サンフレッチェ広島 2020イヤーBlu-ray 積攻
過密日程の中、森島・大迫ら若手が中心選手に成長しチームを牽引する。
結果はリーグ戦8位に終わったが、王者復活を予感させるゲームを随所に見せたシーズンを城福監督・佐々木・青山・川辺・森島・大迫らのインタビューを交え振り返る。
久保竜彦・森崎兄弟・吉田安孝がこの作品のためだけに語るレジェンド座談会も必見!
広島「大迫敬介GKシート」設置 「GKの間近で、GKの目線で」試合観戦
技術の高さを感じる歴戦のMF。FWサントスがインテリジェンスの高さを絶賛する選手とは
サンフレッチェ広島が浅野雄也の技あり弾で今季2度目の連勝! 名古屋グランパスは9戦ぶり黒星で4位
明治安田生命J1リーグは3日、第31節のサンフレッチェ広島vs名古屋グランパスが行われた。
連勝を目指す10位・広島が、上位争い中で8戦無敗の4位・名古屋をホームに迎えた一戦。広島は浅野雄也や森島司、青山敏弘ら、名古屋はシュヴィルツォクや柿谷曜一朗、稲垣祥らをスタメン起用した。
開始から一進一退の攻防が繰り広げられる試合では12分に名古屋がチャンスを作る。ボックス左でボールも持った柿谷が中央に折り返すと後方から走り込んだ稲垣がボレーシュートを放つが広島DFがブロック。こぼれ球に反応したシュヴィルツォクもシュートを浴びせたがこれもブロックされた。守備に比重を割きつつカウンターを狙う広島に対して名古屋がボールを保持して崩しを図る構図が続く。30分には名古屋が左サイドでFKを獲得し、ガブリエル・シャビエルがクロスを蹴り込んだが得点には繋がらない。
試合が動いたのは35分だった。荒木隼人がピッチ中央付近でボールを奪って素早くスルーパス。スピードを生かしてボックス左に侵攻した浅野が木本恭生のチェックを受けながらも左足を振り抜くと、右ポストに当たったボールがゴールに吸い込まれた。
名古屋は前半終盤に足を痛めた様子だった森下龍矢をハーフタイム中にマテウスと交代。アクシデントではあるが攻撃的なカードを切って追い上げを図る。
しかし、後半も広島が早々にチャンスを迎えた。48分、ボックス内で広島の選手たちが細かくつないで最後はボックス左から左足でシュート。これは枠を外れたものの広島が高い位置で持つシーンを目立たせる。
思うように攻め込めない名古屋は52分という速いタイミングで3枚替えを敢行。シュヴィルツォク、G・シャビエル、柿谷に代えて山崎凌吾、前田直輝、齋藤学とアタッカーを総入れ替えする。59分には前田が右サイドからカットインして強烈なシュートを放ったが、荒木に頭でブロックされた。
ギアを上げていく名古屋は65分にマテウスが高い精度のアーリークロスを供給するが、ボックス中央で前田が胸トラップした後にバウンドが乱れてシュートに持ち込むことができず。それでも徐々に押し込まれている広島は68分に森島と柴崎晃誠に代えて茶島雄介とエゼキエウを投入する。
そして、最後まで広島がリードを保つ形で試合が終了した。この結果、広島が連勝を飾り、GK林卓人はJ1史上5人目となる通算100試合目のクリーンシートを達成した。一方、名古屋は9試合ぶりの黒星を喫して4位。一試合消化試合数の少ない3位・ヴィッセル神戸と勝ち点57で並んでいる。
■試合結果
サンフレッチェ広島 1-0 名古屋グランパス
■得点者
広島:浅野雄也(35分)
名古屋:なし
広島GK林卓人が100試合0封達成「チームで積み上げたもの誇らしく」
<明治安田生命J1:広島1-0名古屋>◇第31節◇3日◇Eスタ
サンフレッチェ広島GK林卓人(39)が、100試合無失点を達成した。
名古屋グランパスの強力攻撃陣を完封。1-0勝利で2連勝に貢献した。「気持ちのこもった試合でした」と振り返り、記録に関しては「個人の数字というより、チームで積み上げたもので誇らしく思う」。
既に達成しているJ1、J2通算500試合出場も「祝ってくれてありがたいが、振り返るのは選手が終わってからでいいです」とクールに言った。
「もう一回優勝しよう!」広島の大黒柱・青山敏弘が塩谷司復帰を歓迎!2ショット写真投稿にファンも「感激してます」
青山敏弘は10月1日、自身のインスタグラムを更新。同日に発表されたDF塩谷司の広島への4年ぶりの復帰について、2014年当時の2ショット写真と以下のような喜びを綴った。
「お帰りシオ!みんな待ってたよ!もう一回優勝しよう!シオがそう言ってくれたから、俺もそれを目指す!またこの紫のシャツを着てくれることが本当に嬉しい。シオありがとう!」
「感激してます」
「うれしい、スタジアム行きます」
「頼もしい選手が帰って来てくれてサポーターもみんな喜んでます」
「もう一回優勝しましょう」
「もう一度青君と共に優勝目指しましょう」
「青君と塩君のダブルボランチが見てみたい。2人の力でサンフレを優勝に導いて下さい」
「その言葉だけで、嬉しくて」
「強いサンフレを知る頼もしい選手が帰ってきてくださいましたね」
「青ちゃんと一緒にまた優勝目指してくださいね」
若返りが進む広島で、2012、13年のJ1連覇を知る塩谷の復帰は、大黒柱・青山にとっても何よりの補強となったようだ。
「似合ってないですか?」 広島MF青山、パイロット“疑似体験”で敬礼やサングラス姿披露
青山がSNSでパイロット姿を披露
サンフレッチェ広島は3日、ホームでのJ1リーグ第31節で名古屋グランパスと対戦する。主力のMF青山敏弘は自身の公式インスタグラムで、イベントブースにかけて、パイロット姿を披露している。
サンフレッチェ広島は現在10位(10勝12分9敗)。チームは1日、2017年夏まで所属していた元日本代表DF塩谷司が完全移籍で復帰することを発表し、合流後の活躍に期待が懸かる。
そのなかで、今季ここまでリーグ戦25試合で1ゴールを記録している青山が自身のインスタグラムを更新した。
「日曜日の名古屋戦はJALのブースが出ます! ブースではパイロットの制服を着て記念写真も撮れるので、親子揃ってお楽しみください!」
3日の名古屋戦は、クラブパートナーであるJALがイベントブースを展開予定。飛行機のパイロット、客室乗務員、地上係員、整備士の制服を着用して疑似体験ができる「JAL KIDS’STUDIO」、目的地を目がけて折り紙ヒコーキを飛ばす「折り紙ヒコーキゲーム」が開催される。
投稿では、青山も敬礼ポーズや黒サングラス着用など、パイロット姿を複数披露しており、「パイロット姿似合ってないですか? トニーニョみたいにゴールして飛行機パフォしてみたいですね。古いか!笑」と綴ると、「青ちゃん決まってる」「青山機長だ」「めっちゃカッコいい」といった声が上がっていた。
広島に痛手。絶好調FWドウグラス・ヴィエイラが肉離れで全治4~6週間の負傷離脱
広島で3年目を迎えたD・ヴィエイラは今季ここまでリーグ戦18試合に出場。直近4試合では、29節・柏戦のハットトリックを含む5得点を記録するなど、終盤戦に向けて好調を維持。
9月26日に敵地で行なわれた30節・札幌戦でもPKでゴールを記録していたものの、アディショナルタイムに負傷交代していた。
クラブによると、翌日広島県内の病院で検査を受けた結果、右大腿二頭筋肉離れと診断。全治には4~6週間ほどかかる見込みだ。
広島は今季のJ1リーグ残り7試合。長身FWの1日も早い復帰が望まれる。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【J1第29節PHOTO】柏0-3広島|ドウグラス・ヴィエイラのJ初ハットで広島が柏に完勝!
サンフレッチェ広島がコンサドーレ札幌撃破。佐々木翔の先制弾などで2-0【J1第30節結果】
【北海道コンサドーレ札幌 0-2 サンフレッチェ広島 J1第30節】
明治安田生命J1リーグ第30節の北海道コンサドーレ札幌対サンフレッチェ広島戦が26日に行われ、アウェイの広島が2-0で勝利を収めた。
札幌の方が未消化の1試合を多く残しているが、ともに勝ち点39を獲得して並んでいる両チーム。残留を確定させ、少しでも上の順位でシーズンを終えるため勝ち点を積み重ねていきたいところだった。
前半開始から3分、試合はいきなり動く。広島の左CKからこぼれたボールをドウグラス・ヴィエイラがシュートに持ち込み、ゴールライン前でブロックされたボールを最後は佐々木翔が押し込んでアウェイチームが先制した。
反撃を試みる札幌はボールを支配しゴールに迫るが、GK林卓人の好セーブや守備陣のブロックなどにも阻まれて同点ならず。スコアは0-1のまま終盤を迎える。
残り約10分となったところで、札幌エリア内で菅大輝と接触したD・ヴィエイラが転倒。長時間のVARレビューを経て最終的に広島にPKが与えられ、これをD・ヴィエイラが自らゴール左隅へ決めてリードを2点に広げた。2-0で試合を終えた広島は2試合ぶりの白星、札幌は2連敗となっている。
【得点者】
3分 0-1 佐々木翔(広島)
84分 0-2 ドウグラス・ヴィエイラ(広島)
広島城福監督「ファミリーに悔しい思いさせてしまった」完封負け 一問一答
サンフレッチェ広島は3月以来となる今季2度目の2連勝はならなかった。城福浩監督(60)はシュート3本に終わるなど、完封負けした一戦に悔しさをにじませた。主な一問一答は次の通り。
-試合の総括
城福監督 今日(会場に)来てくれたファミリー(サポーター)と喜び合いたかったができずに残念。悔しい思いをさせてしまった。前半は入りは悪くなかったが、途中からマイボールの時間が少なかった。相手に渡してしまうことが多く、我慢する時間が続いた。
後半は立ち位置を確認し、試合に入った。攻守においてそこを改善しながら、早めにメンバーを代えていこうと思った。(後半11分の)3人(同時)交代は、準備していた中で(その1分前に)失点してしまったところは悔やむところ。
しっかり強度の高い守備をやることと、そのためにもマイボールを増やす、その両輪が必要。攻撃のところがマイボールの時間が少なかったので改善していきたい。
-DF荒木、MF柏が試合中に負傷した
城福監督 よりプレーするにはリスクがある方(柏)を交代した。そういう意味では、荒木はテーピングすればプレーを続けることは可能だと聞いたので(そのまま出場させた)。最悪は最後、1トップに上げてフィールド残り9人でやろうと思ったが、ポジションを変えずにやれるという判断だったので、荒木はそのままのポジションでやらせた。あの状況でプレーを続けるのが難しかった柏は(次節)札幌戦は常識的には難しい。できるだけ早く戻れるようにサポートしたい。
幻の同点ゴール 広島浅野雄也「あと1歩我慢」5戦ぶり先発も不発で敗戦
広島39歳GK林卓人、J1通算100完封にM2
サンフレッチェ広島のGK林卓人(39)が過去に4人しか達成していないJ1通算100完封にあと2試合と迫っている。18日の柏レイソル戦(3-0)で6試合ぶりにスタメン出場を果たすと、チーム9試合ぶりの完封勝利に貢献。DF陣が奮闘したことで林のシュートセーブ機会は限られたが、セットプレー時のマークの確認など、最後尾からの的確な指示がアウェーの地に響き渡った。
J1通算315試合目の出場で無失点は今季初、通算98度目。39歳1カ月での完封はハーフナー・ディド(札幌)の41歳1カ月、楢崎正剛(名古屋)の40歳5カ月、曽ケ端準(鹿島)の40歳4カ月に次ぐGK歴代4位の年長記録となった。
33歳だった15年に不動の守護神として広島の年間優勝に大きく貢献。19年以降は東京オリンピック(五輪)代表GK大迫敬介(22)の台頭やケガなどもあってリーグ戦の出場機会は減少したが、第2GKに林のような経験豊富な実力者が控えているのはチームにとって大きい。
J1通算2万8283分の出場で失点は345点。1試合90分換算の失点は歴代7位の1・10にとどまる。前線へのロングフィードを含め、安定感抜群のプレーは今季も健在。39歳GKの低く、よく通る声がチームの守備を引き締める。
<J1GKの通算完封数>
曽ケ端準(鹿 島)169
楢崎正剛(名古屋)163
西川周作(浦 和)161☆
川口能活(相模原)101
林 卓人(広 島)98☆
東口順昭(G大阪)98☆
林 彰洋(東 京)93☆
キム・ジンヒョン(C大阪)88☆
権田修一(清 水)86☆
土肥洋一(東京V)78
<J1GKの年長完封記録>
ディド (札 幌)41歳1カ月8日
楢崎正剛(名古屋)40歳5カ月16日
曽ケ端準(鹿 島)40歳4カ月5日
林 卓人(広 島)39歳1カ月9日☆
西部洋平(清 水)38歳8カ月9日
※所属は現在およびJリーグ最終、☆は現J1
○…浦和レッズもベテランGKが存在感を放っている。西川周作(35)はリーグ戦5試合連続無失点中で、J1通算の完封数は161試合。歴代2位となる楢崎正剛の163試合にあと2試合と迫っている。今季は東京五輪代表メンバーのGK鈴木彩艶(19)にスタメンを譲った時期はあったが、浦和のゴール前には依然として西川が立ちはだかる。ガンバ大阪のGK東口順昭(35)も通算98完封で広島の林とともに大台到達にあと2試合としている。
サンフレッチェ広島、最高の監督は誰だ!? 歴代最高勝率監督ランキング1位。驚異の50%オーバー…! S優勝に導いた伝説の名将
サンフレッチェ広島、最高の監督は誰だ!? 歴代最高勝率監督ランキング2位。やばいくらい強すぎ…! 最強チームの監督、そして今は…!
サンフレッチェ広島、最高の監督は誰だ!? 歴代最高勝率監督ランキング3位。本当にありがとう! 最強への道を作った真の名将
サンフレッチェ広島、最高の監督は誰だ!? 歴代最高勝率監督ランキング6~10位。小野剛は8位。現監督の城福浩は何位?
現監督の城福浩もその一人。131試合で54勝を挙げ、6位に入っている。トップ5との差は大きくないため、ここから順位を上げていきたいところだ。
8位の小野剛は、2002年シーズンの途中からヘッドコーチに就任。その後、実質的な監督を担当すると、J2降格で解任となった木村孝洋の後任として、正式な監督となり、2006年途中まで指揮を執った。
10位
木村孝洋
生年月日:1957年4月4日
Jリーグ通算成績:23試合/6勝/2分け/15敗
勝率:26.1%
在籍時期:2002
9位
ヤン・ヨンソン(スウェーデン)
生年月日:1960年5月24日
Jリーグ通算成績:16試合/6勝/4分け/6敗
勝率:37.5%
在籍時期:2017
8位
小野剛
生年月日:1962年8月17日
Jリーグ通算成績:116試合/44勝/38分け/34敗
勝率:37.9%
在籍時期:2002-06
7位
ビム・ヤンセン(オランダ)
生年月日:1946年10月28日
Jリーグ通算成績:82試合/32勝/0分け/50敗
勝率:39.0%
在籍時期:1995-96
6位
城福浩
生年月日:1961年3月21日
Jリーグ通算成績:131試合/54勝/37分け/40敗
勝率:41.2%
在籍時期:2018-
ドウグラス・ヴィエイラがハットトリック! 広島がアウェーで柏に3-0と完勝
青山が絶妙なスルーパスで先制点をアシスト
J1リーグの柏レイソル対サンフレッチェ広島が9月18日、三協フロンテア柏スタジアムで行なわれ、3-0でアウェーの広島が勝利した。立ち上がりは両チームともにリスク回避で蹴り合ったが、徐々に柏がボール保持の時間を増やすべくショートパスでつないでいく。対する広島もボール奪取後はコンビネーションで敵陣に侵入し、しばらく一進一退の攻防が続いた。
均衡を破ったのは広島だ。30分、敵陣深い位置でボールを回すと、中盤の青山敏弘が最終ラインの裏へ絶妙なスルーパスを供給。そこに走り込んだのはドウグラス・ヴィエイラで、相手GKとの1対1をループシュートで制した。 先制点を許した柏も反撃。36分、クリスティアーノが右サイドに展開すると、川口尚紀がアーリークロスを送る。巧みな動き出しでマークを剥がした瀬川祐輔が頭で合わせたが、シュートはわずかにゴール左へ外れた。 後半、良い入りを見せたのは広島。開始早々、右ウイングバックの藤井智也がガンガン仕掛け、中央へ切り込んで左足を振り抜く。しかしシュートはポストに弾かれ、惜しくもゴールとはならなかった。 後半開始に神谷優太とマテウス・サヴィオを投入していた柏も勢いがあったが、広島が前がかりになった相手の裏を突く。54分、左サイドをD・ヴィエイラが抜け出した時に、クリアしようとした相手GKキム・スンギュが飛び出しているのを確認すると、先に触ってクルリと反転し、無人のゴールに浮き球のシュートを決めた。 さらに広島が畳みかける。60分、左サイドからクロスが入ると、相手DFのクリアミスを拾ったD・ヴィエイラが、ゴール右にグラウンダーのシュートを決めた。 結局、試合は3-0でタイムアップ。D・ヴィエイラのハットトリックもあり、広島がアウェーで完勝した。サンフレッチェ広島がドイツ1部ケルンと育成業務提携。選手や指導者らが交流へ
立ち上がりに先制を許す展開も…前田、實藤、L・セアラの3発で横浜が敵地で広島に逆転勝利!
メンバーは以下のとおり。
広島/ホーム 監督:城福浩
スタメン)
GK:大迫敬介 DF:野上結貴、荒木隼人、佐々木翔 MF:柏好文、青山敏弘、土肥航大、藤井智也、エゼキエウ、東俊希 FW:ドウグラス・ヴィエイラ
サブ)
GK:林卓人 DF:今津佑太 MF:松本泰志、茶島雄介、浅野雄也、柴﨑晃誠 FW:ジュニオール・サントス
横浜/アウェー 監督:ケヴィン・マスカット
スタメン)
GK:高丘陽平 DF:小池龍太、岩田智輝、實藤友紀、ティーラトン MF:扇原貴宏、喜田拓也、マルコス・ジュニオール FW:エウベル、レオ・セアラ、前田大然
サブ)
GK:梶川裕嗣 DF:和田拓也 MF:天野純、渡辺皓太 FW:水沼宏太、仲川輝人、杉本健勇
幸先良く先制に成功したのは広島。8分、決めたのはD・ヴィエイラ。東のシュートはポストに嫌われるも、そのこぼれ球を押し込んだ。
リードを奪われた横浜だが、36分に追いつく。M・ジュニオールの右足シュートは前田に当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれる。さらに前半アディショナルタイム、アウェーチームが試合をひっくり返す。M・ジュニオールのCKから實藤が右足シュートで逆転弾を決める。
横浜は2-1と1点リードで迎えた後半、60分にはL・セアラが直接FKを叩き込み、3点目を奪う。
その後は広島の反撃をしっかりと抑え込んだ横浜が3-1で勝利。これで勝点65とし、暫定ながら首位川崎に勝点1差に迫った。
次節の第29節、広島は18日に柏レイソルの敵地に乗り込む。同日に横浜はアウェーで名古屋グランパスと対戦する。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【J1プレビュー】「無敗」途切れた横浜Fマリノス「難敵」サンフレッチェ広島との「正念場」
【J1プレビュー】「無敗」途切れ
た横浜F・マリノス「難敵」サンフ
レッチェ広島と「真価を問われ
る」一戦
リーグ開幕戦を川崎フロンターレのホームで落とした後の第2節、横浜FMはサンフレッチェ広島を迎え撃った。ニッパツ三ツ沢球技場でのルヴァンカップを挟み、今季初めての日産スタジアムでのゲームだった。27分までに2ゴールを奪われ、1点返したものの、前半のうちに再びリードを広げられた。だが、後半に2点を奪って勝ち点1を手にした。底力を証明するとともに、勝ち切れない悔しさも味わった。
横浜FMは今、再び猛追している。追っているのは首位川崎フロンターレだ。シーズン序盤から大きくリードを許しながら、ついに勝ち点1差に詰め寄った。だが、前節の黒星で再び4ポイント差が開いた。
広島との第2節のような展開だ。今回は逆転できない悔しさを味わうわけにはいかない。そのためには、今節も勝ち切る必要がある。
ただし、広島は難敵だ。昨年の対戦では1勝1敗。前節もヴィッセル神戸を相手に1-1で引き分けている。
横浜FMに優勝を狙うにふさわしい力が備わっているか。久々の黒星を喫した直後だからこそ、真価が問われる一戦だ。
【Jリーグ出場停止情報】広島MFハイネルが1試合停止…FC東京DF小川諒也もルヴァン準決第1戦欠場
J2リーグからはジェフユナイテッド千葉のDFチャン・ミンギュ、レノファ山口FCのMF田中陸。J3リーグからは3試合出場停止の3試合目となるいわてグルージャ盛岡のFWブレンネルが対象となった。
【明治安田生命J1リーグ】
MF瀬古樹(横浜FC)
第28節 vs浦和レッズ(9/11)
今回の停止:1試合停止
MFハイネル(サンフレッチェ広島)
第28節 vs横浜F・マリノス(9/11)
今回の停止:1試合停止
【明治安田生命J2リーグ】
DFチャン・ミンギュ(ジェフユナイテッド千葉)
第29節 vsジュビロ磐田(9/11)
今回の停止:警告の累積による1試合停止
MF田中陸(レノファ山口FC)
第29節 vsFC町田ゼルビア(9/11)
今回の停止:警告の累積による1試合停止
【明治安田生命J3リーグ】
FWブレンネル(いわてグルージャ盛岡)
第18節 vs鹿児島ユナイテッドFC(9/11)
今回の停止:3試合停止(3/3)
【JリーグYBCルヴァンカップ】
DF小川諒也(FC東京)
準決勝第1戦 vs名古屋グランパス(10/6)
今回の停止:1試合停止
「広島でもスイスでも…」浅野拓磨と川辺駿がチューリッヒで再会! “元サンフレ”2ショットにファン歓喜
広島執念ドロー「特別な思いを持って臨んだ」数的不利も勝ち点1もぎ取った
<明治安田生命J1:広島1-1神戸>◇第24節◇5日◇Eスタ
サンフレッチェ広島が数的不利の中で何とか勝ち点1をもぎ取った。後半14分にMFハイネルが2枚目の警告で退場。しかし同21分、FKからDF東が左足で直接、先制ゴールを決めた。
8月14日に予定されていたが、豪雨の影響で延期となった試合。城福監督は「特別な思いを持って臨んだ。勝ち点1で終わったことは残念だが、10人でよくやったと思う」と振り返った。
【J1採点&寸評】広島1-1神戸|MOMはFK弾の東。Jデビューしたボージャンの評価は?
広島――東は3バックに入るも危うい対応はなかった
[J1リーグ24節]広島 1-1 神戸/9月5日(日)/Eスタ 【チーム採点・寸評】 広島 6 ハイネルの退場によって難しくなったゲームを、東のFKで先制。追い付かれたが、一体感をもって戦い勝点1を手にした。
広島先制も数的不利で逃げ切れず…神戸は1ポイント積んで3位浮上【明治安田J1第24節】
広島は8月末の大分トリニータ戦まで5試合勝利から遠ざかっていたものの、その大分戦では4-1の逆転勝利を収めて6試合ぶりの白星を挙げた。
なお、メンバーに関して、現在行われている代表マッチウィークで広島は佐々木、神戸は大迫が離脱中。神戸では注目の新戦力ボージャンが初のベンチ入りを果たしている。
まずゴールに迫ったのはホームの広島。2分、藤井が左サイドからクロスを上げると、こぼれ球をドウグラス・ヴィエイラがダイレクトで叩く。難しい姿勢から放たれたシュートは枠を捉えたものの、GK飯倉の好セーブに遭った。
対する神戸は、12分のCKからフェルマーレンがヘディングシュートでゴールチャンスを迎える。その後は武藤の強烈なミドルシュートが広島GK大迫を強襲するシーンも。
徐々にリズムに乗り始めてきた神戸だったが、32分に要の山口が負傷交代を余儀なくされるアクシデントが発生。代わりに中坂が起用された。
その後は広島がやや優勢。35分に高い位置でプレッシャーを掛けたハイネルが相手のパスミスを誘うと、ドウグラス・ヴィエイラがボックス手前からシュート。より確実な他の選択肢もあったが、ここは焦りが出てしまった。
後半に入ると試合は拮抗し、互いに思うようにシュートシーンを迎えられない。そんな中58分に、広島はハイネルが不要なファウルで2枚目のイエローカードを受け退場となってしまう。
しかし、先に試合を動かしたのはその広島だった。66分、ボックス手前右の位置でFKを獲得すると、キッカーは東。得意の左足で狙ったシュートは、ゴール右上の絶好のコースに突き刺さり、ホームチームが先制点を決めた。
しかし、広島のリードは長くは続かなかった。神戸は失点から6分後の72分、左サイドから初瀬が右足で入れたクロスをファーサイドから飛び込んだ佐々木が頭で合わせて同点ゴール。これで数的有利も含めて神戸が勝利に向けて大きなアドバンテージを得た。
この直後、アウェイチームはイニエスタと大崎を下げて、ボージャンとリンコンを投入。ボージャンが満を持してデビューを果たした。また、広島も終盤にかけて交代カードを次々に切り、数的不利ながらも勝ちへの姿勢を見せる。
しかし、その後は神戸の攻勢が続き、広島も何度かカウンターからチャンスになりかけるも、互いにもう1点が遠い。
結局、試合は1-1のまま終了。10人の広島は価値ある勝ち点1、神戸はこの1ポイントで3位に浮上している。
サンフレッチェ広島 1-1 ヴィッセル神戸
【広島】
東俊希(後21)
【神戸】
佐々木大樹(後27)
3位浮上かかるヴィッセル神戸がサンフレッチェ広島戦のスタメンを発表! 新加入FWボージャン・クルキッチがベンチ入り
明治安田生命J1リーグ第24節、サンフレッチェ広島vsヴィッセル神戸のスターティングメンバーが、キックオフに先駆けて発表された。
第27節終了時点でそれぞれ1試合が未消化となっている広島と神戸。神戸(勝ち点47)は4位につけており、広島戦を引き分け以上で終えれば勝ち点47で並ぶ3位・鹿島アントラーズ、5位・サガン鳥栖、6位・名古屋グランパスに差をつけて3位に浮上することができる。
なお、日本代表が活動中であり、広島からは佐々木翔、神戸からは大迫勇也が招集されてこの試合に不在だ。
勝ち点35で11位に位置する広島は、スタメンにドウグラスや青山敏弘、柏好文らを選出。対する神戸は、武藤嘉紀やアンドレス・イニエスタ、トーマス・フェルマーレンらをスタートから送り出す。チームに合流した直後であることが伝えられている新加入FWボージャン・クルキッチはベンチスタートとなった。
5日にエディオンスタジアム広島で18:00にキックオフを迎える広島vs神戸に向けた、両チームのスタメンは以下の通り。
■広島 先発メンバー
▽GK
38 大迫敬介
▽DF
33 今津佑太
4 荒木隼人
24 東俊希
▽MF
18 柏好文
27 ハイネル
6 青山敏弘
15 藤井智也
14 エゼキエウ
30 柴﨑晃誠
▽FW
9 ドウグラス・ヴィエイラ
■広島 控えメンバー
▽GK
1 林卓人
▽MF
16 清水航平
17 松本泰志
25 茶島雄介
26 土肥航大
29 浅野雄也
41 長沼洋一
■神戸 先発メンバー
▽GK
18 飯倉大樹
▽DF
24 酒井高徳
17 菊池流帆
4 トーマス・フェルマーレン
19 初瀬亮
▽MF
25 大﨑玲央
5 山口蛍
6 セルジ・サンペール
8 アンドレス・イニエスタ
11 武藤嘉紀
▽FW
22 佐々木大樹
■神戸 控えメンバー
▽GK
32 廣永遼太郎
▽DF
23 山川哲史
26 櫻内渚
3 小林友希
▽MF
31 中坂勇哉
▽FW
29 リンコン
9 ボージャン・クルキッチ
サンフレッチェ広島の見事なゴールシーン。ポジション取りのうまさが優位を生む
ボールを受けて前を向いた土肥航大は、どんなプレーをしたか?
サンフレッチェ広島が第27節の大分トリニータ戦に4-1と勝利し、6月19日の第18節柏レイソル戦以来、6試合ぶりの白星を飾った。
今季の広島は得点力不足に苦しんでいる。第16節浦和レッズ戦に2-2で引き分けて以降、公式戦8試合で複数得点がとれていなかった。天皇杯2回戦のおこしやす京都ACという格下相手にさえ1点しかとれず、1-5で大敗したのだから深刻だ。
第21節サガン鳥栖戦、第23節アビスパ福岡戦では後半アディショナルタイムに追いつかれ、勝ち点をとりこぼすこともあった。
前節の浦和戦に0-1で敗れた広島は、中2日という日程の影響もあったと思うが、大分戦ではボランチから前の7人を入れ替えた。そこで出番を得たのが、今季リーグ戦初先発となったクラブ生え抜きの20歳、土肥航大だ。
今回は、その土肥が起点となった、広島の同点ゴールのシーンからQuestion。
青山敏弘のスローインからボールを受けた土肥は、ワンタッチで荒木隼人に叩いてボールを戻してもらうと、前を向いた。その瞬間に前線の選手たちが動き出した。
その前線の状況を見たあと、土肥はどんなプレーをしたのだろうか。
左サイドの裏へ抜け出した東俊希にロングパス
この場面では、大分の右サイド、増山朝陽のポジショニングがポイントとなった。
広島の右サイドのスローインから中央の土肥にボールが渡り、土肥はサイドを変えるように体を開いて、左サイドへ向かってボールを持ち出していた。
それに対して、大分もラインを上げながら横へスライドしていた。ここで増山は対面の広島・東俊希を見なければいけない。しかし、増山が気を取られていたのは、広島の森島司だった。
森島はボランチ脇のスペースや中間ポジションなど、相手にとって嫌なエリアでポジションを取り続けていた。ボールを巧みに引き出し、序盤から大分が捕まえづらい存在だった。
この時も森島は大分の小林裕紀の脇にポジションを取り、土肥からパスを呼び込んでいた。大分の選手は誰も森島を捕まえられておらず、土肥から森島へのパスコースは空いていた。
そこで、本来東を見なければいけない増山が、森島へのパスを気にする動き、ポジションを取った。
それを見た東が一気に裏へ抜け出すと、土肥はそのスペースへ浮き球のロングパスを通した。フリーで抜け出した東は中央へクロスを入れ、エゼキエウがシュート。当初東がオフサイドかと思われたが、VARでオンサイドの判定でゴールが認められた。
土肥、東という、広島の育成組織出身の若手コンビの崩しから生まれた、見事なゴールだった。
「僕にとってのDFの鏡」サンフレッチェ広島・荒木隼人に影響を与えた偉大なプレーヤー
サンフレッチェ広島 快勝の原動力となった若手&外国籍選手の活躍に期待
【プラス材料】
前節の大分トリニータ戦は4-1で快勝。しかも、PKで先制されながら崩れず、今季3度目(ホームでは初)となる逆転劇を演じてみせた。
PKを与えてしまったMFエゼキエウが同点ゴールを叩き込み、悩みに悩んでいたMF東俊希が直接・間接を含めて4得点に絡む活躍。ボランチで今季初先発を飾った2年目のMF土肥航大も同点ゴールの起点となる美しいサイドチェンジを見せるなど、伸び悩みが指摘されていた若者たちが結果を出したことは、育成型クラブであるサンフレッチェ広島にとって、ただの1勝以上の価値がある。4月10日に行われた第9節の湘南ベルマーレ戦以来の先発出場となったFWドウグラス・ヴィエイラがゲームの流れを作り、ベンチスタートとなったFWジュニオール・サントスが2得点と、持ち前の破壊力を見せつけたことも好材料だ。
【マイナス材料】
日本代表にDF佐々木翔が招集されたため、この試合は欠場。ヴィッセル神戸もFW大迫勇也が同様の理由で不在となるわけだが、佐々木は戦術面でも精神面でも代えの利かない存在。主将が最終ラインにいない中で神戸の破壊力に満ちた攻撃陣を抑えるのは、骨の折れる作業だ。
また、大分戦で故障あがりながら奮戦したMF森島司のリバウンド、途中交代したDF野上結貴の状態も気になるところ。実際、1日の練習では大分戦からのリカバリー的な事由もあったにせよ、別メニュー組が少なくなかった。FW鮎川峻とFW永井龍を除けば、長期離脱の可能性は少ないとは思われるが、神戸戦のメンバーのやりくりは試合直前まで続く模様だ。
文:紫熊倶楽部 中野和也
■ヴィッセル神戸 両サイドバック好調も、迫力&駒不足の前線に不安あり
前節のFC東京戦は0-1で敗れたが、ヴィッセル神戸らしいポゼッションゲームは貫けた。順位は4位に後退したものの、勝ち点47で並ぶ4チームの中で1試合少ないのは神戸だけ。今節に勝てば、鹿島アントラーズを抜いて3位に浮上できるため、チームのモチベーションは高いはずだ。
プラス材料としては、両サイドバックのDF酒井高徳とDF初瀬亮が好調を維持している点が挙げられる。酒井は第26節の大分トリニータ戦でFW武藤嘉紀のアシストから今季初得点をマーク。FC東京戦では豊富な運動量を生かし、守備で何度もチームを救っていた。初瀬は常に高い位置でプレーして、ドリブルでの仕掛けや正確なクロスで左サイドの起点になり続けている。今節も両サイドでイニシアチブを握れる可能性は高い。
【マイナス材料】
8月は2勝2敗の勝率5割。第25節の鹿島との上位決戦には勝ったものの、下位の柏レイソルや中位のFC東京を相手に取りこぼしたのは痛い。3位争いに残るためには今節がひとつの正念場となる。
その中で、代表活動によりFW大迫勇也が不在なのはチームにとって大きなマイナス材料だろう。FC東京戦は武藤がベンチ外で、今節に出場できるかどうかも分からない。否が応でも古巣対決のFWドウグラスに注目が集まるが、彼も8月の4試合は無得点と今ひとつ調子が上がっていない。FW田中順也もここ2試合はベンチ外。攻撃陣の編成に頭を悩ませそうだ。
守備では、FC東京戦で終盤に失点するという悪いクセが再発。密集エリアをパスワークで崩されており、精神的ダメージも大きそうだ。
文:totoONE編集部
広島がSNS上で看過できない発言を確認「法的措置も含め厳正に対処」
クラブはこれらの行為について、「現在の状況を顧問弁護士にも相談しており、今後の状況によっては、法的措置も含め厳正に対処して参ります」としている。
また、「いかなる差別的、侮辱的な行為や言動、SNSなどでの発言を、絶対に許すことはありません。今後も、差別や暴力のない社会の実現に向けて、継続的に取り組みを進めて参ります」と強く誓った。
途中出場J・サントスがトドメの2連弾! 広島が今季最多4得点で6戦ぶり勝利、最下位・大分は6戦連続白星なし
先制点献上悔やむ広島・城福監督「不本意な試合運びになった」
勝利から遠ざかっている。5試合未勝利となったサンフレッチェ広島の城福浩監督は「残念です。本当に」と声を落とした。
前半15分に先制点を献上してしまう。敵陣から縦パス2本で最終ライン裏を取られると、MF関根貴大のシュートのこぼれ球をFWキャスパー・ユンカーに蹴り込まれた。
この1点が痛かった。指揮官は振り返る。「先に点を取られると難しい試合になる。相手は守りに入るし、守りからのカウンターに徹する。我々は引いた相手から点を取らないといけないことになるので、チャンスはあったが、非常に不本意な試合運びになってしまった」。
最後まで浦和ゴールをこじ開けられずに0-1の完封負け。ここ5試合は全試合1失点と最少失点に抑えながらも、3分2敗と結果がついてこない。城福監督は「全員で戦い、まずは失点ゼロの試合を目指したい」と次戦を見据えた。
(取材・文 折戸岳彦)
広島・佐々木翔が思い描く日本代表の左SB像。長友佑都と「同じではなく、自分のよさを出したい」
東京五輪後、Jリーグが再開し、9月からいよいよカタールW杯最終予選が始まる。
日本代表の戦いに関心が高まりつつあるが、ここにきて注目を浴びているのが、左サイドバックのポジションだ。しばらく長友佑都の独壇場だったが、最近は試合によって異なる選手がプレーし、レギュラー争いは激化しつつある。
そのレギュラー候補のひとりが、佐々木翔(広島)である。
現在、リーグ戦で中位に位置するサンフレッチェ広島で主将を務め、日本代表では左サイドバックを任されている。
「本当は、3バックの左で勝負したいんですけどね」
そう苦笑するが、森保一監督の信頼は厚い。
佐々木が日本代表に選出されるまでに成長したのは、広島への移籍がポイントになっている。横浜Fマリノスのジュニアユースからユースに昇格できずに挫折感を味わった。公立高校から神奈川大に進学し、大学3年の時にJリーグのクラブに練習参加を呼びかけられ、プロへの道が開けた。卒業後、佐々木はヴァンフォーレ甲府に入団し、3年間プレーした後、2015年に広島に移籍した。
「当時の広島は、僕が入る前の年は8位だったんですが、その前は連覇するなど3年で2回優勝する非常にレベルが高いチームだったんです。実際、チームに合流して練習をした時、こんなレベルの高いところでやっていかないといけないんだと思いましたね。1年目は悩んだり、苦労したり、もがきながらの日々でした」
広島の指揮官だった森保監督は、ペトロヴィッチ前監督の攻撃サッカーに守備のエッセンスを投入し、システマティックで質の高いサッカーを展開していた。3-5-2のフォーメーションで、3バックは水本裕貴、千葉和彦、塩谷司が不動のレギュラーで佐々木が食い込む余地がほとんどなかった。
「チームには鉄板の3枚がいたので、まずは森保監督の戦術に慣れることが優先事項でした。その上で自分のよさで勝負して、なんとかチャンスをつかもうとして地獄の2部練の日々を過ごしていました」
その頃の広島は若手を中心に午前、午後の2部練習になっていた。佐々木はそのグループの最年長で戦術の理解度を深め、必要とされるタスクをマスターするために練習していたが、「めちゃくちゃキツかった」と言う。
「2部練は2、3年続いたんですが、そのおかげでレギュラーの選手との距離をどんどん詰めることができたので、僕にとっては非常に大きかったです」
1年目、徐々に森保監督の要求に自分の持ち味をプラスしてプレーできるようになるとシーズンの後半には水本の負傷もあってスタメンで出場できるようになり、セカンドステージでは優勝に貢献、リーグチャンピオンにも輝いた。2年目のシーズンは、さらにスタメンでの出場回数を増やして、連覇に貢献するつもりだった。だが、4節(3月20日)の大宮アルディージャ戦で右膝前十字靭帯を断裂、全治8か月の重傷を負い、戦線を離脱した。
「ケガをした時は、なんでこの時期にケガなんか......これから輝く時期になるはずだったのにと思っていたんですが、やってしまったものはしょうがない。性格的にくよくよしないタイプなので、リハビリして早く復帰して、自分の力でポジションを取り戻せばいいやって思っていました」
4月に手術をして、翌17年に完全復帰をするべくリハビリを続けた。だが、年明けの1月、練習中に同じ箇所を負傷。前十字靭帯再断裂となり、再建手術を受けた。
「2回目の時はキツかったですね。1年のリハビリだと体の感覚とか比較的早く戻るんですけど、2年空くとプレーしようとする時、頭と身体が一致しなくなるんです。たとえば頭では足を出しているつもりでも実際、かなり遅れて足を出しているんですよ。リハビリも大変でしたけど、そういう感覚を取り戻すのがめちゃくちゃ大変でした」
2回目の手術をしてJISS(国立スポーツ科学センター)でリハビリをした。その中で、佐々木は同じ故障で苦しんでいるアスリートたちに出会った。
「僕は膝2回やってけっこう大変だなって思っていたらハンドボールの選手が2回やったとか、スキーの選手が3回目ですとか、そういう人がたくさんいたので、僕の2回なんて大したことないわって思いました。彼らとの出会いはすごく刺激的でした。とくに個人競技の選手はすごくストイックで、自分が一生懸命にやった分、成績に反映されるので、そういう人のトレーニングや姿勢を見ていると、自分ももっとやらないとという気持ちになりましたし、もっとやれることがたくさんあるなって思ってリハビリに取り組むことができました」
佐々木は、2017年シーズンを無理せずにリハビリに当てた。そのシーズン中に森保監督が去り、18年に城福浩が監督に就任した。新監督の元での開幕戦、佐々木は左サイドバックとしてスタメン出場を果たし、706日ぶりの帰還を果たした。
あれから3年が経過し、佐々木はチームでベテランの域に入り、昨年から主将を任されている。チームは世代交代が進み、過渡期にあるが、チーム内での佐々木の役割は15年に広島に来た頃とは当然だが、ずいぶん変わった。
「15年に来た時には、うまい人におんぶに抱っこでしたけど、今は自分が上の立場になってユース上がりの若い選手を始め、ほとんどが年下の選手です。みんな、うまいんですが今の若い選手を見ていて思うのは、日頃から自分に発破をかけてやれる選手が少なくなってきたということです。僕らの世代は言われなくてもやっていたし、どんな練習もガシガシ本気でやっていたんですけど、今の若手はハードワークしたり、戦うというところが練習から見られなかったりする。なので、僕が彼らのケツを叩きながら『こんなんじゃダメだ』と声をかけながらやっています(苦笑)」
佐々木自身は、あまりガミガミと言いたくはないが、何も言わずにいると数年後のチームの行く末に不安を感じてしまう。それゆえ、あえて口酸っぱく必要なことを伝えている。
「広島の若手は、ロッカールームは元気なんですけど、試合に出るとおとなしい(苦笑)。サッカーをしながら、あーしてくれよ、もっとこうしてくれよって言って仲間のケツを叩きながらプレーする選手が少ない。もっとお互いに要求してほしいですね。今、それを願っています」
リーグ戦は川崎フロンターレが独走し、横浜F・マリノスが追走する展開になっている。今シーズンも上位3チームがACL圏内なのは変わらないが、下位の4チームがJ2に自動降格する。中位にいるとひとつの勝敗で順位が大きく前後する厳しいシーズンになっている。
「リーグ戦は、上の順位も見えているけど、下も見えている。ひとつふたつ落としてしまうと大変なことになるので、後半戦はひとつずつ勝って、順位をひとつでも上に上げていきたい」
世代交代がさらに進行しながらも、佐々木は主将として勝ち星をつけていく難しいかじ取りを任され、シーズンの後半戦も先頭に立って戦っている。
サンフレッチェ広島ユースの三矢寮のウラ話を那須大亮が取材、名物の“吉田町走り”を体験し「キツイ!」
続いて、サンフレッチェ広島アンバサダーの森崎さんにも寮の話をヒアリング(※崎はたつざき)。2人部屋の詳細な話や、三矢寮の名前の由来を教えてもらった。動画の途中では槙野智章選手のメッセージも公開。ハードなトレーニングの実態を教えてくれた。また、1年生、2年生が荷物を運ぶ際に坂で大変な思いをするのでそれを体感して欲しいと那須さんに提案した。
その後、那須さんは自転車に乗り“吉田町走り”をスタート。余裕の表情を見せていたが、坂に入ると話す余裕も無くなった。なんとかたどり着くと「いいトレーニングです!」と苦笑。検証のため、すぐに自転車で下山をした。
ユースの選手の厳しさを知るため、再度、走りで同じコースを移動。見事走り切ると「走りの方がキツイ!!」と苦悩の表情をみせた。練習前の道でもトレーニングになるということを身をもって伝えてくれた。
この動画に対し視聴者からは「サンフレファンからすると、すごい最高な動画」「広島ユース生でしたがこの坂は本当にやばかったです」などのコメントが寄せられている。
前節に続く「難敵」広島に川崎Fが「絶対に勝ちたい」理由
サンフレッチェ広島、大雨で中止のヴィッセル神戸戦、9月5日開催を発表
サンフレッチェ広島は8月20日、8月14日(土)に大雨の影響により中止となった2021明治安田生命J1リーグ第24節、ヴィッセル神戸戦について、9月5日(日)にエディオンスタジアム広島で代替開催すると発表した。キックオフは午後6時。
代替開催日は「まん延防止等重点措置」が広島に適用されている期間のため、新規チケット販売はない。
中止となった8月14日(土)開催分のチケットの取り扱いについては、サンフレッチェ広島公式HP参照。
8月14日(土)開催分のチケットを「Jリーグチケット」で購入したケースについては、代替開催日のチケットを再度、購入できるように調整中。
問い合わせは、サンフレッチェ広島 TEL(082)259−3220
サンフレッチェ広島は18日、MF茶島雄介が負傷したことをクラブ公式サイトで発表した。
クラブ公式サイトによると、茶島は15日のトレーニングにて負傷した模様。17日に広島県内の病院で検査を受けた結果、右恥骨筋損傷と診断された。全治は約2~4週間。 現在30歳の茶島は、広島のユース出身。東京学芸大学への進学を経て、2014年に広島とプロ契約を締結した。2018年にはジェフユナイテッド千葉へと期限付き移籍すると、翌年も千葉に残留。2020年より古巣の広島に復帰していた。今シーズンは、明治安田生命J1リーグで13試合に出場。JリーグYBCルヴァンカップでは6試合、天皇杯では1試合に出場している。
「良くなって復帰しては…」広島FW永井龍が手術決断までの苦悩明かす
明治安田生命J1リーグのサンフレッチェ広島は、FW永井龍が広島県内の病院で右足関節遊離体摘出に伴う手術を受けたことを公式発表している。その永井龍は、手術を決断するに至るまでの苦悩をSNS上で明かした。
現在30歳の永井龍は、昨年に松本山雅からサンフレッチェ広島へ完全移籍により加入。昨季は8月から1カ月にわたり公式戦全試合でベンチ外となっていたこともあり15試合の出場にとどまると、今季もコンディションが思うように回復せず、ここまでJ1リーグで3試合、YBCルヴァンカップ・グループステージで1試合の出場にとどまっていた。そして、今月中旬に以前から問題を抱えていた右足の手術に踏み切っている。
永井龍本人は「リリースがあった通り、右足首の遊離体を摘出する手術を行いました。数ヶ月前から痛みがあり、良くなって復帰しては痛みが出て離脱、良くなって復帰してはまた痛くなって離脱を繰り返していました。精神的にもきつかった時に翔くんや青さんをはじめとするたくさんのチームメイトのみんなが自分のロッカーに来てくれ、どうやったら足が良くなっていくかを自分のためだけに時間を使って真剣に考えてくれました」とSNSに投稿。手術という決断を下すまでのチームメイトのサポートについて綴っている。
つづけて「今回手術を決断した事も自分にとっては前向きな事で、活躍してまたみんなと喜びを分かち合うためです。今回自分がみんなに救われた分、次は自分がみんなを救えるようなゴールを取れるようにまた頑張ります」とサンフレッチェ広島のサポーターや関係者にむけて、復帰に向けた意気込みを発信した。
なお、サンフレッチェ広島は永井龍の離脱期間が約6~8週間になることをあわせて発表している。今回の手術をへて、再び万全のコンディションのもとピッチに立つ同選手の姿を多くのファンが待ち望んでいるはずだ。
広島が2選手の手術実施を発表…FW鮎川が全治約3か月、FW永井は全治約8週間
J1を席巻する、広島の新スピードスター藤井智也がハマっているものは意外にも
広島の10番、森島司は「天才」か?元日本代表の名良橋晃と岩本輝雄がジャッジ
「広島で自他ともに認めるエースになれれば」(名良橋)
広島で10番を背負いチームの攻撃をリードする森島司は「天才」と呼べるのか? そんな疑問について、元日本代表で現解説者の2人──名良橋晃氏、岩本輝雄氏がひとつの回答を示す。岩本 すごく良い選手。前線への飛び出しに加え、足もとの技術もあるし。対戦相手によって消える試合があって、「そこでそんなミスする?」というのは気になるけど、ハマった時は文字通りスーパーでセンスは感じる。ただ、天才の領域に達しているかと言われると、ちょっと分からない。
名良橋 確かに難しい。テルさん(岩本)が言うようにセンスは間違いなくあるけど、「天才」とは呼べないかも。 岩本 Jリーグを見渡すと、シャドーやトップ下には優秀なタレントがたくさんいる。その中で突出した存在ではまだない。もちろん広島で10番を着けているから良い選手だけど、天才ではないかな。こちらが「おー!!」と驚くようなプレーはまだ少ないし。 名良橋 チームの勝利に直結する活躍をもっとして、広島で自他ともに認めるエースになれれば天才に近づく気はする。 岩本 使われ方次第かな。サイドではあまり生きないタイプに見えるから、やっぱりシャドーがベストポジション。そこでこそ、優れたボール捌きと鋭い抜け出しが輝くと思う。 名良橋 器用で才能もあるから、小さくまとまってほしくない。 岩本 環境を変えるのはひとつの手かもしれない。外国人監督に師事するとか。例えばロティーナさん(現・清水監督)やリカルドさん(現・浦和監督)とかね。 名良橋 あとはミシャさん(現・札幌監督)。 岩本 そういう監督の下でやったら一気に化けるかもしれない。プレーの幅を広げる意味で、いろんな指導者から学ぶことは大事。城福さん(現・広島監督)の下でも成長できると思うけど、プロサッカー人生は長くないからチャレンジの気持ちは忘れないでほしい。 取材・文●白鳥和洋(本誌編集長)・多田哲平(本誌編集部)広島GK増田が町田にレンタル移籍! 広島サポに“お願い”も「厳しい声はもちろん必要ですが…」
増田は流通経済大から2012年に広島へ加入。2017年と2018年にV・ファーレン長崎、2019年に町田への期限付き移籍も経験している。今季はここまで天皇杯1試合に出場していた。
町田加入にあたり、クラブ公式サイトを通じて「再び、FC町田ゼルビアで、プレーできるチャンスを与えてくださり感謝しています。覚悟と責任を胸に、サポーターの皆様へ少しでも多くの勝利と笑顔を届けられるよう、頑張ります。よろしくお願いします」と挨拶している。
また、広島のクラブ公式サイト上では「復帰後の1年半、悔しい思いが多かったですが、皆様と共にサンフレッチェ広島の一員として闘えたことは、素晴らしい日々でした。感謝しています」と回顧。続けて「今シーズン、サポーターの皆様が想い描く結果は中々出せていないかもしれませんが、監督、コーチ、チームスタッフ、フロントスタッフ、そして選手は、目の前の1試合に全てをかけて、魂込めて、闘っています。厳しい声はもちろん必要ですが、最後まで、僕の大好きなサンフレッチェ広島をサポートよろしくお願いします」と呼びかけ、「最後は笑顔で、、、ありがとうございました」と締めくくった。
以下、クラブ発表プロフィール
●GK増田卓也
(ますだ・たくや)
■背番号
1
■生年月日
1989年6月29日(32歳)
■出身地
広島県広島市
■身長/体重
185cm/80kg
■利き足
右
■経歴
広島高陽FC-広島ピジョンFC-広島皆実高-流通経済大-広島-長崎-広島-町田-広島
■出場歴
J1リーグ:10試合
J2リーグ:80試合
カップ戦:11試合
天皇杯:8試合
「プロってまじでやばい」から始まった1年目。スピードスター藤井智也を成長させた“考える力”
福岡が連敗を5でストップ! 後半ATに前寛之が劇的同点弾、広島は3戦ぶり白星逃す
J1リーグは9日に第23節を行った。アビスパ福岡とサンフレッチェ広島の対戦は、1-1のドローに終わった。
両者ともにほぼ1か月ぶりとなったリーグ戦。福岡は5連敗からの脱却を、広島は3試合ぶりの白星を目指す。福岡は4-4-2の布陣で2トップはFWフアンマ・デルガドとFW山岸祐也が入る。広島は3-4-2-1の布陣。2シャドーにMFエゼキエウとMF森島司が起用され、1トップにFWジュニオール・サントスが入った。
広島はMF藤井智也が何度も左サイドから突破を試みるも、ゴールには結びつかず。一方、福岡はなかなかシュートに持ち込めないまま、前半はスコアレスで折り返す。
後半も拮抗状態は続く。福岡は後半9分にFW山岸祐也がドリブルで持ち運ぶ。左サイドからカットインで入り込み、右足シュートを放つが、GK林卓人に枠外へとはじかれた。
試合は後半17分に動く。広島はMF柏好文が右サイドからワンツーパスを駆使してPA内へ。すると、追いかけるDF志知孝明にプッシュされ、倒れ込んでしまう。西村雄一主審は笛を鳴らし、広島がPKを獲得。さらに、志知はすでに警告を一度受けていたため、2度目のイエローカードで退場処分となった。
ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の確認を経て、広島は後半22分にFWジュニオール・サントスが蹴り込み、先制に成功。さらに、相手の人数を一人減らし、数的優位にも立った。
さらに広島は後半34分に決定機を迎える。右サイドの森島からパスを受けたJ・サントスが相手最終ラインで守備陣を翻弄。そのままPA内に入り込み、ゴールネットを揺らしてみせた。しかし、J・サントスがパスを受けたときにオフサイドラインを越えており、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックでノーゴールとなった。
徐々に両者ヒートアップの様相となり、後半アディショナルタイムは8分に。すると、AT7分過ぎに福岡が追いついてみせる。MF前寛之が右サイドから切り込み、PA手前で左足シュートを打ちこむ。相手選手に当たったボールはそのままゴールに吸い込まれた。
劇的展開のまま、試合は1-1で終了した。福岡は連敗を「5」でストップ。広島は3試合ぶりの白星を逃してしまった。
元日本代表FW工藤壮人がブリスベン・ロアーを退団
川辺駿、スイス1部グラスホッパーでデビュー! 鈴木冬一との日本人対決制す
【中断明けの青写真|広島】テストマッチで新加入&怪我復帰組が躍動! J・サントスの得点がパフォーマンス向上の鍵に
浅野&森島がトレーニングマッチで怪我から復帰
東京五輪開催でJリーグは一時中断。その間、各チームは戦力補強やミニキャンプ実施など、再開後に向けて準備を進めている。五輪後はいかなる戦いを見せてくれるか。ここでは、J1のサンフレッチェ広島を取り上げる。広島はリーグ再開1週間前の8月2日、吉田サッカー場に愛媛FCを迎えてトレーニングマッチを実施した。
45分×3本で行なわれ、トータルスコアは5-4。広島が勝利を収めたものの、主力組がズラリと並んだ1本目は1-2で終わっている。24分にジュニオール・サントスが先制点を奪取してからは、運動量が落ちて失点を重ねてしまう問題のある内容だったが、選手たちは難しいコンディションで試合に臨んでいた。 広島は7月下旬に、新型コロナウイルス対応のワクチン接種を行なっている。2度目のワクチン接種になるため副反応が出ることも想定していたが、城福浩監督は「ワクチンの副反応は相当に大変でした。やりたい日に練習をすることができなく、覚悟はしていたんですけど、コンディションを上げることは難しかったです」と胸の内を明かす。9日のアビスパ福岡戦に向けて、まずはコンディションを上げていかないといけない。 愛媛戦ではグッドニュースもあった。中断前の試合で負傷した浅野雄也と森島司はプレーできる状態にまで回復してきている。 特に浅野は、全体練習に合流したばかりの状況で愛媛戦に出場したが、さっそく得点を奪って、「ちょっと間隔が開いたので試合に入るときは不安もあったんですけど、入ってしまえば問題なかった。やっぱサッカーをしているときが一番楽しいし、今日プレーできて本当に良かった」と笑みを浮かべた。 夏に加入した選手たちも存在感を示している。水戸から加入した住吉ジェラニレーションは、まったく物怖じせずピッチの上でファイト。戻ってきた松本泰志も精力的にピッチを駆け回り、「覚悟を持って帰ってきた。まずは守備の強度で今いるボランチよりリードしていけるようにやっていきたい」と意気込みを口にした。 もっとも、大幅な戦力アップがあったわけではない。そのチームが再開後にパフォーマンスを高めるためのカギは、チーム全体で一体感を持ってアグレッシブに攻守を展開できるかにかかっている。「意思を共有してハードワークすれば、我々らしいサッカーができる」
愛媛戦を終えて、城福監督はこう話している。 「前線から最終ラインまでが意思を共有してハードワークすれば、我々らしいサッカーができる。2本目、3本目は良い守備からの良い攻撃で何度もチャンスを作れていた。彼らが見せてくれた前線からの守備とコレクティブな攻撃は、もう一回メンバーをフラットにして考えさせてくれる機会になった」 全員が走ればチームは機能する。そのことを2本目、3本目に出場した選手たちが示してくれたし、1本目の24分にJ・サントスが奪った得点の形にも表われていた。森島がスイッチを入れて前線からプレスをかけていき、ディフェンスラインも高く押し上げ、野上結貴が敵陣でボールをカットすると、エゼキエウと連係してゴールに迫ったJ・サントスがドリブルでDF2人を振り切ってゴールネットを揺らした。 J・サントスの個人技は圧巻だったが、ゴールの起因になったのは前線から連動していった守備だったことをしっかりと認識して、リーグ戦の再開初戦に臨んでいきたい。 取材・文●寺田弘幸(フリーライター)
「カッコ良すぎる」川辺駿の新ユニ姿に喝采!クラブSDも「次のステップに進む準備ができている」と期待
「輝け駿!!」「世界で羽ばたいてください!!」
サンフレッチェ広島からスイスのスーパーリーグ(1部)所属のグラスホッパー・クラブ・チューリッヒに移籍した川辺駿が7月8日、自身のインスタグラムを更新。新天地のユニホーム姿を披露した。
白のキットに身を包み、腕を組んで笑顔を浮かべる写真をアップ。「I will do my best」と短い言葉に強い決意をこめた。 この投稿にフォロワーたちも反応。「とても、かっこいいです!活躍を祈っています!」「日本からはやおさんを応援しています」「ようこそ、チューリッヒへ!僕たちのユニホームを着ている君を見るのは興奮するね」「ユニ素敵!広島から全力応援します!!!」「カッコ良すぎる」「輝け駿!!」「世界で羽ばたいてください!!」「日本のパワーが楽しみだ!」といったコメントが寄せられた。 同日にはクラブの公式HPでも「ハヤオ・カワベとの契約締結を正式に発表できることを誇りに思う。日本代表選手は3年契約にサインした」とニューカマーを紹介。必要な検査を終えた川辺はすでにチームの練習に参加しているという。 クラブのスポーティング・ダイレクターを務める元ナイジェリア代表のセイ・オロフィンジャナも、25歳の日本人MFに大きな期待を寄せている。 「ハヤオはJ1リーグと日本代表で多くの経験を積んでいる。このようなインターナショナルな選手を獲得できたことを嬉しく思う。彼は次のステップに進む準備ができているし、それをこのクラブでやろうとしていることは喜ばしい」 昨季は2部に相当するチャレンジリーグを制し、3シーズンぶりの1部復帰を決めたグラスホッパー。国内最多27回の優勝を誇るスイスきっての名門クラブで、川辺はプレーヤーとしてさらなる高みを目指す。
サンフレッチェ広島、最強の日本人スコアラーは誰だ!? 歴代日本人得点ランキング1~5位。“ドラゴン”久保竜彦は何位? ダントツ首位はやっぱりあの選手
5位タイ:サンフレッチェの元10番
髙萩洋次郎
生年月日:1986年8月2日
Jリーグ通算成績:226試合/36得点
在籍時期:2003-05, 07-14
髙萩洋次郎がサンフレッチェ広島の歴代日本人得点ランキングで5位だ。226試合で36ゴールを挙げている。
2003年にユースからトップに昇格した髙萩は、若手時代にケガもあってなかなか出番を得られなかった。そこで2006年は愛媛に期限付き移籍。44試合に出場して自信を深めて帰ってくると、2008年にJ2のサンフレッチェで活躍し、その後はコンスタントにプレーした。
特にJ2時代の2008年は、14ゴールを挙げて得点力で大きな存在感を放っている。J1では得点源というわけではなかったものの、毎年ゴールを決めており、中盤から得点力を示した。
5位タイ:得点以外の貢献も光ったFW
大木勉
生年月日:1976年2月23日
Jリーグ通算成績:190試合/36得点
在籍時期:1995-99, 2001-06
サンフレッチェ広島の歴代日本人得点ランキングのもう1人の5位は、大木勉だ。190試合に出場して36ゴールを挙げている。
1995年にサンフレッチェに入団した大木は、プロで良いスタートを切ったが、ケガなどもあってブレーキ。プロキャリアの序盤は、出番を得るのに苦しんだ。2000年には大分への期限付き移籍も経験している。
それでも2001年にJ1で8ゴールを挙げて評価を高めると、その後はコンスタントにゴール。前線での守備や味方をいかすプレーなど、得点以外の面でもサンフレッチェに貢献した。
4位:アジアの大砲
高木琢也
生年月日:1967年11月12日
Jリーグ通算成績:151試合/53得点
在籍時期:1992-97
“アジアの大砲”こと高木琢也が、サンフレッチェ広島の歴代日本人得点ランキングで4位だ。151試合の出場で53ゴールを決めている。
高木はサンフレッチェの前身であるマツダ時代からクラブに所属。そのままプロ契約し、Jリーグ設立初期に活躍した。1994年にはハシェックとのコンビが冴え、1stステージ優勝の原動力になった。
日本代表としても活躍した高木は、現役引退後に解説者などの仕事を経て指導者の道へ。今年はSC相模原を率いている。
3位:サンフレッチェ一筋
森﨑浩司
生年月日:1981年5月9日
Jリーグ通算成績:335試合/65得点
在籍時期:2000-16
サンフレッチェ広島の歴代日本人得点ランキング3位は、森﨑の弟・浩司だ。335試合で65ゴールを挙げている。
兄・和幸とともにサンフレッチェ広島ユースで育った森崎は、2000年にトップチームに入団。その後、サンフレッチェ一筋のキャリアを過ごしている。
中盤でのゲームメークが主な仕事だったため、ゴール数はそこまで多いわけではない。それでもJ2で過ごした2003年と08年は2ケタゴールを決めており、精度の高いキックでたびたびゴールを奪った。
2位:広島のドラゴン
久保竜彦
生年月日:1976年6月18日
Jリーグ通算成績:210試合/70得点
在籍時期:1995-2002, 08-09
久保竜彦がサンフレッチェ広島の歴代日本人得点ランキングで2位だ。210試合の出場で70ゴールを挙げている。
1995年の加入当初にMF登録だった久保は、97年頃からゴールを決め始めた。強烈な左足と身体能力は日本人離れしており、観る者をたびたび驚かせている。
2001年には15ゴールを記録するなどサンフレッチェで活躍したあと、2003年に横浜F・マリノスへ移籍。2007年に横浜FCでプレーしたあと、再びサンフレッチェに戻ってきている。
1位:2位以下の大差をつけたレジェンド
佐藤寿人
生年月日:1982年3月12日
Jリーグ通算成績:383試合/178得点
在籍時期:2005-16
サンフレッチェでは、最終年の2016年を除く全てのシーズンで2ケタ得点を達成。毎年ゴールを量産したレジェンドだ。
【了】
「僕はチャレンジャー。ネガティブなミスよりポジティブなミスを」サンフレッチェ大迫敬介が見据える五輪の舞台
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大久保優が広島との練習試合で2得点「さらに高みを目指して、全員でやっていきたい」
後半に連続ゴール
45分×2本で行なわれた練習試合。鳥取は金鍾成監督の「均等にプレー機会を与えたい」との考えで、前半からメンバーを入れ替えながら戦い、大久保は前半30分から後半15分(60分)までの30分間プレーした。 前半に先制されて0-1で迎えた50分、右サイドへのロングパスに反応した大久保は、大きなバウンドの落ち際を右足ボレーで捉え、相手GKの頭上を抜いてファーサイドに蹴り込んで同点ゴール。直後の51分には敵陣の高い位置でボールを奪い、右足で左下スミに突き刺して連続ゴールを奪った。鳥取は大久保交代後の69分にもFW田口裕也が決め、3-1で逆転勝利を収めている。 1点目について大久保は「ゴールは見ていなかったです。感覚で、打っておこうかという感じで打ったら入った」とコメント。2点目は「前が空いていたので、運んでシュートだけを考えていた。振り抜いたら良いコースに決まってくれました」と振り返った。広島のメンバーは前半がリーグ戦の主力、後半が控え主体で、トップチーム以外の選手が出場したのは試合終盤の1人だけ。練習試合ながらも、格上の相手から勝利をつかんだ。 ただ鳥取は、広島の主力が相手だった前半は、攻撃で良い形を作るシーンが少なかった。「J1のスタメンが相手になると、こちらも全員がプレーに関わって、良い距離感で崩していかないとゴール前まで行けない」と課題を挙げた大久保は、「もっと全体の関係性を高めて、ゴール前にボールを運べるようにしていきたい。そうすればシュートの回数も増えてくると思う」と今後を見据える。 鳥取は明治安田生命J3リーグで、前半戦の第15節までを終えて最下位(15位)。8月28日に再開する後半戦に向けて、中断期間では連日の2部練習などでレベルアップを図っている。「2部練習は大変ですけど、2巡目の対戦で勝っていくために必要なこと。これからもしっかり取り組んでいきたい」と意気込む大久保は、この日の練習試合の勝利にも「結果に満足せず、さらに高みを目指して、全員でやっていきたい」と強調した。 取材・写真◎石倉利英
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切れ味鋭いドリブルで知られる名手だが、この日光ったのは攻守のランニングプレーだった。
「得意というわけじゃないけど、やらないといけないと思って取り組んでいる」というその“走り”が光ったのは、結果的に決勝点となった前半13分のゴール。スペースへの巧みな動き出しからライン裏を突くと、GKとの1対1でも慌てることなくGKの位置取りを見て、「空いているのが見えた」コースへと流し込み、2-0とリードを広げてみせる。
その後は相手に主導権を渡してしまうような時間帯もあったが、サンフレッチェ広島ユースFW棚田遼(3年=サンフレッチェ広島Jrユース出身)は前線からしっかりとディフェンスを継続。そして攻撃に移れば一気にゴール前へと殺到する広島のスタイルを最前線で体現し続けた。
高田哲也監督は「棚田は守備を根気強く頑張ってくれるようになった。サボってる選手がいたら、みんなで言い合えるのがウチの良いところ」と語るように、それを3年間積み上げて“広島ユースらしさ”を体得してきたとも言える。そしてもう一つ棚田にとって大きな気付きがあったのが、トップチームへの練習参加と5月のルヴァン杯2試合への先発出場だ。
「トップチームも前からすごくハードワークするので、自分ももっとやらないといけないとあらためて思わされた。テクニックとかは正直言うと、慣れてからは通用するなと思って自信を持ってやれているけれど、ハードワークの部分はまだまだ足りていないと思ったので、ユースでもっとやろうと思ってやってきた」
もちろん、守備で貢献するだけで終わるつもりもない。今大会での目標は「中学年代でも日本一を獲っているので、この大会でも獲りたい」というものに加えて、「得点王も狙います」と力強かった。かつて柏レイソルの10番を背負い、Jリーグの草創期を沸かせた名ドリブラーの棚田伸氏を伯父に持つ広島の10番は、リオネル・メッシに憧れてずっと磨いてきたドリブルシュートを武器に大会の主役を狙っていく。
(取材・文 川端暁彦)
サッカーU-24代表GK大迫敬介(広島)「新垣結衣さんのオムレツ希望!」
日本代表にも選出され、国内外から注目を集めるサンフレッチェ広島の若きゴールキーパー、大迫敬介選手。彼の考えるサッカー論は? プライベートは? 理想の女性像は? 素顔に迫りました。※こちらは2019年9月15日に公開した記事の再配信です。
日本代表へのこだわりがより強くなりました。
――2019年2月、Jリーグ公式戦デビューののち、4月には日本代表招集、さらに6月には日本代表戦にてコパアメリカ2019に先発出場をされました。そして北中米遠征(9/2~9/11)のU-22日本代表メンバーにも選出と、怒涛の2019年前半でしたね。
特にコパアメリカの招集期間はあっという間に過ぎた1か月でした。初の代表戦で右も左もわからなかったし、さらに南米への遠征ですから、もう無我夢中で、毎日が充実していましたね。テレビで見ていた同じゴールキーパーの川島永嗣選手と一緒に練習もできたし、滞在先のホテルでもいろいろお話をさせてもらいました。試合にも出場でき、4失点してしまったのは現実ですが、たくさんのことを吸収することができました。
――川島選手をはじめ、海外で活躍している日本代表選手とともに過ごされていかがでしたか?
刺激でしかなかったですね。年下の久保建英選手ももちろんそう。今は若い選手がどんどん海外に行っていますし、そういうのを見ると自分も海外でプレーしたいな、という思いはあります。来年の東京オリンピック出場をひとつの目標としながら、自分も海外に出て、いろいろなものを吸収したいです。
――東京オリンピック代表連続選出という直近の目標と、海外クラブ移籍という将来の目標ができた遠征だったのですね。
そうですね。特に日本代表へのこだわりは昔より強いものになったいい機会でした。
女性には僕のこのプレーを見てほしい!
――日本代表に選出され、Jリーグの中でも一躍注目される選手となられましたが、意識している選手はいますか?
同じゴールキーパーである、浦和レッズの西川周作選手ですね。憧れだし、まねしたい選手です。
――どんな部分をまねしたいのですか?
ゴールキーパーって、ゴールを守るだけのイメージがありますが、西川選手はそうじゃない。攻撃の起点を作れる選手なんです。この間、浦和レッズ戦で互いに先発出場した時には、試合後、ユニホーム交換もさせてもらって。嬉しかったです。
――では、大迫選手のプレーのポイントは?
西川選手とまさに同じです。自分がボールをキャッチした後に、思い切り前に蹴って前線のフォワードの選手にボールを回して、一気にピンチをチャンスにするのは僕が得意とするところ。なので、キーパーはそういう攻撃の起点になれるポジションでもあるということを、僕のプレーを見て知ってほしいなと思います。
――そういう具体的に観るポイントがあると初心者も観戦を楽しめそうですね。
そうですね。そして、僕、試合中はめちゃめちゃ声を出します。叫びまくっていますね。スタジアムによっては声が通りにくかったりするので、ゴールキーパーは声を出すこともひとつの大切な仕事だと思っています。そこもぜひ注目してほしいですね。
ふわふわの卵で作ってほしいです!
ーー「撮影になるといつも笑顔になっちゃうんですよね。真面目な表情をしようと思ってもすぐ笑っちゃう」と言いながら、さまざまな表情を見せてくれた大迫選手。ズバリ! 好きな女性のタイプは?
大人っぽくて落ち着いている人がいいですね。今までは2、3歳でも年上は無理だなと思っていましたが、最近は大人の人もいいかな、と思うようにはなりました。
――見た目のタイプも教えてください。
僕は身長が高いので、同じように背の高い女性が好きですね。好きな芸能人ですか? コロコロ好みが変わるんですよね。今なら新垣結衣さんが好きです。料理ができそうじゃないですか? あ、料理できる人も好きです。
――彼女ができたら何を作ってほしいですか?
大好きなオムライスがいいですね。ふわふわとろとろの卵が乗ったやつがいいです!
――ちなみに女性のどんな仕草が好きですか?
結んでいる髪をほどく瞬間は見ていていいな、と思います。ラフに、バサッと。髪の毛が長い女性も好きですね。大人っぽいイメージだし。
これからが正念場。Jリーグのタイトルを獲るのが使命です。
――Jリーグも残り試合が3分の1となり、サンフレッチェ広島は現在4位(9月3日現在)。優勝争い圏内ということもあり、大迫選手も一段と気合いが入っているそう。残りの試合はどういった活躍をしていきたいですか?
優勝争いに確実に食い込むためには残り一試合も落とせません。上位にいることもあり、他のクラブは研究してくると思いますし、簡単には勝てないことはわかっています。上位チームとの試合も残っているので、なおさら気合は入りますね。
――クラブ内の正ゴールキーパー争いにも注目しています。
サンフレッチェ広島はキーパーのレベルが高いですし、1回ポジションを取られてしまうと取り返すのが難しいです。コパアメリカから帰ってから何試合か試合に出られなかった時も、いつ自分に出番が回ってくるかわからなかったので、いつでも常に準備はしていました。でも、それも楽しいです。レベルの高い先輩ゴールキーパーがいることで自分も刺激になっています。
終始嬉しそうにサッカーの話をしてくれた大迫選手。サッカーは好きですか? と問うと、「好きでたまらないですね」と即答してくれた少年のような笑顔の先には、Jリーグ制覇、そして海外への道しるべが明確に見えているようでした。
※2019年9月15日配信。
写真・大嶋千尋 文・薮内加奈
グラスホッパーMF川辺駿、労働許可証待ちで開幕戦欠場の可能性…背番号は「40」
【広島】住吉ジェラニレショーンが加入会見「早くチームに慣れて、力になりたい」
母は広島カープのファン
1997年10月5日生まれ、アメリカ合衆国出身の住吉は、日大藤沢高(神奈川)、国士舘大を経て2020年に水戸に加入した。1年目は明治安田生命J2リーグで27試合出場に出場して1得点、2年目の今季は水戸での最後の試合となった第22節まで、出場停止の1試合を除く21試合に出場して1得点を記録。水戸の最終ラインを支える存在として評価を高め、7月7日に完全移籍での加入が発表されていた。 水戸から広島へのシーズン途中の完全移籍では、2012年に住吉と同じく国士舘大からプロ入りして2年目だったDF塩谷司が加入し、翌13年から主力として活躍した(17年途中にUAEのアルアインに完全移籍)。19年には大阪体育大から加入1年目のMF浅野雄也が完全移籍し(残りの19年シーズンは広島からの期限付き移籍という形で残留し、20年から広島でプレー)、現在も主力として活躍している。 チーム合流後の初練習を終えて会見に臨んだ住吉は「このチームとともにJ1の舞台で戦えることを光栄に思って、精一杯頑張ります」とあいさつ。母が神奈川県横浜市で広島のお好み焼き店を営んでおり、「広島カープのファン。(広島への加入を連絡したら)ものすごく喜んでくれて、笑顔が見られてよかった。また一つ、違う形で恩返しができた」と笑顔で語った。 プレーについては「自分は身体能力が売り。スピード、体の強さを生かしてJ1の舞台で戦いたい。早くチームに慣れて、力になりたい」とコメント。座右の銘を聞かれると「幼い頃に母から『努力した汗は無駄にはならない』という言葉を教えてもらったのを胸に刻んでいる」と明かし、さらに「誰が言ったのかは思い出せませんが、『努力したから報われるのではなく、報われるまで努力する』という言葉が響いている」と語っている。 1年半で成長を遂げた水戸での経験を「プロとして初めてのキャリアのクラブ。学生時代は能力だけでやってきたのですが、最初に性根をたたき直され、その後はポジショニングなどの細かい部分を秋葉さん(秋葉忠宏監督)などコーチ陣に学んだ」と振り返る。ステップアップを果たし、「オンとオフ、両方とも水戸で成長することができた。秋葉さんやスタッフ全員に感謝したい」と古巣への思いを述べた。 足立修強化部長は「特に今シーズンの活躍は目覚ましいものがあり、注目していた。後半戦の巻き返し、ディフェンスの強化、チーム全体の底上げに向けて、ぜひ来てほしかった」と獲得の理由を説明。「スピード、フィジカルはJ2でナンバーワンだと思っている。早くチームに溶け込んで、将来的には日本代表選手になってもらいたい」と期待を寄せた。練習後に住吉を呼び止め、ピッチに座って言葉を交わした城福浩監督は「話をしていても、決意を持って来てくれたと感じた。骨格や体つきを見ても頼もしそう」とコメント。ポジションについては3バックのディフェンスラインのほか、アウトサイドでの適正も探っていく考えを示している。 写真撮影で初めて紫のユニフォームに袖を通し、「気持ちいいです。早く母に見せてあげたい」とニッコリ。シーズン途中の加入とはいえ、東京五輪による中断期間というアドバンテージを生かし、レギュラー争いに食い込んでいけるか注目される。 取材・写真◎石倉利英
広島D・ヴィエイラが左大腿直筋肉離れ…全治は最長4週間
クラブ公式サイトによると、D・ヴィエイラは今月11日のJ1第22節・横浜FC戦で負傷。16日に広島県内の病院で検査を受けた結果、左大腿直筋肉離れと判明した。
D・ヴィエイラは今季中に同箇所を負傷しており、今回再受傷となってしまった。全治まで約3週間から4週間になるという。
J1広島 3バック変更で得点効率が低下 1点取るのにシュート13・5本
サンフレッチェ広島の試合は不安定だ。
内容が悪いわけではない。3-4-2-1の形に変えて以降、6試合連続して被シュートは一桁。浦和戦以降は5試合連続してシュートは相手の2倍以上放ち、複数失点は1試合だけで平均失点も0・83点だ。
普通に考えれば、6連勝してもおかしくない内容。なのに、結果は2勝3分1敗。特に前節は最下位の横浜FCを相手に痛恨の敗戦。自分たちのCK時による守備の判断ミスからの失点が目立つが、佐々木翔は「そもそも得点が取れていないことが重要」と語った。
主将の言葉どおり、勝ち点を積み上げられない最大の要因は得点力だ。ただ、チャンスをつくっていないわけではない。この6試合での平均シュート数は13・5本で、この数字は川崎や横浜Mのリーグ戦平均シュート数を上回っている。ただ、問題は効率で、13・5本のシュートを打ってようやく1点にたどり着く。川崎は5・43本、横浜Mは6・85本、平均得点0・64点の横浜FCですら、11・2本で1点なのだ。
3バックに変更前の広島は9・0本で1点を取っている。この時のシュート数平均は10・1本だから、広島は形を変更して以降、チャンスの数と得点効率が反比例してしまっている。
シュートが増えているということは、相手陣内に侵入できている証。だがそうなると、相手は自陣でしっかりとブロックをつくり、スペースを消してくる。こじ開けるためには優れたストライカーが必要だが、現時点の広島にその存在がない。
身体能力の高さで期待がかかるジュニオールサントスが覚醒すれば、問題は解決に向かうが、その時期はわからないし、ストライカーが彼1人でも心もとない。自陣に相手を引き込み、スペースをつくるやり方もあるが、そうなるとチャンスの数が減る。
方法としてはチャンスの数とともに質を上げるしかないが、そのための有効な手法とは何か。中断期の練習は、好機の質・量を上げる試行錯誤の連続となる。(紫熊倶楽部・中野和也)
【広島】今季初フル出場のハイネルが指摘する課題「失点して目が覚める試合が結構ある」
東京五輪のサッカー男子は開会式前日の22日に競技が始まる。悲願の金メダル獲得を目指す日本代表を率いるのは、森保一監督(52)と横内昭展コーチ(53)。J1サンフレッチェ広島を3度の優勝に導いた時と同じ「指揮官」「参謀」の間柄だ。広島の前身マツダSCで出会って35年。揺るぎない信頼と固い絆を培ってきた2人が、歴史を塗り替える戦いへの思いを語り合った。(中橋一誠)
九州出身の2人。1986年、森保監督は入団テストの際に一つ年上の横内コーチと知り合い、ピッチの外でも親交を深めた。現役時代、けがを繰り返していた横内コーチを森保監督は励まし続けた。横内コーチがJリーガーとして公式戦で刻んだ唯一の得点の記憶をたどる。
横内 プロ化してJリーグになったのに自分はけがが多く、なかなか試合に出る機会がなかった。もがいている時、必ず声を掛けてきたのが(森保)監督だった。
森保 わらをもつかむ思いで治療、リハビリに励む姿をプライベートでも見ていた。試合に出始めの頃、ポジションをつかもうと一緒に闘っていた。早く復帰してほしかった。
横内 1993年のヤマザキナビスコ・カップ(現YBCルヴァン・カップ)で点を決めた。監督らが代表に招集されて不在でチャンスが回ってきた。最初に電話をくれたのが監督。うれしかった。
森保 めっちゃ覚えている。
▽共通するのは広島に育てられたとの思い
20位・横浜FCがリーグ2勝目! 小川慶治朗の今季初弾で広島を破り、敵地で8試合ぶりの白星
試合は序盤、中盤でのつばぜり合いが続くなか、横浜FCが一瞬の隙を突いて先制。11分、前嶋洋太からのロングフィードに抜け出した小川慶治朗が、飛び出してきたGK林卓人をかわし、無人のゴールに流し込む。アウェーチームが小川の今季リーグ戦初ゴールで1点をリードする。
前半をリードして終えた横浜FCは迎えた後半、早めの交代策で全体の運動量を落とさず、反撃に出る広島に対し、粘り強く対応していく。
結局、試合は1対0でタイムアップ。横浜FCが小川が挙げた虎の子の1点を守り切って、8試合ぶりの白星。今季リーグ戦2勝目を挙げた。横浜FCは最下位の20位で変わらないものの勝点11とし、広島は6試合ぶりの黒星で同30にとどまっている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
広島、柴﨑晃誠が太もも負傷で全治3~4週間
サンフレッチェ広島・サントス「チーム力向上に手応え」上位追撃へ
広島の日本代表MF川辺駿がスイス1部グラスホッパーと正式契約
サンフレッチェ広島は8日、クラブ間で完全移籍の基本合意をしていたスイス1部グラスホッパーと、日本代表MF川辺駿(25)が正式に契約を結んだと発表した。
現地での身体検査を終え、既に新天地での練習に合流しているという。
サンフレッチェ広島が23歳DF住吉ジェラニレショーンを獲得。水戸から完全移籍
「これからはJ1のピッチで成長した姿をお見せすることが水戸ホーリーホックに関わる全ての方々への恩返しだと思っています。1年半という決して長くはない期間ではありましたが、僕にとってこの1年半は間違いなく特別な1年半でした。水戸という街に来ることができて、本当に幸せでした」と水戸サポーターに向けて別れの挨拶を行っている。
一方で広島側は、「サンフレッチェ広島という伝統あるクラブの一員になることができ、とても光栄に思います。少しでも勝利に貢献できるように身体を張って闘いますので応援よろしくお願いします」と入団に際してのコメントを伝えた。
住吉ジェラニレショーンは今月12日のトレーニング終了後に水戸を離れる予定。広島には19日のトレーニングから合流すると発表されている。
【東京五輪】大迫敬介は広島に帰って「良い感覚をつかんだ」。地元での金メダルへ、自信は「あります」
「ずっと目標にしてきた舞台」
2017年12月、東京五輪を目指すチームの立ち上げ当初からメンバーに名を連ねて3年半、いよいよ本番への最終段階に入った。「オーバーエイジも含めてチーム全員で、すごく内容の濃い練習ができている」と語った大迫は、「一人ひとりが緊張感を持ちながらトレーニングできていると感じますが、変に硬くなり過ぎず、良い雰囲気で練習に取り組めている」とチーム内の雰囲気を明かしている。 6月22日のメンバー発表後の会見で「選ばれてホッとしている」と語り、その理由を「最後の(6月の)合宿で自分自身、思うようなプレーができなかったことが一番大きな要因。選ばれる自信は、もちろんないことはなかったですが、不安もあった」と説明している。6月の活動では谷晃生(湘南ベルマーレ)が正GKとみられる起用法で強化試合に出場、初選出の鈴木彩艶(浦和レッズ)も注目を集めており、メンバー入りを確信できなかった。 だが、サンフレッチェ広島に戻って「もう一度、自分の原点に立ち戻るために練習から取り組むことで、良い感覚を自分の中でつかんだ」という。今後の本番に向けた活動では「それを継続してやっていくことを意識している」との思いで、日々の練習に取り組んでいる。 小学生時代にあこがれていたという、川口能活GKコーチから指導を受けている。「最初にあこがれたときはピッチ内(現役)で、すごく熱くて、自分に厳しいというイメージだったのですが、いざこうやって能活さんがコーチになると、すごく優しくて、おおらかな雰囲気だったので、最初に会ったときはギャップを感じた」そうだ。指導者と選手という立場にあり、「自分の経験を生かした、自分の感覚も含めた細かい指導は、すごく良い参考になる。試合でポゼッションにかかわっていくので、ポジション取りは細かく指導されることが多い」という。 7月12日にU-24ホンジュラス代表、17日にU-24スペイン代表と対戦する強化試合を「オリンピックの本番に向けて、自分の力を試す意味でも、自分をアピールする意味でも、チャンスの2試合。しっかり自分の力を示していければ」と位置付けている。その後の本番へ思いを「ずっと目標にしてきた舞台。自国開催ということで、国民の期待も大きいと思いますが、そういったものも自分たちの力に変えて金メダルを取れるように、まずはグループリーグ突破から、チームとして戦っていきたい」と語り、金メダルの自信は、との問いには「あります」ときっぱり答えた。
森保ジャパンW杯見据えスイス・スーパーリーグ参戦の川辺駿「日本人としても広島を代表して行く選手としても大きな舞台で頂点目指し、そこからの風景を見てみたい」
今回、広島では最後になるメディアの取材に応じる川辺駿
スイス・スーパーリーグ参戦の川辺駿「日本人としても広島を代表して行く選手としても大きな舞台で頂点目指し、そこからの風景を見てみたい」
Jリーグからスイス・スーパーリーグに活躍の舞台を移すMF川辺駿が7月5日、生まれ育った広島をあとにした。6日、スイスに向け出発する。
広島空港でメディアの取材に応じた川辺駿は、故郷に別れを告げる寂しさを押し殺すようにして、新天地への思いを新たにした。
「半年で、目まぐるしく自分を取り巻く環境が変わりましたね。スムーズに行くときはこうやって結果が出せて、海外移籍までたどり着くこともできます。逆にヨーロッパに行けば、活躍すればするほど、上にスピーディに行けると思う。それは自分しだい。みんなに育ててもらったことを感謝しつつ、いいプレーをしたいですね」
2018年に期限付き移籍していたジュビロ磐田からサンフレッチェ広島に復帰。そこから4シーズン目、コロナ禍の逆風の中での2シーズン目は3月25日、日産スタジアムであった国際親善試合、日本-韓国戦の86分にA代表デビューを果たした瞬間に加速した。
6月7日、W杯2次予選、タジキスタン戦(パナソニックスタジアム吹田)で代表初ゴール。広島に戻りホームゲーム柏レイソル戦を終えたあと、代理人を通じてのオファーがあった。移籍先は名門チーム、グラスホッパー・クラブ・チューリッヒ。
迷いもしたが、広島からヨーロッパへ、世界へ…は長年の夢。7月3日のホームゲーム、サガン鳥栖戦でサポーターと仲間たちに別れを告げ、翌4日の会見で広島での公式日程を全て終えた。
だが、この日、タクシーの窓から眺める広島の風景を見るとやはり感じるものがあったと言う。
「ずっと育ってきた場所なんで寂しいですけど、自分がそういう舞台に行くと考えれば離れなきゃいけない。また帰ってくることもありますし、成長して帰ってこれるようにしたいですね」
広島で下積みして、ジュビロ磐田での2015、16、17年の3シーズンでタフになった。だから、古巣復帰後の熾烈なポジション争いにも耐え、たくさんの悔しさも乗り越えてきた。
背番号8をつけた2020年シーズン、2年連続でリーグ戦全試合出場を果たしたことで下地はできた。
2013、14年、川辺駿がサンフレッチェ広島トップチームに昇格して1、2年目のシーズンだけ重なっていた森保一監督から声がかったのは偶然ではなく必然だろう。全てがうまく繋がり始めた。
「国内にいるより可能性は広がると思う」と言う川辺駿は新たなステージで自身の成長をさらに加速させようとしている。その結果として「活躍が認められればまた日本代表として日本に帰ってくる」と9月開幕のW杯最終予選やカタールでの本大会のピッチを見据える。
具体的に今、頭で思い描いている「順位」は「1位、2位、3位…」。7月25日開幕のスイス・スーパーリーグで1位チャンピオンズリーグ予選、2・3位ヨーロッパリーグ予選。そこに広島人の誇りを胸に乗り込むことができるか…
「上に行けば行くほど世界の大きな舞台があるので、一番の目標をそこに置いてやっていきたいですし、そこに立つことが日本人としても広島を代表して行く選手としても大きな舞台だと思うので、そこからの景色を見たいですね」(ひろスポ!広島スポーツ100年取材班&田辺一球)
「広島ボランチの最高傑作」青山敏弘が巣立つ川辺駿へ惜別のメッセージ! 「また、涙が…」ファンも感動
広島は7月3日、J1リーグ21節でサガン鳥栖とのホームゲームを戦い、1-1の引き分けで終わった。
この試合が、先日スイス1部のグラスホッパー・クラブ・チューリッヒへの完全移籍が発表された川辺駿の広島でのラストゲーム。ダブルボランチとしてコンビを組みフル出場した青山敏弘は試合後に自身のインスタグラムを更新し、広島を代表する新旧日本代表ボランチの2ショット写真2枚と、以下のようなメッセージを投稿した。
「一緒に組めて隣で成長を見守らせてもらった。僕らが思っている以上の成長をしてくれた。自分を超えてくれる選手が駿で嬉しかった。広島ボランチの最高傑作。試合後のロッカー。磐田に行く時。駿が泣く度に俺も泣いた。駿の涙は広島みんなの涙だよ。日本代表の8番を背負った駿に広島の新スタジアムで会えることを楽しみに待っるよ。ありがとう駿」(原文ママ)この投稿にファンも反応し、以下のようなコメントが続々と寄せられている。
「泣ける」
「青君の気持ちすごくよく分かりますよ」
「青ちゃんの気持ち、すごく伝わるよ」
「また、涙が…」
「2人とも輝いてください」
「サンフレッチェずっと応援します」
「青ちゃんに褒めてもらって、駿は自信を持ってプレーできますね」
「新スタジアム完成まで青君も頑張って現役でいて、また駿と最高のダブルボランチを見せて下さいね」
偉大な先輩からのエールを受けて、川辺は新天地での活躍を届けられるか。招集の続いている日本代表に定着し、「広島ボランチの最高傑作」を証明したい。
「ラストチャンスに人生懸けてみたい」スイス移籍の川辺駿が涙の挨拶。移籍容認の広島に感謝
しかし、試合後に行なわれた海外移籍の壮行セレモニーでは、アカデミー時代から11年間を過ごしたクラブへの想いが溢れ出た。目に光るものも見えた川辺は次のように感謝の言葉を語った。
「まずは、サンフレッチェファミリーのみなさん、雨の中、応援ありがとうございました。ラストマッチを勝利で飾ることはできませんでしたが、このチーム、このメンバーで戦えたことをとても誇りに思っています。
今回、グラスホッパー・クラブ・チューリッヒに移籍することになりました。降格数の多いシーズンの途中で、チームを離れることを認めてくれたクラブ、自分の意思を認めてくれたチームにとても感謝しています。
勝手ながら、僕は引退まで広島でプレーするんだろうなと、したいなと、考えていました。ただ、このラストチャンスに自分の人生を懸けてみたいと思い、チャレンジすることにしました」
感謝の想いとともに、決断までの心の揺れを明かした司令塔は、さらに後輩たちの模範となるべく新天地での決意をも語った。「広島で生まれ、アカデミーで育ち、サンフレッチェ広島でプロになりました。これからも、サンフレッチェ広島を背負う若い選手やアカデミーの子たちの夢や希望となれるよう頑張ってきます。
最後に、ジュビロ磐田、サンフレッチェ広島に関わるすべての人に感謝しています。そしてまた、新スタジアムでお会いできることを楽しみにしています。長い間、本当にありがとうございました」
スピーチをこう締めくくった川辺は、この鳥栖戦を最後にチームを離れ、現地でメディカルチェックを受ける。その後、正式契約が結ばれる予定だ。日本代表でも6月シリーズで徐々に頭角を現わしてきたボランチが今後いかなる成長を見せるのか。最終予選でも気になる存在となっていきそうだ。
川辺駿ラストマッチの広島は先制も…鳥栖が土壇場に追いつき、痛み分けドロー
「シンプルに怖さがある」。広島の佐々木翔が警戒する鳥栖のキープレイヤーを語る | Jリーグプレビューショー
広島、日本代表MF川辺駿がスイス1部移籍で合意!鳥栖戦がラストマッチに
明治安田生命J1リーグのサンフレッチェ広島は1日、日本代表MF川辺駿がスイス・スーパーリーグ(スイス1部)のグラスホッパー・クラブ・チューリッヒへ完全移籍することでクラブ間合意に達したと公式発表している。
川辺駿は2014年にサンフレッチェ広島のトップチームに昇格すると、翌2015年から3シーズンにわたりジュビロ磐田へレンタル移籍により在籍。中盤の主力を担うまでに劇的な成長を遂げると、サンフレッチェ広島に復帰した2018シーズンから昨季にかけて、J1リーグほぼ全試合に出場。今季もここまでリーグ戦で19試合に出場して2ゴールをあげていた。
同選手はキャリア初となる海外移籍について「この度、スイス・スーパーリーグのグラスホッパー・クラブ・チューリッヒへ移籍することになりました。このタイミングでチームを離れることは簡単な決断ではありませんでしたが、一サッカー選手として新しい挑戦をしたいという想いが強く、移籍を決めました。コロナの影響で降格クラブ数の多い難しいシーズンの中にも関わらず、自分の気持ちを尊重して受け入れてくれたクラブ、特にチームスタッフとチームメイトには感謝しています」
「ジュニアユース時代から数えると11年を過ごしたサンフレッチェを離れること、また生まれ育った広島を離れることに寂しさはあります。でも今はそれ以上に、応援して下さっている方々に新しい環境で成長した姿を見せたいという気持ちで一杯です。サンフレッチェの一員ではなくなりますが、これからもサンフレッチェの事が大好きですし、ずっと応援し続けています。皆さん、これまで本当にありがとうございました。また最後になりますが、自分の地元でもある広島に新スタジアムができる日をとても楽しみにしています」とクラブ公式サイトを通じてコメントを残している。
なお、サンフレッチェ広島は今月3日にホームのエディオンスタジアム広島で開催されるJ1リーグ第21節・サガン鳥栖戦の試合後、川辺駿の壮行セレモニーを開催することもあわせて発表している。
【J1広島】広島県出身のDF井林章が清水エスパルスへ完全移籍決定。
「落としましたよ~」広島DF荒木隼人とカードを落とした主審のやり取りに反響「珍しい」
速報!東京五輪金目指す森保ジャパン18選手発表、サンフレッチェ広島からGK大迫敬介「金メダル」宣言も!
日本サッカー協会は6月22日、東京五輪に出場するU—24日本代表18選手を発表した。A代表と兼任の森保一監督が会見に臨み、あいさつのあと午後2時過ぎから選手名を発表した。
最初に名前が出たのがサンフレッチェ広島のGK大迫敬介選手だった。
大迫敬介選手は午後3時から広島市中区内のホテルで会見に臨んだ。
サンフレッチェ広島からの五輪出場は9人目、GKとしては現森保ジャパン代表コーチの下田崇以来二人目。
大迫敬介会見(一部)
すごくほっとしている気持ちです。前回は最後の直前合宿で思うようなプレーができなかった。僕がプロに上がって出れていない時期もモチベーションとして頑張ってきた。日々の努力が報われた。
ここまで応援して下さってありがとうございます。ただ本大会で結果を出してこそ。メダルを獲得できるよう、がんばりたい。
コロナ禍で思うように生活できない方もいる中、非常にありがたくて、だからこそ僕らのピッチの姿を見ていただいて元気を届けられるように、開催されるならいい影響を世の中に与えていきたいと思います。
プレーの武器はシュートストップ。国際試合でも手ごたえを感じています。
各大陸の強い相手、チーム一丸となってグループリーグを突破できるように。僕自身は南アフリカがすごく楽しみ。体格の差がある中、どれぐらい自分のプレーが通用するか楽しみ。
(目標は)金メダルです。新型コロナウイルスの影響で十分、準備できていないかもしれないけど、ひとりひとりギラギラしたものを出していたと感覚ですごく感じたので、取れるんじゃないかと思います。
オーバーエイジも含めて連携を取れる選手がほんと多いので…
サンフレッチェ広島、最後は佐々木翔がこじ開ける。柏レイソルに1-0勝利【J1第18節結果】
【サンフレッチェ広島 1-0 柏レイソル J1第18節】
明治安田生命J1リーグ第18節のサンフレッチェ広島対柏レイソル戦が19日に行われ、ホームの広島が1-0で勝利を収めた。
広島は水曜日の天皇杯で格下相手にまさかの大敗を喫し、早急に不安を一新する1勝が欲しいところ。一方の柏もリーグ戦で6試合白星がなく降格圏に転落しており、勝ち点3を必要としていた。
前半は開始直後にジュニオール・サントスの強烈なミドルがゴールポストを叩いた決定機を皮切りに、広島がシュートの雨を浴びせていく。だがリーグ戦初出場となった19歳のルーキーGK佐々木雅士の好守などに阻まれゴールを割ることができない。
前半のシュート数は広島の17本に対して柏が1本。だが広島はチャンスを得点に繋げられず両チーム無得点で前半を折り返した。
後半も広島が主導権を握る展開が続くが、柏もそう簡単にゴールを許さない。76分の決定機もJ・サントスのシュートを佐々木が見事な反応で弾き出した。
だが78分、ついに広島の攻勢が実を結んで均衡が破れる。エリア手前でのパスワークから柏好文のダイレクトパスを受けた佐々木翔がエリア左に侵入してクロスを上げると、相手DFの頭に当たりコースを変えたボールがそのままネットに収まった。
この1点が決勝点となり、広島はリーグ戦3試合ぶりの白星。3連敗となった柏は降格圏を脱出することができていない。
【得点者】
78分 1-0 佐々木翔(広島)
サンフレッチェ広島、衝撃の天皇杯敗退…関西1部おこしやす京都ACに5失点大敗
広島は、本拠地・エディオンスタジアム広島で行われたおこしやす京都AC(関西サッカーリーグ1部/京都府代表)との一戦にドウグラス・ヴィエイラや柴﨑晃誠、東俊希らを先発起用。しかし28分に青戸翔に決められると、その10分後にも高橋康平に得点を許してリードを広げられた。
前半終盤に柴崎晃誠が1点を返したが、後半に得点を重ねることができず。77分にも高橋康平にネットを揺らされて再び2点差に広げられた。80分には林祥太が得点を記録して広島は4失点目。さらには後半終盤にも途中出場したイブラヒムに決められる。
結局、広島はカテゴリーが大きく違う相手に1-5という衝撃的な大敗を喫した。一方のおこしやす京都は2017シーズンまでのアミティエSC京都時代含めてクラブ史上初の天皇杯3回戦進出を果たした。
絶品アシストで好アピールの川辺駿 「見劣りしないようにしなければ」と代表で感じた課題は?
大迫敬介「積み上げてきたものをピッチ上で表現したい」
【日本代表】存在感を放つ川辺駿が鮮やかアシスト!「生き残るためには結果が必要だった」
アスリートの「うつ」 元サンフレッチェ広島選手の森崎和幸さんが実体験語る 大坂なおみ選手の心境に寄り添う言葉も
「アイコンタクト」と絶妙アシストの川辺駿、自身の課題にも言及「フィジカルを上げていかないと」
タジキスタン代表戦に続いての先発出場となった川辺。ボランチでの出場となったが、この試合では持ち前の攻撃面でも高いパフォーマンスを発揮。1-0で迎えた31分には右サイドを突破すると、ボックス右からグラウンダーのクロス。これがオナイウ阿道の2点目につながった。
アシストで貢献すると、後半も強度を落とさずプレー。90分のフル出場を果たし、チームの5-1での勝利に貢献した。
試合後、オンラインのメディア取材に応じた川辺はアシストを振り返り、「横パスを自分が前につけて、そのままチャンスがあったので上がっていきました」とコメント。「DFが来ましたけど、上手く抜け出せて、GKとDFの間にうまくボールを入れられました」と語った。
オナイウとはアイコンタクトがあったと言い「アドが入ることはわかっていたので、アイコンタクトを取った瞬間に裏を取っていたので、あそこに出しました」とコメント。狙い通りのアシストだったようだ。
キルギス戦に向けてのイメージについては「グループの中で一番強いチームだということで、前半はチャンスを作りながらも、ボールを奪うことができず、常に思った通りに行った試合ではなかったですけど、そういった時間帯があるということはチームでも話していました」と苦戦する可能性は感じていたとし「上手く先制点とれたことが大きかったと思いますし、その後も点を何点か決められたのは良かったと思います」と、チームとして効果的に得点を重ねられたことが良かったと語った。
今回の活動での手応えについては「タジキスタン、セルビア、キルギスと出ましたが、今回のアシストという結果は重要だったと思いますし、まだまだな部分も多いですけど、自分が生き残るためには少しでも結果が必要だったので、まずはそこの結果が出て良かったです」と数字を残せたことが良かったとコメントした。
また、この試合では飛び出しも見せたが「この何試合かある中であまり飛び出しがなかったので、少しでもチャンスがあれば飛び出そうと思っていましたし、上手く抜け出したおかげで決定機が作れましたので良かったです。回数と質は上げていかないといけないです」と語り、一定の手応えをつかんだ川辺。「ボールを上手く捌くというか、空いているところに出すという良さは出していると思いますし、今日のような飛び出しは出せていたと思います」と攻撃面での良さを出せていると感じているようだ。
一方で「課題は球際の部分や守備の部分で、もうちょっと自分が奪い切る力や、奪い切った後に打開する力が必要になってくると思いますし、そういう球際で勝つ気持ちだったり、フィジカルだったりを上げていかないといけないと思います」と語り、「ボランチで代表に入っている選手は、その部分が強い選手が多いので、まずはそういった部分を常に入っている選手に見劣りしないように成長させなければいけないと思います」と、ライバルとの差を埋めるために努力したいと語った。
特に球際の部分とフィジカルコンタクトの部分ではまだまだ課題がある川辺。一方でチャンスメイクなど攻撃面では非凡なものを見せるが「そういう部分は自分の良さだと思いますし、人とは違うプレーをするという良さは周りにないとも思うので、その部分は高めつつ、スタンダードというか、持ち味を出す前に試合でプレーするために足りない部分をみんなと同じ、それ以上のレベルに持っていかないといけないと思います」と語り、やはり課題だと感じているようだ。
この先のポジション争いについてはやはりフィジカル面が重要だとし「代表に来てボランチの選手を見るとそういった部分が強い選手が多いので、それだけでも刺激になりますし、まずはそこに追いつかないといけないという気持ちでチームに帰ってやらないといけないと思います」と語り、「違ったレベルのチームになると、よりそこが重要になると思うので、そういった部分に目を向けて、少しでも成長した部分を見せられればと思います」と、9月までの間に伸ばしていきたいと語った。
絶品アシストで好アピールの川辺駿 「見劣りしないようにしなければ」と代表で感じた課題は?
川辺駿は右ボランチとして先発し、90分間フル出場。躍動感のあるパフォーマンスで好調をアピールした。最大のハイライトは31分に訪れた。力強いドリブルと華麗なツータッチで相手DFを剥がし、オナイウの2得点目をお膳立てしたシーンは素晴らしかった。
試合後の会見に出席した川辺は、この場面について。
「横パスを自分の前に付け、そのままチャンスがあったので上がって行きました。(オナイウ)アドがそこに入ってくるのは分かっていたので、上手くアイコンタクトをし、裏を取っていた瞬間に、キーパーとディフェンスの間に良いボールを入れられました」所属するサンフレッチェ広島で見られる‶飛び出し”が発揮できたシーンで「代表戦の何試合かはあまり飛び出しが無かったので、今日は少しのチャンスがあればやろうと思っていた」と話し、「上手く決定機が作れて良かった」と振り返る。
後方からの飛び出しという自身の特長に対しては「回数と質」の向上を目指す一方で、大きな課題として、遠藤航や守田英正ら同ポジションのライバルが持つ「球際の部分」や「奪い切る力」を挙げ、「見劣りしないように成長させなきゃいけない」と話した。
代表で良い刺激を受けた25歳のMFは、今後どのような成長を遂げるのか。代表だけでなくクラブでの活躍も見逃せない。
川辺駿「阿道があそこに入ってくるのは分かっていた」オナイウにアシスト
<ワールドカップ(W杯)アジア2次予選:日本5-1キルギス>◇F組◇15日◇パナスタ
既にF組1位で最終予選進出を決めていた日本(FIFAランク28位)が、キルギス(同99位)を5-1で下し、2次予選を終えた。
日本は8戦全勝、勝ち点24で2次予選を終えた。9月開幕の最終予選には各組1位と、2位の成績上位4チームの計12チームが進む。
MF川辺駿(25=サンフレッチェ広島)が起用にこたえた。
前半31分に右サイドを上がり、テクニカルなドリブルで相手DFの間をうまくすり抜けてゴール前へクロス。オナイウの2点目をアシストした。
「阿道があそこに入ってくるのは分かっていたので、うまくアイコンタクトを取った瞬間に裏を取ってくれたので。あそこに出すだけでした」と話した。
GK4人のサバイバル、大迫敬介は「自分の存在感を発揮していければ」
五輪世代の守護神サンフレッチェ大迫敬介の素顔「また聴きたいという声をいただくのでファン感謝祭ができる日が来たら披露したいと思います」
アル・アイン、DF塩谷司の退団発表「クラブのために尽くしてくれてありがとう」
UAE1部のアル・アインは12日、DF塩谷司の退団を発表した。
現在32歳の塩谷は2017年夏にサンフレッチェ広島からアル・アインに移籍。アラビアン・ガルフ・リーグ(1部リーグ)では4シーズンで通算88試合に出場し、12ゴールを記録した。2017-18シーズンにはリーグ戦とUAEプレジデンツ・カップの2冠を達成。2018年12月のクラブ・ワールドカップでは決勝でレアル・マドリードを相手にゴールを決めて準優勝に貢献した。クラブは公式Twitterで「シオタニの今後の活躍を願っています。シオタニに大きな敬意を表します。クラブのために尽くしてくれてありがとう」とコメントした。
川辺駿、谷口の安定プレーに感化「ベンチでこうしたいと思い見ていた」
日本代表MF川辺駿(25=サンフレッチェ広島)が12日、オンラインで取材対応した。前日11日のセルビアとの親善試合は後半開始から出場。ボランチとして攻守ともに日本により安定感をもたらせ、1-0の勝利へと導いた。
川辺は自身が好プレーを見せられた要因の1つに、ある選手の名前を挙げた。
「国内組、海外組は普段(それぞれが経験している対戦相手)の強度は違うと思うが、自分ができることを示さないといけない。彰悟君を始め、国内組の選手は(海外組に)負けたくないと思ってやっているし、国内組は毎試合毎試合が勝負、アピールの場。みんな同じだが、より強く印象を残さないといけないと思っている中でのプレーだった。彰悟君が前半からいいプレーをしていたので、自分も感化されていた」
先発したセンターバックのDF谷口彰悟(29=川崎フロンターレ)が、最初から安定感あるプレーをしていたことで、ベンチで見守っていた川辺にも好影響を与えたという。
「セルビアはレベルの高い相手で強度も違う。自分が入れば負けないようにしようと思っていた。ベンチではこうしたいとか思いながら、見ていた。見ていたからこそ、相手のスペースや自分のやりたいプレーを整理して臨めた」
競争が激化するボランチの中で、9月からのワールドカップ(W杯)アジア最終予選へと生き残っていきたい。
「GKとしてずっと日本代表に選ばれたい」サンフレッチェ広島の守護神・大迫敬介が目指す五輪、そしてW杯
「手応えはそこまでない」川辺駿との初ボランチコンビでも反省する橋本拳人「バランス見ながらやり過ぎた」
「慎重に入りたかった」初先発初ゴールの川辺駿、激化するポジション争いに「数字は必要」
大雨の中、鬼気迫る姿でトレーニング。サンフレ一筋18年目の青山敏弘がチームにもたらすプロ魂
10代で得た貴重な経験が大迫敬介を変えた。広島から世界を見据える、五輪世代の絶対的守護神
川辺駿ってどんな選手? 攻撃的なプレースタイルのボランチ、サンフレッチェ広島で見せる持ち味は…
サンフレッチェ広島でプレーする川辺駿は、大分トリニータとの明治安田生命J1リーグ第6節に先発し、1-1で迎えた試合終盤にゴールを決めている。自陣でボールを奪ってそのまま持ち上がった今津佑太のスルーパスに反応。寄せる相手選手とボールの間に身体をうまく入れ、放ったシュートはゴールネットを揺らした。試合は後半アディショナルタイムに1点を追加した広島が3-1で勝利している。
川辺の特徴が出たゴールだった。今季の広島では[4-2-3-1]の[2]の一角を務めることが多いが、チャンスがあれば積極的に前線に上がっていく。3列目からの攻撃参加は川辺の武器でもあり、広島の攻撃に厚みを加えている。
ジュニアユースから広島のアカデミーでプレーする川辺は、2013年にトップチームに昇格。しかし、森保一監督率いる当時の広島は前年から連覇を達成しており、川辺は主力選手の牙城を崩すことができなかった。15年からはジュビロ磐田に期限付き移籍すると、結果的に3年間を過ごした磐田で大きく飛躍することとなる。
磐田を率いた名波浩元監督は、川辺をシャドーで起用したこともあった。元々持っていた攻撃的センスは、1列前でプレーすることによって発揮される部分もある。相手に囲まれてもキープしてボールを前に運べる推進力や、スペースを見つけて走りこんでいくインテリジェンスと走力は、中盤の底でプレーする際もアクセントとなっている。
Jリーグでのパフォーマンスが川辺を日本代表へと導いたが、定着するためには競争が待ち受けている。ボランチのポジションにはブンデスリーガで評価を高める遠藤航がおり、川崎フロンターレの優勝に貢献した守田英正も移籍したポルトガルのサンタ・クララでレギュラーに定着している。川辺が日本代表で持ち味を発揮することはできるだろうか。
佐々木翔が長友に負けん気をあらわ、W杯メンバー生き残りへ決意
日本代表DF佐々木翔(31=サンフレッチェ広島)が6日、7日のW杯カタール大会アジア2次予選・タジキスタン戦(パナスタ)に向けたオンライン取材に応じ、W杯メンバーへの生き残りへ決意を示した。
森保一監督は、U-24日本代表との試合からメンバーを替えることを示唆しており、佐々木にも先発のチャンスが大いにある。日本代表の左サイドバックはDF長友が定位置をつかんでいる。佐々木は長友のプレーに「予測、ポジショニング、切り替えの速さは特に素晴らしい。試合を見ながら判断が早いと感じた」と敬意を表す一方で、「自分の良さは(長友)佑都君とは違うところにある。攻撃のプラスアルファもやっていかないといけない」と、負けん気をあらわにした。
長友ら海外組は、Jリーグでの活躍を経て、海外でも圧倒した力を発揮し代表に招集されている。佐々木は、国内組だがJリーグでの活躍を踏まえての招集ということは自負している。「自分のプレーを代表で発揮することが一番。Jリーグでも、練習からリーグでいかに圧倒して出来るかを追求していくだけ」と現在の環境でさらに高みを目指す覚悟を口にする。
左サイドバックはDF小川も競争に名乗りを上げている。佐々木は「もともと競争がありますし。代表に来てからだけが競争ではない。Jリーグだけではなく、代表のピッチで結果を出すことが大事」と冷静だった。
「プレッシャーはない」DF佐々木翔、3年間のチームの進化は「完成度が高くなっている」
17連戦の激闘の果てに見えた光。鮎川峻・東俊希、若手の躍動から感じるサンフレッチェの明るい未来
【日本代表】「隣でプレーして、見て学んできた」青山敏弘のようなパスで決定機を演出した川辺駿
「自分にとって貴重な存在」
日本代表に初招集された3月の韓国戦で、3-0で迎えた86分から交代出場して国際Aマッチデビュー。今回も同じ3-0の状況での途中出場となったが、62分からの出場で、プレー時間は大幅に伸びた。 見せ場を作ったのは85分だった。自陣右サイドでボールを奪うと、敵陣右サイドのスペースへと走り抜ける浅野へ長いスルーパス。カーブがかかったボールは、相手選手がスライディングしても届かない絶妙のコースでつながり、浅野はドリブルで1人をかわしてフィニッシュに持ち込んだものの、左足シュートが大きく外れて4点目とはならなかった。 このシーンについて川辺は「試合の前日から『一緒にピッチに立ったら見ておいて』と言われていた」とコメント。かつての広島のチームメイトとの関係で「(ボールを持ったら)フォワードの選手を見るようにしている。ゴールにつながりそうになったシーンで、スルーパスを通すのは持ち味なので、うまく出せた」と納得の表情を浮かべた。 このプレーには現在の広島のチームメイト、青山の影響があるという。前線への一発のパスで得点機を演出する働きを、ともにボランチでプレーしながら学んでいると語った。 「広島で青山さんの隣でプレーしているからこそ、狙うタイミングやボールの質は、見て学んできたものがある。少しでも自分のものにしていきたいと思いながら一緒にプレーしてきたので、全く一緒とは言わないですが、少しでもそういう部分を出せたのはよかった。あらためて、すごい選手だと感じる。自分にとって貴重な存在なので、もっと自分のものにしたい」 2回目の代表活動となり、「ピッチ上で海外組、国内組関係なくコミュニケーションを取っている」という。海外リーグのレベルや質について聞くだけでなく、「広島のことを聞かれて話したりして、徐々にコミュニケーションが増えている」と明かした周囲との関係性も、好プレーにつながっているだろう。 7日にはカタールW杯2次予選のタジキスタン戦が控えており、より多くのプレー時間が与えられる可能性もある。「出場時間が増えているのは、いいこと。それだけアピールする時間がある」と現状を分析し、「試合に出るからには、チームの勝利に貢献することが一番重要。チームで求められていることをやりつつ、持ち味も出せれば」と意気込んだ。
飛び出しに加えてスルーパスも武器に、MF川辺駿が感じた遠藤航の凄み「そのレベルを目標に」
U-20日本代表候補トレーニングキャンプのメンバー発表。鹿島の松村、広島の鮎川らが選出
新たなサイドバック誕生を予感させる、クラブOBも絶賛するサンフレッチェ期待のレフティー
古橋亨梧が11番、谷口彰悟が6番など。日本代表、メンバー変更後の背番号発表
ミャンマー戦から引き続き参加する選手たちの背番号に変更はない。新たに合流した国内組の選手たちはDF谷口彰悟が6番、小川諒也が16番、佐々木翔が19番、中谷進之介が20番、山根視来が22番、MF古橋亨梧が11番、坂元達裕が17番、川辺駿が21番となった。
当初は3日にジャマイカ代表との国際親善試合が予定されていたが、対戦相手は急きょU-24日本代表に変更。その後A代表は7日にタジキスタン代表、11日にセルビア代表、15日にキルギス代表との対戦を予定している。
▽GK
1. 川島永嗣(ストラスブール / フランス)
12. 権田修一(清水エスパルス)
23. シュミット・ダニエル(シント=トロイデンVV / ベルギー)
24. 中村航輔(ポルティモネンセ)
▽DF
2. 植田直通(ニーム / フランス)
3. 室屋成(ハノーファー / ドイツ)
4. 昌子源(ガンバ大阪)
5. 長友佑都(マルセイユ / フランス)
6. 谷口彰悟(川崎フロンターレ)
16. 小川諒也(FC東京)
19. 佐々木翔(サンフレッチェ広島)
20. 中谷進之介(名古屋グランパス)
22. 山根視来(川崎フロンターレ)
▽MF
7. 守田英正(サンタ・クララ / ポルトガル)
8. 原口元気(ハノーファー / ドイツ)
9. 鎌田大地(フランクフルト / ドイツ)
10. 南野拓実(サウサンプトン / イングランド)
11. 古橋亨梧(ヴィッセル神戸)
13. 橋本拳人(ロストフ / ロシア)
14. 伊東純也(ヘンク / ベルギー)
17. 坂元達裕(セレッソ大阪)
21. 川辺駿(サンフレッチェ広島)
▽FW
15. 大迫勇也(ブレーメン / ドイツ)
18. 浅野拓磨(無所属)
「環境を変えることで成長スピードも上がっていくと思う」海外移籍組の成長曲線を感じた広島MF川辺駿「今いる環境でより成長していきたい」
【日本代表】川辺駿が代表活動で目指す成長と貢献「肌で感じることでしか、自分のものにはならない」
「まずはJリーグで、もっと存在感を」
3月の活動で初めてA代表に選出されたときは、コメントを聞こうと待つ報道陣に断りを入れた上で、まず母親に電話で連絡した。2回連続の選出となった今回は「1回目より驚きは少なかったですが、2回選ばれることが、どれだけ大変かを感じていたので、うれしかったです。周りの反応も(1回目と)変わらず、喜んでくれたので、すごい舞台、すごい活動に参加できるんだと、あらためて感じています」と笑顔を浮かべた。 3月25日の韓国との親善試合で、3-0とリードしていた86分にMF守田英正との交代で出場してA代表デビュー。続く30日のカタールW杯2次予選・モンゴル戦では出番がなかったものの、海外組の選手も帰国して参加した活動の中で、いろいろなことを学んだという。 「練習から感じるスピード感、強度の高さは、普段の練習やJリーグの試合とは、少し違うレベルにあった」と振り返り、「速いだろうとは思っていましたが、自分が思うよりも速いスピードで練習や試合が行なわれていた」と語る。それを「自分に足りない部分」と認めつつ、「肌で感じることでしか、自分のものにはならないと思う。少しでも自分のものにしたいし、その差を感じるだけでも成長につながる」と意欲的にコメントした。 それを踏まえて、前回の活動以降の2カ月間にサンフレッチェ広島で「少しずつスピードを意識してプレーしたつもり」と明かし、「そういうものを、またこの舞台で感じられるのがうれしい」との思いで2回目の代表活動に臨む。「まだまだの部分も、もちろん感じることができると思うので、成長するために、いろいろと吸収したい」と力強く語った。 A代表も、並行して活動するU-24日本代表も、海外のクラブでプレーする選手が多数を占めている。「年齢的な面やプレースタイルもあると思いますが、海外に行った選手を見ると、成長スピードが格段に上がっているのは、やっていても感じる」といい、「自分も環境を変えることで、成長スピードも上がっていくと思う」と認める。 一方で「Jリーグで常に結果を出せているとは思っていない」と現状を分析。「毎試合、自分が結果を出さなければいけないという思いでやっている。練習からでも、少しずつ意識を変えるだけで成長すると思う。海外組だから、Jリーグ組だから、ではなく、今いる環境で、より成長できるようにしていきたい。まずはJリーグで、もっと存在感を出していかなければいけない」と自分に高いハードルを課した。 今回の活動では親善試合2試合と、すでに最終予選進出が決まっているカタールW杯2次予選の2試合、計4試合を行なうだけに、前回よりも出場のチャンスは増えそうだ。プレースピードに関して「いきなりスピードを上げても、ミスが増えたり、自分のプレーができなくなってしまうと思う」と自身の考えを述べながらも「自分のプレーを出すことも、周りの選手と合わせていく作業も必要。まずは自分が局面でつながって、スキのないように。そういうところからチームの一員になれるようにやっていきたい」と、チーム力を高める一助になることから始めていく決意を強調した。
広島がクロスを中心に攻めるも東京の堅守に阻まれ引き分け/東-広17節
<明治安田生命J1:東京0-0広島>◇第17節◇30日◇味スタ
互いに決め手を欠いて引き分けた。前半から積極的に仕掛けたサンフレッチェ広島は両サイドからのクロスを中心に攻めたが、GK波多野ら相手の堅守に阻まれた。FC東京は後半
に永井や三田がゴールに迫ったが、得点に至らなかった。(共同)
【FC東京vs広島プレビュー】原点回帰で勢いを取り戻したいFC東京…広島は長期連戦の最後を白星で飾れるか
◆■FC東京 自分たちの目指すスタイルを体現して、前節の完敗を払拭できるか
【プラス材料】
第14節の柏レイソル戦と第15節のガンバ大阪戦に勝利して連勝を記録。攻守にアグレッシブな戦いを取り戻し、浮上の兆しをつかんでいた。それだけに前節の清水エスパルス戦は残念な敗戦となったが、2失点は相手のセットプレーによるもので、修正は比較的容易と言えるだろう。
また、ここ数試合はボール支配率やパス成功数も高まってきており、これまでの「速攻一辺倒」からの脱却がうかがえる。もともと2021年は「連動した形での崩し。コンビネーションプレーで得点する」ことを目指してシーズンインしたが、長谷川健太監督はその過程において「これまでに出来ていたこと、球際の強度やアグレッシブな姿勢が薄れていた時期がある。遅すぎたかもしれないが、そこに気づけたことは大きい」とも振り返る。立ち返るべきチームのベースがあることをプラス材料としたい。
【マイナス材料】
右サイドバックとして先発のメドが立っていたMF内田宅哉が清水戦で負傷。好パフォーマンスを見せていただけに、チームにとっても痛いマイナス材料だ。その不在を埋めるのはDF中村拓海か。DF岡崎慎を起用する可能性もあるが、次の試合まで3日間のインターバルしかなく、アクシデントに対応する力が試されることになる。
清水戦の失点は14分、前半アディショナルタイム、49分と時間帯が悪かった。もう一度試合への入り方を見つめ直し、要所を締める判断力や集中力を高める必要性がある。
今節はJリーグYBCルヴァンカップを含めた5連戦の締めくくりでもあり、メンバーの大きな入れ替えはないはずだが、チームコンディションは気がかりなところ。サンフレッチェ広島に対して走り負けてしまえば、勝利は見込めなくなる。
◆■サンフレッチェ広島 慣れ親しんだ布陣への変更でパフォーマンスが向上【プラス材料】
第15節のセレッソ大阪戦は逆転勝ち、前節の浦和レッズ戦は後半アディショナルタイムのMF川辺駿のゴールによって引き分け。失点してもすぐに取り返す粘り強さを発揮して、2試合で勝ち点4を積み上げた。
「3-4-2-1」にフォーメーションを変更し、慣れ親しんだ形になったことで特に最終ラインが生き生きと躍動。不運もあって失点はしているが、具体的なピンチの数は減った。
また、サイドの位置が高くなったことで、MF柏好文やMF藤井智也といったワイドプレーヤーが仕掛ける頻度も増した。得点はセットプレーとカウンター、ミドルシュートという形ではあるが、狙いとするサイドでフットボールをする戦い方がチャンスを量産している。
【マイナス材料】
17連戦もいよいよ最後の1試合。疲労はピークに達している。
C大阪戦でも浦和戦でも、試合内容は全体として悪くなくても、運動量に問題をどうしても抱えがちだ。判断の質も落ち、ミスが増えて、相手にリズムを与えてしまう。どちらの試合もゲームの主導権を握っていたのに、ちょっとした隙を突かれて失点してしまった。この悪癖がなければ、スコアも勝ち点も違う様相になっていたはずだ。
故障者の連鎖も止まらず、せっかく戻ってきたFW永井龍も第14節の徳島ヴォルティス戦で負傷し、FC東京戦での復帰は微妙。また、浦和戦で活躍したMFハイネルも試合途中に体調不良を訴えて交代。FC東京戦に出場できるかどうかは、全く分からない。
文:紫熊倶楽部 中野和也
広島V弾浅野「マジで、ほんまに頼むと」VAR検証で5分待たされ
<明治安田生命J1:C大阪1-2広島>◇第15節◇23日◇ヤンマー
サンフレッチェ広島が逆転で2試合ぶりの勝利を挙げた。1点を追う後半にジュニオールサントス、浅野雄也の両FWが連続得点し、2-1でC大阪を破った。勝ち点24の広島は9位に浮上、セレッソ大阪は同22で10位に後退した。
勝ち越しの今季4点目を決めた広島FW浅野は「マジで(判定に)ほんまに頼むと思っていた」。後半14分の自身のゴールを巡り、その約30秒前に自陣ゴール前でDF荒木にハンドの可能性があり、VAR検証で約5分も待たされた。ハンドならC大阪にPKが与えられ、浅野の得点も取り消しになったため「(待っていて)むちゃくちゃ気まずい雰囲気」。結局は得点が認められ、今季初の3バックでも結果が出た。
J・サントスの1G1Aで広島が逆転勝利! C大阪は“長居ラストマッチ”を白星で飾れず
23日、明治安田生命J1リーグ第15節でセレッソ大阪とサンフレッチェ広島が対戦した。
直近のリーグ戦3試合で2分1敗と勝利から遠ざかっているC大阪は、前節終了時点で9位。7月からは改修を終えた『ヨドコウ桜スタジアム』を本拠地として使用するため、今節は『ヤンマースタジアム長居』でのラストマッチで4試合ぶりの白星を目指す。一方の10位広島は直近の公式戦で2連敗中。ともに上位進出へきっかけを掴みたい一戦となった。
最初のチャンスは広島だった。10分、敵陣中央で味方からの横パスを受けたMF柏好文が、右足で無回転気味のシュート。ボールは枠の右上を襲うが、C大阪のGKキム・ジンヒョンが横っ飛びでセーブを見せる。
広島は32分にもチャンスを迎える。相手のゴールキックをDF荒木隼人が跳ね返すと、MF青山敏弘がワンタッチで相手ディフェンラインの裏へパス。これに反応したFWジュニオール・サントスがフリーで敵陣ペナルティエリアへ進入し右足のシュートを放つ。しかしボールは右ポストに嫌われ、先制点には至らない。広島は38分にも左サイドからカットインしたMF藤井智也が右足でミドルシュートを放つが、今度はキム・ジンヒョンのセーブに防がれる。
対するC大阪はなかなか決定機を生み出すことができず、結局試合はスコアレスでハーフタイムとなる。
迎えた後半開始早々、C大阪が先制に成功する。47分、左CKを獲得するとキッカーはMF清武弘嗣。右足インスイングのボールが広島GK大迫敬介の上を越えると、最後はこぼれ球をMF奥埜博亮がゴールへと押し込んだ。
しかしその3分後、広島もセットプレーから同点に追いつく。こちらは右CKからMF森島司がアウトスイングのボールを上げると、ニアサイドでDF野上結貴が頭でフリック。ファーサイドにポジションを取っていたJ・サントスがワントラップからシュートを決めた。瞬く間にスコアは同点となる。
追いついた広島は59分、逆転に成功する。センターサークル付近でボールを受け前を向いたJ・サントスが、追走する相手選手を振り切り敵陣中央へ進入し前線へ絶妙なスルーパスを供給。これに反応し抜け出したFW浅野雄也がキム・ジンヒョンを振り切ると、ペナルティエリア左から左足でゴールへと流し込んだ。直前のシーンにVARのチェックが入るが得点は認められ、スコアは1-2となる。
その後ホームのC大阪が攻勢を強めるも、決定機を創出するには至らず。後半アディショナルタイムには10分が設けられるが、広島は素早い帰陣と組織的なディフェンスでC大阪の同点弾を許さない。
そして試合は結局、1-2で終了。アウェイの広島が、J・サントスの1ゴール1アシストの活躍で公式戦3試合ぶりの勝利を収めた。一方のC大阪は、“長居ラストマッチ”を勝利で飾ることはできなかった。
【スコア】
セレッソ大阪 1-2 サンフレッチェ広島
【得点者】
1-0 47分 奥埜博亮(セレッソ大阪)
1-1 50分 ジュニオール・サントス(サンフレッチェ広島)
1-2 59分 浅野雄也(サンフレッチェ広島)
倒れない姿はまさに重戦車 広島FWサントスが見せた圧倒的なフィジカル
ゴールを記録したサントス
2019年に柏レイソルに加入したサントスだが、出場機会が少なく横浜F・マリノスに期限付きでの移籍を果たした。そこで13ゴールを決める大活躍で自身の実力をアピールし、今季から広島に在籍している。
ここまでは16試合に出場し、3ゴールと昨季と比べると見劣りするが、出場した試合では前線で攻守に大きく貢献している。身長188cmと大柄な体格もあってかキープ力が高く、雑なロングボールでも収めてくれるのはチームとしては非常にありがたい存在だ。また、キープできなくても前線でファウルを貰うことができる上手さも兼ね備えており、押し込まれた守備陣を助けられる選手である。
セレッソ戦でも[3-4-2-1]の最前線で先発となったサントスはシャドーの浅野雄也と息の合った連携を見せており、2人のカウンターの威力は凄まじいものがある。後半59分の逆転弾の場面はサントスがフィジカルの強さを見せ、相手選手をはずしてスルーパスを供給。受けた浅野は角度のないところだったが、うまくゴールネットを揺らして見せた。
その後も攻守に渡って強さを見せたサントス。終盤に交代となりピッチに下がったが、2得点に関与した素晴らしいパフォーマンスはマン・オブザ・マッチ級の活躍だったと言える。次節は好調浦和レッズとの対戦が予定されており、サントスのゴールに期待したい。
広島助っ人FW、相手を弾き飛ばす“重戦車ドリブル”にファン感嘆 「半端ないって!」
この日1点を挙げたJ・サントス、後半14分に力強いドリブルで浅野のゴールをお膳立て
サンフレッチェ広島は23日、敵地でのJ1リーグ第15節セレッソ大阪戦を2-1で制した。FWジュニオール・サントスが同点弾、MF浅野雄也の決勝弾で勝負を決めたが、2人によるチーム2点目にスポットライトが当てられている。
後半2分に先制を許した広島は、同5分にコーナーキックをDF野上結貴がそらし、ファーサイドでJ・サントスが右足で蹴り込み、あっという間に同点とする。
さらに後半14分、広島はJ・サントスが中盤でボールを持ち、力強いドリブルで背後からチャージに来た相手DFダンクレーを弾き飛ばして前進。冷静にスルーパスを送ると、反応した浅野がフリーでボールを受け、ドリブルでペナルティーエリア内左まで運んで飛び出したGKキム・ジンヒョンをかわすと、左足シュートをゴールに突き刺した。
スポーツチャンネル「DAZN」公式ツイッターは、「浅野雄也決めた! GK交わして逆転弾」「ジュニオール・サントスの重戦車のような豪快な突破がチャンスを演出」と綴り、動画をアップ。浅野の見事なゴールはもちろん、決勝点を演出したJ・サントスに対して「ジュニオール・サントスの突破半端ないって!」「サントス ダンクレー吹っ飛ばしてる」「引っ張る手よりも強い体幹」とファンから感嘆の声が上がっていた。
サンフレッチェ広島がセレッソ大阪に逆転勝利。浅野雄也の決勝点で接戦制す【J1第15節結果】
【セレッソ大阪 1-2 サンフレッチェ広島 J1第15節】
明治安田生命J1リーグ第15節のセレッソ大阪対サンフレッチェ広島戦が23日に行われ、アウェイの広島が2-1で勝利を収めた。
勝ち点1差で9位と10位に並ぶ両チームの激突は、前半30分過ぎからアウェイの広島に決定機が相次ぐ。32分にはフリーで裏へ抜け出したジュニオール・サントスがGKとの1対1からシュートを放ったが惜しくも左ポストを叩いて先制ならず。その後も野上結貴や藤井智也のシュートをGKキム・ジンヒョンがファインセーブで阻み、C大阪が苦しい時間帯を乗り切った。
そして後半開始直後に先制点を奪ったのはC大阪。47分、左CKから清武弘嗣の上げたクロスがGKの頭上を越えたあと相手DFの足に当たってこぼれ、最後は奥埜博亮が至近距離から押し込んだ。
だが広島もそのわずか3分後に同点に追いつく。右CKから森島司のクロスを野上が頭で触り、ファーポストへ流れたボールをジュニオール・サントスがワントラップから蹴り込んでスコアは1-1に。
さらに59分、J・サントスからのスルーパスを受けて抜け出した浅野雄也がGKもかわして角度のない位置からのシュートでネットを揺らす。VARによる確認に数分間の長い時間を要したが、最終的に得点が認められ広島が2-1と逆転した。
広島はC大阪にボールを握られながらも集中して対応し反撃を許さず。VAR判定の影響で10分間と長く取られたアディショナルタイムを経て2-1のまま勝利を収めた。
【得点者】
47分 1-0 奥埜博亮(C大阪)
50分 1-1 ジュニオール・サントス(広島)
59分 1-2 浅野雄也(広島)
W杯準優勝メンバーから青山敏弘まで【サンフレッチェ背番号の系譜】
【C大阪vs広島プレビュー】長居でのラストマッチに臨むC大阪…広島は得意の敵地で4年連続勝利を目論む
セレッソ大阪 白星で悪い流れを断ち切り、有終の美を飾ることができるか
【プラス材料】
前節のヴィッセル神戸戦は先制したものの、土壇場のラストプレーで同点弾を浴び、1-1の悔しいドローに終わった。勝ち点2を失った格好だが、守備は安定しているので不安材料は少ない。
攻撃面では、神戸戦でMF坂元達裕にリーグ戦9試合ぶりのゴールが生まれたことが好材料だ。気鋭のドリブラーは20日に発表された日本代表のメンバーにも選出。今節のサンフレッチェ広島戦でも、日の丸を背負うに値する違いを見せられるか注目が集まる。
7月からは改修を終えた『ヨドコウ桜スタジアム』を本拠地として使用するため、今節は『ヤンマースタジアム長居』でのラストマッチになる。クラブとしては「おおきに!ヤンマースタジアム長居」記念企画も実施。リモートマッチ(無観客試合)だが、有終の美を飾るべく選手たちの士気は高い。
【マイナス材料】
神戸戦の結果を受け、現在はリーグ戦3試合未勝利。ここ5試合で4得点と、攻撃陣に元気がないのが大きな課題と言える。FW大久保嘉人やFW中島元彦らケガ人が複数出ていることも影響しているが、レヴィー・クルピ監督の目指す「魅力ある攻撃サッカー」の実現には、まだまだ道半ばという印象だ。
また、試合運び、特に終盤のゲームの締め方は喫緊の課題。神戸戦のように終盤に失点して勝ち点を落とした展開は今季、実に6試合にも上る。交代カードの切り方を含め、チームとして「どう戦うのか」を今一度見つめ直す必要がある。
J1における『ヤンマースタジアム長居』での広島戦は、2018年から3試合続けて0-1での敗戦と苦杯をなめ続けている。復調のきっかけをつかむためにも、その悪い流れを断ち切りたい。
サンフレッチェ広島 負傷者が続々と復帰。FWの得点で嫌な雰囲気を払拭したい
【プラス材料】
水曜日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ第6節のベガルタ仙台戦で、4月10日の第9節の湘南ベルマーレ戦以来、約1カ月半ぶりにFWドウグラス・ヴィエイラが実戦に復帰。短い時間ではあったが、しっかりとプレーをやり抜くことができた。本人は試合後に「コンディションがまだまだ。期待されているD・ヴィエイラの姿に早く復活したい」と悔しさを滲ませていたが、いずれにしても彼がゲームに戻ってきたことは好材料だ。
また、負傷離脱組のうち、MF柴﨑晃誠とMF土肥航大がルヴァンカップの仙台戦で復帰。連戦の終盤にきて、ようやく選手たちが揃ってきた。ルヴァンカップで2試合に出場したユース所属のFW棚田遼のプレーにも手応えあり。リーグ戦でもチャンスが巡ってくるかもしれない。
【マイナス材料】
第20節のガンバ大阪戦を2-1で制して7試合ぶりの勝利をつかみ、ほっと一息をついたと思ったら、前節の徳島ヴォルティス戦は0-1で敗戦。勝てばプレーオフステージ進出の可能性もあったルヴァンカップの仙台戦は、攻守に躍動感が見られず0-3の完敗を喫した。
17連戦という近年では稀に見る大連戦によって、チームのコンディションは大きく低下。体の動きだけでなく、判断スピードにも大きな影響を及ぼしているのが厳しい。また、ケガによる長期離脱から復帰したばかりのFW永井龍が徳島戦で再び負傷離脱。厳しい台所事情はまだまだ続いている。
エースとして期待をかけていたFWジュニオール・サントスも第3節の北海道コンサドーレ札幌戦以降、14試合無得点。3月21日に行われた第6節の大分トリニータ戦でFW鮎川峻が決めたのを最後に、FW登録の選手のゴールがないという状況が続いている。
仙台ルーキーFW加藤千尋が大暴れ!!「10年に一度」のゴラッソ含む1G1A、惨敗広島はPO進出ならず
ルヴァンカップは19日、グループリーグ第6節を各地で行い、D組のベガルタ仙台がサンフレッチェ広島を3-0で破った。流通経済大出身のルーキーFW加藤千尋が1ゴール1アシストの大活躍。一方、広島は勝てばプレーオフステージ進出が決まる状況だったが、3失点の惨敗でグループリーグ敗退となった。
試合の主導権を握ったのはすでにグループリーグ敗退が決まっていた仙台。まずは前半12分、中盤からの浮き球のスルーパスを受けたDF真瀬拓海がペナルティエリア内でトラップし、シュートチャンスを迎えると、後方からDFエゼキエウのチャージを受けて転倒。PKの笛は鳴らなかったが、1点ものの決定機を迎えた。
仙台は前半15分、左サイドを突破したDF蜂須賀孝治のクロスにMF佐々木匠が合わせるも、ボレーシュートは左枠外。その後は広島がやや盛り返したが、仙台が先に試合を動かした。前半34分、MF松下佳貴の浮き球パスに加藤千が左サイドに抜け出すと、折り返しのボールに佐々木が反応。今度は右足ダイレクトで落ち着いて流し込んだ。
仙台はさらに後半11分、左サイドから蜂須賀がスローインを送り込むと、これを振り向きざまに受けた加藤千が角度のないところから果敢なボレーシュート。これがファーポストに当たってゴールマウスに吸い込まれ、仙台が2点のリードを奪った。まさかの位置から決まったゴラッソには、中継で解説を担当した佐藤寿人氏も「10年に一度くらいの素晴らしいゴール」「世界に配信されるゴール」と絶賛した。
なおも止まらない仙台は後半30分、敵陣にプレッシャーをかけたDFアピアタウィア久のボール奪取からFWマルティノスが右サイドを切り裂き、カットインシュートでゴール。グループリーグ敗退が決まっていた状況で、意地のゴールラッシュを披露した。
仙台は後半44分、高校2年生で仙台ユース所属のFW加藤壱盛がピッチに立ち、Jリーグデビュー。完勝劇に花を添えた。一方、他会場で2位の清水エスパルスが敗れたため、3位の広島は勝てばグループリーグを突破するチャンスがあったが、この敗戦で敗退が決まった。
サンフレッチェ広島の佐々木翔、川辺駿が再び日本代表に選出
『国際親善試合』のU-24日本代表メンバーに、サンフレッチェ大迫敬介が選出
J1広島 緊急事態宣言下でも“サンフレ・ファミリー”とともに戦う
【広島】「決めるべきところで決めないと」ホームでの完封負けを悔やむ浅野雄也
徳島が岸本のゴールで競り勝つ 広島は攻勢も及ばず/広-徳14節
広島川辺V弾で7戦ぶり勝ち点3、G大阪5戦未勝利/G-広20節
<明治安田生命J1:G大阪1-2広島>◇第20節◇12日◇パナスタ
最近6戦勝ちがなかったサンフレッチェ広島が前半36分、DF佐々木が今季初得点となる先制ゴール。MF森島のFKを得意のヘッドで決めた。
最近4戦未勝利だったガンバ大阪は前半44分、CKからFW一美がヘッドで同点ゴールを挙げた。J1通算5点目だが、今季初、G大阪在籍で初ゴールとなった。
同点で迎えた後半20分、広島は相手CKからカウンターで最後はMF川辺が右足で勝ち越し点。競り合いを制し、7戦ぶりの勝利となった。開幕から依然1勝のG大阪は5戦未勝利。
広島でくすぶる“ナンバー10” 勝てないチームの救世主となるか?
ここまで全試合に出場している森島
2016年から広島に在籍している森島。2019年にはACLでプロ初ゴールを記録すると、左のシャドーでレギュラーに定着し、その活躍が認められ代表にも選出されている。
今季もここまで14試合に出場し、監督からの信頼を得ているが1ゴールともう少し頑張って欲しいところだ。
どうしても白星が欲しい中で行われた明治安田生命J1リーグ第13節、サガン鳥栖との一戦では左サイドハーフとして先発を果たした森島。前半13分には左サイドで獲得したFKから左ポスト直撃のシュートを放つなど精度の高いシュートを見せた。また、細かい局面でのアイデアに優れており、卓越したサッカーセンスがうかがえる。
この日は鳥栖の右ウイングバックを務める飯野七聖の積極的な攻撃参加への守備対応に追われており、攻撃にはあまり絡めていなかった印象だ。その代わり守備では飯野を完封しており、対人での強さを見せていた。また、終盤での走り負けしないタフネスを持っており、現代サッカーで必要とされている走れる上手い選手だ。
背番号「10」に期待されるように、より攻撃で輝く姿が見たい選手であることは間違いない。森島がより輝いていたシャドーのポジションは無くなってしまったが、他のポジションでの輝ける選手に成長して欲しい。
広島FW永井龍に第2子次男が誕生
サンフレッチェ広島は10日、FW永井龍(29)に第2子となる次男が広島県内の病院で9日に誕生したと発表した。体重は2896グラム。
セレッソ大阪出身の永井は、名古屋グランパスなどを経て、松本山雅FCから20年に広島に移籍。主にスーパーサブとして昨季は15試合1得点、今季は1試合無得点。
サンフレッチェ広島、最強の助っ人は誰だ!? 歴代外国人得点ランキング1~5位。首位は韓国からきたレジェンド。ハシェックは何位?
5位:優勝に貢献した元チェコスロバキア代表
生年月日:1962年10月11日
Jリーグ通算成績:67試合/25得点
在籍時期:1992-94
1994年にサンフレッチェ広島はサントリーシリーズで優勝。チャンピオンシップでヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)に敗れて年間優勝は逃したが、2年連続の2ケタ得点などで存在感を示し、躍進の原動力の一つとなった。
サンフレッチェ広島でのキャリアを終えた時点で32歳だったチェルニーは、その後母国に戻って長くキャリアを続けた。2000年にはチェコ2部で17ゴールを挙げてシーズン得点王に。同リーグの最年長得点王記録を更新し、2002年まで現役としてプレーしている。
4位:ガンバからきた大物助っ人
パトリック(ブラジル)
生年月日:1987年10月26日
Jリーグ通算成績:61試合/27得点
在籍時期:2017-19
2017年シーズン途中にガンバ大阪からやってきたパトリックは、サンフレッチェ広島でも見事な得点力を披露した。
特に2018年の活躍は驚異的だった。J1で33試合に出場して20ゴールを挙げている。これは名古屋グランパスのジョーに次いでリーグ得点ランキングの2位の数字だ。この年はJリーグの優秀選手賞を受賞している。
かつて日本帰化の意思があることも口にしたパトリックは、2019年途中にガンバ大阪に復帰。今もJリーグで活躍を続けている。
3位:初期のサンフレッチェで攻撃をけん引
ハシェック(チェコ)
生年月日:1963年9月6日
Jリーグ通算成績:55試合/30得点
在籍時期:1994-95
元チェコ(チェコスロバキア)代表の常連選手だったハシェックは、1994年にサンフレッチェ広島に加入した。
キャリアの中でさまざまなポジションをこなしてきたハシェックは、サンフレッチェ広島で主にFWを担当。ノ・ジュンユンや高木琢也とともにチームの攻撃をけん引した。1994年は19得点を挙げている。
サンフレッチェ広島退団後も日本とのつながりは深く、ジェフ千葉で1年間プレー。現役引退後はヴィッセル神戸で監督を務めたこともある。母国では日本食料理屋のオーナーもしているとのことだ。
2位:名古屋でも暴れた猛犬
ウェズレイ(ブラジル)
生年月日:1972年4月19日
Jリーグ通算成績:56試合/33得点
在籍時期:2006-07
ウェズレイは2006年にサンフレッチェ広島に加入し、2シーズンで多くのゴールを記録した。
2000年から6シーズンにわたって名古屋グランパスでプレーしたウェズレイは、すでに日本で結果を残してきたブラジル人。その彼は名古屋グランパスのあとでブラジルに戻っていたが、アトレチコ・ミネイロ退団が決まっていた状況で声をかけたのがサンフレッチェ広島だ。
日本に戻ってきたウェズレイは、再びJリーグでゴールを量産。1年目に16ゴール、2年目に17ゴールと、高い決定力を見せつけている。
1位:スパイ疑惑もあった韓国代表FW
ノ・ジュンユン(韓国)
生年月日:1971年3月28日
Jリーグ通算成績:138試合/36得点
在籍時期:1993-97
5シーズンにわたってサンフレッチェ広島で活躍したレジェンド。大学卒業後、韓国国内でプロ指名を受けていたが、それを断って日本にやってきた。
加入した1993年からコンスタントにゴールを決めたが、特に多くのゴールを決めたのは1995年だった。サンフレッチェ広島は年間総合順位が10位だったものの、ノ・ジュンユンは13得点を挙げている。このシーズンはオールスターにも出場した。
韓国代表としてワールドカップも経験したノ・ジュンユンは、1997年からオランダのNACブレダに加入。ヨーロッパにも挑戦した。日本との深いつながりゆえに、韓国国内ではスパイ疑惑も持ち上がったノ・ジュンユン。サンフレッチェ広島の偉大なレジェンドであることは間違いない。
【了】
広島の青山がJ1通算400試合出場を達成 広島一筋18年目
<明治安田生命J1:鳥栖0-0広島>◇第13節◇8日◇駅スタ
サンフレッチェ広島の元日本代表MF青山敏弘(35)が、史上26人目のJ1通算400試合出場を達成した。広島一筋18年目。クラブではMF森崎和幸(430試合)に次いで2人目の大台到達となった。
<広島でのJ1通算出場数10傑>
430 森崎和幸
400 青山敏弘
365 服部公太
343 佐藤寿人
288 下田崇
258 森崎浩司
235 水本裕貴
230 柏好文
221 ミキッチ
216 森保一
J1初出場はプロ3年目だった06年7月19日の名古屋戦(瑞穂陸)。04年の入団1年目から右腓骨(ひこつ)骨折で長期離脱するなど度重なるけがに苦しんだが、そうした困難を乗り越え、06年以降にJ1デビューを果たした選手では初めて通算400試合出場を達成した。
12、13、15年と3度のリーグ制覇に貢献し、15年にJリーグのMVPを獲得。日本代表では13~19年に国際Aマッチ通算12試合1得点を記録し、14年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会にも出場している。
3位サガン鳥栖の連勝は3でストップ。サンフレッチェ広島とスコアレスドロー【J1第13節結果】
今季好調の鳥栖は前節まで3連勝で暫定3位をキープ。一方の広島は開幕から8試合連続無敗のあと、直近5試合は1分け4敗と大きく調子を落としてしまっていた。
前半9分にはエリア右へ抜け出した鳥栖の林大地が難しい角度から狙ったシュートがわずかにファーポスト外へ。広島も13分に相手最終ラインでボールを奪った鮎川峻がGKとの1対1で阻まれ、その1分後にも森島司のFKが左ポスト下部を叩くなどチャンスを先制点に繋げられない。
前半終了間際にはファン・ソッコのスルーパスを受けた林がシュートに持ち込んだがこれも左ポスト直撃。両チームともにゴールを奪えず前半を折り返した。
後半は優位に立った鳥栖が林や樋口雄太などのシュートでゴールを脅かすが、GK大迫敬介の好守にも阻まれてスコアは動かない。広島も浅野雄也が自陣からの独走ドリブルでシュートに持ち込む場面があったがGK朴一圭にストップされた。
結局そのまま両チーム無得点で90分間を終了。鳥栖は連勝が3でストップ、広島は2連敗を止めたが6試合連続白星無しとなった。
【得点者】
なし
【了】
広島19歳FW、劇的すぎる同点ヘディング弾にファン感嘆 「もう神様」「トリハダ」
プロA契約を締結したばかりの19歳FW鮎川峻がルヴァン杯横浜FM戦で同点ゴールを記録
サンフレッチェ広島は5日、ルヴァンカップのグループステージ第5節横浜F・マリノス戦で1-1と引き分けた。前日にA契約を締結したばかりの19歳FW鮎川峻が値千金の同点ゴールを決め、「もう神様」「トリハダ」とファンから声が上がっている。
グループステージ4試合を1勝1分2敗で終えた広島は、3勝1分の横浜FMと対戦。前半28分に相手FWレオ・セアラに先制ゴールを許し、苦しい展開を強いられる。
城福浩監督は後半頭からDF佐々木翔に代わってMF東俊希、同15分以降にはMF森島司、FWジュニオール・サントス、MF川辺駿、FW鮎川と立て続けにカードを切るが、ゴールを割れずに迎えた後半アディショナルタイム6分だった。
左サイドでDF藤井智也がスルーパスを受け、ペナルティーエリア左から浮き球のクロスを供給。これに鮎川が勢いよく飛び込み、ヘディングシュートで同点弾を奪取した。
クラブ公式ツイッターの速報投稿に対し、ファンからは「もう神様」「まさに土壇場」「トリハダ」といった感嘆コメントが続々到着。広島ユースから2020年にトップチームでプロとなり、4日にプロA契約締結の合意が発表されたばかりだったため、「本当のプロ初ゴール」という声も上がった。
すでに3月21日のJ1リーグ第6節大分トリニータ戦(3-1)で途中出場からプロ初ゴールは挙げており、今後の活躍に期待が懸かる。(Football ZONE web編集部)
FC東京がDF丹羽大輝のスペイン挑戦を発表「やれるうち、ヤルダケ!やるしかナーイ!」
FC東京は6日、DF丹羽大輝のセスタオ・リベル・クラブへの完全移籍が決まったと発表した。
丹羽は1986年生まれの35歳。ガンバ大阪のユース出身で2004年に昇格する形でプロデビューを果たすと、徳島ヴォルティス、アビスパ福岡、サンフレッチェ広島と渡り歩き、2018年7月にFC東京に加入した。これまで明治安田生命J1リーグでキャリア通算159試合、J2で149試合出場を記録しているベテラン選手はFC東京の公式サイトを通じ、次のようにコメントし意気込みを語っている。「皆さんご無沙汰しています。今スペインに行きたい。スペインでサッカーしたい。という思いからスペインに行く事に決めました。18年間、日本【Jリーグ】で学んだ事を自分がどこまでやれるかぶつけて挑戦して来ます! 将来、コロナの時期も経験したから今の自分があるね!と言えるように、ともに今の時代を生き切って乗り越えていきましょう。そしてまた笑顔で再会しましょう!! やれるうち、ヤルダケ!やるしかナーイ! Vamos Tokyo!! Vamos Japon!! Vamos España!! Vamos todo el mundo!!」
セスタオはテルセーラ・ディビシオン(スペイン4部相当)。同クラブも公式サイトで「大輝は、私たちの長い歴史の中でSestao Riverの緑と黒のユニフォームに袖を通す初めての日本人選手です。先日行われたDeportivo AlavésのBチームとのトレーニングマッチに出場し、チームの一員として参加し勝利に貢献しました。大輝の加入を心から歓迎し、これから多くの成功を共に祝福できることを信じています」と歓迎のメッセージを出している。
広島、ユース所属の17歳FW棚田遼先発プロデビュー 城福監督急遽抜てき
<YBCルヴァン杯:広島1-1横浜>◇1次リーグ◇5日◇Eスタ
サンフレッチェ広島ユース所属の17歳FW棚田遼が、いきなり先発でプロデビューを果たした。
城福監督はかねて棚田の起用を考えてきたというが、「昨日の練習前、朝8時過ぎに(起用を)決めて、寮から急きょ(ユースの選手を)何人か呼び出した」と、急な決定だったことを明かした。
広島は3日にFWドウグラス・ヴィエイラら3選手の負傷を発表しており、厳しい台所事情だった。指揮官は「彼を起用することで『ルヴァン杯を諦めたのか』と言われる可能性もあるくらい、一緒に練習していなかったが、ユースの選手を借りて、5対5や6対6の練習はやっていた」。プロの強度でも戦える姿を見て、抜てきしたという。
負ければ1次リーグ敗退もある状況で、棚田は後半15分までプレー。前半28分に横浜F・マリノスFWレオ・セアラのヘディング弾を浴びて失点したが、棚田が退いた後の後半ロスタイム、2年目FW鮎川のゴールで同点に持ち込み、1次リーグ突破に望みをつないだ。
ベガルタ仙台との最終戦は大量得点での勝利が必須なうえに、横浜F・マリノスが清水エスバルスを下す必要がある。城福監督は「他力本願だが可能性があると聞いたので、ここからミラクルを起こしたい。みんながつないで取った勝ち点1を、土曜日のJリーグ(対サガン鳥栖)にもつなげたい。これを転機にチームを上向かせたい」と、5戦勝ちなしと苦戦中のリーグ戦にも勢いを持ち込むつもりだ。
広島に痛手、3選手が負傷…ドウグラス・ヴィエイラと柴﨑晃誠、清水航平が離脱
サンフレッチェ広島は3日、FWドウグラス・ヴィエイラとMF柴﨑晃誠、MF清水航平が負傷したことを発表した。
ドウグラス・ヴィエイラは4月13日に行われたトレーニング中に負傷。その後、4月30日に行われたトレーニング中に再負傷した。同日に広島県内の病院で検査を受けた結果、左大腿直筋肉離れと診断。全治は2週間~4週間となっている。
柴﨑は4月28日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ第4節の清水エスパルス戦で負傷。5月1日に広島県内の病院で検査を受けた結果、左下腿三頭筋肉離れと診断。全治は2週間~4週間となっている。
清水も4月28日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ第4節の清水エスパルス戦で負傷。4月30日に広島県内の病院で検査を受けた結果、左下腿三頭筋肉離れと診断。全治は2週間~3週間となっている。
今シーズンの明治安田生命J1リーグ13試合終了時点で、ドウグラス・ヴィエイラは8試合出場で1得点、柴﨑は6試合出場で2得点、清水は1試合出場をそれぞれ記録。ここまで4勝5分け4敗、勝ち点「17」で8位となっている広島にとっては3選手の離脱は痛手となりそうだ。
【広島】FW鮎川峻がプロA契約締結「ここで満足することなく――」
大分戦でプロ初ゴールを決める。
J1リーグのサンフレッチェ広島は5月4日、FW鮎川峻が2021年4月28日に行われたルヴァンカップ・グループステージ4節の清水エスパルス戦で、プロA契約の締結条件である450分の試合出場時間を超えたことに伴い、 プロA契約の締結に合意したと発表した。
鮎川は2001年9月15日生まれ、愛知県出身、19歳。164センチ・61キロ。これまでのキャリアは、FCフェルボール愛知 ― サンフレッチェ広島ユース ―サンフレッチェ広島。これまでにU-17・U-18・U-19・U-20日本代表に選ばれてきた。今シーズンは公式戦13試合に出場、J1リーグでは9試合に臨み3月21日の6節・大分トリニータ戦(〇3-1)でプロ初ゴールを決めている。
鮎川は「A契約に締結合意できて嬉しく思います。 ここで満足することなく、今後もチームの勝利のために頑張ります。 応援をよろしくお願いいたします」とコメントしている。
日本代表にも選出されたサンフレッチェ川辺駿の素顔「趣味と呼べるかはわかりませんが、最近は料理をつくったりします」
5戦勝ち無しのサンフレッチェ広島、新たな危機迫る…「スキを見せれば今のJリーグに勝ちはない」(城福浩監督)
5戦勝ち無しのサンフレッチェ広島、新たな危機迫る…「スキを見せれば今のJリーグに勝ちはない」(城福浩監督)
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明治安田生命J1リーグ第12節(5月1日・ノエビアスタジアム神戸、リモートマッチ)
無観客のスタンドにヴィッセル神戸のサポーターが詰めかけていたなら大騒ぎになっていただろう。サンフレッチェ広島戦のホームゲーム勝利は10年ぶりの快挙でしかもスコアは3−0。おまけにアンドレス・イニエスタも復帰をアピールする試運転をこの日完了した。盆と正月とゴールデンウィークが一緒に来たようなもの。ただし、コロナ禍の日本においてはこの例えは適切ではない…
一方のサンフレッチェ広島は失速も失速、大失速。
試合後の城福浩監督は「強い気持ちをもって入りましたけど…うーん、前からのプレッシャーがうまくはまらず(中略)古橋選手は警戒していたのでやられたらダメージになる」とショックの大きさを物語るようなコメントになった。
「城福浩監督勝負の年」の言い回しはJ通算10シーズン目、サンフレッチェ広島で指揮を執るようになって3季目の昨季、もう使い古した。ゆえに今季は「大勝負の年」…。開幕から8戦6勝2分けで4位まで浮上したが、これでそのあとの5試合は●●△●●。ぜんぜん勝ち点を積み上げられないのにまだ8位に踏みとどまっていることぐらいしかいいニュースはない。
だが、勝ち点争いでいえばJ史上最も厳しい残留争いを意識することも忘れてはいけない。38節の長丁場だが13戦無敗の川崎フロンターレの勢いを考えれば、「優勝」の目はもう消えた。現実路線に舵を切る時がきた。
システム的に攻撃重視の今季は当然ながら選手の気持ちも前掛かりになる場面や時間帯が増える。守備は前線からバランスを取りながら全員で行う。その約束事がこの日は前半30分でバラバラにされた。
前半11分、MF山口蛍の浮き球パスに反応したFW古橋享梧には荒木隼人と川辺駿で挟み込みにかかったが「相手のミスもありました」と古橋享梧が振り返ったように甘くなり、そのまま先制ゴールを決められた。
この試合、勝てるとしたら唯一のチャンスは前半17分のFWジュニオール・サントスの強烈なシュート。しかしGK前川薫也に跳ね返された。
前半25分にもMFセルジ・サンペールに同じようにスルーパスを送られ加速した古橋享梧のひとり舞台になった。
さらに前半31分、古橋享梧のCKはDF今津佑太の足に当たってまだ今季ノーゴールだったFW中坂勇哉の足元へ。ごっつぁんゴールで3点目を奪われてしまっては、二の矢、三の矢を射るにしてもそのモチベーションは難しいものになる。
サンフレッチェ広島が最後に勝ったのは第8節、横浜FC戦。この時、開幕から無敗は4勝4分けで勝ち点16のサンフレッチェ広島と上位2チームだけだった。
首位を行く川崎フロンターレはこの時点で8勝1分け無敗で勝ち点25。名古屋グランパスは6勝2分けで勝ち点20。3位につけるヴィッセル神戸は5勝2分け1敗で勝ち点17だった。
川崎フロンターレは勝ち点35まで積み上げ、2位の名古屋グランパスは勝ち点29。サガン鳥栖、横浜F・マリノスと続き5位のヴィッセル神戸が勝ち点23。優勝争いの「見出し」がぎりぎり取れるのはこのあたりまでだろう。(順位は暫定)
サンフレッチェ広島の横浜FC戦以降、5試合の総得点は2、総失点は8。しかも失点は1・1・1・2・3と一番やってはいけない右肩上がり。
横浜FC戦に3−0勝利した時の城福浩監督のコメントは「非常にいい入りをした」だった。前節、アビスパ福岡戦も形はどうあれ前半9分に失点した。
まずはそこから。そんなことはみんな分かっている。わかっちゃいるけどできないから難しい。
ただ、間違いなしの大原則がある。城福浩監督がこの日も繰り返したこの一言。
「スキを見せれば今のJリーグに勝ちはない」
サンフレッチェ広島メンバー
GK
大迫敬介
DF
野上結貴
荒木隼人
今津佑太
東俊希
MF
エゼキエウ(後半17分柏好文)
青山敏弘(後半17分ハイネル)
川辺駿
森島司
浅野雄也(後半34分長沼洋一)
FW
ジュニオール・サントス(後半17分鮎川峻)
サブメンバー
林卓人、井林章
5試合勝利なしの広島、城福浩監督は浮上に向け「自分たちらしく…」
サンフレッチェ広島の城福浩監督が、ヴィッセル神戸戦後に『DAZN』のフラッシュインタビューに応じた。
直近リーグ戦では4試合勝ちなし(1分け3敗)と苦しむ中で迎えた、明治安田生命J1リーグ第12節の神戸戦。しかし13分に好調の古橋亨梧にDFラインの背後を突かれて失点すると、25分にも背後を狙われて古橋に2点目を許す展開に。31分にはCKから3失点目を喫し、最後まで反撃できずに0-3で敗れている。
これで直近5試合で1分け4敗、勝ち点17から伸ばせずに上位との差が広がった広島。城福浩監督はフラッシュインタビューで、以下のように語っている。
「(90分を振り返って)強い気持ちを持ってチームは入りましたけど、前からのプレッシャーがうまくはまらず、少し警戒していた守備ラインの裏をやられた。1失点目は失い方も良くなかったです。警戒したものでやられるとダメージもありますし、そういう意味では1点目2点目の失点というのも、悔いは残ります。あとはセットプレー(3失点目)がなければ可能性はまだまだあったと思いますし、5分刻みくらいだったと思いますけど、立て続けの失点には、精神的にも立て直さなければいけなかった。これからの糧にしたい」
「(修正点は?)まあ、我々らしくゲームに入れなかったので、そこがなぜなのかはしっかりと突き詰めたいと思います。そういう隙を見せると今のJリーグに勝てるチームはないので、自分たちらしくやっていくためのメンバーを選考したい」(Goal.com)
今津、神戸の菊池との「雄たけび対決」に闘志【サンフレスタイル】
J1サンフレッチェ広島の今津佑太が、神戸の菊池との「雄たけび対決」に燃えている。ともにDFで、ヘディングで会心のクリアをした時などに声を張り上げるのがトレードマーク。5月1日にアウェーで対戦するのを前に、「彼に仕事をさせない」と気迫をみなぎらせる。
流通経大出身の25歳。1学年下で大体大出身の菊池とは、大学選抜で一緒にプレーした。「(雄たけびは)大学に入った時には自然と出るようになっていた。自分の方が先に始めた」。ただ、2020年に一足早くJ1デビューした菊池の「雄たけび」は既に全国区。「彼のはエンターテインメント性がある。自分はナチュラル系」と一目置く。
菊池とJの舞台で顔を合わせるのは初めて。先発が濃厚な神戸戦は無観客試合のため、選手の声が普段よりも響く。神戸攻撃陣を無失点に抑え、勝って歓喜の雄たけびを上げるつもりだ。
元日本代表FW工藤壮人、「自分らしい形」で待望の豪州初ゴール!舞台は柏時代の思い出の地「また来れるとは」
来週31歳の誕生日を迎える工藤は、2009年に柏レイソルの下部組織からトップチームへ昇格しプロキャリアをスタートさせると、13年にはJ1・5位タイの19ゴールを記録するなど、長らく主力として活躍。その年には日本代表にも初招集されている。
16年にMLSバンクーバーへ自身初の移籍で海外挑戦を果たし、翌年に帰国後は、サンフレッチェ広島、レノファ山口と渡り歩き、1年間の無所属期間を挟んで、昨年12月から現所属のクラブでプレーしている。
ただ、チームメイトの20歳の檀崎竜孔が、3戦連発を含む6ゴールとインパクトを残す一方で、工藤は思うように出場機会を伸ばせず。先発はここまでわずか1試合に留まっている。
そんななかで迎えた、28日のセントラルコースト・マリナーズ戦(〇4-0)だ。檀崎と代わり、この日も84分からの途中出場となった背番号9だが、見せ場は9分後に訪れる。右サイドからのグラウンダーのクロスに、タイミングよく相手DFの間に割って入ると、右足で冷静に押し込み、鮮やかにネットを揺らしてみせたのだ。元日本代表FWは山口時代の19年9月1日以来、1年半ぶりのゴールを奪った。
また、今回ゴールを決めたセントラルコーストは、思い出の地でもある。本人が試合前に「2013年のレイソル在籍時、ACLで訪れたセントラルコースト。自分がAリーグに所属して、試合でまた来れるとは」と伝えたように、8年前に1度足を踏み入れていたのだ。ちなみに当時エースだった工藤は、3-0で大勝したセントラルコースト戦で、1ゴールを挙げている。
【動画】8年前に同地で!エース工藤が柏時代にACLで決めた一発
酒井宏樹(マルセイユ)や指宿洋史(清水エスパルス)、武富孝介(京都サンガFC)らも名を連ねる柏ユース黄金世代のひとり。世代屈指の点取り屋は、このゴールから一気に量産体制へと入り、その名を再び轟かせるか。
広島が今大会初得点で初白星! 長沼先制点とOGでグループ3位に浮上、清水は終盤に指宿が一矢報いる
ルヴァンカップは28日にグループリーグ第4節を行った。清水エスパルスとサンフレッチェ広島が対戦し、広島が2ー1で勝利。待望の今大会初得点で、初白星を手にした。
清水は第3節終了時点で1勝2分のグループ2位。得点は第2節に敵地で決めた1点のみとなっている。4ー4ー2の布陣で、GKは永井堅梧。4バックにDF奥井諒、DFヴァウド、DF鈴木義宜、DF福森直也が並ぶ。ボランチ2枚はMF竹内涼とMF宮本航汰。右サイドにMF金子翔太、左にMF中村慶太が入り、前線にFW後藤優介とFWディサロ燦シルヴァーノが起用された。
一方、広島は第1節でスコアレスドローに終わると、その後は2連敗。いまだ無得点でグループ最下位に沈んでいる。こちらも4ー4ー2の布陣。守備陣はGK林卓人、DF清水航平、DF荒木隼人、DF井林章、DF藤井智也が配置される。ボランチ2枚はMF茶島雄介とMF柴崎晃誠。右サイドにMFエゼキエウ、左にMF柏好文が置かれ、前線にFW長沼洋一とFW鮎川峻が入った。
序盤は両者拮抗状態だったが、広島は前半29分に清水の負傷でMF東俊希が入るも、その後は少しずつペースを握る。同31分には井林のフィードから柏が落とし、最後は鮎川が左足シュート。ゴール枠外になったが、得点の匂いを漂わせた。
すると、広島が前半37分に先制に成功。左サイドの東がクロスを上げ、PA内の長沼が頭で合わせる。ゴール右隅に流し込む技ありの復帰後初ゴールで均衡を破った。
前半を1ー0で折り返した広島はエゼキエウを下げてMFハイネルを入れる。清水は宮本を下げてMF河井陽介を投入。すると、清水は後半開始早々に追加点を許す。広島の藤井の高速クロスにヴァウドが反応するが、ボールに触れるとそのままオウンゴールとなった。
0ー2と点差を広げられた清水は後半8分に3枚替え。奥井、鈴木、中村を下げ、DF立田悠悟、DFウィリアム・マテウス、MF滝裕太を入れる。新加入のW・マテウスはJデビューとなった。広島も同12分に2枚替え。藤井と柏に代えてMF川辺駿とFWジュニオール・サントスが出場する。
攻勢を増す清水は、後半16分に後藤を下げてFW指宿洋史を投入。すると、同24分に1点を返す。滝からパスを受けたディサロが、右サイドから中盤に折り返す。河井がダイレクトでPA内にパスを送り、反応した指宿が右足でフィニッシュ。今季加入からの初ゴールで1ー2と点差を縮めた。
広島は後半31分に長沼に代えてMF森島司を入れる。清水は後半32分に波状攻撃。W・マテウスのヘディングシュートで得たCKから、PA内で畳みかけるように数本のシュートを放つが、ゴール枠内には入らない。
終盤は互いにオープンな展開に。だが、スコアは動くことなくそのまま試合終了。広島が今大会の初ゴールを含む2得点の2ー1で初白星を手にし、3位に浮上した。追い上げを見せた清水は無念の敗戦。2位はキープするも、2勝目とはならなかった。
クラブOBも絶賛するサンフレッチェ期待の万能ディフェンダー
[MOM3436]広島ユースMF高柳英二郎(3年)_今季5ゴール目!“広島のディ・マリア”がストライカーとして開花
【広島戦プレビュー】〜広島に借りを返し、ホーム初勝利、そして4月初勝利を奪う〜
エスパルスが公式戦で最後に勝利したのが3月27日のルヴァンカップ仙台戦。つまり4月に入って勝ち星を挙げられていない。チームに関わる全ての人が勝利に飢えていることは間違いないだろう。
エスパルスは、直近のリーグ戦で湘南と対戦。前半からゲームを支配すると、60分にチアゴ サンタナのゴールで先制するが、なかなか追加点を奪うことができない。すると、88分に湘南に7年ぶりの復帰となるウェリントンに豪快なヘディングを叩き込まれ、土壇場で同点に追いつかれた。
「勝ち点2を失ったという印象」とロティーナ監督が悔やむように、最近では勝ちきれない試合が続いている。これで公式戦4試合連続ドロー。指揮官は続けてこう語る。「サッカーには2つの重要な局面がある。1つはエリアからエリアまでのプレー。もう1つはエリアの中でのプレー。エリアからエリアまでは良いプレーができているが、エリア内の精度が足りない」。
振り返ると、ルヴァンカップ前節の横浜FM戦でも、同じような現象が起こっていた。ゲームは横浜FMに支配されていたが、「チャンスの数では我々が上回っていた」とロティーナ監督が話すように、GKが当たっていたこともあるが得点のチャンスがありながらゴールを奪うことができず0-0のドロー。チーム全体として取り組まなければいけない問題でもある。中2日と短い期間だが、チームとしてこの試合でどのように修正してきたかを見せなければいけない。
対する広島は、ルヴァンカップ3試合を終えて勝ち点1と、もうあとがない。前回のルヴァンカップ仙台戦では、後半に前線の選手を次々と投入したが、逆に仙台の加藤千尋にゴールを決められ、1点も取れないまま敗れてしまった。広島は、ルヴァンカップ3試合で未だ得点を奪うことができていない。広島は、この1戦に敗れ、さらに他会場の結果次第では、この時点でグループステージの敗戦が決まってしまう。それだけに、土俵際の粘りには警戒しなければいけないだろう。
広島はリーグ前節福岡戦でも、ミスから先制点を奪われ、一度は取り返したものの、58分に前寛之のゴラッソで敗れている。どうしようもできないゴールを防ぐより、それまでの戦い方を見直すという意味では同じような症状を抱えているのかもしれない。
それでもルヴァンカップの前節がそうであったように、途中から投入されるであろう攻撃陣は豪華だ。浅野雄也、ジュニオール サントス、そして柏好文と個で打開できる選手が揃っている。特に、エスパルスはリーグでは76分以降の失点が横浜FCに次いで2番目に多い。もちろんルヴァンカップでは未だ無失点を続けているが、この時間までに、少なくとも2点差以上のリードを奪っていたいところだ。
広島とは今季公式戦ではアウェイで2度対戦し、1分1敗と勝てていない。ここで借りを返すとともに、4月初勝利、そしてホーム初勝利で、リーグ戦にも良い影響を与えていきたい。
エスパルス公式アプリ「S-PULSE APP」では、ロティーナ監督と指宿洋史選手の試合前日コメントを公開!!
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2021 JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ Dグループ 第4戦
4月28日(水)19:00キックオフ
清水エスパルスvs. サンフレッチェ広島
@IAIスタジアム日本平
放送
スカパー!
スカパー!オンデマンド
“前のめり”のシステムを採用するサンフレッチェ広島の戦いぶりをOBが解析
[プレミアリーグWEST]名古屋U-18対広島ユースは2-2のドロー!大津は磐田U-18に競り勝って無敗キープ!
開幕からともに2勝1分けと無敗で激突した名古屋グランパスU-18(愛知)とサンフレッチェ広島ユース(広島)の一戦は、名古屋U-18がストライカーのFW真鍋隼虎とMF佐藤大晴のゴールで2点を先行したものの、広島ユースも前半終了間際にMF越道草太が1点を返すと、後半にもMF高柳英二郎がリーグ5点目を沈め、2-2のドロー決着。
こちらも無敗対決となった大津高(熊本)とジュビロ磐田U-18(静岡)のゲームは、大津が10番のキャプテンMF森田大智の先制点と、MF川口敦史の追加点で2点をリード。磐田U-18は1年生のFW後藤啓介が1点を奪うも、大津が2-1で勝ち切り、3戦無敗となった。
【第4節】
(4月25日)
[トヨタスポーツセンター(天然芝)]
名古屋グランパスU-18 2-2 サンフレッチェ広島ユース
[名]真鍋隼虎(3分) 、佐藤大晴(28分)
[広]越道草太(45+1分)、高柳英二郎(48分)
[大津町運動公園球技場(天然芝)]
大津高 2-1 ジュビロ磐田U-18
[大]森田大智(50分) 、川口敦史(61分)
[磐]後藤啓介(73分)
(未定)
[未定]
ヴィッセル神戸U-18 - サガン鳥栖U-18
[未定]
東福岡高 - セレッソ大阪U-18
[未定]
ガンバ大阪ユース - 京都サンガF.C.U-18
※日程はJFA参照
変動制から固定制に。Jリーグの背番号事情と共に振り返る“サンフレ背番号”の系譜
広島内定・仙波大志と満田誠のヒールリフト&ドライブシュートをGOPRO撮影
第8弾は、サンフレッチェ広島入団内定('22シーズン)を掴んだ流通経済大の仙波大志選手(大学4年)と満田誠選手(大学4年)。両選手ともにサンフレッチェ広島ユース、流通経済大、サンフレッチェ広島と同じ道を掴んだ。
仙波選手の足技、満田選手のシュートをGOPROで撮ったら、あのサッカー漫画・キャプテン翼に出てきたヒールリフト&ドライブシュートが撮れた!漫画に出てくるようなスゴ技をご覧ください!
福岡がMF前寛之の決勝ゴラッソで今季2度目の連勝! 広島はホームで敗れ4戦白星なし
試合は今季2度目の連勝を狙う福岡が、開始9分に先制。右サイド深い位置に入り込んだ金森健志が中央へ折り返しのボールを入れると、これが相手選手に当たってそのままゴールに吸い込まれた。福岡が先手を奪う。
しかしホームの広島も反撃。28分、青山敏弘のクロスにU₋24日本代表候補の東俊希が頭で合わせネットを揺らす。広島が同点に追いつき、前半を折り返した。
後半も一進一退の攻防が続くが、福岡が再びリードを奪う。58分、右サイドからのエミル・サロモンソンのクロスは跳ね返されるが、これをキャプテンのMF前寛之が左足ボレーで豪快に突き刺す。前のスーパーボレーで福岡が勝ち越しに成功した。
福岡は今季2度目の連勝で勝点を16に伸ばした。一方の広島は4試合勝利なく、勝点は17のままとなっている。
【ルヴァン杯】仙台が広島を破り今季公式戦12戦目で初勝利!横浜が手堅く首位をキープ|Dグループ
横浜は敵地・IAIスタジアム日本平で清水エスパルス戦に臨んだ。互いにチャンスを掴むものの1点が遠く、結局スコアレスドローに終わっている。横浜は勝点7、清水は同5とした。
今季ここまで公式戦での白星がない仙台は、敵地のエディオンスタジアム広島でサンフレッチェ広島戦に臨んだ。試合は0-0で迎えた75分、FKからゴール前のこぼれ球を大卒ルーキーの加藤千尋が押し込み、ネットを揺らす。結局、これが決勝点となり、仙台が今季公式戦12試合目で初勝利を挙げた。仙台は勝点3、広島はいまだ今大会での勝利なく同1となっている。
この結果、Dグループは横浜が首位の座をキープし、2位に清水、3位に仙台、最下位に広島となった。次節は4月28日に開催。仙台対横浜、清水対広島のカードで行なわれる。
【岩本輝雄】サンフレッチェの青山が醸し出す“違和感”。こういう選手がひとりいると…
川崎を止めた広島「闘将・城福浩」を物語る「2つのキーワード」
「城福監督らしいゲーム」
日曜日、川崎フロンターレの連勝を5で止めたサンフレッチェ広島の試合運びを見て、そう思った。
前半は川崎の鋭いプレスに攻め手を見いだせず、シュートゼロ。粘り強く守っていたが38分、長い距離を駆け上がった右SB山根の動きに守備が乱れ、先制点を許してしまう。
【広島】名古屋戦の失点を乗り越えて強みを出した大迫敬介「思い切って出ようと決めていた」
広島攻めて川崎Fとドロー、森島「負けられない戦い」今季初ゴール
<明治安田生命J1:川崎F1-1広島>◇第10節◇18日◇等々力
連敗中だったサンフレッチェ広島が追いつき、首位川崎フロンターレの連勝を5で止めた。
後半20分にMF森島司(23)の今季初ゴールで同点。森島は「2連敗していたんで、負けられない戦い。追いつけてよかった」と力をこめた。川崎Fの2点目とみられたゴールが、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の判定で取り消される幸運もあった。
城福浩監督(59)は選手の戦いを評価。「気持ちで上回らないと勝ち点はとれない。腰が引けるような守りはしたくなかった。その中で局面で闘うことをやってくれたと思う」と話した。
FWジュニオール・サントスの広島への移籍で古巣が3250万円をゲット
サンフレとコラボ スマホアプリ使った街歩きイベント開催 広島
【広島】連戦途上の初黒星も、前を向く井林章「全員が力にならないと乗り越えられない」
サンフレッチェ広島が今季初黒星…18歳MF田中聡のJリーグ初弾で湘南ベルマーレが5戦ぶり勝利!
明治安田生命J1リーグは10日、第9節のサンフレッチェ広島vs湘南ベルマーレが行われた。
開幕から4勝4分け無敗の広島が、1勝3分け4敗かつ直近4試合未勝利の湘南をホームに迎えた一戦。
広島はドウグラス・ヴィエイラや柏好文、青山敏弘らを先発起用。対する湘南は石原直樹や石原直樹、山田直輝らをスタートから送り出した。試合は互いに決定機を欠く展開が続くが、広島がボール保持で上回って進行。なかなか深い位置まで張り込めない湘南は17分に高橋がボックス左からドリブルで中央に入り込んで右足を振り抜いたが、枠を越えていく。
とはいえ、一方の広島も簡単には湘南のディフェンスラインを越えられず。35分には湘南陣内左の距離のある位置でFKを獲得したが、茶島雄介がボックス内に蹴り込んだボールはGK谷晃生にキャッチされた。
42分にはボックス手前中央やや距離のある位置で前を向いた青山が右足のアウトにかけた鋭いミドルシュートを繰り出す。枠を捉えていたが、GK谷に弾き出されて均衡を崩すには至らない。
両チームはスコアレスで迎えたハーフタイムに選手交代を敢行。広島は藤井智也に代えて森島司、湘南は石原直と茨田陽生に代えて町野修斗と名古新太郎を起用し、ともに攻撃的なカードを切る。
すると52分、味方とのワンツーからボックス手前中央でボールを持った森島が左足でミドルシュート。しかし、これは枠を外れていく。
広島が積極的にミドルシュートを浴びせながらも先制することができずにいると、湘南に決定機が訪れた。56分、広島陣内中央付近でボールを奪った田中聡が町野とのワンツーでボックス左に侵攻。そのまま左足でシュートを放つと、これが先制点となった。また、18歳の田中にとってはこれがJリーグ初ゴールとなっている。
ビハインドとなった広島は59分、D・ヴィエイラ、柏、ハイネルに代えてジュニオール・サントス、川辺駿、浅野雄也を投入。3枚を入れ替えて反撃に出る。広島が攻勢を強める67分、湘南は大橋祐紀に代えて古林将太を送り出した。
広島は直後、J・サントスのパスに抜け出した森島がボックス左から左足でシュート。しかし枠を捉えることはできず、5枚目のカードで青山に代えて野上結貴を起用した。
押し込まれながらもGK谷を中心に気迫のこもった守備を続ける湘南は76分、得点を決めた田中に代えて大岩一貴を投入。DFの枚数を増やして試合を締めに入る。
結局、広島が追いつくことはなく試合が終了。この結果、広島は開幕から9試合目にして初敗北を喫した。一方、湘南は5試合ぶりの白星を飾っている。
■試合結果
サンフレッチェ広島 0-1 湘南ベルマーレ
■得点者
広島:なし
湘南:田中聡(56分)
無敗の広島を破った湘南が5試合ぶりの勝利。10人の福岡は終盤の同点弾で勝点1を持ち帰る|4月10日結果まとめ|Jリーグ
広島が3-0で横浜FCを圧倒! 浅野雄也が2得点、柴﨑晃誠も芸術ショットを決める
序盤は丁寧にパスをつないだ広島がゲームの主導権を握る。しかし統制された相手の守備ブロックを前に、効果的な仕掛けをできない時間帯が続いた。
それでも広島はしぶとく攻め続けると、20分に均衡を破る。右サイドで浅野雄也がヒールキックで川辺駿につなぎ、リターンパスをもらうと、そのままダイレクトで左足を一閃。正確なコントロールショットをゴール左に決めた。
さらに広島は35分、相手の曖昧なバックパスに対してドウグラス・ヴィエイラがハイプレスをかけ、ミスを誘発する。連動してプレッシングをかけていた浅野がセカンドボールを拾い、そのままスピーディにネットを揺らした。そして広島はさらに畳みかける。40分、森島司のFKが相手の壁に弾かれたが、そのこぼれ球を回収した柴﨑晃誠が右足でシュートを放つ。ボールは芸術的な弧を描き、ゴール右に決まった。
後半に入っても広島は攻撃の手を緩めず、開始早々に森島が際どいシュートを放ち、53分には途中出場のジュニオール・サントスが巧みなタッチから相手ゴールを脅かす。どちらも得点にはならずも、間違いなく迫力はあった。
終盤に入ると広島は敵の反撃に遭うも、堅守を築いて相手に目立った決定機を作らせず、上手く時計の針を進めた。結局、試合は3-0でタイムアップ。広島が攻守両面で力の差を見せつけ、横浜FCを3-0で圧倒した。
J1広島、ジュニオール・サントス獲得に1.3億円支払いか!ブラジル1部クラブの保有権が…
明治安田生命J1リーグのサンフレッチェ広島は今冬に柏レイソルからブラジル人FWジュニオール・サントスを完全移籍で獲得しているが、取引内容の一部が明らかになっているようだ。6日、ブラジルメディア『O POVO』が伝えている。
ジュニオール・サントスは2019年夏にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のフォルタレーザECから柏レイソルへ完全移籍により加入したものの、わずか3試合の先発出場にとどまっていた。しかし、昨夏に横浜F・マリノスへ期限付き移籍により加わると公式戦18試合で先発メンバーに名を連ねて13ゴールと本来のパフォーマンスを発揮。昨季終了後に期限付き移籍満了により柏レイソルに復帰した後、サンフレッチェ広島へ完全移籍により加入している。
同選手の取引内容について、ブラジルメディア『Diario do Nordeste』は今年1月にフォルタレーザECは柏レイソルにジュニオール・サントスを売却する際、保有権の25%を持つという条項を盛り込んでいたと伝えていた。そして『O POVO』は今月中にフォルタレーザECに30万ドル(約3300万円)を受け取ると伝えていることから、サンフレッチェ広島は柏レイソルに対して約1億3000万円を支払ったものとみられる。
なお、ジュニオール・サントスは今季ここまでリーグ戦3試合で先発出場して2ゴールをあげている。ブラジル人FWレアンドロ・ペレイラの後釜としてチームに加わった同選手の決定力に引き続き期待が寄せられる。
【広島】4バックへの変更は成功か? ルヴァン杯0-5敗戦もリーグ戦無敗を続けるチームの序盤戦を振り返る
広島文教高校86番のピースユニ収益が今夏のピースマッチに!
天皇杯サッカー、広島代表決定戦4月4日開幕、サンフレッチェ広島は2回戦から参戦
2021年度の天皇杯JFA第101回全日本サッカー選手権大会(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)は5月22日に開幕する。第100回を迎えた昨年度はコロナ禍により変則開催となったが、101回大会はほぼ通常の形式に戻された。
90チームによるノックアウト形式で、出場チームは…
J1の20チーム
J2び22チーム※1、
アマチュアシード1チーム※2
都道府県代表47チーム
※1 )J1、J2チームは、いずれも2021年時の所属カテゴリー
※2) 2020年JFL 優勝チーム/ヴェルスパ大分
日本サッカー協会は4月2日、4回戦までの組み合わせを発表し、前回優勝のJ1川崎フロンターレは6月9日に川崎市等々力陸上競技場で行われる初戦の2回戦で、長野県代表と新潟県代表の勝者と対戦する。
101回大会には出場できなかったサンフレッチェ広島は6月16日にエディオンスタジアム広島で行われる2回戦で、和歌山県代表と京都府代表の勝者と対戦する。
広島県代表は5月22日に広島広域公園第一球技場で島根県代表と1回戦に臨む。
天皇杯への広島県代表を決める全広島サッカー選手権大会決勝大会に進出する社会人と大学の各4チームは3月21日までに決まった。
大会は4月4日、11日、18日の3日間行われる。
観戦者は新型コロナウイルス感染防止対策への協力が求められ37・5度以上あれば入場できない。体温は入場口で確認される。感染対策の個人情報の提供やマスク着用、拍手での応援など、詳細は広島県サッカー協会オフィシャルサイトで。
2021年度MIKASA CUP 全日本サッカー選手権大会 決勝大会1回戦
福山シティFC−広島大学(4日午後2時、広島広域公園補助競技場)
富士フィルムBIJ広島SC−広島経済大学(4日午前11時、揚倉山健康運動公園・上段)
原田鋼業フットボールクラブ−福山大学(4日午前11時、ゼロ・バランス – サッカーフィールド)
SRC広島−広島修道大学(4日午前11時、広島広域公園補助競技場)
広島、G大阪ともに決定機作れずドロー/広-G7節
<明治安田生命J1:広島0-0G大阪>◇第7節◇3日◇Eスタ
ともにゴール前に迫りながら決定機をつくれず、引き分けに終わった。
新型コロナウイルスの陽性者が出た影響で約1カ月ぶりの試合となったガンバ大阪は、前半こそ主導権を握りかけたが、後半はペースダウン。同37分にMF福田が放った右足シュートが数少ない好機だった。開幕6戦で不敗を誇ったサンフレッチェ広島は球際で競り勝ったが、最後の精度を欠いて1点が遠かった。
仲川キレッキレ!横浜FM5発圧勝で公式戦4連勝!!広島は今季公式戦初黒星
ルヴァンカップD組第2節で、横浜F・マリノスがホームでサンフレッチェ広島を5-0で下し、2連勝とした。公式戦は4連勝と絶好調。広島は今季公式戦初黒星となった。
立ち上がりすぐのプレーでMFマルコス・ジュニオールが負傷退場するアクシデントに見舞われた横浜FMだが、FW仲川輝人が攻撃の起点になってチャンスを作っていく。
すると前半28分、MF扇原貴宏の鋭い縦パスを仲川がダイレクトで折り返すと、FWオナイウ阿道が右足で流し込む。オナイウはルヴァンカップ2戦連発。
前半42分の仲川のグラウンダーミドルは左ポストを直撃、同アディショナルタイムにも仲川が打ったミドルはGK林卓人の好セーブに阻まれたが、試合の流れを掴んだまま1点リードでハーフタイムを迎える。
そして後半8分、MF天野純が早いタイミングでエリア内にパスを出すと、オナイウのポストプレーから仲川が前を向く。仲川はDFのブロックをフェイントで冷静にかわすと、左足で落ち着いて蹴り込み、追加点を奪った。
止まらない横浜FM。後半13分、DF岩田智輝、天野から繋がったパスをFWエウベルがエリア内左で受けると、そのままゴール前に走り込んでいた岩田がクロスをヘディングで合わせて3点目。同19分には天野のクロスを合わせたオナイウのシュートは林に止められたが、跳ね返りを仲川が蹴り込んでリードをさらに広げた。
その後も後半41分のFW樺山諒乃介のシュートがポストを叩くなど押し込み続けた横浜FM。同45分にはMF和田拓也の縦パスからオナイウがこの日2点目を決めて、ゴールラッシュを締めくくった。一方の大敗を喫した広島は今季公式戦8戦目の初黒星となった。
【2021】J1リーグ全20クラブ別、選手年俸ランキング
【2021】J1リーグ全20クラブ別、選手年俸ランキング目次
鹿島、湘南、清水、浦和
横浜FC、横浜FM、柏、徳島
川崎、大分、名古屋、仙台
C大阪、広島、鳥栖、札幌
G大阪、神戸、福岡、東京
三竿健斗 写真提供: Gettyimages
鹿島アントラーズ
年俸合計額:11億1,040万円
年俸平均額:3,582万円
鹿島アントラーズ選手年俸ランキング(日本円)
エヴェラウド(FW):1億2,000万
ディエゴ・ピトゥカ(MF):1億
レオ・シルバ(MF):8,000万
クォン・スンテ(GK)、三竿健斗(MF):7,000万
土居聖真(MF):6,500万
犬飼智也(DF)ファン・アラーノ(MF)遠藤康(MF):6,000万
永戸勝也(DF):5,500万
和泉竜司(MF)アルトゥール・カイキ(MF)永木亮太(MF):5,000万
杉岡大暉(DF)白崎凌兵(MF):3,000万
小泉慶(MF):2,500万
広瀬陸斗(DF)町田浩樹(DF):2,000万
沖悠哉(GK)荒木遼太郎(MF)上田綺世(FW):1,500万
関川郁万(DF)染野唯月(FW):800万
松村優太(MF):600万
早川友基(GK)常本佳吾(DF)林尚輝(DF):460万
山田大樹(GK):380万
須藤直輝(MF)小川優介(MF)舩橋佑(MF):360万
石原広教 写真提供:Gettyimages
湘南ベルマーレ
年俸合計額:5億5,780万円
年俸平均額:1,743万円
湘南ベルマーレ選手年俸ランキング(日本円)
ウェリントン(FW):7,000万
ウェリントン・ジュニオール(FW):5,000万
タリク・エルユヌシ(FW):4,000万
岡本拓也(DF)山田直輝(MF)石原直樹(FW):3,000万
山本脩斗(DF)大野和成(DF):2,500万
大岩 一貴(DF)茨田陽生(MF):2,000万
中村駿(MF):1,800万
谷晃生(GK)高橋諒(MF)三幸秀稔(MF)梅崎司(MF)古林将太(MF)町野修斗(FW):1,500万
石原広教(DF):1,200万
富居大樹(GK)名古新太郎(MF):1,000万
畑大雅(DF):900万
田中聡(MF)柴田壮介(MF)池田昌生(FW):800万
毛利駿也(DF)舘幸希(DF)大橋祐紀(FW):700万
堀田大暉(GK):600万
立川小太郎(GK):500万
平松昇(MF)オリベイラ(MF):460万
平岡大陽(MF):360万
金子翔太 写真提供: Gettyimages
清水エスパルス
年俸合計額:7億1,580万円
年俸平均額:2,309万円
清水エスパルス選手年俸ランキング(日本円)
エウシーニョ(DF):8,000万
権田修一(GK)ヴァウド(DF)ヘナト・アウグスト(MF)チアゴ・サンタナ(FW)カルリーニョス・ジュニオ(FW):5,000万
ウィリアム・マテウス(DF):4,000万
河井陽介(MF):3,000万
竹内涼(MF):2,700万
鈴木義宜(DF)金子翔太(MF):2,500万
立田悠悟(DF):2,000万
大久保択生(GK)奥井諒(DF)後藤優介(FW):1,800万
片山瑛一(DF)福森直也(DF)原輝綺(MF)石毛秀樹(MF)西澤健太(MF)中村慶太(MF)指宿洋史(FW):1,500万
中山克広(MF):1,200万
永井堅梧(GK)ディサロ燦シルヴァーノ(FW):1,000万
宮本航汰(MF):700万
滝裕太(MF)鈴木唯人(MF):500万
ノリエガ・エリック(DF)成岡輝瑠(MF)栗原イブラヒム・ジュニア(FW):360万
興梠慎三 写真提供:Gettyimages
浦和レッズ
年俸合計額:9億7,960万円
年俸平均額:3,628万円
浦和レッズ選手年俸ランキング(日本円)
西川周作(GK)杉本健勇(FW):1億
槙野智章(DF)レオナルド(FW):8,000万
興梠慎三(FW):7,000万
トーマス・デン(DF)阿部勇樹(MF)武藤雄樹(FW):6,000万
西大伍(DF)岩波拓也(DF)山中亮輔(DF)宇賀神友弥(MF):5,000万
関根貴大(MF)田中達也(MF):3,000万
塩田仁史(GK)明本考浩(MF)小泉佳穂(MF):1,500万
伊藤涼太郎(MF)金子大毅(MF)汰木康也(MF)柴戸海(MF):1,000万
伊藤敦樹(MF)武田英寿(MF)大久保智明(MF):460万
鈴木彩艶(GK)福島竜弥(DF)藤原優大(DF):360万
三浦知良 写真提供: Gettyimages
横浜FC
年俸合計額:6億2,280万円
年俸平均額:1,946万円
横浜FC選手年俸ランキング(日本円)
六反勇治(GK):6,000万
マギーニョ(DF)クレーベ(FW):5,000万
伊野波雅彦(DF)高橋 秀人(MF)伊藤翔(FW)渡邉千真(FW)三浦知良(FW):4,000万
小川慶治朗(FW):3,000万
南雄太(GK)中村俊輔(MF):2,500万
カルフィン・ヨン・ア・ピン(DF)手塚康平(MF)松浦拓弥(MF):2,000万
田代真一(DF):1,500万
杉本竜士(MF):1,200万
武田英二郎(MF)ジャーメイン良(FW):1,000万
松尾佑介(MF):900万
齋藤功佑(MF):800万
瀬古樹(MF):700万
韓浩康(DF)中塩大貴(DF)袴田裕太郎(DF):500万
大内一生(GK)市川暉記(GK)猿田遥己(GK)高木友也(DF)前嶋洋太(DF)岩武克弥(DF)安永玲央(MF)古宿理久(MF):460万
喜田拓也 写真提供: Gettyimages
横浜F・マリノス
年俸合計額:9億4,200万円
年俸平均額:3,248万円
横浜F・マリノス選手年俸ランキング(日本円)
チアゴ・マルチンス(DF)エウベル(FW)レオ・セアラ(FW)マルコス・ジュニオール(FW):7,000万
扇原貴宏(MF)天野純(MF)仲川輝人(FW):6,000万
ティーラトン(DF)水沼宏太(MF)喜田拓也(MF):5,000万
畠中槙之輔(DF)松原健(DF):4,000万
和田拓也(DF):3,000万
小池龍太(DF)前田大然(FW):2,500万
高丘陽平(GK)岩田智輝(DF)伊藤槙人(DF)渡辺皓太(MF)オナイウ阿道(FW):2,000万
中林洋次(GK)高野遼(DF)實藤友紀(DF):1,500万
梶川裕嗣(GK):800万
オビ・パウエル・オビンナ(GK):460万
田川知樹(GK)平井駿助(DF)南拓都(MF)樺山諒乃介(MF):360万
クリスティアーノ 写真提供:Gettyimages
柏レイソル
年俸合計額:10億3,530万円
年俸平均額:3,137万円
柏レイソル選手年俸ランキング(日本円)
ドッジ(FW):1億
クリスティアーノ(FW):9,000万
マテウス・サヴィオ(MF)アンジェロッティ(MF):8,000万
大谷秀和(MF):7,000万
江坂任(MF):6,500万
キム・スンギュ(GK)ヒシャルジソン(MF):6,000万
瀬川祐輔(FW):3,500万
染谷悠太(DF)山下達也(DF)三原雅俊(MF):3,000万
高橋峻希(DF)古賀太陽(DF)篠塚一平(MF)呉屋大翔(FW):2,500万
高橋祐治(DF)北爪健吾(DF)三丸拡(DF)仲間隼斗(MF)椎橋慧也(MF)神谷優太(FW):2,000万
大南拓磨(DF)川口尚紀(DF)戸嶋祥郎(MF):1,500万
上島 拓巳(DF):1,000万
滝本晴彦(GK):600万
松本健太(GK):460万
鵜木郁哉(FW):450万
山田雄士(MF)細谷真大(FW):400万
佐々木雅士(GK)大嶽拓馬(DF):360万
3月中加入選手(年俸不明)
エメルソン・サントス(DF)
ペドロ・ハウル(FW)
岩尾憲 写真提供:Gettyimages
徳島ヴォルティス
年俸合計額:4億4,880万円
年俸平均額:1,402万円
徳島ヴォルティス選手年俸ランキング(日本円)
ドゥシャン(DF):4,500万
藤田征也(MF):3,500万
ジエゴ(DF)岩尾憲(MF):3,000万
石井秀典(DF):2,300万
田向泰輝(DF)垣田裕暉(FW)佐藤晃大(FW):2,000万
上福元直人(GK)渡井理己(MF):1,700万
西谷和希(MF):1,600万
岸本武流(MF)内田航平(MF)河田篤秀(FW):1,500万
杉森考起(MF):1,400万
長谷川徹(GK)小西雄大(MF)鈴木徳真(MF):1,200万
福岡将太(DF):1,000万
宮代大聖(FW):900万
浜下瑛(MF):850万
鈴木大誠(DF):750万
藤田譲瑠チマ(MF):700万
松澤香輝(GK):550万
川上エドオジョン智慧(MF):500万
藤原志龍(MF):480万
安部崇士(DF):450万
吹ヶ徳喜(DF):400万
後東尚輝(GK)鈴木輪太朗イブラヒーム(FW)西野太陽(FW):380万
大森博(MF):360万
小林悠 写真提供: Gettyimages
川崎フロンターレ
年俸合計額:10億5,160万円
年俸平均額:3,626万円
川崎フロンターレ選手年俸ランキング(日本円)
家長昭博(MF)レアンドロ・ダミアン(FW)小林悠(FW):1億
チョン・ソンリョン(GK)谷口彰悟(DF)ジェジエウ(DF)ジョアン・シミッチ(MF)大島僚太(MF):8,000万
登里享平(DF):6,000万
山村和也(MF):5,000万
車屋紳太郎(DF):4,000万
山根視来(DF)長谷川竜也(MF):2,500万
三笘薫(MF)脇坂泰斗(MF)知念慶(FW):2,000万
田中碧(MF):1,500万
塚川孝輝(MF)小塚和季(MF)旗手怜央(FW):1,000万
丹野研太(GK):800万
安藤駿介(GK):700万
イ・キョンテ(GK):600万
神谷凱士(DF)イサカ・ゼイン(DF)橘田健人(MF)遠野大弥(FW):460万
田邉秀斗(DF)宮城天(FW):360万
松本怜 写真提供:Gettyimages
大分トリニータ
年俸合計額:3億1,120万円
年俸平均額:1,073万円
大分トリニータ選手年俸ランキング(日本円)
長沢駿(FW):3,000万
下田北斗(MF)小林裕紀(MF):2,000万
三竿雄斗(DF):1,700万
高木駿(GK)高山薫(MF)野村直輝(MF):1,400万
町田也真人(MF)松本怜(MF):1,300万
小出悠太(DF):1,200万
坂圭祐(DF)香川勇気(DF)小林成豪(MF)渡邉新太(FW):1,000万
ポープ・ウィリアム(GK)福森健太(DF)刀根亮輔(DF)伊佐耕平(FW):900万
上夷克典(DF)黒﨑隼人(DF)髙澤優也(FW):800万
吉田舜(GK)羽田健人(DF)長谷川雄志(MF):700万
高畑奎汰(MF):600万
井上健太(MF)藤本一輝(FW):460万
西川幸之介(GK)弓場将輝(MF):400万
ガブリエル・シャビエル 写真提供: Gettyimages
名古屋グランパス
年俸合計額:12億5,540万円
年俸平均額:4,650万円
名古屋グランパス選手年俸ランキング(日本円)
ミチェル・ランゲラク(GK):1億5,000万
齋藤学(FW)柿谷曜一朗(FW)ガブリエル・シャビエル(FW):1億
長澤和輝(MF)阿部浩之(MF)金崎夢生(FW):8,000万
マテウス(FW):7,000万
丸山祐市(DF)米本拓司(MF):6,000万
木本恭生(DF)中谷進之介(DF)稲垣祥(MF)前田直輝(FW):5,000万
吉田豊(DF):4,000万
山﨑凌吾(FW):2,500万
宮原和也(DF)相馬勇紀(FW):2,000万
武田洋平(GK):1,800万
森下龍矢(DF):1,500万
成瀬竣平(DF)藤井陽也(DF):700万
渋谷飛翔(GK):600万
石田凌太郎(MF)児玉駿斗(MF):460万
三井大輝(GK):420万
吉田晃(DF):400万
蜂須賀孝治 写真提供: Gettyimages
ベガルタ仙台
年俸合計額:4億3,240万円
年俸平均額:1,544万円
ベガルタ仙台選手年俸ランキング(日本円)
クエンテン・マルティノス(FW):5,000万
ヤクブ・スウォビィク(GK)シマオ・マテ(DF)イサック・クエンカ(MF):3,500万
蜂須賀孝治(DF)平岡康裕(DF):3,000万
富田晋伍(MF)松下佳貴(MF)関口訓充(MF):2,000万
吉野恭平(DF)石原崇兆(MF)赤﨑秀平(FW)エマヌエル・オッティ(FW):1,500万
秋山陽介(MF)上原力也(MF)皆川佑介(FW):1,000万
ストイシッチ(GK)中原彰吾(MF)氣田亮真(MF)佐々木匠(MF):800万
長倉颯(DF):500万
井岡海都(GK)真瀬拓海(DF)アピアタウィア久(DF)加藤千尋(MF):460万
小畑裕馬(GK)照山颯人(DF)田中渉(MF):400万
3月中加入選手(年俸不明)
フォギーニョ(MF)
松田陸 写真提供:Gettyimages
セレッソ大阪
年俸合計額:8億1,840万円
年俸平均額:2,822万円
セレッソ大阪選手年俸ランキング(日本円)
キム・ジンヒョン(GK)清武弘嗣(MF):1億
チアゴ(DF)奥埜博亮(MF)アダム・タガート(MF)原川力(MF)藤田直之(MF):5,000万
松田陸(DF)丸橋祐介(DF):4,000万
進藤亮佑(DF)豊川雄太(FW):3,000万
坂元達裕(MF)高木俊幸(MF):2,500万
小池裕太(DF)大久保嘉人(FW):2,000万
新井直人(DF)瀬古歩夢(DF)為田大貴(MF)松本泰志(MF):1,500万
松井謙弥(GK)鳥海晃司(DF)加藤陸次樹(FW)松田力(FW)山田寛人(FW):1,000万
喜田陽(MF):800万
中島元彦(FW):700万
西川潤(MF)藤尾翔太(FW):460万
西尾隆矢(DF):420万
青山敏弘 写真提供:Gettyimages
サンフレッチェ広島
年俸合計額:6億9,440万円
年俸平均額:2,572万円
サンフレッチェ広島選手年俸ランキング(日本円)
青山敏弘(MF):7,000万
柏好文(MF):6,000万
林卓人(GK)佐々木翔(DF)ハイネル(MF)エゼキエウ(MF)柴﨑晃誠(MF)ドウグラス・ヴィエイラ(FW)ジュニオール・サントス(FW):4,000万
川辺駿(MF):3,500万
野上結貴(DF)森島司(MF):2,500万
井林章(DF)荒木隼人(DF)清水航平(MF)茶島雄介(MF)永井龍(FW):2,000万
大迫敬介(GK)浅野雄也(MF)東俊希(MF):1,500万
増田卓也(GK):1,200万
今津佑太(DF)長沼 洋一(MF):1,000万
川浪吾郎(GK)土肥航大:(MF):700万
藤井智也(MF)鮎川峻(FW):420万
豊田陽平 写真提供:Gettyimages
サガン鳥栖
年俸合計額:3億3,380万円
年俸平均額:1,043万円
サガン鳥栖選手年俸ランキング(日本円)
チコ・オフォエドゥ(FW)イスマエル・ドゥンガ(FW):2,500万
パク・イルギュ(GK)ファン・ソッコ(DF)エドゥアルド(DF):2,000万
高橋義希(MF)豊田陽平(FW):1,500万
守田達弥(GK)梁勇基(MF):1,300万
内田裕斗(DF)仙頭啓矢(MF)小屋松知哉(MF):1,200万
湯澤洋介(MF)酒井宣福(MF)金森健志(FW):1,000万
島川俊郎(MF):900万
田代雅也(DF)松岡大起(MF):800万
飯野七聖(MF)樋口雄太(MF)山下敬大(FW)林大地(FW)石井快征(FW)和田凌(FW):700万
本田風智(MF):500万
松本大輔(DF)大畑歩夢(DF)今掛航貴(DF):460万
板橋洋青(GK)金珉浩(GK)相良竜之介(MF)兒玉澪王斗(FW):400万
3月中加入選手(年俸不明)
中野嘉大(MF)
チャナティップ・ソングラシン 写真提供: Gettyimages
北海道コンサドーレ札幌
年俸合計額:5億6610万円
年俸平均額:2,097万円
北海道コンサドーレ札幌選手年俸ランキング(日本円)
福森晃斗(DF)アンデルソン・ロペス(FW):5,000万
宮澤裕樹(MF)チャナティップ(MF):4,000万
キム・ミンテ(DF)ルーカス・フェルナンデス(MF):3,600万
駒井善成(MF):3,200万
菅野孝憲(GK)ジェイ・ボスロイド(FW):3,000万
荒野拓馬(MF):2,600万
深井 一希(MF):2,500万
菅大輝(FW):2,200万
小野伸二(MF):1,800万
大谷幸輝(GK)柳貴博(DF)田中駿汰(DF)岡村大八(DF)高嶺朋樹(MF)青木亮太(MF)金子拓郎(MF)ガブリエル・オケチュク(FW):1,200万
ドウグラス・オリヴェイラ(FW):1,000万
中野小次郎(GK):670万
阿波加俊太(GK)中村桐耶(DF)小柏剛(FW)中島大嘉(FW):460万
井手口陽介 写真提供: Gettyimages
ガンバ大阪
年俸合計額:11億5,930万円
年俸平均額:3,740万円
ガンバ大阪選手年俸ランキング(日本円)
レアンドロ・ペレイラ(FW):1億3,000万
キム・ヨングォン(DF):1億
昌子源(DF):8,700万
東口順昭(GK):8,500万
宇佐美貴史(FW):8,000万
パトリック(FW):6,200万
チュ・セジョン(MF)倉田秋(MF)チアゴ・アウベス(FW):6,000万
井手口陽介(MF):5,800万
三浦弦太(DF):5,700万
藤春廣輝(DF):4,400万
矢島慎也(MF):4,200万
小野瀬康介(MF):4,000万
菅沼駿哉(DF)小野裕二(FW):3,000万
一森純(GK)一美和成(FW):2,000万
髙尾瑠(DF):1,600万
山本悠樹(MF):1,500万
福田湧矢(MF):1,200万
石川慧(GK):800万
林瑞輝(GK):700万
シン・ウォノ(DF)奥野耕平(MF):480万
黒川圭介(DF)佐藤瑶大(DF)唐山翔自(FW):460万
塚元大(FW):450万
白井陽斗(FW)川﨑修平(FW):420万
3月中加入選手(年俸不明)
ウェリントン・シルバ(FW)
アンドレス・イニエスタ 写真提供: Gettyimages
ヴィッセル神戸
年俸合計額:47億1,240万円
年俸平均額:1億6,830万円
ヴィッセル神戸選手年俸ランキング(日本円)
アンドレス・イニエスタ(MF):32億5,000万
トーマス・フェルメーレン(DF):5億
ドウグラス(FW):2億
セルジ・サンペル(MF):1億5,000万
酒井高徳(DF):1億4,000万
山口蛍(FW):1億
リンコン(FW):6,000万
飯倉大樹(GK)田中順也(FW):4,000万
大﨑玲央(DF)古橋亨梧(FW):3,000万
郷家友太(MF)藤本憲明(FW):2,000万
前川黛也(GK)初瀬亮(DF):1,500万
小林友希(DF)菊池流帆(DF)櫻内渚(DF)井上潮音(MF)増山朝陽(MF)安井拓也(MF):1,000万
廣永遼太郎(GK)中坂勇哉(MF):800万
小田裕太郎(FW):700万
佐々木大樹(MF):600万
伊藤元太(GK)山川哲史(DF):460万
櫻井辰徳(MF):420万
3月中加入選手ランキング(年俸不明)
アユブ・マシカ(FW)
城後寿 写真提供: Gettyimages
アビスパ福岡
年俸合計額:4億4,080万円
年俸平均額:1,574万円
アビスパ福岡選手年俸ランキング(日本円)
奈良竜樹(DF):4,000万
エミル・サロモンソン(DF)ブルーノ・メンデス(FW):3,000万
カルロス・グティエレス(DF)ドウグラス・グローリ(DF)ジョルディ・クルークス(MF)フアンマ・デルガド(FW):2,800万
志知孝明(DF)田邉草民(MF):1,800万
輪湖直樹(DF):1,600万
杉山力裕(GK)前寛之(MF)石津大介(FW):1,500万
宮大樹(DF)渡大生(FW):1,400万
杉本太郎(MF)城後寿(FW):1,200万
村上昌謙(GK)山岸祐也(FW):1,100万
湯澤聖人(DF)重廣卓也(MF):1,000万
吉岡雅和(MF):900万
三國ケネディエブス(DF):600万
永石拓海(GK):500万
山ノ井拓己(GK)桑原海人(DF)北島祐二(MF):460万
森山公弥(DF):400万
3月中加入選手(年俸不明)
ジョン・マリ(FW)
森重真人 写真提供:Gettyimages
FC東京
年俸合計額:7億9,880万円
年俸平均額:2,754万円
FC東京選手年俸ランキング(日本円)
森重真人(DF)ディエゴ・オリヴェイラ(FW):8,000万
レアンドロ(MF)永井謙佑(FW):7,000万
林彰洋(GK)髙萩洋次郎(MF):6,500万
アダイウトン(MF):6,000万
東慶悟(MF):5,000万
渡辺剛(DF)三田啓貴(MF)青木拓矢(MF):3,000万
小川諒也(DF):2,000万
児玉剛(GK)渡邊凌磨(MF)安部柊斗(MF)田川亨介(FW):1,500万
阿部伸行(GK)アルトゥール・シルバ(MF)品田愛斗(MF):1,000万
波多野豪(GK)岡崎慎(DF):800万
内田宅哉(MF)紺野和也(MF):700万
野澤大志ブランドン(GK)蓮川壮大(DF)中村帆高(DF)中村拓海(DF)大森理生(DF)バングーナガンデ佳史扶(DF):480万
広島特別指定に既に来季加入内定の流通経大2人
サンフレッチェ広島は25日、来季22年シーズンの新加入が内定している流通経大FW満田(みつた)誠とMF仙波大志(ともに21)の2選手を、Jリーグ特別指定選手として受け入れると発表した。日本協会に申請し、承認されたもの。
2人は今春から大学4年生になるが、広島でJリーグの公式戦に出場できる。熊本市出身の満田は170センチ、62キロのストライカーで広島ユース出身。広島県出身の仙波も、同じく広島ユース出身で司令塔タイプの攻撃的MF。
【広島】不在の代表メンバーが「危機感を持てるように」ルヴァンカップ勝利を誓う荒木隼人
「コンディションは上がっている」
広島は3月21日の明治安田生命J1リーグ第6節で、アウェーで大分トリニータに3-1で勝利。17日の第5節、ホームで清水エスパルスを1-0で下したのに続き、今季初の連勝を飾った。 清水戦の決勝ゴールは、CKから味方がつないだボールを荒木が蹴り込んだもの。今季のクラブ公式イヤーブックのMF川辺駿との対談では「ハヤオくんよりも多くゴールを決めたい。ハヤオくんが昨季は3得点、僕が1得点ですから、超えます!」と語っており、今季初得点は川辺よりも早かった。 しかし川辺は、大分戦で2-1とする逆転ゴールで今季初得点。並ばれた荒木は「すぐにハヤオくんが取ったので、大きな顔ができなかったです」と笑った。 広島は第4節まで4試合連続で前半に先制点を奪いながらも、1勝3分けと勝ち切れない試合が続いていた。荒木も第2節では足がつって73分で途中交代し、第3節はベンチ外だったが、その後は3試合連続でフル出場。「コンディションは上がってきています。ピッチ上で、それを示すことができていると思う」と手応えをつかんでいる。 チームも連勝と調子を上げてきた要因については「自分たちのやっていることを信じて、続けていることが結果につながっていると思う」とコメント。「勝った試合も、実際はどちらに転んでもおかしくない状況でした。この集中力を続けていかないと、いつ悪くなるか分からない」と気を引き締めつつ、「みんなモチベーションが高く、チームの雰囲気は良いです」と現状を分析した。 現在活動中の日本代表には、関西大で2学年上だったヴィッセル神戸GK前川黛也が初選出された。在学中は同じ守備陣で一緒にプレーしており、連絡を取ると「相変わらず謙虚な人で『まだまだ下手くそだけど、頑張ってくるよ』と言っていました」という。そんな先輩に刺激を受け、「自分も、もっともっと頑張らなければいけないと思った」と今後を見据える。 27日にはルヴァンカップのグループステージ第2節で、横浜F・マリノスと対戦する。日本代表の川辺とDF佐々木翔、U-24日本代表のGK大迫敬介が不在となるが、荒木は「代表メンバーがいないから負けた、と言われるのは一番悔しい」と語り、「いなくてもしっかり勝って、代表メンバーが危機感を持てるように頑張りたい」と勝利を誓っていた。 取材・写真◎石倉利英
広島川辺が代表デビュー 当たり負けせず勝利貢献
<国際親善試合:日本3-0韓国>◇25日◇日産ス
MF川辺駿がサンフレッチェ広島時代の恩師森保監督から後半41分に送り込まれ、代表デビューした。
25歳は「戦うという気持ちをぶつけないといけない。少しでも吸収していきたい」と意気込んでいたように、相手に当たり負けしない一方、後半49分には冷静にDF吉田へのパスで時間を稼いだ。試合後は同じ広島出身のGK西川から、デビュー戦の勝利を祝福されていた。
【U-24日本代表】背番号決定! U-24アルゼンチン代表戦へ、注目の三笘薫は7に。久保建英は17から11へ
日本代表初選出の川辺駿。充実ぶりを証明するロングランニングの質向上
中央へ入ってきた川辺は、どんなプレーをしたか
国際親善試合の韓国代表戦(3月25日)と、ワールドカップアジア2次予選兼アジアカップ予選のモンゴル戦(3月30日)に臨んでいる日本代表。国内組から8人が初招集され、フレッシュなメンバーとなった。
そのなかに、サンフレッチェ広島のMF川辺駿が初めて名を連ねている。
川辺は2013年の広島ユース時代にJ1デビューを果たし、その後トップチームに昇格した生え抜きだが、当初はほとんど出番がなく、ジュビロ磐田へレンタル移籍。武者修行に出た。すると名波浩監督(当時)の下で頭角を現し、持ち前の攻撃センスで主力へと成長した。
磐田で3年間プレーし、2018年に広島に復帰。攻守にスケールアップした川辺はすぐに不動のボランチとしてのポジションを確立した。今季から副キャプテンを務めるなど、欠かせない存在だ。
代表メンバー発表直後のJ1第6節大分トリニータ戦では、川辺らしい得点を披露した。
後半42分、インターセプトをした今津佑太がドリブルで持ち上がると、前に残っていた川辺が左サイドから中央に動き出した。
このあと川辺はどう動いただろうか?
斜め前に抜け出し、縦パスを呼び込んだ
このシーンのポイントとなったのは、今津がドリブルで持ち出した時の前線の状況である。
最初に川辺は、大分のセンターバック羽田健人の手前でボールを受けるためにパスを要求した。この時、左サイドではジュニオール・サントスがフリーとなっていて、羽田は川辺とジュニオール ・サントスの両方を気にしながら、今津の持ち上がりを迎える必要があった。
川辺は自分が欲しいタイミングでパスが出ないと見るや、首を振ってジュニオール・サントスを確認。そしてこのあとの判断が決定的だった。
川辺はそのまま斜めに走り抜けた。これはジュニオール・サントスへのパスコースをつくる意図もあり、相手の羽田の判断を遅らせるには十分だった。
川辺が縦にスピードアップしたのに対して、羽田はジュニオール・サントスへのパスも意識しながらの並走となり、川辺とはやや距離を空けての帰陣となった。
ジュニオール・サントスへのパスコースは、大分の黒崎隼人が消しにきていたので、今津は川辺へスルーパスを選択する。それを見て羽田は体を寄せたが、川辺はボールと相手との間にしっかりと自分の体を入れ、羽田を左腕でブロック。そのままシュートへ持ち込み、ゴールを決めた。
数的優位を生かす川辺の状況判断とランニングで、大分の隙を突くカウンターを見事に成功させた。代表でもこの攻撃センスが光る活躍に期待したい。
広島フィジカルコーチが交通事故「怪我をされた方の1日も早いご回復を…」
クラブによると、22日午後5時20分ごろ、広島市内の路上で池田フィジカルコーチが運転する普通乗用車が交差点を左折した際に、ハンドル操作を誤って左側に設置されていた消火栓に接触。バックしたところ、後続車に追突する事故が発生した。
後続車に乗車していた4名のうち、運転手の女性1名が右手首骨折、左親指脱臼、同乗者の女性1名が頸椎捻挫(むちうち)と診断され、病院で治療を受けている。その他2名の同乗者、池田フィジカルコーチに怪我はなかった。
クラブは「怪我をされた方の1日も早いご回復を心からお祈り申し上げるとともに、多大なご迷惑をおかけしたことを、心より深くお詫び申し上げます」とした上で、「池田誠剛フィジカルコーチに厳重注意を行うとともに、今後の再発防止に向けて、全選手、クラブ関係者に安全運転の取り組みを徹底いたします」とコメントを発表している。
日本代表初選出の川辺駿ってどんな選手? 攻撃的なプレースタイルのボランチ、サンフレッチェ広島で見せる持ち味は…
川辺は最高の形で日本代表へ向かうこととなった。大分トリニータとの明治安田生命J1リーグ第6節に先発した川辺は、1-1で迎えた試合終盤にゴールを決めている。自陣でボールを奪ってそのまま持ち上がった今津佑太のスルーパスに反応。寄せる相手選手とボールの間に身体をうまく入れ、放ったシュートはゴールネットを揺らした。試合は後半アディショナルタイムに1点を追加した広島が3-1で勝利している。
川辺の特徴が出たゴールだった。今季の広島では[4-2-3-1]の[2]の一角を務めることが多いが、チャンスがあれば積極的に前線に上がっていく。3列目からの攻撃参加は川辺の武器でもあり、広島の攻撃に厚みを加えている。
ジュニアユースから広島のアカデミーでプレーする川辺は、2013年にトップチームに昇格。しかし、森保一監督率いる当時の広島は前年から連覇を達成しており、川辺は主力選手の牙城を崩すことができなかった。15年からはジュビロ磐田に期限付き移籍すると、結果的に3年間を過ごした磐田で大きく飛躍することとなる。
磐田を率いた名波浩元監督は、川辺をシャドーで起用したこともあった。元々持っていた攻撃的センスは、1列前でプレーすることによって発揮される部分もある。相手に囲まれてもキープしてボールを前に運べる推進力や、スペースを見つけて走りこんでいくインテリジェンスと走力は、中盤の底でプレーする際もアクセントとなっている。
Jリーグでのパフォーマンスが川辺を日本代表へと導いたが、定着するためには競争が待ち受けている。ボランチのポジションにはブンデスリーガで評価を高める遠藤航がおり、川崎フロンターレの優勝に貢献した守田英正も移籍したポルトガルのサンタ・クララでレギュラーに定着している。川辺が日本代表で持ち味を発揮できる機会は訪れるだろうか。
●積極果敢な攻撃参加! 川辺駿の持ち味が現れたゴールがこれだ!
サンフレッチェ広島F.Cユースがサニックス杯制す!
昨季ゼロだった逆転勝ちでサンフレッチェが今季初の連勝
日本代表初招集の広島MF川辺駿が古巣に感謝「ジュビロでの3年間がなければA代表になっていない」
今回が日本代表初招集となったサンフレッチェ広島のMF川辺駿が取材に応対。代表への想いを語った。
川辺は広島の下部組織出身で、ユースに所属したままトップチームとプロ契約を結んだ異例の選手。そのままデビューを果たしたが、伸び悩んだ。
プロ2年目となる2015年にはジュビロ磐田へと期限付き移籍。名波浩監督の下で才能を開花させ、2018年から広島に復帰した。
川辺はキャリアを振り返り、「広島でトップに上がりました。森保さんが監督でトップに上げてもらいましたが、チャンスをもらっても上手くいかせず、試合に出られなくなっていったので、環境を変えないといけないと思ってジュビロに行きました」とコメント。「名波さんとやって色々学んで、広島に戻って表現できたことが代表につながっていると思います。成長できたことが今につながっている」と語り、成長できた結果だと語った。
その川辺は3シーズンにわたって磐田でプレーし、チームの主軸として活躍した。その磐田への思いについては「3年間という短い時間でしたけど、濃い時間を過ごせたので、自分としてもジュビロでの3年間がなければA代表になっていないと思いますし、J1でプレーすることもなかったと思います。ジュビロに感謝していますし、レンタルに出させてくれたサンフレッチェにも感謝したいです」とコメント。自身が成長するキッカケとなった磐田への感謝を語った。
広島からはキャプテンでもあるDF佐々木翔も招集されているが、その佐々木の良さについては「広島でずっと一緒にプレーしていますけど、Jリーグの中だったら一番強いんじゃないかという対人とヘディングは練習からも感じています。リーダーシップも発揮してチームをまとめてくれます」と語り、「頼ってばかりというか、リーグ戦でも背中についていく感じでプレーしています」と、大きな信頼を寄せていることを明かした。
川辺にとっては初めての日本代表となるが、森保監督の戦い方は広島時代に経験している。ボランチ像については「まずは選ばれている選手、出ている選手を見ると、本当に戦うというところが重要になってくると思います」とコメント。「それは代表じゃなくても大事ですが、より大事になると思います」とデュエルと呼ばれる部分が大事だと語った。
ただ、「自分もそこは成長した部分だと思います。ピッチに立てるように練習からアピールしなければいけないと思いますし、試合に出たら自分の特徴よりも戦う部分を出さないといけないと思います」と、まずは局面で戦う気持ちを見せる必要があると語った。
自分のアピールポイントについては「戦う部分をベースに、自分の特徴である飛び出しや前に出て行く姿勢を評価してもらって選ばれていると思います」とコメント。「選ばれている選手を見ても3列目からの飛び出しは自分の特徴だと思いますのでしっかり出していきたいです」と語り、ボランチで起用されてもゴール前に顔を出すプレーを見せたいと語った。
日本代表としてピッチに立つイメージについては「小さい頃からの夢だったので、嬉しいですし、そういった気持ちをぶつけなきゃいけないと思います」とコメント。「まずは練習から体現したいです。レベルの高い選手が多くいるので、少しでも吸収していきたいと思います」と、ここでも成長したいと意気込みを語った。
世代別の代表に選ばれた経験を持つ川辺だが、そこからA代表までの道のりは近いものではなかった。その点については「自分の中では時間がかかったなと思っています。でも、自分の中でのタイミングではベストなタイミングで選ばれたと思っています」と語り、「今までやってきたことを出すだけだと思います。地道にやってきたことを見せたいと思います」と、ここまでのキャリアで積み上げたものを出したいと語った。
今回対戦する韓国代表については「バトルの部分がより激しくなる相手だと思います。そういった部分で負けたら試合に負けるという戦いだと思うので、そういった相手の得意な部分で負けないということが結果を左右すると思います」と、球際のプレーが大事だとコメント。「戦術もあると思いますが、それよりもバトルの部分が重要だと思うので、個人としてはそういった部分では負けてはいけないと思います」と、まずはしっかりと戦えることが大事だと語った。
一方で韓国の弱みは「ガツガツくる分、自分たちが良い距離感でサポートしあってワンタッチ、ツータッチではがせれば、その分決定機が作れると思います。剥がせなければピンチになると思います」とし、いかにボールを動かせるかが重要だとコメント。「リスクとボールを握って剥がすというバランスは大事にしなければいけないですが、ラフに蹴るだけでは良さは出ないので、しっかりポジションを取って剥がすことが大事だと思います」とし、ポゼッションをいかにしっかりできるかがポイントだとした。
昨シーズンからボランチとして守備面でも強さを見せている川辺。その取り組みについては「ジュビロにレンタルする前だと守備の意識は相当薄かったとと思いますし、攻撃に頭が行っていました」とコメント。「ジュビロで相当鍛えてもらえて、広島に戻ってからも意識していました」と、レンタル移籍が重要だったと語った。
また、「広島でもまずは守備をしなければ出られないというチームの約束事があるので、そういった自分のウィークポイントを上手くストロングポイントに変えられたことが良かったと思います」とコメント。「しっかり良いポジショニングからということを言われていたので、バランスを取りに行く部分を考えながら常にやってきたことが成長につながったと思います」と、弱みを強みに変えられたと語った。
その点では、2019シーズンまで一緒にプレーしたMF稲垣祥(名古屋グランパス)の存在が大きかったこととなる。今回は追加招集で代表でチームメイトになるが「吾郎君(稲垣の愛称)が抜けて、一緒にプレーもしていましたけど、守備の部分の激しさや強さ、奪う部分は見習うものが多かったです」とコメント。「抜けた後に、そういった部分が弱くなったと言われるのが嫌だったので、個人的にも意識しました」と強く意識していたと言い「こういった舞台で一緒にプレーできるのは嬉しいことです」と、再びコンビを組む可能性があることを喜んだ。
広島DF佐々木翔が2019年の日韓戦での敗戦を振り返る「覚悟は多くありますし、倒したい」広島DF佐々木翔が2019年の日韓戦での敗戦を振り返る「覚悟は多くありますし、倒したい」
2019年12月以来の日本代表招集となったサンフレッチェ広島のDF佐々木翔が取材に応対した。
佐々木が最後に日本代表でプレーしたのは、2019年のEAFF E-1 サッカー選手権2019。決勝の韓国代表戦が最後だ。
それ以来の招集となった佐々木は韓国代表戦について「非常に多くの歴史的なことがあると思いますが、個人としては前回タイトルがかかっている試合で負けています」とコメント。「リベンジというか、戦うチャンスがあるというのは僕としては非常に嬉しいです。いつになく気合が入る試合です」と語った。
さらに「覚悟は多くありますし、倒したいです。連敗もあると思いますが、日韓戦で相手に必ず勝つことは非常に大事だと思うので、目の前の一戦を勝ちたいと思います」とコメント。現在韓国相手に連敗中の日本だが、それを止めたいと意欲を語った。
そのE-1決勝の韓国戦では押し込まれる展開が続き、0-1で敗戦。優勝を目前で逃すこととなった。
改めて韓国戦を振り返り、「ロングボールを放り込んできたイメージがありました。コンパクトに守れていたと思いますが、最後のところ、一歩の寄せや球際のところはもっともっと要求していかないといけません。気持ちを前面に出して戦う部分がもっとあっても良いと思います」と語り、日本が残した課題について語った。
国内組が多く出場した親善試合では、このところ結果が出ていない。佐々木はその点について「僕の中でもベネズエラ戦と韓国との決勝では非常に悔しい思いをしましたし、あの経験を糧に成長したからこそ選ばれたと思います」とコメント。「Jリーグで良いプレーをしても、代表で良いプレーをしないと意味がないので、韓国戦で良い結果を出してアピールしたいと思います」と語り、日本代表として結果を残したいと語った。
昨年の10月と11月のヨーロッパ遠征では、新型コロナウイルスの影響もあり、国内組は招集の候補に挙がっていなかった。当時については「まずは代表戦があること自体がコロナ禍では難しいことだと思いました。試合が行われることが嬉しく、日本代表が結果を出すことを願っていました」とコメント。「そこには多くの感情はなく、全力で応援していました」と選ばれない時は応援するというスタンスを明かした。
その一方で、今回は招集を受けたが「国内組が多く選ばれてプレーする機会があるとは思っていなかったので、選ばれたときは率直に嬉しかったです」とコメント。「リーグでのアピールするだけでは意味がないので、代表で自分の良さを出せればと思います」と改めて、代表での結果を求めたいと意気込んだ。
試合に出場した場合に見せたいポイントは「良さは守備だと思うので、人に負けない、強さを出すことです」とコメント。「それが出せなければ僕が呼ばれている価値を失うことだと思うので、最低限として良さを出していきたいです」とし、「ポジションやシステムがどうなるかは分かりませんが、自分の良さを出していきたいと思います」と、どのポジションでも強みを出したいとした。
今回の日本代表には、2014年に在籍していたヴァンフォーレ甲府でチームメイトだったMF稲垣祥(現名古屋グランパス)とFW伊東純也(ヘンク)が招集されている。チームメイトになることについては「率直に嬉しいです。一緒になっていた仲間がこういった場所で、仲間として一緒になることは嬉しいです」とコメントした。また稲垣とは広島でもチームメイトだったが、「彼の良さは守備の強度だったり、運動量、そしてゴール前でのミドルシュートは広島にいた時から彼の良さで、両足でもパンチのあるシュートが打てて、守備も広範囲を守れて、移籍して寂しいです」とコメント。高く能力を評価した。
今回は韓国代表戦の後に、モンゴル代表とのカタール・ワールドカップ アジア2次予選がある。突破が決まる可能性もある大事な試合だが、「もちろんその気持ちは大きいです。今後自分がどう選ばれてどう進むかはわからないですが、日本が前に先に進む上では非常に重要だと思います」とコメント。「勝って次に繋げていく、チームの成長のために重要だと思います」と強い意気込みを語った。
日本代表初招集・川辺駿の決勝弾でサンフレッチェ広島が無敗維持。サガン鳥栖は6戦無失点【J1第6節結果】
ともに今季未勝利の徳島ヴォルティスと横浜FCはお互い初勝利を目指して激突。前半42分には徳島の右サイド・岸本武流からのクロスをクリアしようとした杉本竜士のヘディングがオウンゴールとなってしまい、ホームの徳島が先制する。
58分には左CKから瀬古樹の上げたクロスに袴田裕太郎が高い打点のヘディングで合わせて横浜FCが1-1の同点ゴール。だが73分にはカウンターから宮代大聖のゴールで徳島が再び勝ち越し、そのまま2-1で今季初白星を挙げた。横浜FCは開幕6連敗。
開幕5試合無失点と好調なサガン鳥栖と、昇格後初勝利から2連勝と上り調子のアビスパ福岡は九州ダービーで激突。鳥栖は前半から優位に進めながらもゴールを奪えずスコアレスで折り返す。
68分には鳥栖の飯野七聖からのクロスに合わせた本田風智のヘディング弾がネットを揺らしたが、飯野がオフサイドだったと判定されノーゴール。最後までゴールは生まれずスコアレスドローに終わった。
大分トリニータ対サンフレッチェ広島戦は、広島のドウグラス・ヴィエイラのヘディングがクロスバーを叩く場面もあったが前半はともに無得点。後半立ち上がりの52分には三竿雄斗からのクロスに長沢駿がヘディングで合わせ、大分が先制点を奪った。
広島も66分、左サイドの茶島雄介からのクロスに合わせた青山敏弘のヘディングがGKの頭上を抜くゴールとなって1-1の同点に。さらに87分、速攻から今津佑太のスルーパスを受けた川辺駿がGKの股間を抜くシュートで逆転弾。後半アディショナルタイムには鮎川峻もゴールを加えて3-1とした。日本代表初招集を受けた川辺の今季初ゴールが決勝点となり、広島が今季無敗を維持して2連勝を飾っている。
【了】
サンフレッチェ広島F.Cユースが鹿島アントラーズユースを下しサニックス杯制す!
3月21日、高体連とJクラブユース勢の強豪12チームが出場している「サニックス杯ユースサッカー大会2021」の順位決定戦が行われた。
優勝決定戦ではグループA1位のサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)と5戦5勝18得点2失点でのグループB1位通過となった鹿島アントラーズユース(茨城)が激突し3-2でサンフレッチェ広島F.Cユースが逆転勝ちをおさめ優勝を果たした。得失点差でグループA1位通過を逃したサガン鳥栖U-18(佐賀)は3位決定戦で矢板中央(栃木)を2-0で下した。5位決定戦ではグループA3位の青森山田(青森)が後半に一挙4得点を挙げグループB3位の大分トリニータU-18(大分)に逆転勝ちした。順位決定戦の試合結果は以下の通り。【順位決定戦試合結果】
▽11位決定戦
帝京長岡 1-3 山梨学院
▽9位決定戦
東海大福岡 3-1 佐賀東
▽7位決定戦
国見 1-3 東福岡
▽5位決定戦
青森山田 4-1 大分トリニータU-18
▽3位決定戦
サガン鳥栖U-18 2-0 矢板中央
▽決勝
サンフレッチェ広島F.Cユース 3-2 鹿島アントラーズユース
片野坂マジックに翻ろうされた昨季。サンフレッチェが試練の大分戦に臨む
サンフレッチェ広島から川辺駿が初代表入り、佐々木翔も…さらにあの選手も!3月30日千葉でW杯2次予選モンゴル戦
日本サッカー協会は3月18日、国際親善試合の韓国戦(25日、横浜・日産スタジアム)とワールドカップアジア2次予選モンゴル戦(30日、千葉・フクダ電子アリーナ)に臨む日本代表23人を発表した。
初選出は8人でサンフレッチェ広島からはMF川辺駿に白羽の矢が立った。
また、サンフレッチェ広島はDF佐々木翔も選出された。こちらはすでに国際Aマッチ9試合に出場している。
なお、FWではサンフレッチェ広島MF浅野雄也の兄、浅野拓磨(FKパルチザン・ベオグラード)も選出された。
さらに付け加えるなら同じく初選出のGK前川黛也(ヴィッセル神戸)の父親は、初代のサンフレッチェ広島メンバーのひとり前川和也氏(FCバイエルン ツネイシ総監督兼U−18監督)で言わずと知れた森保一監督の元チームメート。
前川氏は、森保一監督とともに1992年、こけら落しとなった広島ビッグアーチ(現エディオンスタジアム広島)のピッチに立ち、アジアカップ優勝にも貢献した。
佐々木翔コメント
日本代表に選ばれて光栄です。結果が求められる戦いなので、チームの勝利のために合宿から全力を尽くしたいと思います。応援をよろしくお願いします。
川辺駿コメント
日本代表はサッカーを始めた時からの夢だったので、素直に嬉しいです。これまでやってきたことが評価されて選ばれたと思うので、日本代表でも自分の力を100%出したいと思います。また、レベルの高い選手とプレーできるので、少しでも吸収できるように、そして試合のピッチに立てるように頑張ります。応援をよろしくお願いします。
広島川辺が初代表「サッカー始めた時から夢だった」
サンフレッチェ広島は18日、DF佐々木翔(31)とMF川辺駿(25)が日本代表メンバーに選出されたと発表した。センターバックの佐々木は既に国際Aマッチ9試合を経験した常連組だが、ボランチの川辺は待望の初選出。
佐々木はクラブを通じて「日本代表に選ばれて光栄です。結果が求められる戦いなので、チームの勝利のために合宿から全力を尽くしたい」などとコメント。
広島ユース出身でジュビロ磐田へ期限付き移籍も経験した川辺は、3列目からの攻撃参加が得意。森保監督も同じ広島のボランチとして活躍し、日本代表入りした経緯も同じ。クラブを通じて「日本代表はサッカーを始めた時からの夢だったので、素直にうれしい。これまでやってきたことが評価されて選ばれたと思うので、日本代表でも自分の力を100%出したい」などとコメントした。
“サンフレッチェの守護神”大迫敬介がU-24日本代表に選出
広島「チャレンジ大使」にJAXA津田氏が就任
サンフレッチェ広島は19日、「サンフレッチェ夢・チャレンジ大使」にJAXA(宇宙航空研究開発機構)「はやぶさ2プロジェクト」マネジャーで、広島・安芸高田市生まれの津田雄一氏(45)が就任したと発表した。
同大使は「夢を追いかけること」「チャレンジすること」「国際平和」の大切さを、クラブとともに発信していく役目になる。
津田氏は広島の練習拠点である安芸高田市生まれであり、クラブの仙田社長が就任を打診。クラブの目指すスポーツ振興を通した青少年育成及び国際親善、サッカーにおける「挑戦」「努力」「チームワーク」「困難の克服」という、宇宙開発と共通の価値観に津田氏が賛同し、大使就任が決まったという。
世界で初めて小惑星内部の岩石の採取に成功したJAXAの探査機「はやぶさ2」は、20年12月に小惑星の岩石を格納したカプセルとともに地球に帰還し、世界の話題になっていた。
津田氏は「大使の依頼が届く前から、私は広島を応援しておりました」などと自己紹介し「広島の目指すスポーツ振興を通した青少年教育及び国際親善や、サッカーにおける挑戦、努力、チームワーク、困難の克服などの宇宙開発と共通の価値観に賛同しました」などと、熱いコメントを寄せている。
復帰した広島ユースの新10番FW棚田遼。ゴールを、「コイツ、何かやるんだろうな」というプレーを
大会初日(13日)の対戦相手は20年クラブユース選手権優勝のサガン鳥栖U-18と2年前のプレミアリーグ覇者である青森山田高。「(この2チームとの対戦は)意識していて、鳥栖に1試合目勝てて、山田は楽しみにしていたんですけれども、思っていた通り競り合いとか強くて簡単には行かない試合で。凄く楽しかったんですけれども、結果的に負けて悔しかったですね」。1勝1分(1PK負け)という結果には満足していなかったが、棚田にとってユース年代のトップチーム相手の2試合は手応えを得る戦いだったようだ。
「体力的には最後の方バテてしまったりしたんですけれども、身体のキレとかはだいぶ戻って来ていると思います」。離脱中に筋トレや体幹トレ、そして4バックへのフォーメーション変更に対応できるように映像で学習。我慢の時期に得たものも表現していた。
鳥栖U-18戦では鋭い仕掛けを繰り返し、青森山田戦では高速カウンターから決定機を迎えるなど存在感のある動きを見せた。そして、19日の東海大福岡高(福岡)戦では1ゴール1アシストの活躍。本人もコメントしたように、これまでも大舞台で発揮してきた鋭いドリブルのキレはさらにスケールアップできているようだ。
「体幹とかやってきて、キレとかスピードとかが増したので、より磨きをかけたドリブルとか活かしてエースとしてしっかりと点を獲って活躍したいと思います。サポーターの皆さんには自分の特長はキレのある、スピードのあるドリブルなので、持った時に『コイツ、何かやるんだろうな』と思われたいし、何かして、突破して、ゴールまで行くのでそこを見て欲しいですね」
棚田は、広島ジュニアユース時代の18年日本クラブユース選手権(U-15)大会でチームを日本一へ導いてMVP受賞。高校1年時には国体でゴールを連発するなど広島県選抜の準優勝に貢献し、U-16日本代表にも選出されている。2年時にはスーパープリンスリーグ中国でスタメンを務めて得点を重ねていたが、10月に離脱。そのままシーズンを終えることになった。思うようにサッカーをすることができなかった昨年から、勝負の3年目。広島ユースの攻撃陣にはFW高柳英二郎(新3年)やFW森夲空斗(新3年)ら特長のある選手たちが揃うが、棚田はエースの自覚を持って活躍し、トップ昇格を果たす一年にする。
「自分は自信を持って、怪我していた分を取り戻すじゃないですけれども、時間がないので、ここからしっかりとアピールしてトップに行けるようにしていきたい」。4月4日初戦のプレミアリーグWESTでの目標は「エースとして2桁は当たり前で15以上、18……。毎試合決めれるくらいに」。チームのために運動量を増やし、より守備をすることも目標。ここから焦ることなくコンディションを上げて、公式戦で「コイツ、何かやるんだろうな」というプレーをする。
(取材・文 吉田太郎)
トップ同様4バック採用の広島ユースを支えるCB光廣健利の声、サニックス杯で自信得る戦い
広島ユースは新シーズンからトップチームの4バック移行に合わせる形で3-6-1から4バックの新ステムにチャレンジ。取り組んできたことがプレミアリーグ勢などの強豪相手にできるかどうかテストした。
大会初日は高田哲也監督が「コンパクトにして、スライドも上手くできていた」と頷く内容の守備で鳥栖U-18を完封した。1点リードの後半は慣れた3バックへ戻して逃げ切るプランもあったようだが、経験値を高めるために4バックを継続。攻撃面でも青森山田戦を含めて相手の強烈なプレッシャーをMF池田柚生(新3年)やMF西村岳(新3年)、10番FW棚田遼(新3年)らが剥がして前進して見せるなど内容のある2試合だった。光廣は「(チームとしても)自信になったと思います」。2日目もFW高柳英二郎(新3年)の3得点などによって東海大福岡高(福岡)を5-0で破り、新生・広島ユースは強さを示している。
DFラインのキーマンはDF光廣健利主将(新3年=広島ジュニアユース出身)だ。昨年は3バックの中央に位置していたが、今年はCBを任されている。新システムにチャレンジするチームにとって、特長のコーチングでチームを動かすことのできる彼の存在は重要。注意深く状況を見極め、声で4バックやチーム全体のバランスを維持している。
光廣は自分の役割を理解。「自分の声でコントロールしてチームを動かすというところは凄く大事かなと思っていて、それがあるか無いかでチームの雰囲気も変わってくると思いますし、それが無ければ自分でもチームが回らないというのはあるので、声は大事だなと思います」。両WBも含めて5人で守っていたスペースを今年は4人で守る。スライドの連続は各選手の体力面の負担や、守備範囲も大きくなるが、指揮官が「(ピッチの)先生ですからね。気持ちの強い子」と評する主将は自分の声でプレー、メンタル面でもサポートしていく構えだ。
光廣は登録171cm。今年は全体的に大柄な選手が少なく、青森山田戦では空中戦で苦戦するシーンも見られた。だが、パートナーのCB豊田将大(新3年)とチャレンジアンドカバーを徹底。「競ったあとのセカンドボールが大事になってくるので、際のところで身長が低い分、負けたらいけないと思っています」というCBは際の戦いで絶対に相手を上回り、ゴールを守り抜く。
昨年はスーパープリンスリーグ中国を圧倒的な強さで優勝。だが、日本一を目指したクラブユース選手権では準優勝のFC東京U-18相手に15本のシュート(FC東京は5本)を放ちながらも0-1で敗れている。「(特に守備の堅いチーム相手でも)破れるようにならないといけない」と高田監督。サニックス杯初日は決定機を増やしながらも勝ち切れない試合があっただけに、今後はより決め切る、勝ち切るという部分に注力していく。
プレミアリーグWESTは4月4日が初戦。光廣は「ハードな日程の中でもチーム全員で、誰がサブから入ってきてもやることは変わらないようにしながら層を厚くして、目標はファイナルなのでファイナルで優勝したいと思います。個人の目標としてはトップというのは凄く意識していて、トップに昇格する上で(各大会の)優勝というのはとても大きなことになると思う。トップ昇格を意識して、優勝を目指していきたい」と誓った。個人の目標とチームの目標の両方を果たすために結果にこだわる。
(取材・文 吉田太郎)
広島GK大迫「貴重な試合。自分のチカラ示したい」
サンフレッチェ広島は19日、U-24日本代表メンバーにGK大迫敬介(21)が選出されたと発表した。東京オリンピック(五輪)を目指すチームで、早くから正守護神の最有力候補として期待されてきた。
大迫はクラブを通して「メンバーに選んでいただき、大変うれしく思います。東京五輪から逆算しても、貴重な試合になると思うので、チームで発揮しているパフォーマンスを代表でも発揮し、自分のチカラを示したい。応援よろしくお願いします」などとコメントした。
今季は開幕から全5試合にフル出場し、広島は2勝3分けで不敗を守る好調を維持している。
セットプレーから荒木! 清水を1-0で下した広島が開幕5戦無敗
J1第5節が17日に行われ、7位サンフレッチェ広島はホームで8位清水エスパルスに1-0で勝利した。後半14分にセットプレーからDF荒木隼人が決勝点を記録。広島は2試合ぶりの白星を手にし、開幕からの無敗を5試合(2勝3分)に伸ばした。
広島は立ち上がりからテンポよくボールを回し、相手ゴールに迫っていく。前半29分、左サイドのFW浅野雄也が縦に仕掛け、左足でクロスを供給。ファーのMF柏好文が右足のボレーで合わせるも、ゴール右に外れる。対する清水も同32分、PA左外のDF原輝綺のクロスからFW中山克広がヘディングシュートを放つが、ゴール左に外れて先制とはならない。
広島はキレのある動きを見せる浅野を中心にチャンスを作ると、前半44分に決定機を迎える。MF川辺駿のパスからPA内右のDF今津佑太が折り返し、ゴール前の浅野が反応。しかし、至近距離から右足のヒールで押し込もうとしたボールは、前節の鳥栖戦(△0-0)でビッグセーブを連発したGK権田修一に弾き出された。
それでも広島は後半14分に均衡を破る。左CKからキッカーのMF森島司が右足でクロス。ファーの今津がヘディングで折り返し、さらにDF東俊希が頭でコースを変える。これを中央の荒木が右足でゴール右に押し込み、今季初得点を挙げた。
後半31分には途中出場のFWジュニオール・サントスがドリブルでPA内左に進入し、ニアの上を狙って左足でシュート。だが、クロスバーに当たってしまう。広島は追加点こそ奪えなかったものの、1-0で逃げ切りに成功した。一方、清水は2試合ぶりの黒星。リーグ戦4試合未勝利(2分2敗)となった。
京都産業大新入部員に広島ユースFW菅野や鳥栖U-18MF石原、FW中田、GK中村、FW新川ら
FW菅野翔斗(サンフレッチェ広島ユース)は、20年のスーパープリンスリーグ中国で18ゴールを挙げて得点王に輝いたストライカー。FW中田樹音(岡山学芸館高)は岡山U-18時代の19年にプリンスリーグ中国で得点王を獲得。こちらも動き出しなどに秀でた点取り屋だ。
DF大串昇平(ガンバ大阪ユース)は、19年にJ3で10試合に出場している元U-16日本代表SB。MF城水晃太(サンフレッチェ広島ユース)はDFラインでも力を発揮する元U-15日本代表候補だ。MF石原央羅はサガン鳥栖U-18のスーパーサブとして、日本クラブユース選手権決勝で1ゴール1アシストの活躍。日本一に貢献している。
GK中村青(京都橘高)は2年時のインターハイで大会優秀選手に選出されている実力派の守護神。1対1やシュートストップを特長とするGK林憲太朗(滝川二高)も京産大へ進学する。FW新川翔太は創成館高(長崎)の10番を背負い、全国初出場に貢献した大型ストライカー。鋭い仕掛けや抜け出し、献身性を持つFW坂本充(大津高)、滋賀県選抜として国体に出場しているMF松浦蒼波(京都橘高)も入部予定リストに名を連ねている。
林憲太朗(滝川二高)
▼DF
大串昇平(ガンバ大阪ユース)
▼MF
松浦蒼波(京都橘高)
城水晃太(サンフレッチェ広島ユース)
石原央羅(サガン鳥栖U-18)
▼FW
坂本充(大津高)
新川翔太(創成館高)
中田樹音(岡山学芸館高)
菅野翔斗(サンフレッチェ広島ユース)
「彼で大丈夫なのか?」。若手抜擢の裏側で何が? GKコーチが明かす大迫敬介の秘話
大迫敬介を1番手にしたことで生じた周囲の反応
2019年、澤村はサンフレッチェ広島のゴールキーパーコーチに就任した。指導者の立場かもしれないが、澤村にとってそれは念願だったJ1の舞台だった。林卓人、中林洋次、廣永遼太郎、そして大迫敬介の4人体制でシーズンを迎えた。
最年長の林は経験豊富で自己発信力に優れ、強いメンタリティを持ったゴールキーパーだった。中林は市立船橋高校からプロ入りし20代半ばまでなかなか出場機会に恵まれなかったが、3チーム目の移籍先J2ファジアーノ岡山でレギュラーを獲得すると200試合以上に出場し、林と正ゴールキーパーの座を争うほどキャリアを積み上げていた。
廣永は世代代表として2007年のU-17W杯に出場し、長身かつストロングポイントがフットプレーという現代サッカーに要求されるスキルを備え、J1のトップレベルと張り合えるだけの力を持っていた。こうした強者の中から大抜擢されたのが大迫だった。
「ロアッソとはまったく別でした」
語気を強めて澤村はサンフレッチェ時代を振り返る。サンフレッチェはJ1で優勝経験のあるクラブであり、当然サポーターもそれを知っている。優勝争いに顔を出さなくても中位以上の順位はキープする力があるオリジナル10のクラブだった。そこに身を投じて澤村が感じたことは、「まるで違う。これはもう本当に別の世界に来てしまった、と思いました」。
ただ、それは澤村自身が目指していたところであり、大きなやりがいとなった。Jリーグ、それもJ1とは、日本で最高峰のリーグなのだ。「もっと指導力があれば、もっと良い取り組みができたと思う」と今でも振り返ることがあるという。
「例えば500試合経験している卓人に対して、一体僕が何を伝えられるんだろうかと思いました。実際、難しいことが多かった。何を話せたかと聞かれれば、選手としての悩みや僕自身がわかる範囲のことには答えられたとは思います。卓人が何を望んでいるのか? 今、何に取り組みたいのか? どんな不安を抱えているのか?
2019年、卓人は持病の腰痛からのスタートでした。2018年は活躍しましたが、疲労が抜けないままゴールキーパーの指導者ライセンスを取りに行っていたんです。講習会場が固い人工芝だったようで、少なからずそれも関係していたと思います。キャンプインした当初は動けていましたが、椎間板ヘルニアで長期離脱した経験を持っていて、徐々に腰が重くなってそれがかばい切れなくなってしまったようでした」
近年はゴールキーパーに限らず、現役中に指導者ライセンス取得のための講座に参加する選手も増えている。指導者ライセンス講習では受講生自身がフィールドプレーヤーとなり、他の受講生の指導実践の手伝いをする。それがゴールキーパーのライセンス講習であっても、受講者はフィールドプレーをしなければならない。不慣れなフィールドプレーをするということは、予想以上に身体に大きな負担になる。
後戻りのできない選択で…
林もこうしたことが要因のひとつとなり、タイミング悪くキャンプ中に持病の腰痛という形で出てしまい、出鼻をくじかれてしまった。林と正ポジション争いをしている中林は、この時を逃さぬようにと躍起になった。当然、廣永の目の色も変わった。ところ変われば人が変わる。澤村はそれを目の当たりにした。そこにはロアッソで見たような仲良しグループは存在していなかった。
「大迫も目の色を変えてやっていました。練習でそれを見れば、(今、試合で使うなら)明らかに大迫だというのは、僕には確信できました。それでACLのプレーオフ初戦にスタートから大迫で行くとなった時、『(若い)大迫で大丈夫なのか?』という声が聞こえてきました。2018年、広島は9月の中旬から勝てていなかったんです。実際、コーチ陣からも『澤さん、大丈夫? 敬介で』と言われました。
でも『誰が良いんだ? 正直に言ってくれ』とジョウさんが腹を括ってくれて、他のスタッフも『俺も敬介がいいと思う』と後押ししてくれました。若い大迫の起用で他の選手との関係の扱いは難しかったですが、僕もコーチとして大迫を選んだことへの迷いはありませんでした」
大迫の開幕からの起用に、シーズンスタートはチームも不安視していたが、後戻りはできない選択だった。スポンサーを含めて「失敗は許されない」という目に見えないプレッシャーが増幅していく。開幕が近づくにつれ、澤村自身もこれまで経験してこなかった緊張感に襲われた。
こうしたプレッシャーを「苦手だし、嫌い」と言い切る澤村だが、過去に味わったことのない空気、圧力がかかる経験をしたことは、その後、澤村自身の指導者としての経験値、選手指導のステージを上げる要因となっていった。
(構成:吉沢康一)
澤村公康(さわむら・きみやす)
1971年12 月19日生まれ、東京都出身。現役時代は三菱養和SCユース、仙台大学でプレー。1995年に鳥栖フューチャーズの育成GKコーチとして指導者のキャリアを開始。その後はブレイズ熊本(育成)、大津高校、日本高校選抜、浦和レッドダイヤモンズ(育成)、女子日本代表、川崎フロンターレ(育成)、青山学院大学でGKコーチを歴任。2012年から2014年まで教員として浜松開誠館中学校・高校でGKを指導。2015 年から2018 年までロアッソ熊本、2019 年はサンフレッチェ広島でトップチームのGKコーチを務めた。現在は代表を務めるGKスクール『ゴーリースキーム』など、さまざまなカテゴリーでGKの育成、指導にあたっている。著書に『ジュニアからシニアまでサッカーが楽しくなる攻撃的GK論』(ベースボール・マガジン社)、『守護神育成トレーニング ゴールキーパー専属コーチが伝える! チームを守る全てがここにある!』(スタジオタッククリエイティブ)、『ゴールキーパー「超」専門講座』(東邦出版)、2021 年3 月 17日に『GKコーチ原本 “先手を取るGKマインド”の育て方』をカンゼンから刊行
就任1年目の言葉で紐解く、サンフレッチェ城福浩監督の思考Vol.2
広島MF、ワンタッチで相手置き去りの股抜きドリブルに称賛 「右利きのエジル」
サンフレッチェ広島は17日、ホームでのJ1リーグ第5節で清水エスパルスと対戦する。そのなかで、Jリーグ公式ツイッターは前節・鹿島アントラーズ戦(1-1)でMF川辺駿が披露した股抜きドリブルを取り上げ、ファンからも「右利きのエジル」といった声が上がっている。
開幕3試合で1勝2分だった広島は、13日に行われた敵地でのリーグ第4節で鹿島と対戦。前半30分にMF浅野雄也の豪快なミドルが決まって先制したが、後半に同点に追いつかれ、勝ち点1の獲得にとどまった。
その一戦で、Jリーグ公式ツイッターがピックアップしたのが、過去2年連続で全試合に出場している川辺のプレーだ。
1点リードで迎えた前半35分、敵陣右サイドでボールを持った川辺は、チェックに来た鹿島MF三竿健斗相手にワンタッチで股抜きを決めて置き去りに。そのままファーサイドにクロスを上げ、走り込んできたDF東俊希がボレーシュートを放った。
ダイレクトで合わせた一撃はGK沖悠哉の正面に飛んでしまい、ゴールとはならなかったが、Jリーグ公式ツイッターは「サンフレッチェ広島の川辺駿選手が股抜きで相手を交わすと、キーパーもディフェンスも出られないコースにクロスを送りチャンスを創出」と言及。ファンからも「ほんと上手すぎ」「すごいプレー」「右利きのエジル」「得点決まってたら、さらによかった」といった声が上がっていた。
クラブレジェンドの森﨑和幸氏(現・広島クラブ・リレーションズ・マネージャー)がつけていた「8番」を昨季から受け継いだ川辺。これまで以上にチームに欠かせない働きを見せている。
就任1年目の言葉で紐解く、サンフレッチェ城福浩監督の思考
鹿児島がDFイヨハ理ヘンリーの負傷を発表…右大腿直筋肉離れで約10週間の離脱
鹿児島ユナイテッドFCは15日、DFイヨハ理ヘンリーの負傷について発表した。
同クラブによると、イヨハ理ヘンリーは2月27日に行われたトレーニング中に負傷。鹿児島市内の病院で検査を受けた結果、右大腿直筋肉離れと診断されたことを発表した。なお、治療にかかる期間は約10週間とあわせて伝えている。
1998年生まれの同選手は、サンフレッチェ広島のユース出身。2017年からトップチームに昇格し、翌年からはFC岐阜で武者修行。キャリアでは、明治安田生命J2リーグ通算17試合出場。昨シーズンはJ3リーグで24試合出場1得点を記録し、今シーズンから鹿児島にローンで加入している。
サンフレッチェ、課題解決の糸口が見えず。だが浅野拓磨の弟・雄也は希望の光
昨季は優勝争いに加わることができないまま8位でシーズンを終えたサンフレッチェ広島だったが、個人的に今季のこのチームには小さくない期待感を抱いていた。
3−4−2−1から4−2−3−1にシステムを変え、より攻撃的なチームへと進化を遂げようとする姿勢を示していたし、経験値を高めた森島司や浅野雄也らのさらなる飛躍も望まれた。そして、なによりジュニオール・サントスの加入が大きい。
昨季、横浜F・マリノスで見せたパフォーマンスは圧巻だった。22試合で13得点という成績もさることながら、驚きなのは圧倒的なスキルの高さだ。速さがあり、強さもあり、テクニックもある。機動力と献身性も備えるので、高い位置での守備が求められる広島に打ってつけの人材と言えた。
ところが、強い風と雨が降りつけた鹿島アントラーズのアウェーゲームに、このストライカーはケガのため不在だった。そして新たなエースを欠いた広島は、攻撃的とは程遠い姿を晒してしまうのだ。
もちろん、ジュニオール・サントスの不在が痛かったのはたしか。開幕2試合連続ゴールと早くも結果を出している得点源を欠けば、攻撃性が薄まるのは致し方ない。
ただし、原因はそれだけではないだろう。30分に浅野のゴラッソで先制するまではよかったが、それ以降、重心が下がって後方で耐えしのぎ、ただ長いボールを前線に蹴り出すことしかできなくなってしまった。その戦いぶりは「ひとつのチームはサッカーをしようとして、ひとつのチームはサッカーをしていなかった」と、鹿島のザーゴ監督からも皮肉られるほど。
当然、リードしているのだから、勝つためには守りを固めるのも戦略である。しかし、あまりにも早い時間帯から守勢に回れば、耐えきれなくなるのは必然だ。後半はまさに防戦一方となり、69分に失点し、1−1の引き分けに終わっている。
今季の広島はこの鹿島戦も含め、開幕からすべての試合で先制している。しかし、逃げ切れたのは前節の北海道コンサドーレ札幌戦の1試合のみ。ベガルタ仙台との開幕戦では、数的優位を手にしながらも土壇場で追いつかれ、第2節の横浜FM戦では2点のリードを守り切れなかった。
「鹿島の試合の入りは非常にいいので、そこに負けないように我々もいい入りができた。今季は入りは悪くない」と城福浩監督が振り返るように、いい形で試合に入り、先制点を奪えているのは好材料ではある。
しかし、次第に消極的となってボールを前に運べなくなるのは、相手が退場者を出した仙台戦を除けば、何とか逃げ切った札幌戦も含めてすべてが同じ展開である。
「守備の時間が長いと危ないシーンも出てくる。もう少し相手陣内でボールが持てるような状況を作れるようにしないといけない」
指揮官は課題を認識しているが、連戦が続くなか、うまく修正できていないのが現実だろう。
看過できないのは、被シュートの多さだ。札幌戦、鹿島戦と2試合連続で21本のシュートを浴びている。
逆の見方をすれば、「よくぞ耐えきれた」とも言える。GKの大迫敬介をはじめ、CBの佐々木翔、荒木隼人、あるいは新加入の今津佑太も含め、守備陣の実力はリーグ屈指だろう。だからこそ、求められるのは攻撃の時間を増やすことだが、現時点ではその課題に解決の糸口は見えていない。
広島の狙いとしては、まずシンプルに前に蹴り込んで、相手のラインを下げる。その後の選択肢としては、以下の3つになるだろう。
(1)CFのドウグラス・ヴィエイラが収める。
(2)セカンドボールを回収する。
(3)高い位置からプレスをかけてショートカウンターに持ち込む。
何とか敵陣で試合を運びたい意図は見えるが、セカンドボールが拾えない。あるいはプレスのハマりが悪ければ、相手にボールを持たれ、必然として押し込まれることとなる。押し込まれれば、後方で耐えるしかなくなり、両サイドハーフも最終ラインに組み込まれてしまう。
鹿島戦では、6バックのように守る時間帯も見られた。そのポジションを担った森島も、エゼキエウも、目立ったのは攻撃ではなく、むしろ守備面。前の人数を増やすことを目的としたシステム変更は、現時点ではうまくいっていない。
そんななかでポジティブな材料を探すなら、浅野の存在だろう。
鋭い突破が武器のサイドアタッカーだが、ジュニオール・サントスが不在だったこの試合ではトップ下としてプレー。スピードを生かした裏抜けや、狭い局面でも失わないドリブルで局面を切り拓き、得意とするエリアから強烈な一撃も叩き込んでいる。
「一番はゴールを意識しています」と本人が口にするように、得点に対する意識も高まっている。24歳のアタッカーが兄・浅野拓磨(現パルチザン)のようなブレイクを実現すれば、広島の未来には希望の光が差し込んでくるはずだ。
いい状態ではないにもかかわらず、ここまで負けていないことも前向きに捉えられるかもしれない。課題が明白なぶん、修正も図りやすいだろう。新たなチャレンジには相応の時間がかかるもの。その意味で、期待感はまだ薄らいではいない。
“4戦無敗”の広島の現状をどう評価する? 鹿島戦は追いつかれてドローだったが…
J1リーグ第4節、鹿島アントラーズの敵地に乗り込んだサンフレッチェ広島は、30分に浅野雄也の豪快ミドルで先制も、69分に失点。その後は両チームともスコアを動かせず、ドロー決着となった。
広島はここまで4試合を消化して1勝3分の戦績。ベガルタ仙台との開幕戦は1-1、続く横浜F・マリノス戦は3-3、前節の北海道コンサドーレ札幌戦は2-1で勝利。鹿島戦を含め、3つの引き分けはいずれもリードを奪いながら追いつかれたもの。逆転を許さないしぶとさはあるが、勝ち切れないもどかしさもある。
試合後の会見で城福浩監督は「鹿島のアウェーで勝点を取って帰ることは簡単ではない」と述べたうえで「勝点1を持ち帰れたことを喜び合いたいし、評価したい」とチームの戦いぶりを称える。一方で「追加点を取るチャンスがあったことと、失点をゼロで抑えられなかったところが、勝点3を取れなかった原因でもある」とも。
シュート数は6対21。守勢に回る時間が長く、タフなゲームだった。指揮官は「守備の時間が長いとどうしても危ないシーンが出てくるので、相手陣でボールを持てる状況を前半からもう少し作れると、もっと良い試合ができる」と見通しを立てる。
開幕から失点が続いているのも懸念材料のひとつだ。それでも、だ。現実としてひとつの黒星もない。その点はポジティブに受け止めてもいいはずだ。
4戦無敗。しかも今は連戦中でもある。鹿島戦のドローについて報道陣から「前向きに考えてもいいのでは?」と問われた浅野は、次のように応じる。
「自分も、そう思っていいんじゃないかと思います。まだ負けていないので。それはプラスのことですし、耐えている時間が長ければ、自分たちの流れは絶対にくる。あとは耐えるだけかなと思います」
城福監督も「勝点への執念を全員で見せられたことは大きな収穫。必ず次につながっていく」と言葉に力をこめる。次節は中3日で迎えるホームでの清水エスパルス戦。現時点で唯一の勝利(札幌戦)もホームで挙げている。良い流れを継続したい。
構成●サッカーダイジェストweb編集部
まさにスーパーゴール 広島MF浅野、“迷いゼロ”の豪快20mミドル弾に反響
サンフレッチェ広島は13日、J1リーグ第4節・鹿島アントラーズ戦で1-1と引き分け、敵地で勝ち点1を手にした。所属2年目のMF浅野雄也が豪快な一撃で今季初得点を挙げ、クラブも「スーパーゴール」と称している。
2試合連続でスタメンに入った浅野は、0-0で迎えた前半30分に魅せる。最終ラインからのロングフィードをFWドウグラス・ヴィエイラが相手と競り合い、頭で浅野へ落とす。浅野は素早く反転してゴールに正対すると、ペナルティーアーク後方から迷わず左足を一閃。シュートは相手DFをかすめてわずかにコースが変わり、ゴール左上隅に突き刺さった。
浅野はこれが嬉しい今季初得点。広島はクラブ公式ツイッターで「スーパーゴール」と称賛。ファンからも「上手い」「素晴らしい」といった声が上がった。
後半に鹿島に追いつかれて2連勝とはならなかったが、今季ゴールを量産している兄の日本代表FW浅野拓磨(パルチザン)に負けない輝きを放ってみせた。
「自分はなにやってんだ」 日本一の広島ユースで“10番”、病に冒された20歳の今
久保建英らと年代別代表で共闘、元広島ユースFW桂陸人の“その後”
2年3カ月前の2018年末、サンフレッチェ広島ユースは高校年代の日本一に立った。当時、チームのエースナンバー「10」を背負っていたFW桂陸人は、高校卒業後にプロ入りを目指して順天堂大学へ進学。さらなる成長を思い描いていた矢先、病に冒された。「自分はなにやってんだ」。同年代の仲間が活躍する姿を横目に、サッカーへ打ち込めない日々を過ごしてきた20歳の声を訊いた。(取材・文=Football ZONE web編集部・橋本 啓)
新型コロナ禍による都内の緊急事態宣言が解かれ、感染者数が再び増加に転じていた昨年7月某日、桂は当時の心境を自身のツイッターに綴った。
「僕は今ユース時代から前兆のあった病で、大学に入ってサッカーが思うようにできていません。ユースの同期や同世代の選手が活躍している姿をみて、『自分はなにやってんだ』っていう気持ちに何度もなりました。けどこんな状況でも夢や野望は今でも変わりません。絶対這い上がってやるぞ」
2000年生まれの桂は広島県出身。小学4年次に母親の知り合いから誘いを受け、県内の強豪・広島高陽FCで本格的にサッカーを始めた。
当時から前線のポジションを務め、6年次の全日本少年サッカー大会では県大会優勝を経験。元広島の佐藤寿人やリオネル・メッシ(バルセロナ)に憧れを抱きながら、サッカーに明け暮れる日々を過ごしたそうだ。
「最後だし受けようか」。中学へ上がる際、軽い気持ちで広島ジュニアユースのセレクションを受験。すると、300名近くいた1次選考を通過し、気づけば30人ほどに絞られた3次選考にまで残っていた。
「セレクションの日は結構調子が良くて、手応えもあったんですよね。何日か経って自宅の郵便ポストを見たら合格通知が届いていて、お母さんと2人でめちゃくちゃ喜んだのを覚えています」
足が速くなり、体も強くなった成長期に受けた“記念受験”が見事に合格。そこからは「自分の中でも驚くほど上手くいった」。桂は頬を緩ませながら言う。
「(中学)1年生の時に10番をもらって、2年生からは3年生の全国大会にも出させてもらいました。そこで名が売れて、エリートプログラムとかトレセン、当時のU-15、U-16日本代表にも呼ばれるようになったんです」
年代別代表では、久保建英(ヘタフェ)や菅原由勢(AZ)、鈴木冬一(FCローザンヌ)、瀬古歩夢(セレッソ大阪)、谷晃生(湘南ベルマーレ)、東俊希(広島)ら、東京五輪世代の有望株たちとともに切磋琢磨した。
そうした経験が成長への追い風となり、中学3年の春に早々とユースへの昇格が決定。大半の選手たちが卒業後にユースの寮へ入る準備を進めるなか、桂だけは秋に地元を離れ、ユース選手が通う高校がある安芸高田市の中学へ転入した。
心身の成長を期して進んだはずの大学で、順風だった人生が暗転
ユースでも1年次から試合に出て活躍。3年次の18年末には、高校年代の日本一を決める「高円宮杯U-18プレミアリーグチャンピオンシップ」の舞台に10番をつけて立ち、鹿島アントラーズユースを2-1で下し、悲願の頂点に立った。
そんな順風だった人生が、一気に暗転した。
プロ入りを夢見て、高校卒業後は順天堂大へ。さらなる成長を思い描いていた一方で、桂は広島ユースに所属していた高校2年の時に尿管結石になって以来、腎臓に不安を抱えていた。
何事もなくサッカーに打ち込んでいた1年次のある日、再び尿管結石を発症。しかも、それが何回も続いた。
「病院で調べてもらったら急性腎不全になっている恐れがあると言われて。酷くなると尿が出なかったり、食欲がなかったり、頭が痛くなったりもしますし、きつかったです」
症状は悪化し、トレーニングを断念。1年次の冬頃からは実戦からも遠ざかり、悔しさと焦りを増幅させた。何より辛かったのは、同年代の活躍を目の当たりにすることだった。
「一緒に戦ってきた選手たちが活躍しているし、大学の同期も1年目から試合に出ていて、温度差が生まれてすごく辛かったです。ここまであまり挫折を経験してこなかったので、神様が与えた試練なんだなと思うしかなかったですね」
大きく落胆した桂は、一刻も早く病気を完治させたかった。だが、そこへ追い打ちをかけるように、新型コロナウイルスが猛威を振るった。
大学2年目の春、緊急事態宣言の発令により4月に幕を開けるはずの関東リーグ戦(前期)が夏まで延期。その間に病気の治療に専念するつもりだったが、病院にはコロナ患者が運び込まれ、それどころではなくなった。
桂は病に冒された事実とひたすら向き合うしかなかった。寮の仲間と顔を合わせることが日常だったユース時代とは違い、大学では1人暮らし。自然とネガティブな思いに駆られ、サッカーにまつわる情報をシャットダウンした時期もあったという。
離れて暮らす両親には病気のことを大まかに伝えてはいたものの、詳しくは言わなかった。心配性な母親にも、近況を軽く報告した程度だ。「今、通院してるよ」。電話越しでそう伝えると、我が子の苦しみを察知してか、誰よりも体のことを気遣ってくれた。
病院、大学スタッフに寄り添われ、復帰へと漕ぎ着ける
「皆と自分を比べても意味がない」。桂は腹を括った。
「僕は身長が162センチと体格に恵まれているほうではないんですが、それでもプロで活躍できるんだっていう夢や希望を与えられる存在になりたいなとずっと思ってきたので、もう一度復帰して、やってやろうっていう気持ちしかなかったです」
病気の治療は、食事療法、薬の処方、超音波施術と多岐にわたり、定期的に通院しながら病と向き合った。そんな桂を、病院のスタッフたちは温かく見守ってくれたといい、不安に駆られていた若者の背中をそっと押してくれた。
「担当医の中にサッカー好きな先生がいて、自分のことを知ってくれていたんです。その先生がずっと励ましてくれるんですよ。『大丈夫だから』って。落ち込んでいても前向きな声をかけてくれるスタッフが何人もいたので、通院が苦ではなくなりましたし、コロナで本当に大変だったとは思うんですけど、そういう姿を一切見せずに接してくれて本当に感謝しかないですね」
治療の甲斐あって、昨年9月にはトレーニングへ復帰。通院との兼ね合いから、大学の授業が終わってすぐに始まるトップチームへの参加は時間の関係で難しかった。そんな様子を見て、トップチームの後に練習を始めるセカンドチームへの参加が許されたのだ。
監督やスタッフの協力を得て、コンディションは見る見るうちに上がり、12月にはセカンドチームで約1年ぶりとなる公式戦出場を果たした。
「今日ピッチに帰ってくることが出来ました! 沢山の方に支えられてここまで来ることができました。こっから這い上がっていきます」
大好きなサッカーができる幸せを噛み締めつつ、自らに寄り添ってくれた人たちへの感謝の思いを、桂はツイッターに綴った。
現在も月に数回の通院は欠かせない。ただ、幸いにも病気は完治したと告げられている。ここまでの道のりは険しかったが、この経験を経てさまざまな人が自分のことを気にかけてくれていることに気づいた。
詳細な病状について、桂はごく一部の人間にしか公にしていない。それにもかかわらず、同期からだけでなく、違う大学に進んだユース時代の先輩からも、「元気かぁ」といった声がどこからともなく届く。
驚いたのは、ある日突然、広島の下部組織で指導を受けた沢田謙太郎(現・広島トップチームヘッドコーチ)から連絡が入ったことだ。中学時代からお世話になった恩師の激励には、とりわけ刺激を受けたという。
「『調子はどう?』って言われたので『頑張ってます』と伝えたら、ずっと心配してくれていて……。『こっちに戻ってくるのを楽しみにしているからな』って、圧をかけられたような感じもしたんですけど、サンフレのスタッフも自分のことを気にかけてくれているみたいですね。でも、そういう言葉がいちばん刺激になりますし、嬉しかったです。いろんな人が自分のことを気にかけてくれているんだなというのは実感しました」
しばらく表舞台に立っていない桂は、「今の自分を知ってほしい」と強く思っている。「もう桂陸人はサッカーをやっていないんじゃないか」「サッカーへの熱がなくなったんじゃないか」――もし、そう思われているのならば、しっかり伝えたい。
「絶対にこれから活躍して道を切り開くつもりです。それが、苦しい時にも支えてくれた人たちへの恩返しになると思っていますし、なにより、ユースの頃から応援してくれている方たちへ頑張っている姿を見せたいんです。ここからもう一度、覚悟を持ってサッカーに打ち込んでいきます」
かつて広島の下部組織で注目を浴びた20歳の若者は今、夢に向かって再び走り出している。(文中敬称略)
(Football ZONE web編集部・橋本 啓 / Akira Hashimoto)
浅野ゴラッソ&華麗なパスワークから荒木3戦連続弾…鹿島と広島の激戦はドロー決着
13日、明治安田生命J1リーグ第4節鹿島アントラーズ対サンフレッチェ広島が行われた。
前節、今季リーグ初勝利を手にしたチーム同士の対戦。ホームに湘南ベルマーレをホームに迎えた鹿島は、3得点で快勝。一方の広島もホームで北海道コンサドーレ札幌と対戦すると、2ー1で勝利を収めた。今節は共に連勝を目指しての一戦となる。
オープニングシュートは鹿島のMF土居聖真。4分、味方からのスルーパスで敵陣へ抜け出し左サイドから内側へ視野を取ると、右足を振り抜いた。ボールは枠の上へと外れるが、相手ゴールを脅かしていく。
激しい雨が降り頻る中、序盤から一進一退の攻防を見せる両チーム。共にゴール前までボールを持ち込むも、なかなか点が奪えない時間が続く。27分には広島が敵陣中央左でFKを獲得すると、MF森島司が右足でシュートを放つが、壁に阻まれゴールならず。
それでも、先制したのはアウェイの広島だった。30分、自陣から敵陣ペナルティエリア手前中央へロングボールが送られると、こぼれ球にFW浅野雄也がいち早く反応。浅野はドリブルを挟み、左足でミドルシュートを放った。ドライブ回転のかかったボールがゴール左へと突き刺さる素晴らしい“ゴラッソ”で、広島が先制に成功する。
その後鹿島はFWエヴェラウドを中心に攻撃を仕掛けるも、広島はGK大迫敬介を中心とした守備で相手に得点を許さず。前半は広島が1点リードで折り返す。
迎えた後半、立ち上がりはホームの鹿島がボールを保持する時間帯が続くが、対する広島も組織的な守備で対応。逆に広島も55分スローインから浅野が決定機を迎えるも、鹿島GK沖悠哉が好セーブを見せ追加点は許さない。
ピンチを凌いだ鹿島は、その後次々に惜しいシーンを迎える。しかし広島は大迫がゴールライン上でボールをクリアするなど、粘り強いディフェンスを見せる。それでも69分、鹿島は敵陣ゴール前での華麗なパスワークから最後はペナルティエリア内でパスを受けたMF荒木遼太郎が振り向きざまにシュートを放ち、ついに試合は同点となった。荒木はリーグ3戦連続となる4ゴール目を決めている。
その後は両チーム共に交代選手がピッチへと送り出されチャンスを創出するが、どちらも得点を生み出せず。終始好守の激しい試合は1ー1の引き分けで幕を閉じた。次節、鹿島はアウェイでアビスパ福岡と、広島はホームで清水エスパルスとそれぞれ対戦する。
【得点者】
0ー1 30分 浅野雄也(サンフレッチェ広島)
1ー1 69分 荒木遼太郎(鹿島アントラーズ)
【鹿島vs広島プレビュー】ホーム戦連勝で勢いに乗りたい鹿島…広島は無敗継続で上位キープを目論む
鹿島アントラーズ 守備面にいくつかの課題を抱えるも、チーム状態は上向き
【プラス材料】
第2節はガンバ大阪に新型コロナウイルス感染者が出たため延期に。アクシデントに見舞われた中でも、ホームで行われた前節の湘南ベルマーレ戦を3-1でしっかり勝ちきった。JリーグYBCルヴァンカップでは勝利しているものの、リーグ戦はこれが今季初勝利。昨季は開幕でつまづき、優勝争いに絡めなかった経緯があるだけに、すぐに勝ち点3を手にできたことはチームにとってプラス材料になる。
湘南を序盤から自陣に閉じ込めるなど、合格点を与えられる試合内容だった。2年目のMF荒木遼太郎が2得点を決めたことで、チームの勢いが増すことは間違いない。攻撃時のセットプレーの精度も向上している。昨季は開幕節で黒星を喫したサンフレッチェ広島を、今季はホームで叩いて上昇気流に乗りたいところだ。
【マイナス材料】
リードを奪った後の試合運びに不安がある。開幕節の清水エスパルス戦は1点を取った後に3失点。湘南戦では2点リードした後、相手に押し込まれる場面が増え、セットプレーから得点を許した。前からプレスをかけることとブロックを敷いて対処する選択が、前と後ろで合っていない印象だ。センターバックのDF町田浩樹も「そこを合わせていかないと」と反省点に挙げている。
セットプレーからの失点、セットプレーのこぼれ球を拾われての失点が2試合で起こっており、守備時のセットプレーにも課題を残す。序盤戦ではチームを問わず起こりやすい要素であるものの、優勝を目指すうえでは早期に解決しておきたいところだ。
文:totoONE編集部
■サンフレッチェ広島 未完成ながら攻撃面が好調。連戦のダメージが気がかり
開幕節、第2節と引き分けの連続、しかも先制した後に追いつかれるというサンフレッチェ広島らしからぬ展開だったが、前節の北海道コンサドーレ札幌戦でようやく今季初勝利を挙げた。攻撃の内容も良く、自分たちで試合の主導権を握り、3人目の動きも有効に使いながらチャンスを作っていた。FWジュニオール・サントス頼みではなく、チームとしての主眼をもって相手の守備を崩したことも大きな収穫と言える。
また、第2節の横浜F・マリノス戦に続いて札幌戦でも、デザインされたセットプレーからしっかりとゴールを奪えているのも大きい。3試合で6得点と、まだまだ新システムが機能しきっていない中でゴールを奪えていることは未来への希望だ。
全員が執念の守備を見せて勝利をもぎとった札幌戦が持つ意味は、メンタル面でも大きいと見る。
【マイナス材料】
札幌戦は前半の途中から相手にセカンドボールを拾われ、苦しい展開に。横浜FM戦もそうだったが、相手に一度ペースを握られると、そこから押し返すのが難しい状況に陥る。速攻が広島の持ち味だが、それ一辺倒になってしまうと相手も対応し、急展開ばかりになって疲労が蓄積してしまう。ペースメイカーが必要だが、新システムへの対応に追われているからか、選手たちの多くがチーム全体を見渡す視野を持てていない。
また、連戦の中でケガ人も増えてきており、コンディションを整える時間もない。城福浩監督は札幌戦で大きくメンバーを入れ替えてきたが、この試合で長い時間プレーした選手の疲労は大きく、鹿島アントラーズ戦での起用は微妙。新戦力の台頭に期待したいところだが……。
規律違反で浦和退団のMF柏木陽介が岐阜に完全移籍「言葉では言い表せないくらいの感謝」
しかし、今シーズンの開幕に向けたキャンプ中に杉本健勇とともに外食。度重なる規律違反のためチームから厳重注意を罰金に加え、トレーニングへの参加禁止処分が下されることとなった。
さらに、今シーズンから就任したリカルド・ロドリゲス監督の構想外となると、浦和は戸苅淳フットボール本部長がオンライン会見で退団を明言。移籍先を探すとしていた。
柏木はJ1通算392試合に出場し56得点。J2でも広島時代に1シーズンプレーし、31試合4得点を記録していた。
また、日本代表としても11試合に出場した経験がある。
柏木は両クラブを通じてコメント。浦和には感謝の気持ちを述べると共に謝罪を行い、岐阜での再出発を誓った。
◆FC岐阜
「柏木陽介です。浦和レッズで自分の甘さから結果として規律違反を行ってしまい、移籍先を探すことになった自分に、FC岐阜からオファーをいただき、サッカーができる環境を与えて下さったこと、言葉では言い表せないくらいの感謝の気持ちしかありません」
「今回移籍をさせていただく際に、クラブの方からFC岐阜のホームタウンが42の市町村から成り立っていると伺いました」
「そこで今回決意と感謝の気持ちを背負って戦うという意味を込めて背番号を"42"に決め、クラブが取り組んでいる地域振興や社会貢献活動にも今後積極的に参加します」
「まずは「子どもたちに夢を!!」「感動を共に!!」というクラブ理念をみなさんに伝えられるようなプレーをして、恩返しの意味でもJ2昇格を実現しますので、共に戦っていただけたら嬉しいです。応援よろしくお願いします」
◆浦和レッズ
「改めまして、浦和レッズに関わる全てのみなさまに、ご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。昨年も自覚を欠いた行動を起こしたにも関わらず、今回新監督と一緒にチーム一丸となって開幕を迎えなければならない大事な時期にチームの和を乱す行為を行ったことを深く反省しています。本当に申し訳ありませんでした」
「このたび、FC岐阜に完全移籍することになりました」
「浦和レッズで11年間プレーさせていただきました。僕にとって浦和レッズというチームは特別です。正直、このような形でチームを離れるとは思っていなかったので、自分が招いたことですが、とても悲しいですし、何より申し訳ない気持ちでいっぱいです」
「浦和レッズの一員としてACLなどタイトルを獲得できたことはもちろん、2011年に残留争いをしているときに苦しくて大変だったチームを優勝争いに近い熱量でみなさんに応援してもらったことが強く印象として残っています」
「良いときも悪いときも変わらぬ声援をいただいたこと、それと同時に大きなプレッシャーや責任感を感じてプレーできたことは自分にとっての財産です」
「ただ、その声援を背負い、最高のサポートをしていただいたにも関わらず、Jリーグのタイトルを獲得できなかったことがとても心残りです」
「今日で浦和レッズを離れますが、FC岐阜でサッカー選手として、人として成長し、これまでの弱い部分を克服して、また埼玉スタジアムでプレーできるように努力します」
「最後になりますが、ファン・サポーターのみなさま、パートナー企業のみなさま、そして自分を支えてくれた浦和レッズに関わる全ての方に感謝しています。本当にありがとうございました」
広島逃げ切り、札幌詰め甘く好機逃す/広-札3節
<明治安田生命J1:広島2-1札幌>◇第3節◇10日◇Eスタ
サンフレッチェ広島は前半2分、右CKに柴崎が頭で合わせて先制。同8分に柏が追加点を奪った。その後は守勢となったが、GK大迫を中心にしのいで逃げ切った。
コンサドーレ札幌は前半43分のPKによる1点のみ。好機は多かったが、最後の詰めが甘かった。(共同)
今季待望のJデビュー、期待の“小兵”ストライカー・広島FW鮎川峻
【広島】大迫敬介が感じた、追いつかれた反省と耐え切った手応え「2試合で得た勝ち点2をつなげていく」
後ろが辛抱しなければいけなかった
広島は先制し、加点し、前半のうちに2点のリードを奪った。30分過ぎに1点差に詰め寄られても、前半のアディショナルタイムにもう1点を加えて、突き放すことに成功。アドバンテージを持って、後半を迎えることになった。 「前半、いい形で先制して、そしていい流れで2点目を取れました。しっかりと後ろが辛抱しなければいけなかったところで、相手に自分たちのスキを突かれて失点してしまった。でもそこから突き放すことができて、後半の立ち上がりに全員でもう1回、発進していこうということでした」 ゴールマウスを守った大迫は、後半を迎える際の心境についてギアを入れ直したと明かした。しかし、リードを守り切れず、最後はドローを演じることになった。前半につかみかけた勝ち点は、後半の失速で3ポイントから1ポイントへと変わってしまった。 「相手にボールを握られる時間が長かったですし、勢いに押された部分もあったのかなと思います」 後半の戦いぶりは、確かに横浜FMの圧力がまさった。それでも、と大迫は言う。 「自分の感覚的に防ぐべき失点が多かった。その点で責任を感じています。とくに2失点目なんかは触っていたので、何としても(ゴールから)かき出したかった。ただ、後半だけで言うと、相手に2点を取られて苦しい流れでしたが、よく後ろはあそこから引きずらずに耐えたと思います。もちろん、勝ち切りたい試合でしたけど」 2失点目は、シュートする瞬間を見極めることが難しいゴールだった。広島のDFを背負いながらボールを収めたオナイウ阿道が反転しながら放ったもの。それでも大迫は抜群の反応を見せて左手でボールを防ぐ。しかしシュートの勢いが勝り、最後はネットへと吸い込まれた。 J1開幕戦(仙台戦/1ー1)、そしてルヴァンカップ初戦(清水戦/0-0)と今季の公式戦2試合を引き分け、必勝を期して臨んだ試合だった。リードを奪いながら追いつかれたことは確かに悔しさが残る。ただゴールへ向かう意識や終盤の波状攻撃を耐えきったことで敵地で1ポイントを手にしたのも事実だった。 「感覚的には2試合(J1リーグの仙台戦、横浜FM戦)とも勝ち点3を取らないといけない試合だったと思っていますし、悔しさの方が残ります。でも勝ち点1はしっかりと拾っている。2試合で勝ち点2というのを、先のゲームにつなげながら、切り替えて修正していければと思います」 次節は10日水曜日。中2日で迎えるホームの札幌戦だ。タイトな日程となるが、「J1で2戦無敗」である事実をしっかり自覚し、大迫は今季初勝利を目指す。
「ラインを見ながら…」広島20歳DF東俊希、“VAR並み”の判断で今季初ゴール
絶妙なタイミングでのセカンドボール反応には、VARが介入する余地さえなかった。サンフレッチェ広島の2点目を決めたDF東俊希は「(オフサイド)ラインを見ながら、シュートを打った瞬間にこぼれ球に行った」と冷静に振り返った。
広島が1-0でリードして迎えた前半27分、追加点は波状攻撃から生まれた。敵陣右サイドで獲得したフリーキックをMF青山敏弘がゴール前に送り込み、FWジュニオール・サントスがそらしたボールに反応したDF佐々木翔が折り返すと、セカンドボールを拾ったFWドウグラス・ヴィエイラが左足ボレーシュート。相手GKがファンブルしたボールを見逃さず、DF荒木隼人とともに詰めていた東がワンタッチで力強く押し込んだ。
その直後、今村義朗主審は耳に手を当て、VARのチェックが入ったことをアピール。J・サントスがそらした時点の佐々木、D・ヴィエイラのシュート時の荒木、東、DF野上結貴にオフサイドの疑いがあったためだ。だが映像を見ると、オフサイドポジションにいた野上はプレーに関与せずに下がっていた一方、そのほか3選手は絶妙なタイミングで反応しておりいずれもオンサイド。中断を経ても判定は覆らず、ゴールが認められた。
東にとってはこれがJ1通算2ゴール目。「毎試合、点に絡むことを意識している」という中、開幕節の仙台戦(△1-1)ではゴール目前での決定的なシュートをGKヤクブ・スウォビィクに阻まれ、無得点に終わるという悔しい思いをしていたが、次の試合で取り返す形となった。
東は試合後のオンライン取材で「翔くんのクロスも狙っていたけどクリアされて、ドグのシュートも狙っていたからあのゴールにつながった。目の前に転がってきてうれしかった」と笑顔。その上で「ラインを見ながら、シュートを打った瞬間にこぼれ球に行ったので、もしもオフサイドだったらしょうがないという気持ちの準備もできていた」と冷静さも誇った。
なお、広島はこの日、前半アディショナルタイムにVARの介入を機にPKを獲得するなど、テクノロジーが味方につく形となった。城福浩監督は「得点に絡むところが映像でジャッジされるので、自分たちに有利、不利関係なくしスッキリしている」と述べつつ「レフェリーは大変だと思うが、映像を見るべきところとレフェリーだけで判断するところを見極められるので、いまのルールはサッカーの流れとして受けいれられる」とVARの存在を前向きに受け止めた。
【J1分析】サンフレッチェ広島の痛恨△「城福監督がイメージした”本当の試合展開”」
サンフレッチェ広島2試合連続逃げ切り失敗は誤算、急がれる川崎フロンターレ追撃態勢
明治安田生命J1リーグ第2節(3月7日、日産スタジアム、観衆4,906人)
サンフレッチェ広島は前半13分、先制点。エゼキエウが倒され獲得したPKを古巣相手に気力充実のジュニオール・サントスが決めた。
さらに前半27分、FKからのこぼれを東俊希が押し込んだ。VRAでも判定は変わらず2-0と理想的な展開に…
ところが、前半34分に左サイドを突かれて失点。前半アディショナルタイム、再びPKをドウグラス ヴィエイラが決めて3-1としたが後半9分に1点差にされ、さらに後半22分、右サイドから攻められ最後はマークを振り切りダイビングヘッドの前田大然に1点目に続く決勝ゴールを許した。
2月27日の地元開幕戦で、試合終了間際に失点して無念のドローを経験したばかり。前半33分のジュニオール・サントスの名刺代わりの先制ゴールも、勝ち点3に結びつけることができなかった。
この日は2度も2点リードとしながら1度目はわずか7分で1点差にされた。
2度目はハーフタイムを挟み、後半開始9分で1点差にされた。相手にすれば、”まだまだいける”となる典型的なパターン…
これだけやられると、疑心暗鬼になるのが一番怖い。次節は仲2日でのホーム、北海道コンサドーレ札幌戦。限られた時間しかないが、最初のインターバルまでの大事な”入り6試合”の勝ち点勘定と、3連勝スタートの川崎フロンターレの勢いを考えれば、残り4戦を勝ち続けるのが理想だ。
先発
GK
大迫敬介
DF
野上結貴
荒木隼人(73分茶島雄介)
佐々木翔
MF
藤井智也(56分浅野雄也)
川辺駿
青山敏弘(73分柴﨑晃誠)
エゼキエウ(56分森島司)
FW
ドウグラス ヴィエイラ(73分鮎川峻)
ジュニオール サントス
サブメンバー
林卓人、柏好文
広島「27選手の最新市場価格ランク」 基盤となる3人の”1億円超DF”、鍵は新助っ人FWか
前線の助っ人FWが入れ替わり、昨季13得点のジュニオール・サントスに期待
2021シーズンのJ1リーグが開幕した。今オフの移籍市場で各クラブが選手を入れ替えたことで、どれくらいの戦力を有し、20チームで争われる今季の勢力図がどのように変わったのかは多くのファンが気になるところだろう。それを見るうえで一つの目安となるのが、市場価格の合計額だ。
ドイツの移籍情報専門サイト「transfermarkt」では、世界中のサッカー選手の市場価格を随時更新しているが、この市場価格は選手たちの“推定移籍金”に近い意味を持っている。この市場価格を比較・分析しながら、今季開幕時のJ1リーグ各クラブがどれだけの戦力を抱えているかを考察していこう(※登録選手リストはクラブ公式サイトを参照)。
■サンフレッチェ広島(昨季8位/13勝9分12敗)
選手市場価格総額:19億5262.5万円
チーム内最高額選手:川辺駿(1億6510万円)
2020シーズンは、白星が一つ先行したものの、優勝争いに絡めないまま、8位でシーズンを終えた。就任4年目を迎えた城福浩監督は、ここまで若手育成を行いながらも2位→6位→8位と一桁順位をキープしてきている。選手市場価格の総額を見ても、J1リーグで決してトップレベルではないクラブで、安定した成績を出していることは評価に値するだろう。
今季開幕前には、昨季リーグ戦で26試合15得点を記録していたFWレアンドロ・ペレイラ(→ガンバ大阪)がクラブを離れた。エースの離脱は痛いが、その穴を埋めるべく市場価格1億160万円のFWジュニオール・サントスを柏レイソルから完全移籍で獲得した。昨季は期限付き移籍していた横浜F・マリノスでリーグ戦22試合13得点を挙げており、日本で3シーズン目という点でも心強い補強になる。
このジュニオール・サントス以外の新加入選手は、愛媛FCからレンタルバックのMF長沼洋一(6350万円)、立命館大から加入のMF藤井智也(2222.5万円)、ヴァンフォーレ甲府から獲得したDF今津佑太(6350万円)、ベガルタ仙台から加入したGK川浪吾郎(635万円)という評価額になっているが、藤井と今津は開幕戦からベンチ入りしており、即戦力として期待がかかる。
DF荒木、MF森島が昨季から評価額をアップ
新型コロナウイルスの影響を受け、全体的に昨年から評価額が落ちているものの、そのなかでDF荒木隼人は昨季の8400万円から1億795万円に自身の価値をアップさせた。今季は4バックが基本布陣となる見込みだが、DF佐々木翔(1億3970万円)、DF野上結貴(1億2700万円)と1億円超えの3選手には、チームの堅守を維持することが期待される。
荒木と同様に評価を上げたのは、MF森島司だ。昨季の1億4400万円をわずかに上回る1億5240万円と評価を上げている。ボランチに目を移すと、MF松本大弥を大宮アルディージャへ、MF野津田岳人を甲府へ、それぞれレンタル移籍させている。それだけに1億6510万円でチーム最高額の評価を得ているMF川辺駿、1億800万円から8890万円に評価額を下げたベテランのMF青山敏弘には、大車輪の活躍が求められるだろう。
もう一つの注目は、守護神争いだ。38歳になり市場評価額では2540万円となっているGK林卓人と、U-24日本代表候補で1億1430万円の評価を得ているGK大迫敬介のポジション争いはハイレベル。開幕から2試合は大迫が起用されたが、林も黙っていないはず。大幅なメンバー変更がなかった強みを生かし、上位進出を目指したいところだ
順位 | 選手名 | Pos. | 市場価格(1ユーロ =127円) | |
---|---|---|---|---|
1 | 川辺 駿 | MF | 1億6510万円 | 130万€ |
2 | 森島 司 | MF | 1億5240万円 | 120万€ |
3 | 佐々木翔 | DF | 1億3970万円 | 110万€ |
4 | 野上結貴 | DF | 1億2700万円 | 100万€ |
5 | 柏 好文 | MF | 1億1430万円 | 90万€ |
5 | 大迫敬介 | GK | 1億1430万円 | 90万€ |
7 | 荒木隼人 | DF | 1億795万円 | 85万€ |
8 | ジュニオール・サントス🆕 | FW | 1億160万円 | 80万€ |
9 | 浅野雄也 | MF | 9525万円 | 75万€ |
10 | 青山敏弘 | MF | 8890万円 | 70万€ |
11 | ハイネル | MF | 8255万円 | 65万€ |
12 | ドウグラス・ヴィエイラ | FW | 7620万円 | 60万€ |
12 | 東 俊希 | MF | 7620万円 | 60万€ |
14 | 今津佑太🆕 | DF | 6350万円 | 50万€ |
14 | 長沼洋一🆕 | MF | 6350万円 | 50万€ |
16 | 井林 章 | DF | 5715万円 | 45万€ |
16 | エゼキエウ | MF | 5715万円 | 45万€ |
16 | 茶島雄介 | MF | 5715万円 | 45万€ |
19 | 永井 龍 | FW | 4445万円 | 35万€ |
20 | 清水航平 | MF | 3175万円 | 25万€ |
20 | 柴﨑晃誠 | MF | 3175万円 | 25万€ |
22 | 林 卓人 | GK | 2540万円 | 20万€ |
22 | 増田卓也 | GK | 2540万円 | 20万€ |
24 | 藤井智也🆕 | MF | 2222.5万円 | 17.5万€ |
25 | 土肥航大 | MF | 1905万円 | 15万€ |
26 | 川浪吾郎🆕 | GK | 635万円 | 5万€ |
26 | 鮎川 峻 | FW | 635万円 | 5万€ |
※引用元「transfermarkt」。登録選手リストはクラブ公式サイト参照。データは21年3月7日時点。 |
横浜F・マリノスとサンフレッチェ広島、両者3ゴールずつの白熱した打ち合いはドロー決着
明治安田生命J1リーグは7日に第2節が行われ、横浜F・マリノスとサンフレッチェ広島が対戦した。
王者・川崎フロンターレとの開幕戦(0-2)を落としたものの、3日のルヴァン・カップ(vs仙台:1-0)で今季初勝利を挙げた横浜FM。日産スタジアムでの今季初陣では、マルコス・ジュニオールの他、仲川、前田、オナイウが前線に並んだ。一方開幕から2戦連続で引き分けている広島は、古巣対戦となったジュニオール・サントスがドウグラス・ヴィエイラと2トップを組んで敵地での一戦に臨んでいる。
開始20秒で前田が枠内シュートを放つなど、序盤は横浜FMが積極的な入りを見せる。しかし、先制したのは広島。12分にビルドアップの場面でチアゴ・マルチンスからエゼキエウがボールを奪うと、自陣ボックス内でPKを獲得。これをジュニオール・サントスが沈めて先制に成功する。さらに27分、青山のFKからチャンスを作ると、跳ね返されたボールをドウグラス・ヴィエイラがダイレクトシュート。GKオビが抑えきれずに前にこぼすと、最後は東が押し込んだ。アウェイチームが2点をリードする。
2点を奪われた横浜FMだったが、34分に1点を返すことに成功。前線に出したややアバウトなロングパスに反応した前田がスピードと強さを見せてマイボールにして、そのままネットを揺らす。その直後には扇原が枠のわずか上へ外れるミドルシュートを放ち、FKから畠中のヘッドが枠内へ飛ぶなど、横浜FMが主導権を握り始める。
しかし前半アディショナルタイム、自陣ボックス内で手を広げていた松原の腕にボールが当たり、VARレビューの結果PK判定に。これを今度はドウグラス・ヴィエイラに決められ、横浜FMは2点ビハインドで前半を折り返すこととなった。
劣勢の横浜FMは49分に岩田を下げて渡辺を投入。すると54分、渡辺のクロスから仲川が触り、オナイウが反転からシュート。GK大迫の手を弾きながらネットを揺らす。オナイウの公式戦2試合連続ゴールで、ホームチームが再び1点差に詰め寄った。オナイウは57分にも強烈なミドルを放つなど、広島に脅威を与える。
すると67分、左サイド深い位置を取った渡辺がクロスを送ると、飛び込んだ前田がヘッドで飛び込んでゴール。前田のこの日2点目で、ついに横浜FMが同点に追いついた。
終盤はオープンな展開になり、互いに相手ボックス付近でチャンスを作るシーンが増えていく。81分、横浜FMは前田に代えてエウベルを投入。今季新加入のブラジル出身アタッカーにゴールを託す。背番号7はいきなり左サイドを突破し、86分には惜しいヘッドを放つなど、見せ場を作った。
しかし、その後はゴールが生まれず。打ち合いとなった一戦は、3-3のドロー決着となった。横浜FMにとってはリーグ戦今季初の勝ち点を手に。広島は公式戦3試合連続のドローとなった。
■試合結果
横浜FM 3-3 広島
■得点者
横浜FM:前田(34分、67分)、オナイウ(54分)
広島:J・サントス(13分)、東(27分)、ドウグラス(前半AT)
けん玉の達人がズラリ!? 段位保有者を複数抱えるサンフレッチェ広島
【横浜FMvs広島プレビュー】リーグ戦初勝利を目指す両チームが激突…昨季は1勝1敗で互いに譲らず
■横浜F・マリノス システム変更で持ち味が復活。攻撃の核の復帰は追い風に
【プラス材料】
3日に開催されたJリーグYBCルヴァンカップ第1節のベガルタ仙台戦で今季公式戦初勝利を挙げた。その試合ではシステムを「4-1-3-2」に変更し、前線からのプレスを強調。横浜F・マリノス本来のアグレッシブな姿勢が蘇り、MF水沼宏太からのクロスをFWオナイウ阿道が決めて1-0で勝利している。期待のストライカーが結果を残したことで、チームに勢いをもたらすだろう。
さらに同じ試合では、プレシーズンに負傷離脱していたFWマルコス・ジュニオールが後半途中から出場して実戦復帰を果たした。2年連続2桁得点を挙げている攻撃の核が戻ってきたことで、前線の駒が揃ってきた。リーグ戦初勝利に向けて機運は高まっている。【マイナス材料】
開幕節は昨季王者の川崎フロンターレと対戦し、0-2で敗戦。攻守両面で相手のクオリティの高さに苦しみ、決定機もほとんど作り出せなかった。
気になるのは、主力選手を負傷で欠く恐れがあること。ボランチでキャプテンのMF喜田拓也、それから今季新加入のブラジル人アタッカーFWエウベルのコンディションが万全ではない。高卒ルーキーのMF樺山諒乃介が台頭という要素はあるものの、ここまで目に見える結果を残せていないことも事実。左サイドのアタッカー不足という課題を解消しなければ上位を目指すのは難しいだろう。
また、対戦相手のサンフレッチェ広島には昨季在籍していたFWジュニオール・サントスがいる。元所属選手に得点を許す傾向が強いため、より一層の警戒が必要だ。
■サンフレッチェ広島 異質のエース候補は古巣相手に実力を発揮できるか
【プラス材料】
開幕節のベガルタ仙台戦で新加入のFWジュニオール・サントスがゴールを決め、素晴らしいスタートを切れた。どんな場所でも、どういうタイミングでも得点を狙いにいく貪欲さは、これまで崩しの形にこだわることが多かったサンフレッチェ広島にとっては異質。ザラッとした異物感は抜けきれていないが、それが逆に魅力となっている。
また、JリーグYBCルヴァンカップ第1節の清水エスパルス戦で先発したFW鮎川峻も、ゴールこそ奪えなかったものの決定的なシュートを2本放ったほか、前線からの連続したチェイシングでチームの守備を助けた。特に彼の献身的な守備は、今季の広島が目指すものであると同時に、他のFWにはない特質。中3日での試合となるが、横浜F・マリノスのストロングポイントを消すという意味でも、彼が先発でピッチに立っても驚かない。
【マイナス材料】
開幕節は10人となった仙台にほとんど何もさせていない状況だったにも関わらず、90分に失点して勝ち点2を失った。ルヴァンカップの清水戦でも、相手よりも多くのチャンスを得て試合の主導権を握っていたのにスコアレスドロー。決して悪くはないが、勝利を握れていない現状はポジティブではない。
「4-4-2」の新システムは、守備においては整理されているものの、本来の目的である攻撃力アップにはまだ時間がかかると見るしかない。特にJ・サントスについては「まだ彼の力の半分くらいしか引き出せていない」と指揮官は見ており、彼のスタイルをチームとして生かしきれていないのが現状だ。サイドとセンター、どちらからも崩せる攻撃を構築するためには、選手同士のコンビネーションとコミュニケーションを深める必要がある。
文:紫熊倶楽部 中野和也
広島DF井林、右大腿二頭筋筋損傷で全治3~4週間
サンフレッチェ広島は6日、DF井林章(30)が右大腿(だいたい)二頭筋筋損傷で、全治3~4週間と診断されたことを発表した。5日に広島県内の病院で検査を受けていた。
同選手は、3日のYBCルヴァン杯1次リーグ第1節清水エスパルス戦(Eスタ)に先発し、後半に負傷。担架で運ばれて途中交代していた。昨季のJ1リーグ戦では12試合に出場したセンターバックで、広島にとっては開幕早々に痛い離脱となる。
【J1・広島】森崎浩司アンバサダー「ぶちがんばるけん!」《3月2日配信》
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今回は、森崎浩司アンバサダーが日々の活動や出来事などをつづったコラムです。
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丸山桂里奈さんが広島に!
今回は、3月7日(日)15:00から中国放送でオンエアされる『情熱サンフレッチェSP〜ワシらはみんな紫ファミリーじゃ!〜』について、ご紹介したいと思います。
この特番のロケが行われたのは2月中旬。ゲストに、今大人気の元サッカー日本女子代表の丸山桂里奈さんをお迎えしての収録となりました。ほぼ丸1日、一緒に過ごしたのですが、丸山さんがなぜ人気があるのか、とてもよくわかりました。忙しい中、広島にお越しいただいたにもかかわらず、疲れも見せずに明るく元気いっぱい! 出演者だけでなくスタッフの方にもとても優しく気さくに接するなど、本当に素晴らしい方だなと感じました。仕事もプライベートもすべてを楽しんでいて、結婚したばかりということもあって幸せオーラ全開でした。実際にお会いすると、テレビを通してみていた印象と違う部分があるのでは、と思っていましたが、まったくそんなところはなく、1日を通してとても楽しかったです。
収録としては、まず最初に、フットサル場でのクイズが行われました。ウォーミングアップなしでスタートし、走って蹴って回答するというハードな内容でしたが、ディレクターが考えたかなりのむちゃ振りにもしっかりと対応! 狙いなのか、天然なのかはわかりませんが、珍回答続出でした(笑)。
続いて、第一球技場に移動して、選手のインタビューも実施。佐々木選手と浅野選手に質問してもらったのですが…なぜかサッカーの話題で苦戦(笑)。W杯優勝メンバーにもかかわらず、ほとんどサッカーの話はできず、まったく違う話ばかりしていました。女子チームに加入した近賀選手いわく、丸山さんはサッカーに関しては天才肌でかなりうまかった、とのこと。それだけに感覚でプレーしたらしく、きちんとサッカーの話をするのは苦手なようです。ただ、そういった部分がプラスになって、W杯での劇的なゴールにつながったのかもしれませんね。
この日、最後の企画では、エディオン広島本店にて、近賀選手と丸山さん、そして僕とのeーSPORTS対決も行われました。丸山さんはゲームに慣れていないようでしたが、どうやら少し練習したとしても、それが頭に残っていないみたいです。僕はYouTubeの企画などで何度かFIFA20をプレーしていたこともあって、違いの差は出ていたと思います。
結果、丸山さんはサンフレッチェファミリーになることができたのか!? ぜひ、オンエアをご覧ください!
ちなみに丸山さんは、テレビでも紹介されていた通り、本当にスタッフみんなにお菓子を配っていました。僕はメッセージ付きでもらったのですが、あれがうわさに聞く丸山桂里奈ワールドなんだと実感しました(笑)。
最初、お会いしたとき「お久しぶりです!」とあいさつしていただいたのですが、アテネ五輪には一緒に出場したものの、特に会う機会もなく、実際にはほぼ初対面。カズとはメールのやり取りがあったそうなので、もしかすると間違えていたのかな? ただ、僕とカズが双子ということもよくわかっておらず、カズは1個上のお兄さんだと思っていたみたいです。1個上で双子???
そんな不思議な会話もありつつ、1日の収録はあっという間に終了。お好み焼きを気に入ってもらえたようで、帰りにまた空港で食べたいと話していました。きっと広島の街を好きになって帰ってくれたのではないでしょうか。
サンフレッチェに女子チームが誕生し、丸山さんともつながりができたので、また広島に来て一緒に盛り上げてもらえたらいいなと思います。
広島にサンフレッチェのカップ酒 白牡丹酒造が県内限定で販売
2月26日開幕したJリーグ開幕に合わせて企画した新商品。サンフレッチェ広島を応援し、地元に明るい話題をと初コラボした。
パッケージには、チームカラーの紫色を全面に押し出し、チームエンブレムと5種類の応援メッセージをランダムにデザインする。内容量は200ミリリットル。新たに酒質設計した純米酒で、アルコール度数は14度と少し低めに仕上げた。甘味とすっきりした後口が特徴で、サッカー観戦やアウトドアシーンでの利用を見込み持ち運びに便利な紙カップ商品にしたという。
販売価格230円(税別)。広島県内限定でスーパーやコンビニで販売する。売り上げの一部は、サンフレッチェ広島への支援金に充てる。
広島vs清水のルヴァン杯初戦はスコアレスドロー、広島の19歳FW鮎川はプロ初先発でフル稼働
J1開幕節でベガルタ仙台に引き分けた広島は、スタメンを総入れ替え。4-2-3-1の布陣を敷き、トップ下にはMF柏好文を起用する。先発デビューの19歳FW鮎川峻は最前線に配置された。
ロティーナ監督新体制の清水は、開幕節で鹿島アントラーズに3-1の逆転勝利。今節では4-2-3-1の布陣で、DF片山瑛一とFWディサロ燦シルヴァーノ以外は今季公式戦初先発となった。五輪代表候補のDF立田悠悟が最終ラインに立ち、MF西澤健太は左サイドで起用される。高卒2年目FW鈴木唯人はトップ下に入った。
両者ともに慎重な試合の入りとなった。清水は前半8分、片山がPA手前から右足でブレ球シュートを放つ。しかし、GK林卓人のワンハンドセーブに阻まれた。広島もMFエゼキエウのクロスに鮎川がヘディングシュートで合わせるが、ゴール枠外に飛ぶ。再び清水は同22分、西澤の軽やかなフェイントからクロスが上がり、鈴木が頭で合わせるが、こちらも枠外となった。
前半はスコアレスで終了。清水はハーフタイムで3枚の交代カードを切る。片山に代えてDFヴァウド、鈴木に代えてMF後藤優介、ディサロに代えてFW指宿洋史を投入した。右SBのDF奥井諒が左SBに入り、CBの立田が右SBに移動。ヴァウドとDF福森直也がCBでコンビを組む。
広島が2度の決定機を迎える。後半12分、右サイドからのクロスに鮎川がドンピシャのヘディングシュート。しかし、GK永井堅梧の好セーブに遭う。直後にはエゼキエウがPA手前から強烈な右足シュートを放つが、またしても永井にセーブされた。
広島も後半17分に動く。DF清水航平と柏を下げ、DF佐々木翔とFWジュニオール・サントスが出場。清水もMF河合陽介に代えてMF竹内涼を投入した。
広島はさらに、MF藤井智也とエゼキエウを下げ、MF浅野雄也とMF長沼洋一が入る。2列目の選手を入れ替え、最前線の鮎川はそのままプレーさせた。同32分にはDF井林章が負傷し、MF森島司が入る。井林の位置には佐々木が移動した。
清水は後半36分にMF金子翔太とMF滝裕太を交代させる。同37分には、右サイドを走る後藤がアーリークロス。指宿がヘディングシュートで合わせるが、高さはあったもののスピードが合わず、ボールはゴール頭上に飛んでいった。
広島は後半41分、相手のミスから浅野が中盤でボールを収めてドリブルへ。細かいステップから左足シュートを放つも、永井の再三のセーブに阻まれた。そのまま90分間が経過し、スコアは動かずに試合終了。グループリーグ初戦は痛み分けに終わった。
27日の第2節では、広島は敵地で横浜F・マリノスと、清水も敵地でベガルタ仙台と対戦する。
今季初勝利狙うサンフレッチェ広島ピンチ!3月3日水曜開催のエディオンスタジアム広島集客予想が超低調…
サンフレッチェ広島は3月3日、YBCルヴァンカップ、グループステージ第1節を迎える。相手は清水エスパルス。ホームのエディオンスタジアム広島で午後7時キックオフ。
同スタジアムおまつり広場に特設売店が開かれ、2021シーズン 1st GOAL Tシャツ(2月27日のJ1リーグホーム開幕戦で生まれた、2021年最初のゴールを記念したTシャツ)が午後4時から販売される。(サイズ:S/M/L/XL)数量は100着限定。会場で売り切れの場合は、V-POINT・オンラインでの販売はない。(サンフレッチェクラブ会員10%割引適用)
特設売店では同時に3月3日雛祭り企画として、サンチェとフレッチェがお雛様に扮したアクリルスタンド「雛祭りアクリルスタンド」も販売される。組立時のサイズは高さ約6×横9×奥行4cm。価格は1,100円(税込み)。数量は50個限定。やはり売り切れの場合、別売はない。(サンフレッチェクラブ会員10%割引適用)
サンフレッチェ広島はホームJ1リーグ開幕戦では惜しくも1-1で引き分けた。先発メンバーを変更して今季初勝利を目指す。
ところで土曜開催だったJ1リーグ開幕戦(ベガルタ仙台戦、午後2時3分キックオフ)にはコロナ禍による入場制限がかかる中、8,820人の集客があった。
ちなみに昨季、新型コロナウイルス感染拡大の直前に行われたエディオンスタジアム広島での同じく開幕戦(鹿島アントラーズ戦)は1万8713人が詰めかけた。
なお、昨季はYBCルヴァンカップホーム開催試合は行われなかった。
そういう流れの中にあって3月3日の集客予想は前日2日の段階で1,600人にも届いていない。もしそのレベルの集客しかなければサンフレッチェ広島としては長いクラブの歴史の中でもワーストレベルとなる。
こういう数字を出すと怒られるかもしれないがサンフレッチェ広島のホームゲームと並行して土日曜に広島市中区の広島グリーンアリーナであったB1、広島ドラゴンフライズ-千葉ジェッツの試合は2日とも3,000人越えで日曜は入場制限のため「満員御礼」となった。
3月3日の広島地方の天候は気温は低目だが、晴れところにより曇り。防寒対策を施して「密」を避けながら、なるべく多くのサポーターがひな祭りバージョンのエディオンスタジアム広島に集うことが期待される。
サンフレッチェ広島の新戦力FWジュニオール・サントス「開幕戦はホームゲームだったし…」
明治安田生命J1リーグのサンフレッチェ広島に所属するブラジル人FWジュニオール・サントスは27日に行われたJ1リーグ開幕節・ベガルタ仙台戦の結果に満足していないようだ。1日、ブラジルメディア『FUTEBOL INTERIOR』が伝えている。
ジュニオール・サントスは2019年夏にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のフォルタレーザECから柏レイソルへ完全移籍により加入したものの、わずか3試合の先発出場にとどまっていた。しかし、昨夏に横浜F・マリノスへ期限付き移籍により加わると公式戦18試合で先発メンバーに名を連ねて13ゴールと本来のパフォーマンスを発揮。昨季終了後に期限付き移籍満了により柏レイソルに復帰した後、サンフレッチェ広島へ完全移籍により加入している。
ブラジル人FWレアンドロ・ペレイラの後釜として同選手の働きぶりに多大な期待が寄せられる中、ホームでのベガルタ仙台戦でジュニオール・サントスが先制ゴールを叩き出したものの、試合終了間際に同点ゴールを許したことにより勝ち点1の獲得にとどまった。
ジュニオール・サントスはこの開幕戦について「結果は自分たちの期待しているものではなかったよ。開幕戦はホームゲームだったし、我々は勝利して3ポイントを獲得しなければいけなかった。今は横浜F・マリノスとの対戦にむけて集中しなければならない。マリノスのことはよく知っている。アウェイゲームでも素晴らしい試合をして勝利という結果をつかむことを望んでいるよ」とコメントを残し、悔しさを露わにしている。
なお、サンフレッチェ広島は3日にYBCルヴァンカップ・グループステージ第1節・清水エスパルス戦を控えており、その後に横浜F・マリノスとの一戦に臨む。ジュニオール・サントスにとって古巣対戦となるだけに、特別な気持ちを持っているかもしれない。
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