そこからの景色を見たいですね」(ひろスポ!広島スポーツ100年取材班&田辺一球)


「広島ボランチの最高傑作」青山敏弘が巣立つ川辺駿へ惜別のメッセージ! 「また、涙が…」ファンも感動


アカデミー時代から11年間を過ごしたクラブを巣立つ後輩へ、サンフレッチェ広島の重鎮が惜別のメッセージを残した。

 広島は7月3日、J1リーグ21節でサガン鳥栖とのホームゲームを戦い、1-1の引き分けで終わった。

 この試合が、先日スイス1部のグラスホッパー・クラブ・チューリッヒへの完全移籍が発表された川辺駿の広島でのラストゲーム。ダブルボランチとしてコンビを組みフル出場した青山敏弘は試合後に自身のインスタグラムを更新し、広島を代表する新旧日本代表ボランチの2ショット写真2枚と、以下のようなメッセージを投稿した。

「一緒に組めて隣で成長を見守らせてもらった。僕らが思っている以上の成長をしてくれた。自分を超えてくれる選手が駿で嬉しかった。広島ボランチの最高傑作。試合後のロッカー。磐田に行く時。駿が泣く度に俺も泣いた。駿の涙は広島みんなの涙だよ。日本代表の8番を背負った駿に広島の新スタジアムで会えることを楽しみに待っるよ。ありがとう駿」(原文ママ)この投稿にファンも反応し、以下のようなコメントが続々と寄せられている。

「泣ける」
「青君の気持ちすごくよく分かりますよ」
「青ちゃんの気持ち、すごく伝わるよ」
「また、涙が…」
「2人とも輝いてください」
「サンフレッチェずっと応援します」
「青ちゃんに褒めてもらって、駿は自信を持ってプレーできますね」
「新スタジアム完成まで青君も頑張って現役でいて、また駿と最高のダブルボランチを見せて下さいね」

 偉大な先輩からのエールを受けて、川辺は新天地での活躍を届けられるか。招集の続いている日本代表に定着し、「広島ボランチの最高傑作」を証明したい。

「ラストチャンスに人生懸けてみたい」スイス移籍の川辺駿が涙の挨拶。移籍容認の広島に感謝


スイス1部のグラスホッパー・クラブ・チューリッヒに移籍することとなったサンフレッチェ広島の川辺駿が、3日の21節・サガン鳥栖戦で国内でのラストゲームを迎えた。試合は62分にジュニオール・サントスのゴールで広島が先制するも、アディショナルタイムに酒井宣福の同点弾が生まれ、ドロー決着。広島は、川辺を勝利で送り出すことはできなかった。

 しかし、試合後に行なわれた海外移籍の壮行セレモニーでは、アカデミー時代から11年間を過ごしたクラブへの想いが溢れ出た。目に光るものも見えた川辺は次のように感謝の言葉を語った。

「まずは、サンフレッチェファミリーのみなさん、雨の中、応援ありがとうございました。ラストマッチを勝利で飾ることはできませんでしたが、このチーム、このメンバーで戦えたことをとても誇りに思っています。

 今回、グラスホッパー・クラブ・チューリッヒに移籍することになりました。降格数の多いシーズンの途中で、チームを離れることを認めてくれたクラブ、自分の意思を認めてくれたチームにとても感謝しています。

 勝手ながら、僕は引退まで広島でプレーするんだろうなと、したいなと、考えていました。ただ、このラストチャンスに自分の人生を懸けてみたいと思い、チャレンジすることにしました」

 感謝の想いとともに、決断までの心の揺れを明かした司令塔は、さらに後輩たちの模範となるべく新天地での決意をも語った。「広島で生まれ、アカデミーで育ち、サンフレッチェ広島でプロになりました。これからも、サンフレッチェ広島を背負う若い選手やアカデミーの子たちの夢や希望となれるよう頑張ってきます。

 最後に、ジュビロ磐田、サンフレッチェ広島に関わるすべての人に感謝しています。そしてまた、新スタジアムでお会いできることを楽しみにしています。長い間、本当にありがとうございました」

 スピーチをこう締めくくった川辺は、この鳥栖戦を最後にチームを離れ、現地でメディカルチェックを受ける。その後、正式契約が結ばれる予定だ。日本代表でも6月シリーズで徐々に頭角を現わしてきたボランチが今後いかなる成長を見せるのか。最終予選でも気になる存在となっていきそうだ。

川辺駿ラストマッチの広島は先制も…鳥栖が土壇場に追いつき、痛み分けドロー



 J1リーグは3日に第21節を行った。サンフレッチェ広島とサガン鳥栖の対戦は、1-1のドローに終わった。  広島は前半16分にアクシデント。2シャドーの一角、MF浅野雄也が負傷し、途中交代となる。代わりにMFエゼキエウが投入された。そのエゼキエウは前半29分に決定機。敵陣近くでドリブル突破を見せ、カットインから左足シュート。しかし、GK朴一圭の好セーブに阻まれた。  鳥栖もDFエドゥアルドのロングシュートでゴールに迫る場面などがあったものの、両者得点を決めることはできず、スコアレスで前半を折り返した。  鳥栖は後半開始早々から、東京五輪代表メンバーとなったFW林大地が最前線で走り、チャンスを作っていく。広島も後半13分、FWジュニオール・サントスのパスから、スイス1部のグラスホッパー移籍前ラストマッチとなったMF川辺駿が絶好機を迎えるが、GK朴に止められた。  均衡が崩れたのは後半17分。広島は左サイドの混戦を抜け出し、ショートカウンターを仕掛ける。J・サントスのパスをMF柏好文が折り返し、再びJ・サントスに渡ると、右足シュートをゴールに流し込んだ。  追いかける鳥栖は後半39分にDF中野伸哉、そして16歳11か月18日でJリーグデビューとなる2種登録選手のMF福井太智が途中出場。すると後半アディショナルタイムに待望の同点ゴール。途中出場のMF小屋松知哉が右サイドから折り返し、最後は同じく途中出場のMF酒井宣福が押し込んだ。  粘りを見せた鳥栖が追いつき、試合はそのまま1-1で終了。勝ち点1を分け合う形となった。

「シンプルに怖さがある」。広島の佐々木翔が警戒する鳥栖のキープレイヤーを語る | Jリーグプレビューショー



広島、日本代表MF川辺駿がスイス1部移籍で合意!鳥栖戦がラストマッチに


明治安田生命J1リーグのサンフレッチェ広島は1日、日本代表MF川辺駿がスイス・スーパーリーグ(スイス1部)のグラスホッパー・クラブ・チューリッヒへ完全移籍することでクラブ間合意に達したと公式発表している。

 川辺駿は2014年にサンフレッチェ広島のトップチームに昇格すると、翌2015年から3シーズンにわたりジュビロ磐田へレンタル移籍により在籍。中盤の主力を担うまでに劇的な成長を遂げると、サンフレッチェ広島に復帰した2018シーズンから昨季にかけて、J1リーグほぼ全試合に出場。今季もここまでリーグ戦で19試合に出場して2ゴールをあげていた。

 同選手はキャリア初となる海外移籍について「この度、スイス・スーパーリーグのグラスホッパー・クラブ・チューリッヒへ移籍することになりました。このタイミングでチームを離れることは簡単な決断ではありませんでしたが、一サッカー選手として新しい挑戦をしたいという想いが強く、移籍を決めました。コロナの影響で降格クラブ数の多い難しいシーズンの中にも関わらず、自分の気持ちを尊重して受け入れてくれたクラブ、特にチームスタッフとチームメイトには感謝しています」

 「ジュニアユース時代から数えると11年を過ごしたサンフレッチェを離れること、また生まれ育った広島を離れることに寂しさはあります。でも今はそれ以上に、応援して下さっている方々に新しい環境で成長した姿を見せたいという気持ちで一杯です。サンフレッチェの一員ではなくなりますが、これからもサンフレッチェの事が大好きですし、ずっと応援し続けています。皆さん、これまで本当にありがとうございました。また最後になりますが、自分の地元でもある広島に新スタジアムができる日をとても楽しみにしています」とクラブ公式サイトを通じてコメントを残している。

 なお、サンフレッチェ広島は今月3日にホームのエディオンスタジアム広島で開催されるJ1リーグ第21節・サガン鳥栖戦の試合後、川辺駿の壮行セレモニーを開催することもあわせて発表している。


【J1広島】広島県出身のDF井林章が清水エスパルスへ完全移籍決定。


6月28日、サンフレッチェ広島でプレーした、井林章選手が清水エスパルスへ完全移籍することが決定した。
 広島県出身の井林選手は、広島・皆実高出身で3年時に、全国高等学校サッカー選手権大会で優勝に貢献。関西学院大を経て、2013年にJ2東京ヴェルディへ入団。2019年からサンフレッチェ広島でプレーしていた。 ◆井林 章選手コメント 2年半という短い間でしたが、広島の皆さんとともに、また故郷で紫のユニフォームを着て戦えたことは本当に幸せで、貴重な経験となりました。なかなかチームに貢献することはできませんでしたが、たくさんの思い出ができました。この決断が自分にとって良かったと思えるように清水で頑張ります。応援してくれた皆様、ピッチ内外で支えてくれた皆様、サンフレッチェに関わる全ての方々に感謝しています。ありがとうございました。 ◆出場記録 ◆2021成績   J1リーグ戦(3試合/0得点)・カップ戦(5試合/0得点)・天皇杯(1試合/0得点) ◆通算成績 J1リーグ(19試合/0得点)・J2リーグ(227試合/11得点)・カップ戦(8試合/0得点)・天皇杯(11試合/1得点) 【プロフィール】 井林 章(いばやし あきら) ・生年月日:1990年9月5日(30歳) ・出身地:広島県 ・身長/体重:179cm/70kg ・血液型:A型 ・ポジション:DF ・サッカー歴:コスモ東広島F.C ーサンフレッチェびんごジュニアユース ー広島皆実高校 ー関西学院大学 ー東京ヴェルディ ーサンフレッチェ広島

「落としましたよ~」広島DF荒木隼人とカードを落とした主審のやり取りに反響「珍しい」


19日にエディオンスタジアム広島で行われた明治安田生命J1リーグ第18節の柏レイソル戦で、約3カ月ぶりのホーム白星を飾ったサンフレッチェ広島。その試合の64分に起きたDF荒木隼人と主審のやり取りが注目を集めている。柏が左CKを獲得した場面。荒木がおもむろにソックスの中からイエローカードとレッドカードが入ったホルダーを取り出し、高山啓義主審に手渡す。
なぜ荒木が持っているのかと言うと、直前のプレーでダッシュした高山主審が落としてしまったものを拾い、ソックスの中にしまった状態で数十秒間プレーしていたのだ。 思わぬ落とし物をしてしまった高山主審も「申し訳ない、ありがとう」と荒木に感謝したうえで、「(時間)止めます。止まっています」と試合時間をしっかりと止めていることを周囲に説明した。 このシーンは、Jリーグの公式ツイッターも「落としましたよ~!! #サンフレッチェ広島 の #荒木隼人 選手が落とし物を拾ってくれていました」と紹介しており、ファンからもこのやり取りに対し「珍しい」「可愛い」「いい人だ」といった声が上がり、中々お目にかかれないハプニングを楽しんでいた。

速報!東京五輪金目指す森保ジャパン18選手発表、サンフレッチェ広島からGK大迫敬介「金メダル」宣言も!

日本サッカー協会は6月22日、東京五輪に出場するU—24日本代表18選手を発表した。A代表と兼任の森保一監督が会見に臨み、あいさつのあと午後2時過ぎから選手名を発表した。

最初に名前が出たのがサンフレッチェ広島のGK大迫敬介選手だった。

大迫敬介選手は午後3時から広島市中区内のホテルで会見に臨んだ。

サンフレッチェ広島からの五輪出場は9人目、GKとしては現森保ジャパン代表コーチの下田崇以来二人目。

大迫敬介会見(一部)

すごくほっとしている気持ちです。前回は最後の直前合宿で思うようなプレーができなかった。僕がプロに上がって出れていない時期もモチベーションとして頑張ってきた。日々の努力が報われた。

ここまで応援して下さってありがとうございます。ただ本大会で結果を出してこそ。メダルを獲得できるよう、がんばりたい。

コロナ禍で思うように生活できない方もいる中、非常にありがたくて、だからこそ僕らのピッチの姿を見ていただいて元気を届けられるように、開催されるならいい影響を世の中に与えていきたいと思います。

プレーの武器はシュートストップ。国際試合でも手ごたえを感じています。

各大陸の強い相手、チーム一丸となってグループリーグを突破できるように。僕自身は南アフリカがすごく楽しみ。体格の差がある中、どれぐらい自分のプレーが通用するか楽しみ。

(目標は)金メダルです。新型コロナウイルスの影響で十分、準備できていないかもしれないけど、ひとりひとりギラギラしたものを出していたと感覚ですごく感じたので、取れるんじゃないかと思います。

オーバーエイジも含めて連携を取れる選手がほんと多いので…


サンフレッチェ広島、最後は佐々木翔がこじ開ける。柏レイソルに1-0勝利【J1第18節結果】


【サンフレッチェ広島 1-0 柏レイソル J1第18節】

 明治安田生命J1リーグ第18節のサンフレッチェ広島対柏レイソル戦が19日に行われ、ホームの広島が1-0で勝利を収めた。

広島は水曜日の天皇杯で格下相手にまさかの大敗を喫し、早急に不安を一新する1勝が欲しいところ。一方の柏もリーグ戦で6試合白星がなく降格圏に転落しており、勝ち点3を必要としていた。

 前半は開始直後にジュニオール・サントスの強烈なミドルがゴールポストを叩いた決定機を皮切りに、広島がシュートの雨を浴びせていく。だがリーグ戦初出場となった19歳のルーキーGK佐々木雅士の好守などに阻まれゴールを割ることができない。

 前半のシュート数は広島の17本に対して柏が1本。だが広島はチャンスを得点に繋げられず両チーム無得点で前半を折り返した。

 後半も広島が主導権を握る展開が続くが、柏もそう簡単にゴールを許さない。76分の決定機もJ・サントスのシュートを佐々木が見事な反応で弾き出した。

 だが78分、ついに広島の攻勢が実を結んで均衡が破れる。エリア手前でのパスワークから柏好文のダイレクトパスを受けた佐々木翔がエリア左に侵入してクロスを上げると、相手DFの頭に当たりコースを変えたボールがそのままネットに収まった。

 この1点が決勝点となり、広島はリーグ戦3試合ぶりの白星。3連敗となった柏は降格圏を脱出することができていない。

【得点者】
78分 1-0 佐々木翔(広島)

サンフレッチェ広島、衝撃の天皇杯敗退…関西1部おこしやす京都ACに5失点大敗

広島は、本拠地・エディオンスタジアム広島で行われたおこしやす京都AC(関西サッカーリーグ1部/京都府代表)との一戦にドウグラス・ヴィエイラや柴﨑晃誠、東俊希らを先発起用。しかし28分に青戸翔に決められると、その10分後にも高橋康平に得点を許してリードを広げられた。

前半終盤に柴崎晃誠が1点を返したが、後半に得点を重ねることができず。77分にも高橋康平にネットを揺らされて再び2点差に広げられた。80分には林祥太が得点を記録して広島は4失点目。さらには後半終盤にも途中出場したイブラヒムに決められる。

結局、広島はカテゴリーが大きく違う相手に1-5という衝撃的な大敗を喫した。一方のおこしやす京都は2017シーズンまでのアミティエSC京都時代含めてクラブ史上初の天皇杯3回戦進出を果たした。


絶品アシストで好アピールの川辺駿 「見劣りしないようにしなければ」と代表で感じた課題は?


カタール・ワールドカップ・アジア2次予選の日本代表対キルギス代表の一戦は6月15日、パナソニックスタジアム吹田で行なわれ、日本が5ー1で勝利を収めた。
川辺駿は右ボランチとして先発し、90分間フル出場。躍動感のあるパフォーマンスで好調をアピールした。最大のハイライトは31分に訪れた。力強いドリブルと華麗なツータッチで相手DFを剥がし、オナイウの2得点目をお膳立てしたシーンは素晴らしかった。  試合後の会見に出席した川辺は、この場面について。 「横パスを自分の前に付け、そのままチャンスがあったので上がって行きました。(オナイウ)アドがそこに入ってくるのは分かっていたので、上手くアイコンタクトをし、裏を取っていた瞬間に、キーパーとディフェンスの間に良いボールを入れられました」    所属するサンフレッチェ広島で見られる‶飛び出し”が発揮できたシーンで「代表戦の何試合かはあまり飛び出しが無かったので、今日は少しのチャンスがあればやろうと思っていた」と話し、「上手く決定機が作れて良かった」と振り返る。  後方からの飛び出しという自身の特長に対しては「回数と質」の向上を目指す一方で、大きな課題として、遠藤航守田英正ら同ポジションのライバルが持つ「球際の部分」や「奪い切る力」を挙げ、「見劣りしないように成長させなきゃいけない」と話した。  代表で良い刺激を受けた25歳のMFは、今後どのような成長を遂げるのか。代表だけでなくクラブでの活躍も見逃せない。

大迫敬介「積み上げてきたものをピッチ上で表現したい」


「大迫」といえば、半端ないFWの大迫勇也(ブレーメン)が真っ先に思い浮かぶが、東京五輪に挑むU-24日本代表には<もう1人の大迫>がいる。2017年12月のチーム発足時から正GKに君臨してきた大迫敬介だ。  今回の6月シリーズには、3日のA代表との兄弟対決で前半の45分間プレーしただけだが、森保一横内昭展両指揮官は長い時間をかけて彼の能力を把握済み。五輪代表枠18人に選出されるの当確と見られる。 「ここまで3年間やってきましたけど、日本を代表して戦うのはやはり特別」と本人も約1カ月後に迫った大舞台に闘志を奮い立たせている。  もう1人の大迫も出身地は本家同様、鹿児島県だ。1999年7月、出水市に生まれて中学時代まで過ごした。  2015年の高校入学時に広島ユースに進んだ時点で将来を嘱望される存在となり、トップチームの合宿に帯同した。17歳でプロ契約を締結。18歳になった2018年にトップ昇格を果たした。  そしてプロ2年目の2019年、正GKだったベテラン・林卓人のケガもあって19歳で広島の定位置を確保。好セーブを連発する。これが森保監督の目に留まり、同年6月のコパ・アメリカ(ブラジル)に挑むA代表に初招集。初戦のチリ戦(サンパウロ)でいきなり代表デビューを飾った。  この試合では4失点を浴び、世界の高い壁に阻まれたが、若き守護神の飛躍の糧になったのは間違いない。  同シーズンはJ1で29試合に出場して「東京五輪後にはA代表に定着する」と目された。  ところがコロナの影響でJリーグが中断し、東京五輪が1年延期になった2020年はスランプに陥った。J1で15試合と半数以上、ベンチを温める状況を強いられた。  加えて谷晃正(湘南)や沖悠哉(鹿島)ら同世代の守護神が台頭。  五輪出場も安泰と言えるような状況ではなくなったのだ。 ■「強みを磨いて自信をつけることが大事」 「僕と卓人さんの違いはシーズンを通しての安定性と質。1年あれば勝ちも負けもあるし、良くない時期もある。そういう時でも、コンスタントに高いパフォーマンスを出せるように自分自身を良い状態に保たないといけない。『なんで出られないんだろう』とマイナス面に目が行ってしまいがちだったけど、強みを磨いて自信をつけることが大事だと心掛けました」  神妙な面持ちでこう語る大迫は、最大の武器であるシュートストップと守備範囲向上に専念。常に前向きに取り組める強靭なメンタルも身に着けた。  その努力が2021年に入って広島・城福浩監督に認められ、今季はここまでJ1全試合にフル出場。 試合勘不足といった懸念材料も完全に払しょくした。 「自分の良さを発揮できているからこそ、U-24代表に呼ばれていると思います。これまで代表で積み上げたものもあるので、自信を持ってピッチ上で表現していきたい。東京五輪はずっと目標にしてきた大会。選ばれて日本を代表して戦いたい、活躍したいという思いはすごく強いです」  どちらかというと温厚なタイプの大迫が、ここまで感情を表に出すのは珍しい。それだけ東京五輪には賭けるものが大きいということ。  Uー24ガーナ戦(5日・福岡)とジャマイカ戦(12日・豊田)に連続先発した谷の評価が急上昇し、進境著しい18歳の鈴木彩艶(浦和)の猛追も気になるところだが、大迫は「大舞台に必ず立てる」と信じているはず。  大願を成就させ、近い将来のA代表昇格を果たすーー。そうやって階段を駆け上がっていく大迫敬介をぜひ見たい。


【日本代表】存在感を放つ川辺駿が鮮やかアシスト!「生き残るためには結果が必要だった」


日本代表MF川辺駿が素晴らしいプレーで勝利に貢献した。6月15日のキルギス戦で先発出場し、アシストを記録するなど攻守に活躍。多くの出場機会を得た活動を良い形で締めくくり、今後への大きな期待を抱かせた。■2021年6月15日 ワールドカップ2次予選兼アジアカップ予選(@吹田/リモートマッチ)

「チームに帰ってもやらなければいけない」


アスリートの「うつ」 元サンフレッチェ広島選手の森崎和幸さんが実体験語る 大坂なおみ選手の心境に寄り添う言葉も


プロテニスの大坂なおみ選手が「うつ」に悩まされてきたと告白し、全仏オープンを棄権して大きな話題になった。トップアスリートが心の不調を打ち明けることは珍しいものの、悩んでいる割合は一般の人よりもむしろ高いという調査結果がある。サッカーJリーグのサンフレッチェ広島で活躍し、引退後に著書「うつ白」(TAC出版)で自らの病気の経験を明らかにした森崎和幸さん(40)に心の健康の大切さについて聞いた。

現役時代は告白できず

「簡単には口に出せない。理解してあげて」

病気が理解される土壌必要


「アイコンタクト」と絶妙アシストの川辺駿、自身の課題にも言及「フィジカルを上げていかないと」

日本代表は15日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でキルギス代表と対戦した。

タジキスタン代表戦に続いての先発出場となった川辺。ボランチでの出場となったが、この試合では持ち前の攻撃面でも高いパフォーマンスを発揮。1-0で迎えた31分には右サイドを突破すると、ボックス右からグラウンダーのクロス。これがオナイウ阿道の2点目につながった。

アシストで貢献すると、後半も強度を落とさずプレー。90分のフル出場を果たし、チームの5-1での勝利に貢献した。

試合後、オンラインのメディア取材に応じた川辺はアシストを振り返り、「横パスを自分が前につけて、そのままチャンスがあったので上がっていきました」とコメント。「DFが来ましたけど、上手く抜け出せて、GKとDFの間にうまくボールを入れられました」と語った。

オナイウとはアイコンタクトがあったと言い「アドが入ることはわかっていたので、アイコンタクトを取った瞬間に裏を取っていたので、あそこに出しました」とコメント。狙い通りのアシストだったようだ。

キルギス戦に向けてのイメージについては「グループの中で一番強いチームだということで、前半はチャンスを作りながらも、ボールを奪うことができず、常に思った通りに行った試合ではなかったですけど、そういった時間帯があるということはチームでも話していました」と苦戦する可能性は感じていたとし「上手く先制点とれたことが大きかったと思いますし、その後も点を何点か決められたのは良かったと思います」と、チームとして効果的に得点を重ねられたことが良かったと語った。

今回の活動での手応えについては「タジキスタン、セルビア、キルギスと出ましたが、今回のアシストという結果は重要だったと思いますし、まだまだな部分も多いですけど、自分が生き残るためには少しでも結果が必要だったので、まずはそこの結果が出て良かったです」と数字を残せたことが良かったとコメントした。

また、この試合では飛び出しも見せたが「この何試合かある中であまり飛び出しがなかったので、少しでもチャンスがあれば飛び出そうと思っていましたし、上手く抜け出したおかげで決定機が作れましたので良かったです。回数と質は上げていかないといけないです」と語り、一定の手応えをつかんだ川辺。「ボールを上手く捌くというか、空いているところに出すという良さは出していると思いますし、今日のような飛び出しは出せていたと思います」と攻撃面での良さを出せていると感じているようだ。

一方で「課題は球際の部分や守備の部分で、もうちょっと自分が奪い切る力や、奪い切った後に打開する力が必要になってくると思いますし、そういう球際で勝つ気持ちだったり、フィジカルだったりを上げていかないといけないと思います」と語り、「ボランチで代表に入っている選手は、その部分が強い選手が多いので、まずはそういった部分を常に入っている選手に見劣りしないように成長させなければいけないと思います」と、ライバルとの差を埋めるために努力したいと語った。

特に球際の部分とフィジカルコンタクトの部分ではまだまだ課題がある川辺。一方でチャンスメイクなど攻撃面では非凡なものを見せるが「そういう部分は自分の良さだと思いますし、人とは違うプレーをするという良さは周りにないとも思うので、その部分は高めつつ、スタンダードというか、持ち味を出す前に試合でプレーするために足りない部分をみんなと同じ、それ以上のレベルに持っていかないといけないと思います」と語り、やはり課題だと感じているようだ。

この先のポジション争いについてはやはりフィジカル面が重要だとし「代表に来てボランチの選手を見るとそういった部分が強い選手が多いので、それだけでも刺激になりますし、まずはそこに追いつかないといけないという気持ちでチームに帰ってやらないといけないと思います」と語り、「違ったレベルのチームになると、よりそこが重要になると思うので、そういった部分に目を向けて、少しでも成長した部分を見せられればと思います」と、9月までの間に伸ばしていきたいと語った。

絶品アシストで好アピールの川辺駿 「見劣りしないようにしなければ」と代表で感じた課題は?

カタール・ワールドカップ・アジア2次予選の日本代表対キルギス代表の一戦は6月15日、パナソニックスタジアム吹田で行なわれ、日本が5ー1で勝利を収めた。

 川辺駿は右ボランチとして先発し、90分間フル出場。躍動感のあるパフォーマンスで好調をアピールした。最大のハイライトは31分に訪れた。力強いドリブルと華麗なツータッチで相手DFを剥がし、オナイウの2得点目をお膳立てしたシーンは素晴らしかった。

 試合後の会見に出席した川辺は、この場面について。

「横パスを自分の前に付け、そのままチャンスがあったので上がって行きました。(オナイウ)アドがそこに入ってくるのは分かっていたので、上手くアイコンタクトをし、裏を取っていた瞬間に、キーパーとディフェンスの間に良いボールを入れられました」所属するサンフレッチェ広島で見られる‶飛び出し”が発揮できたシーンで「代表戦の何試合かはあまり飛び出しが無かったので、今日は少しのチャンスがあればやろうと思っていた」と話し、「上手く決定機が作れて良かった」と振り返る。

 後方からの飛び出しという自身の特長に対しては「回数と質」の向上を目指す一方で、大きな課題として、遠藤航や守田英正ら同ポジションのライバルが持つ「球際の部分」や「奪い切る力」を挙げ、「見劣りしないように成長させなきゃいけない」と話した。

 代表で良い刺激を受けた25歳のMFは、今後どのような成長を遂げるのか。代表だけでなくクラブでの活躍も見逃せない。

川辺駿「阿道があそこに入ってくるのは分かっていた」オナイウにアシスト

<ワールドカップ(W杯)アジア2次予選:日本5-1キルギス>◇F組◇15日◇パナスタ

既にF組1位で最終予選進出を決めていた日本(FIFAランク28位)が、キルギス(同99位)を5-1で下し、2次予選を終えた。

日本は8戦全勝、勝ち点24で2次予選を終えた。9月開幕の最終予選には各組1位と、2位の成績上位4チームの計12チームが進む。

MF川辺駿(25=サンフレッチェ広島)が起用にこたえた。

前半31分に右サイドを上がり、テクニカルなドリブルで相手DFの間をうまくすり抜けてゴール前へクロス。オナイウの2点目をアシストした。

「阿道があそこに入ってくるのは分かっていたので、うまくアイコンタクトを取った瞬間に裏を取ってくれたので。あそこに出すだけでした」と話した。


GK4人のサバイバル、大迫敬介は「自分の存在感を発揮していければ」


U-24日本代表のGK大迫敬介(サンフレッチェ広島)がジャマイカ代表戦に向けて意気込んだ。
東京オリンピックに向けて最後のメンバー選考となるジャマイカ戦。5日に行われたU-24ガーナ代表戦では起用されていなかったが、3日に行われたA代表戦は前半のみプレーした。 今回の活動にはGKが4名選ばれており、サバイバルになっている状況。期待が懸かる中、最終選考前のラストマッチでアピールしたいところだ。 大迫は現在の心境について「直前の合宿がラスト1日ということで、ここまで自分も悔いなくやってきましたし、明日のゲームはキーパー4人いる中で誰が出るか分からないですけど、与えられたところで自分の存在感を発揮していければいいなと思います」とコメント。ここまで悔いはないと語った。 自身の強みについては「僕自身の強みとしてはシュートストップであったり、守備範囲の広さが自分の強みだと思っているので、それが自チームで発揮できているってところで今回呼ばれていると思いますし、これまでもこの年代の代表でずっと積み上げてきたものというのがあるので、そこはしっかりと自信を持ちながらピッチの上で表現していければと思います」とコメント。ピッチ上で表現していきたいと語った。 一方でトライしたい部分については「このチームはキーパーを含めたビルドアップというところを1つテーマにしているので、後ろから繋ぐ部分と、後ろで繋ぎながら相手を引き込んで1発のキックでチャンスに繋げていくというのは、自分自身もすごくトライしてる部分なので、そこはトライしながらチームに上手く落とし込んでいければなと思ってます」と攻撃面でも貢献したい意欲があるようだ。 Jリーグでも出場を重ねる大迫。海外組もいる中での活動となるが「今回は海外の選手も集まっての合宿なので、海外と日本の違いも感じますし、自分自身もGKとしてシュートを止めてもっともっとチームを救いたいという気持ちはありますし、海外でやってる選手のシュートを受けるにしてもJリーグの中でやるのとではシュートの威力であったりスピードだったり質というのは違いを感じるので、そういう意味では毎試合毎試合刺激を貰いながらできてると思います」とコメント。改めてチームメイトからも刺激を受けていると語った。 昨シーズンはGK林卓人にポジションを奪われたが、今シーズンはチームでもポジションを掴んでいる。そのことについては「オリンピックに出るには自チームでの出場機会というのが必要になると思ってましたし、昨年の悔しさというものを試合にぶつけられていると思ってますけど、僕自身としてはもっともっとできると思っていますしやらないといけない感覚はあるので、現状に満足はしていないですしもっともっとチームを救えるようなプレーを増やしていきたいなと思ってます」とコメント。まだまだ自分はできると考えているようだ。 東京オリンピックについては「オリンピックに関して言えばずっと目標にしたやってきましたし、その最終選考の段階に自分がいるっていうのは嬉しく思いますけど、ちゃんと最後まで選ばれて日本を代表してオリンピックを戦いたい気持ちはあるので、自分自身を応援してくださってる方々のためにも何としてもメンバーに入ってオリンピックに出て活躍したいなと思ってます」とコメント。メンバー入りへの熱い思いを語った。 今回の活動からオーバーエイジのDF吉田麻也(サンプドリア)やDF酒井宏樹(浦和レッズ)が入っているが、その辺の変化については「やはり吉田麻也選手であったり酒井宏樹選手であったりはディフェンスラインの選手なので、そういう意味では見ていてもやっていてもすごく信頼できる選手ですし、プレーも1つ1つがクオリティが高いなと思ってます。そういう意味でもチームの頼れる存在であることは間違いないので、そこにみんなついていきながら本番まで1つにまとまっていければと思います」とコメント。頼りになると語った。

五輪世代の守護神サンフレッチェ大迫敬介の素顔「また聴きたいという声をいただくのでファン感謝祭ができる日が来たら披露したいと思います」


サンフレッチェ広島の守護神として活躍し、東京五輪世代でも存在感を放っている大迫敬介。ここでは、広島のゴールを守る大迫の素顔に迫る。ーコロナ禍であまり外出ができない中、どんな風に過ごしていますか?

アル・アイン、DF塩谷司の退団発表「クラブのために尽くしてくれてありがとう」

UAE1部のアル・アインは12日、DF塩谷司の退団を発表した。

 現在32歳の塩谷は2017年夏にサンフレッチェ広島からアル・アインに移籍。アラビアン・ガルフ・リーグ(1部リーグ)では4シーズンで通算88試合に出場し、12ゴールを記録した。2017-18シーズンにはリーグ戦とUAEプレジデンツ・カップの2冠を達成。2018年12月のクラブ・ワールドカップでは決勝でレアル・マドリードを相手にゴールを決めて準優勝に貢献した。クラブは公式Twitterで「シオタニの今後の活躍を願っています。シオタニに大きな敬意を表します。クラブのために尽くしてくれてありがとう」とコメントした。


川辺駿、谷口の安定プレーに感化「ベンチでこうしたいと思い見ていた」


日本代表MF川辺駿(25=サンフレッチェ広島)が12日、オンラインで取材対応した。前日11日のセルビアとの親善試合は後半開始から出場。ボランチとして攻守ともに日本により安定感をもたらせ、1-0の勝利へと導いた。

川辺は自身が好プレーを見せられた要因の1つに、ある選手の名前を挙げた。

「国内組、海外組は普段(それぞれが経験している対戦相手)の強度は違うと思うが、自分ができることを示さないといけない。彰悟君を始め、国内組の選手は(海外組に)負けたくないと思ってやっているし、国内組は毎試合毎試合が勝負、アピールの場。みんな同じだが、より強く印象を残さないといけないと思っている中でのプレーだった。彰悟君が前半からいいプレーをしていたので、自分も感化されていた」

先発したセンターバックのDF谷口彰悟(29=川崎フロンターレ)が、最初から安定感あるプレーをしていたことで、ベンチで見守っていた川辺にも好影響を与えたという。

「セルビアはレベルの高い相手で強度も違う。自分が入れば負けないようにしようと思っていた。ベンチではこうしたいとか思いながら、見ていた。見ていたからこそ、相手のスペースや自分のやりたいプレーを整理して臨めた」

競争が激化するボランチの中で、9月からのワールドカップ(W杯)アジア最終予選へと生き残っていきたい。

「GKとしてずっと日本代表に選ばれたい」サンフレッチェ広島の守護神・大迫敬介が目指す五輪、そしてW杯


 サンフレッチェ広島のゴールマウスを任され、日本代表(A代表)も経験。年代別代表の常連となり、東京五輪世代でも存在感を放っている大迫敬介。広島の守護神が考えるGK像について話を聞いた。◆価値を証明し、さらなる高みへ
ーー傍から見た感想ですが、ここ2年で顔つきがさらに精悍になり、守護神として大きく成長を遂げられたように思います。ご自身でも成長を感じるところはありますか? 「そうですか(笑)。ありがとうございます。2019年、2020年と多くの試合に出場して、良いこともあれば悔しい思いもたくさんしてきました。そのときどきで起こる事象に対しての考え方だったり、メンタル的な部分のコントロールはすごくできるようになってきたと思います。特に、デビューした2019年の頃に比べれば、変わったのではないかと思います」 ーー得意なプレーはコーチング(味方に正確な指示を出すこと)ですよね。 「はい、コーチングは得意だと思いますが、最近はいろいろとトライする中でストロングポイントが増えてきました。特に守備範囲の広さは、自分の武器というか強味です。試合の中でどんどん生かしていきたいと思っています」 ーー試合が始まる前はどのように過ごしていますか? 「自分のゾーンに入るというか、喋らなくなります。選手によっては、試合前でもずっと喋っている人もいますが、僕は集中したいタイプです」 ーーGKの性質上、集中するための準備は欠かせないでしょうね。 「GKはひとつのミスが失点につながるポジションです。失点と常に隣り合わせにいるので、できるだけ集中して良い状態に持っていきたいと思っています。だから試合前は、几帳面というか繊細になります」 ーー大迫選手はおおらかな印象がありますが、試合前は変わるんですか? 「おおらかそうと言われることも多いですが、自分では大雑把な性格だと思っています(笑)。でも試合前になるとそこが変わるので、ピッチ内外で性格が違うとよく言われます(笑)」◆記録はあくまでも通過点 ーー21歳でJ1通算50試合出場を達成されました。経験の豊富さが求められるGKというポジションで、若い年代からレギュラーをつかんだ選手はごく僅かです。 「すごいことなんだという実感はほとんどありません。それこそ浦和の西川さんは先日、J1通算500試合出場を達成されています。そういうすごい選手もいるので、僕の50試合は、まだまだひとつの通過点に過ぎないと感じています」 ーー目線を常に高いところに持たれているのが成長の秘訣かもしれませんね。現在、ずっと目標にされていた東京五輪出場が迫っている中で、さらに先の目標も描いていますか? 「五輪の次は、W杯(2022年開催予定)があります。ずっと日本代表に選ばれたいと思っているので、その時その時の試合で、しっかりと活躍することが大事です。自分の存在価値をどんどん上げて、日本を代表する選手になりたいといつも思っています」 ーーサンフレッチェ広島のファンの方へメッセージをお願いします。 「昨シーズンから声を出しての応援ができなくなったため、スピーカーで応援歌を流したり、太鼓を叩いたりなどして、少しずつ試合の雰囲気をつくってくださっているのを見て、サンフレッチェファミリーのみなさんの応援があることは当たり前じゃないんだと実感しています。コロナ禍なので、スタジアムに足を運びにくい状況だと思うんですが、やっぱりスタジアムで、僕たちが闘っている姿を見てほしいという思いが一番です。以前のように、選手とサンフレッチェファミリーのみなさんで、一緒になって喜びを分かち合える日が来るまで、たとえスタジアムで観戦できなかったとしても、メディアを通して、サンフレッチェ広島に寄り添い、応援してもらいたいです。そこからさらに、大迫敬介という一人の選手のことを知っていただき、応援してもらえたらうれしいです。よろしくお願いします」

「手応えはそこまでない」川辺駿との初ボランチコンビでも反省する橋本拳人「バランス見ながらやり過ぎた」


日本代表MF橋本拳人(FCロストフ)が、タジキスタン代表戦を振り返った。 7日、カタールワールドカップ(W杯)アジア2次予選の日本代表vsタジキスタン代表の一戦がパナソニック スタジアム 吹田で行われ、4-1で日本が勝利した。スタメンにJリーガー7名を並べ、これまで出場機会の少なかった選手や久々の代表招集選手、初先発の選手が多い中、6分にその初先発の古橋亨梧(ヴィッセル神戸)が先制ゴールを記録。しかし、9分にエフソン・パンシャンベにゴールを許し、2次予選の無失点記録がストップする。
あまり強度が上がらない立ち上がりでまさかの失点。少し押し込まれる時間帯が続き、トーンダウンした中、40分に古橋のクロスを南野拓実(サウサンプトン)が決めて勝ち越しに成功。南野はこれで2次予選7試合連続ゴールとなり、MF本田圭佑(ネフチ・バクー)の記録に並んだ。 後半には鎌田大地(フランクフルト)が入ったことで活性化すると、51分に橋本が初ゴール。さらに71分には川辺駿(サンフレッチェ広島)が決め、4-1で勝利した。 この試合で代表初ゴールを決めた橋本はゴールについて「思ったより冷静にコースも見えていましたし、当てることだけを意識してシュートを打ちました」とコメント。山根視来(川崎フロンターレ)からのグラウンダーのパスをうまく決めたが「ふかさないように、枠に入れること、ボールをミートすることを意識してその通りに蹴れたので良かったです」と語り、ボールをミートすることを考えたと明かした。 この試合ではボランチで川辺と初めてコンビを組んだが「初めて組んだので、お互いに見ながらバランス取りながらということで意識しました。良い時間帯もありましたが、なかなか上手くいかない時間帯もあったので、そこは反省点というか、改善しなければいけない点だと思います」と語り、課題が残ったとした。 自身のパフォーマンスについては「ゴールを取れたことは良かったですが、ゴールを取ることは自分の仕事ではないですし、前半は攻めあぐねていた時間帯もあったので、ボランチの位置やもう少し前に厚みを持たせることができたなと思います。試合中に修正しなければいけないことはたくさんあったかなと思うので、そこは自分の課題かなと思っています」とコメント。試合中に悪い点を変えられなかったことは課題だとした。 この試合ではなかなかトップ下に入った南野にボールが入らず、攻撃が停滞した状況に。橋本は「そこは自分の課題だと思っています。前に入れられる位置でボールを受けないといけないですし、先の展開を考えてポジショニングを取らないといけないと思います」と縦パスの少なさ、パスを出せるポジションを取れていないことを反省した。 それは多少初コンビだということも影響したとのこと。「(川辺)駿とは初めて組んだので、その辺のバランスというのはもう少し上手くやらないといけなかったと感じました」と語り、守備面でも「そこまで自分のプレーを出せたかと言われたら、手応えはそこまでないですし、改善点の方が多くあるなと感じています」と反省した。 今後については「もっともっとチームにチャンスを作るパスや、自分の立ち位置を考え直さないといけないですし、チームを上手く回すことは自分の課題なので、残り2試合ですけどより意識してやっていきたいと思います」とコメント。慎重なプレーが多かった点については「バランス見ながらやり過ぎたなということはあるかなと思います。前に絡むことやハッキリ蹴ることはやらないといけないなと思います」と、大胆なプレーが少なかったと振り返った。 今までは遠藤航(シュツットガルト)やMF柴崎岳(レガネス)と経験のある選手と組むことが多かった中、この日は自身が経験ある立場に。 その点の意識については「自分の良さも出しつつ、駿の良さを出してプレーしようと思っていましたが、入りは少し固かったと思いますし、もう少し駿を前に出して、彼を自由にプレーさせるところはもっとコミュニケーションとってやるべきだったなと思います」と、引っ張ることはできていなかったと反省した。

「慎重に入りたかった」初先発初ゴールの川辺駿、激化するポジション争いに「数字は必要」


日本代表MF川辺駿(サンフレッチェ広島)が、タジキスタン代表戦を振り返った。 7日、カタールワールドカップ(W杯)アジア2次予選の日本代表vsタジキスタン代表の一戦がパナソニック スタジアム 吹田で行われ、4-1で日本が勝利した。スタメンにJリーガー7名を並べ、これまで出場機会の少なかった選手や久々の代表招集選手、初先発の選手が多い中、6分にその初先発の古橋亨梧(ヴィッセル神戸)が先制ゴールを記録。しかし、9分にエフソン・パンシャンベにゴールを許し、2次予選の無失点記録がストップする。
あまり強度が上がらない立ち上がりでまさかの失点。少し押し込まれる時間帯が続き、トーンダウンした中、40分に古橋のクロスを南野拓実(サウサンプトン)が決めて勝ち越しに成功。南野はこれで2次予選7試合連続ゴールとなり、MF本田圭佑(ネフチ・バクー)の記録に並んだ。 後半には鎌田大地(フランクフルト)が入ったことで活性化すると、51分に橋本拳人(FCロストフ)が初ゴール。さらに71分には川辺が決め、4-1で勝利した。 この試合が日本代表初先発となった川辺。試合を振り返り「初めてスタートからだったので少し緊張感があった中で、上手く試合に入れました。自分の特徴というより、チームがやるべきことをしっかりやろうと思って試合に入ったので、それが徐々に自分を出せることにつながり、ゴールに繋がって良かったです」とコメント。立ち上がりから上手くやれたと語った。 この試合ではボランチで橋本と組んだが、あまり特徴を出し切れないプレーが続いていた。その点については「遠慮というよりは、初めてのスタートから出るということで、慎重に入りたかったですし、結果として後ろに重たくなってしまいましたが、徐々にリズムを掴んだというところでは、こんなものかなと思います」とコメント。慎重に入りたかったが、慎重過ぎた部分があったようだ。また「個人的にはもっと前でプレーしたいと思いましたが、試合が進むにつれて出せればいいかなと思っていたので、そこは良いかなと」と語り、最初から一気に押し込むという考えはなかったと語った。 一方で、想定以上にタジキスタンがアグレッシブさを見せたようにも見えたが「今までとは違った相手だと思いますし、チームも失点していない中で、プレーした選手としてはプレッシャーを少し感じたかもしれないですけど、1点決められてしまいましたが、そこで慌てずバタバタせず、追加点が取れて落ち着いたので、(失点は)反省しなければいけないですが、勝つという部分ができて良かったです」とコメント。失点してしまったことでプレッシャーを感じたが、勝てて良かったとポジティブに捉えていると語った。 試合を進めるにつれて持ち味を出していった川辺。デュエルの部分では立ち上がりは不安定さを見せたが「全部が全部自分たちのボールになるとは思わなかったですし、押し込まれている時間帯もあると思っていたので、それでもできるだけやらせずにプレーできたと思います」と、押し込まれながらもしっかりとできていたと振り返った。 また「失点する時間帯は少し繋ぐという意識が強い分、相手にチャンスを与えてしまったので、盛り返せるところでは前に大きく蹴るとか、ボールを運んで押し上げることが必要だったと思います」と反省。「それ以外は良かったと思います」と反省点はありつつも手応えを感じているようだ。 持ち上がりや飛び出しも徐々に出てきたが「ボールを前に運ぶタイミングがあれば、楔からの良いサポートが徐々に増えたと思いますし、そういうシーンが増えるこでゴールや決定機がが増えるので、どんどん増やすことと質を上げていきたいと思います」とコメント。運び出すことでチャンスが作れたと感じていたと語った。 終盤は左サイドでもプレーしたが「今までもやったことないポジションだったので、やり方というかあまりわからなかったですが、守備とそこからチャンスを作るシーンは何回かあったので良かったかなと思います」と新たなポジションでも、一定の手応えを感じたようだ。 結果を出した川辺だが、ポジション争いは激しい。東京オリンピックが終われば、さらにボランチのポジション争いは激化。その中での戦いについては「個人的にも同じポジションの選手を見ても、このチームに呼ばれることはないので、数字は必要だと思いますし、それ以外のプレーも良いプレーを出していかなければいけないですし、1人で奪い切る力をつけていかなければいけないです」と、ゴールやアシストといったわかりやすい結果を求めていきたいとコメント。その中で1ゴールを記録したが「結果が出たことは安心していますし、残り2試合あるので、そういう部分でも毎試合毎試合結果を出さないと。毎試合毎試合アピールしたいと思います」と語り、次の試合もチャンスがあればゴールを目指すと語った。

大雨の中、鬼気迫る姿でトレーニング。サンフレ一筋18年目の青山敏弘がチームにもたらすプロ魂


4月3日から始まった17連戦を、4勝6分7敗(リーグ戦:3勝5分5敗、ルヴァン杯:1勝1分2敗)の成績でフィニッシュしたサンフレッチェ広島。ここでは、サンフレOBの吉田安孝氏が、5月8日の鳥栖戦で、J1通算400試合出場を果たした青山敏弘がチームにもたらす影響力について、青山のエピソードと共に紹介する。◆史上26人目の快挙。青山敏弘がJ1通算400試合に出場
 若手選手を中心に試合が回るようになってきたことは感じますが、その中でもやはり青山の存在感は際立っています。5月1日の神戸戦では前半で3点を失ってしまいましたが、そういう状況になると、選手は足元に意識をとられがちになるものです。ただ、青山は常に縦を意識してプレーしていました。とにかくボールを持ったら何度も何度も、攻撃のメッセージを込めた縦パスを送っていました。  しかし、縦に対するほかの選手の意識がまだ薄く、ミスをしたり、ギアが下がったのは残念なポイントです。この動きを選手が共通理解できるようになれば、アタッキングサードで連携が生まれるでしょうし、縦パスへの意識、攻撃のスイッチ、裏のスペースへの走りなどができるようになり、サントスも活きてくると思います。点を奪うためには、とにかくサントスをどううまく使うかが課題です。それに加えていろんなタイプの選手が揃っていますから、各々が特徴を出し、変幻自在の攻撃を仕掛けていくのが理想ですね。  また、青山は5月8日の鳥栖戦でJ1通算400試合出場を果たしました。これまで数々のケガに見舞われ、見ているこちらも辛くなるようなことがたくさんありましたが、その度に不屈の精神で這い上がってきました。そして戻ってくる時には、ケガをする前の青山よりグレードアップして帰ってきてくれました。プレーヤーとしてはもちろん、人間的にも本当にすごい存在です。そういう選手がサンフレッチェにずっといて、ピッチに君臨している。青山の存在はサンフレッチェにとって大きな強みになっていると思います。  青山のサッカーへの情熱を表す印象的なエピソードがあります。彼の出身校である作陽高サッカー部の野村雅之監督は、高校の同級生なんですが、その野村監督から聞いた話です。プロ入り後もサッカー部の練習に顔を出していた青山が、ある日、大雨の中で現役の高校生と一緒にトレーニングをしていたそうなんです。その姿がとにかく真剣で、土のグラウンドで泥んこになりながら、スライディングもガンガンやっていたそうです。その青山の姿に高校の生徒達は刺激を受け、チームの意識が上がったと野村監督から聞きました。なんだか青山らしいエピソードだと、話を聞いたときに思いましたね。


10代で得た貴重な経験が大迫敬介を変えた。広島から世界を見据える、五輪世代の絶対的守護神


プロ2年目の若干19歳で正GKの座を手に入れ、その後A代表も経験。年代別代表の常連となり、東京五輪世代でも存在感を放っている大迫敬介サンフレッチェ広島の守護神が見据える未来について話を聞いた。◆東京五輪に向けて良い準備をしていきたい
――これまで年代別日本代表に選ばれ続け、3月にはU―24日本代表に選出されました。東京五輪出場への期待が日に日に高まっています。 「五輪出場をずっと目標にしてきたので、そこに向けての活動に参加できるのは率直にうれしいです。自国開催というのも自分のサッカー人生の中で最後になると思いますし、その年代に自分がドンピシャで当てはまっているのは幸せなことです。観戦方法など不確定なことはありますが、現段階では開催される予定のようなので、そこに向けて、しっかりと良い準備をしていきたいと思っています」 ――周りの反応はどうですか? 「五輪が目標だとずっと口にしてきたので、僕が代表に選ばれるたびに友達が連絡をくれたりします。地元の方々も応援してくださっているので、期待に応えたい気持ちは大きいです」 ――Jリーグでは連戦が続きました。4月以降はなかなか勝利することができず、5月1日の神戸戦(ノエビアスタジアム神戸)では3失点と悔しい結果になりました。 「GKとしては、勝ち点を拾っていくために失点をなくさないといけません。この数試合は失点が続いてしまい、勝ち点を拾いきれていない試合が多くて責任を感じています。相手チームに対して自分たちがやりたい試合運びがなかなかできないときに失点してしまうと、どうしても苦しい試合展開になってしまいます。なので、チームがうまくいかなくても失点をせずに、無失点の状態で試合を進めることが大切です。数少ないチャンスを味方が決めてくれて、勝ち点3をとっていくことが必要になると思うので、まずは失点を減らしていくというのが一番大事なことだと思います」 ――5月8日の鳥栖戦(駅前不動産スタジアム)では失点はないものの、0–0の引き分けに終わりました。思うような試合運びができない試合が続く中で、チームの雰囲気はどうですか? 「チームの状態は悪くないと思います。連戦なのでメンバーの入れ替わりがあり、全員にチャンスが与えられるので、みんなギラギラしている感じです。また、試合に向けて、それぞれが良い準備をしていると思います。4月からずっと試合が続いていますが、どの選手が出てもチームとして力を発揮し、良い結果を出さないといけません。まさに総力戦ですね」◆偉大な先輩の背中を見て成長 ――ポジション争いという意味では、ひとつしかないGKのポジションは、より競争がシビアです。大迫選手は2019年に公式戦デビューして以来、順調に出場機会を重ねましたが、2020年には林卓人選手とのポジション争いの末、前年より出場機会を減らしました。そして、今シーズンは再びスタメンに起用されています。 「(林)卓人さんは、僕が試合に出ているときもずっと良い準備をされています。結果が出なければ、僕ではなく卓人さんが起用されるはずです。どちらが出てもおかしくない中で、常に緊張感を持って切磋琢磨できているので、良い競争が生まれているのだと思います。また、普段から、増田(卓也)さん、川浪(吾郎)さんを含めて、4人のGKのグループで、良いトレーニングができています」 ――林選手はプロ21年目のベテランです。大迫選手にとってどんな存在ですか? 「キャリアのある先輩がそばにいてくれるというのは、僕にとって良い影響しかありません。長く現役でプレーされ、さまざまな経験を積んだ先輩と一緒に練習ができるのは最高の環境です」 ――林選手からアドバイスをもらうことはありますか? 「卓人さんは口数が多いというより、プレーで示してくれるタイプの人です。僕はその背中を見ながら、学ぶべきところはしっかりと学び、自分の武器にしていきたいと思っています。僕もチームや周りに良い影響を与えられる存在でいたいと思っているので、尊敬しています」 ――そのほかにも目標にしている選手はいますか? 「卓人さん以外だと、浦和のGK・西川(周作)さんなど、目標にしている選手はたくさんいます。プレーヤーとしてはもちろん、内面も尊敬しています」

川辺駿ってどんな選手? 攻撃的なプレースタイルのボランチ、サンフレッチェ広島で見せる持ち味は…

サンフレッチェ広島でプレーする川辺駿は、大分トリニータとの明治安田生命J1リーグ第6節に先発し、1-1で迎えた試合終盤にゴールを決めている。自陣でボールを奪ってそのまま持ち上がった今津佑太のスルーパスに反応。寄せる相手選手とボールの間に身体をうまく入れ、放ったシュートはゴールネットを揺らした。試合は後半アディショナルタイムに1点を追加した広島が3-1で勝利している。

 川辺の特徴が出たゴールだった。今季の広島では[4-2-3-1]の[2]の一角を務めることが多いが、チャンスがあれば積極的に前線に上がっていく。3列目からの攻撃参加は川辺の武器でもあり、広島の攻撃に厚みを加えている。

 ジュニアユースから広島のアカデミーでプレーする川辺は、2013年にトップチームに昇格。しかし、森保一監督率いる当時の広島は前年から連覇を達成しており、川辺は主力選手の牙城を崩すことができなかった。15年からはジュビロ磐田に期限付き移籍すると、結果的に3年間を過ごした磐田で大きく飛躍することとなる。

 磐田を率いた名波浩元監督は、川辺をシャドーで起用したこともあった。元々持っていた攻撃的センスは、1列前でプレーすることによって発揮される部分もある。相手に囲まれてもキープしてボールを前に運べる推進力や、スペースを見つけて走りこんでいくインテリジェンスと走力は、中盤の底でプレーする際もアクセントとなっている。

 Jリーグでのパフォーマンスが川辺を日本代表へと導いたが、定着するためには競争が待ち受けている。ボランチのポジションにはブンデスリーガで評価を高める遠藤航がおり、川崎フロンターレの優勝に貢献した守田英正も移籍したポルトガルのサンタ・クララでレギュラーに定着している。川辺が日本代表で持ち味を発揮することはできるだろうか。



佐々木翔が長友に負けん気をあらわ、W杯メンバー生き残りへ決意

日本代表DF佐々木翔(31=サンフレッチェ広島)が6日、7日のW杯カタール大会アジア2次予選・タジキスタン戦(パナスタ)に向けたオンライン取材に応じ、W杯メンバーへの生き残りへ決意を示した。

森保一監督は、U-24日本代表との試合からメンバーを替えることを示唆しており、佐々木にも先発のチャンスが大いにある。日本代表の左サイドバックはDF長友が定位置をつかんでいる。佐々木は長友のプレーに「予測、ポジショニング、切り替えの速さは特に素晴らしい。試合を見ながら判断が早いと感じた」と敬意を表す一方で、「自分の良さは(長友)佑都君とは違うところにある。攻撃のプラスアルファもやっていかないといけない」と、負けん気をあらわにした。

長友ら海外組は、Jリーグでの活躍を経て、海外でも圧倒した力を発揮し代表に招集されている。佐々木は、国内組だがJリーグでの活躍を踏まえての招集ということは自負している。「自分のプレーを代表で発揮することが一番。Jリーグでも、練習からリーグでいかに圧倒して出来るかを追求していくだけ」と現在の環境でさらに高みを目指す覚悟を口にする。

左サイドバックはDF小川も競争に名乗りを上げている。佐々木は「もともと競争がありますし。代表に来てからだけが競争ではない。Jリーグだけではなく、代表のピッチで結果を出すことが大事」と冷静だった。


「プレッシャーはない」DF佐々木翔、3年間のチームの進化は「完成度が高くなっている」


7日に行われるカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のタジキスタン代表戦を翌日に控え、日本代表のDF佐々木翔(サンフレッチェ広島)がオンラインのメディア取材に応じた。日本は5月28日にミャンマー代表相手に10-0で勝利。これにより無失点で6連勝を飾り、2次予選突破を決めた。
3月のモンゴル代表戦に続き、2桁得点での快勝劇となった日本。3日にはジャマイカ代表との国際親善試合が予定されていたが、急きょ中止となり、U-24日本代表と対戦。それでも3-0としっかりと結果を残した。 この先の戦いには、DF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(マルセイユ)、MF遠藤航(シュツットガルト)の3選手が東京オリンピックに向けてオーバーエイジとしてU-24日本代表に参加するため不在に。最終ラインの選手としては大きなチャンスがやってくる。 佐々木は3月の韓国代表戦以来の出場となる。現在2次予選は無失点が続いているが「大量得点、連続無失点のプレッシャーはないです」とキッパリ。「良さを出して結果を出して試合に勝つことは理想だと思いますが、対戦相手も違いますし、そこは参考にならないと思います」と語り、これまでの戦いと比較する必要はないと語った。 タジキスタンとの試合となるが「自分たちが各々の良さを出して結果を出すことが一番」とコメント。「無失点で得点を多くとって勝つということは大事なのは間違い無いです。そこを目指しながらやって行きたいと思います」と語り、出場となれば、当然無失点を目指す必要があると語った。 日本代表の左サイドバックにはDF長友佑都(マルセイユ)がいるが「予測、ポジショニング、切り替えの早さは特に素晴らしいと思いました」と長友についてコメント。「試合を見ても判断は特に早いと思いました」と語り、U-24日本代表戦のプレーを見て感じたとのこと。「自分の良さも佑都くんと違うと思うので、攻撃でもプラスアルファをどんどん出さないといけないです」と語り、強みを発揮していきたいと語った。 また「チャンスをもらえれば結果を出したいですし、誰が残って行けるかわからないので、そこは重要だと思います」と語り、「韓国戦はある程度手応えありましたけど、自分の中ではやれたこともあったと思っているので、アグレッシブに求めていければと思います」とし、強みをしっかりと試合で見せ、生き残りたいと語った。 佐々木は森保ジャパン発足時から招集され続けている。この3年間での変化については「組織として非常に完成度が高くなってきていますし、守備も攻撃も感じている部分を各々要求して擦り合わせていけていると思います」とコメント。成熟度は増していると語った。一方で、攻撃陣は組み合わせなどが変わっているが、「それは変わるというのが代表チームだと思うので、何も感じていないです」と語り、「選手によって能力が違ったり、生きていく部分は違うので、試合で上手く出せるようにコミュニケーションを出せればと思います」とコメント。前線とも上手く絡んでいきたいと語った。 最終予選前には残り3試合となる。この3試合については「チームとしては結果を出すことですし、より1試合1試合、結果を出しながら成熟度とコミュニケーションを上げていくことです」とコメント。「個人としては生き残りがあると思いますし、チャンスをもらえれば自分の良さを出してアグレッシブにプレーできればと思います」と生き残りに向けてもしっかりと結果を出したいとした。

17連戦の激闘の果てに見えた光。鮎川峻・東俊希、若手の躍動から感じるサンフレッチェの明るい未来


4月3日から始まった17連戦を、4勝6分7敗(リーグ戦:3勝5分5敗、ルヴァン杯:1勝1分2敗)の成績でフィニッシュしたサンフレッチェ広島。ここでは4月中旬から5月中旬にかけて、印象に残った試合の場面を、サンフレッチェ広島OBの吉田安孝氏が独自目線で分析する。この1カ月の間で、特に印象に残ったのは4月18日の川崎戦です。1ー1の引き分けでしたが、川崎の強さを改めて知った試合でした。
 もちろん選手一人ひとりもとても上手いのですが、川崎の強さは、球際のせめぎ合いの強さや攻守の切り替えの早さにあると思います。攻撃を仕掛けボールを奪われたとしても、守備に切り替わる時、前線の選手も一気に引いていました。こういった連動したチームの動きは、サンフレッチェも見習わないといけない部分です。ただ、同点で終わり、勝ち点1を取れたことはプラスに捉えていいと思います。  ちなみに、川崎戦での同点ゴールは、前線でサントスがボールを持ち森島につないだ、連携した動きの中から生まれました。この連携を次節の福岡戦や神戸戦で活かせれば良かったのですが、残念ながら活かすことができませんでした。福岡戦は試合内容で劣っていたわけではないのですが、徹底した対応を展開された結果、サンフレッチェの力が足りなかったと言わざるをえない試合内容でした。  ただ、この福岡戦で、今シーズンの目玉となるであろう選手は東だと確信しました。ポジションはサイドバックですが、上下運動だけでなく中にも入れます。それに加え、ゲームをつくれるし、ラストパスも送れてシュートまでもっていくことができます。このようにポジションにこだわらないプレーは、今シーズンのサンフレッチェの象徴的なスタイルです。そういった動きで、自らの対応ミスによる失点をヘディングゴールで取り返した東には、新たなサイドバック像を見せてもらいました。  東、鮎川、棚田など、若手の成長を感じる試合が増えています。なかでも5月5日、YBCルヴァン杯・横浜FM戦で、藤井から鮎川へつないだゴールは素晴らしかったですね。しかもアディショナルタイムでの劇的な同点弾でした。ゴールを決めた鮎川はストライカーとして期待を寄せている選手の一人です。

【日本代表】「隣でプレーして、見て学んできた」青山敏弘のようなパスで決定機を演出した川辺駿


6月3日のU-24日本代表戦で交代出場したMF川辺駿。5日のオンライン会見で、かつてサンフレッチェ広島でチームメイトだったFW浅野拓磨へのパスには、現在ともにプレーするMF青山敏弘の影響があると語った。

「自分にとって貴重な存在」


飛び出しに加えてスルーパスも武器に、MF川辺駿が感じた遠藤航の凄み「そのレベルを目標に」


札幌でのU-24日本代表戦を終えた日本代表は、活動の場を大阪に移し、7日に控えるカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のタジキスタン代表戦に向けて準備を進める。
すでに2次予選突破を決めている日本代表は、4日のトレーニングを休みにし、選手たちの休養に当てることに。5日から改めて準備をスタートする。 MF川辺駿(サンフレッチェ広島)が、メディアのオンライン取材に応対。川辺は3日のU-24日本代表戦に後半途中から出場。広島時代の同僚であるFW浅野拓磨への絶妙なスルーパスを出すなど、持ち味を見せる場面もあった。 浅野との関係については「試合前日ぐらいから一緒にピッチに立ったら見ておいてと言われましたし、個人的にもFWの選手はよく見るようにしていて、ゴールに繋がりそうになりました」とコメント。「個人的にもスルーパスを通すというのは持ち味だと思うので、そこは出せていると思います」と一定の手応えを感じたようだ。 次の試合はW杯2次予選。川辺としては出場すればW杯予選初出場となる。3月に継続して招集され出場機会も得ている状況だが「出場時間が増えているということは良いことだと思いますし、それだけアピールする時間があると思うので、試合に出たからには自分をアピールするのと、チームの勝利に貢献することが一番重要だと思います」とコメント。「求められていることをやりつつ、持ち味を出せればと思います」とチームコンセプトを守りながらもアピールしていきたいと語った。 一方で、ボランチのポジション争いのライバルでもあるMF遠藤航(シュツットガルト)は、試合終盤に出場。10分程度の出場だったが、U-24日本代表のパフォーマンスが大きく向上した。 遠藤については「A代表でもずっと活躍している素晴らしい選手なので、そういった選手が入るだけでクオリティが上がります。そのレベルを目標にレベルを上げていきたいです」と語り、遠藤に追いつけるようにしたいとコメント。 また「点差はもちろんありましたけど、少し押し込まれる時間帯が増えたのは感じました。どうやって守備の時間を減らして押し返していくかが大事で、そこに目を向けられることが大事です。ピッチに立った時は、そういった存在感を出せるように見習わなきゃいけないですし、盗んでいきたいと思います」と語り、遠藤のプレーを自分も発揮していけるように成長したいと語った。 A代表も引いてプレーする時間帯となったが「全体的に後ろに比重がかかったというか、ブロックを作ったといえばそうかもしれないですが、少しでも押し返さないといけない」と語り、「ボランチで出るなら、ボランチの前の選手により声をかけてプレッシャーに行ってもらう、自分たちもプレッシャーに行くことが必要だと思います」と振り返った。「もっと良くなると思いますし、感じたことを言葉にして伝えていかないといけないと思います」と、ピッチで感じた課題を発信することも必要だと語った。 川辺はスルーパスの他にも3列目からの飛び出しも特徴として持っている。川辺はポジション争いで勝つことについて「3列目の飛び出しも持ち味ですし、チャンスがあれば攻めることも重要です」とコメント。「1本のパスでチャンスを作り出すことも、個人のプレーとしては必要なことだと思います」と飛び出しやパスといった良さを出したいとかたった。 また、日本代表としてW杯出場経験もあるMF青山敏弘(サンフレッチェ広島)とは横に並んで普段からプレーしているが「広島で青山さんをずっと見てきて、隣で見てきたからこそ、狙うタイミングやボールの質は学んだので、それを全く一緒とは言わないですが、少しでも前回の試合で出せたことは良かったです」とコメント。「青山選手は改めてすごい選手だなと感じますし、自分にとって貴重な存在だなと思うので、もっともっと自分のものにしたいと思います」と、クラブでもさらなる成長をしたいと誓った。

U-20日本代表候補トレーニングキャンプのメンバー発表。鹿島の松村、広島の鮎川らが選出


日本サッカー協会は6月4日、同7から10日まで行われるU-20日本代表候補トレーニングキャンプのメンバーを発表した。招集されたのは20人。メンバーとスタッフは以下のとおり。
GK 藤田和輝(アルビレックス新潟) 北原一樹(立命館大) 野澤大志ブランドン(FC東京) DF 三原秀真(愛媛FC) 馬場晴也(東京ヴェルディ) 大嶽拓馬(柏レイソル) 吉田温紀(名古屋グランパスU-18) 田中隼人(柏レイソルU-18) チェイス・アンリ(尚志高)   MF 松村優太(鹿島アントラーズ) 小田裕太郎(ヴィッセル神戸) 松橋優安(東京ヴェルディ) 山本理仁(東京ヴェルディ) 藤田譲瑠チマ(徳島ヴォルティス) 櫻井辰徳(ヴィッセル神戸) 成岡輝瑠(清水エスパルス) FW 櫻川ソロモン(ジェフユナイテッド千葉) 染野唯月(鹿島アントラーズ) 鮎川 峻(サンフレッチェ広島) 河野孝汰(レノファ山口FC)

新たなサイドバック誕生を予感させる、クラブOBも絶賛するサンフレッチェ期待のレフティー


4月3日から始まった17連戦を、4勝6分7敗(リーグ戦:3勝5分5敗、ルヴァン杯:1勝1分2敗)の成績でフィニッシュしたサンフレッチェ広島。ここではサンフレOBの吉田安孝氏が、独自の目線で選んだ、月間(4月18日~5月8日)MVP&ベストゴール&ベストゲームを紹介する。
◆[月間MVP/川辺駿] 「自分がチームの中心なんだという気持ちでプレーしてほしい」 「チームの中心」になってほしいという期待を込めて選びました。今のサンフレッチェはまさに川辺のチーム。川辺が試合に入るとギアが上がりますし、彼がタクトを振っていると言っても過言ではないでしょう。  ただ、自分がチームの中心なんだという気持ちを、もっと前面に出してもらいたいですね。なかなか勝ち点3が取れない状況ではありますが、ボランチのところで攻撃が停滞していたら前の推進力を上げたりするなど、プレーでチームを引っ張り、精神的支柱になってほしいですね。  また、3月に日本代表に選出されてから大きく自信をつけたように感じます。青山と共にサンフレッチェの中央に立ち、チームが安定した戦いができるように引っ張っていってもらいたいです。 ◆[月間ベストゴール/VS アビスパ福岡戦の1ゴール目:東俊希]  城福監督が“変幻自在”と表現するサンフレッチェらしい動きのある展開から青山がピンポイントでクロス。それをヘッドで合わせたきれいなゴールでした。最前線の中央まで出てきて得点を取れるという、新たなサイドバック像を見せてくれましたね。 ◆[月間ベストゲーム/J1リーグ第10節:VS 川崎フロンターレ]  川崎は一人ひとりが攻守の切り替えをものすごく意識していて、その積み重ねがあっての強さだと感じました。その相手に対して1-1のドローで終え、勝ち点1をもぎ取った。もしかしたら次は勝てるかもしれないと思わせてくれた試合でした。

古橋亨梧が11番、谷口彰悟が6番など。日本代表、メンバー変更後の背番号発表


5月28日にはFIFAワールドカップカタール2022・アジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選のミャンマー代表戦を戦った森保ジャパンだが、今後の試合ではメンバーが一部入れ替わる。オーバーエイジ枠も含めてU-24日本代表に招集された選手たちが外れ、ミャンマー戦には招集されていなかったJリーグクラブ所属の選手たちが加わることになる。

ミャンマー戦から引き続き参加する選手たちの背番号に変更はない。新たに合流した国内組の選手たちはDF谷口彰悟が6番、小川諒也が16番、佐々木翔が19番、中谷進之介が20番、山根視来が22番、MF古橋亨梧が11番、坂元達裕が17番、川辺駿が21番となった。

 当初は3日にジャマイカ代表との国際親善試合が予定されていたが、対戦相手は急きょU-24日本代表に変更。その後A代表は7日にタジキスタン代表、11日にセルビア代表、15日にキルギス代表との対戦を予定している。

▽GK
1. 川島永嗣(ストラスブール / フランス)
12. 権田修一(清水エスパルス)
23. シュミット・ダニエル(シント=トロイデンVV / ベルギー)
24. 中村航輔(ポルティモネンセ)

▽DF
2. 植田直通(ニーム / フランス)
3. 室屋成(ハノーファー / ドイツ)
4. 昌子源(ガンバ大阪)
5. 長友佑都(マルセイユ / フランス)
6. 谷口彰悟(川崎フロンターレ)
16. 小川諒也(FC東京)
19. 佐々木翔(サンフレッチェ広島)
20. 中谷進之介(名古屋グランパス)
22. 山根視来(川崎フロンターレ)

▽MF
7. 守田英正(サンタ・クララ / ポルトガル)
8. 原口元気(ハノーファー / ドイツ)
9. 鎌田大地(フランクフルト / ドイツ)
10. 南野拓実(サウサンプトン / イングランド)
11. 古橋亨梧(ヴィッセル神戸)
13. 橋本拳人(ロストフ / ロシア)
14. 伊東純也(ヘンク / ベルギー)
17. 坂元達裕(セレッソ大阪)
21. 川辺駿(サンフレッチェ広島)

▽FW
15. 大迫勇也(ブレーメン / ドイツ)
18. 浅野拓磨(無所属)

「環境を変えることで成長スピードも上がっていくと思う」海外移籍組の成長曲線を感じた広島MF川辺駿「今いる環境でより成長していきたい」


日本代表は31日、6月3日のジャマイカ代表との国際親善試合に向けてトレーニングキャンプを実施した。
30日に国内組が合流。この日から、海外組と国内組が揃った合宿が行われる。 トレーニング前に選手たちがメディアのオンライン取材に応対。MF川辺駿(サンフレッチェ広島)が、W杯最終予選への思い、そしてGKの難しさを語った。 3月に続いての日本代表招集となった川辺。連続での招集に関しては「1回目よりは驚きは少なかったですが、2回目選ばれることがどれだけ大変かも感じていたので、個人としては嬉しかったですし、周りも喜んでくれたので、すごい舞台だし、すごい活動に参加できるんだなと改めて感じています」と、改めて日本代表に選ばれる凄さを実感したようだ。 前回日本代表の活動に参加して感じたことについては「練習から感じる強度やスピード感は、Jリーグとは少し違うレベルにありました。早いだろうなと思っていましたが、思っていたよりも早いスピードで練習や試合が行われていたので、個人的にもまだまだ足りない部分だと思いますし、肌で感じるしかないことだと思うので、少しでも自分のものにしたいですし、差を感じる事でも成長になると思います」とコメント。今までの環境との大きな差を感じたとした。 また「前回から2カ月ぐらい空きましたが、個人的にはスピードを少しずつ意識してプレーしたと思うので、またこの舞台で感じられることは嬉しいです」と語り、「どれだけ成長したか、自分でもプレーしたいですし、感じられると思うので、成長するために色々吸収したいと思います」と、さらに成長することを誓った。 全開で感じた差については「球際だったり、局面局面のバトルは前回の合宿ですごく言われていたところなので、そういった部分はこのチームというか、レベルの高い環境では非常に重要だと感じています。チャンスがあれば早く攻めるということもあります」とコメント。「選手の組み合わせもあると思いますが、自分も早くそのレベルに持っていきたいですし、周りに合わそうと考えすぎると難しいので、自分のプレーを意識して、いきなりスピードを上げてもミスが増えると思うので、自分のプレーを出して、周りの選手に合わせることも必要です」と語り、プレースピードの差をあげながらも、徐々についていきたいと語った。 広島時代の森保一監督も知っている川辺。当時との違いについては「広島の頃とサッカーもフォーメーションも全然違いますし、どれが変わってというのは難しいですが、日本代表という選手としてチームとして戦うという部分はすごく強調されていますし、戦うという部分が一番重要です」とコメント。「広島の頃から言われていましたが、より強く強調されていたと思います」と語り、チームとして戦っていく基本のコンセプトは変わっていないようだ。 自身の成長については「成長している段階だと思いますし、だからこそこのチームに呼ばれたと思うので、周りの選手と遜色なく、戦う部分や強度で並んで、そこから自分のプレーを出していかないといけないです」と語り、「練習や試合で出していきたいですし、同じポジションの選手を見習って、吸収できると思うので、色々な選手から学びたいと思います」と、今回の活動でもさらに成長したいと語った。 そのためにも日頃から意識を変えているという川辺。「普段やっている環境が違うので、もちろんスピード感の違いはあると思いますが、自分のパススピードや判断の速さは、自分だけでも変えられると思います」とコメント。「プレッシャーのスピードも全然違うなと感じたので、練習だったりJリーグの試合でも、プレッシャーに行き切ることは足りていないと思っていたので、プレッシャーに行き切ることを意識しましたし、プレッシャーに行きすぎて危ないシーンもあったと思うので、自分の間合いや行けるタイミング、入れ替わってはいけないタイミングもしれています」と、問題意識を持って特にプレス面では意識を高くしたと語った。 また「個人的な意識だけでも十分変われると思いますし、スピード感は代表でやる回数が多ければ多いほど慣れてくると思うので、最初はびっくりしましたが、徐々に慣れていくことだと思います」とコメント。「今キャンプで練習もたくさんあると思うので、毎回毎回、そのプレッシャーを掻い潜れるようにとか、良いプレッシャーをかけられるようにやっていければと思います」と、貪欲に成長したい意欲を語った。 一方で、MF橋本拳人(FCロストフ)やMF守田英正(サンタ・クララ)は、海外に移籍して間もないが、大きな成長を遂げている。同じポジションの選手については「もちろん年齢的な部分だったり、個人のプレースタイルはあると思いますけど、海外に行った選手を見ると、成長スピードや角度は格段に上がっているのはやっていて感じます」とコメント。「自分もそういう環境を変えることで成長スピードも上がっていくと思いますが、それはチームとの兼ね合いもあると思いますし、Jリーグでももちろん、成長できると思います」と語り、海外へ行きたい気持ちもありながら、今の環境で成長すると語った。 また、「Jリーグで常に結果を出せているわけではないので、毎試合毎試合結果を出したいと思っていますし、練習から意識を変えることで自分も成長すると思います」とし、「意識の変化を見て周りの選手もより意識して成長できるとは思うので、海外組だからJリーグ組だからということではなく、今いる環境でより成長していきたいですし、結果を出し続けることは重要だと思います」と語理、「Jリーグでもっともっと存在感を出していかなければいけないと思います」とリーグ戦でも結果を求めたいとした。 2人との差には、3列目からの飛び出しという武器もある川辺。自身の強みについては「飛び出しだったり、飛び出した先でのプレーの質は自分の強みだと思います」とコメント。「シュートを打つというのも強みですが、より確率が高いところへのスルーパスなどは出せるので、そこは自分の強みです。試合に出るからには、そういう部分も出していければと思いますし、結果を出し続けないと自分は呼ばれない立場だと思うので、結果を常に残そうと考えています」と、今回の4試合でも結果にこだわっていきたいと語った。

【日本代表】川辺駿が代表活動で目指す成長と貢献「肌で感じることでしか、自分のものにはならない」


日本代表MF川辺駿が、初選出の経験とその後の成長の手応えを、今回の活動に生かしていく決意を語った。海外組がメンバーの多くを占める現状で、Jリーグで成長していくための意識についてもコメントしている。

「まずはJリーグで、もっと存在感を」

広島がクロスを中心に攻めるも東京の堅守に阻まれ引き分け/東-広17節

<明治安田生命J1:東京0-0広島>◇第17節◇30日◇味スタ

互いに決め手を欠いて引き分けた。前半から積極的に仕掛けたサンフレッチェ広島は両サイドからのクロスを中心に攻めたが、GK波多野ら相手の堅守に阻まれた。FC東京は後半

に永井や三田がゴールに迫ったが、得点に至らなかった。(共同)


【FC東京vs広島プレビュー】原点回帰で勢いを取り戻したいFC東京…広島は長期連戦の最後を白星で飾れるか

◆■FC東京 自分たちの目指すスタイルを体現して、前節の完敗を払拭できるか

プラス材料】
 第14節の柏レイソル戦と第15節のガンバ大阪戦に勝利して連勝を記録。攻守にアグレッシブな戦いを取り戻し、浮上の兆しをつかんでいた。それだけに前節の清水エスパルス戦は残念な敗戦となったが、2失点は相手のセットプレーによるもので、修正は比較的容易と言えるだろう。

 また、ここ数試合はボール支配率やパス成功数も高まってきており、これまでの「速攻一辺倒」からの脱却がうかがえる。もともと2021年は「連動した形での崩し。コンビネーションプレーで得点する」ことを目指してシーズンインしたが、長谷川健太監督はその過程において「これまでに出来ていたこと、球際の強度やアグレッシブな姿勢が薄れていた時期がある。遅すぎたかもしれないが、そこに気づけたことは大きい」とも振り返る。立ち返るべきチームベースがあることをプラス材料としたい

マイナス材料】
 右サイドバックとして先発のメドが立っていたMF内田宅哉が清水戦で負傷。好パフォーマンスを見せていただけに、チームにとっても痛いマイナス材料だ。その不在を埋めるのはDF中村拓海か。DF岡崎慎を起用する可能性もあるが、次の試合まで3日間のインターバルしかなく、アクシデントに対応する力が試されることになる。

 清水戦の失点は14分、前半アディショナルタイム、49分と時間帯が悪かった。もう一度試合への入り方を見つめ直し、要所を締める判断力や集中力を高める必要性がある。

 今節はJリーグYBCルヴァンカップを含めた5連戦の締めくくりでもあり、メンバーの大きな入れ替えはないはずだが、チームコンディションは気がかりなところ。サンフレッチェ広島に対して走り負けてしまえば、勝利は見込めなくなる。

文:totoONE編集部

◆■サンフレッチェ広島 慣れ親しんだ布陣への変更でパフォーマンスが向上

プラス材料】
 第15節のセレッソ大阪戦は逆転勝ち、前節の浦和レッズ戦は後半アディショナルタイムのMF川辺駿のゴールによって引き分け。失点してもすぐに取り返す粘り強さを発揮して、2試合で勝ち点4を積み上げた。

「3-4-2-1」にフォーメーションを変更し、慣れ親しんだ形になったことで特に最終ラインが生き生きと躍動。不運もあって失点はしているが、具体的なピンチの数は減った。

 また、サイドの位置が高くなったことで、MF柏好文やMF藤井智也といったワイドプレーヤーが仕掛ける頻度も増した。得点はセットプレーカウンター、ミドルシュートという形ではあるが、狙いとするサイドフットボールをする戦い方がチャンスを量産している。

マイナス材料】
 17連戦もいよいよ最後の1試合。疲労はピークに達している。

 C大阪戦でも浦和戦でも、試合内容は全体として悪くなくても、運動量に問題をどうしても抱えがちだ。判断の質も落ち、ミスが増えて、相手にリズムを与えてしまう。どちらの試合もゲームの主導権を握っていたのに、ちょっとした隙を突かれて失点してしまった。この悪癖がなければ、スコアも勝ち点も違う様相になっていたはずだ。

 故障者の連鎖も止まらず、せっかく戻ってきたFW永井龍も第14節の徳島ヴォルティス戦で負傷し、FC東京戦での復帰は微妙。また、浦和戦で活躍したMFハイネルも試合途中に体調不良を訴えて交代。FC東京戦に出場できるかどうかは、全く分からない。

文:紫熊倶楽部 中野和也


広島V弾浅野「マジで、ほんまに頼むと」VAR検証で5分待たされ

<明治安田生命J1:C大阪1-2広島>◇第15節◇23日◇ヤンマー

サンフレッチェ広島が逆転で2試合ぶりの勝利を挙げた。1点を追う後半にジュニオールサントス、浅野雄也の両FWが連続得点し、2-1でC大阪を破った。勝ち点24の広島は9位に浮上、セレッソ大阪は同22で10位に後退した。

 

勝ち越しの今季4点目を決めた広島FW浅野は「マジで(判定に)ほんまに頼むと思っていた」。後半14分の自身のゴールを巡り、その約30秒前に自陣ゴール前でDF荒木にハンドの可能性があり、VAR検証で約5分も待たされた。ハンドならC大阪にPKが与えられ、浅野の得点も取り消しになったため「(待っていて)むちゃくちゃ気まずい雰囲気」。結局は得点が認められ、今季初の3バックでも結果が出た。


J・サントスの1G1Aで広島が逆転勝利! C大阪は“長居ラストマッチ”を白星で飾れず


23日、明治安田生命J1リーグ第15節でセレッソ大阪とサンフレッチェ広島が対戦した。

 直近のリーグ戦3試合で2分1敗と勝利から遠ざかっているC大阪は、前節終了時点で9位。7月からは改修を終えた『ヨドコウ桜スタジアム』を本拠地として使用するため、今節は『ヤンマースタジアム長居』でのラストマッチで4試合ぶりの白星を目指す。一方の10位広島は直近の公式戦で2連敗中。ともに上位進出へきっかけを掴みたい一戦となった。

 最初のチャンスは広島だった。10分、敵陣中央で味方からの横パスを受けたMF柏好文が、右足で無回転気味のシュート。ボールは枠の右上を襲うが、C大阪のGKキム・ジンヒョンが横っ飛びでセーブを見せる。

 広島は32分にもチャンスを迎える。相手のゴールキックをDF荒木隼人が跳ね返すと、MF青山敏弘がワンタッチで相手ディフェンラインの裏へパス。これに反応したFWジュニオール・サントスがフリーで敵陣ペナルティエリアへ進入し右足のシュートを放つ。しかしボールは右ポストに嫌われ、先制点には至らない。広島は38分にも左サイドからカットインしたMF藤井智也が右足でミドルシュートを放つが、今度はキム・ジンヒョンのセーブに防がれる。

 対するC大阪はなかなか決定機を生み出すことができず、結局試合はスコアレスでハーフタイムとなる。

 迎えた後半開始早々、C大阪が先制に成功する。47分、左CKを獲得するとキッカーはMF清武弘嗣。右足インスイングのボールが広島GK大迫敬介の上を越えると、最後はこぼれ球をMF奥埜博亮がゴールへと押し込んだ。

 しかしその3分後、広島もセットプレーから同点に追いつく。こちらは右CKからMF森島司がアウトスイングのボールを上げると、ニアサイドでDF野上結貴が頭でフリック。ファーサイドにポジションを取っていたJ・サントスがワントラップからシュートを決めた。瞬く間にスコアは同点となる。

 追いついた広島は59分、逆転に成功する。センターサークル付近でボールを受け前を向いたJ・サントスが、追走する相手選手を振り切り敵陣中央へ進入し前線へ絶妙なスルーパスを供給。これに反応し抜け出したFW浅野雄也がキム・ジンヒョンを振り切ると、ペナルティエリア左から左足でゴールへと流し込んだ。直前のシーンにVARのチェックが入るが得点は認められ、スコアは1-2となる。

 その後ホームのC大阪が攻勢を強めるも、決定機を創出するには至らず。後半アディショナルタイムには10分が設けられるが、広島は素早い帰陣と組織的なディフェンスでC大阪の同点弾を許さない。

 そして試合は結局、1-2で終了。アウェイの広島が、J・サントスの1ゴール1アシストの活躍で公式戦3試合ぶりの勝利を収めた。一方のC大阪は、“長居ラストマッチ”を勝利で飾ることはできなかった。

【スコア】
セレッソ大阪 1-2 サンフレッチェ広島

【得点者】
1-0 47分 奥埜博亮(セレッソ大阪)
1-1 50分 ジュニオール・サントス(サンフレッチェ広島)
1-2 59分 浅野雄也(サンフレッチェ広島)

倒れない姿はまさに重戦車 広島FWサントスが見せた圧倒的なフィジカル


ゴールを記録したサントス

今季は序盤から好調をキープしていたものの、そこからいきなり6戦勝ちなしと苦しい流れとなっていたサンフレッチェ広島。それでも、ガンバ大阪戦で白星を挙げ、23日に行われたセレッソ大阪戦では逆転勝ちと良い流れが出来つつある。そんなセレッソ戦で2得点に関与し、広島に勝ち点3をもたらしたのはジュニオール・サントスだ。

2019年に柏レイソルに加入したサントスだが、出場機会が少なく横浜F・マリノスに期限付きでの移籍を果たした。そこで13ゴールを決める大活躍で自身の実力をアピールし、今季から広島に在籍している。

ここまでは16試合に出場し、3ゴールと昨季と比べると見劣りするが、出場した試合では前線で攻守に大きく貢献している。身長188cmと大柄な体格もあってかキープ力が高く、雑なロングボールでも収めてくれるのはチームとしては非常にありがたい存在だ。また、キープできなくても前線でファウルを貰うことができる上手さも兼ね備えており、押し込まれた守備陣を助けられる選手である。

セレッソ戦でも[3-4-2-1]の最前線で先発となったサントスはシャドーの浅野雄也と息の合った連携を見せており、2人のカウンターの威力は凄まじいものがある。後半59分の逆転弾の場面はサントスがフィジカルの強さを見せ、相手選手をはずしてスルーパスを供給。受けた浅野は角度のないところだったが、うまくゴールネットを揺らして見せた。

その後も攻守に渡って強さを見せたサントス。終盤に交代となりピッチに下がったが、2得点に関与した素晴らしいパフォーマンスはマン・オブザ・マッチ級の活躍だったと言える。次節は好調浦和レッズとの対戦が予定されており、サントスのゴールに期待したい。

広島助っ人FW、相手を弾き飛ばす“重戦車ドリブル”にファン感嘆 「半端ないって!」


この日1点を挙げたJ・サントス、後半14分に力強いドリブルで浅野のゴールをお膳立て

 サンフレッチェ広島は23日、敵地でのJ1リーグ第15節セレッソ大阪戦を2-1で制した。FWジュニオール・サントスが同点弾、MF浅野雄也の決勝弾で勝負を決めたが、2人によるチーム2点目にスポットライトが当てられている。

 後半2分に先制を許した広島は、同5分にコーナーキックをDF野上結貴がそらし、ファーサイドでJ・サントスが右足で蹴り込み、あっという間に同点とする。

 さらに後半14分、広島はJ・サントスが中盤でボールを持ち、力強いドリブルで背後からチャージに来た相手DFダンクレーを弾き飛ばして前進。冷静にスルーパスを送ると、反応した浅野がフリーでボールを受け、ドリブルでペナルティーエリア内左まで運んで飛び出したGKキム・ジンヒョンをかわすと、左足シュートをゴールに突き刺した。

 スポーツチャンネル「DAZN」公式ツイッターは、「浅野雄也決めた! GK交わして逆転弾」「ジュニオール・サントスの重戦車のような豪快な突破がチャンスを演出」と綴り、動画をアップ。浅野の見事なゴールはもちろん、決勝点を演出したJ・サントスに対して「ジュニオール・サントスの突破半端ないって!」「サントス ダンクレー吹っ飛ばしてる」「引っ張る手よりも強い体幹」とファンから感嘆の声が上がっていた。

サンフレッチェ広島がセレッソ大阪に逆転勝利。浅野雄也の決勝点で接戦制す【J1第15節結果】


【セレッソ大阪 1-2 サンフレッチェ広島 J1第15節】

 明治安田生命J1リーグ第15節のセレッソ大阪対サンフレッチェ広島戦が23日に行われ、アウェイの広島が2-1で勝利を収めた。

勝ち点1差で9位と10位に並ぶ両チームの激突は、前半30分過ぎからアウェイの広島に決定機が相次ぐ。32分にはフリーで裏へ抜け出したジュニオール・サントスがGKとの1対1からシュートを放ったが惜しくも左ポストを叩いて先制ならず。その後も野上結貴や藤井智也のシュートをGKキム・ジンヒョンがファインセーブで阻み、C大阪が苦しい時間帯を乗り切った。

 そして後半開始直後に先制点を奪ったのはC大阪。47分、左CKから清武弘嗣の上げたクロスがGKの頭上を越えたあと相手DFの足に当たってこぼれ、最後は奥埜博亮が至近距離から押し込んだ。

 だが広島もそのわずか3分後に同点に追いつく。右CKから森島司のクロスを野上が頭で触り、ファーポストへ流れたボールをジュニオール・サントスがワントラップから蹴り込んでスコアは1-1に。

 さらに59分、J・サントスからのスルーパスを受けて抜け出した浅野雄也がGKもかわして角度のない位置からのシュートでネットを揺らす。VARによる確認に数分間の長い時間を要したが、最終的に得点が認められ広島が2-1と逆転した。

 広島はC大阪にボールを握られながらも集中して対応し反撃を許さず。VAR判定の影響で10分間と長く取られたアディショナルタイムを経て2-1のまま勝利を収めた。

【得点者】
47分 1-0 奥埜博亮(C大阪)
50分 1-1 ジュニオール・サントス(広島)
59分 1-2 浅野雄也(広島)

W杯準優勝メンバーから青山敏弘まで【サンフレッチェ背番号の系譜】


『10』に代表されるように、サッカー界においてもたびたび話題として取り上げられるのが、各選手の背負う背番号だ。ここではサンフレッチェ広島の選手に特化し、時代を彩った名選手の足跡を背番号と共に振り返る。

石倉利英(スポーツライター)

【C大阪vs広島プレビュー】長居でのラストマッチに臨むC大阪…広島は得意の敵地で4年連続勝利を目論む

セレッソ大阪 白星で悪い流れを断ち切り、有終の美を飾ることができるか

【プラス材料】
 前節のヴィッセル神戸戦は先制したものの、土壇場のラストプレーで同点弾を浴び、1-1の悔しいドローに終わった。勝ち点2を失った格好だが、守備は安定しているので不安材料は少ない。

 攻撃面では、神戸戦でMF坂元達裕にリーグ戦9試合ぶりのゴールが生まれたことが好材料だ。気鋭のドリブラーは20日に発表された日本代表のメンバーにも選出。今節のサンフレッチェ広島戦でも、日の丸を背負うに値する違いを見せられるか注目が集まる。

 7月からは改修を終えた『ヨドコウ桜スタジアム』を本拠地として使用するため、今節は『ヤンマースタジアム長居』でのラストマッチになる。クラブとしては「おおきに!ヤンマースタジアム長居」記念企画も実施。リモートマッチ(無観客試合)だが、有終の美を飾るべく選手たちの士気は高い。

【マイナス材料】
 神戸戦の結果を受け、現在はリーグ戦3試合未勝利。ここ5試合で4得点と、攻撃陣に元気がないのが大きな課題と言える。FW大久保嘉人やFW中島元彦らケガ人が複数出ていることも影響しているが、レヴィー・クルピ監督の目指す「魅力ある攻撃サッカー」の実現には、まだまだ道半ばという印象だ。

 また、試合運び、特に終盤のゲームの締め方は喫緊の課題。神戸戦のように終盤に失点して勝ち点を落とした展開は今季、実に6試合にも上る。交代カードの切り方を含め、チームとして「どう戦うのか」を今一度見つめ直す必要がある。

 J1における『ヤンマースタジアム長居』での広島戦は、2018年から3試合続けて0-1での敗戦と苦杯をなめ続けている。復調のきっかけをつかむためにも、その悪い流れを断ち切りたい。

サンフレッチェ広島 負傷者が続々と復帰。FWの得点で嫌な雰囲気を払拭したい

【プラス材料】
 水曜日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ第6節のベガルタ仙台戦で、4月10日の第9節の湘南ベルマーレ戦以来、約1カ月半ぶりにFWドウグラス・ヴィエイラが実戦に復帰。短い時間ではあったが、しっかりとプレーをやり抜くことができた。本人は試合後に「コンディションがまだまだ。期待されているD・ヴィエイラの姿に早く復活したい」と悔しさを滲ませていたが、いずれにしても彼がゲームに戻ってきたことは好材料だ。

 また、負傷離脱組のうち、MF柴﨑晃誠とMF土肥航大がルヴァンカップの仙台戦で復帰。連戦の終盤にきて、ようやく選手たちが揃ってきた。ルヴァンカップで2試合に出場したユース所属のFW棚田遼のプレーにも手応えあり。リーグ戦でもチャンスが巡ってくるかもしれない。

【マイナス材料】
 第20節のガンバ大阪戦を2-1で制して7試合ぶりの勝利をつかみ、ほっと一息をついたと思ったら、前節の徳島ヴォルティス戦は0-1で敗戦。勝てばプレーオフステージ進出の可能性もあったルヴァンカップの仙台戦は、攻守に躍動感が見られず0-3の完敗を喫した。

 17連戦という近年では稀に見る大連戦によって、チームのコンディションは大きく低下。体の動きだけでなく、判断スピードにも大きな影響を及ぼしているのが厳しい。また、ケガによる長期離脱から復帰したばかりのFW永井龍が徳島戦で再び負傷離脱。厳しい台所事情はまだまだ続いている。

 エースとして期待をかけていたFWジュニオール・サントスも第3節の北海道コンサドーレ札幌戦以降、14試合無得点。3月21日に行われた第6節の大分トリニータ戦でFW鮎川峻が決めたのを最後に、FW登録の選手のゴールがないという状況が続いている。


仙台ルーキーFW加藤千尋が大暴れ!!「10年に一度」のゴラッソ含む1G1A、惨敗広島はPO進出ならず


[5.19 ルヴァン杯D組第6節 仙台3-0広島 ユアスタ]

 ルヴァンカップは19日、グループリーグ第6節を各地で行い、D組のベガルタ仙台サンフレッチェ広島を3-0で破った。流通経済大出身のルーキーFW加藤千尋が1ゴール1アシストの大活躍。一方、広島は勝てばプレーオフステージ進出が決まる状況だったが、3失点の惨敗でグループリーグ敗退となった。

 試合の主導権を握ったのはすでにグループリーグ敗退が決まっていた仙台。まずは前半12分、中盤からの浮き球のスルーパスを受けたDF真瀬拓海がペナルティエリア内でトラップし、シュートチャンスを迎えると、後方からDFエゼキエウのチャージを受けて転倒。PKの笛は鳴らなかったが、1点ものの決定機を迎えた。

 仙台は前半15分、左サイドを突破したDF蜂須賀孝治のクロスにMF佐々木匠が合わせるも、ボレーシュートは左枠外。その後は広島がやや盛り返したが、仙台が先に試合を動かした。前半34分、MF松下佳貴の浮き球パスに加藤千が左サイドに抜け出すと、折り返しのボールに佐々木が反応。今度は右足ダイレクトで落ち着いて流し込んだ。

 仙台はさらに後半11分、左サイドから蜂須賀がスローインを送り込むと、これを振り向きざまに受けた加藤千が角度のないところから果敢なボレーシュート。これがファーポストに当たってゴールマウスに吸い込まれ、仙台が2点のリードを奪った。まさかの位置から決まったゴラッソには、中継で解説を担当した佐藤寿人氏も「10年に一度くらいの素晴らしいゴール」「世界に配信されるゴール」と絶賛した。

 なおも止まらない仙台は後半30分、敵陣にプレッシャーをかけたDFアピアタウィア久のボール奪取からFWマルティノスが右サイドを切り裂き、カットインシュートでゴール。グループリーグ敗退が決まっていた状況で、意地のゴールラッシュを披露した。

 仙台は後半44分、高校2年生で仙台ユース所属のFW加藤壱盛がピッチに立ち、Jリーグデビュー。完勝劇に花を添えた。一方、他会場で2位の清水エスパルスが敗れたため、3位の広島は勝てばグループリーグを突破するチャンスがあったが、この敗戦で敗退が決まった。

サンフレッチェ広島の佐々木翔、川辺駿が再び日本代表に選出


5月20日、サンフレッチェ広島佐々木翔川辺駿が『2022FIFAワールドカップカタールアジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選』と、『キリンチャレンジカップ2021』の日本代表メンバーに選出された。
両者は今年3月の『国際親善試合』及び『2022FIFAワールドカップカタールアジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選』でも代表入りを果たしている。以下は両選手のコメント。 【佐々木翔】 「日本代表に選ばれて光栄です。多くの試合が組み込まれているなか、チームの力になれるように精一杯頑張ります。応援をよろしくお願いします」 【川辺駿】 「前回に続き、日本代表に選出されてうれしく思います。ヨーロッパの強豪との対戦もありますし、多くの試合がありますので、自分の力をしっかりとアピールしたいと思います。また、新型コロナウイルスで厳しい状況が続いていますが、日本のために頑張ります。応援をよろしくお願いします」 ■『2022FIFAワールドカップカタールアジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選』 6月7日(月)、対タジキスタン代表/大阪 6月15日(火)、対キルギス代表/大阪 ■『キリンチャレンジカップ2021』 6月3日(木)、対ジャマイカ代表/北海道 6月11日(金)、対セルビア代表/兵庫)

『国際親善試合』のU-24日本代表メンバーに、サンフレッチェ大迫敬介が選出


5月20日、サンフレッチェ広島大迫敬介が『国際親善試合』の日本代表メンバーに選出された。
【大迫敬介】 「U-24日本代表に選出されてうれしく思います。国際親善試合では自分の力もそうですが、チームのパフォーマンスもしっかり発揮したいと思います。結果にこだわり、勝利を掴み取れるよう1日1日を大事にしていきたいと思います。応援をよろしくお願いします。」 ■『国際親善試合』 6月5日(土)、対U-24ガーナ代表/福岡 6月12日(土)、対ジャマイカ代表/愛知

J1広島 緊急事態宣言下でも“サンフレ・ファミリー”とともに戦う

4月25日、東京都、大阪府、京都府、兵庫県で発令された3度目の緊急事態宣言は、5月16日から広島県もその対象となった。飲食店だけでなく大型商業施設も軒並み休業に追い込まれ、街のにぎわいも消えた。  だが、そういう状況の中でプロ野球とJリーグは観客動員に上限が設定されているとはいえ、有観客試合が認められた。昨年、感染拡大防止のために専門家らと強力なチームをつくって取り組んだこと。様々な制限やルールを設けながらスタッフやファンが節度を守り、感染対策に最善を尽くしたこと。これら安全・安心への真摯(しんし)な取り組みが「スタジアムでのクラスター発生0」という実績となり、今回の措置につながった。  緊急事態宣言下でも有観客試合ができることになったことで、J1広島の城福浩監督も安堵の表情を浮かべた。  「上限があるとはいえ、サンフレッチェ・ファミリーの方々に来ていただいて試合できるのはありがたい。Jリーグがしっかりと選手、スタッフ、ファミリーの方々を守るルールをつくってやってきた成果だと思っています」  このコロナ禍でJリーグの取材環境も様変わりした。選手の取材もリモートでの対応がほとんどで、練習も多くのチームが非公開。  しかしサンフレッチェは、感染拡大防止のためにサポーターの練習見学はお断りしているが、報道陣には公開。取材者の体調チェックやソーシャルディスタンスの確保など、感染対策に十分配慮した上で対面での取材を受けいれている。こういう状況でも応援してくれる人々に少しでも「活きた情報」を届けたいというクラブの想いの結実である。  5月26日、緊急事態宣言下の対浦和戦は最大5000人の観客数で開催される。「応援に来ていただけるみなさんと一緒に、スタジアムで(勝利を)喜び合いたい」(城福監督)  17連戦という過酷な日程の中、蓄積疲労は限界。それでも、応援してくれるサンフレッチェ・ファミリーのために、選手たちは闘う。(紫熊倶楽部・中野和也

【広島】「決めるべきところで決めないと」ホームでの完封負けを悔やむ浅野雄也


サンフレッチェ広島FW浅野雄也が、チャンスを生かせなかった末の敗戦を悔やんだ。自身も含めて多くのシュートを放ちながらも決められず、0-1の完封負け。試合後は反省の言葉ばかりが口を突いた。2021年5月15日 J1リーグ第14節(@Eスタ:観衆3,190人)

前節勝利の勢いを持続できず


徳島が岸本のゴールで競り勝つ 広島は攻勢も及ばず/広-徳14節


<明治安田生命J1:広島0-1徳島>◇第14節◇15日◇Eスタ 徳島ヴォルティスが競り勝った。後半18分、中盤でボールを奪ってカウンターで攻め込み、垣田のパスに走り込んだ岸本がGKの動きをよく見て蹴り込んだ。 サンフレッチェ広島は左右のクロスなどでゴールに迫り、終盤も攻勢だったが相手の守備に阻まれた。

広島川辺V弾で7戦ぶり勝ち点3、G大阪5戦未勝利/G-広20節

<明治安田生命J1:G大阪1-2広島>◇第20節◇12日◇パナスタ

最近6戦勝ちがなかったサンフレッチェ広島が前半36分、DF佐々木が今季初得点となる先制ゴール。MF森島のFKを得意のヘッドで決めた。

最近4戦未勝利だったガンバ大阪は前半44分、CKからFW一美がヘッドで同点ゴールを挙げた。J1通算5点目だが、今季初、G大阪在籍で初ゴールとなった。

同点で迎えた後半20分、広島は相手CKからカウンターで最後はMF川辺が右足で勝ち越し点。競り合いを制し、7戦ぶりの勝利となった。開幕から依然1勝のG大阪は5戦未勝利。


広島でくすぶる“ナンバー10” 勝てないチームの救世主となるか?


ここまで全試合に出場している森島

城福浩体制4年目となっているサンフレッチェ広島。昨季は8位フィニッシュと思うように上位を狙えなかった中で、今季はリーグ制覇を目指したいが、直近6試合で白星ゼロと苦しい状況に陥っている。開幕から8試合負けなしを続けていただけに、速くこの状態から脱出したいところだ。そんな中で少し気がかりなのは直近6試合で2得点の決定力不足が問題となっている攻撃陣だ。守備陣に安定感があるかと言われればそうではないが、得点を取れないと勝利はない。こんな状況を打破できるかもしれない背番号「10」の森島司に期待が集まる。

2016年から広島に在籍している森島。2019年にはACLでプロ初ゴールを記録すると、左のシャドーでレギュラーに定着し、その活躍が認められ代表にも選出されている。

今季もここまで14試合に出場し、監督からの信頼を得ているが1ゴールともう少し頑張って欲しいところだ。

どうしても白星が欲しい中で行われた明治安田生命J1リーグ第13節、サガン鳥栖との一戦では左サイドハーフとして先発を果たした森島。前半13分には左サイドで獲得したFKから左ポスト直撃のシュートを放つなど精度の高いシュートを見せた。また、細かい局面でのアイデアに優れており、卓越したサッカーセンスがうかがえる。

この日は鳥栖の右ウイングバックを務める飯野七聖の積極的な攻撃参加への守備対応に追われており、攻撃にはあまり絡めていなかった印象だ。その代わり守備では飯野を完封しており、対人での強さを見せていた。また、終盤での走り負けしないタフネスを持っており、現代サッカーで必要とされている走れる上手い選手だ。

背番号「10」に期待されるように、より攻撃で輝く姿が見たい選手であることは間違いない。森島がより輝いていたシャドーのポジションは無くなってしまったが、他のポジションでの輝ける選手に成長して欲しい。

広島FW永井龍に第2子次男が誕生


サンフレッチェ広島は10日、FW永井龍(29)に第2子となる次男が広島県内の病院で9日に誕生したと発表した。体重は2896グラム。

セレッソ大阪出身の永井は、名古屋グランパスなどを経て、松本山雅FCから20年に広島に移籍。主にスーパーサブとして昨季は15試合1得点、今季は1試合無得点。

サンフレッチェ広島、最強の助っ人は誰だ!? 歴代外国人得点ランキング1~5位。首位は韓国からきたレジェンド。ハシェックは何位?

5位:優勝に貢献した元チェコスロバキア代表

チェルニー(チェコ)
生年月日:1962年10月11日
Jリーグ通算成績:67試合/25得点
在籍時期:1992-94
チェコスロバキア代表歴があるチェルニーは、1992年にサンフレッチェ広島に加入。1994年までプレーした。

1994年にサンフレッチェ広島はサントリーシリーズで優勝。チャンピオンシップでヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)に敗れて年間優勝は逃したが、2年連続の2ケタ得点などで存在感を示し、躍進の原動力の一つとなった。

 サンフレッチェ広島でのキャリアを終えた時点で32歳だったチェルニーは、その後母国に戻って長くキャリアを続けた。2000年にはチェコ2部で17ゴールを挙げてシーズン得点王に。同リーグの最年長得点王記録を更新し、2002年まで現役としてプレーしている。

4位:ガンバからきた大物助っ人


パトリック(ブラジル)
生年月日:1987年10月26日
Jリーグ通算成績:61試合/27得点
在籍時期:2017-19

 2017年シーズン途中にガンバ大阪からやってきたパトリックは、サンフレッチェ広島でも見事な得点力を披露した。

 特に2018年の活躍は驚異的だった。J1で33試合に出場して20ゴールを挙げている。これは名古屋グランパスのジョーに次いでリーグ得点ランキングの2位の数字だ。この年はJリーグの優秀選手賞を受賞している。

 かつて日本帰化の意思があることも口にしたパトリックは、2019年途中にガンバ大阪に復帰。今もJリーグで活躍を続けている。


3位:初期のサンフレッチェで攻撃をけん引


ハシェック(チェコ)
生年月日:1963年9月6日
Jリーグ通算成績:55試合/30得点
在籍時期:1994-95

 元チェコ(チェコスロバキア)代表の常連選手だったハシェックは、1994年にサンフレッチェ広島に加入した。

 キャリアの中でさまざまなポジションをこなしてきたハシェックは、サンフレッチェ広島で主にFWを担当。ノ・ジュンユンや高木琢也とともにチームの攻撃をけん引した。1994年は19得点を挙げている。

 サンフレッチェ広島退団後も日本とのつながりは深く、ジェフ千葉で1年間プレー。現役引退後はヴィッセル神戸で監督を務めたこともある。母国では日本食料理屋のオーナーもしているとのことだ。


2位:名古屋でも暴れた猛犬


ウェズレイ(ブラジル)
生年月日:1972年4月19日
Jリーグ通算成績:56試合/33得点
在籍時期:2006-07

 ウェズレイは2006年にサンフレッチェ広島に加入し、2シーズンで多くのゴールを記録した。

2000年から6シーズンにわたって名古屋グランパスでプレーしたウェズレイは、すでに日本で結果を残してきたブラジル人。その彼は名古屋グランパスのあとでブラジルに戻っていたが、アトレチコ・ミネイロ退団が決まっていた状況で声をかけたのがサンフレッチェ広島だ。

 日本に戻ってきたウェズレイは、再びJリーグでゴールを量産。1年目に16ゴール、2年目に17ゴールと、高い決定力を見せつけている。

1位:スパイ疑惑もあった韓国代表FW


ノ・ジュンユン(韓国)
生年月日:1971年3月28日
Jリーグ通算成績:138試合/36得点
在籍時期:1993-97

 5シーズンにわたってサンフレッチェ広島で活躍したレジェンド。大学卒業後、韓国国内でプロ指名を受けていたが、それを断って日本にやってきた。

加入した1993年からコンスタントにゴールを決めたが、特に多くのゴールを決めたのは1995年だった。サンフレッチェ広島は年間総合順位が10位だったものの、ノ・ジュンユンは13得点を挙げている。このシーズンはオールスターにも出場した。

 韓国代表としてワールドカップも経験したノ・ジュンユンは、1997年からオランダのNACブレダに加入。ヨーロッパにも挑戦した。日本との深いつながりゆえに、韓国国内ではスパイ疑惑も持ち上がったノ・ジュンユン。サンフレッチェ広島の偉大なレジェンドであることは間違いない。

【了】


広島の青山がJ1通算400試合出場を達成 広島一筋18年目

<明治安田生命J1:鳥栖0-0広島>◇第13節◇8日◇駅スタ

サンフレッチェ広島の元日本代表MF青山敏弘(35)が、史上26人目のJ1通算400試合出場を達成した。広島一筋18年目。クラブではMF森崎和幸(430試合)に次いで2人目の大台到達となった。

<広島でのJ1通算出場数10傑>

430 森崎和幸

400 青山敏弘

365 服部公太

343 佐藤寿人

288 下田崇

258 森崎浩司

235 水本裕貴

230 柏好文

221 ミキッチ

216 森保一

 

J1初出場はプロ3年目だった06年7月19日の名古屋戦(瑞穂陸)。04年の入団1年目から右腓骨(ひこつ)骨折で長期離脱するなど度重なるけがに苦しんだが、そうした困難を乗り越え、06年以降にJ1デビューを果たした選手では初めて通算400試合出場を達成した。

12、13、15年と3度のリーグ制覇に貢献し、15年にJリーグのMVPを獲得。日本代表では13~19年に国際Aマッチ通算12試合1得点を記録し、14年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会にも出場している。


3位サガン鳥栖の連勝は3でストップ。サンフレッチェ広島とスコアレスドロー【J1第13節結果】

今季好調の鳥栖は前節まで3連勝で暫定3位をキープ。一方の広島は開幕から8試合連続無敗のあと、直近5試合は1分け4敗と大きく調子を落としてしまっていた。

 前半9分にはエリア右へ抜け出した鳥栖の林大地が難しい角度から狙ったシュートがわずかにファーポスト外へ。広島も13分に相手最終ラインでボールを奪った鮎川峻がGKとの1対1で阻まれ、その1分後にも森島司のFKが左ポスト下部を叩くなどチャンスを先制点に繋げられない。

 前半終了間際にはファン・ソッコのスルーパスを受けた林がシュートに持ち込んだがこれも左ポスト直撃。両チームともにゴールを奪えず前半を折り返した。

 後半は優位に立った鳥栖が林や樋口雄太などのシュートでゴールを脅かすが、GK大迫敬介の好守にも阻まれてスコアは動かない。広島も浅野雄也が自陣からの独走ドリブルでシュートに持ち込む場面があったがGK朴一圭にストップされた。

 結局そのまま両チーム無得点で90分間を終了。鳥栖は連勝が3でストップ、広島は2連敗を止めたが6試合連続白星無しとなった。

【得点者】
なし

【了】


広島19歳FW、劇的すぎる同点ヘディング弾にファン感嘆 「もう神様」「トリハダ」


プロA契約を締結したばかりの19歳FW鮎川峻がルヴァン杯横浜FM戦で同点ゴールを記録

 サンフレッチェ広島は5日、ルヴァンカップのグループステージ第5節横浜F・マリノス戦で1-1と引き分けた。前日にA契約を締結したばかりの19歳FW鮎川峻が値千金の同点ゴールを決め、「もう神様」「トリハダ」とファンから声が上がっている。

 グループステージ4試合を1勝1分2敗で終えた広島は、3勝1分の横浜FMと対戦。前半28分に相手FWレオ・セアラに先制ゴールを許し、苦しい展開を強いられる。

 城福浩監督は後半頭からDF佐々木翔に代わってMF東俊希、同15分以降にはMF森島司、FWジュニオール・サントス、MF川辺駿、FW鮎川と立て続けにカードを切るが、ゴールを割れずに迎えた後半アディショナルタイム6分だった。

 左サイドでDF藤井智也がスルーパスを受け、ペナルティーエリア左から浮き球のクロスを供給。これに鮎川が勢いよく飛び込み、ヘディングシュートで同点弾を奪取した。

 クラブ公式ツイッターの速報投稿に対し、ファンからは「もう神様」「まさに土壇場」「トリハダ」といった感嘆コメントが続々到着。広島ユースから2020年にトップチームでプロとなり、4日にプロA契約締結の合意が発表されたばかりだったため、「本当のプロ初ゴール」という声も上がった。

 すでに3月21日のJ1リーグ第6節大分トリニータ戦(3-1)で途中出場からプロ初ゴールは挙げており、今後の活躍に期待が懸かる。(Football ZONE web編集部)


FC東京がDF丹羽大輝のスペイン挑戦を発表「やれるうち、ヤルダケ!やるしかナーイ!」


FC東京は6日、DF丹羽大輝のセスタオ・リベル・クラブへの完全移籍が決まったと発表した。

 丹羽は1986年生まれの35歳。ガンバ大阪のユース出身で2004年に昇格する形でプロデビューを果たすと、徳島ヴォルティス、アビスパ福岡、サンフレッチェ広島と渡り歩き、2018年7月にFC東京に加入した。これまで明治安田生命J1リーグでキャリア通算159試合、J2で149試合出場を記録しているベテラン選手はFC東京の公式サイトを通じ、次のようにコメントし意気込みを語っている。「皆さんご無沙汰しています。今スペインに行きたい。スペインでサッカーしたい。という思いからスペインに行く事に決めました。18年間、日本【Jリーグ】で学んだ事を自分がどこまでやれるかぶつけて挑戦して来ます! 将来、コロナの時期も経験したから今の自分があるね!と言えるように、ともに今の時代を生き切って乗り越えていきましょう。そしてまた笑顔で再会しましょう!! やれるうち、ヤルダケ!やるしかナーイ! Vamos Tokyo!! Vamos Japon!! Vamos España!! Vamos todo el mundo!!」

 セスタオはテルセーラ・ディビシオン(スペイン4部相当)。同クラブも公式サイトで「大輝は、私たちの長い歴史の中でSestao Riverの緑と黒のユニフォームに袖を通す初めての日本人選手です。先日行われたDeportivo AlavésのBチームとのトレーニングマッチに出場し、チームの一員として参加し勝利に貢献しました。大輝の加入を心から歓迎し、これから多くの成功を共に祝福できることを信じています」と歓迎のメッセージを出している。

広島、ユース所属の17歳FW棚田遼先発プロデビュー 城福監督急遽抜てき


<YBCルヴァン杯:広島1-1横浜>◇1次リーグ◇5日◇Eスタ

サンフレッチェ広島ユース所属の17歳FW棚田遼が、いきなり先発でプロデビューを果たした。

城福監督はかねて棚田の起用を考えてきたというが、「昨日の練習前、朝8時過ぎに(起用を)決めて、寮から急きょ(ユースの選手を)何人か呼び出した」と、急な決定だったことを明かした。

広島は3日にFWドウグラス・ヴィエイラら3選手の負傷を発表しており、厳しい台所事情だった。指揮官は「彼を起用することで『ルヴァン杯を諦めたのか』と言われる可能性もあるくらい、一緒に練習していなかったが、ユースの選手を借りて、5対5や6対6の練習はやっていた」。プロの強度でも戦える姿を見て、抜てきしたという。

負ければ1次リーグ敗退もある状況で、棚田は後半15分までプレー。前半28分に横浜F・マリノスFWレオ・セアラのヘディング弾を浴びて失点したが、棚田が退いた後の後半ロスタイム、2年目FW鮎川のゴールで同点に持ち込み、1次リーグ突破に望みをつないだ。

ベガルタ仙台との最終戦は大量得点での勝利が必須なうえに、横浜F・マリノスが清水エスバルスを下す必要がある。城福監督は「他力本願だが可能性があると聞いたので、ここからミラクルを起こしたい。みんながつないで取った勝ち点1を、土曜日のJリーグ(対サガン鳥栖)にもつなげたい。これを転機にチームを上向かせたい」と、5戦勝ちなしと苦戦中のリーグ戦にも勢いを持ち込むつもりだ。


広島に痛手、3選手が負傷…ドウグラス・ヴィエイラと柴﨑晃誠、清水航平が離脱

サンフレッチェ広島は3日、FWドウグラス・ヴィエイラとMF柴﨑晃誠、MF清水航平が負傷したことを発表した。

 ドウグラス・ヴィエイラは4月13日に行われたトレーニング中に負傷。その後、4月30日に行われたトレーニング中に再負傷した。同日に広島県内の病院で検査を受けた結果、左大腿直筋肉離れと診断。全治は2週間~4週間となっている。

 柴﨑は4月28日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ第4節の清水エスパルス戦で負傷。5月1日に広島県内の病院で検査を受けた結果、左下腿三頭筋肉離れと診断。全治は2週間~4週間となっている。

 清水も4月28日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ第4節の清水エスパルス戦で負傷。4月30日に広島県内の病院で検査を受けた結果、左下腿三頭筋肉離れと診断。全治は2週間~3週間となっている。

 今シーズンの明治安田生命J1リーグ13試合終了時点で、ドウグラス・ヴィエイラは8試合出場で1得点、柴﨑は6試合出場で2得点、清水は1試合出場をそれぞれ記録。ここまで4勝5分け4敗、勝ち点「17」で8位となっている広島にとっては3選手の離脱は痛手となりそうだ。



【広島】FW鮎川峻がプロA契約締結「ここで満足することなく――」


大分戦でプロ初ゴールを決める。

 J1リーグのサンフレッチェ広島は5月4日、FW鮎川峻が2021年4月28日に行われたルヴァンカップ・グループステージ4節の清水エスパルス戦で、プロA契約の締結条件である450分の試合出場時間を超えたことに伴い、 プロA契約の締結に合意したと発表した。

 鮎川は2001年9月15日生まれ、愛知県出身、19歳。164センチ・61キロ。これまでのキャリアは、FCフェルボール愛知 ― サンフレッチェ広島ユース ―サンフレッチェ広島。これまでにU-17・U-18・U-19・U-20日本代表に選ばれてきた。今シーズンは公式戦13試合に出場、J1リーグでは9試合に臨み3月21日の6節・大分トリニータ戦(〇3-1)でプロ初ゴールを決めている。

 鮎川は「A契約に締結合意できて嬉しく思います。 ここで満足することなく、今後もチームの勝利のために頑張ります。 応援をよろしくお願いいたします」とコメントしている。


日本代表にも選出されたサンフレッチェ川辺駿の素顔「趣味と呼べるかはわかりませんが、最近は料理をつくったりします」


サンフレッチェ広島の不動のボランチとして、いまやチームに欠かせない存在となった川辺駿。ここでは唯一無二の存在として輝きを放つ司令塔の素顔に迫る。―昨年はゴルフや『どうぶつの森』でしたが、コロナ禍で新しい趣味は増えましたか?


5戦勝ち無しのサンフレッチェ広島、新たな危機迫る…「スキを見せれば今のJリーグに勝ちはない」(城福浩監督)


5戦勝ち無しのサンフレッチェ広島、新たな危機迫る…「スキを見せれば今のJリーグに勝ちはない」(城福浩監督)


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明治安田生命J1リーグ第12節(5月1日・ノエビアスタジアム神戸、リモートマッチ)

 

無観客のスタンドにヴィッセル神戸のサポーターが詰めかけていたなら大騒ぎになっていただろう。サンフレッチェ広島戦のホームゲーム勝利は10年ぶりの快挙でしかもスコアは3−0。おまけにアンドレス・イニエスタも復帰をアピールする試運転をこの日完了した。盆と正月とゴールデンウィークが一緒に来たようなもの。ただし、コロナ禍の日本においてはこの例えは適切ではない…

一方のサンフレッチェ広島は失速も失速、大失速。

試合後の城福浩監督は「強い気持ちをもって入りましたけど…うーん、前からのプレッシャーがうまくはまらず(中略)古橋選手は警戒していたのでやられたらダメージになる」とショックの大きさを物語るようなコメントになった。


「城福浩監督勝負の年」の言い回しはJ通算10シーズン目、サンフレッチェ広島で指揮を執るようになって3季目の昨季、もう使い古した。ゆえに今季は「大勝負の年」…。開幕から8戦6勝2分けで4位まで浮上したが、これでそのあとの5試合は●●△●●。ぜんぜん勝ち点を積み上げられないのにまだ8位に踏みとどまっていることぐらいしかいいニュースはない。

だが、勝ち点争いでいえばJ史上最も厳しい残留争いを意識することも忘れてはいけない。38節の長丁場だが13戦無敗の川崎フロンターレの勢いを考えれば、「優勝」の目はもう消えた。現実路線に舵を切る時がきた。

システム的に攻撃重視の今季は当然ながら選手の気持ちも前掛かりになる場面や時間帯が増える。守備は前線からバランスを取りながら全員で行う。その約束事がこの日は前半30分でバラバラにされた。


前半11分、MF山口蛍の浮き球パスに反応したFW古橋享梧には荒木隼人と川辺駿で挟み込みにかかったが「相手のミスもありました」と古橋享梧が振り返ったように甘くなり、そのまま先制ゴールを決められた。

この試合、勝てるとしたら唯一のチャンスは前半17分のFWジュニオール・サントスの強烈なシュート。しかしGK前川薫也に跳ね返された。

前半25分にもMFセルジ・サンペールに同じようにスルーパスを送られ加速した古橋享梧のひとり舞台になった。

さらに前半31分、古橋享梧のCKはDF今津佑太の足に当たってまだ今季ノーゴールだったFW中坂勇哉の足元へ。ごっつぁんゴールで3点目を奪われてしまっては、二の矢、三の矢を射るにしてもそのモチベーションは難しいものになる。


サンフレッチェ広島が最後に勝ったのは第8節、横浜FC戦。この時、開幕から無敗は4勝4分けで勝ち点16のサンフレッチェ広島と上位2チームだけだった。

首位を行く川崎フロンターレはこの時点で8勝1分け無敗で勝ち点25。名古屋グランパスは6勝2分けで勝ち点20。3位につけるヴィッセル神戸は5勝2分け1敗で勝ち点17だった。

川崎フロンターレは勝ち点35まで積み上げ、2位の名古屋グランパスは勝ち点29。サガン鳥栖、横浜F・マリノスと続き5位のヴィッセル神戸が勝ち点23。優勝争いの「見出し」がぎりぎり取れるのはこのあたりまでだろう。(順位は暫定)

サンフレッチェ広島の横浜FC戦以降、5試合の総得点は2、総失点は8。しかも失点は1・1・1・2・3と一番やってはいけない右肩上がり。

 

横浜FC戦に3−0勝利した時の城福浩監督のコメントは「非常にいい入りをした」だった。前節、アビスパ福岡戦も形はどうあれ前半9分に失点した。

まずはそこから。そんなことはみんな分かっている。わかっちゃいるけどできないから難しい。

ただ、間違いなしの大原則がある。城福浩監督がこの日も繰り返したこの一言。

「スキを見せれば今のJリーグに勝ちはない」

 

 

サンフレッチェ広島メンバー

GK
大迫敬介
DF
野上結貴
荒木隼人
今津佑太
東俊希
MF
エゼキエウ(後半17分柏好文)
青山敏弘(後半17分ハイネル)
川辺駿
森島司
浅野雄也(後半34分長沼洋一)
FW
ジュニオール・サントス(後半17分鮎川峻)

サブメンバー
林卓人、井林章


5試合勝利なしの広島、城福浩監督は浮上に向け「自分たちらしく…」


サンフレッチェ広島の城福浩監督が、ヴィッセル神戸戦後に『DAZN』のフラッシュインタビューに応じた。

 直近リーグ戦では4試合勝ちなし(1分け3敗)と苦しむ中で迎えた、明治安田生命J1リーグ第12節の神戸戦。しかし13分に好調の古橋亨梧にDFラインの背後を突かれて失点すると、25分にも背後を狙われて古橋に2点目を許す展開に。31分にはCKから3失点目を喫し、最後まで反撃できずに0-3で敗れている。

 これで直近5試合で1分け4敗、勝ち点17から伸ばせずに上位との差が広がった広島。城福浩監督はフラッシュインタビューで、以下のように語っている。

「(90分を振り返って)強い気持ちを持ってチームは入りましたけど、前からのプレッシャーがうまくはまらず、少し警戒していた守備ラインの裏をやられた。1失点目は失い方も良くなかったです。警戒したものでやられるとダメージもありますし、そういう意味では1点目2点目の失点というのも、悔いは残ります。あとはセットプレー(3失点目)がなければ可能性はまだまだあったと思いますし、5分刻みくらいだったと思いますけど、立て続けの失点には、精神的にも立て直さなければいけなかった。これからの糧にしたい」

 「(修正点は?)まあ、我々らしくゲームに入れなかったので、そこがなぜなのかはしっかりと突き詰めたいと思います。そういう隙を見せると今のJリーグに勝てるチームはないので、自分たちらしくやっていくためのメンバーを選考したい」(Goal.com)


今津、神戸の菊池との「雄たけび対決」に闘志【サンフレスタイル】


 J1サンフレッチェ広島の今津佑太が、神戸の菊池との「雄たけび対決」に燃えている。ともにDFで、ヘディングで会心のクリアをした時などに声を張り上げるのがトレードマーク。5月1日にアウェーで対戦するのを前に、「彼に仕事をさせない」と気迫をみなぎらせる。

 流通経大出身の25歳。1学年下で大体大出身の菊池とは、大学選抜で一緒にプレーした。「(雄たけびは)大学に入った時には自然と出るようになっていた。自分の方が先に始めた」。ただ、2020年に一足早くJ1デビューした菊池の「雄たけび」は既に全国区。「彼のはエンターテインメント性がある。自分はナチュラル系」と一目置く。

 菊池とJの舞台で顔を合わせるのは初めて。先発が濃厚な神戸戦は無観客試合のため、選手の声が普段よりも響く。神戸攻撃陣を無失点に抑え、勝って歓喜の雄たけびを上げるつもりだ。

元日本代表FW工藤壮人、「自分らしい形」で待望の豪州初ゴール!舞台は柏時代の思い出の地「また来れるとは」



オーストラリア1部ブリスベン・ロアーの工藤壮人が現地時間4月29日、自身のインスタグラムを更新。喜びの声を伝えている。

 来週31歳の誕生日を迎える工藤は、2009年に柏レイソルの下部組織からトップチームへ昇格しプロキャリアをスタートさせると、13年にはJ1・5位タイの19ゴールを記録するなど、長らく主力として活躍。その年には日本代表にも初招集されている。

 16年にMLSバンクーバーへ自身初の移籍で海外挑戦を果たし、翌年に帰国後は、サンフレッチェ広島、レノファ山口と渡り歩き、1年間の無所属期間を挟んで、昨年12月から現所属のクラブでプレーしている。

 ただ、チームメイトの20歳の檀崎竜孔が、3戦連発を含む6ゴールとインパクトを残す一方で、工藤は思うように出場機会を伸ばせず。先発はここまでわずか1試合に留まっている。

 そんななかで迎えた、28日のセントラルコースト・マリナーズ戦(〇4-0)だ。檀崎と代わり、この日も84分からの途中出場となった背番号9だが、見せ場は9分後に訪れる。右サイドからのグラウンダーのクロスに、タイミングよく相手DFの間に割って入ると、右足で冷静に押し込み、鮮やかにネットを揺らしてみせたのだ。元日本代表FWは山口時代の19年9月1日以来、1年半ぶりのゴールを奪った。
試合から一夜明け、工藤はインスタグラムで「オーストラリア移籍後、自分らしい形で初ゴールを決めることができました。たくさんの祝福コメントありがとうございました」と、待望の一発を報告。これにはファンからも「待ってました」「ゴールゲッターの嗅覚ですね!」「これからのゴール量産、期待してます」といった、興奮のコメントが寄せられている。

 また、今回ゴールを決めたセントラルコーストは、思い出の地でもある。本人が試合前に「2013年のレイソル在籍時、ACLで訪れたセントラルコースト。自分がAリーグに所属して、試合でまた来れるとは」と伝えたように、8年前に1度足を踏み入れていたのだ。ちなみに当時エースだった工藤は、3-0で大勝したセントラルコースト戦で、1ゴールを挙げている。

【動画】8年前に同地で!エース工藤が柏時代にACLで決めた一発

 酒井宏樹(マルセイユ)や指宿洋史(清水エスパルス)、武富孝介(京都サンガFC)らも名を連ねる柏ユース黄金世代のひとり。世代屈指の点取り屋は、このゴールから一気に量産体制へと入り、その名を再び轟かせるか。

広島が今大会初得点で初白星! 長沼先制点とOGでグループ3位に浮上、清水は終盤に指宿が一矢報いる


[4.28 ルヴァン杯D組第4節 清水1-2広島 アイスタ]

 ルヴァンカップは28日にグループリーグ第4節を行った。清水エスパルスサンフレッチェ広島が対戦し、広島が2ー1で勝利。待望の今大会初得点で、初白星を手にした。

 清水は第3節終了時点で1勝2分のグループ2位。得点は第2節に敵地で決めた1点のみとなっている。4ー4ー2の布陣で、GKは永井堅梧。4バックにDF奥井諒、DFヴァウド、DF鈴木義宜、DF福森直也が並ぶ。ボランチ2枚はMF竹内涼とMF宮本航汰。右サイドにMF金子翔太、左にMF中村慶太が入り、前線にFW後藤優介とFWディサロ燦シルヴァーノが起用された。

 一方、広島は第1節でスコアレスドローに終わると、その後は2連敗。いまだ無得点でグループ最下位に沈んでいる。こちらも4ー4ー2の布陣。守備陣はGK林卓人、DF清水航平、DF荒木隼人、DF井林章、DF藤井智也が配置される。ボランチ2枚はMF茶島雄介とMF柴崎晃誠。右サイドにMFエゼキエウ、左にMF柏好文が置かれ、前線にFW長沼洋一とFW鮎川峻が入った。

 序盤は両者拮抗状態だったが、広島は前半29分に清水の負傷でMF東俊希が入るも、その後は少しずつペースを握る。同31分には井林のフィードから柏が落とし、最後は鮎川が左足シュート。ゴール枠外になったが、得点の匂いを漂わせた。

 すると、広島が前半37分に先制に成功。左サイドの東がクロスを上げ、PA内の長沼が頭で合わせる。ゴール右隅に流し込む技ありの復帰後初ゴールで均衡を破った。

 前半を1ー0で折り返した広島はエゼキエウを下げてMFハイネルを入れる。清水は宮本を下げてMF河井陽介を投入。すると、清水は後半開始早々に追加点を許す。広島の藤井の高速クロスにヴァウドが反応するが、ボールに触れるとそのままオウンゴールとなった。

 0ー2と点差を広げられた清水は後半8分に3枚替え。奥井、鈴木、中村を下げ、DF立田悠悟、DFウィリアム・マテウス、MF滝裕太を入れる。新加入のW・マテウスはJデビューとなった。広島も同12分に2枚替え。藤井と柏に代えてMF川辺駿とFWジュニオール・サントスが出場する。

 攻勢を増す清水は、後半16分に後藤を下げてFW指宿洋史を投入。すると、同24分に1点を返す。滝からパスを受けたディサロが、右サイドから中盤に折り返す。河井がダイレクトでPA内にパスを送り、反応した指宿が右足でフィニッシュ。今季加入からの初ゴールで1ー2と点差を縮めた。

 広島は後半31分に長沼に代えてMF森島司を入れる。清水は後半32分に波状攻撃。W・マテウスのヘディングシュートで得たCKから、PA内で畳みかけるように数本のシュートを放つが、ゴール枠内には入らない。

 終盤は互いにオープンな展開に。だが、スコアは動くことなくそのまま試合終了。広島が今大会の初ゴールを含む2得点の2ー1で初白星を手にし、3位に浮上した。追い上げを見せた清水は無念の敗戦。2位はキープするも、2勝目とはならなかった。

クラブOBも絶賛するサンフレッチェ期待の万能ディフェンダー


サンフレッチェ広島が中2日、中3日を挟む過酷な17連戦に臨んでいる。4月10日の湘南戦から勝利に見放されているが、そこまでは8戦して4勝4分と安定した戦いも見せていた。ここではサンフレOBの吉田安孝氏が、独自の目線で月間(3月17日~4月10日)MVP&ベストゴール&ベストゲームを選出する。◆[月間MVP/今津佑太]「精度抜群のロングフィードも魅力」
 昨年に続き過密日程となる今季。一人の選手が複数ポジションをこなさないといけないという中で、真っ先に名前が浮かんだのがDFの今津です。サイドバック、2センターのどちらも高いレベルでこなせますし、その上でドリブルで持ち上がって絶妙なスルーパスも出せます。  昨年までDFは佐々木、野上、荒木で鉄板でしたが、ここへきてチーム内に高い競争意識が生まれてきたように思います。佐々木、野上、荒木も危機感を感じているのではないでしょうか。  1対1の守備能力はもちろんですが、ロングフィードがしっかりしているんですよね。井林や佐々木の負傷離脱も感じさせなかったですし、本当に素晴らしい選手を獲得しました。足立強化部長の大ファインプレーでしょう!! ◆[月間ベストゴール/VS大分トリニータ戦の2ゴール目:川辺駿]  1トップの鮎川が自陣でボールを奪ったところから始まりました。そこから今津がドリブルで持ち上がり、3列目から飛び出した川辺に絶妙なスルーパス! 鮎川が右サイドに走り込むことで中央にスペースができましたし、本当に素晴らしいゴールでした。 ◆[月間ベストゲーム/J1リーグ第8節:VS横浜FC] 「どうしたんだろう?」っていうくらい横浜FCの腰が引けていましたね。それもあって前半のサンフレッチェは、やりたい放題でした。浅野の1点目もベストゴールに選びたいくらいのシュートでしたし、このゲームは文句なしの選出です!

[MOM3436]広島ユースMF高柳英二郎(3年)_今季5ゴール目!“広島のディ・マリア”がストライカーとして開花



[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [4.25 プレミアリーグWEST第4節 名古屋U-18 2-2 広島ユース トヨスポ]
プレミア開幕からの3試合で奪ったゴールは4得点。今年に入ってから、ストライカーとして開花しつつあるのが、サンフレッチェ広島ユース(広島)のMF高柳英二郎(3年)だ。  FW真鍋隼虎(3年)とMF佐藤大晴(3年)にゴールを許し、追いかける展開を強いられた第4節の名古屋グランパスU-18(愛知)戦でも、随所で持ち味を発揮した。序盤は慣れない天然芝のピッチに戸惑い、チームとして上手く行かない時間が続いたが、「愛知県出身なので、グランパスとは中学生時代に対戦したことがある。知っている選手も多かったので負けたくない気持ちが強かった」という高柳は前線の起点として奮闘。前線のターゲット役として、MF越道草太(2年)とFW森本空斗(3年)のサイド攻撃を上手く引き出しながら、前半23分には左クロスに飛び込むなど積極的にゴールへと迫った。  最大の見せ場が訪れたのは、1-2で迎えた後半3分。コンビネーションから左サイドを抜け出した越道のクロスに対し、タイミングよくゴール前に飛び込んで、ヘディングで合わせた。 「良いクロスが上がったので当てることに集中してゴール前に入ったら、綺麗に入った。自分でもラッキーという感じでした」と振り返る一撃によって名古屋に追いつくと、2-2のままタイムアップ。高柳は「グランパスは皆上手くて、自分ももっとレベルアップしなくちゃと思った。同点ゴールを奪えたのは良かったけど、前半のうちからもっとキープだったり、ドリブルで剥がすことをしっかりできていれば、試合を優位に進めたと思う」と反省点について口にしたが、逆境を救ったゴールを含め、チームへの貢献度は高かった。  FCフェルボール愛知に所属した中学時代は、「持った時にワンタッチで叩くようなプレーが分からず、持ったひたすら前にドリブルを仕掛ける選手だった」。独特の間合いのドリブルは、高田哲也監督がアルゼンチン代表MFディ・マリアと比較するような武器。相手にとって掴みどころがなく、スルスルと相手エリアを抜け出し、チャンスに持ち込むことができる。  広島ユースに入ってからも持ち味を上手く発揮し、3-4-3システムのシャドーの位置からチャンスを作り出してきた。だが、今年に入ってトップチームに合わせて4-4-2へと変更したことで、高柳も新たなポジションへと移った。  当初はサイドハーフでの起用がメインだったが、プレミアでは本格的にFWとして起用されている。プレッシャーが厳しい最前線に入ったことでこれまでと同じように前向きでドリブルを仕掛けることは難しくなったが、ゴール前でシュートを打つ場面では巧みにマークを外すなど、培ってきた技術は活きている。  また、高田監督をはじめとしたコーチ陣から、相手DFの裏の取り方やスペースでのボールの受け方などFWとしての動きを教わってきたのも大きい。良い動きが出来れば、MF池田柚生(3年)とMF西村岳(3年)のダブルボランチら配給役は揃っているため、チャンスの場面は自然と出てくる。「良い所にボールが出てくるから、シュートを打って決めることができている。自分は皆からのサポートによって点が獲れている」。  主将のDF光廣健利(3年)が「前線からの守備スイッチを入れて貢献してくれている」と話す通り、アグレッシブなチェイシングでショートカウンターの起点としても機能するなど、チームへの貢献度は高い。更なる成長を続ければ、より高いステージも見えてくる。目標はトップチームへの昇格だが、本人の夢は大きい。「将来的には、ドイツに行ってバイエルンでプレーしたい。1対1が強いドイツに行って、ドリブルを磨きたい。そのためにはプレミアリーグで、1対1で負けない選手になり、貪欲にシュートを打つ姿勢を磨いていきたい」と意気込む男の活躍は、今後も続きそうだ。

【広島戦プレビュー】〜広島に借りを返し、ホーム初勝利、そして4月初勝利を奪う〜


エスパルスが公式戦で最後に勝利したのが3月27日のルヴァンカップ仙台戦。つまり4月に入って勝ち星を挙げられていない。チームに関わる全ての人が勝利に飢えていることは間違いないだろう。

エスパルスは、直近のリーグ戦で湘南と対戦。前半からゲームを支配すると、60分にチアゴ サンタナのゴールで先制するが、なかなか追加点を奪うことができない。すると、88分に湘南に7年ぶりの復帰となるウェリントンに豪快なヘディングを叩き込まれ、土壇場で同点に追いつかれた。

「勝ち点2を失ったという印象」とロティーナ監督が悔やむように、最近では勝ちきれない試合が続いている。これで公式戦4試合連続ドロー。指揮官は続けてこう語る。「サッカーには2つの重要な局面がある。1つはエリアからエリアまでのプレー。もう1つはエリアの中でのプレー。エリアからエリアまでは良いプレーができているが、エリア内の精度が足りない」。

振り返ると、ルヴァンカップ前節の横浜FM戦でも、同じような現象が起こっていた。ゲームは横浜FMに支配されていたが、「チャンスの数では我々が上回っていた」とロティーナ監督が話すように、GKが当たっていたこともあるが得点のチャンスがありながらゴールを奪うことができず0-0のドロー。チーム全体として取り組まなければいけない問題でもある。中2日と短い期間だが、チームとしてこの試合でどのように修正してきたかを見せなければいけない。

対する広島は、ルヴァンカップ3試合を終えて勝ち点1と、もうあとがない。前回のルヴァンカップ仙台戦では、後半に前線の選手を次々と投入したが、逆に仙台の加藤千尋にゴールを決められ、1点も取れないまま敗れてしまった。広島は、ルヴァンカップ3試合で未だ得点を奪うことができていない。広島は、この1戦に敗れ、さらに他会場の結果次第では、この時点でグループステージの敗戦が決まってしまう。それだけに、土俵際の粘りには警戒しなければいけないだろう。

広島はリーグ前節福岡戦でも、ミスから先制点を奪われ、一度は取り返したものの、58分に前寛之のゴラッソで敗れている。どうしようもできないゴールを防ぐより、それまでの戦い方を見直すという意味では同じような症状を抱えているのかもしれない。

それでもルヴァンカップの前節がそうであったように、途中から投入されるであろう攻撃陣は豪華だ。浅野雄也、ジュニオール サントス、そして柏好文と個で打開できる選手が揃っている。特に、エスパルスはリーグでは76分以降の失点が横浜FCに次いで2番目に多い。もちろんルヴァンカップでは未だ無失点を続けているが、この時間までに、少なくとも2点差以上のリードを奪っていたいところだ。

広島とは今季公式戦ではアウェイで2度対戦し、1分1敗と勝てていない。ここで借りを返すとともに、4月初勝利、そしてホーム初勝利で、リーグ戦にも良い影響を与えていきたい。


エスパルス公式アプリ「S-PULSE APP」では、ロティーナ監督と指宿洋史選手の試合前日コメントを公開!!


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2021 JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ Dグループ 第4戦
4月28日(水)19:00キックオフ
清水エスパルスvs. サンフレッチェ広島
@IAIスタジアム日本平
放送
スカパー!
スカパー!オンデマンド


“前のめり”のシステムを採用するサンフレッチェ広島の戦いぶりをOBが解析


開幕から無敗を維持していたサンフレッチェ広島だが、湘南ベルマーレ戦以降は一転して白星に見放されている。ここでは過酷な連戦の真っただ中にいるサンフレッチェの戦いぶりを、OBの吉田安孝氏が独自目線で分析する。

[プレミアリーグWEST]名古屋U-18対広島ユースは2-2のドロー!大津は磐田U-18に競り勝って無敗キープ!


高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2021 WESTは25日、第4節の2試合を行った。

 開幕からともに2勝1分けと無敗で激突した名古屋グランパスU-18(愛知)とサンフレッチェ広島ユース(広島)の一戦は、名古屋U-18がストライカーのFW真鍋隼虎とMF佐藤大晴のゴールで2点を先行したものの、広島ユースも前半終了間際にMF越道草太が1点を返すと、後半にもMF高柳英二郎がリーグ5点目を沈め、2-2のドロー決着。

 こちらも無敗対決となった大津高(熊本)とジュビロ磐田U-18(静岡)のゲームは、大津が10番のキャプテンMF森田大智の先制点と、MF川口敦史の追加点で2点をリード。磐田U-18は1年生のFW後藤啓介が1点を奪うも、大津が2-1で勝ち切り、3戦無敗となった。


【第4節】
(4月25日)
[トヨタスポーツセンター(天然芝)]
名古屋グランパスU-18 2-2 サンフレッチェ広島ユース
[名]真鍋隼虎(3分) 、佐藤大晴(28分)
[広]越道草太(45+1分)、高柳英二郎(48分)

[大津町運動公園球技場(天然芝)]
大津高 2-1 ジュビロ磐田U-18
[大]森田大智(50分) 、川口敦史(61分)
[磐]後藤啓介(73分)

(未定)
[未定]
ヴィッセル神戸U-18 - サガン鳥栖U-18

[未定]
東福岡高 - セレッソ大阪U-18

[未定]
ガンバ大阪ユース - 京都サンガF.C.U-18


※日程はJFA参照

変動制から固定制に。Jリーグの背番号事情と共に振り返る“サンフレ背番号”の系譜


『10』に代表されるように、サッカー界においてもたびたび話題として取り上げられるのが、各選手の背負う背番号だ。ここではサンフレッチェ広島の選手に特化し、時代を彩った名選手の足跡を背番号と共に振り返る。

広島内定・仙波大志と満田誠のヒールリフト&ドライブシュートをGOPRO撮影


「スポーツ選手って一体どんな動きをしているの?」「アスリートってどのくらいすごいの?」そんな疑問を解決するのがこの企画「GOPRO、つけてもイイですか?」

第8弾は、サンフレッチェ広島入団内定('22シーズン)を掴んだ流通経済大の仙波大志選手(大学4年)と満田誠選手(大学4年)。両選手ともにサンフレッチェ広島ユース、流通経済大、サンフレッチェ広島と同じ道を掴んだ。

仙波選手の足技、満田選手のシュートをGOPROで撮ったら、あのサッカー漫画・キャプテン翼に出てきたヒールリフト&ドライブシュートが撮れた!漫画に出てくるようなスゴ技をご覧ください!

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福岡がMF前寛之の決勝ゴラッソで今季2度目の連勝! 広島はホームで敗れ4戦白星なし


 J1リーグは4月24日、各地で11節の6試合を開催。エディオンスタジアム広島では、サンフレッチェ広島対アビスパ福岡の一戦が行なわれ、福岡が2対1で勝利を収めた。

 試合は今季2度目の連勝を狙う福岡が、開始9分に先制。右サイド深い位置に入り込んだ金森健志が中央へ折り返しのボールを入れると、これが相手選手に当たってそのままゴールに吸い込まれた。福岡が先手を奪う。

 しかしホームの広島も反撃。28分、青山敏弘のクロスにU₋24日本代表候補の東俊希が頭で合わせネットを揺らす。広島が同点に追いつき、前半を折り返した。

 後半も一進一退の攻防が続くが、福岡が再びリードを奪う。58分、右サイドからのエミル・サロモンソンのクロスは跳ね返されるが、これをキャプテンのMF前寛之が左足ボレーで豪快に突き刺す。前のスーパーボレーで福岡が勝ち越しに成功した。
終盤は追いつきたい広島が猛攻を仕掛けるが、福岡GKの村上昌謙が再三の好守を見せゴールを許さない。結局、2-1で福岡が勝利を収めた。

 福岡は今季2度目の連勝で勝点を16に伸ばした。一方の広島は4試合勝利なく、勝点は17のままとなっている。

【ルヴァン杯】仙台が広島を破り今季公式戦12戦目で初勝利!横浜が手堅く首位をキープ|Dグループ


ルヴァンカップは4月21日、各地でグループステージ3節の7試合を開催。Dグループは横浜F・マリノスが首位の座を守った。また、ベガルタ仙台が今季の公式戦初勝利を飾っている。

 横浜は敵地・IAIスタジアム日本平で清水エスパルス戦に臨んだ。互いにチャンスを掴むものの1点が遠く、結局スコアレスドローに終わっている。横浜は勝点7、清水は同5とした。

 今季ここまで公式戦での白星がない仙台は、敵地のエディオンスタジアム広島でサンフレッチェ広島戦に臨んだ。試合は0-0で迎えた75分、FKからゴール前のこぼれ球を大卒ルーキーの加藤千尋が押し込み、ネットを揺らす。結局、これが決勝点となり、仙台が今季公式戦12試合目で初勝利を挙げた。仙台は勝点3、広島はいまだ今大会での勝利なく同1となっている。

 この結果、Dグループは横浜が首位の座をキープし、2位に清水、3位に仙台、最下位に広島となった。次節は4月28日に開催。仙台対横浜、清水対広島のカードで行なわれる。


【岩本輝雄】サンフレッチェの青山が醸し出す“違和感”。こういう選手がひとりいると…



フロンターレ対サンフレッチェは1-1の引き分けだったね。38分に家長のゴールでフロンターレが先制し、65分に森島の得点でサンフレッチェが追いついた。
5連勝中のフロンターレは連勝が止まったけど、無敗は継続中。開幕から12試合を消化して10勝2分と盤石の強さで首位を走っている。一方のサンフレッチェは連敗を2でストップ。勝ち切れなかったとはいえ、悪い流れを止めたし、首位とのゲームで勝点1を奪った。ポジティブなドローだったと思うよ。  そして、見どころの多い試合でもあった。抜群の攻撃力を誇るフロンターレは、もちろん、そのサッカーの完成度は高いんだけど、CFのダミアンが特に効いているよね。あそこでしっかりとボールを収めてくれるから、他の選手たちがタイミング良く攻め上がって、厚みのあるアタックを仕掛けられる。ポスト役としての貢献度は去年よりも高いはずだ。  それから、試合を重ねるごとに効果的なプレーが増えている遠野。攻撃を加速させる鋭いターンは必見だ。サンフレッチェでは、三笘とマッチアップした野上のクレバーな守備も目を引いた。 「やっぱり上手いな、頼りになるな」って改めて感心させられたのが、サンフレッチェの青山だ。良い意味で、ピッチ上で最も“違和感”があった。  試合は前半からフロンターレのペース。ポゼッションで優位に立ち、守備でもボールを失えばすぐにプレスをかけて奪いにかかる。攻守両面でサンフレッチェを圧倒していた。  そんなシチュエーションでも、青山は落ち着いてプレーしていた。あれだけ劣勢になれば、もう少し慌ててもいいようなもんだけど、自分のリズムを乱さず、やるべきことを淡々とやる。    まったくミスがなかったわけではない。でも、簡単にボールを奪われないし、状況に応じて的確な判断を下して、実行に移していた。他の選手がややバタついているなかでも、青山だけが冷静に振る舞っている。違和感の正体はこれか、と思った。醸し出す雰囲気、オーラが違った。別格だった。  今さら言うことでもないけど、青山の配給力は本当に素晴らしい。味方の足もとに正確につけるパスはもちろん、スペースを狙ったミドルレンジのパスも精度が高い。たとえ得点に直結しなくても、青山のこうした一つひとつのプレーが、自分たちの流れでない時のチームを下支えして、後半の反撃へとつなげたようにも思う。  こういう選手がひとりいると、チームは簡単には崩れない。押される展開でも、集中が途切れず、しぶとく戦うことができる。まさにチームの支柱であり、大黒柱。青山が健在のサンフレッチェ。ブレない軸があるチームは強いよ。



川崎を止めた広島「闘将・城福浩」を物語る「2つのキーワード」


「城福監督らしいゲーム」

 日曜日、川崎フロンターレの連勝を5で止めたサンフレッチェ広島の試合運びを見て、そう思った。

 前半は川崎の鋭いプレスに攻め手を見いだせず、シュートゼロ。粘り強く守っていたが38分、長い距離を駆け上がった右SB山根の動きに守備が乱れ、先制点を許してしまう。


【広島】名古屋戦の失点を乗り越えて強みを出した大迫敬介「思い切って出ようと決めていた」


サンフレッチェ広島は18日、アウェーで川崎フロンターレと対戦し、1-1で引き分けた。先行を許す苦しい展開の中で追いつき、連敗脱出に成功。首位チームから価値ある勝ち点1を得られたのは、GK大迫敬介の活躍があればこそだった。

我慢強く戦えば勝ち点を拾える


広島攻めて川崎Fとドロー、森島「負けられない戦い」今季初ゴール


<明治安田生命J1:川崎F1-1広島>◇第10節◇18日◇等々力

連敗中だったサンフレッチェ広島が追いつき、首位川崎フロンターレの連勝を5で止めた。

後半20分にMF森島司(23)の今季初ゴールで同点。森島は「2連敗していたんで、負けられない戦い。追いつけてよかった」と力をこめた。川崎Fの2点目とみられたゴールが、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の判定で取り消される幸運もあった。

城福浩監督(59)は選手の戦いを評価。「気持ちで上回らないと勝ち点はとれない。腰が引けるような守りはしたくなかった。その中で局面で闘うことをやってくれたと思う」と話した。


FWジュニオール・サントスの広島への移籍で古巣が3250万円をゲット


フォルタレザが、サンフレッチェ広島FWジュニオール・サントス(26)の移籍により170万レアル(約3250万円)を受け取ることになったようだ。ブラジル『グローボ』が報じた。
ジュニオール・サントスは、イトゥアーノやポンチ・プレッタ、そしてフォルタレザでプレー。2019年7月にイトゥアーノから柏レイソルへと完全移籍で加入した。 2020年8月に横浜F・マリノスへと期限付き移籍すると、途中加入ながら明治安田生命J1リーグで22試合に出場し13ゴールを記録。チーム内得点王となっていた。 そのジュニオール・サントスは、横浜FMへの期限付き移籍を終えて今シーズンからはサンフレッチェ広島に完全移籍。ここまで明治安田J1で8試合に出場し2ゴール、YBCルヴァンカップで2試合に出場していた。 柏に移籍した際に所属していたのはイトゥアーノだったが、フォルタレザはジュニオール・サントスの保有権の25%を持っていたとのこと。そのため、広島へ移籍したことで170万レアルを受け取ることとなった。 フォルタレザは2019年にジュニオール・サントスの保有権の50%を100万レアル(約1910万円)で取得。そのうちの半分を売却したため、合計で270万レアル(約5160万円)をチームにもたらせたこととなる。

サンフレとコラボ スマホアプリ使った街歩きイベント開催 広島


広島市中心部の商店街を舞台に、スマートフォンのアプリを使った街歩きのイベントが今月、開催されることになりました。 このイベントは、広島市中区の本通商店街など12の商店街が参加し、スタジアムの建設を控えたサンフレッチェ広島コラボして街の新たな魅力づくりを目指します。 スマートフォンの街歩きアプリ「ビットにゃんたーず」を活用し、およそ100のスポットをめぐってサンフレッチェの選手たちの画像を集めると、サイン入りユニホームなどがプレゼントされます。 人々が回遊することで「3密」を避けてにぎわいをつくり出すのが狙いです。 【NPO法人セトラひろしま・松川友和理事】 「コロナ禍の状況下で、たくさんの楽しみが家族子供たちから奪われたと思う。そういった方々が、思いっきりこの期間に楽しんでもらえるようなものになればと思う」 イベントは、今月24日から来月9日まで開催されます。

【広島】連戦途上の初黒星も、前を向く井林章「全員が力にならないと乗り越えられない」


負傷離脱から復帰し、今季リーグ戦初出場を果たしたサンフレッチェ広島DF井林章。ピンチの数は少なかったものの、0-1で敗れて今季初黒星を喫した結果を反省しつつ、今後も続く連戦へと視線を向けた。

今季リーグ戦初出場も0-1

サンフレッチェ広島が今季初黒星…18歳MF田中聡のJリーグ初弾で湘南ベルマーレが5戦ぶり勝利!


明治安田生命J1リーグは10日、第9節のサンフレッチェ広島vs湘南ベルマーレが行われた。

開幕から4勝4分け無敗の広島が、1勝3分け4敗かつ直近4試合未勝利の湘南をホームに迎えた一戦。

広島はドウグラス・ヴィエイラや柏好文、青山敏弘らを先発起用。対する湘南は石原直樹や石原直樹、山田直輝らをスタートから送り出した。試合は互いに決定機を欠く展開が続くが、広島がボール保持で上回って進行。なかなか深い位置まで張り込めない湘南は17分に高橋がボックス左からドリブルで中央に入り込んで右足を振り抜いたが、枠を越えていく。

とはいえ、一方の広島も簡単には湘南のディフェンスラインを越えられず。35分には湘南陣内左の距離のある位置でFKを獲得したが、茶島雄介がボックス内に蹴り込んだボールはGK谷晃生にキャッチされた。

42分にはボックス手前中央やや距離のある位置で前を向いた青山が右足のアウトにかけた鋭いミドルシュートを繰り出す。枠を捉えていたが、GK谷に弾き出されて均衡を崩すには至らない。

両チームはスコアレスで迎えたハーフタイムに選手交代を敢行。広島は藤井智也に代えて森島司、湘南は石原直と茨田陽生に代えて町野修斗と名古新太郎を起用し、ともに攻撃的なカードを切る。

すると52分、味方とのワンツーからボックス手前中央でボールを持った森島が左足でミドルシュート。しかし、これは枠を外れていく。

広島が積極的にミドルシュートを浴びせながらも先制することができずにいると、湘南に決定機が訪れた。56分、広島陣内中央付近でボールを奪った田中聡が町野とのワンツーでボックス左に侵攻。そのまま左足でシュートを放つと、これが先制点となった。また、18歳の田中にとってはこれがJリーグ初ゴールとなっている。

ビハインドとなった広島は59分、D・ヴィエイラ、柏、ハイネルに代えてジュニオール・サントス、川辺駿、浅野雄也を投入。3枚を入れ替えて反撃に出る。広島が攻勢を強める67分、湘南は大橋祐紀に代えて古林将太を送り出した。

広島は直後、J・サントスのパスに抜け出した森島がボックス左から左足でシュート。しかし枠を捉えることはできず、5枚目のカードで青山に代えて野上結貴を起用した。

押し込まれながらもGK谷を中心に気迫のこもった守備を続ける湘南は76分、得点を決めた田中に代えて大岩一貴を投入。DFの枚数を増やして試合を締めに入る。

結局、広島が追いつくことはなく試合が終了。この結果、広島は開幕から9試合目にして初敗北を喫した。一方、湘南は5試合ぶりの白星を飾っている。

■試合結果
サンフレッチェ広島 0-1 湘南ベルマーレ

■得点者
広島:なし
湘南:田中聡(56分)


無敗の広島を破った湘南が5試合ぶりの勝利。10人の福岡は終盤の同点弾で勝点1を持ち帰る|4月10日結果まとめ|Jリーグ



【国内サッカー ニュース】4月10日、明治安田生命J1リーグ第9節、J2リーグ第7節、J3リーグ第5節の計8試合が開催され、各会場で激闘が繰り広げられた。 J1、J2、J3 の全カテゴリーの試合が開催された10日。J1は2試合が行われた。 14時キックオフの試合では、ここまで無敗のサンフレッチェ広島と3試合連続引き分け中の湘南ベルマーレが対戦。序盤から広島が主導権を握りながら攻め込んだが、ソリッドな守備で対応した湘南が56分のMF田中聡の先制弾を守り切り1-0で勝利した。 15時台のゲームではセレッソ大阪とアビスパ福岡が白熱した試合を展開した。前半に退場者を出した福岡は10人での戦いを強いられた中、後半にMF吉岡雅和のゴールで先制に成功。その後、1度はC大阪に逆転を許したが、終盤にFWフアンマ・デルガドが同点弾を奪い、数的不利の中でも勝点1を持ち帰った。 J2は上位に位置するブラウブリッツ秋田やヴァンフォーレ甲府がドローに終わる中、ジュビロ磐田がFWルキアンやMF山田大記のゴールなどで松本山雅FCに4得点を奪って快勝。暫定ながら順位を4位に上げている。 J3唯一の開催となった藤枝MYFCとAC長野パルセイロの試合は1-1のドロー。後半に追いついた長野は開幕5試合で無敗を継続している。 ■4月10日開催 結果 ・J1第9節 広島 0-1 湘南 C大阪 2-2 福岡 ・J2第7節 秋田 0-0 大宮 群馬 1-2 長崎 甲府 1-1 北九州 磐田 4-1 松本 東京V 3-1 山口 ・J3第5節 藤枝 1-1 長野

広島が3-0で横浜FCを圧倒! 浅野雄也が2得点、柴﨑晃誠も芸術ショットを決める


J1リーグの横浜FC対サンフレッチェ広島が4月7日、ニッパツ三ツ沢球技場で行なわれ、アウェーの広島が3-0で快勝した。

 序盤は丁寧にパスをつないだ広島がゲームの主導権を握る。しかし統制された相手の守備ブロックを前に、効果的な仕掛けをできない時間帯が続いた。

 それでも広島はしぶとく攻め続けると、20分に均衡を破る。右サイドで浅野雄也がヒールキックで川辺駿につなぎ、リターンパスをもらうと、そのままダイレクトで左足を一閃。正確なコントロールショットをゴール左に決めた。

 さらに広島は35分、相手の曖昧なバックパスに対してドウグラス・ヴィエイラがハイプレスをかけ、ミスを誘発する。連動してプレッシングをかけていた浅野がセカンドボールを拾い、そのままスピーディにネットを揺らした。そして広島はさらに畳みかける。40分、森島司のFKが相手の壁に弾かれたが、そのこぼれ球を回収した柴﨑晃誠が右足でシュートを放つ。ボールは芸術的な弧を描き、ゴール右に決まった。

 後半に入っても広島は攻撃の手を緩めず、開始早々に森島が際どいシュートを放ち、53分には途中出場のジュニオール・サントスが巧みなタッチから相手ゴールを脅かす。どちらも得点にはならずも、間違いなく迫力はあった。

 終盤に入ると広島は敵の反撃に遭うも、堅守を築いて相手に目立った決定機を作らせず、上手く時計の針を進めた。結局、試合は3-0でタイムアップ。広島が攻守両面で力の差を見せつけ、横浜FCを3-0で圧倒した。

J1広島、ジュニオール・サントス獲得に1.3億円支払いか!ブラジル1部クラブの保有権が…


明治安田生命J1リーグのサンフレッチェ広島は今冬に柏レイソルからブラジル人FWジュニオール・サントスを完全移籍で獲得しているが、取引内容の一部が明らかになっているようだ。6日、ブラジルメディア『O POVO』が伝えている。

 ジュニオール・サントスは2019年夏にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のフォルタレーザECから柏レイソルへ完全移籍により加入したものの、わずか3試合の先発出場にとどまっていた。しかし、昨夏に横浜F・マリノスへ期限付き移籍により加わると公式戦18試合で先発メンバーに名を連ねて13ゴールと本来のパフォーマンスを発揮。昨季終了後に期限付き移籍満了により柏レイソルに復帰した後、サンフレッチェ広島へ完全移籍により加入している。

 同選手の取引内容について、ブラジルメディア『Diario do Nordeste』は今年1月にフォルタレーザECは柏レイソルにジュニオール・サントスを売却する際、保有権の25%を持つという条項を盛り込んでいたと伝えていた。そして『O POVO』は今月中にフォルタレーザECに30万ドル(約3300万円)を受け取ると伝えていることから、サンフレッチェ広島は柏レイソルに対して約1億3000万円を支払ったものとみられる。

 なお、ジュニオール・サントスは今季ここまでリーグ戦3試合で先発出場して2ゴールをあげている。ブラジル人FWレアンドロ・ペレイラの後釜としてチームに加わった同選手の決定力に引き続き期待が寄せられる。


【広島】4バックへの変更は成功か? ルヴァン杯0-5敗戦もリーグ戦無敗を続けるチームの序盤戦を振り返る


横浜F・マリノスはサンフレッチェ広島との2試合(J1第2節は3-3、直近のルヴァンカップは5-0で横浜の勝利)で、実感したかもしれない。
「どうして広島は4バックに変えたのだろう。やりやすくなった」  横浜の視点からすれば、リーグ戦ではPKふたつとFKから計3失点を食らったが、流れのなかでは崩されていない。一方、サイドで幅をとった攻撃を仕掛ければ、次々にビッグチャンスとなり、広島と対戦した2試合で計8得点を挙げた。  昨年10月28日の対戦では、ボール支配率64.9パーセントを記録しながら広島の5-4-1の前に決定機を作れず、3失点で完敗。やりづらそうに苦悶していた当時とは、まったく違う様相になっていた。  だが、試合後の広島・城福浩監督は、極めて冷静だった。特に5失点で完敗したルヴァンカップのあとは「自分たちの課題を突きつけられた試合」と言いつつも、「選手たちはヘッドダウンするような状況でもよく戦ってくれました。(この敗戦によって)次に向かうパワーは得られました」と落ち着いた口調で語った。    今季、広島はキャンプから4バックに挑戦している。その理由は昨季の終盤に見えた閉塞感を打破するためだ。前線からのプレスを強化し「相手陣内でのフットボール」(城福監督)を主眼に置いたサッカーで8試合連続負けなしを記録し、一時はACL圏内も夢見た。だが、終盤にすべて0-1で3連敗。守備を固めてくる相手から得点を奪えない状況が繰り返され、「同じような展開で勝点を失った」と指揮官が嘆く展開が続いた。 「残留することを目標とするのなら、チャレンジはミニマムでいい。しかし、このメンバーで違う景色を見ようとするのなら、違った挑戦が必要になります」  機能していた形を敢えて脇に置き、広島は堅守を維持しつつ攻撃の破壊力増強を目指した。4バックへの変更もその一環。プレッシングを強化し、ショートカウンターを機能させるべく前線の人数を増やした。  昨年まで5枚で守っていた68メートルのピッチ幅を4枚でカバーするのだから、サイドが空きがちになるのは必定だ。スライドの必要性は当然だが、無意識でオートマチックに良い距離感を保つようになるには時間がかかる。大分トリニータ戦や横浜戦ではサイドを突かれ失点したが、これは当然、予測された事態だ。ただガンバ大阪戦では最終ラインの距離感も良くなり、ボランチも積極的にサポート。サイドに引っ張られて真ん中が空く悪癖は、完璧ではないが修正された。
 攻撃はどうか。当初はボールを保持しても周りを探すシーンが多く、結果としてボール保持率は30パーセント台に低迷。チャンスの構築数自体も少なく、逆に押し込まれてピンチにさらされることも少なくなかった。だが、それも試合を経験していくことで修正。第4節・鹿島アントラーズ戦(1-1)の後半は狙いとしていたショートカウンターで3つの決定機を創出し、第5節・清水エスパルス戦(1-0)以降は支配率50パーセント台を回復。昨年、支配率50パーセント台を記録した試合では2勝6分7敗と勝てなかったのに、今季は2勝2分と負けていないことも成長だ。  清水戦ではセットプレーで逃げ切り、先制された大分戦では強力な前線からの圧力を利して3得点を奪った。4-4-2から4-1-2-3にシステムを変えたG大阪戦では特に後半、ジュニオール・サントスの破壊力と森島司の躍動が目につき、前線からのプレッシャーが機能していた80分くらいまでG大阪にまともなチャンスを与えなかった。G大阪がコンディションに問題を抱えていたとはいえ、「チャレンジに手応えを感じた」と指揮官も頷いた。  決してスムーズな攻撃が実践されているわけでもなく、華やかさもまだない。ただ、指揮官がシーズン前に掲げていた「BOX IN」については、例えば大分戦の同点ゴールでは5人がクロスに入り、決めたのはボランチの青山敏弘。G大阪戦でも両サイドバックがBOXの中(ペナルティエリア内)に入ってくるなど、明確に意識は改善されている。 「変幻自在の可変型」(城福監督)の攻撃についても、例えば大分戦ではFWの鮎川峻が中盤におりて相手にプレスをかけ、SBの今津佑太がボールをカットして中央をドリブルで運び、スルーパスを送る。そして、ゴールを決めたのがボランチの川辺駿だった。  これまでチームが奪った11得点中、複数ゴールを決めたのはFWジュニオール・サントス(2点)だけで、あとはすべて違う選手というデータも、トータルフットボール的だ。    機能性は十分とまではいかないが、できる時間は少しずつ増幅。浅野雄也も「右肩上がりだと思います」と手応えを感じている。もちろん精度に問題を抱えていること、ジュニオール・サントスがまだ完全ではなく、期待の高い浅野や森島の得点数も物足りない。  しかし、それらを伸びしろと捉えれば、楽しみも増える。何より、新システムの機能性がまだ発展途上のなかでも、開幕以来リーグ7戦負けなし。しかも「負けなくてよかった」ではなく「勝ち切れなかった」という印象を与えていることは、逆にポジティブだ。  0-5と大敗を喫したルヴァンカップの横浜戦では、先に決定機をつかんだのは広島だった。PA内で放たれた鮎川峻や柴﨑晃誠のシュートが決まっていれば、また先制点をとられたあとの長沼洋一の決定機をネットに叩き込むことができていれば、状況はまったく違う事態になっていたと感じさせる試合だった。  3月7日のリーグ戦の時に流れの中からつくれなかった好機が、同27日の二度目の対戦ではいくつもできるようになっていたわけで、横浜との違いは決めるか決めないか。もちろん、サッカーにおいてはそこが雲泥の差を生むのだが、リーグ戦の時に大きかった内容の差が、結果とは裏腹に詰まっていたことも事実だ。  前代未聞といっていい公式戦17連戦がスタートし、公式戦で課題の抽出と修正を行ないながらチーム力を高めていく難しい作業が待っている。選手層が厚くない広島にとっては厳しい状況が続くが、成長への大いなる機会。新システムが効率よく稼働し、ジュニオール・サントスらのタレントが自身の能力を最大限に発揮できるようになった時、城福監督が言うところの「違う景色」を身近に感じることができるはずだ。




広島文教高校86番のピースユニ収益が今夏のピースマッチに!


 全日本高等学校女子サッカー選手権大会に14回出場している広島県の名門・広島文教大学附属高等学校が、昨夏授業の一環でつくったピースユニフォーム。被爆日を表す86番入りのユニフォームをチャリティーシャツとして4月8日まで限定発売している。収益はすべて、今夏に広島で行われるピースマッチに使われるという。  ■サンフレッチェとV・ファーレンの試合がきっかけ  広島文教高校のピースユニフォームは、デンマークのスポーツブランドhummel(ヒュンメル)とともにつくったもの。V・ファーレン長崎のユニフォームサプライヤーを務めていた当時、ピースユニフォームを5年連続で発表してきたヒュンメルに、広島文教高校サッカー部顧問である松木俊博監督が、広島の歴史や文化とともに、被爆地としての平和への想いについて伝える取組みを行いたいと打診したことから始まった。  ユニフォームには、平和の象徴であるハトをデザイン。これは、旧約聖書に由来する歴史あるデザインで、通常はオリーブをくわえているが、広島文教のピースユニフォームは、スズランをくわえている。生徒たちは、「平和の象徴である鳩がくわえているスズランは、私たちの学校の花で、花言葉には『再び訪れる幸せ』という意味があります。戦争の後、再び訪れる幸せを願った意味も込めてスズランを入れました」と話す。  今回、ヒュンメル公式サイト限定で4月8日まで発売中のユニフォームは、被爆日を表す86番が入ったもの。この収益すべては、この夏広島で行われるユース年代のピースマッチに使われる。広島県サッカー協会と長崎県サッカー協会が主催して行われるピースマッチは、2018年に行われたサンフレッチェ広島とV・ファーレン長崎のピースマッチがきっかけ。この試合に感銘を受けた松井一實広島市長が、「平和のたたずまいの中でこそ、スポーツを堪能できる。これはなくしたらいけない」という強い想いで実現させたもの。  昨年はコロナ禍により中止となったピースマッチだが、今年は8月7日に開催が決まった。広島文教の生徒たちがつくった平和ユニフォームへの想いが、この夏に繋がっていく。再び訪れる幸せを願って。 ■広島文教大学附属高等学校について 広島県広島市安佐北区にある私立の高等学校。 第二次世界大戦後の混乱の時代に、日本再生のために「誠に徹した堅実な女性」を育成することを目的に武田ミキにより創設された。2019年に、広島文教女子大学の共学化により、広島文教大学附属高等学校と改称。逞しく生き抜くことができる、自立した女性を育成する。


天皇杯サッカー、広島代表決定戦4月4日開幕、サンフレッチェ広島は2回戦から参戦


2021年度の天皇杯JFA第101回全日本サッカー選手権大会(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)は5月22日に開幕する。第100回を迎えた昨年度はコロナ禍により変則開催となったが、101回大会はほぼ通常の形式に戻された。

90チームによるノックアウト形式で、出場チームは…

J1の20チーム
J2び22チーム※1、
アマチュアシード1チーム※2
都道府県代表47チーム
※1 )J1、J2チームは、いずれも2021年時の所属カテゴリー
※2) 2020年JFL 優勝チーム/ヴェルスパ大分


日本サッカー協会は4月2日、4回戦までの組み合わせを発表し、前回優勝のJ1川崎フロンターレは6月9日に川崎市等々力陸上競技場で行われる初戦の2回戦で、長野県代表と新潟県代表の勝者と対戦する。

101回大会には出場できなかったサンフレッチェ広島は6月16日にエディオンスタジアム広島で行われる2回戦で、和歌山県代表と京都府代表の勝者と対戦する。

広島県代表は5月22日に広島広域公園第一球技場で島根県代表と1回戦に臨む。

 

天皇杯への広島県代表を決める全広島サッカー選手権大会決勝大会に進出する社会人と大学の各4チームは3月21日までに決まった。

大会は4月4日、11日、18日の3日間行われる。

観戦者は新型コロナウイルス感染防止対策への協力が求められ37・5度以上あれば入場できない。体温は入場口で確認される。感染対策の個人情報の提供やマスク着用、拍手での応援など、詳細は広島県サッカー協会オフィシャルサイトで。


2021年度MIKASA CUP 全日本サッカー選手権大会 決勝大会1回戦

福山シティFC−広島大学(4日午後2時、広島広域公園補助競技場)
富士フィルムBIJ広島SC−広島経済大学(4日午前11時、揚倉山健康運動公園・上段)
原田鋼業フットボールクラブ−福山大学(4日午前11時、ゼロ・バランス – サッカーフィールド)
SRC広島−広島修道大学(4日午前11時、広島広域公園補助競技場)


広島、G大阪ともに決定機作れずドロー/広-G7節


広島対G大阪 前半、競り合うG大阪MF小野瀬(左)と広島DF今津(中央右)、DF東(右)(撮影・前田充)

<明治安田生命J1:広島0-0G大阪>◇第7節◇3日◇Eスタ

ともにゴール前に迫りながら決定機をつくれず、引き分けに終わった。

新型コロナウイルスの陽性者が出た影響で約1カ月ぶりの試合となったガンバ大阪は、前半こそ主導権を握りかけたが、後半はペースダウン。同37分にMF福田が放った右足シュートが数少ない好機だった。開幕6戦で不敗を誇ったサンフレッチェ広島は球際で競り勝ったが、最後の精度を欠いて1点が遠かった。



仲川キレッキレ!横浜FM5発圧勝で公式戦4連勝!!広島は今季公式戦初黒星


[3.27 ルヴァンカップD組第2節 横浜FM5-0広島 ニッパツ]

 ルヴァンカップD組第2節で、横浜F・マリノスがホームでサンフレッチェ広島を5-0で下し、2連勝とした。公式戦は4連勝と絶好調。広島は今季公式戦初黒星となった。

 立ち上がりすぐのプレーでMFマルコス・ジュニオールが負傷退場するアクシデントに見舞われた横浜FMだが、FW仲川輝人が攻撃の起点になってチャンスを作っていく。

 すると前半28分、MF扇原貴宏の鋭い縦パスを仲川がダイレクトで折り返すと、FWオナイウ阿道が右足で流し込む。オナイウはルヴァンカップ2戦連発。

 前半42分の仲川のグラウンダーミドルは左ポストを直撃、同アディショナルタイムにも仲川が打ったミドルはGK林卓人の好セーブに阻まれたが、試合の流れを掴んだまま1点リードでハーフタイムを迎える。

 そして後半8分、MF天野純が早いタイミングでエリア内にパスを出すと、オナイウのポストプレーから仲川が前を向く。仲川はDFのブロックをフェイントで冷静にかわすと、左足で落ち着いて蹴り込み、追加点を奪った。

 止まらない横浜FM。後半13分、DF岩田智輝、天野から繋がったパスをFWエウベルがエリア内左で受けると、そのままゴール前に走り込んでいた岩田がクロスをヘディングで合わせて3点目。同19分には天野のクロスを合わせたオナイウのシュートは林に止められたが、跳ね返りを仲川が蹴り込んでリードをさらに広げた。

 その後も後半41分のFW樺山諒乃介のシュートがポストを叩くなど押し込み続けた横浜FM。同45分にはMF和田拓也の縦パスからオナイウがこの日2点目を決めて、ゴールラッシュを締めくくった。一方の大敗を喫した広島は今季公式戦8戦目の初黒星となった。


【2021】J1リーグ全20クラブ別、選手年俸ランキング


【2021】J1リーグ全20クラブ別、選手年俸ランキング目次

鹿島、湘南、清水、浦和
横浜FC、横浜FM、柏、徳島
川崎、大分、名古屋、仙台
C大阪、広島、鳥栖、札幌
G大阪、神戸、福岡、東京
三竿健斗 写真提供: Gettyimages

鹿島アントラーズ

年俸合計額:11億1,040万円
年俸平均額:3,582万円

鹿島アントラーズ選手年俸ランキング(日本円)

エヴェラウド(FW):1億2,000万
ディエゴ・ピトゥカ(MF):1億
レオ・シルバ(MF):8,000万
クォン・スンテ(GK)、三竿健斗(MF):7,000万
土居聖真(MF):6,500万
犬飼智也(DF)ファン・アラーノ(MF)遠藤康(MF):6,000万
永戸勝也(DF):5,500万
和泉竜司(MF)アルトゥール・カイキ(MF)永木亮太(MF):5,000万
杉岡大暉(DF)白崎凌兵(MF):3,000万
小泉慶(MF):2,500万
広瀬陸斗(DF)町田浩樹(DF):2,000万
沖悠哉(GK)荒木遼太郎(MF)上田綺世(FW):1,500万
関川郁万(DF)染野唯月(FW):800万
松村優太(MF):600万
早川友基(GK)常本佳吾(DF)林尚輝(DF):460万
山田大樹(GK):380万
須藤直輝(MF)小川優介(MF)舩橋佑(MF):360万
石原広教 写真提供:Gettyimages

湘南ベルマーレ

年俸合計額:5億5,780万円
年俸平均額:1,743万円

湘南ベルマーレ選手年俸ランキング(日本円)

ウェリントン(FW):7,000万
ウェリントン・ジュニオール(FW):5,000万
タリク・エルユヌシ(FW):4,000万
岡本拓也(DF)山田直輝(MF)石原直樹(FW):3,000万
山本脩斗(DF)大野和成(DF):2,500万
大岩 一貴(DF)茨田陽生(MF):2,000万
中村駿(MF):1,800万
谷晃生(GK)高橋諒(MF)三幸秀稔(MF)梅崎司(MF)古林将太(MF)町野修斗(FW):1,500万
石原広教(DF):1,200万
富居大樹(GK)名古新太郎(MF):1,000万
畑大雅(DF):900万
田中聡(MF)柴田壮介(MF)池田昌生(FW):800万
毛利駿也(DF)舘幸希(DF)大橋祐紀(FW):700万
堀田大暉(GK):600万
立川小太郎(GK):500万
平松昇(MF)オリベイラ(MF):460万
平岡大陽(MF):360万
金子翔太 写真提供: Gettyimages

清水エスパルス

年俸合計額:7億1,580万円
年俸平均額:2,309万円

清水エスパルス選手年俸ランキング(日本円)

エウシーニョ(DF):8,000万
権田修一(GK)ヴァウド(DF)ヘナト・アウグスト(MF)チアゴ・サンタナ(FW)カルリーニョス・ジュニオ(FW):5,000万
ウィリアム・マテウス(DF):4,000万
河井陽介(MF):3,000万
竹内涼(MF):2,700万
鈴木義宜(DF)金子翔太(MF):2,500万
立田悠悟(DF):2,000万
大久保択生(GK)奥井諒(DF)後藤優介(FW):1,800万
片山瑛一(DF)福森直也(DF)原輝綺(MF)石毛秀樹(MF)西澤健太(MF)中村慶太(MF)指宿洋史(FW):1,500万
中山克広(MF):1,200万
永井堅梧(GK)ディサロ燦シルヴァーノ(FW):1,000万
宮本航汰(MF):700万
滝裕太(MF)鈴木唯人(MF):500万
ノリエガ・エリック(DF)成岡輝瑠(MF)栗原イブラヒム・ジュニア(FW):360万
興梠慎三 写真提供:Gettyimages

浦和レッズ

年俸合計額:9億7,960万円
年俸平均額:3,628万円

浦和レッズ選手年俸ランキング(日本円)

西川周作(GK)杉本健勇(FW):1億
槙野智章(DF)レオナルド(FW):8,000万
興梠慎三(FW):7,000万
トーマス・デン(DF)阿部勇樹(MF)武藤雄樹(FW):6,000万
西大伍(DF)岩波拓也(DF)山中亮輔(DF)宇賀神友弥(MF):5,000万
関根貴大(MF)田中達也(MF):3,000万
塩田仁史(GK)明本考浩(MF)小泉佳穂(MF):1,500万
伊藤涼太郎(MF)金子大毅(MF)汰木康也(MF)柴戸海(MF):1,000万
伊藤敦樹(MF)武田英寿(MF)大久保智明(MF):460万
鈴木彩艶(GK)福島竜弥(DF)藤原優大(DF):360万
三浦知良 写真提供: Gettyimages

横浜FC

年俸合計額:6億2,280万円
年俸平均額:1,946万円

横浜FC選手年俸ランキング(日本円)

六反勇治(GK):6,000万
マギーニョ(DF)クレーベ(FW):5,000万
伊野波雅彦(DF)高橋 秀人(MF)伊藤翔(FW)渡邉千真(FW)三浦知良(FW):4,000万
小川慶治朗(FW):3,000万
南雄太(GK)中村俊輔(MF):2,500万
カルフィン・ヨン・ア・ピン(DF)手塚康平(MF)松浦拓弥(MF):2,000万
田代真一(DF):1,500万
杉本竜士(MF):1,200万
武田英二郎(MF)ジャーメイン良(FW):1,000万
松尾佑介(MF):900万
齋藤功佑(MF):800万
瀬古樹(MF):700万
韓浩康(DF)中塩大貴(DF)袴田裕太郎(DF):500万
大内一生(GK)市川暉記(GK)猿田遥己(GK)高木友也(DF)前嶋洋太(DF)岩武克弥(DF)安永玲央(MF)古宿理久(MF):460万
喜田拓也 写真提供: Gettyimages

横浜F・マリノス

年俸合計額:9億4,200万円
年俸平均額:3,248万円

横浜F・マリノス選手年俸ランキング(日本円)

チアゴ・マルチンス(DF)エウベル(FW)レオ・セアラ(FW)マルコス・ジュニオール(FW):7,000万
扇原貴宏(MF)天野純(MF)仲川輝人(FW):6,000万
ティーラトン(DF)水沼宏太(MF)喜田拓也(MF):5,000万
畠中槙之輔(DF)松原健(DF):4,000万
和田拓也(DF):3,000万
小池龍太(DF)前田大然(FW):2,500万
高丘陽平(GK)岩田智輝(DF)伊藤槙人(DF)渡辺皓太(MF)オナイウ阿道(FW):2,000万
中林洋次(GK)高野遼(DF)實藤友紀(DF):1,500万
梶川裕嗣(GK):800万
オビ・パウエル・オビンナ(GK):460万
田川知樹(GK)平井駿助(DF)南拓都(MF)樺山諒乃介(MF):360万
クリスティアーノ 写真提供:Gettyimages

柏レイソル

年俸合計額:10億3,530万円
年俸平均額:3,137万円

柏レイソル選手年俸ランキング(日本円)

ドッジ(FW):1億
クリスティアーノ(FW):9,000万
マテウス・サヴィオ(MF)アンジェロッティ(MF):8,000万
大谷秀和(MF):7,000万
江坂任(MF):6,500万
キム・スンギュ(GK)ヒシャルジソン(MF):6,000万
瀬川祐輔(FW):3,500万
染谷悠太(DF)山下達也(DF)三原雅俊(MF):3,000万
高橋峻希(DF)古賀太陽(DF)篠塚一平(MF)呉屋大翔(FW):2,500万
高橋祐治(DF)北爪健吾(DF)三丸拡(DF)仲間隼斗(MF)椎橋慧也(MF)神谷優太(FW):2,000万
大南拓磨(DF)川口尚紀(DF)戸嶋祥郎(MF):1,500万
上島 拓巳(DF):1,000万
滝本晴彦(GK):600万
松本健太(GK):460万
鵜木郁哉(FW):450万
山田雄士(MF)細谷真大(FW):400万
佐々木雅士(GK)大嶽拓馬(DF):360万

3月中加入選手(年俸不明)

エメルソン・サントス(DF)
ペドロ・ハウル(FW)
岩尾憲 写真提供:Gettyimages

徳島ヴォルティス

年俸合計額:4億4,880万円
年俸平均額:1,402万円

徳島ヴォルティス選手年俸ランキング(日本円)

ドゥシャン(DF):4,500万
藤田征也(MF):3,500万
ジエゴ(DF)岩尾憲(MF):3,000万
石井秀典(DF):2,300万
田向泰輝(DF)垣田裕暉(FW)佐藤晃大(FW):2,000万
上福元直人(GK)渡井理己(MF):1,700万
西谷和希(MF):1,600万
岸本武流(MF)内田航平(MF)河田篤秀(FW):1,500万
杉森考起(MF):1,400万
長谷川徹(GK)小西雄大(MF)鈴木徳真(MF):1,200万
福岡将太(DF):1,000万
宮代大聖(FW):900万
浜下瑛(MF):850万
鈴木大誠(DF):750万
藤田譲瑠チマ(MF):700万
松澤香輝(GK):550万
川上エドオジョン智慧(MF):500万
藤原志龍(MF):480万
安部崇士(DF):450万
吹ヶ徳喜(DF):400万
後東尚輝(GK)鈴木輪太朗イブラヒーム(FW)西野太陽(FW):380万
大森博(MF):360万
小林悠 写真提供: Gettyimages

川崎フロンターレ

年俸合計額:10億5,160万円
年俸平均額:3,626万円

川崎フロンターレ選手年俸ランキング(日本円)

家長昭博(MF)レアンドロ・ダミアン(FW)小林悠(FW):1億
チョン・ソンリョン(GK)谷口彰悟(DF)ジェジエウ(DF)ジョアン・シミッチ(MF)大島僚太(MF):8,000万
登里享平(DF):6,000万
山村和也(MF):5,000万
車屋紳太郎(DF):4,000万
山根視来(DF)長谷川竜也(MF):2,500万
三笘薫(MF)脇坂泰斗(MF)知念慶(FW):2,000万
田中碧(MF):1,500万
塚川孝輝(MF)小塚和季(MF)旗手怜央(FW):1,000万
丹野研太(GK):800万
安藤駿介(GK):700万
イ・キョンテ(GK):600万
神谷凱士(DF)イサカ・ゼイン(DF)橘田健人(MF)遠野大弥(FW):460万
田邉秀斗(DF)宮城天(FW):360万
松本怜 写真提供:Gettyimages

大分トリニータ

年俸合計額:3億1,120万円
年俸平均額:1,073万円

大分トリニータ選手年俸ランキング(日本円)

長沢駿(FW):3,000万
下田北斗(MF)小林裕紀(MF):2,000万
三竿雄斗(DF):1,700万
高木駿(GK)高山薫(MF)野村直輝(MF):1,400万
町田也真人(MF)松本怜(MF):1,300万
小出悠太(DF):1,200万
坂圭祐(DF)香川勇気(DF)小林成豪(MF)渡邉新太(FW):1,000万
ポープ・ウィリアム(GK)福森健太(DF)刀根亮輔(DF)伊佐耕平(FW):900万
上夷克典(DF)黒﨑隼人(DF)髙澤優也(FW):800万
吉田舜(GK)羽田健人(DF)長谷川雄志(MF):700万
高畑奎汰(MF):600万
井上健太(MF)藤本一輝(FW):460万
西川幸之介(GK)弓場将輝(MF):400万
ガブリエル・シャビエル 写真提供: Gettyimages

名古屋グランパス

年俸合計額:12億5,540万円
年俸平均額:4,650万円

名古屋グランパス選手年俸ランキング(日本円)

ミチェル・ランゲラク(GK):1億5,000万
齋藤学(FW)柿谷曜一朗(FW)ガブリエル・シャビエル(FW):1億
長澤和輝(MF)阿部浩之(MF)金崎夢生(FW):8,000万
マテウス(FW):7,000万
丸山祐市(DF)米本拓司(MF):6,000万
木本恭生(DF)中谷進之介(DF)稲垣祥(MF)前田直輝(FW):5,000万
吉田豊(DF):4,000万
山﨑凌吾(FW):2,500万
宮原和也(DF)相馬勇紀(FW):2,000万
武田洋平(GK):1,800万
森下龍矢(DF):1,500万
成瀬竣平(DF)藤井陽也(DF):700万
渋谷飛翔(GK):600万
石田凌太郎(MF)児玉駿斗(MF):460万
三井大輝(GK):420万
吉田晃(DF):400万
蜂須賀孝治 写真提供: Gettyimages

ベガルタ仙台

年俸合計額:4億3,240万円
年俸平均額:1,544万円

ベガルタ仙台選手年俸ランキング(日本円)

クエンテン・マルティノス(FW):5,000万
ヤクブ・スウォビィク(GK)シマオ・マテ(DF)イサック・クエンカ(MF):3,500万
蜂須賀孝治(DF)平岡康裕(DF):3,000万
富田晋伍(MF)松下佳貴(MF)関口訓充(MF):2,000万
吉野恭平(DF)石原崇兆(MF)赤﨑秀平(FW)エマヌエル・オッティ(FW):1,500万
秋山陽介(MF)上原力也(MF)皆川佑介(FW):1,000万
ストイシッチ(GK)中原彰吾(MF)氣田亮真(MF)佐々木匠(MF):800万
長倉颯(DF):500万
井岡海都(GK)真瀬拓海(DF)アピアタウィア久(DF)加藤千尋(MF):460万
小畑裕馬(GK)照山颯人(DF)田中渉(MF):400万

3月中加入選手(年俸不明)

フォギーニョ(MF)
松田陸 写真提供:Gettyimages

セレッソ大阪

年俸合計額:8億1,840万円
年俸平均額:2,822万円

セレッソ大阪選手年俸ランキング(日本円)

キム・ジンヒョン(GK)清武弘嗣(MF):1億
チアゴ(DF)奥埜博亮(MF)アダム・タガート(MF)原川力(MF)藤田直之(MF):5,000万
松田陸(DF)丸橋祐介(DF):4,000万
進藤亮佑(DF)豊川雄太(FW):3,000万
坂元達裕(MF)高木俊幸(MF):2,500万
小池裕太(DF)大久保嘉人(FW):2,000万
新井直人(DF)瀬古歩夢(DF)為田大貴(MF)松本泰志(MF):1,500万
松井謙弥(GK)鳥海晃司(DF)加藤陸次樹(FW)松田力(FW)山田寛人(FW):1,000万
喜田陽(MF):800万
中島元彦(FW):700万
西川潤(MF)藤尾翔太(FW):460万
西尾隆矢(DF):420万
青山敏弘 写真提供:Gettyimages

サンフレッチェ広島

年俸合計額:6億9,440万円
年俸平均額:2,572万円

サンフレッチェ広島選手年俸ランキング(日本円)

青山敏弘(MF):7,000万
柏好文(MF):6,000万
林卓人(GK)佐々木翔(DF)ハイネル(MF)エゼキエウ(MF)柴﨑晃誠(MF)ドウグラス・ヴィエイラ(FW)ジュニオール・サントス(FW):4,000万
川辺駿(MF):3,500万
野上結貴(DF)森島司(MF):2,500万
井林章(DF)荒木隼人(DF)清水航平(MF)茶島雄介(MF)永井龍(FW):2,000万
大迫敬介(GK)浅野雄也(MF)東俊希(MF):1,500万
増田卓也(GK):1,200万
今津佑太(DF)長沼 洋一(MF):1,000万
川浪吾郎(GK)土肥航大:(MF):700万
藤井智也(MF)鮎川峻(FW):420万
豊田陽平 写真提供:Gettyimages

サガン鳥栖

年俸合計額:3億3,380万円
年俸平均額:1,043万円

サガン鳥栖選手年俸ランキング(日本円)

チコ・オフォエドゥ(FW)イスマエル・ドゥンガ(FW):2,500万
パク・イルギュ(GK)ファン・ソッコ(DF)エドゥアルド(DF):2,000万
高橋義希(MF)豊田陽平(FW):1,500万
守田達弥(GK)梁勇基(MF):1,300万
内田裕斗(DF)仙頭啓矢(MF)小屋松知哉(MF):1,200万
湯澤洋介(MF)酒井宣福(MF)金森健志(FW):1,000万
島川俊郎(MF):900万
田代雅也(DF)松岡大起(MF):800万
飯野七聖(MF)樋口雄太(MF)山下敬大(FW)林大地(FW)石井快征(FW)和田凌(FW):700万
本田風智(MF):500万
松本大輔(DF)大畑歩夢(DF)今掛航貴(DF):460万
板橋洋青(GK)金珉浩(GK)相良竜之介(MF)兒玉澪王斗(FW):400万

3月中加入選手(年俸不明)

中野嘉大(MF)
チャナティップ・ソングラシン 写真提供: Gettyimages

北海道コンサドーレ札幌

年俸合計額:5億6610万円
年俸平均額:2,097万円

北海道コンサドーレ札幌選手年俸ランキング(日本円)

福森晃斗(DF)アンデルソン・ロペス(FW):5,000万
宮澤裕樹(MF)チャナティップ(MF):4,000万
キム・ミンテ(DF)ルーカス・フェルナンデス(MF):3,600万
駒井善成(MF):3,200万
菅野孝憲(GK)ジェイ・ボスロイド(FW):3,000万
荒野拓馬(MF):2,600万
深井 一希(MF):2,500万
菅大輝(FW):2,200万
小野伸二(MF):1,800万
大谷幸輝(GK)柳貴博(DF)田中駿汰(DF)岡村大八(DF)高嶺朋樹(MF)青木亮太(MF)金子拓郎(MF)ガブリエル・オケチュク(FW):1,200万
ドウグラス・オリヴェイラ(FW):1,000万
中野小次郎(GK):670万
阿波加俊太(GK)中村桐耶(DF)小柏剛(FW)中島大嘉(FW):460万
井手口陽介 写真提供: Gettyimages

ガンバ大阪

年俸合計額:11億5,930万円
年俸平均額:3,740万円

ガンバ大阪選手年俸ランキング(日本円)

レアンドロ・ペレイラ(FW):1億3,000万
キム・ヨングォン(DF):1億
昌子源(DF):8,700万
東口順昭(GK):8,500万
宇佐美貴史(FW):8,000万
パトリック(FW):6,200万
チュ・セジョン(MF)倉田秋(MF)チアゴ・アウベス(FW):6,000万
井手口陽介(MF):5,800万
三浦弦太(DF):5,700万
藤春廣輝(DF):4,400万
矢島慎也(MF):4,200万
小野瀬康介(MF):4,000万
菅沼駿哉(DF)小野裕二(FW):3,000万
一森純(GK)一美和成(FW):2,000万
髙尾瑠(DF):1,600万
山本悠樹(MF):1,500万
福田湧矢(MF):1,200万
石川慧(GK):800万
林瑞輝(GK):700万
シン・ウォノ(DF)奥野耕平(MF):480万
黒川圭介(DF)佐藤瑶大(DF)唐山翔自(FW):460万
塚元大(FW):450万
白井陽斗(FW)川﨑修平(FW):420万

3月中加入選手(年俸不明)

ウェリントン・シルバ(FW)
アンドレス・イニエスタ 写真提供: Gettyimages

ヴィッセル神戸

年俸合計額:47億1,240万円
年俸平均額:1億6,830万円

ヴィッセル神戸選手年俸ランキング(日本円)

アンドレス・イニエスタ(MF):32億5,000万
トーマス・フェルメーレン(DF):5億
ドウグラス(FW):2億
セルジ・サンペル(MF):1億5,000万
酒井高徳(DF):1億4,000万
山口蛍(FW):1億
リンコン(FW):6,000万
飯倉大樹(GK)田中順也(FW):4,000万
大﨑玲央(DF)古橋亨梧(FW):3,000万
郷家友太(MF)藤本憲明(FW):2,000万
前川黛也(GK)初瀬亮(DF):1,500万
小林友希(DF)菊池流帆(DF)櫻内渚(DF)井上潮音(MF)増山朝陽(MF)安井拓也(MF):1,000万
廣永遼太郎(GK)中坂勇哉(MF):800万
小田裕太郎(FW):700万
佐々木大樹(MF):600万
伊藤元太(GK)山川哲史(DF):460万
櫻井辰徳(MF):420万

3月中加入選手ランキング(年俸不明)

アユブ・マシカ(FW)
城後寿 写真提供: Gettyimages

アビスパ福岡

年俸合計額:4億4,080万円
年俸平均額:1,574万円

アビスパ福岡選手年俸ランキング(日本円)

奈良竜樹(DF):4,000万
エミル・サロモンソン(DF)ブルーノ・メンデス(FW):3,000万
カルロス・グティエレス(DF)ドウグラス・グローリ(DF)ジョルディ・クルークス(MF)フアンマ・デルガド(FW):2,800万
志知孝明(DF)田邉草民(MF):1,800万
輪湖直樹(DF):1,600万
杉山力裕(GK)前寛之(MF)石津大介(FW):1,500万
宮大樹(DF)渡大生(FW):1,400万
杉本太郎(MF)城後寿(FW):1,200万
村上昌謙(GK)山岸祐也(FW):1,100万
湯澤聖人(DF)重廣卓也(MF):1,000万
吉岡雅和(MF):900万
三國ケネディエブス(DF):600万
永石拓海(GK):500万
山ノ井拓己(GK)桑原海人(DF)北島祐二(MF):460万
森山公弥(DF):400万

3月中加入選手(年俸不明)

ジョン・マリ(FW)
森重真人 写真提供:Gettyimages

FC東京

年俸合計額:7億9,880万円
年俸平均額:2,754万円

FC東京選手年俸ランキング(日本円)

森重真人(DF)ディエゴ・オリヴェイラ(FW):8,000万
レアンドロ(MF)永井謙佑(FW):7,000万
林彰洋(GK)髙萩洋次郎(MF):6,500万
アダイウトン(MF):6,000万
東慶悟(MF):5,000万
渡辺剛(DF)三田啓貴(MF)青木拓矢(MF):3,000万
小川諒也(DF):2,000万
児玉剛(GK)渡邊凌磨(MF)安部柊斗(MF)田川亨介(FW):1,500万
阿部伸行(GK)アルトゥール・シルバ(MF)品田愛斗(MF):1,000万
波多野豪(GK)岡崎慎(DF):800万
内田宅哉(MF)紺野和也(MF):700万
野澤大志ブランドン(GK)蓮川壮大(DF)中村帆高(DF)中村拓海(DF)大森理生(DF)バングーナガンデ佳史扶(DF):480万

広島特別指定に既に来季加入内定の流通経大2人


サンフレッチェ広島は25日、来季22年シーズンの新加入が内定している流通経大FW満田(みつた)誠とMF仙波大志(ともに21)の2選手を、Jリーグ特別指定選手として受け入れると発表した。日本協会に申請し、承認されたもの。

2人は今春から大学4年生になるが、広島でJリーグの公式戦に出場できる。熊本市出身の満田は170センチ、62キロのストライカーで広島ユース出身。広島県出身の仙波も、同じく広島ユース出身で司令塔タイプの攻撃的MF。

【広島】不在の代表メンバーが「危機感を持てるように」ルヴァンカップ勝利を誓う荒木隼人


サンフレッチェ広島DF荒木隼人が、徐々に上向いている自身とチームの状態に手応えをつかんでいる。今季リーグ初得点、初の連勝と結果が出ている勢いを持続すべく、ルヴァンカップでも結果を追い求める。

「コンディションは上がっている」


広島川辺が代表デビュー 当たり負けせず勝利貢献


<国際親善試合:日本3-0韓国>◇25日◇日産ス

MF川辺駿がサンフレッチェ広島時代の恩師森保監督から後半41分に送り込まれ、代表デビューした。

25歳は「戦うという気持ちをぶつけないといけない。少しでも吸収していきたい」と意気込んでいたように、相手に当たり負けしない一方、後半49分には冷静にDF吉田へのパスで時間を稼いだ。試合後は同じ広島出身のGK西川から、デビュー戦の勝利を祝福されていた。


【U-24日本代表】背番号決定! U-24アルゼンチン代表戦へ、注目の三笘薫は7に。久保建英は17から11へ


U-24日本代表背番号


日本代表初選出の川辺駿。充実ぶりを証明するロングランニングの質向上


中央へ入ってきた川辺は、どんなプレーをしたか

 国際親善試合の韓国代表戦(3月25日)と、ワールドカップアジア2次予選兼アジアカップ予選のモンゴル戦(3月30日)に臨んでいる日本代表。国内組から8人が初招集され、フレッシュなメンバーとなった。

 そのなかに、サンフレッチェ広島のMF川辺駿が初めて名を連ねている。

 川辺は2013年の広島ユース時代にJ1デビューを果たし、その後トップチームに昇格した生え抜きだが、当初はほとんど出番がなく、ジュビロ磐田へレンタル移籍。武者修行に出た。すると名波浩監督(当時)の下で頭角を現し、持ち前の攻撃センスで主力へと成長した。

 磐田で3年間プレーし、2018年に広島に復帰。攻守にスケールアップした川辺はすぐに不動のボランチとしてのポジションを確立した。今季から副キャプテンを務めるなど、欠かせない存在だ。

 代表メンバー発表直後のJ1第6節大分トリニータ戦では、川辺らしい得点を披露した。

左サイドから中央に入ってきた川辺。このあとどう動いただろうか 後半42分、インターセプトをした今津佑太がドリブルで持ち上がると、前に残っていた川辺が左サイドから中央に動き出した。

 このあと川辺はどう動いただろうか?

斜め前に抜け出し、縦パスを呼び込んだ

 このシーンのポイントとなったのは、今津がドリブルで持ち出した時の前線の状況である。

川辺は斜め前にランニング。スルーパスを呼び込みシュートを決めた 最初に川辺は、大分のセンターバック羽田健人の手前でボールを受けるためにパスを要求した。この時、左サイドではジュニオール・サントスがフリーとなっていて、羽田は川辺とジュニオール ・サントスの両方を気にしながら、今津の持ち上がりを迎える必要があった。

 川辺は自分が欲しいタイミングでパスが出ないと見るや、首を振ってジュニオール・サントスを確認。そしてこのあとの判断が決定的だった。

 川辺はそのまま斜めに走り抜けた。これはジュニオール・サントスへのパスコースをつくる意図もあり、相手の羽田の判断を遅らせるには十分だった。

 川辺が縦にスピードアップしたのに対して、羽田はジュニオール・サントスへのパスも意識しながらの並走となり、川辺とはやや距離を空けての帰陣となった。

 ジュニオール・サントスへのパスコースは、大分の黒崎隼人が消しにきていたので、今津は川辺へスルーパスを選択する。それを見て羽田は体を寄せたが、川辺はボールと相手との間にしっかりと自分の体を入れ、羽田を左腕でブロック。そのままシュートへ持ち込み、ゴールを決めた。

 数的優位を生かす川辺の状況判断とランニングで、大分の隙を突くカウンターを見事に成功させた。代表でもこの攻撃センスが光る活躍に期待したい。


広島フィジカルコーチが交通事故「怪我をされた方の1日も早いご回復を…」


サンフレッチェ広島は23日、池田誠剛フィジカルコーチが交通事故を起こしたことを発表した。

 クラブによると、22日午後5時20分ごろ、広島市内の路上で池田フィジカルコーチが運転する普通乗用車が交差点を左折した際に、ハンドル操作を誤って左側に設置されていた消火栓に接触。バックしたところ、後続車に追突する事故が発生した。

 後続車に乗車していた4名のうち、運転手の女性1名が右手首骨折、左親指脱臼、同乗者の女性1名が頸椎捻挫(むちうち)と診断され、病院で治療を受けている。その他2名の同乗者、池田フィジカルコーチに怪我はなかった。

 クラブは「怪我をされた方の1日も早いご回復を心からお祈り申し上げるとともに、多大なご迷惑をおかけしたことを、心より深くお詫び申し上げます」とした上で、「池田誠剛フィジカルコーチに厳重注意を行うとともに、今後の再発防止に向けて、全選手、クラブ関係者に安全運転の取り組みを徹底いたします」とコメントを発表している。

日本代表初選出の川辺駿ってどんな選手? 攻撃的なプレースタイルのボランチ、サンフレッチェ広島で見せる持ち味は…


サンフレッチェ広島でプレーする川辺駿は、日本代表に初選出を果たした。日本代表は25日に韓国代表との国際親善試合を行い、30日にはカタールワールドカップアジア2次予選、モンゴル代表戦に臨む。

川辺は最高の形で日本代表へ向かうこととなった。大分トリニータとの明治安田生命J1リーグ第6節に先発した川辺は、1-1で迎えた試合終盤にゴールを決めている。自陣でボールを奪ってそのまま持ち上がった今津佑太のスルーパスに反応。寄せる相手選手とボールの間に身体をうまく入れ、放ったシュートはゴールネットを揺らした。試合は後半アディショナルタイムに1点を追加した広島が3-1で勝利している。

 川辺の特徴が出たゴールだった。今季の広島では[4-2-3-1]の[2]の一角を務めることが多いが、チャンスがあれば積極的に前線に上がっていく。3列目からの攻撃参加は川辺の武器でもあり、広島の攻撃に厚みを加えている。

ジュニアユースから広島のアカデミーでプレーする川辺は、2013年にトップチームに昇格。しかし、森保一監督率いる当時の広島は前年から連覇を達成しており、川辺は主力選手の牙城を崩すことができなかった。15年からはジュビロ磐田に期限付き移籍すると、結果的に3年間を過ごした磐田で大きく飛躍することとなる。

 磐田を率いた名波浩元監督は、川辺をシャドーで起用したこともあった。元々持っていた攻撃的センスは、1列前でプレーすることによって発揮される部分もある。相手に囲まれてもキープしてボールを前に運べる推進力や、スペースを見つけて走りこんでいくインテリジェンスと走力は、中盤の底でプレーする際もアクセントとなっている。

 Jリーグでのパフォーマンスが川辺を日本代表へと導いたが、定着するためには競争が待ち受けている。ボランチのポジションにはブンデスリーガで評価を高める遠藤航がおり、川崎フロンターレの優勝に貢献した守田英正も移籍したポルトガルのサンタ・クララでレギュラーに定着している。川辺が日本代表で持ち味を発揮できる機会は訪れるだろうか。


●積極果敢な攻撃参加! 川辺駿の持ち味が現れたゴールがこれだ!


サンフレッチェ広島F.Cユースがサニックス杯制す!


3月21日、高体連とJクラブユース勢の強豪12チームが出場している「サニックス杯ユースサッカー大会2021」の順位決定戦が行われた。優勝決定戦ではグループA1位のサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)と5戦5勝18得点2失点でのグループB1位通過となった鹿島アントラーズユース(茨城)が激突し3-2でサンフレッチェ広島F.Cユースが勝利し優勝を果たした。得失点差でグループA1位通過を逃したサガン鳥栖U-18(佐賀)は3位決定戦で矢板中央(栃木)を2-0で下した。5位決定戦ではグループA3位の青森山田(青森)が後半に一挙4得点を挙げグループB3位の大分トリニータU-18(大分)に逆転勝ちした。順位決定戦の試合結果は以下の通り。
【順位決定戦試合結果】 ▽11位決定戦 帝京長岡 1-3 山梨学院 ▽9位決定戦 東海大福岡 3-1 佐賀東 ▽7位決定戦 国見 1-3 東福岡 ▽5位決定戦 青森山田 4-1 大分トリニータU-18 ▽3位決定戦 サガン鳥栖U-18 2-0 矢板中央 ▽決勝 サンフレッチェ広島F.Cユース 3-2 鹿島アントラーズユース

昨季ゼロだった逆転勝ちでサンフレッチェが今季初の連勝



3月21日、サンフレッチェ広島がアウェーで大分トリニータと対戦。今季、初めて先制点を許す形となったが、課題となっていた後半戦で複数得点を奪い逆転勝利を収めた。
左サイドバックに茶島雄介を起用するなど前節から6人を入れ替えて臨んだ一戦は、前半からサンフレッチェが決定機をつくり出していく。後半に入ってもサンフレッチェが押し込んでいたが、大分にワンチャンスを決められ今季初めて先制点を奪われてしまう。  だが、試合が進むにつれ前線からのプレスが効き始め、高い位置でボールを奪うシーンが増え始める。すると66分には茶島のクロスを青山敏弘が頭で合わせ同点に。その後も今津佑太の絶妙なスルーパスを川辺駿がゴールに流し込み逆転。ロスタイムには相手のパスミスを逃さず、鮎川峻のプロ初ゴールで勝利を確実なものとした。  第5節まではセットプレーからの得点がメインだったが、大分戦では3点全てが流れの中からの得点となった。また昨季は一度もなかった逆転勝ちにも成功。サンフレッチェが最高の形で、今季初の連勝を飾ってみせた。 ■試合結果 2021明治安田生命J1リーグ第6節/3月21日/昭和電工ドーム大分 〇(3勝3分)サンフレッチェ広島 3-1 大分トリニータ(1勝2分2敗)● 【スタメン】※フォーメーション/4-4-2 広島/GK・大迫敬介、DF・茶島雄介、荒木隼人、野上結貴、今津佑太、MF・エゼキエウ、青山敏弘、川辺駿、藤井智也、FW・浅野雄也、ドウグラス・ヴィエイラ

日本代表初招集の広島MF川辺駿が古巣に感謝「ジュビロでの3年間がなければA代表になっていない」


国内組は週末のJリーグを終えて21日の夜に集合。初日のトレーニング前にオンラインでのメディア取材に応対した。

今回が日本代表初招集となったサンフレッチェ広島のMF川辺駿が取材に応対。代表への想いを語った。

川辺は広島の下部組織出身で、ユースに所属したままトップチームとプロ契約を結んだ異例の選手。そのままデビューを果たしたが、伸び悩んだ。

プロ2年目となる2015年にはジュビロ磐田へと期限付き移籍。名波浩監督の下で才能を開花させ、2018年から広島に復帰した。

川辺はキャリアを振り返り、「広島でトップに上がりました。森保さんが監督でトップに上げてもらいましたが、チャンスをもらっても上手くいかせず、試合に出られなくなっていったので、環境を変えないといけないと思ってジュビロに行きました」とコメント。「名波さんとやって色々学んで、広島に戻って表現できたことが代表につながっていると思います。成長できたことが今につながっている」と語り、成長できた結果だと語った。

その川辺は3シーズンにわたって磐田でプレーし、チームの主軸として活躍した。その磐田への思いについては「3年間という短い時間でしたけど、濃い時間を過ごせたので、自分としてもジュビロでの3年間がなければA代表になっていないと思いますし、J1でプレーすることもなかったと思います。ジュビロに感謝していますし、レンタルに出させてくれたサンフレッチェにも感謝したいです」とコメント。自身が成長するキッカケとなった磐田への感謝を語った。

広島からはキャプテンでもあるDF佐々木翔も招集されているが、その佐々木の良さについては「広島でずっと一緒にプレーしていますけど、Jリーグの中だったら一番強いんじゃないかという対人とヘディングは練習からも感じています。リーダーシップも発揮してチームをまとめてくれます」と語り、「頼ってばかりというか、リーグ戦でも背中についていく感じでプレーしています」と、大きな信頼を寄せていることを明かした。

川辺にとっては初めての日本代表となるが、森保監督の戦い方は広島時代に経験している。ボランチ像については「まずは選ばれている選手、出ている選手を見ると、本当に戦うというところが重要になってくると思います」とコメント。「それは代表じゃなくても大事ですが、より大事になると思います」とデュエルと呼ばれる部分が大事だと語った。

ただ、「自分もそこは成長した部分だと思います。ピッチに立てるように練習からアピールしなければいけないと思いますし、試合に出たら自分の特徴よりも戦う部分を出さないといけないと思います」と、まずは局面で戦う気持ちを見せる必要があると語った。

自分のアピールポイントについては「戦う部分をベースに、自分の特徴である飛び出しや前に出て行く姿勢を評価してもらって選ばれていると思います」とコメント。「選ばれている選手を見ても3列目からの飛び出しは自分の特徴だと思いますのでしっかり出していきたいです」と語り、ボランチで起用されてもゴール前に顔を出すプレーを見せたいと語った。

日本代表としてピッチに立つイメージについては「小さい頃からの夢だったので、嬉しいですし、そういった気持ちをぶつけなきゃいけないと思います」とコメント。「まずは練習から体現したいです。レベルの高い選手が多くいるので、少しでも吸収していきたいと思います」と、ここでも成長したいと意気込みを語った。

世代別の代表に選ばれた経験を持つ川辺だが、そこからA代表までの道のりは近いものではなかった。その点については「自分の中では時間がかかったなと思っています。でも、自分の中でのタイミングではベストなタイミングで選ばれたと思っています」と語り、「今までやってきたことを出すだけだと思います。地道にやってきたことを見せたいと思います」と、ここまでのキャリアで積み上げたものを出したいと語った。

今回対戦する韓国代表については「バトルの部分がより激しくなる相手だと思います。そういった部分で負けたら試合に負けるという戦いだと思うので、そういった相手の得意な部分で負けないということが結果を左右すると思います」と、球際のプレーが大事だとコメント。「戦術もあると思いますが、それよりもバトルの部分が重要だと思うので、個人としてはそういった部分では負けてはいけないと思います」と、まずはしっかりと戦えることが大事だと語った。

一方で韓国の弱みは「ガツガツくる分、自分たちが良い距離感でサポートしあってワンタッチ、ツータッチではがせれば、その分決定機が作れると思います。剥がせなければピンチになると思います」とし、いかにボールを動かせるかが重要だとコメント。「リスクとボールを握って剥がすというバランスは大事にしなければいけないですが、ラフに蹴るだけでは良さは出ないので、しっかりポジションを取って剥がすことが大事だと思います」とし、ポゼッションをいかにしっかりできるかがポイントだとした。

昨シーズンからボランチとして守備面でも強さを見せている川辺。その取り組みについては「ジュビロにレンタルする前だと守備の意識は相当薄かったとと思いますし、攻撃に頭が行っていました」とコメント。「ジュビロで相当鍛えてもらえて、広島に戻ってからも意識していました」と、レンタル移籍が重要だったと語った。

また、「広島でもまずは守備をしなければ出られないというチームの約束事があるので、そういった自分のウィークポイントを上手くストロングポイントに変えられたことが良かったと思います」とコメント。「しっかり良いポジショニングからということを言われていたので、バランスを取りに行く部分を考えながら常にやってきたことが成長につながったと思います」と、弱みを強みに変えられたと語った。

その点では、2019シーズンまで一緒にプレーしたMF稲垣祥(名古屋グランパス)の存在が大きかったこととなる。今回は追加招集で代表でチームメイトになるが「吾郎君(稲垣の愛称)が抜けて、一緒にプレーもしていましたけど、守備の部分の激しさや強さ、奪う部分は見習うものが多かったです」とコメント。「抜けた後に、そういった部分が弱くなったと言われるのが嫌だったので、個人的にも意識しました」と強く意識していたと言い「こういった舞台で一緒にプレーできるのは嬉しいことです」と、再びコンビを組む可能性があることを喜んだ。

広島DF佐々木翔が2019年の日韓戦での敗戦を振り返る「覚悟は多くありますし、倒したい」広島DF佐々木翔が2019年の日韓戦での敗戦を振り返る「覚悟は多くありますし、倒したい」

日本代表は22日、国際親善試合の韓国代表戦に向けてトレーニングキャンプをスタートした。
2019年11月以来となる国内での代表活動。今回のメンバーには、昨年のヨーロッパ遠征では招集されなかったJリーグ組も14名招集され、新たな選手も多く名を連ねた。
国内組は週末のJリーグを終えて21日の夜に集合。初日のトレーニング前にオンラインでのメディア取材に応対した。

2019年12月以来の日本代表招集となったサンフレッチェ広島のDF佐々木翔が取材に応対した。

佐々木が最後に日本代表でプレーしたのは、2019年のEAFF E-1 サッカー選手権2019。決勝の韓国代表戦が最後だ。

それ以来の招集となった佐々木は韓国代表戦について「非常に多くの歴史的なことがあると思いますが、個人としては前回タイトルがかかっている試合で負けています」とコメント。「リベンジというか、戦うチャンスがあるというのは僕としては非常に嬉しいです。いつになく気合が入る試合です」と語った。

さらに「覚悟は多くありますし、倒したいです。連敗もあると思いますが、日韓戦で相手に必ず勝つことは非常に大事だと思うので、目の前の一戦を勝ちたいと思います」とコメント。現在韓国相手に連敗中の日本だが、それを止めたいと意欲を語った。

そのE-1決勝の韓国戦では押し込まれる展開が続き、0-1で敗戦。優勝を目前で逃すこととなった。

改めて韓国戦を振り返り、「ロングボールを放り込んできたイメージがありました。コンパクトに守れていたと思いますが、最後のところ、一歩の寄せや球際のところはもっともっと要求していかないといけません。気持ちを前面に出して戦う部分がもっとあっても良いと思います」と語り、日本が残した課題について語った。

国内組が多く出場した親善試合では、このところ結果が出ていない。佐々木はその点について「僕の中でもベネズエラ戦と韓国との決勝では非常に悔しい思いをしましたし、あの経験を糧に成長したからこそ選ばれたと思います」とコメント。「Jリーグで良いプレーをしても、代表で良いプレーをしないと意味がないので、韓国戦で良い結果を出してアピールしたいと思います」と語り、日本代表として結果を残したいと語った。

昨年の10月と11月のヨーロッパ遠征では、新型コロナウイルスの影響もあり、国内組は招集の候補に挙がっていなかった。当時については「まずは代表戦があること自体がコロナ禍では難しいことだと思いました。試合が行われることが嬉しく、日本代表が結果を出すことを願っていました」とコメント。「そこには多くの感情はなく、全力で応援していました」と選ばれない時は応援するというスタンスを明かした。

その一方で、今回は招集を受けたが「国内組が多く選ばれてプレーする機会があるとは思っていなかったので、選ばれたときは率直に嬉しかったです」とコメント。「リーグでのアピールするだけでは意味がないので、代表で自分の良さを出せればと思います」と改めて、代表での結果を求めたいと意気込んだ。

試合に出場した場合に見せたいポイントは「良さは守備だと思うので、人に負けない、強さを出すことです」とコメント。「それが出せなければ僕が呼ばれている価値を失うことだと思うので、最低限として良さを出していきたいです」とし、「ポジションやシステムがどうなるかは分かりませんが、自分の良さを出していきたいと思います」と、どのポジションでも強みを出したいとした。

今回の日本代表には、2014年に在籍していたヴァンフォーレ甲府でチームメイトだったMF稲垣祥(現名古屋グランパス)とFW伊東純也(ヘンク)が招集されている。チームメイトになることについては「率直に嬉しいです。一緒になっていた仲間がこういった場所で、仲間として一緒になることは嬉しいです」とコメントした。また稲垣とは広島でもチームメイトだったが、「彼の良さは守備の強度だったり、運動量、そしてゴール前でのミドルシュートは広島にいた時から彼の良さで、両足でもパンチのあるシュートが打てて、守備も広範囲を守れて、移籍して寂しいです」とコメント。高く能力を評価した。

今回は韓国代表戦の後に、モンゴル代表とのカタール・ワールドカップ アジア2次予選がある。突破が決まる可能性もある大事な試合だが、「もちろんその気持ちは大きいです。今後自分がどう選ばれてどう進むかはわからないですが、日本が前に先に進む上では非常に重要だと思います」とコメント。「勝って次に繋げていく、チームの成長のために重要だと思います」と強い意気込みを語った。

日本代表初招集・川辺駿の決勝弾でサンフレッチェ広島が無敗維持。サガン鳥栖は6戦無失点【J1第6節結果】


明治安田生命J1リーグ第6節の試合が21日に各地で開催されている。15時キックオフの試合としては3カードが行われた。

ともに今季未勝利の徳島ヴォルティスと横浜FCはお互い初勝利を目指して激突。前半42分には徳島の右サイド・岸本武流からのクロスをクリアしようとした杉本竜士のヘディングがオウンゴールとなってしまい、ホームの徳島が先制する。

 58分には左CKから瀬古樹の上げたクロスに袴田裕太郎が高い打点のヘディングで合わせて横浜FCが1-1の同点ゴール。だが73分にはカウンターから宮代大聖のゴールで徳島が再び勝ち越し、そのまま2-1で今季初白星を挙げた。横浜FCは開幕6連敗。

 開幕5試合無失点と好調なサガン鳥栖と、昇格後初勝利から2連勝と上り調子のアビスパ福岡は九州ダービーで激突。鳥栖は前半から優位に進めながらもゴールを奪えずスコアレスで折り返す。

 68分には鳥栖の飯野七聖からのクロスに合わせた本田風智のヘディング弾がネットを揺らしたが、飯野がオフサイドだったと判定されノーゴール。最後までゴールは生まれずスコアレスドローに終わった。

 大分トリニータ対サンフレッチェ広島戦は、広島のドウグラス・ヴィエイラのヘディングがクロスバーを叩く場面もあったが前半はともに無得点。後半立ち上がりの52分には三竿雄斗からのクロスに長沢駿がヘディングで合わせ、大分が先制点を奪った。

 広島も66分、左サイドの茶島雄介からのクロスに合わせた青山敏弘のヘディングがGKの頭上を抜くゴールとなって1-1の同点に。さらに87分、速攻から今津佑太のスルーパスを受けた川辺駿がGKの股間を抜くシュートで逆転弾。後半アディショナルタイムには鮎川峻もゴールを加えて3-1とした。日本代表初招集を受けた川辺の今季初ゴールが決勝点となり、広島が今季無敗を維持して2連勝を飾っている。

【了】


サンフレッチェ広島F.Cユースが鹿島アントラーズユースを下しサニックス杯制す!


3月21日、高体連とJクラブユース勢の強豪12チームが出場している「サニックス杯ユースサッカー大会2021」の順位決定戦が行われた。

 優勝決定戦ではグループA1位のサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)と5戦5勝18得点2失点でのグループB1位通過となった鹿島アントラーズユース(茨城)が激突し3-2でサンフレッチェ広島F.Cユースが逆転勝ちをおさめ優勝を果たした。得失点差でグループA1位通過を逃したサガン鳥栖U-18(佐賀)は3位決定戦で矢板中央(栃木)を2-0で下した。5位決定戦ではグループA3位の青森山田(青森)が後半に一挙4得点を挙げグループB3位の大分トリニータU-18(大分)に逆転勝ちした。順位決定戦の試合結果は以下の通り。【順位決定戦試合結果】

▽11位決定戦
帝京長岡 1-3 山梨学院

▽9位決定戦
東海大福岡 3-1 佐賀東

▽7位決定戦
国見 1-3 東福岡

▽5位決定戦
青森山田 4-1 大分トリニータU-18

▽3位決定戦
サガン鳥栖U-18 2-0 矢板中央

▽決勝
サンフレッチェ広島F.Cユース 3-2 鹿島アントラーズユース


片野坂マジックに翻ろうされた昨季。サンフレッチェが試練の大分戦に臨む



3月21日、サンフレッチェ広島がアウェーで大分トリニータと対戦。今季初となる連勝を目指す。
今季はリーグ戦で2勝3分、ルヴァン杯グループステージで1分と、過密日程のなか無敗を維持しているサンフレッチェ。前節の清水エスパルス戦をクリーンシートで乗り切るなど、試合の締め方の部分で一つ結果を残してみせた。  セットプレーがメインながら、これまでのリーグ戦全試合で先制点を奪えているのも大きい。ケガの程度が心配されていたジュニオール・サントスと野上結貴が、前節の後半にそろってピッチに戻ってきたことも好材料だ。  ただ、片野坂知宏監督率いる大分は侮れない。主力選手が流出したとはいえ、ここまでのリーグ戦戦績は1勝2分1敗。選手の流出を受けながら、短期間でチームをJ3からJ1に引き上げた手腕は今も健在だ。  昨季、サンフレッチェは文句なしの開幕ダッシュを見せながら、リーグ戦再開後の大分戦で逆転負けを喫してから状態が下降した。城福浩監督もシーズン後の総括会見で、ホームでの大分戦がポイントとなったことを認めている。 「再開初戦で神戸に勝利した後、大分戦でも先制し勝ち点3をとれそうなところで、試合終盤に2失点を喫してしまった。サッカーは、あのような1試合でチームの空気が変わってしまうものです。自分たちのサッカーで確信を得ていましたけど、あの試合で少し腰が引けてしまい、やられたくないという思いが強くなっていきました。リスクを背負って前からいくのではなく、まず引いたところから始まる。相手を押し込んだところから始まるサイクルにならなくなりました」  昨季と状況が違うとはいえ、大分戦の内容如何では昨年と同じ状況に陥る可能性もゼロではない。中3日のアウェー戦になるが、今季を占う上で非常に重要な一戦になることは間違いない。

サンフレッチェ広島から川辺駿が初代表入り、佐々木翔も…さらにあの選手も!3月30日千葉でW杯2次予選モンゴル戦


日本サッカー協会は3月18日、国際親善試合の韓国戦(25日、横浜・日産スタジアム)とワールドカップアジア2次予選モンゴル戦(30日、千葉・フクダ電子アリーナ)に臨む日本代表23人を発表した。

初選出は8人でサンフレッチェ広島からはMF川辺駿に白羽の矢が立った。

また、サンフレッチェ広島はDF佐々木翔も選出された。こちらはすでに国際Aマッチ9試合に出場している。

なお、FWではサンフレッチェ広島MF浅野雄也の兄、浅野拓磨(FKパルチザン・ベオグラード)も選出された。


さらに付け加えるなら同じく初選出のGK前川黛也(ヴィッセル神戸)の父親は、初代のサンフレッチェ広島メンバーのひとり前川和也氏(FCバイエルン ツネイシ総監督兼U−18監督)で言わずと知れた森保一監督の元チームメート。

前川氏は、森保一監督とともに1992年、こけら落しとなった広島ビッグアーチ(現エディオンスタジアム広島)のピッチに立ち、アジアカップ優勝にも貢献した。


佐々木翔コメント
日本代表に選ばれて光栄です。結果が求められる戦いなので、チームの勝利のために合宿から全力を尽くしたいと思います。応援をよろしくお願いします。

川辺駿コメント
日本代表はサッカーを始めた時からの夢だったので、素直に嬉しいです。これまでやってきたことが評価されて選ばれたと思うので、日本代表でも自分の力を100%出したいと思います。また、レベルの高い選手とプレーできるので、少しでも吸収できるように、そして試合のピッチに立てるように頑張ります。応援をよろしくお願いします。


広島川辺が初代表「サッカー始めた時から夢だった」


サンフレッチェ広島は18日、DF佐々木翔(31)とMF川辺駿(25)が日本代表メンバーに選出されたと発表した。センターバックの佐々木は既に国際Aマッチ9試合を経験した常連組だが、ボランチの川辺は待望の初選出。

佐々木はクラブを通じて「日本代表に選ばれて光栄です。結果が求められる戦いなので、チームの勝利のために合宿から全力を尽くしたい」などとコメント。

広島ユース出身でジュビロ磐田へ期限付き移籍も経験した川辺は、3列目からの攻撃参加が得意。森保監督も同じ広島のボランチとして活躍し、日本代表入りした経緯も同じ。クラブを通じて「日本代表はサッカーを始めた時からの夢だったので、素直にうれしい。これまでやってきたことが評価されて選ばれたと思うので、日本代表でも自分の力を100%出したい」などとコメントした。


“サンフレッチェの守護神”大迫敬介がU-24日本代表に選出


 3月19日、公益財団法人日本サッカー協会が「SAISON CARD CUP 2021」のU-24日本代表メンバーにサンフレチェ広島所属の大迫敬介を選出したことを発表した。

広島「チャレンジ大使」にJAXA津田氏が就任


サンフレッチェ広島は19日、「サンフレッチェ夢・チャレンジ大使」にJAXA(宇宙航空研究開発機構)「はやぶさ2プロジェクト」マネジャーで、広島・安芸高田市生まれの津田雄一氏(45)が就任したと発表した。

同大使は「夢を追いかけること」「チャレンジすること」「国際平和」の大切さを、クラブとともに発信していく役目になる。

津田氏は広島の練習拠点である安芸高田市生まれであり、クラブの仙田社長が就任を打診。クラブの目指すスポーツ振興を通した青少年育成及び国際親善、サッカーにおける「挑戦」「努力」「チームワーク」「困難の克服」という、宇宙開発と共通の価値観に津田氏が賛同し、大使就任が決まったという。

世界で初めて小惑星内部の岩石の採取に成功したJAXAの探査機「はやぶさ2」は、20年12月に小惑星の岩石を格納したカプセルとともに地球に帰還し、世界の話題になっていた。

津田氏は「大使の依頼が届く前から、私は広島を応援しておりました」などと自己紹介し「広島の目指すスポーツ振興を通した青少年教育及び国際親善や、サッカーにおける挑戦、努力、チームワーク、困難の克服などの宇宙開発と共通の価値観に賛同しました」などと、熱いコメントを寄せている。


復帰した広島ユースの新10番FW棚田遼。ゴールを、「コイツ、何かやるんだろうな」というプレーを


復活を示す、またエースとして活躍する一年だ。サンフレッチェ広島ユースの新10番FW棚田遼(新3年=広島ジュニアユース出身)は、怪我による約5か月間の離脱から本格復帰。フルでのゲーム出場はまだ再開したばかりだというが、サニックス杯ユースサッカー大会2021(福岡)で鋭い仕掛けを見せ、ゴールも決めている。

 大会初日(13日)の対戦相手は20年クラブユース選手権優勝のサガン鳥栖U-18と2年前のプレミアリーグ覇者である青森山田高。「(この2チームとの対戦は)意識していて、鳥栖に1試合目勝てて、山田は楽しみにしていたんですけれども、思っていた通り競り合いとか強くて簡単には行かない試合で。凄く楽しかったんですけれども、結果的に負けて悔しかったですね」。1勝1分(1PK負け)という結果には満足していなかったが、棚田にとってユース年代のトップチーム相手の2試合は手応えを得る戦いだったようだ。

「体力的には最後の方バテてしまったりしたんですけれども、身体のキレとかはだいぶ戻って来ていると思います」。離脱中に筋トレや体幹トレ、そして4バックへのフォーメーション変更に対応できるように映像で学習。我慢の時期に得たものも表現していた。

 鳥栖U-18戦では鋭い仕掛けを繰り返し、青森山田戦では高速カウンターから決定機を迎えるなど存在感のある動きを見せた。そして、19日の東海大福岡高(福岡)戦では1ゴール1アシストの活躍。本人もコメントしたように、これまでも大舞台で発揮してきた鋭いドリブルのキレはさらにスケールアップできているようだ。

「体幹とかやってきて、キレとかスピードとかが増したので、より磨きをかけたドリブルとか活かしてエースとしてしっかりと点を獲って活躍したいと思います。サポーターの皆さんには自分の特長はキレのある、スピードのあるドリブルなので、持った時に『コイツ、何かやるんだろうな』と思われたいし、何かして、突破して、ゴールまで行くのでそこを見て欲しいですね」

 棚田は、広島ジュニアユース時代の18年日本クラブユース選手権(U-15)大会でチームを日本一へ導いてMVP受賞。高校1年時には国体でゴールを連発するなど広島県選抜の準優勝に貢献し、U-16日本代表にも選出されている。2年時にはスーパープリンスリーグ中国でスタメンを務めて得点を重ねていたが、10月に離脱。そのままシーズンを終えることになった。思うようにサッカーをすることができなかった昨年から、勝負の3年目。広島ユースの攻撃陣にはFW高柳英二郎(新3年)やFW森夲空斗(新3年)ら特長のある選手たちが揃うが、棚田はエースの自覚を持って活躍し、トップ昇格を果たす一年にする。

「自分は自信を持って、怪我していた分を取り戻すじゃないですけれども、時間がないので、ここからしっかりとアピールしてトップに行けるようにしていきたい」。4月4日初戦のプレミアリーグWESTでの目標は「エースとして2桁は当たり前で15以上、18……。毎試合決めれるくらいに」。チームのために運動量を増やし、より守備をすることも目標。ここから焦ることなくコンディションを上げて、公式戦で「コイツ、何かやるんだろうな」というプレーをする。

(取材・文 吉田太郎)

トップ同様4バック採用の広島ユースを支えるCB光廣健利の声、サニックス杯で自信得る戦い


プレミア開幕へ向けて、手応えの戦いとなっている。サンフレッチェ広島ユースはサニックス杯ユースサッカー大会2021初戦(13日)で昨年のクラブユース王者・サガン鳥栖U-18と対戦し、MF越道草太(新2年)の決勝点によって1-0で勝利。同日の青森山田高(青森)戦はPK戦の末に敗れたが、後半アディショナルタイムにMF笠木優寿(新2年)のラストパスをFW濱田蒼太(新2年)が合わせて追いつくなど好勝負を演じて見せた。

 広島ユースは新シーズンからトップチームの4バック移行に合わせる形で3-6-1から4バックの新ステムにチャレンジ。取り組んできたことがプレミアリーグ勢などの強豪相手にできるかどうかテストした。

 大会初日は高田哲也監督が「コンパクトにして、スライドも上手くできていた」と頷く内容の守備で鳥栖U-18を完封した。1点リードの後半は慣れた3バックへ戻して逃げ切るプランもあったようだが、経験値を高めるために4バックを継続。攻撃面でも青森山田戦を含めて相手の強烈なプレッシャーをMF池田柚生(新3年)やMF西村岳(新3年)、10番FW棚田遼(新3年)らが剥がして前進して見せるなど内容のある2試合だった。光廣は「(チームとしても)自信になったと思います」。2日目もFW高柳英二郎(新3年)の3得点などによって東海大福岡高(福岡)を5-0で破り、新生・広島ユースは強さを示している。

 DFラインのキーマンはDF光廣健利主将(新3年=広島ジュニアユース出身)だ。昨年は3バックの中央に位置していたが、今年はCBを任されている。新システムにチャレンジするチームにとって、特長のコーチングでチームを動かすことのできる彼の存在は重要。注意深く状況を見極め、声で4バックやチーム全体のバランスを維持している。

 光廣は自分の役割を理解。「自分の声でコントロールしてチームを動かすというところは凄く大事かなと思っていて、それがあるか無いかでチームの雰囲気も変わってくると思いますし、それが無ければ自分でもチームが回らないというのはあるので、声は大事だなと思います」。両WBも含めて5人で守っていたスペースを今年は4人で守る。スライドの連続は各選手の体力面の負担や、守備範囲も大きくなるが、指揮官が「(ピッチの)先生ですからね。気持ちの強い子」と評する主将は自分の声でプレー、メンタル面でもサポートしていく構えだ。

 光廣は登録171cm。今年は全体的に大柄な選手が少なく、青森山田戦では空中戦で苦戦するシーンも見られた。だが、パートナーのCB豊田将大(新3年)とチャレンジアンドカバーを徹底。「競ったあとのセカンドボールが大事になってくるので、際のところで身長が低い分、負けたらいけないと思っています」というCBは際の戦いで絶対に相手を上回り、ゴールを守り抜く。

 昨年はスーパープリンスリーグ中国を圧倒的な強さで優勝。だが、日本一を目指したクラブユース選手権では準優勝のFC東京U-18相手に15本のシュート(FC東京は5本)を放ちながらも0-1で敗れている。「(特に守備の堅いチーム相手でも)破れるようにならないといけない」と高田監督。サニックス杯初日は決定機を増やしながらも勝ち切れない試合があっただけに、今後はより決め切る、勝ち切るという部分に注力していく。

 プレミアリーグWESTは4月4日が初戦。光廣は「ハードな日程の中でもチーム全員で、誰がサブから入ってきてもやることは変わらないようにしながら層を厚くして、目標はファイナルなのでファイナルで優勝したいと思います。個人の目標としてはトップというのは凄く意識していて、トップに昇格する上で(各大会の)優勝というのはとても大きなことになると思う。トップ昇格を意識して、優勝を目指していきたい」と誓った。個人の目標とチームの目標の両方を果たすために結果にこだわる。

(取材・文 吉田太郎)

広島GK大迫「貴重な試合。自分のチカラ示したい」



サンフレッチェ広島は19日、U-24日本代表メンバーにGK大迫敬介(21)が選出されたと発表した。東京オリンピック(五輪)を目指すチームで、早くから正守護神の最有力候補として期待されてきた。

大迫はクラブを通して「メンバーに選んでいただき、大変うれしく思います。東京五輪から逆算しても、貴重な試合になると思うので、チームで発揮しているパフォーマンスを代表でも発揮し、自分のチカラを示したい。応援よろしくお願いします」などとコメントした。

今季は開幕から全5試合にフル出場し、広島は2勝3分けで不敗を守る好調を維持している。


セットプレーから荒木! 清水を1-0で下した広島が開幕5戦無敗


[3.17 J1第5節 広島1-0清水 Eスタ]

 J1第5節が17日に行われ、7位サンフレッチェ広島はホームで8位清水エスパルスに1-0で勝利した。後半14分にセットプレーからDF荒木隼人が決勝点を記録。広島は2試合ぶりの白星を手にし、開幕からの無敗を5試合(2勝3分)に伸ばした。

 広島は立ち上がりからテンポよくボールを回し、相手ゴールに迫っていく。前半29分、左サイドのFW浅野雄也が縦に仕掛け、左足でクロスを供給。ファーのMF柏好文が右足のボレーで合わせるも、ゴール右に外れる。対する清水も同32分、PA左外のDF原輝綺のクロスからFW中山克広がヘディングシュートを放つが、ゴール左に外れて先制とはならない。

 広島はキレのある動きを見せる浅野を中心にチャンスを作ると、前半44分に決定機を迎える。MF川辺駿のパスからPA内右のDF今津佑太が折り返し、ゴール前の浅野が反応。しかし、至近距離から右足のヒールで押し込もうとしたボールは、前節の鳥栖戦(△0-0)でビッグセーブを連発したGK権田修一に弾き出された。

 それでも広島は後半14分に均衡を破る。左CKからキッカーのMF森島司が右足でクロス。ファーの今津がヘディングで折り返し、さらにDF東俊希が頭でコースを変える。これを中央の荒木が右足でゴール右に押し込み、今季初得点を挙げた。

 後半31分には途中出場のFWジュニオール・サントスがドリブルでPA内左に進入し、ニアの上を狙って左足でシュート。だが、クロスバーに当たってしまう。広島は追加点こそ奪えなかったものの、1-0で逃げ切りに成功した。一方、清水は2試合ぶりの黒星。リーグ戦4試合未勝利(2分2敗)となった。

京都産業大新入部員に広島ユースFW菅野や鳥栖U-18MF石原、FW中田、GK中村、FW新川ら


20年関西学生リーグ1部10位の京都産業大が21年の入部予定選手を発表した(協力=関西学生サッカー連盟、京都産業大、College Soccer Central)。

 FW菅野翔斗(サンフレッチェ広島ユース)は、20年のスーパープリンスリーグ中国で18ゴールを挙げて得点王に輝いたストライカー。FW中田樹音(岡山学芸館高)は岡山U-18時代の19年にプリンスリーグ中国で得点王を獲得。こちらも動き出しなどに秀でた点取り屋だ。

 DF大串昇平(ガンバ大阪ユース)は、19年にJ3で10試合に出場している元U-16日本代表SB。MF城水晃太(サンフレッチェ広島ユース)はDFラインでも力を発揮する元U-15日本代表候補だ。MF石原央羅はサガン鳥栖U-18のスーパーサブとして、日本クラブユース選手権決勝で1ゴール1アシストの活躍。日本一に貢献している。

 GK中村青(京都橘高)は2年時のインターハイで大会優秀選手に選出されている実力派の守護神。1対1やシュートストップを特長とするGK林憲太朗(滝川二高)も京産大へ進学する。FW新川翔太創成館高(長崎)の10番を背負い、全国初出場に貢献した大型ストライカー。鋭い仕掛けや抜け出し、献身性を持つFW坂本充(大津高)、滋賀県選抜として国体に出場しているMF松浦蒼波(京都橘高)も入部予定リストに名を連ねている。
以下、京都産業大の入部予定選手
▼GK
中村青(京都橘高

「彼で大丈夫なのか?」。若手抜擢の裏側で何が? GKコーチが明かす大迫敬介の秘話


大迫敬介を1番手にしたことで生じた周囲の反応

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【写真:Getty Images】

 2019年、澤村はサンフレッチェ広島のゴールキーパーコーチに就任した。指導者の立場かもしれないが、澤村にとってそれは念願だったJ1の舞台だった。林卓人、中林洋次、廣永遼太郎、そして大迫敬介の4人体制でシーズンを迎えた。

最年長の林は経験豊富で自己発信力に優れ、強いメンタリティを持ったゴールキーパーだった。中林は市立船橋高校からプロ入りし20代半ばまでなかなか出場機会に恵まれなかったが、3チーム目の移籍先J2ファジアーノ岡山でレギュラーを獲得すると200試合以上に出場し、林と正ゴールキーパーの座を争うほどキャリアを積み上げていた。

 廣永は世代代表として2007年のU-17W杯に出場し、長身かつストロングポイントがフットプレーという現代サッカーに要求されるスキルを備え、J1のトップレベルと張り合えるだけの力を持っていた。こうした強者の中から大抜擢されたのが大迫だった。

「ロアッソとはまったく別でした」

 語気を強めて澤村はサンフレッチェ時代を振り返る。サンフレッチェはJ1で優勝経験のあるクラブであり、当然サポーターもそれを知っている。優勝争いに顔を出さなくても中位以上の順位はキープする力があるオリジナル10のクラブだった。そこに身を投じて澤村が感じたことは、「まるで違う。これはもう本当に別の世界に来てしまった、と思いました」。

 ただ、それは澤村自身が目指していたところであり、大きなやりがいとなった。Jリーグ、それもJ1とは、日本で最高峰のリーグなのだ。「もっと指導力があれば、もっと良い取り組みができたと思う」と今でも振り返ることがあるという。

「例えば500試合経験している卓人に対して、一体僕が何を伝えられるんだろうかと思いました。実際、難しいことが多かった。何を話せたかと聞かれれば、選手としての悩みや僕自身がわかる範囲のことには答えられたとは思います。卓人が何を望んでいるのか? 今、何に取り組みたいのか? どんな不安を抱えているのか?

 2019年、卓人は持病の腰痛からのスタートでした。2018年は活躍しましたが、疲労が抜けないままゴールキーパーの指導者ライセンスを取りに行っていたんです。講習会場が固い人工芝だったようで、少なからずそれも関係していたと思います。キャンプインした当初は動けていましたが、椎間板ヘルニアで長期離脱した経験を持っていて、徐々に腰が重くなってそれがかばい切れなくなってしまったようでした」

 近年はゴールキーパーに限らず、現役中に指導者ライセンス取得のための講座に参加する選手も増えている。指導者ライセンス講習では受講生自身がフィールドプレーヤーとなり、他の受講生の指導実践の手伝いをする。それがゴールキーパーのライセンス講習であっても、受講者はフィールドプレーをしなければならない。不慣れなフィールドプレーをするということは、予想以上に身体に大きな負担になる。

後戻りのできない選択で…

 林もこうしたことが要因のひとつとなり、タイミング悪くキャンプ中に持病の腰痛という形で出てしまい、出鼻をくじかれてしまった。林と正ポジション争いをしている中林は、この時を逃さぬようにと躍起になった。当然、廣永の目の色も変わった。ところ変われば人が変わる。澤村はそれを目の当たりにした。そこにはロアッソで見たような仲良しグループは存在していなかった。

「大迫も目の色を変えてやっていました。練習でそれを見れば、(今、試合で使うなら)明らかに大迫だというのは、僕には確信できました。それでACLのプレーオフ初戦にスタートから大迫で行くとなった時、『(若い)大迫で大丈夫なのか?』という声が聞こえてきました。2018年、広島は9月の中旬から勝てていなかったんです。実際、コーチ陣からも『澤さん、大丈夫? 敬介で』と言われました。

 でも『誰が良いんだ? 正直に言ってくれ』とジョウさんが腹を括ってくれて、他のスタッフも『俺も敬介がいいと思う』と後押ししてくれました。若い大迫の起用で他の選手との関係の扱いは難しかったですが、僕もコーチとして大迫を選んだことへの迷いはありませんでした」

 大迫の開幕からの起用に、シーズンスタートはチームも不安視していたが、後戻りはできない選択だった。スポンサーを含めて「失敗は許されない」という目に見えないプレッシャーが増幅していく。開幕が近づくにつれ、澤村自身もこれまで経験してこなかった緊張感に襲われた。

 こうしたプレッシャーを「苦手だし、嫌い」と言い切る澤村だが、過去に味わったことのない空気、圧力がかかる経験をしたことは、その後、澤村自身の指導者としての経験値、選手指導のステージを上げる要因となっていった。

(構成:吉沢康一)

澤村公康(さわむら・きみやす)

1971年12 月19日生まれ、東京都出身。現役時代は三菱養和SCユース、仙台大学でプレー。1995年に鳥栖フューチャーズの育成GKコーチとして指導者のキャリアを開始。その後はブレイズ熊本(育成)、大津高校、日本高校選抜、浦和レッドダイヤモンズ(育成)、女子日本代表、川崎フロンターレ(育成)、青山学院大学でGKコーチを歴任。2012年から2014年まで教員として浜松開誠館中学校・高校でGKを指導。2015 年から2018 年までロアッソ熊本、2019 年はサンフレッチェ広島でトップチームのGKコーチを務めた。現在は代表を務めるGKスクール『ゴーリースキーム』など、さまざまなカテゴリーでGKの育成、指導にあたっている。著書に『ジュニアからシニアまでサッカーが楽しくなる攻撃的GK論』(ベースボール・マガジン社)、『守護神育成トレーニング ゴールキーパー専属コーチが伝える! チームを守る全てがここにある!』(スタジオタッククリエイティブ)、『ゴールキーパー「超」専門講座』(東邦出版)、2021 年3 月 17日に『GKコーチ原本 “先手を取るGKマインド”の育て方』をカンゼンから刊行


就任1年目の言葉で紐解く、サンフレッチェ城福浩監督の思考Vol.2


過密日程が続くなか、サンフレッチェ広島がピッチ上で粘り強い戦い見せている。試合の締め方など課題がないわけではないが、中2日を含む強行日程でルヴァン杯を含め1勝4分の負けなしは及第点以上とも言える。
今年は決定力の向上を図るために、2018年以来となる4バックを採用。ここではヨンソン監督からシステムを引き継ぎ開幕ダッシュに成功した、2018年当時の城福浩監督のインタビューを抜粋してお届けする。 (広島アスリートマガジン2018年4月号掲載) ― 城福監督にとって、どんなチームで指導される時も大切にされている指導哲学はありますか?  「選手から信頼される指導者でありたいということは、常に考えていることです。サッカーというスポーツは11人しかスタメンで起用することができません。ベンチメンバーを含めても、18人しか試合に関わることができません。そうしたシビアな状況で、何を以って信頼を得られるのでしょうか? 私個人的な考えとしては、『この人と一緒にやっていれば、自分が成長できる』と選手が感じられるかどうかということが大切なのだと思います。20歳だろうが、30歳だろうが『この人は自分を成長させてくれる』という感情を抱くという点においては、差はないと思います。逆に言えば『この人とやっていれば、自分は成長できるんじゃないか』という気持ちを呼びおこさせること以外に、監督は信頼を得られないと思っています。選手にとって、自分を試合で使ってくれる監督は良い監督ですし、使ってくれない監督はその逆です。それがプロの世界の常だと思っています」 ― これまでのご経験から、監督にとって必要な能力とはどんなものだと思われますか?  「選手と同じように、監督にもパーソナリティーがあります。問題発見能力、問題解決能力、コミュニケーション力、決断力、選手の能力を正確に見抜く能力、高い組み合わせをつくり上げる能力、全てがエクセレントであれば問題ありませんが、実際そんな監督はいません。もちろん日々の研鑽の中でそうした部分を高めていこうと意識はしていますが、そのこと以上に私が意識しているのは、『自分らしさ』を大切にしようということです。自分らしくアプローチをすることができて、選手から見たときに『ぶれない監督』であると思われることが大切なんだと思っています」  ― 城福監督らしさとは、どのようなことなのでしょうか?  「順風満帆な選手に対しては、極端に言えば声をかけなくても良いわけです。逆にメンバーから外れてしまった選手、ドツボにハマってしまっている選手、ともすればコミュニケーションをお互いとりづらい立場になった選手ほど、気をかけるべき存在だと思います。私はそういう選手にこそ、壁をつくらないようにしたいと思いますし、そうした選手が前向きに取り組めるような手助けをしていければと思っています」
◆サポーターと一緒に踏ん張れる関係を築きたい ― 広島という土地でサッカーを根付かせるためには試合の勝利はもちろん、ピッチ外での活動も重要になってくると思います。その点について、監督という立場からはどのようなお考えをお持ちでしょうか?  「我々のようなプロスポーツに携わるものは何によって自らが支えられているのかということを考えなければいけません。熱狂してくださるサポーター、支援をしてくださるスポンサーがあり、我々の活動が成り立っています。そこを忘れてはいけないと思いますし、だからこそそういう方々をリスペクトする場があってしかるべきだと思っています。コンディショニングなどについてデリケートな部分はありますが、タイミングを見極めながら日頃応援してくださる方々への恩返しをする機会は非常に大切だと思います」 ― サポーターの方々に意気込みとメッセージをお願いします。  「みなさんがこれまでクラブと共に、大きな喜びを得たこともある一方で、非常に苦しい思いをしたことも承知しています。我々はそういう過去を鑑みながら、新しいチームをつくっていこうと努力しています。これから先には必ず苦しい時期もあるでしょう。サポーターのみなさんには、そういうときこそ共に一緒に踏ん張れるような関係を築いていきたいです。一緒に新たなチームをつくり上げていく仲間として共に戦っていただければ、これ以上心強いことはありません。ぜひ応援よろしくお願いします」

広島MF、ワンタッチで相手置き去りの股抜きドリブルに称賛 「右利きのエジル」


サンフレッチェ広島は17日、ホームでのJ1リーグ第5節で清水エスパルスと対戦する。そのなかで、Jリーグ公式ツイッターは前節・鹿島アントラーズ戦(1-1)でMF川辺駿が披露した股抜きドリブルを取り上げ、ファンからも「右利きのエジル」といった声が上がっている。

 開幕3試合で1勝2分だった広島は、13日に行われた敵地でのリーグ第4節で鹿島と対戦。前半30分にMF浅野雄也の豪快なミドルが決まって先制したが、後半に同点に追いつかれ、勝ち点1の獲得にとどまった。

 その一戦で、Jリーグ公式ツイッターがピックアップしたのが、過去2年連続で全試合に出場している川辺のプレーだ。

 1点リードで迎えた前半35分、敵陣右サイドでボールを持った川辺は、チェックに来た鹿島MF三竿健斗相手にワンタッチで股抜きを決めて置き去りに。そのままファーサイドにクロスを上げ、走り込んできたDF東俊希がボレーシュートを放った。

 ダイレクトで合わせた一撃はGK沖悠哉の正面に飛んでしまい、ゴールとはならなかったが、Jリーグ公式ツイッターは「サンフレッチェ広島の川辺駿選手が股抜きで相手を交わすと、キーパーもディフェンスも出られないコースにクロスを送りチャンスを創出」と言及。ファンからも「ほんと上手すぎ」「すごいプレー」「右利きのエジル」「得点決まってたら、さらによかった」といった声が上がっていた。

 クラブレジェンドの森﨑和幸氏(現・広島クラブ・リレーションズ・マネージャー)がつけていた「8番」を昨季から受け継いだ川辺。これまで以上にチームに欠かせない働きを見せている。

就任1年目の言葉で紐解く、サンフレッチェ城福浩監督の思考


 過密日程が続くなか、サンフレッチェ広島がピッチ上で粘り強い戦い見せている。試合の締め方など課題がないわけではないが、中2日を含む強行日程でルヴァン杯を含め1勝4分の負けなしは及第点以上とも言える。
今年は決定力の向上を図るために、2018年以来となる4バックを採用。ここではヨンソン監督からシステムを引き継ぎ開幕ダッシュに成功した、2018年当時の城福浩監督の声をお届けする。 ◆ベンチに座り確信した広島が持っている力 ― サンフレッチェの監督に就任後、初の公式戦となった2月25日の札幌戦では、本拠地・エディオンスタジアムで勝利を飾られました。あの1勝は城福監督にとって、大きな意味があったのではないでしょうか?  「自分たちが取り組もうとしていることが1試合で左右されることはありませんが、実際に試合を戦っている選手や、試合に関わっている人たち、応援していただいたサポーターたちにとって非常に大きな1勝だったと思います。勝利は自分たちがこれまで取り組んできたことに対してポジティブになりますし、背中を押してくれますから。ただ、両手をあげ万歳をして喜ぶというよりも、目指すべき方向に向けて、再び気を引き締めようという気持ちの方が強かったです」 ― スタジアムにはたくさんのサポーターの方がいらっしゃいました。あのスタジアムの雰囲気について、どのように受け止められましたか?  「以前から、アウェーのベンチであのスタジアムの雰囲気は何度も感じてきました。サンフレッチェというクラブについて考えた時に、地方にあるクラブながら、素晴らしい実績を上げているということもあり、『きっと何かを持っているんだろう』と思いながら見ていました。そしてホームの側のベンチに座ることで、サンフレッチェが持っている『何か』の一端がわずかながら見えたような気がします。光栄ですし、すごく心強いです。“サッカーの御三家(静岡、埼玉、広島)”の内の1つである土地柄もあり、サッカーを見る目が肥えている方もきっと多くいるでしょうし、たくさんのサポーターに応援されているクラブなんだということが改めて理解できました」 ― 開幕前の2月19日には、市内の商店街を選手たちと練り歩き、J1リーグ開幕の呼びかけを行いました。練習場以外でサポーターと直に触れ合われましたが、いかがでしたか?  「我々のクラブが広島で根付いていくため、そしてもっとたくさんの方々から応援していただくためには、あのような活動が非常に大切だと思っています。選手自身も活動の大切さを理解しているように見えたことも、とてもうれしく思いました。あの活動がもっと大きな渦を呼び起こすことができるようにしていければと思っています」
サンフレッチェというクラブに感じる一体感 ― チームづくりに向けて、現状の手応えとしてはいかがでしょうか?  「たとえて言えば、チームづくりとは『山を登ること』なのかもしれません。山の登り方は決して1つに決まっているわけではありません。どのようなルートで山の頂へと登っていくのかは、さまざまな状況を鑑みながら、自分たちが考えていかなければいけません。サッカーの場合は、自分たちが目指すサッカーに向けて、今在籍している選手たちが培ってきた経験も考えて、チームづくりを考えるべきでしょう。また『昨年の苦しさを経て、選手たちがどのような気持ちを抱いているのか』『どんな選手がいて、どんな組み合わせが、チームが持っている力を最大限に発揮することができるのか』ということを、手探りで考えている状況です」 ― キャンプではハードな練習を選手たちに課していましたが、どういった意図があったのでしょうか?  「今季はJ1のチームの中で、最も遅い始動だったこともあり、開幕戦を迎えるまでの時間との戦いは、相当シビアなものでした。どのように開幕戦を迎えるべきか、コーチングスタッフと相談する中で、まずは『90分戦うことができる状態まで選手たちのコンディションを持っていくこと』、そして『シーズンを戦う上で守備が崩壊しないよう、自分たちが立ち返る守備を構築した上で、ピッチに立たせること』を開幕までに、間に合わせないといけない事項だと考えていました。あれもこれもと考えてしまうことで、全てが中途半端になってしまうことが最も良くないと思っていました」 ― 就任されてから、サンフレッチェというチームの伝統を感じられたことはありましたか?  「現場の選手の力はもちろん、現場に近いフロント、そして営業面でクラブを支えるビジネススタッフも含めて、クラブの一体感があるチームだと思いました。資金が潤沢にあるクラブではないのにも関わらず、素晴らしい実績を残すことができたのは、そういった面も関係していると思います。言葉で表現することは難しいですが、限られた条件の中で、『やるべきところ』、そして『切り捨てるところ』がはっきりしているように思います。効率よく、現場が力を発揮するように、積み上げてきた結果なのだと思います」(続く)

鹿児島がDFイヨハ理ヘンリーの負傷を発表…右大腿直筋肉離れで約10週間の離脱


鹿児島ユナイテッドFCは15日、DFイヨハ理ヘンリーの負傷について発表した。

 同クラブによると、イヨハ理ヘンリーは2月27日に行われたトレーニング中に負傷。鹿児島市内の病院で検査を受けた結果、右大腿直筋肉離れと診断されたことを発表した。なお、治療にかかる期間は約10週間とあわせて伝えている。

 1998年生まれの同選手は、サンフレッチェ広島のユース出身。2017年からトップチームに昇格し、翌年からはFC岐阜で武者修行。キャリアでは、明治安田生命J2リーグ通算17試合出場。昨シーズンはJ3リーグで24試合出場1得点を記録し、今シーズンから鹿児島にローンで加入している。



サンフレッチェ、課題解決の糸口が見えず。だが浅野拓磨の弟・雄也は希望の光



昨季は優勝争いに加わることができないまま8位でシーズンを終えたサンフレッチェ広島だったが、個人的に今季のこのチームには小さくない期待感を抱いていた。

 3−4−2−1から4−2−3−1にシステムを変え、より攻撃的なチームへと進化を遂げようとする姿勢を示していたし、経験値を高めた森島司や浅野雄也らのさらなる飛躍も望まれた。そして、なによりジュニオール・サントスの加入が大きい。

昨季、横浜F・マリノスで見せたパフォーマンスは圧巻だった。22試合で13得点という成績もさることながら、驚きなのは圧倒的なスキルの高さだ。速さがあり、強さもあり、テクニックもある。機動力と献身性も備えるので、高い位置での守備が求められる広島に打ってつけの人材と言えた。

 ところが、強い風と雨が降りつけた鹿島アントラーズのアウェーゲームに、このストライカーはケガのため不在だった。そして新たなエースを欠いた広島は、攻撃的とは程遠い姿を晒してしまうのだ。

 もちろん、ジュニオール・サントスの不在が痛かったのはたしか。開幕2試合連続ゴールと早くも結果を出している得点源を欠けば、攻撃性が薄まるのは致し方ない。

 ただし、原因はそれだけではないだろう。30分に浅野のゴラッソで先制するまではよかったが、それ以降、重心が下がって後方で耐えしのぎ、ただ長いボールを前線に蹴り出すことしかできなくなってしまった。その戦いぶりは「ひとつのチームはサッカーをしようとして、ひとつのチームはサッカーをしていなかった」と、鹿島のザーゴ監督からも皮肉られるほど。

 当然、リードしているのだから、勝つためには守りを固めるのも戦略である。しかし、あまりにも早い時間帯から守勢に回れば、耐えきれなくなるのは必然だ。後半はまさに防戦一方となり、69分に失点し、1−1の引き分けに終わっている。

 今季の広島はこの鹿島戦も含め、開幕からすべての試合で先制している。しかし、逃げ切れたのは前節の北海道コンサドーレ札幌戦の1試合のみ。ベガルタ仙台との開幕戦では、数的優位を手にしながらも土壇場で追いつかれ、第2節の横浜FM戦では2点のリードを守り切れなかった。

「鹿島の試合の入りは非常にいいので、そこに負けないように我々もいい入りができた。今季は入りは悪くない」と城福浩監督が振り返るように、いい形で試合に入り、先制点を奪えているのは好材料ではある。

 しかし、次第に消極的となってボールを前に運べなくなるのは、相手が退場者を出した仙台戦を除けば、何とか逃げ切った札幌戦も含めてすべてが同じ展開である。

「守備の時間が長いと危ないシーンも出てくる。もう少し相手陣内でボールが持てるような状況を作れるようにしないといけない」

 指揮官は課題を認識しているが、連戦が続くなか、うまく修正できていないのが現実だろう。

 看過できないのは、被シュートの多さだ。札幌戦、鹿島戦と2試合連続で21本のシュートを浴びている。

 逆の見方をすれば、「よくぞ耐えきれた」とも言える。GKの大迫敬介をはじめ、CBの佐々木翔、荒木隼人、あるいは新加入の今津佑太も含め、守備陣の実力はリーグ屈指だろう。だからこそ、求められるのは攻撃の時間を増やすことだが、現時点ではその課題に解決の糸口は見えていない。

 広島の狙いとしては、まずシンプルに前に蹴り込んで、相手のラインを下げる。その後の選択肢としては、以下の3つになるだろう。

(1)CFのドウグラス・ヴィエイラが収める。
(2)セカンドボールを回収する。
(3)高い位置からプレスをかけてショートカウンターに持ち込む。

 何とか敵陣で試合を運びたい意図は見えるが、セカンドボールが拾えない。あるいはプレスのハマりが悪ければ、相手にボールを持たれ、必然として押し込まれることとなる。押し込まれれば、後方で耐えるしかなくなり、両サイドハーフも最終ラインに組み込まれてしまう。

 鹿島戦では、6バックのように守る時間帯も見られた。そのポジションを担った森島も、エゼキエウも、目立ったのは攻撃ではなく、むしろ守備面。前の人数を増やすことを目的としたシステム変更は、現時点ではうまくいっていない。

 

“4戦無敗”の広島の現状をどう評価する? 鹿島戦は追いつかれてドローだったが…


これで3つ目の引き分けだ。

 J1リーグ第4節、鹿島アントラーズの敵地に乗り込んだサンフレッチェ広島は、30分に浅野雄也の豪快ミドルで先制も、69分に失点。その後は両チームともスコアを動かせず、ドロー決着となった。

 広島はここまで4試合を消化して1勝3分の戦績。ベガルタ仙台との開幕戦は1-1、続く横浜F・マリノス戦は3-3、前節の北海道コンサドーレ札幌戦は2-1で勝利。鹿島戦を含め、3つの引き分けはいずれもリードを奪いながら追いつかれたもの。逆転を許さないしぶとさはあるが、勝ち切れないもどかしさもある。

 試合後の会見で城福浩監督は「鹿島のアウェーで勝点を取って帰ることは簡単ではない」と述べたうえで「勝点1を持ち帰れたことを喜び合いたいし、評価したい」とチームの戦いぶりを称える。一方で「追加点を取るチャンスがあったことと、失点をゼロで抑えられなかったところが、勝点3を取れなかった原因でもある」とも。

 シュート数は6対21。守勢に回る時間が長く、タフなゲームだった。指揮官は「守備の時間が長いとどうしても危ないシーンが出てくるので、相手陣でボールを持てる状況を前半からもう少し作れると、もっと良い試合ができる」と見通しを立てる。

 開幕から失点が続いているのも懸念材料のひとつだ。それでも、だ。現実としてひとつの黒星もない。その点はポジティブに受け止めてもいいはずだ。

 4戦無敗。しかも今は連戦中でもある。鹿島戦のドローについて報道陣から「前向きに考えてもいいのでは?」と問われた浅野は、次のように応じる。
「自分も、そう思っていいんじゃないかと思います。まだ負けていないので。それはプラスのことですし、耐えている時間が長ければ、自分たちの流れは絶対にくる。あとは耐えるだけかなと思います」

 城福監督も「勝点への執念を全員で見せられたことは大きな収穫。必ず次につながっていく」と言葉に力をこめる。次節は中3日で迎えるホームでの清水エスパルス戦。現時点で唯一の勝利(札幌戦)もホームで挙げている。良い流れを継続したい。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

まさにスーパーゴール 広島MF浅野、“迷いゼロ”の豪快20mミドル弾に反響


サンフレッチェ広島は13日、J1リーグ第4節・鹿島アントラーズ戦で1-1と引き分け、敵地で勝ち点1を手にした。所属2年目のMF浅野雄也が豪快な一撃で今季初得点を挙げ、クラブも「スーパーゴール」と称している。

 2試合連続でスタメンに入った浅野は、0-0で迎えた前半30分に魅せる。最終ラインからのロングフィードをFWドウグラス・ヴィエイラが相手と競り合い、頭で浅野へ落とす。浅野は素早く反転してゴールに正対すると、ペナルティーアーク後方から迷わず左足を一閃。シュートは相手DFをかすめてわずかにコースが変わり、ゴール左上隅に突き刺さった。

 浅野はこれが嬉しい今季初得点。広島はクラブ公式ツイッターで「スーパーゴール」と称賛。ファンからも「上手い」「素晴らしい」といった声が上がった。

 後半に鹿島に追いつかれて2連勝とはならなかったが、今季ゴールを量産している兄の日本代表FW浅野拓磨(パルチザン)に負けない輝きを放ってみせた。



「自分はなにやってんだ」 日本一の広島ユースで“10番”、病に冒された20歳の今

久保建英らと年代別代表で共闘、元広島ユースFW桂陸人の“その後”

 2年3カ月前の2018年末、サンフレッチェ広島ユースは高校年代の日本一に立った。当時、チームのエースナンバー「10」を背負っていたFW桂陸人は、高校卒業後にプロ入りを目指して順天堂大学へ進学。さらなる成長を思い描いていた矢先、病に冒された。「自分はなにやってんだ」。同年代の仲間が活躍する姿を横目に、サッカーへ打ち込めない日々を過ごしてきた20歳の声を訊いた。(取材・文=Football ZONE web編集部・橋本 啓)

新型コロナ禍による都内の緊急事態宣言が解かれ、感染者数が再び増加に転じていた昨年7月某日、桂は当時の心境を自身のツイッターに綴った。

「僕は今ユース時代から前兆のあった病で、大学に入ってサッカーが思うようにできていません。ユースの同期や同世代の選手が活躍している姿をみて、『自分はなにやってんだ』っていう気持ちに何度もなりました。けどこんな状況でも夢や野望は今でも変わりません。絶対這い上がってやるぞ」

 2000年生まれの桂は広島県出身。小学4年次に母親の知り合いから誘いを受け、県内の強豪・広島高陽FCで本格的にサッカーを始めた。

 当時から前線のポジションを務め、6年次の全日本少年サッカー大会では県大会優勝を経験。元広島の佐藤寿人やリオネル・メッシ(バルセロナ)に憧れを抱きながら、サッカーに明け暮れる日々を過ごしたそうだ。

「最後だし受けようか」。中学へ上がる際、軽い気持ちで広島ジュニアユースのセレクションを受験。すると、300名近くいた1次選考を通過し、気づけば30人ほどに絞られた3次選考にまで残っていた。

「セレクションの日は結構調子が良くて、手応えもあったんですよね。何日か経って自宅の郵便ポストを見たら合格通知が届いていて、お母さんと2人でめちゃくちゃ喜んだのを覚えています」

 足が速くなり、体も強くなった成長期に受けた“記念受験”が見事に合格。そこからは「自分の中でも驚くほど上手くいった」。桂は頬を緩ませながら言う。

「(中学)1年生の時に10番をもらって、2年生からは3年生の全国大会にも出させてもらいました。そこで名が売れて、エリートプログラムとかトレセン、当時のU-15、U-16日本代表にも呼ばれるようになったんです」

 年代別代表では、久保建英(ヘタフェ)や菅原由勢(AZ)、鈴木冬一(FCローザンヌ)、瀬古歩夢(セレッソ大阪)、谷晃生(湘南ベルマーレ)、東俊希(広島)ら、東京五輪世代の有望株たちとともに切磋琢磨した。

 そうした経験が成長への追い風となり、中学3年の春に早々とユースへの昇格が決定。大半の選手たちが卒業後にユースの寮へ入る準備を進めるなか、桂だけは秋に地元を離れ、ユース選手が通う高校がある安芸高田市の中学へ転入した。


心身の成長を期して進んだはずの大学で、順風だった人生が暗転

 ユースでも1年次から試合に出て活躍。3年次の18年末には、高校年代の日本一を決める「高円宮杯U-18プレミアリーグチャンピオンシップ」の舞台に10番をつけて立ち、鹿島アントラーズユースを2-1で下し、悲願の頂点に立った。

 そんな順風だった人生が、一気に暗転した。

 プロ入りを夢見て、高校卒業後は順天堂大へ。さらなる成長を思い描いていた一方で、桂は広島ユースに所属していた高校2年の時に尿管結石になって以来、腎臓に不安を抱えていた。

 何事もなくサッカーに打ち込んでいた1年次のある日、再び尿管結石を発症。しかも、それが何回も続いた。

「病院で調べてもらったら急性腎不全になっている恐れがあると言われて。酷くなると尿が出なかったり、食欲がなかったり、頭が痛くなったりもしますし、きつかったです」

 症状は悪化し、トレーニングを断念。1年次の冬頃からは実戦からも遠ざかり、悔しさと焦りを増幅させた。何より辛かったのは、同年代の活躍を目の当たりにすることだった。

「一緒に戦ってきた選手たちが活躍しているし、大学の同期も1年目から試合に出ていて、温度差が生まれてすごく辛かったです。ここまであまり挫折を経験してこなかったので、神様が与えた試練なんだなと思うしかなかったですね」

 大きく落胆した桂は、一刻も早く病気を完治させたかった。だが、そこへ追い打ちをかけるように、新型コロナウイルスが猛威を振るった。

 大学2年目の春、緊急事態宣言の発令により4月に幕を開けるはずの関東リーグ戦(前期)が夏まで延期。その間に病気の治療に専念するつもりだったが、病院にはコロナ患者が運び込まれ、それどころではなくなった。

 桂は病に冒された事実とひたすら向き合うしかなかった。寮の仲間と顔を合わせることが日常だったユース時代とは違い、大学では1人暮らし。自然とネガティブな思いに駆られ、サッカーにまつわる情報をシャットダウンした時期もあったという。

 離れて暮らす両親には病気のことを大まかに伝えてはいたものの、詳しくは言わなかった。心配性な母親にも、近況を軽く報告した程度だ。「今、通院してるよ」。電話越しでそう伝えると、我が子の苦しみを察知してか、誰よりも体のことを気遣ってくれた。

病院、大学スタッフに寄り添われ、復帰へと漕ぎ着ける

「皆と自分を比べても意味がない」。桂は腹を括った。

「僕は身長が162センチと体格に恵まれているほうではないんですが、それでもプロで活躍できるんだっていう夢や希望を与えられる存在になりたいなとずっと思ってきたので、もう一度復帰して、やってやろうっていう気持ちしかなかったです」

 病気の治療は、食事療法、薬の処方、超音波施術と多岐にわたり、定期的に通院しながら病と向き合った。そんな桂を、病院のスタッフたちは温かく見守ってくれたといい、不安に駆られていた若者の背中をそっと押してくれた。

「担当医の中にサッカー好きな先生がいて、自分のことを知ってくれていたんです。その先生がずっと励ましてくれるんですよ。『大丈夫だから』って。落ち込んでいても前向きな声をかけてくれるスタッフが何人もいたので、通院が苦ではなくなりましたし、コロナで本当に大変だったとは思うんですけど、そういう姿を一切見せずに接してくれて本当に感謝しかないですね」

 治療の甲斐あって、昨年9月にはトレーニングへ復帰。通院との兼ね合いから、大学の授業が終わってすぐに始まるトップチームへの参加は時間の関係で難しかった。そんな様子を見て、トップチームの後に練習を始めるセカンドチームへの参加が許されたのだ。

 監督やスタッフの協力を得て、コンディションは見る見るうちに上がり、12月にはセカンドチームで約1年ぶりとなる公式戦出場を果たした。

「今日ピッチに帰ってくることが出来ました! 沢山の方に支えられてここまで来ることができました。こっから這い上がっていきます」

 大好きなサッカーができる幸せを噛み締めつつ、自らに寄り添ってくれた人たちへの感謝の思いを、桂はツイッターに綴った。

現在も月に数回の通院は欠かせない。ただ、幸いにも病気は完治したと告げられている。ここまでの道のりは険しかったが、この経験を経てさまざまな人が自分のことを気にかけてくれていることに気づいた。

 詳細な病状について、桂はごく一部の人間にしか公にしていない。それにもかかわらず、同期からだけでなく、違う大学に進んだユース時代の先輩からも、「元気かぁ」といった声がどこからともなく届く。

 驚いたのは、ある日突然、広島の下部組織で指導を受けた沢田謙太郎(現・広島トップチームヘッドコーチ)から連絡が入ったことだ。中学時代からお世話になった恩師の激励には、とりわけ刺激を受けたという。

「『調子はどう?』って言われたので『頑張ってます』と伝えたら、ずっと心配してくれていて……。『こっちに戻ってくるのを楽しみにしているからな』って、圧をかけられたような感じもしたんですけど、サンフレのスタッフも自分のことを気にかけてくれているみたいですね。でも、そういう言葉がいちばん刺激になりますし、嬉しかったです。いろんな人が自分のことを気にかけてくれているんだなというのは実感しました」

 しばらく表舞台に立っていない桂は、「今の自分を知ってほしい」と強く思っている。「もう桂陸人はサッカーをやっていないんじゃないか」「サッカーへの熱がなくなったんじゃないか」――もし、そう思われているのならば、しっかり伝えたい。

「絶対にこれから活躍して道を切り開くつもりです。それが、苦しい時にも支えてくれた人たちへの恩返しになると思っていますし、なにより、ユースの頃から応援してくれている方たちへ頑張っている姿を見せたいんです。ここからもう一度、覚悟を持ってサッカーに打ち込んでいきます」

 かつて広島の下部組織で注目を浴びた20歳の若者は今、夢に向かって再び走り出している。(文中敬称略)

(Football ZONE web編集部・橋本 啓 / Akira Hashimoto)

浅野ゴラッソ&華麗なパスワークから荒木3戦連続弾…鹿島と広島の激戦はドロー決着


13日、明治安田生命J1リーグ第4節鹿島アントラーズサンフレッチェ広島が行われた。

 前節、今季リーグ初勝利を手にしたチーム同士の対戦。ホームに湘南ベルマーレをホームに迎えた鹿島は、3得点で快勝。一方の広島もホームで北海道コンサドーレ札幌と対戦すると、2ー1で勝利を収めた。今節は共に連勝を目指しての一戦となる。

オープニングシュートは鹿島のMF土居聖真。4分、味方からのスルーパスで敵陣へ抜け出し左サイドから内側へ視野を取ると、右足を振り抜いた。ボールは枠の上へと外れるが、相手ゴールを脅かしていく。

 激しい雨が降り頻る中、序盤から一進一退の攻防を見せる両チーム。共にゴール前までボールを持ち込むも、なかなか点が奪えない時間が続く。27分には広島が敵陣中央左でFKを獲得すると、MF森島司が右足でシュートを放つが、壁に阻まれゴールならず。

 それでも、先制したのはアウェイの広島だった。30分、自陣から敵陣ペナルティエリア手前中央へロングボールが送られると、こぼれ球にFW浅野雄也がいち早く反応。浅野はドリブルを挟み、左足でミドルシュートを放った。ドライブ回転のかかったボールがゴール左へと突き刺さる素晴らしい“ゴラッソ”で、広島が先制に成功する。

 その後鹿島はFWエヴェラウドを中心に攻撃を仕掛けるも、広島はGK大迫敬介を中心とした守備で相手に得点を許さず。前半は広島が1点リードで折り返す。

迎えた後半、立ち上がりはホームの鹿島がボールを保持する時間帯が続くが、対する広島も組織的な守備で対応。逆に広島も55分スローインから浅野が決定機を迎えるも、鹿島GK沖悠哉が好セーブを見せ追加点は許さない。

 ピンチを凌いだ鹿島は、その後次々に惜しいシーンを迎える。しかし広島は大迫がゴールライン上でボールをクリアするなど、粘り強いディフェンスを見せる。それでも69分、鹿島は敵陣ゴール前での華麗なパスワークから最後はペナルティエリア内でパスを受けたMF荒木遼太郎が振り向きざまにシュートを放ち、ついに試合は同点となった。荒木はリーグ3戦連続となる4ゴール目を決めている。

 その後は両チーム共に交代選手がピッチへと送り出されチャンスを創出するが、どちらも得点を生み出せず。終始好守の激しい試合は1ー1の引き分けで幕を閉じた。次節、鹿島はアウェイでアビスパ福岡と、広島はホームで清水エスパルスとそれぞれ対戦する。

【スコア】
鹿島アントラーズ 1ー1 サンフレッチェ広島

【得点者】
0ー1 30分 浅野雄也(サンフレッチェ広島
1ー1 69分 荒木遼太郎(鹿島アントラーズ

【鹿島vs広島プレビュー】ホーム戦連勝で勢いに乗りたい鹿島…広島は無敗継続で上位キープを目論む


鹿島アントラーズ 守備面にいくつかの課題を抱えるも、チーム状態は上向き

【プラス材料】
 第2節はガンバ大阪に新型コロナウイルス感染者が出たため延期に。アクシデントに見舞われた中でも、ホームで行われた前節の湘南ベルマーレ戦を3-1でしっかり勝ちきった。JリーグYBCルヴァンカップでは勝利しているものの、リーグ戦はこれが今季初勝利。昨季は開幕でつまづき、優勝争いに絡めなかった経緯があるだけに、すぐに勝ち点3を手にできたことはチームにとってプラス材料になる。

 湘南を序盤から自陣に閉じ込めるなど、合格点を与えられる試合内容だった。2年目のMF荒木遼太郎が2得点を決めたことで、チームの勢いが増すことは間違いない。攻撃時のセットプレーの精度も向上している。昨季は開幕節で黒星を喫したサンフレッチェ広島を、今季はホームで叩いて上昇気流に乗りたいところだ。

【マイナス材料】
 リードを奪った後の試合運びに不安がある。開幕節の清水エスパルス戦は1点を取った後に3失点。湘南戦では2点リードした後、相手に押し込まれる場面が増え、セットプレーから得点を許した。前からプレスをかけることとブロックを敷いて対処する選択が、前と後ろで合っていない印象だ。センターバックのDF町田浩樹も「そこを合わせていかないと」と反省点に挙げている。

 セットプレーからの失点、セットプレーのこぼれ球を拾われての失点が2試合で起こっており、守備時のセットプレーにも課題を残す。序盤戦ではチームを問わず起こりやすい要素であるものの、優勝を目指すうえでは早期に解決しておきたいところだ。

文:totoONE編集部

サンフレッチェ広島 未完成ながら攻撃面が好調。連戦のダメージが気がかり

【プラス材料】

 開幕節、第2節と引き分けの連続、しかも先制した後に追いつかれるというサンフレッチェ広島らしからぬ展開だったが、前節の北海道コンサドーレ札幌戦でようやく今季初勝利を挙げた。攻撃の内容も良く、自分たちで試合の主導権を握り、3人目の動きも有効に使いながらチャンスを作っていた。FWジュニオール・サントス頼みではなく、チームとしての主眼をもって相手の守備を崩したことも大きな収穫と言える。

 また、第2節の横浜F・マリノス戦に続いて札幌戦でも、デザインされたセットプレーからしっかりとゴールを奪えているのも大きい。3試合で6得点と、まだまだ新システムが機能しきっていない中でゴールを奪えていることは未来への希望だ。

 全員が執念の守備を見せて勝利をもぎとった札幌戦が持つ意味は、メンタル面でも大きいと見る。

【マイナス材料】
 札幌戦は前半の途中から相手にセカンドボールを拾われ、苦しい展開に。横浜FM戦もそうだったが、相手に一度ペースを握られると、そこから押し返すのが難しい状況に陥る。速攻が広島の持ち味だが、それ一辺倒になってしまうと相手も対応し、急展開ばかりになって疲労が蓄積してしまう。ペースメイカーが必要だが、新システムへの対応に追われているからか、選手たちの多くがチーム全体を見渡す視野を持てていない。

 また、連戦の中でケガ人も増えてきており、コンディションを整える時間もない。城福浩監督は札幌戦で大きくメンバーを入れ替えてきたが、この試合で長い時間プレーした選手の疲労は大きく、鹿島アントラーズ戦での起用は微妙。新戦力の台頭に期待したいところだが……。


規律違反で浦和退団のMF柏木陽介が岐阜に完全移籍「言葉では言い表せないくらいの感謝」


FC岐阜は12日、浦和レッズの元日本代表MF柏木陽介(33)が完全移籍で加入することを発表した。背番号は「42」をつける。柏木は兵庫県出身で、サンフレッチェ広島のユースに所属。2006年にトップチームに昇格すると2009年までプレー。2010年に浦和へと完全移籍していた。浦和では当初はサイドやトップ下でプレーしたものの、その後ボランチに転向。また、2012年に就任した恩師であるミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下では攻撃の中心選手として活躍。2016年からは背番頭10を背負っていた。

しかし、今シーズンの開幕に向けたキャンプ中に杉本健勇とともに外食。度重なる規律違反のためチームから厳重注意を罰金に加え、トレーニングへの参加禁止処分が下されることとなった。

さらに、今シーズンから就任したリカルド・ロドリゲス監督の構想外となると、浦和は戸苅淳フットボール本部長がオンライン会見で退団を明言。移籍先を探すとしていた。

柏木はJ1通算392試合に出場し56得点。J2でも広島時代に1シーズンプレーし、31試合4得点を記録していた。

また、日本代表としても11試合に出場した経験がある。

柏木は両クラブを通じてコメント。浦和には感謝の気持ちを述べると共に謝罪を行い、岐阜での再出発を誓った。

◆FC岐阜
「柏木陽介です。浦和レッズで自分の甘さから結果として規律違反を行ってしまい、移籍先を探すことになった自分に、FC岐阜からオファーをいただき、サッカーができる環境を与えて下さったこと、言葉では言い表せないくらいの感謝の気持ちしかありません」

「今回移籍をさせていただく際に、クラブの方からFC岐阜のホームタウンが42の市町村から成り立っていると伺いました」

「そこで今回決意と感謝の気持ちを背負って戦うという意味を込めて背番号を"42"に決め、クラブが取り組んでいる地域振興や社会貢献活動にも今後積極的に参加します」

「まずは「子どもたちに夢を!!」「感動を共に!!」というクラブ理念をみなさんに伝えられるようなプレーをして、恩返しの意味でもJ2昇格を実現しますので、共に戦っていただけたら嬉しいです。応援よろしくお願いします」

◆浦和レッズ
「改めまして、浦和レッズに関わる全てのみなさまに、ご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。昨年も自覚を欠いた行動を起こしたにも関わらず、今回新監督と一緒にチーム一丸となって開幕を迎えなければならない大事な時期にチームの和を乱す行為を行ったことを深く反省しています。本当に申し訳ありませんでした」

「このたび、FC岐阜に完全移籍することになりました」

「浦和レッズで11年間プレーさせていただきました。僕にとって浦和レッズというチームは特別です。正直、このような形でチームを離れるとは思っていなかったので、自分が招いたことですが、とても悲しいですし、何より申し訳ない気持ちでいっぱいです」

「浦和レッズの一員としてACLなどタイトルを獲得できたことはもちろん、2011年に残留争いをしているときに苦しくて大変だったチームを優勝争いに近い熱量でみなさんに応援してもらったことが強く印象として残っています」

「良いときも悪いときも変わらぬ声援をいただいたこと、それと同時に大きなプレッシャーや責任感を感じてプレーできたことは自分にとっての財産です」

「ただ、その声援を背負い、最高のサポートをしていただいたにも関わらず、Jリーグのタイトルを獲得できなかったことがとても心残りです」

「今日で浦和レッズを離れますが、FC岐阜でサッカー選手として、人として成長し、これまでの弱い部分を克服して、また埼玉スタジアムでプレーできるように努力します」

「最後になりますが、ファン・サポーターのみなさま、パートナー企業のみなさま、そして自分を支えてくれた浦和レッズに関わる全ての方に感謝しています。本当にありがとうございました」

広島逃げ切り、札幌詰め甘く好機逃す/広-札3節

<明治安田生命J1:広島2-1札幌>◇第3節◇10日◇Eスタ

サンフレッチェ広島は前半2分、右CKに柴崎が頭で合わせて先制。同8分に柏が追加点を奪った。その後は守勢となったが、GK大迫を中心にしのいで逃げ切った。

コンサドーレ札幌は前半43分のPKによる1点のみ。好機は多かったが、最後の詰めが甘かった。(共同)


今季待望のJデビュー、期待の“小兵”ストライカー・広島FW鮎川峻


今季待望のJデビュー、期待の“小兵”ストライカー・広島FW鮎川峻(4枚)
今季待望のデビューとなった19歳FW鮎川峻

【広島】大迫敬介が感じた、追いつかれた反省と耐え切った手応え「2試合で得た勝ち点2をつなげていく」


サンフレッチェ広島のGK大迫敬介は、3-3で引き分けた横浜F・マリノス戦の試合後に取材に応じ、課題と収穫を口にした。J1リーグではこれで2試合連続の引き分け。ルヴァンカップも合わせれば3試合だが、チーム状態は悪くないと守護神は感じている。

後ろが辛抱しなければいけなかった


「ラインを見ながら…」広島20歳DF東俊希、“VAR並み”の判断で今季初ゴール


[3.7 J1第2節 横浜FM3-3広島 日産ス]

 絶妙なタイミングでのセカンドボール反応には、VARが介入する余地さえなかった。サンフレッチェ広島の2点目を決めたDF東俊希は「(オフサイド)ラインを見ながら、シュートを打った瞬間にこぼれ球に行った」と冷静に振り返った。

 広島が1-0でリードして迎えた前半27分、追加点は波状攻撃から生まれた。敵陣右サイドで獲得したフリーキックをMF青山敏弘がゴール前に送り込み、FWジュニオール・サントスがそらしたボールに反応したDF佐々木翔が折り返すと、セカンドボールを拾ったFWドウグラス・ヴィエイラが左足ボレーシュート。相手GKがファンブルしたボールを見逃さず、DF荒木隼人とともに詰めていた東がワンタッチで力強く押し込んだ。

 その直後、今村義朗主審は耳に手を当て、VARのチェックが入ったことをアピール。J・サントスがそらした時点の佐々木、D・ヴィエイラのシュート時の荒木、東、DF野上結貴にオフサイドの疑いがあったためだ。だが映像を見ると、オフサイドポジションにいた野上はプレーに関与せずに下がっていた一方、そのほか3選手は絶妙なタイミングで反応しておりいずれもオンサイド。中断を経ても判定は覆らず、ゴールが認められた。

 東にとってはこれがJ1通算2ゴール目。「毎試合、点に絡むことを意識している」という中、開幕節の仙台戦(△1-1)ではゴール目前での決定的なシュートをGKヤクブ・スウォビィクに阻まれ、無得点に終わるという悔しい思いをしていたが、次の試合で取り返す形となった。

 東は試合後のオンライン取材で「翔くんのクロスも狙っていたけどクリアされて、ドグのシュートも狙っていたからあのゴールにつながった。目の前に転がってきてうれしかった」と笑顔。その上で「ラインを見ながら、シュートを打った瞬間にこぼれ球に行ったので、もしもオフサイドだったらしょうがないという気持ちの準備もできていた」と冷静さも誇った。

 なお、広島はこの日、前半アディショナルタイムにVARの介入を機にPKを獲得するなど、テクノロジーが味方につく形となった。城福浩監督は「得点に絡むところが映像でジャッジされるので、自分たちに有利、不利関係なくしスッキリしている」と述べつつ「レフェリーは大変だと思うが、映像を見るべきところとレフェリーだけで判断するところを見極められるので、いまのルールはサッカーの流れとして受けいれられる」とVARの存在を前向きに受け止めた。

【J1分析】サンフレッチェ広島の痛恨△「城福監督がイメージした”本当の試合展開”」


サンフレッチェ広島2試合連続逃げ切り失敗は誤算、急がれる川崎フロンターレ追撃態勢

明治安田生命J1リーグ第2節(3月7日、日産スタジアム、観衆4,906人)

 

サンフレッチェ広島は前半13分、先制点。エゼキエウが倒され獲得したPKを古巣相手に気力充実のジュニオール・サントスが決めた。

さらに前半27分、FKからのこぼれを東俊希が押し込んだ。VRAでも判定は変わらず2-0と理想的な展開に…

ところが、前半34分に左サイドを突かれて失点。前半アディショナルタイム、再びPKをドウグラス ヴィエイラが決めて3-1としたが後半9分に1点差にされ、さらに後半22分、右サイドから攻められ最後はマークを振り切りダイビングヘッドの前田大然に1点目に続く決勝ゴールを許した。

2月27日の地元開幕戦で、試合終了間際に失点して無念のドローを経験したばかり。前半33分のジュニオール・サントスの名刺代わりの先制ゴールも、勝ち点3に結びつけることができなかった。

この日は2度も2点リードとしながら1度目はわずか7分で1点差にされた。

2度目はハーフタイムを挟み、後半開始9分で1点差にされた。相手にすれば、”まだまだいける”となる典型的なパターン…

これだけやられると、疑心暗鬼になるのが一番怖い。次節は仲2日でのホーム、北海道コンサドーレ札幌戦。限られた時間しかないが、最初のインターバルまでの大事な”入り6試合”の勝ち点勘定と、3連勝スタートの川崎フロンターレの勢いを考えれば、残り4戦を勝ち続けるのが理想だ。

 

先発
GK
大迫敬介
DF
野上結貴
荒木隼人(73分茶島雄介)
佐々木翔
MF
藤井智也(56分浅野雄也)
川辺駿
青山敏弘(73分柴﨑晃誠)
エゼキエウ(56分森島司)
FW
ドウグラス ヴィエイラ(73分鮎川峻)
ジュニオール サントス

サブメンバー
林卓人、柏好文


広島「27選手の最新市場価格ランク」 基盤となる3人の”1億円超DF”、鍵は新助っ人FWか

前線の助っ人FWが入れ替わり、昨季13得点のジュニオール・サントスに期待

 2021シーズンのJ1リーグが開幕した。今オフの移籍市場で各クラブが選手を入れ替えたことで、どれくらいの戦力を有し、20チームで争われる今季の勢力図がどのように変わったのかは多くのファンが気になるところだろう。それを見るうえで一つの目安となるのが、市場価格の合計額だ。

 ドイツの移籍情報専門サイト「transfermarkt」では、世界中のサッカー選手の市場価格を随時更新しているが、この市場価格は選手たちの“推定移籍金”に近い意味を持っている。この市場価格を比較・分析しながら、今季開幕時のJ1リーグ各クラブがどれだけの戦力を抱えているかを考察していこう(※登録選手リストはクラブ公式サイトを参照)。

■サンフレッチェ広島(昨季8位/13勝9分12敗)
選手市場価格総額:19億5262.5万円
チーム内最高額選手:川辺駿(1億6510万円)

 2020シーズンは、白星が一つ先行したものの、優勝争いに絡めないまま、8位でシーズンを終えた。就任4年目を迎えた城福浩監督は、ここまで若手育成を行いながらも2位→6位→8位と一桁順位をキープしてきている。選手市場価格の総額を見ても、J1リーグで決してトップレベルではないクラブで、安定した成績を出していることは評価に値するだろう。

 今季開幕前には、昨季リーグ戦で26試合15得点を記録していたFWレアンドロ・ペレイラ(→ガンバ大阪)がクラブを離れた。エースの離脱は痛いが、その穴を埋めるべく市場価格1億160万円のFWジュニオール・サントスを柏レイソルから完全移籍で獲得した。昨季は期限付き移籍していた横浜F・マリノスでリーグ戦22試合13得点を挙げており、日本で3シーズン目という点でも心強い補強になる。

 このジュニオール・サントス以外の新加入選手は、愛媛FCからレンタルバックのMF長沼洋一(6350万円)、立命館大から加入のMF藤井智也(2222.5万円)、ヴァンフォーレ甲府から獲得したDF今津佑太(6350万円)、ベガルタ仙台から加入したGK川浪吾郎(635万円)という評価額になっているが、藤井と今津は開幕戦からベンチ入りしており、即戦力として期待がかかる。

DF荒木、MF森島が昨季から評価額をアップ

 新型コロナウイルスの影響を受け、全体的に昨年から評価額が落ちているものの、そのなかでDF荒木隼人は昨季の8400万円から1億795万円に自身の価値をアップさせた。今季は4バックが基本布陣となる見込みだが、DF佐々木翔(1億3970万円)、DF野上結貴(1億2700万円)と1億円超えの3選手には、チームの堅守を維持することが期待される。

 荒木と同様に評価を上げたのは、MF森島司だ。昨季の1億4400万円をわずかに上回る1億5240万円と評価を上げている。ボランチに目を移すと、MF松本大弥を大宮アルディージャへ、MF野津田岳人を甲府へ、それぞれレンタル移籍させている。それだけに1億6510万円でチーム最高額の評価を得ているMF川辺駿、1億800万円から8890万円に評価額を下げたベテランのMF青山敏弘には、大車輪の活躍が求められるだろう。

 もう一つの注目は、守護神争いだ。38歳になり市場評価額では2540万円となっているGK林卓人と、U-24日本代表候補で1億1430万円の評価を得ているGK大迫敬介のポジション争いはハイレベル。開幕から2試合は大迫が起用されたが、林も黙っていないはず。大幅なメンバー変更がなかった強みを生かし、上位進出を目指したいところだ

順位選手名Pos.市場価格(1ユーロ =127円)
1川辺 駿MF1億6510万円130万€
2森島 司MF1億5240万円120万€
3佐々木翔DF1億3970万円110万€
4野上結貴DF1億2700万円100万€
5柏 好文MF1億1430万円90万€
5大迫敬介GK1億1430万円90万€
7荒木隼人DF1億795万円85万€
8ジュニオール・サントス🆕FW1億160万円80万€
9浅野雄也MF9525万円75万€
10青山敏弘MF8890万円70万€
11ハイネルMF8255万円65万€
12ドウグラス・ヴィエイラFW7620万円60万€
12東 俊希MF7620万円60万€
14今津佑太🆕DF6350万円50万€
14長沼洋一🆕MF6350万円50万€
16井林 章DF5715万円45万€
16エゼキエウMF5715万円45万€
16茶島雄介MF5715万円45万€
19永井 龍FW4445万円35万€
20清水航平MF3175万円25万€
20柴﨑晃誠MF3175万円25万€
22林 卓人GK2540万円20万€
22増田卓也GK2540万円20万€
24藤井智也🆕MF2222.5万円17.5万€
25土肥航大MF1905万円15万€
26川浪吾郎🆕GK635万円5万€
26鮎川 峻FW635万円5万€
※引用元「transfermarkt」。登録選手リストはクラブ公式サイト参照。データは21年3月7日時点。

横浜F・マリノスとサンフレッチェ広島、両者3ゴールずつの白熱した打ち合いはドロー決着


明治安田生命J1リーグは7日に第2節が行われ、横浜F・マリノスとサンフレッチェ広島が対戦した。

王者・川崎フロンターレとの開幕戦(0-2)を落としたものの、3日のルヴァン・カップ(vs仙台:1-0)で今季初勝利を挙げた横浜FM。日産スタジアムでの今季初陣では、マルコス・ジュニオールの他、仲川、前田、オナイウが前線に並んだ。一方開幕から2戦連続で引き分けている広島は、古巣対戦となったジュニオール・サントスがドウグラス・ヴィエイラと2トップを組んで敵地での一戦に臨んでいる。

開始20秒で前田が枠内シュートを放つなど、序盤は横浜FMが積極的な入りを見せる。しかし、先制したのは広島。12分にビルドアップの場面でチアゴ・マルチンスからエゼキエウがボールを奪うと、自陣ボックス内でPKを獲得。これをジュニオール・サントスが沈めて先制に成功する。さらに27分、青山のFKからチャンスを作ると、跳ね返されたボールをドウグラス・ヴィエイラがダイレクトシュート。GKオビが抑えきれずに前にこぼすと、最後は東が押し込んだ。アウェイチームが2点をリードする。

2点を奪われた横浜FMだったが、34分に1点を返すことに成功。前線に出したややアバウトなロングパスに反応した前田がスピードと強さを見せてマイボールにして、そのままネットを揺らす。その直後には扇原が枠のわずか上へ外れるミドルシュートを放ち、FKから畠中のヘッドが枠内へ飛ぶなど、横浜FMが主導権を握り始める。

しかし前半アディショナルタイム、自陣ボックス内で手を広げていた松原の腕にボールが当たり、VARレビューの結果PK判定に。これを今度はドウグラス・ヴィエイラに決められ、横浜FMは2点ビハインドで前半を折り返すこととなった。

劣勢の横浜FMは49分に岩田を下げて渡辺を投入。すると54分、渡辺のクロスから仲川が触り、オナイウが反転からシュート。GK大迫の手を弾きながらネットを揺らす。オナイウの公式戦2試合連続ゴールで、ホームチームが再び1点差に詰め寄った。オナイウは57分にも強烈なミドルを放つなど、広島に脅威を与える。

すると67分、左サイド深い位置を取った渡辺がクロスを送ると、飛び込んだ前田がヘッドで飛び込んでゴール。前田のこの日2点目で、ついに横浜FMが同点に追いついた。

終盤はオープンな展開になり、互いに相手ボックス付近でチャンスを作るシーンが増えていく。81分、横浜FMは前田に代えてエウベルを投入。今季新加入のブラジル出身アタッカーにゴールを託す。背番号7はいきなり左サイドを突破し、86分には惜しいヘッドを放つなど、見せ場を作った。

しかし、その後はゴールが生まれず。打ち合いとなった一戦は、3-3のドロー決着となった。横浜FMにとってはリーグ戦今季初の勝ち点を手に。広島は公式戦3試合連続のドローとなった。

■試合結果
横浜FM 3-3 広島

■得点者
横浜FM:前田(34分、67分)、オナイウ(54分)
広島:J・サントス(13分)、東(27分)、ドウグラス(前半AT)

けん玉の達人がズラリ!? 段位保有者を複数抱えるサンフレッチェ広島


昨季は右のウイングバックとして存在感を示した茶島雄介。ボランチ、シャドー、サイドと幅広い起用が可能な万能MFの素顔に迫る。◆サッカーだけではなく大学では教員免許も取得
――広島出身の選手として、4年後に完成予定の新スタジアムには、どのような思いを持たれていますか? 「スタジアムや会場周辺の完成予想図というのが出ていますけど、自分にとっては本当に夢のような話です。自分が実際にそのピッチに立てるように、もっと頑張りたいという本当に良いモチベーションにもなりますし、広島にとってもサッカーが盛り上がったりサンフレッチェをより多くの人に見てもらうチャンスになると思います。サンフレッチェ広島というクラブがまたさらに上のレベルのクラブになるために必要なものだと思うので、新しいスタジアムと共に広島が盛り上がるような方向に進んでほしいですね」 ――東京学芸大が関東大学サッカー大会で二部リーグ昇格が決定。後輩にメッセージをお願いします。 「仲間と一緒に目標を成し遂げられたのは本当に良かったですし、これからの人生の自信にもなったと思うので、それを糧にこれからも頑張ってほしいですね。自分もそうですけど大学の4年間というのは、サッカーだけじゃなく人としても大事な時間でした。そういう中で大学はユースのときと違って、ほとんどの選手がプロを目指さないという中でやってきて、でもみんながさまざまな思いを持ってサッカーをやっているというのも感じていました。そういう仲間と一緒にサッカーをやれたのは大きな経験でしたね」 ――教員免許をお持ちですが、将来的には教壇に立ちたいという夢もありますか? 「ものすごく将来のことを考えて取ったわけではないですけどね。ただサッカー選手というものはそう遠くない時期に終わってしまうものですし、サッカーの経験を活かして指導者ということを考える上でも、人に教えるということを学べたことはとても良かったと思います。教育実習で実際にそういう経験ができましたし、教員免許を取って本当に良かったと思っています」 ――けん玉が得意とお聞きしました。永井龍選手も同じことをおっしゃっていましたが? 「えっ、マジっすか? というか、けん玉が得意って、どこでそれを知ったんですか(笑)。実はそうなんですよ。小学校のときに、けん玉クラブに入っていて二段を持っています。永井選手も二段? いや、俺の方が上手いと思いますよ(笑)」

【横浜FMvs広島プレビュー】リーグ戦初勝利を目指す両チームが激突…昨季は1勝1敗で互いに譲らず

横浜F・マリノス システム変更で持ち味が復活。攻撃の核の復帰は追い風に

【プラス材料】
 3日に開催されたJリーグYBCルヴァンカップ第1節のベガルタ仙台戦で今季公式戦初勝利を挙げた。その試合ではシステムを「4-1-3-2」に変更し、前線からのプレスを強調。横浜F・マリノス本来のアグレッシブな姿勢が蘇り、MF水沼宏太からのクロスをFWオナイウ阿道が決めて1-0で勝利している。期待のストライカーが結果を残したことで、チームに勢いをもたらすだろう。

 さらに同じ試合では、プレシーズンに負傷離脱していたFWマルコス・ジュニオールが後半途中から出場して実戦復帰を果たした。2年連続2桁得点を挙げている攻撃の核が戻ってきたことで、前線の駒が揃ってきた。リーグ戦初勝利に向けて機運は高まっている。【マイナス材料】

 開幕節は昨季王者の川崎フロンターレと対戦し、0-2で敗戦。攻守両面で相手のクオリティの高さに苦しみ、決定機もほとんど作り出せなかった。

 気になるのは、主力選手を負傷で欠く恐れがあること。ボランチでキャプテンのMF喜田拓也、それから今季新加入のブラジル人アタッカーFWエウベルのコンディションが万全ではない。高卒ルーキーのMF樺山諒乃介が台頭という要素はあるものの、ここまで目に見える結果を残せていないことも事実。左サイドのアタッカー不足という課題を解消しなければ上位を目指すのは難しいだろう。

 また、対戦相手のサンフレッチェ広島には昨季在籍していたFWジュニオール・サントスがいる。元所属選手に得点を許す傾向が強いため、より一層の警戒が必要だ。

サンフレッチェ広島 異質のエース候補は古巣相手に実力を発揮できるか

【プラス材料】
 開幕節のベガルタ仙台戦で新加入のFWジュニオール・サントスがゴールを決め、素晴らしいスタートを切れた。どんな場所でも、どういうタイミングでも得点を狙いにいく貪欲さは、これまで崩しの形にこだわることが多かったサンフレッチェ広島にとっては異質。ザラッとした異物感は抜けきれていないが、それが逆に魅力となっている。

 また、JリーグYBCルヴァンカップ第1節の清水エスパルス戦で先発したFW鮎川峻も、ゴールこそ奪えなかったものの決定的なシュートを2本放ったほか、前線からの連続したチェイシングでチームの守備を助けた。特に彼の献身的な守備は、今季の広島が目指すものであると同時に、他のFWにはない特質。中3日での試合となるが、横浜F・マリノスのストロングポイントを消すという意味でも、彼が先発でピッチに立っても驚かない。

【マイナス材料】
 開幕節は10人となった仙台にほとんど何もさせていない状況だったにも関わらず、90分に失点して勝ち点2を失った。ルヴァンカップの清水戦でも、相手よりも多くのチャンスを得て試合の主導権を握っていたのにスコアレスドロー。決して悪くはないが、勝利を握れていない現状はポジティブではない。

「4-4-2」の新システムは、守備においては整理されているものの、本来の目的である攻撃力アップにはまだ時間がかかると見るしかない。特にJ・サントスについては「まだ彼の力の半分くらいしか引き出せていない」と指揮官は見ており、彼のスタイルをチームとして生かしきれていないのが現状だ。サイドとセンター、どちらからも崩せる攻撃を構築するためには、選手同士のコンビネーションとコミュニケーションを深める必要がある。

文:紫熊倶楽部 中野和也


広島DF井林、右大腿二頭筋筋損傷で全治3~4週間


サンフレッチェ広島は6日、DF井林章(30)が右大腿(だいたい)二頭筋筋損傷で、全治3~4週間と診断されたことを発表した。5日に広島県内の病院で検査を受けていた。

同選手は、3日のYBCルヴァン杯1次リーグ第1節清水エスパルス戦(Eスタ)に先発し、後半に負傷。担架で運ばれて途中交代していた。昨季のJ1リーグ戦では12試合に出場したセンターバックで、広島にとっては開幕早々に痛い離脱となる。

【J1・広島】森崎浩司アンバサダー「ぶちがんばるけん!」《3月2日配信》

サンフレッチェクラブ会員向けに配信しているメールマガジンの内容を、スポーツナビでもご紹介!
今回は、森崎浩司アンバサダーが日々の活動や出来事などをつづったコラムです。

いちはやくご覧になりたい方は、ぜひ、サンフレッチェクラブにご加入ください!

丸山桂里奈さんが広島に!

 今回は、3月7日(日)15:00から中国放送でオンエアされる『情熱サンフレッチェSP〜ワシらはみんな紫ファミリーじゃ!〜』について、ご紹介したいと思います。

 この特番のロケが行われたのは2月中旬。ゲストに、今大人気の元サッカー日本女子代表の丸山桂里奈さんをお迎えしての収録となりました。ほぼ丸1日、一緒に過ごしたのですが、丸山さんがなぜ人気があるのか、とてもよくわかりました。忙しい中、広島にお越しいただいたにもかかわらず、疲れも見せずに明るく元気いっぱい! 出演者だけでなくスタッフの方にもとても優しく気さくに接するなど、本当に素晴らしい方だなと感じました。仕事もプライベートもすべてを楽しんでいて、結婚したばかりということもあって幸せオーラ全開でした。実際にお会いすると、テレビを通してみていた印象と違う部分があるのでは、と思っていましたが、まったくそんなところはなく、1日を通してとても楽しかったです。

 収録としては、まず最初に、フットサル場でのクイズが行われました。ウォーミングアップなしでスタートし、走って蹴って回答するというハードな内容でしたが、ディレクターが考えたかなりのむちゃ振りにもしっかりと対応! 狙いなのか、天然なのかはわかりませんが、珍回答続出でした(笑)。

 続いて、第一球技場に移動して、選手のインタビューも実施。佐々木選手と浅野選手に質問してもらったのですが…なぜかサッカーの話題で苦戦(笑)。W杯優勝メンバーにもかかわらず、ほとんどサッカーの話はできず、まったく違う話ばかりしていました。女子チームに加入した近賀選手いわく、丸山さんはサッカーに関しては天才肌でかなりうまかった、とのこと。それだけに感覚でプレーしたらしく、きちんとサッカーの話をするのは苦手なようです。ただ、そういった部分がプラスになって、W杯での劇的なゴールにつながったのかもしれませんね。

 この日、最後の企画では、エディオン広島本店にて、近賀選手と丸山さん、そして僕とのeーSPORTS対決も行われました。丸山さんはゲームに慣れていないようでしたが、どうやら少し練習したとしても、それが頭に残っていないみたいです。僕はYouTubeの企画などで何度かFIFA20をプレーしていたこともあって、違いの差は出ていたと思います。

 結果、丸山さんはサンフレッチェファミリーになることができたのか!? ぜひ、オンエアをご覧ください!

 ちなみに丸山さんは、テレビでも紹介されていた通り、本当にスタッフみんなにお菓子を配っていました。僕はメッセージ付きでもらったのですが、あれがうわさに聞く丸山桂里奈ワールドなんだと実感しました(笑)。

 最初、お会いしたとき「お久しぶりです!」とあいさつしていただいたのですが、アテネ五輪には一緒に出場したものの、特に会う機会もなく、実際にはほぼ初対面。カズとはメールのやり取りがあったそうなので、もしかすると間違えていたのかな? ただ、僕とカズが双子ということもよくわかっておらず、カズは1個上のお兄さんだと思っていたみたいです。1個上で双子???
 
 そんな不思議な会話もありつつ、1日の収録はあっという間に終了。お好み焼きを気に入ってもらえたようで、帰りにまた空港で食べたいと話していました。きっと広島の街を好きになって帰ってくれたのではないでしょうか。

 サンフレッチェに女子チームが誕生し、丸山さんともつながりができたので、また広島に来て一緒に盛り上げてもらえたらいいなと思います。


広島にサンフレッチェのカップ酒 白牡丹酒造が県内限定で販売

2月26日開幕したJリーグ開幕に合わせて企画した新商品。サンフレッチェ広島を応援し、地元に明るい話題をと初コラボした。

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 パッケージには、チームカラーの紫色を全面に押し出し、チームエンブレムと5種類の応援メッセージをランダムにデザインする。内容量は200ミリリットル。新たに酒質設計した純米酒で、アルコール度数は14度と少し低めに仕上げた。甘味とすっきりした後口が特徴で、サッカー観戦やアウトドアシーンでの利用を見込み持ち運びに便利な紙カップ商品にしたという。

 販売価格230円(税別)。広島県内限定でスーパーやコンビニで販売する。売り上げの一部は、サンフレッチェ広島への支援金に充てる。


広島vs清水のルヴァン杯初戦はスコアレスドロー、広島の19歳FW鮎川はプロ初先発でフル稼働


ルヴァンカップは3日、グループリーグ第1節2日目を行った。サンフレッチェ広島清水エスパルスの対戦はスコアレスドロー。第2節は今月27日に行われる。

 J1開幕節でベガルタ仙台に引き分けた広島は、スタメンを総入れ替え。4-2-3-1の布陣を敷き、トップ下にはMF柏好文を起用する。先発デビューの19歳FW鮎川峻は最前線に配置された。

 ロティーナ監督新体制の清水は、開幕節で鹿島アントラーズに3-1の逆転勝利。今節では4-2-3-1の布陣で、DF片山瑛一とFWディサロ燦シルヴァーノ以外は今季公式戦初先発となった。五輪代表候補のDF立田悠悟が最終ラインに立ち、MF西澤健太は左サイドで起用される。高卒2年目FW鈴木唯人はトップ下に入った。

 両者ともに慎重な試合の入りとなった。清水は前半8分、片山がPA手前から右足でブレ球シュートを放つ。しかし、GK林卓人のワンハンドセーブに阻まれた。広島もMFエゼキエウのクロスに鮎川がヘディングシュートで合わせるが、ゴール枠外に飛ぶ。再び清水は同22分、西澤の軽やかなフェイントからクロスが上がり、鈴木が頭で合わせるが、こちらも枠外となった。

 前半はスコアレスで終了。清水はハーフタイムで3枚の交代カードを切る。片山に代えてDFヴァウド、鈴木に代えてMF後藤優介、ディサロに代えてFW指宿洋史を投入した。右SBのDF奥井諒が左SBに入り、CBの立田が右SBに移動。ヴァウドとDF福森直也がCBでコンビを組む。

 広島が2度の決定機を迎える。後半12分、右サイドからのクロスに鮎川がドンピシャのヘディングシュート。しかし、GK永井堅梧の好セーブに遭う。直後にはエゼキエウがPA手前から強烈な右足シュートを放つが、またしても永井にセーブされた。

 広島も後半17分に動く。DF清水航平と柏を下げ、DF佐々木翔とFWジュニオール・サントスが出場。清水もMF河合陽介に代えてMF竹内涼を投入した。

 広島はさらに、MF藤井智也とエゼキエウを下げ、MF浅野雄也とMF長沼洋一が入る。2列目の選手を入れ替え、最前線の鮎川はそのままプレーさせた。同32分にはDF井林章が負傷し、MF森島司が入る。井林の位置には佐々木が移動した。

 清水は後半36分にMF金子翔太とMF滝裕太を交代させる。同37分には、右サイドを走る後藤がアーリークロス。指宿がヘディングシュートで合わせるが、高さはあったもののスピードが合わず、ボールはゴール頭上に飛んでいった。

 広島は後半41分、相手のミスから浅野が中盤でボールを収めてドリブルへ。細かいステップから左足シュートを放つも、永井の再三のセーブに阻まれた。そのまま90分間が経過し、スコアは動かずに試合終了。グループリーグ初戦は痛み分けに終わった。

 27日の第2節では、広島は敵地で横浜F・マリノスと、清水も敵地でベガルタ仙台と対戦する。

今季初勝利狙うサンフレッチェ広島ピンチ!3月3日水曜開催のエディオンスタジアム広島集客予想が超低調…

サンフレッチェ広島は3月3日、YBCルヴァンカップ、グループステージ第1節を迎える。相手は清水エスパルス。ホームのエディオンスタジアム広島で午後7時キックオフ。

同スタジアムおまつり広場に特設売店が開かれ、2021シーズン 1st GOAL Tシャツ(2月27日のJ1リーグホーム開幕戦で生まれた、2021年最初のゴールを記念したTシャツ)が午後4時から販売される。(サイズ:S/M/L/XL)数量は100着限定。会場で売り切れの場合は、V-POINT・オンラインでの販売はない。(サンフレッチェクラブ会員10%割引適用)

特設売店では同時に3月3日雛祭り企画として、サンチェとフレッチェがお雛様に扮したアクリルスタンド「雛祭りアクリルスタンド」も販売される。組立時のサイズは高さ約6×横9×奥行4cm。価格は1,100円(税込み)。数量は50個限定。やはり売り切れの場合、別売はない。(サンフレッチェクラブ会員10%割引適用)

サンフレッチェ広島はホームJ1リーグ開幕戦では惜しくも1-1で引き分けた。先発メンバーを変更して今季初勝利を目指す。

ところで土曜開催だったJ1リーグ開幕戦(ベガルタ仙台戦、午後2時3分キックオフ)にはコロナ禍による入場制限がかかる中、8,820人の集客があった。

ちなみに昨季、新型コロナウイルス感染拡大の直前に行われたエディオンスタジアム広島での同じく開幕戦(鹿島アントラーズ戦)は1万8713人が詰めかけた。

なお、昨季はYBCルヴァンカップホーム開催試合は行われなかった。

そういう流れの中にあって3月3日の集客予想は前日2日の段階で1,600人にも届いていない。もしそのレベルの集客しかなければサンフレッチェ広島としては長いクラブの歴史の中でもワーストレベルとなる。

こういう数字を出すと怒られるかもしれないがサンフレッチェ広島のホームゲームと並行して土日曜に広島市中区の広島グリーンアリーナであったB1、広島ドラゴンフライズ-千葉ジェッツの試合は2日とも3,000人越えで日曜は入場制限のため「満員御礼」となった。

3月3日の広島地方の天候は気温は低目だが、晴れところにより曇り。防寒対策を施して「密」を避けながら、なるべく多くのサポーターがひな祭りバージョンのエディオンスタジアム広島に集うことが期待される。


サンフレッチェ広島の新戦力FWジュニオール・サントス「開幕戦はホームゲームだったし…」


明治安田生命J1リーグのサンフレッチェ広島に所属するブラジル人FWジュニオール・サントスは27日に行われたJ1リーグ開幕節・ベガルタ仙台戦の結果に満足していないようだ。1日、ブラジルメディア『FUTEBOL INTERIOR』が伝えている。

 ジュニオール・サントスは2019年夏にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のフォルタレーザECから柏レイソルへ完全移籍により加入したものの、わずか3試合の先発出場にとどまっていた。しかし、昨夏に横浜F・マリノスへ期限付き移籍により加わると公式戦18試合で先発メンバーに名を連ねて13ゴールと本来のパフォーマンスを発揮。昨季終了後に期限付き移籍満了により柏レイソルに復帰した後、サンフレッチェ広島へ完全移籍により加入している。

 ブラジル人FWレアンドロ・ペレイラの後釜として同選手の働きぶりに多大な期待が寄せられる中、ホームでのベガルタ仙台戦でジュニオール・サントスが先制ゴールを叩き出したものの、試合終了間際に同点ゴールを許したことにより勝ち点1の獲得にとどまった。

 ジュニオール・サントスはこの開幕戦について「結果は自分たちの期待しているものではなかったよ。開幕戦はホームゲームだったし、我々は勝利して3ポイントを獲得しなければいけなかった。今は横浜F・マリノスとの対戦にむけて集中しなければならない。マリノスのことはよく知っている。アウェイゲームでも素晴らしい試合をして勝利という結果をつかむことを望んでいるよ」とコメントを残し、悔しさを露わにしている。

 なお、サンフレッチェ広島は3日にYBCルヴァンカップ・グループステージ第1節・清水エスパルス戦を控えており、その後に横浜F・マリノスとの一戦に臨む。ジュニオール・サントスにとって古巣対戦となるだけに、特別な気持ちを持っているかもしれない。

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オーナーチェンジ物件購入時に知っておきたいメリットとデメリット 不動産投資を始めるにあたって、オーナーチェンジ物件の購入を検討される方も多いのではないでしょうか。入居者の賃貸契約を継承するオーナーチェンジ物件は、新築マンションとは違ったメリットとデメリットが存在しています。 この記事では、オーナーチェンジ物件を購入する際に知っておきたいメリットとデメリット、また注意しておきたい点についてご紹介します。 まとめ オーナーチェンジ物件購入時に知っておきたいメリットとデメリット、また購入時に注意したいことについて確認しました。オーナーチェンジ物件はすぐに家賃収入が得られますので、その点では初めて不動産投資をする方にとって安心できると言えるでしょう。 しかし、メリットだけではなくデメリットもあります。オーナーチェンジ物件を購入する際は、売主が物件を売却する理由や、現在と過去を含めた賃貸状況など色々な視点から慎重に確認するようにしましょう。 新築ワンルームマンション投資 の否定論に対する反論と成功術7カ条 新築ワンルームマンション投資は、不動産投資の中でもメジャーな分野です。しかし、ネットの記事や書店で売っている不動産投資関連書籍などを見ると、「やめておいた方がよい」といった論調のネガティブな情報が多いことにお気づきの方も多いことと思います。 しかしその一方で、実際には新築ワンルームマンション投資で利益を上げている不動産投資家はたくさんいますし、成功事例も数え切れないほどあります。これらの相反する情報に触れると、「結局、どっちなの?」と頭を抱えてしまう方も少なくないでしょう。 当記事では、新築ワンルームマンション投資について結局のところどうなのか?という結論を、さまざまな角度からの情報を交えながら導き出してみたいと思います。当記事は10分ほどで読めますので、10分後には新築ワンルームマンション投資について正しい認識を持ち、的確な投資判断ができるようになっているはずです。 1.今さら聞けない、新築ワンルームマンション投資のメリット7つをおさらい (画像=takasu/Shutterstock.com) 新築ワンルームマンション投資には、多くのメリットがあります。それぞれのメリットを正しく

「完」SUBARUへのこだわり!2    スバル社長「今期赤字にしない」との意志、経営陣で確認=株主総会

スバル社長「今期赤字にしない」との意志、経営陣で確認=株主総会 [東京 23日 ロイター] - SUBARU(スバル)( 7270.T )の中村知美社長は23日、東京都内で開いた株主総会で、2021年3月期(今期)の業績予想を「遅くとも第1・四半期決算までには開示する」との意向を示した。新型コロナウイルス感染の第2波リスクを含め、市場動向が分からない時期だからこそ、精緻な予測以上に「今はこうしたいのだという経営の意志が大事だ」と指摘。「非常に厳しい状況だが、絶対に赤字にはしないということを全経営陣で確認し合っている」と述べた。 中村社長は株主に足元の新車販売状況を説明。5月は日本での全体需要が前年比55%のところ、スバルは同30%だった。感染拡大に伴う生産休止による車両供給遅れ、外出自粛による来店者・受注の減少が響いたが、「週を追うごとに来場者数、商談数は回復傾向にある」と述べた。主力の米国では5月の全体需要が70%の中、スバルは81%で、「少しずつ正常化に向けた兆しを感じ始めている」と話した。 ADVERTISEMENT ただ、米国は感染者数が世界最多で先行きも不透明なため「慎重な対応が必要」とも指摘。第2波が起きた場合でも「取引先の支援や従業員の雇用を維持した上で事業を継続していく。キャッシュを機動的に使って対処する必要がある」として手元資金の確保、追加の資金調達もできるよう検討を進めていると語った。 株主からは、前期が増収増益にもかかわらず、期末配当が前の年から減配となったことに不満も上がった。中村社長はこうした声に対し、減配後も配当性向50%を維持しているほか、「米国次第で(業績は)左にも右にも揺れる。リスクは高い」とし、「今後の資金需要に備えたい」と述べ、株主に理解を求めた。 自動車メーカーSUBARU 2か月半ぶり 群馬の工場で通常生産再開 自動車メーカーの「SUBARU」は、新型コロナウイルスの影響で、群馬県の工場の生産を通常の半分程度に抑える生産調整を行っていましたが、22日、2か月半ぶりに通常の生産を再開しました。 SUBARUは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、部品の調達が困難になったことなどから、群馬県の太田市と

「完」不動産投資へのこだわり! 投資は東京・大阪・名古屋にこだわるべき 「不動産 投資 初心者 勉強」

回復し続ける地方の地価 それでも投資は東京・大阪・名古屋にこだわるべき 東京 (写真=ESB Professional/Shutterstock.com) 東京駅前や日本橋、虎ノ門、新宿、渋谷などの重要エリアで、大型開発が進行中です。次世代に対応した先進都市になることが予想されているため、今後も賃貸需要やある程度の地価の安定が期待できます。 大阪 (写真=PIXTA) 大阪駅周辺のうめきたや2025年大阪万博の会場である夢洲をはじめとする大型再開発、主要路線の整備が進行中です。また、大阪は国内でも有数のインバウンド好調エリアです。こういった背景を考えると、今後も賃貸需要や地価上昇が期待できます。大阪はIR(カジノを含む統合型リゾート)の候補地でもあります。決定すれば勢いが増すことでしょう。 名古屋 2030年100兆円産業「MaaS」丸わかり。 不動産の価値 が根底から変わる? ウーバーでは電動飛行機によるMaaSの試験も CREALが、不動産投資クラウドファンディングにおけるリサーチで運用資産残高No.1を獲得!! ■会社概要 社名:株式会社ブリッジ・シー・キャピタル 代表取締役社長:横田 大造 所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座2-16-11 片帆ビル3階 TEL:03-6264-2590 イラン、通貨の信用不安深刻化…車や不動産投資、仮想通貨に走る イランで通貨リアルの下落に歯止めがかからず、信用不安が深刻化している。車や不動産、金などに投資して資産の目減りを防ぐ動きが続き、仮想通貨への投資も増えている。イラン沖のホルムズ海峡近くで日本のタンカーなどが攻撃される事件が起き、米との軍事的緊張がさらに高まる中、経済悪化が続いて原油輸出に悪影響が出るとみる評論家もいる なぜ不動産投資の営業マンは自分で物件を買わない? なぜ自分でやらない?の答えは「買えないから」 投資マンションの相続で使える?「小規模宅地等の特例」の条件とは 投資マンションを所有している投資家の心配の種の一つは、「相続税はどれくらいになるのか」という点ではないでしょうか。不動産投資の対象となる土地や建物は、現預金よりも相続税評価額が低くなりますが、それでも

「完」サンフレッチェ広島へのこだわり!2   Jリーグが「ユース出身選手」ベストイレブンを紹介!今季デビューの広島・守護神からG大阪の“史上最高傑作”まで揃い踏み!

 Jリーグが「ユース出身選手」ベストイレブンを紹介!今季デビューの広島・守護神からG大阪の“史上最高傑作”まで揃い踏み!  Jリーグが選んだ“Jユース出身選手”ベストイレブンは以下の通り。   GK 大迫敬介(サンフレッチェ広島)   DF 立田悠悟(清水エスパルス) 瀬古歩夢(セレッソ大阪) 岩田智輝(大分トリニータ)   MF 菅 大輝(北海道コンサドーレ札幌) 田中 碧(川崎フロンターレ) 齊藤未月(湘南ベルマーレ) 橋岡大樹(浦和レッズ) 遠藤渓太(横浜F・マリノス) 土居聖真(鹿島アントラーズ)   FW 宇佐美貴史(ガンバ大阪) にほんブログ村 広島県トレセンU-16(2019年度 国体・少年男子) 監督 岩成 智和 株式会社サンフレッチェ広島 選手 1 GK 為岡 進悟 広島県瀬戸内高等学校 2 MF 森本 凜 広島県瀬戸内高等学校 3 DF 豊田 将大 広島県立吉田高等学校 4 DF 山口 宙  広島翔洋高等学校 5 MF 藤野 和樹  広島県立吉田高等学校 6 MF 光廣 健利  広島県立吉田高等学校 7 FW 森夲 空斗  広島県立吉田高等学校 8 MF 池田 柚生  広島県立吉田高等学校 9 MF 山根 留偉  如水館高等学校 10 DF 西村 岳  広島県立吉田高等学校 11 FW 菅野 翔斗  広島県立吉田高等学校 12 GK 波多野 崇史  広島県立吉田高等学校 13 FW 島津 大輝  広島県立広島皆実高等学校 14 MF 入江 大雅 広島県立広島皆実高等学校 15 DF 香取 潤  広島県立吉田高等学校 16 MF 田部 健斗 広島県立広島皆実高等学校 17 DF 増村 風月 広島県立吉田高等学校 18 GK 宮本 駿世 広島県立広島皆実高等学校 最も走ったチーム&選手は…J1第21節の走行距離発表 8月2日、3、4日に行われたJ1第21節における選手の走行距離などのトラッキングシステムによるデータが発表になった。  第21節で最も走行距離が長かったチームは サンフレッチェ広島 で113.366km、2位は 松本山雅FC で112.958km、3位は 北海道コンサドーレ札幌 で112.345km。逆に最も短かったのは、 川崎

「完」不動産投資へのこだわり!15      甘い話に要注意! 投資の教訓は失敗談から学ぶ

日本人の平均貯蓄額に絶句…資産形成にスペイン不動産はどう? ランキングは語る「スペインの住みやすさ」 スペインは、移住先ランキングや海外移住者に人気の都市ランキングで常に上位に入っています。   たとえば、海外在住者に人気の都市を調査した『InterNations Expat City ランキング2020』によると、人気トップ10の中にスペインの4都市がランクインしました。   まず、バレンシアが気候や家賃相場、医療形体などで高評価を獲得し、同ランキングで堂々の1位を獲得しました。この都市に続き、地中海沿いに位置するアリカンテが2位、マラガが6位、そして最後にスペインの首都マドリードが9位にランクインしました。   [図表1]海外在住者「人気の都市」ランキング 出所:InterNationsより     また、アメリカのレミトリー社が世界101ヵ国を対象に行った各国の移住したい国ランキングでは、101ヵ国中12ヵ国で、スペインの移住を願っている人が多いことが判明しました。世界各国の中で、移住したい国3位にランクインしたのです。   人気の理由は前ランキングと同様、医療体制の良さ、治安の安定、生活の質があげられました。   [図表2]世界で移住したい国ランキング 出所:Remitly世界で移住したい国ランキングより   これらのランキングは、いかにスペインが移住先や投資先に適しているかを表しています。医療体制が整っているほか、生活の質、得に食生活の質はとても高水準です。その証拠に2019年ブルームバーグによって発表された「健康な国指数」ランキングではスペインが堂々の1位を獲得しました。   リタイア後、生活の質の向上のために物件を買って移住したり、バケーションなどの長期滞在用に、不動産の購入や賃貸を始めたりしています。賃貸需要が途絶えることはありませんので、「スペインに住んでみたい」という人を対象に賃貸用の不動産物件投資をするのも良いでしょう。 スペイン不動産は女性にもオススメ スペインの個人不動産投資家の多くは女性です。株やFXなどそのほかの金融商品に比べ、不動産投資では市場動向を事細かに気にする必要がなく、時間のない方に向いている点、将来の事を考え長期的な投資をしたい女性に適している点が理由としてあげられます。   老後に必要な資金は現在2,000万円とも3,