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「完」サンフレッチェ広島へのこだわり!3   今日の誕生日は誰だ! 4月25日は“トータルフットボール”を体現したあのレジェンドのバースデー!

今日の誕生日は誰だ! 4月25日は“トータルフットボール”を体現したあのレジェンドのバースデー!


ヨハン・クライフ 【Profile】 出身:オランダ 誕生日:1947/4/25 ポジション:MF クラブ:アヤックス、バルセロナなど 身長:176㎝ 『今日の誕生日は誰だ!』本日、4月25日はアヤックスやバルセロナで活躍した“トータルフットボールの体現者”ヨハン・クライフ氏のバースデーだ。 選手時代のクライフ氏はリヌス・ミケルス監督の志向したトータルフットボールを完全に体現。その類稀な戦術眼を生かしピッチ上で第2の監督として振る舞い、目まぐるしくポジションの入れ替わる戦術に欠かせない存在として君臨した。アヤックス時代には、UEFAチャンピオンズカップを3連覇し、バロンドールを3度受賞。オランダ代表でも“時計仕掛けのオレンジ”と称される精密な組織の中心となり、ワールドカップ準優勝に導いた。 バルセロナでも選手時代に“救世主”と呼ばれたクライフ氏は、現役引退後に監督としてカタルーニャに帰還。現在まで脈々と続くポゼッションというフィロソフィーをバルセロナに植え付け、ジョゼップ・グアルディオラ少年を見出しトップチームに引き上げ、リーガエスパニョーラ4連覇などの圧倒的な成績を残した。その功績は計り知れないものであり、晩年の2015年3月24日、肺がんに臥した際にはベッケンバウアー氏らサッカー界のレジェンドをはじめ、オランダ国王までもが哀悼の意を示し、世界中が悲しみに包まれた。 ※誕生日が同じ主な著名人 デイビッド・モイーズ(サッカー監督/ウェストハム) ジウベルト・ダ・シウバ・メロ(元サッカー選手) ラファエル・ヴァラン(サッカー選手/レアル・マドリー) ライス・エンボリ(サッカー選手/アル・イテファク) 岡崎亮平(サッカー選手/FC琉球) 森島司(サッカー選手/サンフレッチェ広島) アルバート・キング(ギタリスト) 鳥羽一郎(歌手) アル・パチーノ(俳優) 鈴木おさむ(放送作家)

「日本から引き抜くのは困難」 J助っ人獲得に海外クラブ白旗、現地メディア指摘「適応した」



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サンフレッチェ広島FWレアンドロ・ペレイラ(※写真は去年のものです)【写真:Football ZONE web】





サンフレッチェ広島FWレアンドロ・ペレイラ(※写真は去年のものです)【写真:Football ZONE web】

広島に期限付き移籍中のペレイラ 日本挑戦の前にブラジルクラブのオファー拒否が発覚

 サンフレッチェ広島に期限付き移籍中のブラジル人FWレアンドロ・ペレイラはJリーグで2年目のシーズンを迎えているが、母国メディアはブラジルのクラブがペレイラの獲得に乗り出すも、「広島のストライカーを日本から引き抜くのは困難」と、オファーを拒否されたことを明かしている。
 J1は2月21日〜23日に開幕戦を消化。広島は鹿島アントラーズと対戦し、3-0の快勝を収めたなか、ペレイラも貴重なチーム2点目を記録した。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、第2節以降のリーグ戦の中断が決定。J1は5月9日に再開する予定だったものの、今は白紙に戻っている。
 そんななか、ブラジルメディア「ディアリオ・ド・ノルデステ」は米スポーツ放送局「ESPN」を引用し、ブラジル1部セアラーSCは昨年1月にペレイラの獲得に乗り出していたことを取り上げている。当時はオファーを拒否されていたと明かし、「ロビンソン・カストロ会長は広島のストライカーを日本から引き抜くのは困難であると強調」とコメントを紹介している。
「直近の話ではないが、昨年初めに我々がコンタクトを取った選手は、海外のリーグへ挑戦しようとするレアンドロ・ペレイラだった。我々はオファーを提示したが、彼は海外に行くことを選んだ。彼はブラジルでトップスコアラーとなり、アイドルとなったが、今となっては(日本で)非常にうまく適応したため、そこから離れることはほとんど考えられない」
 ペレイラはベルギー1部クラブ・ブルージュから、2018年にはブラジル1部(当時)シャペコエンセに期限付き移籍し、11ゴールを決める活躍を披露。2019年1月に松本山雅FCへと完全移籍していた。同年夏に期限付き移籍した広島でも主力の座を掴んでいるが、セアラーSCは争奪戦に競り負けたことを今でも悔やんでいるようだ。

ホームグロウン選手の人数が判明…最多C大阪16人、次点広島は半数超え15人


Jリーグは21日、J1クラブのホームグロウン選手の人数を発表した。初回登録ウインドー最終日にあたる3月27日時点で2人以上保有することが義務付けられているが、今季は初めて全クラブが基準を満たした。  ホームグロウン選手制は2019年に始まった生え抜き、アカデミー出身選手の優遇制度。12歳の誕生日から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、トップチームやアカデミーに990日間以上登録されていた選手が各クラブの「ホームグロウン選手」とされ、一定数の保有が義務付けられている。  2019~20年はJ1クラブが各2人で、J2・J3クラブは対象外。21年はJ1クラブが3人となり、22年からはJ2・J3クラブでもスタートする。22年はJ1クラブが4人、J2・J3クラブが1人。基準を守らなかった場合、翌シーズンのプロA契約選手枠が人数分だけ減らされるペナルティもある。昨季は松本山雅FCが不遵守だった。  なお、最もホームグロウン選手が多いのはセレッソ大阪。U-23チームを保有するため通常より多い登録人数46人のうち16人が該当する。次点は15人のサンフレッチェ広島。登録人数は29人のため半数以上となった。最も少ないのは4人の大分トリニータ。全クラブの合計は昨季が合計159人だったが、今季は1人増えて160人となった。 J1クラブのホームグロウン選手の人数は以下のとおり 札幌 9人 仙台 6人 鹿島 11人 浦和 5人 柏 12人 FC東京 14人 川崎F 7人 横浜FM 6人 横浜FC 6人 湘南 5人 清水 12人 名古屋 5人 G大阪 12人 C大阪 16人 神戸 8人 広島 15人 鳥栖 7人 大分 4人

「なんて美しい場所だ」 ブラジル人MF、城と桜をバックに“日本ショット”で反響


2015年日本経済景気大失速の年になる


鬱に離婚に休職が・・・僕はそれでも生きるべきなんだ

広島2シーズン目のMFハイネル【写真:Football ZONE web】








広島2シーズン目のMFハイネル【写真:Football ZONE web】

広島2シーズン目のMFハイネル、騒動のなかでも前向きなメッセージを発信

 J1サンフレッチェ広島のブラジル人MFハイネルが公式インスタグラムを更新し、日本のお城をバックにした写真をアップした。「嵐の中でも学び続けるという考え方が好き」と綴り、新型コロナウイルスの影響が広がるなかで前向きな姿勢を見せ、「なんて美しい場所だ」と反響を呼んでいる。
 現在29歳のハイネルは2017年に初来日し、川崎フロンターレでプレー。リーグ戦14試合1ゴールの結果を残したが、翌年から母国に戻っていた。だが2019年に再びJリーグへ舞い戻り、広島に加入。豊富な運動量でピッチを駆け回り、独特のリズムを刻むドリブルで脅威を与え、リーグ戦24試合2ゴールと活躍した。
 今季も主力としてフル稼働が期待されるハイネルは、ルヴァンカップ初戦の横浜FC戦(2-0)、Jリーグ開幕節の鹿島アントラーズ戦(3-0)でともに先発出場。チームに欠かせないピースとして存在感を示すなか、新型コロナウイルスの影響を受けてシーズンは一時中断している。
 そんなハイネルが自身のインスタグラムを更新。日本だけでなく、世界中で不安が広がっている情勢のなか、「嵐の中でも学び続けるという考え方が好きだし、それが僕にとっての強みでもある」とメッセージを発信した。さらにホームタウンの名所となっている広島城と美しい桜をバックにした1枚の写真をアップしている。
 異国で苦難に直面しながらも、前向きな姿勢を見せるハイネルに対して、コメント欄では「インパクトのある言葉だ」「美しい心だ」などの声が上がった。また、日本の文化を紹介するような写真に対して「保存した」「なんて美しい場所だ」というコメントも届いている。
 Jリーグは再開に向けて協議を進めているものの、いまだ目途は立っていない。先の見えない状況が続くなかでも、ハイネルは異文化から貪欲に学び、自分の人生を豊かにしようとする思いを改めて強めたようだ。

ミシャ来日の知られざる情熱と決断 「オシムの腹心」はなぜ広島で“奇跡”を起こせたのか

2006年にサンフレッチェ広島の監督に就任して以来、日本で監督を務めて15シーズン目となるミハイロ・ペトロヴィッチ。2006年当時「オシムの腹心」という情報しかなかったセルビア出身監督は、さまざまな偶然と想いが交錯して広島の地にたどり着いた。「ミシャ式」と呼ばれるシステムで日本サッカーに大きな影響を与え、指揮するクラブが変わってもチーム、選手、サポーターに愛される理由を紐解く原点を追った。

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サンフレッチェ広島の恩人、ペトロヴィッチ

彼と出会って、15年目になるのか。 「北海道コンサドーレ札幌が新型コロナウイルスの感染拡大で休止していたトレーニングの公開を再開した」というニュース(編集注:その後4月13日からの再自粛を発表)を見ながら、コンサドーレを率いるミハイロ・ペトロヴィッチのことを思い出した。 サンフレッチェ広島にとっては紛れもなく、恩人である。浦和レッズでは賛否両論があるのかもしれないが、それでもJリーグYBCルヴァンカップのタイトルをもたらし、残留争いを演じたチームを優勝争いの常連に復活させたことは事実だ。特にルヴァンカップを制した2016年は、チャンピオンシップがなければJ1リーグ優勝も勝ち取ったはず。そうなれば、もっと違う評価になったはずだ。そして札幌では、チームを見事にビルドアップ。クラブ史上初のカップ戦ファイナリストに押し上げた。一度、札幌の練習場を訪れたことがあるが、ペトロヴィッチ監督が現れるとサポーターから「ミシャッ!」と声が飛び、拍手が起きた。愛されているし、尊敬もされている。 たとえ獲得タイトルが限られていたとしても、ペトロヴィッチはJの歴史に残る名監督だ。彼が使っている3-4-2-1フォーメーションや「ミシャ式」と呼ばれるシステムは、プロ・アマ問わず日本サッカーに対して大きな影響を与えている。だが、そういう戦術的なことは、ペトロヴィッチを表現するほんの一部のツールにすぎない。 圧倒的に攻撃を意識するスタイル、リスクを恐れないメンタリティー、人間を大きく包み込む人柄。彼の師匠であるイビチャ・オシムが威厳をもってチームをマネジメントする人物だとしたら、ペトロヴィッチは慈愛だ。裏表がない父の愛情だ。まっすぐに正直に、選手と向かい合って、愛を注ぎ込む。時には厳しさを突きつけ、時には優しさをもって選手を抱きしめる。だから、彼は愛される。 今やJリーグの名物監督と言っていい彼の来日は、多くの偶然が重なったが故に実現した。

「オシムの腹心を務めた男は、どうだ」

2006年4月、広島の小野剛監督が成績不振の責任をとる形で退任した。織田秀和強化部長(当時)は、望月一頼GKコーチを2006年FIFAワールドカップによるリーグ中断までの4試合限定で監督就任を依頼。承諾を得て、再開以降の新監督人事に着手した。 目算はあった。1994年の広島ステージ優勝に中心選手として貢献したイワン・ハシェックである。2004年にヴィッセル神戸の監督として指揮をとった時はうまくいかなかったが、その時のチームマネジメントや戦術的な評価は悪くなかった。広島が目指していたボールを主体的に動かすスタイルとも考え方は合致していて、ハシェック自身も監督就任に前向き。あとは正式契約を待つという状況にまできて、この話は破談した。家族が日本行きを反対しているというのが、その理由だった。 しかし、織田部長に落胆する時間はない。なんとか6月までに目処をつけないと、チームづくりが再開に間に合わない。小野監督辞任時は3分5敗と1勝もできずに最下位に沈み、望月監督が4試合で2勝1分1敗と持ち直して15位まで引き上げたものの、極端に自陣に引きこもってロングボールを蹴り込むサッカーでは、短期の結果は残せてもシーズン通しては戦えない。それは誰もがわかっていた。J1残留を成し遂げるためには、どうしても優秀な監督の招請が必要だ。 ハシェックに断られた後、トニーニョ・セレーゾにもアプローチしたものの、予算がまったく合わない。監督自身だけでなく、彼が連れてくる複数のコーチ陣たちも含めると、予定額をはるかに超えた。 さあ、どうするか。 苦悩する織田秀和に、一人の人物が連絡をよこした。千葉のGMを務めていた祖母井秀隆氏だった。 「オシムの腹心を務めた男は、どうだ」 その男こそ、ミハイロ・ペトロヴィッチだった。 レッドスター・ベオグラードやディナモ・ザグレブなどの名門クラブで活躍し、1985年からプレーしたシュトゥルム・グラーツ(オーストリア1部)では「サポーターが選ぶMVP」に毎年選出されるほどの人気選手。1996年、イビチャ・オシムのもとでアシスタントコーチを務め、シュトゥルム・グラーツをリーグ優勝2度に導いた。2003年からは同クラブの監督として3年連続の1部残留を達成。実績は確かにある。しかし、その情報は当時の日本には、伝わっていない。 織田部長も、彼の存在は知らなかった。ただ、オシムの腹心だったという事実に、一縷の望みをかけた。問題はヨーロッパのシーズンが既に終わっていて、彼の指揮する試合が見られないということ。また、シュトゥルム・グラーツを契約満了となった後、オーストリア2部リーグのチームと監督として契約をかわしていることもハードルだった。「海外のチームからオファーがあった場合は挑戦したい」という旨をクラブに伝えていたというが、もし広島と契約ということになれば、違約金もかかる。 それでも、会うだけは会ってみたい。アポイントはとった。ただ、ドイツ語の通訳がいない。人脈を駆使して相談した結果、ケルン大学に杉浦大輔という若者が留学しているという情報が入った。杉浦青年はすでに2006年ドイツワールドカップ関係の仕事が内定して、帰国の意志はなかった。だが、プロの交渉現場に立ち会える機会はそうあるものではない。この時だけ、ということで彼は通訳の仕事を引き受けた。

「この監督に賭けたい」という感性と熱意

約束の場所は、オーストリア第2の都市グラーツのレストラン。かつて地球の公転軌道が楕円であることを発見した偉大な天文学者ヨハネス・ケプラーが住んだその街で、日本サッカーの未来が動いた。 そのレストランに、新監督候補は愛妻も同席させた。 「彼は、本気ですよ。奥様を連れてきたのがその証拠です」 杉浦青年の言葉に、織田部長の心が引き締まった。 ワインを交えながらの会談は2時間を超え、ペトロヴィッチは紙ナプキンにフォーメーション図を書き始めた。そこに書かれていたのは3-4-2-1。その図をベースに「後ろから数的優位をつくるサッカーがしたい」と自身の哲学を説いた。 織田部長はその哲学に共感した。 2001年、彼がヴァレリー・ニポムニシ(1990年イタリアワールドカップでアフリカ勢初のベスト8を達成した時のカメルーン代表監督)を広島に招請した時に目指したのは、自分たちでボールを動かして、自分たちの意志でチャンスをつくる攻撃的なサッカー。それまで守備的なサッカーでチームをつくってきた広島にとっては、まさにコペルニクス的変革だったと言っていい。 その変革は決してうまくいっていたわけではなく、2002年には降格という血を流した。それでもクラブはその理想を実現するために、森崎兄弟や駒野友一、李漢宰らを育て、青山敏弘や高萩洋次郎、槙野智章柏木陽介らもそこにいた。才能のある若者たちが力を発揮し始めれば、素晴らしい未来が待っている。クラブもサポーターも、そう信じていた。 その未来を築いてくれるのは、こういう明確な哲学を持った指導者ではないのか。しかも情熱的で、人柄も温かい。 第一印象で好感を持った織田部長は、詳しい情報を収集した。サッカー関係者たちの評判は、一致して高い。師であるオシム監督も、ポジティブなコメントを伝えてきた。 織田部長は「この監督に賭けたい」と思った。だが一方で、日本ではまったくといって無名な指導者の招請に、フロントは異を唱えた。もちろん、外国人監督を招請する時にかかるさまざまなコストの問題もあったし、望月監督がある程度の結果を残していたことから、「無理をする必要はない。望月監督を続投させればいいじゃないか」という意見も一定の説得力を持っていた。しかし、久保允誉社長(現会長)は即決する。 「彼でいけ」 織田部長が「ペトロヴィッチ新監督でいきたい」と考えたのは、最終的にはサッカー界でずっと生きてきた彼の「感性」だった。そして久保社長は織田部長の感性とペトロヴィッチ監督就任に賭ける熱意を信じた。

「まず選手と会いたい。練習を見たい」

物事の決定において、論理的な判断は極めて重要である。例えば、今回の新型コロナウイルスのような件で、科学的ではなく論理的な組み立てもない意見は、周りの判断を狂わせる。しかし、経営や人事などの局面では時に、論理や多数意見を超えた何かが正解を呼び込むこともある。かつてソニーが発売した「ウォークマン」のように。そしてこの「感性」に賭けた決断は後にもう一度、重大な局面で試されることになる。 経営者の果敢な決断により、48歳の新指揮官ペトロヴィッチの来日は決定した。初めて両者が会ってから5日目のこと。そして杉浦大輔は、広島とペトロヴィッチ、双方から「オファー」を受ける形で通訳の仕事を正式に受諾した。決まっていたワールドカップの仕事を断ったものの、ケルンの部屋と大学の籍はそのまま。慌ただしく、ペトロヴィッチ新監督と共に、広島へと向かった。 選手たちの情報は織田部長からもらったDVDのような映像資料だけでなく、彼の人脈からの情報を得て、ある程度は把握していた。ただ、それはあくまで、二次情報にすぎない。 早く、選手たちに会いたい。 気持ちは急いた。 クラブは当初、広島市内のホテルでの記者会見を予定していた。しかしペトロヴィッチは、「まず選手と会いたい。練習を見たい」と主張。記者会見の会場は、広島市内から1時間もかかる練習場=吉田サッカー公園に設定された。 J1クラブの新監督就任となれば、いつもは練習に顔を出さない新聞社も情報が必要となる。当然、記者会見はそのための場だ。しかし、その会場が練習場に変わったことで移動の負担が大きいとクラブにクレームをつける記者もいた。それに対して当時の広報部長は一言も反論せず、頭を下げ続けた。すべては、新監督のため。チームのためだ。 会見では小さな声でボソボソと喋るだけ。今のようにウイットに富んだユーモアもない。ただ、会見の最後に「チームと私がしっかりと仕事をすれば、間違いなく残留できる」と語った時は、少し語気が強まったかのように思えた。

緩めることが一切できないトレーニング

なぜ、ペトロヴィッチが日本にやってきたのか。 そのことは、よく考える。あまりに彼とは語り合うことが多すぎた。この部分に対しては就任時の会見でしっかりと聞くべきなのだが、当時の逼迫した雰囲気の中で、彼の個人的な事情よりも未来について語る時間が必要だった。 もちろん、師であるイビチャ・オシムから、日本の安定した社会や文化、Jリーグという新興リーグに対するポジティブな情報があったことが一つ。もう一つは、やはり彼が愛したシュトゥルム・グラーツとの契約が満了となってしまい、新しい仕事場がオーストリア2部になったことへの悔しさがあったからではないか。そうでなければ「海外からのオファーがあった場合は」などということを、新しい職場に言う必要はない。 48歳とまだ若いペトロヴィッチは日本での、広島での新しい仕事に賭けていた。自分の人生を新しく切り拓くきっかけにしたかった。この想像は間違ってはいないと思う。 会見後、新指揮官はトレーニングウェアに着替え、選手たちと初めて対面した。そして、トレーニング。フィジカルに特化したメニューはない。延々と続くボール回し。ハーフコートに11人×2チームが入り乱れ、切り替えの激しいゲーム形式のトレーニング。その中で1タッチパスを意識させ、球際の激しさやスプリントを常に要求。記者会見の時の小さな声はどこへいったのか、まるでスピーカーから発せられているのかと勘違いするほどの怒鳴り声が、吉田サッカー公園の山々に響きわたった。 翌日からスタートした2部練習で、さらにペトロヴィッチ監督は過激になった。ほとんどのトレーニングがボールを使う。30~40分をかけて鳥かご、いわゆるボール回しを行う。「このメニューにはサッカーのすべてがつまっている。特に瞬時に判断を変える感覚を養うには、非常に有効なんだ」と監督は言う。後に槙野智章が「ミシャの鳥かごのトレーニングのおかげで、自分はうまくなった。いかに敵がきた時に逆をつけるか。あのトレーニングでいつもそこを考える習慣ができたから、試合中に顔が上がるようになった」と語った。ただ、その言葉を聞いても、にわかには信じがたかった。楽しそうに1タッチでボールを回している姿は、とてもトレーニングには見えない。しかし、ペトロヴィッチ監督いわく「楽しいから前向きな気持ちで練習できるんだよ」。そう教えてくれたのは、2011年秋、彼の退任が決まった時だった。 延々と続くハーフコートマッチ。ただ、ルールやチーム構成は頻繁に変え、アイデアの発露を強く求める。かと思えば、ハーフコートでの1対1、フルコートでの3対3など、走る・戦うを強く求めるメニューも課した。時間を区切ってやるのではなく、うまくいくまで延々と続ける。必然的に練習時間は長くなり、炎天下の中の2部練習は選手から汗と体力を奪いとった。選手たちが少しでも妥協したプレーをしようものなら、ピッチ横にずっと立っている新監督から怒声が飛ぶ。ピッチの中に飛びこんで、厳しく怒鳴る。緩めることは一切、できない。

「技術は高い。だけど、走っていない」

ペトロヴィッチ監督は、広島が低迷していた理由を明確に分析していた。   「技術は高い。だけど、走っていない」 当時、ヨーロッパでの日本人選手に対する一般的な評価は、中田英寿や小野伸二らの例外を除き、「技術は低いが運動量がある」というものだったという。だが、現実は違っていたと指揮官は感じた。技術レベルでほぼパーフェクトな人材が広島には少なくとも3人はいる。しかし運動量に問題があるし、1対1のバトルにも不満だ。 特に問題だと感じたのは、メンタルだ。仕掛けないし、アイデアも出そうとしないのは、自信を喪失しているから。チームとしてやるべきことを意識しすぎて、自分を出そうとしていない。 そのデメリットを跳ね返すために、新監督は猛練習を課した。1セット2時間~2時間半のトレーニングを午前・午後の2回、練習試合は中2日~中3日に1度行い、ほとんどの選手に90分のプレーをさせた。1995年からサンフレッチェを取材している筆者にとっても、初めて見るレベルの厳しいトレーニングだった。 いくら真夏とはいえ、シャツを絞った時に出る汗の量がまるで滝のようになることなんて、普通はない。しかもその汗は、泥にまみれていた。まるで高校のサッカー部のような激しい練習量は、強靱なプロの選手たちをフラフラにさせた。だが、やがてそれは、選手たちをこう信じさせるようになった。 このトレーニングを続けていけば、俺たちはきっと強くなる。 6月21日、大学生とのトレーニングマッチで広島は3-0と勝利。しかしそれが7-0、8-0となり、そして12-0にまで広がった。たとえ僅差の試合となった時でも、内容は段違い。圧倒的にボールを持ち続け、チャンスをつくり続けた。その成長は、選手たち自身が驚きをもって迎えられた。

名前や実績は関係なく選手を起用

その厳しいトレーニングの中、ペトロヴィッチ監督は選手にこんな趣旨の言葉をよく叫んでいた。 「みんな、いったい何を恐れているんだ。ミスをすることか? ボールをとられることか? たとえそうなったとしても、それはリスクを冒せとみんなを指導している私にすべての責任があるんだ。結果責任は私が考えること。君たちは思い切ってサッカーをやればいいんだ」 敗戦におびえ、ミスを恐れる選手たちの心理に、指揮官はザックリと手を入れた。その入れ方の心地よさに、選手たちはこわばった心を氷解させていく。 さらに指揮官は大胆になった。小村徳男やベット、ジニーニョといった実績のあるベテランをサブに回し、青山や柏木ら、それまでチャンスを与えられていなかった若者たちをトップチームに抜擢したのだ。 「オシムさんの言葉をはじめ、いろいろな情報を分析して得られた答えは、このチームには名前のある選手が多いが、チームはまとまっていないということ。特に一部の選手は、確かにボールを持てば仕事ができるが、ほとんど走っていなかった」 そこでペトロヴィッチは、運動量と判断、技術のレベルがわかりやすいトレーニングメニューを組み、そこを選手選考の場と考えた。その中で、例えば小村はそのスタイルがチームの目指す方向と合わないと判断される。彼も納得し、シーズン途中で横浜FCへの移籍を決断した。同様にジニーニョもブラジルへと去った。 名前や実績は関係なく選手を起用する。 そんな言葉をよく監督は発するが、それが実践できる監督は数少ない。特に残留争いに巻き込まれた時はどうしても計算できるベテランに頼りがちだ。しかし、ペトロヴィッチは、残留という現実の中に理想を持ち込んだ。目指すサッカーで結果を残すべく、選手選考に妥協は許さない。自分の目で見た現象だけを信じた。「後ろからボールをつないでいく」という基本理念は、彼の就任前には連続してパスをインターセプトされていたという現実から見て、うまくいくと思っていた人は少なかったはずである。 しかし、指揮官は「やれる」と信じていた。運動量と自信を回復させ、選手のセレクションと戦術的な道筋をしっかりとつけてやれば、自分の理想を追えるチームであると確信していた。 そしてその確信は、正しかった。練習で結果を出せば試合に出られる。その事実が選手たちを躍動させ、勇気を与えた。

青山と柏木がポジションを掴み、カズが復活の手がかりを掴む

約1カ月の猛練習を経てまったく新しいチームとなった広島は、再開初戦で名古屋グランパスエイト(当時)と対戦。玉田圭司にいきなりの先制点を許すも、ウェズレイの2得点で逆転。同点に追いつかれたが佐藤寿人が決勝点を決めて逃げ切った。このシーズン初の逆転勝ち。その後、6試合で1勝5敗と負けが込んでしまったが、新監督に賭けたフロントの心意気と新監督の個性に心酔し始めた選手たちの奮起によって、第20節の対鹿島アントラーズ戦勝利以降は9勝2分4敗。終わってみれば10位と余裕で残留を達成した。 青山と柏木がポジションを掴み、オーバートレーニング症候群に苦しんでいたカズ(森崎和幸)が右ストッパーで復活の手がかりを掴む。他にも高柳一誠や前田俊介が起用されて結果を残すなど、期待の若者たちの未来に光明が差した。戸田和幸がキャプテンに指名されたことでチームにまとまりが生まれた。盛田剛平・戸田・カズの3バックは足下が安定し、どこからでもパスが出せることで、ボールは明白につながるようになった。 奇跡は、起きた。しかも、ベテランの経験に頼らず、青山や柏木のような若者を台頭させ、リスクをかけた攻撃的な姿勢で勝利を握った。ペトロヴィッチ監督就任前の平均得点1.17が、彼の就任後は1.64にまで向上。鹿島を敵地で2-0と粉砕したり、FC東京を相手に2点差をひっくり返したり。闘いぶりは、近年稀に見るほどに変化した。

ペトロヴィッチ・ストーリーは終わらない

だが、奇跡は劇薬である。 日本で初めて現れた戦術の天才・源義経は、圧倒的な財力と権力を欲しいままにした平家を3つの戦いですべて破った。その戦いの内容はいずれも奇跡的で神懸かり。しかし、奇跡の後の義経は、軍事と比較してあまりに政治的なセンスを欠いていたが故に、滅びの道を辿った。一方、桶狭間の戦いという奇跡的な勝利を得た織田信長は以降、桶狭間的な奇跡を再び求めるような奇襲は一切、やらなかった。 2001年、降格の危機に瀕した広島は、最後の5試合を4勝1敗で乗り切り、劇的な残留を成し遂げた。しかし翌年、ヴァレリー・ニポムニシという羅針盤を失った広島は、クラブ史上初となる降格の憂き目を見る。そして2006年の奇跡の翌年は、どうなったか。ミハイロ・ペトロヴィッチは、広島にいた。他の主力も移籍しなかった。チームは熟成の一途を辿るはずだったのに、2007年の広島は降格した。 広島が、奇跡に酔っていたとは思わない。確かに2006年オフの補強は薄かったが、ペトロヴィッチ監督は若者を伸ばすことで戦力を充実させることはできると確信していた。青山や柏木のような才能は、まだまだ広島には眠っていると見ていた。さらに次はシーズン最初から指導できる。病との闘いに一段落を得たカズはさらにコンディションを上げてくるだろうし、ウェズレイと佐藤寿人のコンビは爆発力を増幅できるという自信もあった。 その自信は当時、2006年の実績をベースとして、一定の説得力もあった。優勝を狙えるかというと、それは違う。しかし、少なくとも残留はやれるだろうし、輝ける未来へ大きな一歩を踏み出せる確信もあった。だが、その目論見は、かなわなかった。 普通であれば、日本でのペトロヴィッチ・ストーリーは、2007年で幕を閉じる。2006年の奇跡は、本当の意味での「奇跡」、つまり二度と起こらない出来事にすぎない。彼のやり方は、無理だ。そう断罪されても、不思議ではなかった。戦力がケガなどで欠けたわけではないのに、負け続けた。誰もが「責任は監督」と思っても仕方がない。 しかし、本当のミハイロ・ペトロヴィッチ伝説は、J2降格という悲劇を食らった直後、開幕する。ここまでの1年半はドラマの序章にすぎない。そしてこの序章に実は、ペトロヴィッチという指導者が物語をつくるに至った伏線が、しっかりと張られているのである。   <了>

広島の堅守を支えるCBのバースデー



官製相場の暴落が始まる


◆野上結貴
【Profile】
出身:日本
誕生日:1991/4/20
ポジション:DF
クラブ:サンフレッチェ広島
身長:180㎝
体重:67kg

『今日の誕生日は誰だ!』本日、4月20日はサンフレッチェ広島DF野上結貴だ。

東京都出身の野上はサッカー名門校の桐蔭横浜大学を経て横浜FCに加入。大学3年生だった2012年4月に特別指定選手としてFC岐阜戦でJリーグデビューを果たした。翌シーズンに正式に加入となりプロ1年目から主力として活躍した。

2016年7月からは広島に活躍の場を移す。最初のシーズンは主戦場のセンターバックではなく守備的MFでの起用が多かったがリーグ戦24試合に出場。その後はDF千葉和彦に代わって本来のセンターバックでチャンスを掴むと、安定した守りで城福浩監督の心を掴んだ。

※誕生日が同じ主な著名人
コウメ太夫(お笑い芸人)
鬼木達(サッカー指導者/川崎フロンターレ)
宇治原史規(お笑い芸人/ロザン)
シェイ・ギブン(元サッカー選手)
HIRO(お笑い芸人/安田大サーカス)
月亭八光(落語家)
ミランダ・カー(モデル)

「ケガがなければ…」日本代表の歴史を変えられた“未完の逸材”たち






マーケットの魔術師 投資で勝つ23の教え

サッカー日本代表が初めてワールドカップに出場した1998年のフランス大会から20年以上の時が経った。中田英寿本田圭佑など、長きにわたって代表チームの中心選手として存在感を放ったプレイヤーがいる一方、ケガの影響で代表に定着できない選手もいた。
これまで6度ワールドカップに出場している日本代表の最高成績はベスト16だが、「あの選手が万全ならば、もっと上に行けたのでは?」と思わせた選手も少なくない。  そこで今回は、ケガがなければ日本代表の歴史を変えられたであろう、また今後復活して歴史を変えて欲しいプレイヤーを5人選出した。 *  *  * ■久保竜彦 恵まれたスピードに驚異的な跳躍力、日本人離れしたフィジカルに豪快なシュートーー。 まさに“規格外”のストライカーだった。「もし彼がいれば……」の筆頭候補だろう。世界基準の身体能力と技術を持ち合わせていた久保が、度重なるケガに泣かされてしまったことは日本サッカー史に残る悲劇だ。 プロ入り前は無名選手だったが、テストを経てサンフレッチェ広島へ加入すると、2003年に移籍した横浜F・マリノスで大ブレイク。同年のフットボーラー・オブ・ザ・イヤーにも輝いた。日本代表にはジーコ体制で定着し、2006年ワールドカップ予選では3試合2ゴール1アシストと大活躍を見せたが、その後は慢性的な腰のケガに悩まされ、W杯出場は叶わず。代表キャップは「32」にとどまった。 もし彼がケガに泣かされていなかったのであれば、日本サッカー史も変わっていただろう。そういっても過言ではない、名ストライカーだ。 ■小野伸二 先日SNSでトラップ動画が大きな話題を呼んだが、まさに“天才”の名声を欲しいままにした男。その才能は海外でも絶賛されており、ウェズレイ・スナイデルやロビン・ファン・ペルシーらオランダ代表のレジェンドたちが、こぞって「最も衝撃を受けた選手」に挙げている。 1999年に主力として日本代表のワールドユース準優勝に貢献。黄金世代をけん引する存在として大きな注目を集め、浦和レッズを経て、2001-02シーズンにオランダの強豪フェイエノールトへ移籍を果たした。名門でレギュラーの座をつかむと、同シーズンにUEFAカップ制覇という快挙も成し遂げている。 フル代表では1998年のフランスW杯で18歳と272日という若さで出場を果たし、2002年日韓W杯では全4試合に出場。史上初のベスト16進出に大きく貢献した。しかし、1999年のシドニー五輪アジア1次予選では悪質なタックルを受け左膝靭帯断裂の大ケガ。2003年頃からは何度も負傷離脱を繰り返すようになるなど、その溢れる才能を完全には発揮できなかった印象が強い。 両足での繊細で正確なタッチ、ピッチを俯瞰で見ているかのような視野、豊かなプレービジョン……。全盛期の彼のレベルに到達できた日本人選手は、未だいないように思われる。
小倉隆史 “レフティーモンスター”の愛称で親しまれた名選手。見る者を魅了する豪快なシュート、巧みなドリブルでファンの人気を集めた。 高校時代から大きな注目を集め、1992年に名古屋グランパスへ加入。1年後には10代にして海外移籍を選択し、オランダ2部エクセルシオールで31試合14ゴールと見事な活躍を披露した。その1年後、1996年のアトランタ五輪を見据えてJリーグへの復帰を選択。 早々にフル代表へ招集されると、マルセル・デサイー、ディディエ・デシャンら錚々たるメンバーを擁していたフランス代表戦(キリンカップ)で、A代表での初ゴールをマーク。プロリーグが発足したものの、まだまだ“サッカー後進国”であった日本のサッカーファンにとっては、未来のスター誕生への期待が大きく高まった瞬間でもあった。 しかし、アトランタ五輪最終予選直前の合宿中に右足後十字靭帯断裂の重傷を負い、約2年間に及ぶ長期離脱を強いられる。この大ケガにより、「怪物」のキャリアは難しいものとなってしまった。五輪出場も叶わず、本人も長い後遺症に悩まされたことを後に語っている。 ■大島僚太 現在も川崎フロンターレで活躍する27歳。日本人選手の中では飛び抜けたパスセンスやゲームビジョンを有しているものの、代表にはなかなか縁がない状況が続いている。 川崎F入団後、2011年にプロデビュー。その後も順調に成長を続けていたが、翌年から負傷に悩まされ度々チームを離脱することに。それでも2016年のリオデジャネイロオ五輪では中心選手として活躍。チームはグループリーグ敗退となったが、当時フル代表を率いていたヴァイッド・ハリルホジッチ監督から高い評価を受け、ロシアW杯直前の欧州遠征にも招集された。 本大会メンバーにも選出されたが、自身のケガや指揮官交代の影響もあり、ピッチに立つことはできず。森保一監督が率いる現代表でも、頻発する負傷によって定着できない日々が続いている。だが、その才能は日本の選手の中で特出しているだけに、今後はケガなく自身の能力を最大限に生かしたプレーを代表などで見せて欲しい。
■宮市亮 日本が誇るスピードスター。特別な才能の持ち主だが、悲運にも選手生命を脅かすような大ケガに何度も見舞われている。 名将アーセン・ヴェンゲル氏に才能を認められ、2010年冬に18歳でプレミアリーグの強豪アーセナルと5年契約。フェイエノールトやボルトンで修業を積み、2012年にウィガンへ期限付き移籍を果たすが、11月に右足首靭帯を損傷で長期離脱。欧州挑戦の壁は厳しく、その後レンタルされたチームでもケガに悩まされ、2015年にアーセナルとの契約解除が発表された。 新天地としてドイツ2部のザンクト・パウリを選択したが、加入後1カ月で左足前十字靭帯断裂を負い、復帰後も2017年に今度は右足前十字靭帯断裂の重傷を負ってしまう。4シーズンで公式戦出場はわずか50試合未満と、キャリアを通して何度も何度もケガに泣かされてきた。 しかし、今季は完全復活。ここまで唯一リーグ戦全試合に出場しており、1ゴール7アシストと大活躍。サイドバックやウィングバックでも起用されるなど、新境地を開拓している。ドイツメディアも「ザンクト・パウリに不可欠な選手」と高い評価を下す。 本人も「ようやく1人前の選手になれた」と語るなど、初めて充実したシーズンを送っている。「日本代表復帰が夢」と語る27歳だが、現在のパフォーマンスを見ればその可能性は大いにあるだろう。 (文・三上凌平)

サンフレッチェ広島F.Cユース、2020シーズンメンバー


美食の報酬
サンフレッチェ広島F.Cユースの2020シーズンメンバーが発表されている。サンフレッチェ広島F.Cユース(広島)は、昨年度高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2019 WESTで5位。2020シーズンは高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2018 WEST以来のシーズン優勝を目指して戦う。  チームが発表している2020シーズンのメンバーは以下の通り。なお、チームは現在、新型コロナウイルスの影響により4月11日(土)から4月末までの活動を休止している。 ■昨年度主なチーム成績 プレミアリーグ2019 WEST(5位) 2019 Jユースカップ (8強) 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会(予選敗退) ▽GK 1 平野碧 21 波多野崇史 16 名越瑛恆 31 中原碧琉 ▽DF 5 伊藤太陽 4 内海陽樹 3 松本太一 2 香取潤 12 北奥蓮 23 豊田将大 13 増村風月 32 渡邉雄大 ▽MF 9 佐野陸歩 6 城水晃太 17 関祐斗 8 竹内崇人 14 西村伊織 22 池田柚生 25 高柳英二郎 15 西村岳 24 藤野和樹 18 光廣健利 29 井野佑優 26 笠木優寿 28 越道草太 27 高下仁誓 34 畑野遼太 ▽FW 11 菅野翔斗 7 末次颯 10 福崎伶青 20 棚田遼 19 森夲空斗 33 辛島優一朗 35 妹尾颯斗 30 滝口晴斗 36 濱田蒼太


エゼキエウが「一時うつの状態に」と母国ブラジルメディアに告白。





呪い殺しの村

ブラジルメディア『エスポルテ・インテラティボ』は4月15日、サンフレッチェ広島に今季加入した同国出身のFWエゼキエウ(エゼキエウ・サントス・ダ・シウヴァ)のインタビューを掲載し、新型コロナウイルスの感染拡大によってJリーグが中断されるなか、結婚したばかりのブラジルにいる妻とも会えず孤立し、一時うつのような状態になったと告白している。現在は家族や友人と話す機会を作り「元気になってきた」と話す。現在、国籍や年代を問わず多くの人々が不安を抱えて生活を送るなか、日本国内でコミュニケーションを自由に取れず、不安を抱え、孤立しがちになる外国籍選手の心のケアに関しても、Jリーグの課題になってきそうだ。
 記事によると、22歳のエゼキエウは1月に結婚した妻がビザを取得して来日する予定だった。しかし新型コロナウイルスの感染拡大によって今のところ渡航を断念している。「今年中に会えるのか分からない状況」だという(編集グループ注:ブラジルから来日した場合は自宅・ホテルなど14日間の待機要請。一方、ブラジルは3月30日から30日間、全ての外国人渡航者の空路での入国を禁止中)。
 そしてリーグ戦がいつ再開されるのか不確実な状況下、エゼキエウは「サッカーをプレーするためにここに来ました。僕たちを幸せにするのはサッカーをすることです。家族や友人から遠く離れてここまで来たのは、大好きなサッカーをするためです。しかし試合がなく、アドレナリンを爆発させることもなく、目的も見えないなかトレーニングも続きました。そのなかで、ケガをするのではないかという不安も抱えていました」と明かす。そして、うつの兆候が見られ、友人からも心配されるようになったというのだ。
「私は本来とても外交的ですし、サッカーでもさまざまな難しい局面を乗り越えてきました。幸いに大きなケガをしたこともありません。決して誰かから酷い扱いを受けたこともありません」と言うエゼキエウだが、次第に生活に喜びを見出せなくなっていったそうだ。
 練習に向かうことも楽しく感じられなくなり、友人とSNSやビデオ電話で連絡を取ることも億劫になり、「孤立していましたが、もっと孤立したいと思うようになりました。私が生きている理由を見出せませんでした」と告白する。
 そのように自覚したなかで、最近は家族や友人とも話すことが増え、3月9日に誕生日を迎えたばかりのブラジル人ストライカーは「もう元気になりました」と語っている。
 また、日本での生活について、「ブラジルですでに食べたこともありましたが、寿司は気に入っています。ガラナ、シュラスコもあり、アサイーとフェイジョ(豆)がちょっと不足している感じです。一番苦労したのが言葉でした。ただ、みんなとても勤勉で、英語と日本語を少しずつ理解できるようになり、今はリラックスできています」とも話す。
 エゼキエウの勇気ある告白。日本の地で苦しんでいる外国籍選手が、他にいることも推察できる。すぐ傍に寄り添い、話し相手になることが簡単にできない状況でもあるのももどかしい。Jリーグにとって、外国籍選手への配慮は重要なテーマになってくる。
 また、先行きは見えないものの感染リスクを考慮し、練習を実施するタイミングに関しても、各クラブには細心の配慮が求められる。

元日本代表DF森脇良太、懐かしの“広島ユース同期トリオ”写真投稿 「歳を取ったな」

おトクな制度をやってみた





















京都サンガF.C.の元日本代表MF森脇良太【写真:Noriko NAGANO】
京都サンガF.C.の元日本代表MF森脇良太【写真:Noriko NAGANO】


 京都サンガF.C.の元日本代表MF森脇良太が公式インスタグラムを更新。18年来の付き合いがある“同級生”との懐かしの3ショットを投稿し、選手間で盛り上がりを見せている。広島ユース同期で現在は沖縄SVでプレーする前田俊介と髙柳一誠との3ショットを投稿

 サンフレッチェ広島ユースから2005年に広島のトップチームに昇格した森脇は、愛媛FCへのレンタルを経て、広島のレギュラーに定着。2012年にはJ1リーグ優勝を経験し、翌年に浦和レッズへ新天地を求めた。7年間を過ごした浦和では、ルヴァンカップ、天皇杯、AFCチャンピオンズリーグのタイトルを獲得し、今季から京都に加入した。2月23日に行われたレノファ山口との開幕戦(0-1)にもフル出場を果たしている。
 新型コロナウイルスの感染拡大により、中断しているリーグ戦は早くて6月の再開が予想されている。外出自粛という難しい時期が続くなか、森脇はインスタグラムに広島ユースの同期による3ショットを掲載した。
「サンフレッチェ広島ユースの同期…3人とも歳を取ったな ユース(高校生)の時は全寮制で中学3年生の3学期から寮生活だったんやけど高校生活3年間めちゃくちゃ楽しかった 武勇伝がいっぱいある笑」
 登場したのは、現在は元日本代表FW高原直泰がオーナーを務める沖縄SVでプレーするMF髙柳一誠とFW前田俊介。今年1月の沖縄キャンプ中に行われた練習試合の時に3ショットを撮影したようだ。ハッシュタグ(以下#は省略)には「武勇伝いっぱい 赤点 アイバーソン好きな人」と綴られている。
 コメント欄では、髙柳が「モリの数々の武勇伝。。危ない、言いそうだった」と書き込み、森脇も「誠!!やめとけぃ笑 でもいつかオープンに話しちゃう?笑」と軽快なやり取りを展開。広島ユースの1年後輩で、浦和でも同僚だった元日本代表MF柏木陽介は「ダントツで一番下手やったのに、長々とやってるよなー」と気心知れた戦友に“ツッコミ”を入れるなど、選手間で賑わいを見せていた。

【写真】森脇良太が公式インスタグラムで公開、“前俊&髙柳”との広島ユース同期3ショット

森脇良太が公式インスタグラムで公開、“前俊&髙柳”との広島ユース同期3ショット

佐藤寿人は「何とかしてくれる」。
そのゴールは仲間を勇気づけた



スマホで捗るライフハック

いつだったかは思い出せないが、佐藤寿人にエースストライカーの定義について聞いたことがある。

 その時、彼は偉大なる先輩を例に挙げて、こう話してくれた。
エースとして広島を初のJ1優勝に導いた佐藤寿人「同じFWとして日本代表に選ばれていたタカさん(高原直泰)のプレーを見て、エースとはこういうものだというのを感じたんですよね。本当にすごかったんです」

 日本代表がイビツァ・オシム監督に率いられていた2007年のアジアカップだった。メンバーに選ばれるも、ベンチスタートだった佐藤は、この大会でまざまざとエースストライカーの力強さを感じ取ったという。

 高原はグループステージで3得点を挙げ、決勝トーナメント進出の立役者になる。さらに準々決勝のオーストラリア戦では、失点したわずか3分後、同点に追いつくゴールを決めて、チームを窮地から救った。

「あの人がゴールを決めると、周りが勇気づけられるというか。それくらい、ひとつのゴールに力があったんです」
 数年後、その言葉を当時は広島ビッグアーチと呼ばれていた場所で思い出すことになった。サンフレッチェ広島がJ1初優勝を決めた2012年である。

 ミハイロ・ペトロヴィッチ監督のあとを受け、森保一監督が就任した当初、広島を優勝候補に挙げる人は皆無だった。

 無理もない。それまでの広島は、一度もタイトルを手にしたこともなければ、指揮官としては初采配となる森保監督も未知数。前任者が築いたサッカーを継承するとはいえ、懐疑的な目を向ける人のほうが多かった。

「2012年の時は、自分が本当にフィニッシャーとしてやっていかなければという責任感が強かったと思います」

 のちに佐藤が振り返ってくれた言葉だ。

 監督が変わったチームが勢いに乗るには、スタートダッシュが重要になる。だからこそ、佐藤は自らの得点で、結果で、チームを牽引した。

 浦和レッズとの開幕戦で決勝点を挙げた佐藤は、第3節から3試合連続でゴールを決めてチームを連勝へと導く。
 このシーズンの序盤、広島は第2節の清水エスパルス戦や第6節のサガン鳥栖戦で黒星を喫しているが、いずれも佐藤はゴールを決めていない。一方、第8節の川崎フロンターレ戦や第10節の柏レイソル戦では2得点ずつをマークし、チームも勝利。まさに、エースが決めればチームは勝てる、ということを自らの結果で証明していた。

 彼のプレースタイルを端的に形容する時、「思考のストライカー」や「ワンタッチゴーラー」と言われることがある。実際、2012年もワンタッチでのゴールが多かった。

 開幕戦で決めたシーズン初ゴールも、ミキッチの右クロスを石原直樹がシュートし、GKが弾いたところを押し込んだものだった。さらにいえば、第4節のFC東京戦でマークした決勝弾も、DFとの駆け引きを制して裏に抜け出し、ミキッチのクロスに合わせたゴールだった。

 こぼれ球を押し込むことを「ごっつぁんゴール」なんて呼ぶことがあるが、佐藤にとってそれは「準備」と「予測」の賜物である。
「こぼれ球に反応するにしても、ここに落ちてくるんじゃないかって予測しているから、そこに走っている。そういう得点の時、記者の人から『おいしかったですね』って言われることもありますけど、自分からしてみれば『イメージして準備していたから、そこにいた』という明確な答えがあるんです」

 ゴール前での駆け引き、DFを欺く引き出しの多さ、そして決めきる「決定力」。2012年の彼はストライカーとして、まさに絶好調であり、最高潮に達していた。

 しかしその裏には、決めるための努力が常にあった。思い起こされるのが練習でのエピソードである。

 全体練習が終わると、当時は若手だった清水航平と石川大徳に声をかけ、ひたすらクロスからのシュート練習をしたという。その際には、「ニアだったら、ここに入れてほしい」「ファーだったら、ここにこういうボールを上げてほしい」と、事細かく要求したという。

 シーズンが中盤から終盤に差しかかり、チームが本格的に優勝争いをしていくなか、ふたりの若手が出場機会を増やし、何なら得点という結果でチームに貢献した過程には、佐藤のそうした働きかけも大きかったのだろう。
ストライカーとしてだけでなく、もうひとつの顔であるキャプテンとして、チームに与えた影響も大きい。同世代であり、長年、広島でともにプレーしてきた盟友・森崎和幸は「行動でも言動でも、常にチームの先頭に立って引っ張ってくれた」と話した。

「得点はもちろんですけど、守備でも一番前にいるヒサ(佐藤)がスイッチを入れてくれたから、チームは失点が少なかったし、助けられた部分は多かったんですよね」

 2012年にJ1で初優勝した広島の特徴として、必ず「堅守」というワードが挙がる。3バックが強固だったこともあれば、全員がハードワークしていた事実もある。

 ただ、その背景には、1トップの佐藤がサボることなく前線から相手を追い込み、コースを限定していたことが大きい。また、キャプテンであり、ストライカーである彼が常に全力を尽くしていたことで、後方にいるチームメイトも呼応していた。

 2012年、佐藤はJ1で優勝を成し遂げただけでなく、自身初の得点王に輝くと、MVPにも選ばれた。
リーグ戦で22得点を挙げた佐藤に、これまたいつだったか、「あの年で最も印象に残っているゴールは?」と聞いたことがある。佐藤は「ひとつに絞るのは難しいですよ」と言いつつ、J1第31節、コンサドーレ札幌戦のゴールを挙げてくれた。

 前半31分、ハーフライン付近でボールを持ったボランチの青山敏弘から縦にスルーパスが出る。右サイドにいた佐藤はダイアゴナルの動きでDFを欺くと、左サイドから得意の左足で逆へとシュートを突き刺した。

 まさに、DFとの駆け引き、チームメイトとの呼吸、そしてワンタッチと、彼が積み重ねてきたすべてが詰まったゴールだった。

 盟友の森崎がこんなことを言っていた。

「流れが悪かったり、苦しい状況でも、ヒサが何とかしてくれるんじゃないかって思っていたんですよね。あいつなら1回、チャンスを作れば決めてくれるだろうって。そう思えるから、後ろでプレーしている自分たちは我慢することができた。
実際、苦しい時に何度もヒサのゴールでチームは生き返りましたからね。本人からしてみたら、チャンスを外してきた数のほうが多いって言うかもしれませんが、本当に1回しかチャンスがなくても決めてくれる。それも劣勢の時ほど、牙を研ぎ澄ましていましたから」

 言わずもがな、それこそがエースストライカーの姿だった。

 ひとつだけ後悔していることがある。

 2012年11月24日、優勝を決めたJ1第33節のセレッソ大阪戦でのことだ。エースであり、キャプテンである佐藤は多くの報道陣に囲まれ、チームメイトがバスで移動したあとも、ひとり残って取材対応をしていた。

 あらためて個別に話を聞く機会があるからと、筆者はミックスゾーンをあとにした。しばらくして記者室を出ると、取材を終えた佐藤と通路でばったりと出くわした。

「これから優勝の取材対応をする会場に移動するんですけど、行きますよね? 何なら一緒にタクシーに乗っていきます?」
彼にとって念願であり、悲願でもあるJ1初優勝だけに、きっと余韻に浸りたいことだろう。一瞬、考えた末、筆者は「あとから追いかけるから大丈夫だよ」と言って遠慮してしまったのだ。

 佐藤の背中を見送ってすぐ、優勝直後の率直な心境を聞く機会を逃した記者根性のなさに情けなさを覚えた。同時に、「おめでとう」のほかに、個人的にひと言、伝えたいことがあったことを思い出した。

「まさにエースストライカーだね」

 2012年、佐藤寿人のゴールがチームメイトを勇気づけ、広島を初のJ1優勝へと導いた——。

広島でもプレーした元ブラジル人MFベット氏の息子が射殺される



現役時代にサンフレッチェ広島や北海道コンサドーレ札幌でもプレーしたベットことジョベルト・アラウジョ・マルチンス氏の23歳の息子が射殺された。ブラジル『UOL』が報じている。

情報によると現地時間9日、リオデジャネイロ北部に位置するピエダーデ地区のパラナピアカバという町で、警察はある2人組から道端で男性が倒れているとの報告を受けた。体には銃弾痕が残っており、死因は射殺と断定。身元を調査したところ、ベット氏の4人兄弟の長男フィルホ君だったことが判明した。

ブラジル代表としてコパ・アメリカ優勝経験も持つベット氏は、国内の強豪クラブを渡り歩く中で2003年の札幌移籍で来日。しかし、ホームシックに陥りわずか2カ月で退団。2004年7月に広島に加入したが、ブラジル人の知人男性を殴り警察に逮捕された事件をきっかけに、2006年10月にクビとなった。


唯一の欧州挑戦となった1996-97シーズンのナポリ(写真)ではマラドーナの着用した背番号「10」を託され「我々にバッジョは必要ない」と豪語。しかし、入団から1年であっさりとブラジルに戻っている。

キャリア晩年は素行の悪さからクラブから一方的に契約解除されることも少なくなく、2009年を最後に現役を引退していた。

息子の死の知らせを受け、ベット氏はインスタグラムでフィルホ君の写真を投稿。「今日、私は親として知らないでいるべき痛みを知ってしまった。息子の死、この痛みはおそらく一生癒えることはないだろう」とコメントしている。

サンフレッチェ広島の新10番、森島司の気づき。アジアで苦戦し「周りから叩かれたけど…」



A代表も経験し飛躍した2019年

森島司
【写真:Getty Images】
 東京都や大阪府など7都府県に緊急事態宣言が発令され、当該地域内に本拠地を置くJクラブが無期限の活動休止に追い込まれる中、新型コロナウィルスの感染者が少ない中国地方のサンフレッチェ広島は活動を続けている。3月28日から4月2日は6連休を取ったものの、4月3日からトレーニングを再開。城福浩監督も先の見えない中、選手のコンディション維持に神経を尖らせている様子だ。

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「最初に中断になった2月末から3月の頭までの1週間弱、体調不良になって練習を抜けたんです。復帰してから3月末まではコンディションを戻すことを最優先に考えてきましたけど、今は普通にやれています。サンフレッチェは強度の高い練習をしっかりやるチーム。真面目な選手が多いし、外国人も一生懸命やっていますし、そこがチームの色かなと思うので、それを維持しながら、再開に向けてもっと高めていけたらいいかなと思います」
 今季からエースナンバー「10」を背負う森島司はキッパリと言う。
 2019年はJ1リーグ戦24試合出場3得点とシーズンを通して稼働し、森保一監督率いる東京五輪代表にも参戦。12月にはEAFF E-1サッカー選手権でA代表デビューを果たすなど、森島は大きく飛躍した。今年に入ってからも1月のAFC U-23選手権に出場し、2月23日のJ1開幕戦・鹿島アントラーズ戦でダメ押しゴールを挙げるなど、まずまずの滑り出しを見せていた。

「周りからも叩かれましたけど…」

 だが、ご存じの通り、新型コロナウィルスの感染拡大によってJリーグがストップ。彼自身もそのタイミングで体調を崩してしまった。オフシーズンがほとんどなく、超過密日程が続いたことで、一気に疲れが出たのかもしれない。今は先の見えない長い長い中断期間ではあるが、森島にとっては心身両面で足もとを見つめ直し、さらに大きく成長するためのいい時間なのかもしれない。
「昨年のE-1で『よかった』みたいに言われましたけど、いいパフォーマンスを見せられたのは相手が弱かった時だけ。韓国戦になったら全然だった。全体的なスピード感とかがまるで違ったので、慣れかなと感じましたね。ああいう相手にフィジカルでぶつかるのはムリ。もちろんパワーはつけますけど、勝てるとは思っていないので、違うところで勝てればいいかなと。判断のスピードや技術を磨くことが大事ですね。
1月のAFC U-23選手権はレベルの低い試合をしていただけだと思う。僕自身も別にいいプレーをしていないし、内容も忘れました。チームとしても難しかった。周りからも結構、叩かれましたけど、アジアと世界は相手が違うから。アジアは引いているけど、世界はガンガン来るし、むしろガンガン来た方がやりやすい。前にサンフレッチェがやっていたサッカーもそういう相手を剥がして前まで行っていた。森保さんもその方が得意なんじゃないかと思いますね」
 強気の発言をする森島にとって、東京五輪の出場資格がどうなるかは1つの懸案事項だった。本人も「ルールは『97年(1月1日生まれ以降)』って書いていると誰かが言っていたけど、もし資格がなくなるんだったら複雑ですね」と五輪延期が決まった時点では疑心暗鬼になっていた。
 だが、国際サッカー連盟(FIFA)のワーキンググループが規定維持の方針を出し、森嶋のような1997年生まれの選手たちが救済される可能性が高まった。そうなれば、世界の強豪が集う1年後を目指して本気で取り組めるのだ。

広島の10番として新たな歴史を作れるか

森島司
【写真:Getty Images】
 そのためにも、混乱の続く2020年を大事にしなければならない。日本サッカー協会が5月末までの公式大会やトレセン活動を中止し、Jリーグの再開も6月以降にズレ込むことは確実。選手はピークをどこに持って行ったらいいか分からず、難しい調整を強いられることになるが、そこでメンタル面を含めて自分を鍛え上げることができれば、森島は広島の10番に相応しいプレーヤーになれるのではないだろうか。
「まずチームとしての底上げは必須ですね。再開されたら連戦になるし、勢いに乗った者勝ちの部分もあります。2チーム分の戦力が必要なのは間違いないですね。その分、サポーターはいろいろな選手を見られるようになると思う。自分を含めて全員がいいプレーをしていかないとタイトルは取れない。今のサンフレッチェは優勝できる力はあるので、しっかりと狙っていきたいです。
東京五輪が1年延びたことで、自分が強いチームで出続けることもより重要になると思います。むしろ海外でやるよりは、日本で出続けて優勝した方がいいかもしれない。一概には海外とJリーグを比べられないですけど、国内にいる限りはそこ(東京五輪)を狙っていくつもりですし、A代表にも選ばれるように頑張ります」
 オリジナル10の名門・広島の歴代10番と言えば、久保竜彦、柏木陽介、高萩洋次郎、浅野拓磨と日本代表経験者がズラリと並んでいる。しかし、そのいずれもワールドカップには出場していない。森島にはその壁を超えてほしいという大きな期待が寄せられている。
 新型コロナウィルスの収束が見えず、本当に難しい今季だが、森島には5年ぶりのJ1タイトル獲得の原動力となり、大舞台への力強い一歩を踏み出してほしいものだ。
(取材・文:元川悦子、取材日:2020年3月26日)

サンフレッチェ広島、松本泰志が向き合う自らの課題。大先輩たちの背中を超えてゆけ




森保ジャパン立ち上げメンバーの1人として

松本泰志
【写真:Getty Images】
 新型コロナウィルスの感染拡大の収束が見えず、ついにJリーグは再開予定を白紙に戻す決断を下した。「第5回新型コロナウィルス対策連絡会議」の専門家チームも「できるだけ遅らせた方がいい」と発言。J1再開は6月以降にずれ込む公算が大きくなった。

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 となると、5月9日を目指して調整している選手たちは大変だ。サンフレッチェ広島も3月28日から6日間のオフを経て、4月3日から再始動したが、再び先が見えなくなってしまった。城福浩監督も今後、どのようにチームと個人をレベルアップさせていくのか頭を悩ませているに違いない。
 それでも2月23日のJ1開幕戦・鹿島アントラーズ戦に出場できなかった選手たちにとってはある意味、チャンスと言えるかもしれない。東京五輪代表候補の1人であるボランチの松本泰志は「チームで練習からしっかりパフォーマンスを発揮して、ひたむきにやっていければいいと思います」と気を引き締めていた。
 松本と言えば、テクニック志向の埼玉・昌平高校から2017年に広島入りし、2018年から徐々に頭角を現してきた選手。日本代表の森保一監督からも一目置かれ、東京五輪代表の立ち上げとなった2017年12月のM-150カップからチームに帯同。
 2018年6月のトゥーロン国際大会や同年8月のアジア大会に参戦し、2019年にはコパ・アメリカに挑むA代表入りも果たした。出場機会こそなかったものの、川島永嗣や岡崎慎司、柴崎岳らワールドカップ経験者とともに時間を過ごすことでより高いレベルに目覚めたのは間違いない。

「足りない」と自覚する部分は…

 今年も1月のAFC U-23選手権のメンバーに入り、2月のJリーグキックオフカンファレンスに広島の選手代表として参加するなど、注目度は大いに高まっていた。ところが、2月16日のYBCルヴァンカップ初戦・横浜FC戦とJ1開幕・鹿島戦で立て続けにベンチ外。これには松本も危機感を抱いたことだろう。
「自分に足りないのは守備の部分。城福さんにも『運動量を多くして、常にボールに関わり続けろ』と言われますけど、そこを強化できればベンチ入りも試合出場も見えてくると思うんです。ウチにはアオさん(青山敏弘)と(川辺)駿くんという優れたボランチがいますけど、守りの面で突出した選手はいない。
そういう意味でも自分自身が守備力を高めていくことが何よりも大事だと思います。球際の部分やフィジカルコンタクトの強化は必須ですね。そのうえで、攻撃もしっかりリズムを作って、アクセントになれるようにしないといけない。攻撃面でも得点やアシストなど決定的な仕事に関わることを意識してやっていきます」
 今季の広島のボランチは川辺と大ベテランの青山が確かに主戦ではあるが、左サイドバックもこなせる若手の東俊希、トップ下からコンバートされつつある野津田岳人もいて、大激戦なのは間違いない。森保監督から一定の評価を受けている松本と言えども、この中で序列を上げていかなければ、東京五輪には手が届きそうもない。
 東京五輪代表にも欧州組の中山雄太や板倉滉、川崎フロンターレで中軸を担う田中碧とボランチには有力者が少なくない。本大会が1年延期になったことによって不透明になっていた年齢制限問題も「U-24」に落ち着きそうな気配で、1998年生まれの松本はこれまで通りの競争を強いられる。やはり、この中断期間にどれだけ地力を養えるかが勝負なのだ。

森崎和幸や青山を見習って「常に前を見る」

松本泰志
【写真:Getty Images】
「五輪が1年後に延期されたことを聞いた時は『ああ、そうなんだ』というくらいにしか思わなかったけど、延期になったことでみんな考えることがあるし、またフラットな状況にもなる。監督も幅広く見るようになると思うし、自分もこれまでのことは1回リセットしてまたイチからアピールして、次に選ばれるようにチャレンジしていけたらいいと思います」
 広島の先輩ボランチである森崎和幸も青山も五輪代表時代には予選を戦いながら、本大会出場を逃すという悔しい経験をした。彼らの一挙手一投足を間近で見てきた松本は、先輩たちが立てなかった大舞台の重みをより強く感じたうえで、ここからの1年間、愚直にレベルアップに勤しんでいく必要がある。
「カズさん(森崎)もアオさんもワンステップで蹴れる距離が長いですし、常に前を見ているので、そういう部分は見習わないといけないと常日頃から感じています。FWの動きを見逃さずにサッカーをしているので、自分もその意識を高めていく必要がある。
今季のサンフレッチェにはレアンドロ・ペレイラやドウグラス・ヴィエイラのようないい前線の選手たちがいますし、新加入の永井龍くんもすごいいい動き出しをしてくれる。彼らにしっかりとパスを入れられるようになれば、自分の活躍の場も広がると思います。あらゆる面で成長できるように頑張っていきます」
 J1再開がいつになるか分からないが、再開後に超過密日程になることだけは間違いない。青山も「2チーム分必要」と話していたが、ボランチもさまざまな組み合わせで戦えるようになれば広島の5年ぶりの王座奪回も現実味を帯びてくる。そのためにも松本には大きな飛躍を求めたいところ。苦しい今の自己研鑽が先々につながっていくことを、彼には今一度、強く自覚してほしいものである。
(取材・文:元川悦子、取材日:2020年3月26日)


eJリーグ2回戦が終了! 広島・森崎浩司は大健闘も敗戦…8強は鹿島勢と名古屋勢が2選手ずつ

 

スノーデン日本への警告 

eJリーグは11日、サッカーゲーム『FIFA 20』を対象とした『eJリーグ オンラインチャレンジカップ』の決勝トーナメント2回戦を行った。サンフレッチェ広島代表として出場した森崎浩司は10日の1回戦でFC東京代表の石川直宏に勝利し、2回戦進出。しかし11日の2回戦でセレッソ大阪代表のつぁくとに0-6で敗れた。準々決勝から決勝は12日に行われる。

 完全オンラインで開催される『eJリーグ オンラインチャレンジカップ』は2019シーズンのJ1リーグ18クラブで争われ、その各クラブの代表18名は予選で選出。さらにクラブ側からの推薦者11名と合わせ、合計29名で本大会が行われた。

 広島の推薦選手として出場した森崎は前日の1回戦でFC東京代表の石川と対戦し、4-1で快勝。2回戦ではC大阪の推薦選手つぁくとと対戦した。つぁくとは3月6日に行われた「eJリーグ スペシャルオンライントーナメント」(金eJリーグ)で優勝した実力派。特訓の成果を見せたい森崎だが、一矢報いることもできず、0-6で無念の敗戦となった。

 森崎は試合後の電話インタビューで「強いですね…」と溜息。「ボールポゼッションをしっかりしようと思っていたんですけど、本当に守備がいい」と堅守を破れなかったことを嘆いた。初挑戦となったeスポーツ大会には手応えも感じており、「もっとたくさんの方にeスポーツを楽しんでもらえるように盛り上げていければいいなと思います」と語っている。

 2回戦ではほかにも実力派が登場。「FIFA19グローバルシリーズ eJ.LEAGUE SAMSUNG SSD CUP」で優勝を果たした名古屋グランパスのミノは、ヴィッセル神戸代表のpeace5487との延長戦の末、ゴールデンゴールで勝利を収めた。

 鹿島アントラーズ代表のナスリは今大会最注目のひとり。2018年にはeワールドカップ出場を果たし、昨シーズンの世界ランキングではアジア最上位となる24位の成績を収めた優勝候補は、序盤のシュートが枠に入らず焦りを見せる場面も。しかし、冷静な巻き返しで2得点を奪い、北海道コンサドーレ札幌代表のおやじに2-0で完封勝利を収めた。

 クラブ別で見ると、ベスト8は鹿島と名古屋からそれぞれ2名が進出し、C大阪、川崎フロンターレ、磐田、松本も。準々決勝から決勝は12日に行われる。午後6時からスタートし、eJリーグのYoutubeチャンネルでライブ配信もされる。

■2回戦
(4月11日)
つぁくと(C大阪) 6-0 森崎浩司(広島)
ジェイ(川崎F) 2-1 ベル(浦和)
いんてるみらの(清水) 2-3 ファントム(鹿島)
peace5487(神戸) 1-2(延長) ミノ(名古屋)
ナスリ(鹿島) 2-0 おやじ(札幌)
にょにょ(磐田) 2-1(延長) ロナウジーニョ(湘南)
アラジン13(横浜FM) 1-2 ゆーじょーかー(名古屋)
マルコン(C大阪) 1-2 アグ(松本)

■準々決勝
(4月12日)
つぁくと(C大阪) vs ジェイ(川崎F)
ファントム(鹿島) vs ミノ(名古屋)
ナスリ(鹿島) vs にょにょ(磐田)
ゆーじょーかー(名古屋) vs アグ(松本)


サンフレッチェ広島F.Cユース、活動休止

4月10日、サンフレッチェ広島は直近の新型コロナウイルスの感染状況により、感染の拡大防止の観点から、ユース、ジュニアユース、ジュニア、スクール、すべての活動を休止したことを発表した。活動休止期間は4月11日から月末まで。クラブは再開について、今後の状況により、改めて決定するとしている。 


広島史上最強の助っ人ミキッチを彷彿
大学生・藤井智也が吹かせる“紫の突風”

藤井の最大の魅力は、「3歩」でマーカーをぶっちぎる初速だが、スピードだけでなくフィニッシュワークにも磨きをかけつつある。特別指定選手ながら重宝されそうだ
藤井の最大の魅力は、「3歩」でマーカーをぶっちぎる初速だが、スピードだけでなくフィニッシュワークにも磨きをかけつつある。特別指定選手ながら重宝されそうだ【(C)J.LEAGUE】
 立命館大に籍を置く21歳の大学生だ。荒削りな部分は確かにある。しかし、50メートルを5秒9で駆け抜ける快足と、ボールを持てば必ず仕掛ける積極的な姿勢は、サンフレッチェ広島の歴代最強助っ人、ミハエル・ミキッチを彷彿とさせる。今季、特別指定選手としてプレーする藤井智也が、J1のピッチに“紫の突風”を吹かせるかもしれない。

1〜3歩目が尋常ではなく速い

 藤井智也がピッチに立つと、そこに風が吹いてくる。必ず、追い風。向かい風はDFが受ける羽目になる。


 中断期間中に行なわれたレノファ山口FCやファジアーノ岡山とのトレーニングマッチで、立命館大の3年生(3月当時)は常に足下でボールを受け、相手DFと正対し、そして必ず1対1に勝利した。山口戦では1得点・1アシストを記録し、岡山戦では得点にこそ絡めなかったがチャンスの山を構築。観戦していた岡山の選手たちから、「あいつは、どうしようもない」という嘆息が聞こえた。


 しかも岡山は、藤井とは二度目の対戦だった。ある程度は情報があったのに、それでも抑えられない。藤井智也という突風を、止めることができない。


 50メートルが5秒9などという数字は、藤井の現実を見た時には何も意味を持たなくなる。その数字は浅野拓磨(現バルチザン・ベオグラード)と同じであり、「速いな」という印象にも繋がるが、それ以上の意味は持たない。彼のすごみは50メートルが速いだけではなく、1歩目、2歩目、3歩目が尋常ではなく速いことだ。


 攻撃時、相手は当然、縦のコースを切る。つまり、藤井よりもDFは必ず前にいることになる。しかし、彼は平然とスペースにボールを走らせ、そのままスタートを切る。そして「ヨーイドン」でDFと競争し、必ず勝利する。1歩目で身体をグイッと前に出し、2歩目で一気に差をつけ、3歩目でぶっちぎるのだ。


 この形、どこかで見たことがある。ずっと考えていた。そう、ミハエル・ミキッチ。“クロアチアの大天使”と呼ばれた屈指のスピードスター、ミキッチだ。


 困った時にはミキッチにパスを出せ。きっとなんとかしてくれる。それほどの信頼感をチームメートにもサポーターにも抱かせた、サンフレッチェ広島史上、もっとも大きな貢献を果たした外国人選手。藤井は一度もミキッチと対面してはいないが、まぎれもなくうり二つのスタイルである。

来年度の加入内定を今年1月に発表

 岐阜県の長良高時代も大学に入ってからも、一度も全国大会に出場したことがなければ、年代別代表に選出されたこともない。無名中の無名と言っていいサッカー青年の名前がメディアの間で取り沙汰されるようになったのは、昨年の関西学生リーグでアシスト王に輝き、ベストイレブンに選出され、さらに7月の天皇杯で横浜F・マリノスの守備陣を翻弄(ほんろう)し、ゴールを演出したことによる。


 評価がうなぎ上りになった藤井に、多くのJクラブが注目。結果として、川崎フロンターレや大分トリニータとの争奪戦を広島が制し、2021年度の加入内定が今年1月に発表されるという異例の事態となった。それほど、藤井の力と将来性が高く買われているということだ。


 ただ、学生の身分のまま参加した宮崎キャンプでは、クロスやラストパスの精度に難があり、チャンスは作ってもそれが得点に繋がることはなかった。だが、キャンプからずっとトレーニングしていた広島を一旦離れ、立命館大に戻った時、藤井は自分自身のストロングポイントを見失っていたことに気づいたという。


「(J1開幕戦の)鹿島アントラーズ戦が終わってから大学に戻って、3日間くらい調整させてもらったことで、『自分ってこういう選手だったんだ』と思い出すことができた。広島のキャンプでは、チームの型にはまろう、慣れようという思いが強過ぎて。安牌(ぱい)なプレーのほうが、チームに大きなダメージを与えないかな、というふうに考えてしまっていたんです。


 でも僕はもともと、スピードを生かした仕掛けやドリブルが持ち味。仕掛けの部分で(広島から)評価していただいたことを、あらためて思い出せた。大学に戻ったあの3日間は、僕にとって本当にいい機会だったと思います」


 その言葉どおり、3月の藤井は2月よりもはるかに危険な選手となっていた。3月18日に行なわれたフルコートの紅白戦。あちらこちらで激しい球際の攻防が見られた、実戦さながらの熱気を帯びたこのトレーニングで、藤井は違いを見せつける。


 青山敏弘のスペースへのパスに飛び込み、あっという間に右サイドを引き裂いて、カットインから逆サイドに流し込んだ1点目。荒木隼人と佐々木翔による高い位置でのボール奪取から、永井龍、東俊希と繋がったボールをダイレクトで叩き込んだ2点目。ドリブルだけじゃない、スピードだけではない。そんな怖さを十分に与えたプレーに、いつもは厳しい城福浩監督も、思わず笑みをこぼした。


「守備でほころびが出てはいけないので、そこはもっと取り組んでもらいたい。ただ、攻撃については、あのスピードがあるからこそ切り返しが効くわけです。攻撃においても足りないところはたくさんあるけれど、スピードを生かしながら課題を少しずつ改善できればいい。(紅白戦や練習試合で)得点を取ったり、決定機を作ったりすることで、チームメートも彼のストロングを生かしていこうという感覚になる」

必ず仕掛ける姿勢はミキッチそのもの

 指揮官の言葉どおり、周りの選手たちも藤井の脅威を認めている。永井が「スピードならJ1でもトップクラス。彼の力をチームに生かしてあげたい」と言えば、茶島雄介も「これぞという武器を持っていて、その部分は本当にうらやましい」と語っている。さらに青山も川辺駿も、藤井と一緒にプレーしている時は、しっかりと彼の状態を見ている。武器として、広島の刃として、認めている証拠だ。


 そして藤井自身も、「ずっとオドオドしていたら、みんなに不安を与えてしまって、迷惑をかけてしまう。だからこそ、自分の特長を出していきたい。結果を出していかないと、生き残っていけない」と、自信を持ってプレーすることの大切さを理解している。


 縦だけでなく、カットインからのシュートもあり、逆サイドからのクロスに反応してゴールを陥れることもできるとなれば、これほど嫌なサイドアタッカーはいない。守備や状況判断、ポジショニングなどにまだまだ課題を残すが、その荒削りなところも魅力である。なにより、ボールを持ったら必ず仕掛けるその姿勢は、かつて広島の右サイドに君臨したミキッチそのものだ。


 今シーズンは特別指定選手だが、一方で立命館大の学生でもあり、どれだけ広島の試合に出られるかは分からない。しかし1日も早く、プロのピッチで彼の姿をサポーターに見せてあげたい。突然吹きすさぶ紫の風の勢いに、沈みがちな気持ちも吹き飛んでしまうだろう。童顔で爽やかにはにかんだ笑顔の純朴さに、微笑ましくも晴れやかな想いが宿るだろう。


 藤井智也という若者が巻き起こす興奮と驚きを、僕たちは待ちきれない。


(企画構成:YOJI-GEN)

広島・池田フィジカルコーチ 「目指すサッカー」のため…継続的に学ぶ



 サンフレッチェ広島のトレーニングで特徴的なのは「ケツトレ」の存在だ。相撲の股割りのような体勢で腰を落としたまま、前に歩き、後ろに歩く。やってみればわかるが、股関節をはじめとする下半身に相当な負担がかかる。
 「この運動は、低い姿勢から身体を立て直して次の運動に向かうことを想定して、デザインしたものなんです」
 池田誠剛フィジカルコーチにこのトレーニングの目的を聞いたのは、彼が就任した2年前のこと。確かにサッカーの場合、そういう運動が多い。なるほどと、納得できたような気がした。しかし、彼が構築するフィジカルトレーニングをずっと見ていて、その「納得」が浅はかだったことを今は実感する。
 池田コーチがよく言うのは「監督が表現したいサッカーを実現させる」という趣旨。例えばパトリック(現G大阪)のパワーを全面的に押し出した2018年のサッカーと、ボールを支配しコンビネーションで崩すことを目的としたサッカーでは、トレーニングのアプローチも違う。実際、後者を目的とした昨年は池田コーチの練習メニューもボールを使ったものが増えた。
 ケツトレは肉体のベースづくりのためのほんの一環であり、1~2分くらいのショートメニューに過ぎない。練習とは「これをやればいい」とメニュー単体で効果を期待するものではなく、トータルで考えるべきものなのだ。あくまで「目指すサッカー」のために。
 新型コロナウイルスのためにJリーグは過去に例のない中断期を迎えている。選手のコンディショニングも司どる池田コーチにとっても経験のない事態だが、焦りはない。
 「様々な意味で自分の成長につなげないといけない。選手は一生懸命にやってくれているし、それに応えないとね」
 最近は書きためていたノートを見返すことが多くなったという。学びを継続させる重要性を知っているからこそ、横浜Mでも韓国五輪代表でも広島でも、池田誠剛は結果を残してきたのである。(紫熊倶楽部・中野和也)
 ◆池田 誠剛(いけだ・せいごう) 1960年12月16日生まれ。埼玉県浦和市(現さいたま市)出身。早大卒業後、古河電工でプレー。91年の引退後は指導者となり、市原(現千葉)などJクラブでフィジカルコーチを務める。13年に韓国代表のフィジカルコーチに就任。その後も香港代表など国内外のチームで指導し、18年から広島のフィジカルコーチを務めている。


今年Jリーグにきた広島エゼキエウ、日本人の「振る舞い」に驚く



新型コロナウイルスの影響によって、開幕が延期されているJリーグ。今年からサンフレッチェ広島にやってきたブラジル人エゼキエウが『Globo』のインタビューに答えた。
彼はボタフォゴからのローンで加入した22歳の小柄なアタッカーだ(広島ではMF登録)。2017年に決めたプロ生活で唯一となるゴールがこれ(以下動画2分4秒~)。
エゼキエウ

「広島では隔離命令はなかった。普通にトレーニングしているけれど、目標がない。

いつシーズンが始まるのか分からない。自分の家族は誰も来れなかった。妻が3月に来るはずだったけれどそうならなかったんだ。

ブラジルでは全てが停止されているからね。僕はひとりだ、それはとても難しいよ」

オリンピックが延期されるまでは、統制されていて(感染者の)件数はあまりなかった。

でも、その後に件数は増えたし、正常だと思っていたものはそうじゃなかった。リーグを開始する予定はない。

日程の話はしているけれど、結局は延期される。4月15日だったのが、5月9日に延期された。この日程で戻るのは無理だという話もすでに目にしたよ。

個人的に再開はない。試合に戻れば、遠征しなければならないし接触もある。

自分のことに気をつけなければいけないけれど、誰と会うことになるのか分からないので、無観客でも大きなリスクになる」

「この問題があったけれど、自分は(日本に)うまく適応できた。

でも、最初は料理や習慣、厳しさの点がとても難しかったね。

ブラジルは教育の点で日本よりはるかに遅れていると思う。

ここでは道端にゴミを投げ捨てないし、赤信号で道を横断したりしない。彼らははるか先を行っているよ」
日本人の振る舞いが感銘を受けたという彼は、ブラジルの人達に対して(コロナ関連の)ジョークはやるべきじゃないとも助言していた。
また、今もボタフォゴの選手たちと連絡を取っているそうで本田圭佑の活躍を楽しみにしているとか。
























今年Jリーグにきた広島エゼキエウ、日本人の「振る舞い」に驚く


森崎浩司氏が再び広島の選手として試合に出場!4日開催の「eJリーグ オンラインチャレンジカップ」

サンフレッチェ広島は3日、翌4日から開催するJリーグ主催のeスポーツイベント「eJリーグ オンラインチャレンジカップ」に、クラブ推薦選手として森崎浩司アンバサダーが出場することを発表した。
 「eJリーグ オンラインチャレンジカップ」は、明治安田生命JリーグおよびJリーグYBCルヴァンカップの延期を受けて開催。エレクトロニック・アーツ社のゲーム「EA SPORTSTM FIFA 20」を使用したオンライン対戦形式で実施される。
 大会日程は予選が4、5日に開催され、決勝トーナメント1回戦が10日19時、2回戦が11日18時、ベスト8以降が12日19時から行われる。なお、決勝トーナメントからはLIVE配信される予定だ。出場選手は、クラブ推薦選手とクラブ代表予選突破選手の最大36名となっている。
 森崎アンバサダーは大会参加にあたり、日本を代表するeスポーツプレイヤーであるアグ選手(Blue United eFC所属)をスペシャルコーチに据えるとのこと。大会参加の様子は、サンフレッチェ広島公式SNS、森崎アンバサダーSNSアカウントから随時発信予定だ。
 森崎アンバサダーは2000年に広島デビューを果たし、2016シーズンに引退。同クラブ一筋を貫き、J1リーグ通算で250試合以上に出場していた。(Goal.com)


広島「29選手の最新市場価格ランキング」 “1億円超え”が7人、日本代表MF森島はJ1屈指の増額

ドイツの移籍専門サイト「transfermarkt」が更新している選手の“市場価格”は、その選手の価値を測るために評価を数値化したもので、“推定移籍金”に近い意味を持つ。この市場価格をチームごとにまとめて比較・分析することで、J1リーグにおける各チームの戦力が見えてくる(※登録選手リストはJリーグ公式サイトを参照)。

■サンフレッチェ広島(昨季6位)
選手市場価格総額:22億8600万円
チーム内最高額選手:川辺駿(1億9200万円)

 今季のサンフレッチェ広島はMF稲垣祥(→名古屋グランパス)、FW渡大生(→大分トリニータ)、DF水本裕貴(→FC町田ゼルビア)、MF吉野恭平(→ベガルタ仙台)らを放出したが大きく戦力ダウンした印象はなく、基本的な戦力は昨季とそれほど変わらない。しかし、市場価格を上昇させた選手が多く、チーム全体の総額は前回評価額よりも3億円強アップしている。

 そのなかでも昨季に日本代表デビューを果たすなど著しい成長を見せたMF森島司は、リーグでもトップ5に入る1億200万円の増額で、市場価格をチーム5位の1億4400万円にまで上げている。次に多額の増額評価となったのがMF川辺駿の7200万円増で、市場価格を1億9200万円まで伸ばし、MF柏好文(1億8000万円/2位)を抜いてチーム1位となった。

 攻撃陣ほどではないが守備陣の評価も高く、DF野上結貴(1億6800万円/3位)、DF佐々木翔(1億5600万円/4位)、DF荒木隼人(8400万円/11位タイ)は、市場価格を増額。そして、昨季にJ1デビューと日本代表デビューを果たしたGK大迫敬介は6000万円増の1億2000万円の評価を受け、チーム6位に躍り出ている。

こうしたバランスの良い陣容に新戦力が加わり、今季チームとしての厚みを増した。新戦力で最も評価が高いのがMF浅野雄也(8400万円/11位タイ)で市場価格を6000万円増額させ、兄であるFW浅野拓磨(パルチザン)の後を追い広島での飛躍を誓う。

 その他には、昨季途中から大宮アルディージャにレンタルされていたDF櫛引一紀、松本山雅FCから移籍してきたFW永井龍、昨季はボタフォゴからレンタルされクルゼイロに所属していたMFエゼキエウが6000万円で16位タイの評価となっており、調子によってはレギュラーを奪取できる位置につけている。

 市場価格の総額で言えばJ1でも下位に位置するが、個々の市場価格の上昇と昨季の成績を踏まえると、今季も上位に進出する可能性を感じさせる。新たな芽が花を咲かせてさらに価値を高められれば、昨季を上回る成績を残せることだろう。

サンフレッチェ広島、5年間の歴代フォーメーション。世界3位に輝いた森保体制から、新たなサイクルへの転換

王者返り咲き(2015年)

0327Hiroshima15
サンフレッチェ広島、2015シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)
【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:1位(1st:3位/2nd:1位)
ヤマザキナビスコカップ:グループステージ敗退
天皇杯:準決勝敗退


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 森保一体制4年目の2015年、広島は序盤の連敗以外は大崩れすることなく勝ち点を積み重ね、上位争いへと加わった。しかし、無敗をキープする浦和レッズの背中は徐々に遠くなり、勝ち点34を挙げながらも浦和、FC東京に次ぐ3位で1stステージを終えた。
 2ndステージは5連勝スタートで首位に立った。2位に落ちた時期もあったが、10節のモンテディオ山形戦に勝利して再び首位に浮上する。4連勝でリーグ戦を終えた広島は、追いすがる鹿島アントラーズを振り切って2ndステージ優勝を達成。年間勝ち点でも2位・浦和を2ポイント上回り、チャンピオンシップ決勝にまわった。
 ガンバ大阪との決勝第1戦は、1点ビハインドで後半アディショナルに突入した。相手の退場で数的有利となった広島は、カウンターから青山敏弘のクロスを佐々木翔が頭で合わせて同点。さらにその4分後、山岸智の入れたクロスがこぼれたところを柏好文が右足を振り抜いてゴールネットを揺らす。広島はアウェイで劇的な逆転勝利を収めた。
 第2戦も相手に先制される展開となったが、57分に投入された浅野拓磨が試合を決めた。カウンターから右サイドの柏がクロスを上げると、ゴール前で待っていた浅野が頭で合わせる。ボールはそのままゴールに吸い込まれて同点。2戦合計スコアを4-3とした広島が、2年ぶりのリーグ優勝を達成した。
 オフにはシャドーで定位置を築いていた高萩洋次郎と石原直樹が移籍。徳島から獲得したドウグラスとボランチだった柴崎晃誠を起用された。ドウグラスはチームにフィットした中盤以降に得点を量産し、2度のハットトリックを含む21得点を挙げた。
 リーグ優勝からわずか5日後、広島は開催国王者としてFIFAクラブワールドカップに参加。オセアニア王者のオークランドシティを2-0、アフリカ王者のマゼンベを3-0で破ってベスト4に進んだ。南米王者・リバープレートには0-1で敗れたが、3位決定戦ではアジア王者の広州恒大に先制を許しながらもドウグラスの2得点で逆転に成功。チャンピオンシップを含めて18日間で6試合の過密日程を戦い切った広島が、Jクラブとしては3クラブ目となる3位入賞を果たした。
 チャンピオンシップ決勝第2戦の浅野のゴールや、クラブW杯3位決定戦のドウグラスのように、途中出場してきた選手の活躍が目立った。浅野はこのシーズン、先発の機会はわずか2度だけだったが、ジョーカーとして30試合に途中出場し、8得点を挙げている。要所で森保采配が光ったシーズンだった。
▽GK
林卓人
▽DF
塩谷司
千葉和彦
水本裕貴
▽MF
ミキッチ
森崎和幸
青山敏弘
柏好文
▽FW
柴崎晃誠
ドウグラス
佐藤寿人

主力離脱で低迷(2016年)

0327Hiroshima16
サンフレッチェ広島、2016シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)
【シーズン成績】
AFCチャンピオンズリーグ:グループステージ敗退
明治安田生命J1リーグ:6位(1st:4位/2nd:10位)
YBCルヴァンカップ:準々決勝敗退
天皇杯:準々決勝敗退
 新シーズンの幕開けを告げるFUJI XEROX SUPER CUPで、広島は天皇杯王者のG大阪に勝利。しかし、森保体制5年目はそこから5戦未勝利と出だしからつまずいた。
 リーグ戦初勝利を挙げた3月20日の大宮戦では、開幕から3バックの一角としてフル出場していた佐々木翔が右膝前十字靭帯を断裂して戦線を離脱。その後も浅野、森崎浩司、ミキッチ、水本裕貴、青山と前半戦だけで主力の離脱が相次いだ。
 ACLではグループステージで3勝を挙げながら、山東魯能にはホーム・アウェイともに敗れてグループステージ敗退が決定。リーグ戦は5戦無敗で1stステージを終えたが、序盤戦の取りこぼしを埋めることができず、首位・鹿島との差は10ポイントの4位という成績だった。
 2ndステージが始まって間もない7月上旬、浅野のアーセナル移籍が決定。1stステージ終盤から先発の機会が増えていた浅野の代役として、チームは急きょアンデルソン・ロペスを獲得したが、ブラジル人FWが出場したのはわずか7試合。茶島雄介や宮吉拓実らも起用されたが、いずれも穴を埋める活躍とはいかなかった。
 2ndステージも序盤からつまずいて中位をさまよった。さらに、不動のレギュラーだった千葉和彦はドーピング検査で禁止薬物が検出され、10月21日に出場停止処分を受けてしまう。処分はシーズン終了後に解除されたが、終盤戦で千葉を欠いたチームは10位で2ndステージを終え、年間順位でもチャンピオンシップに進んだ鹿島に4ポイント及ばずに6位という結果に終わった。
 ドウグラスが抜けたが、ピーター・ウタカを期限付き移籍で獲得。前半戦から得点を量産したウタカは、19得点で得点王に輝いた。一方で出場機会を失った佐藤寿人は4得点に終わり、シーズン後に12年在籍したクラブに別れを告げることになった。
▽GK
林卓人
▽DF
塩谷司
千葉和彦
水本裕貴
▽MF
ミキッチ
青山敏弘
丸谷拓也
柏好文
▽FW
柴崎晃誠
茶島雄介
ピーター・ウタカ

残留争い(2017年)

0327Hiroshima17
サンフレッチェ広島、2017シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)
【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:15位
YBCルヴァンカップ:プレーオフステージ敗退
天皇杯:4回戦
 得点王を獲得したウタカと佐藤寿人はチームを去り、森崎浩司が引退。得点源を失ったチームは開幕から負けが込み、前半戦はわずか2勝しか挙げられず、ホームでは1度も勝つことができなかった。
 ドウグラスやウタカの打開力に依存していた歪みが、戦いに表れていた。ボールを保持してもなかなか決め切れず、カウンターから失点して勝ち点を落としていった。降格圏の17位に沈むチームの責任を取る形で森保監督は退任、横内昭展暫定監督を経て、ヤン・ヨンソンが指揮官に就任した。
 かつてヨンソンは、広島の指揮官だったスチュワート・バクスターに請われて1993年に広島のコーチとして来日。20年ぶりに日本に戻ってきたスウェーデン人指揮官は、泥沼から抜け出すために負けない戦い方を選んだ。ミハイロ・ペトロヴィッチ時代から長く慣れ親しんだ3-4-2-1から4バックへ変更。6月に加入したパトリックが1トップを務め、ガンバ大阪で出場機会を失っていた丹羽大輝が右サイドバックで起用された。
 18試合で31失点していたチームは、ヨンソン監督就任後の16試合で18失点と守備が改善された。チームの調子は少し上向き、26節のセレッソ大阪戦に勝利して降格圏を脱出。鹿島、川崎F、浦和からは1点も取れずに3連敗を喫したが、続く神戸とFC東京に連勝して残留が確定。最終的に降格した16位・ヴァンフォーレ甲府とは1ポイント差だった。
▽GK
林卓人
▽DF
丹羽大輝
千葉和彦
水本裕貴
高橋壮也
▽MF
青山敏弘
野上結貴
アンデルソン・ロペス
柴崎晃誠
柏好文
▽FW
パトリック

首位独走からの大転落(2018年)

0327Hiroshima18
サンフレッチェ広島、2018シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)
【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:2位
YBCルヴァンカップ:グループステージ敗退
天皇杯:ラウンド16
 ヨンソンが監督を退任した広島は、FC東京や世代別の日本代表を指揮した経歴を持つ城福浩を監督に招聘した。札幌に勝利した開幕戦から9戦無敗で首位を独走。ワールドカップによる中断期間までの15試合を2敗で終え、2位・FC東京との差は9ポイントに開いていた。
 前年のヨンソン体制と同様に4バックを採用し、最前線にはパトリックを置いた。大半の試合でボール保持率は50%を切ったが、粘り強く守り切った。15試合で失点数はわずか8、10試合でクリーンシート(無失点)をマークしている。
 中断後も勝ち点を積み重ね、シーズンは終盤に突入。しかし、広島は9月15日のサガン鳥栖戦からシーズン終了まで1度も勝つことができなかった。鳥栖戦までに9ポイント開いていた2位・川崎Fに3試合で抜かれ、劇的な逆転優勝の引き立て役となってしまった。
 城福監督は就任時にセットプレーの守備という課題を挙げていたが、不調に陥った終盤戦、チームはセットプレーから失点を重ねている。前半戦で堅守を誇った守備は、ラスト7試合で14失点を喫した。
 終盤戦は攻撃陣も沈黙。ラスト7試合で得点できたのはわずか3試合だけだった。制空権を握って攻撃の起点となり、チームのトップスコアラーだったパトリックも、9月22日のFC東京戦以降は無得点。パトリックの不発と比例するように広島は勝てなくなってしまった。
▽GK
林卓人
▽DF
和田拓也
野上結貴
水本裕貴
佐々木翔
▽MF
柴崎晃誠
青山敏弘
稲垣祥
柏好文
▽FW
パトリック
ティーラシン

若手の台頭(2019年)

0327Hiroshima19
サンフレッチェ広島、2019シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)
【シーズン成績】
AFCチャンピオンズリーグ:ラウンド16
明治安田生命J1リーグ:6位
YBCルヴァンカップ:準々決勝敗退
天皇杯:ラウンド16
 城福体制2年目は連続引き分けのスタートとなったが、直後の5連勝で首位に立った。前年の4バックから3-4-2-1へと布陣を変え、GKには不動の存在だった林に代えて、昇格2年目の大迫敬介を抜擢。東京ヴェルディから加わったドウグラス・ヴィエイラを最前線に据えた。
 しかし、好調は続かず、チームは4月19日のFC東京戦から5連敗を喫して8位まで転落。その後は12戦無敗などで盛り返し、川崎FやC大阪とのACL争いに持ち込んだが、ラスト5試合で1勝しか挙げられなかった広島は、勝ち点55の6位でシーズンを終えた。
 ACLではグループステージを5勝1敗で終え、クラブ史上2度目となる決勝ラウンド進出を決めたが、ラウンド16ではアウェイゴール数で鹿島に上回られて敗退。決勝トーナメントから参加したルヴァンカップでも、札幌を相手に2戦合計3-4のスコアで準々決勝敗退となった。天皇杯では大分とのラウンド16がPK戦に突入。大分は10人目まで全員が成功したが、広島10人目の柴崎のキックが止められて敗退となった。
 前年に20ゴールを挙げたパトリックは出場機会を減らし、夏にG大阪へ復帰。ヴィエイラが7得点、レアンドロ・ペレイラも4得点でスコアラーにはなれなかった。チームトップが柏の8得点だったという数字が、チームの課題を表しているように見える。
 一方で、29失点は優勝した2013年に並んでクラブ史上最少の数字。GKの大迫は29試合でゴールマウスを守り、コパ・アメリカ2019(南米選手権)では日本代表デビューを飾った。不動の左CBだった佐々木は森保監督率いる日本代表に継続的に選ばれ、3バックの中央に定着した荒木隼人も11月のベネズエラ代表戦に選出されるなど、守備陣の台頭が目立った。
 さらに、森島司、松本泰志らもU-22日本代表に選ばれるなど、世代交代を感じさせるシーズンだった。3度の優勝を果たした当時の主力が次々とチームを去る中で、若手の台頭は近い将来への希望を感じさせた。
▽GK
大迫敬介
▽DF
野上結貴
荒木隼人
佐々木翔
▽MF
ハイネル
川辺駿
稲垣祥
柏好文
▽FW
柴崎晃誠
森島司
ドウグラス・ヴィエイラ



広島永井、野津田ら得点で快勝 鳥取との練習試合


サンフレッチェ広島は27日、広島・吉田サッカー公園でガイナーレ鳥取との練習試合(45分×3本)を行った。1本目は1-0、2本目は3-0、3本目は1-1で計5-1で快勝した。

広島の得点者は1本目が永井龍。2本目が野津田岳人と、元日本代表FW浅野拓磨の弟の浅野雄也と、東俊希。3本目が松本泰志だった。

サンフレッチェ広島の指揮官・城福 浩が語る今季のテーマは『守備力を維持しながらの得点力向上』

2018年、前年15位に沈んだクラブの再建を託された城福浩監督は、周囲の期待の一歩上を行く形で結果を残し続けている。最終的にJ1制覇は逃したとはいえ2年連続で優勝争いを展開。同時に高いレベルでの世代交代も完遂しつつある。就任3年目となる今季。スローガンである“積攻”を胸に、名将が悲願のタイトル獲得に邁進する。


──昨季からの流れでいくと今季のテーマは、やはり攻めということになりますね。

「これは選手にも言ったんですけど、昨年の我々は失点数で言えば上から二番目に少ないんです。一昨年は失点数の少なさが4位。つまり失点数の少なさという意味では、かなり上位ランクにいるんです。このレベルを保つことが大前提ですけど、守備力を保った中で我々がやるべきことは得点力を上げるということですよね。昨季の途中からは自分たちがやりたいサッカーを貫くことができた、チャンスもつくり始めた。では『ここからどうするか?』というと得点をするバリエーションを増やしていくということなので、それについてはかなり具体的なものを提示しながらキャンプの最初から取り組んでいます」

──それはビルドアップの部分だったり、アタッキングサードでのアドリブということになるのでしょうか?

 「もちろんその二つが鍵になりますし、味方をも裏切るようなアドリブも大事になってきます。その上で我々が目指しているのがショートカウンターです。相手を押し込んだとき全部シュートにいけるわけじゃない。どうしてもボールを奪われることがあるんです。ただボールを奪われたときに、すぐ奪い返してそこからショートカウンターで点を取るという、その部分を今季はとくに意識しています。もう一つはミドルシュートですね。昨年はミドルシュートが少なかったですし、逆に我々がミドルシュートでやられた試合もありました。今年重要になるのは、選手たちが積極的にミドルを打つメンタリティを持つこと。それによって相手はミドルを警戒することになります。そうすれば、もっと相手のディフェンス陣に穴が開くと思います。そういう相乗効果も含めて、昨年に比べてショートカウンターとミドルシュートの意識を高めていきたいと思っています」
──ミドルだと最終節(対仙台)のレアンドロ・ペレイラ選手の一発が印象的でした。

 「はい。でも、逆に他に誰がいたかな? というと、一人二人名前が浮かぶ程度ですよね? やはりミドルシュートの怖さも持ち合わせることができると、僕らが崩そうとしているスペースがもっと空くと思います」

──その中で永井龍選手の加入もありました。昨年のチーム得点王はウイングバックの柏好文選手(8得点)だったので、FWという部分も重要になってくると思います。

 「そうですね。永井もクロスの入り方とか非常に上手い選手ですし、シュートでも足を振り抜けるので高い部分での競争が今年は可能になったと思っています。もう一つはペレイラもドウグラスも昨年はケガに泣かされましたが、今年は(指宿での一次)キャンプ初日から誰一人離脱することなく全員がフルメニューをこなせました。体が強くなったというか、我々が求める強度に慣れてきたという意味では、昨年の今頃とはまったく状況が違いますよね」

──今季初の実戦となった宮崎産業経営大との練習試合は8対0での圧勝でした。

「あの試合は我々が実戦を経験するということが目的であって、あの試合から何かを参考にするということはないです。ただ我々がパスワークで持ち込んでいく、我々らしくコンビネーションで崩していく中でショートカウンターとミドルシュートを加えようとするみんなの意識と、そのために必要な守備、そこを共通意識として確認できたという意味では良い試合だったと思います」

──昨年もオプション的なフォーメーションで柏選手が右サイドに回ってみたり、試合の中でさまざまな変化がありました。今季もそういうところも含めてのアドリブになるのでしょうか?

 「3バックのままでも、より選手の特長を生かすような采配をしたいと思っていますし、もう一つはフォーメーションも特徴のある選手を生かして点を取りにいく、あるいは守備を固めにいくということを徹底したいと思っています。新加入選手がアジャストしてくると、そのへんのところでゲームを決めていくようなカードも使えるようになってくるので、特長のあるカードを多く持てるよう、その準備は常にしていきたいと思っています」

城福浩監督、非公開?バースデー、この先待ち受ける超過密水・土連続開催に備えて2チーム編成着々…

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城福浩監督、非公開?バースデー、この先待ち受ける超過密水・土連続開催に備えて2チーム編成着々…
3月21日の23時まで待ったが、サンフレッチェ広島から試合結果のリリースが来ない。
…なので、ここでつぶやく。
「城福浩監督、お誕生日おめでとうございます!」
勝手に想像するに城福浩監督はどちらかと言えば大学教授向きだ。Jリーグの監督がダメだという意味ではない。
いろいろ研究して、時には哲学的なところにまでその考えか及ぶ。
どうすれば学生(選手)たちに充実した時間を過ごしてもらえるか?
平時でもそうだが、今は有事だ。
きっと城福浩監督も大変な毎日を送っているに違いない。もちろんグラウンドを離れたあとでも…コーチ陣もそうだ。
サポーターとの接触ゼロだから、よけいそうだ。
もっと来てよ!とこれまではそんな感じだったけど、今はそうもいかない。
きょう付(3月21日)の中国新聞スポーツ面に「21日の県外でのJクラブの非公式での練習試合」との表記があった。
クラブに問い合わせると「取材NGです」という。
鹿島アントラーズと北海道コンサドーレ札幌はこの日(21日)、カシマスタジアムで練習試合を行った、その模様がはクラブの練習試合としては初めてDAZN(ダ・ゾーン)でライブ配信された。
DAZNはここぞとばかりにどんどん出てくる。
プロ野球の練習試合も球団の意向で契約しない広島以外の11球団の主催試合を生中継している。
カシマスタジアムでの中継が決まったのは試合2日前だという。実況アナウンサーに解説者付きの公式戦さながらのDAZNライブ配信が実現した。
公開、非公開は常について回るのがこの世界。そこに新型コロナウイルス感染拡大余波…
もう何が何だか分からない状況で、何を優先するか?
Bリーグのように、一度は無観客で公式戦を再開して、またすぐにストップした例もある。Jリーグもこの先どうなるか難しい選択を迫られる。
そんな中、サンフレッチェ広島はJ1リーグ戦の第1節から首位を”独走”中!城福浩監督とサンフレッチェ広島イレブンにしてみれば、オフからキャンプ、キャンプからシーズン開幕とすべてをそこに捧げてきたのに、いきなりの中断に加えて、いまだ開幕時未定…
なんという不運…
「21日の県外でのJクラブの非公式での練習試合」についてどうこう、言う必要はない。それは臨機応変にやっていけばいいことだ。
一方で、せっかく最高のシーズン開幕ダッシュをかけながら、市民・県民・サポーターとサンフレッチェ広島が触れ合う場がなくなっている。練習の見学も感染防止のため不可。
幸い中国放送出身の仙田信吾新社長がメディアへの選手の露出を奨励しているため、ローカル番組で選手の姿を見る機会は増えている。
あとは地元企業(クラブスポンサー)とのタイアップでどんどん選手を起用したCMを”これでもか!”というぐらい流して、顔と名前を一致してもらわないとダメだ。
「わしゃ、もう青山ぐらいしかわからん」という人がたくさんいる。大事なのは”親近感”だ。そうなれば、応援に行ってみよう!となる。
話を戻すと、Jリーグでは今後を見据えて様々なシミュレーションが行われている。
中でも最大の懸案事項は日程の消化方法。
東京五輪・パラリンピックの動きが決まらない中で、その作業は困難を極めている。だが、いずれにせよ、水曜・土曜開催の連続となるだろう。
そうなると、話はさらに最初に戻るが、各クラブともA、B2チーム編成は当り前で、2・5チームぐらいないと話にならない。
幸い、サンフレッチェ広島はポジション間の競争が高いレベルで恒常化しており、きっといろいろなことが試されているはずだ。
城福浩監督は、常に選手との距離感を大切にしている。その時々で、どの間合いが一番適切なのか?と…
そして今は、世界も日本も平時に非ず。
百戦錬磨の城福浩監督も、有事に指揮を執るのは初めてだからそのあたりが難しい。
そんな時だからこそ、どこかのローカル枠で城福浩監督をゲストに招き、ケーキぐらい用意すればよかったかも…
もう、そんな年じゃない、と怒られそうではあるけれども、オンとオフの切り替えも必要だ。
単身、広島に乗り込み「勝負の年」として研ぎ澄ましてきた城福浩監督。FC東京、ヴァンフォーレ甲府時代に続き同一チーム3年目のシーズン、J監督通算10度目のシーズンはハッピーエンドとなるだろうか?


青山敏弘らも認める広島の新8番。「川辺駿は、こんなもんじゃない」

「まだ2試合ですが、彼が表現しているものには驚きません。これくらいやってくれる選手になったんだな、と」


サンフレッチェ広島の城福浩監督は称賛を惜しまない。それも納得のパフォーマンスを見せているのが、MF川辺駿だ。今季J1クラブが消化した公式戦は、ルヴァンカップのグループステージ第1節と、J1リーグ開幕戦。川辺は2試合ともフル出場して勝利に貢献している。

 3-4-2-1の布陣で戦う広島において、ポジションはボランチの一角。周囲との連係でパスをつなぎ、激しいチャージに耐えてドリブルでボールを運び、チャンスとみればスペースに飛び出して、劣勢の時間帯は粘り強く守る。攻守両面に深くかかわる働きぶりは、正しい方向に向けてチームの舵を取るボランチにふさわしい。

 「もちろんミスもありますが、その中でも自分のプレーができています。日本人選手だけでなく、ブラジル人選手からの信頼も感じ取れている」という本人の手応えに同意するのは、FWドウグラス・ヴィエイラ。「ハヤオとは分かり合えている」という加入2年目のブラジル人アタッカーは、「鹿島戦のレアンドロ・ペレイラのゴールは、まさにそう。自分が右サイドに流れたとき、ハヤオがニアサイドに走り込んできて、そこにパスを出した。分かり合えていたことが結果につながった」と振り返った。
「得点シーンに顔を出せるのは持ち味」
 鹿島アントラーズとのJ1リーグ開幕戦、1-0で迎えた25分のL・ペレイラのゴールは、川辺の素晴らしい動きから生まれた。

 GK大迫敬介からのロングパスをMF森島司がハーフウェーラインの少し手前で受けたとき、川辺がいた位置は森島の10m以上後ろ。だが森島が前を向き、D・ヴィエイラが右に流れた次の瞬間、猛然とダッシュした。

 そのまま一気に中央を走り抜けると、D・ヴィエイラのセンタリングをゴールエリア内で触り、ファーサイドに流れたボールをL・ペレイラが押し込んだ。70m以上のロングスプリントで得点に絡んだ動きを、川辺は試合後に「スペースが空いていた。(ゴールの)匂いをかぎ分けて、得点シーンに顔を出せるのは自分の持ち味」と自画自賛した。
広島ユース出身、転機は名波ジュビロ。
 広島市出身で、広島のジュニアユースとユースで成長。まさに生え抜きとして早くから期待を一身に浴びてきた川辺は、プロ入り後は紆余曲折のキャリアを過ごしてきた。

 広島ユース在籍時の2013年3月、高校3年生になる直前のタイミングでプロ契約。広島がJ1連覇を達成した同年にJリーグデビューを果たし、リーグ戦で計3試合に出場したが、'14年は1試合の出場に終わった。

 翌'15年、ジュビロ磐田への期限付き移籍が転機となる。名波浩監督の薫陶を受け、期限を延長しながら計3年間プレーした。1年目のJ2からJ1への復帰に始まり、3年目にはJ1で6位に食い込む上昇曲線の中で、主力として活躍。当時を振り返って「いまの自分のプレーがあるのは、すべて名波さんたちのおかげ」と感謝する貴重な経験を積んだ。
“指定席”を与えなかった城福監督。
 '18年、満を持して広島に復帰。当時の布陣4-4-2の右サイドハーフで開幕当初は先発していたが、やがて控えとなり、リーグ戦33試合に出場したものの、先発出場は12試合にとどまった。'19年はボランチの一角で開幕を迎えたものの、負傷離脱していた青山敏弘と稲垣祥の復帰後は、押し出されるように2シャドーの一角へ。リーグ戦全34試合に先発したとはいえ、満足のいくシーズンとはならなかった。

 川辺の広島復帰と同じタイミングで就任した城福監督が振り返る。

 「復帰した頃は、彼が思い描いていたような状況ではなかったと思います。私は、ある水準に達するまで指定席をあげるわけではない方法を選んだ。特に1年目は、すごく我慢して過ごしたでしょう。昨年も、もう少し後ろ、ボランチに近い位置でプレーしたかったはずですが、チームの様々な事情に加え、ボランチならば私も守備で高いレベルを要求していました。このプロセスの中で、彼もいろいろ考えただろうと思います」
フィジカルの充実と責任感。
 こうしたステップを経たからこそ、指揮官は冒頭のコメントの通り、今季のプレーには驚かないし、より高いレベルの期待を寄せる。

 「どちらかというと、攻撃のためにエネルギーを取っておきたいという選手でした。それを守備に使うことをいとわなくなり、守備で使ったとしても攻撃にエネルギーを使えるくらい、フィジカルコンディションも上がっている。いまの高い意識で1年間続けることができれば、本当に大きなチームの柱になると思っています。まだ始まったばかりなので、2試合だけでなく、続けてほしい。年間を通して続けることが、彼のレベルを押し上げていくことになるでしょう」

 城福監督と同時に就任した池田誠剛フィジカルコーチも、川辺のフィジカル面の充実ぶりを実感している。そこには、チーム全体で取り組んできた股関節の機能性向上などの成果に加え、別の要素も好影響をもたらしているとみる。

 「責任感でしょう。いままでは『ここは戻らなくてもいいかな』という場面で、『戻らなければいけないんだ』と、自分で線引きせず、負荷をかけたいところで負荷をかけ切れている」

 川辺自身も「やっぱり責任感は増しますし、気を抜いたプレーはできない」と語る。その理由は、ユニフォームを見れば一目瞭然だろう。
森崎和幸が背負ってきた「8」。
 今季、背番号が8に変わった。広島の8番といえば、'01年から'18年までの長きにわたって森崎和幸がつけていた番号。広島一筋でプレーし、優れた戦術眼や正確な技術などを武器に3回のJ1リーグ制覇にも貢献した名ボランチは、川辺と同じく広島市出身で、広島ユースで成長してプロになった、クラブのレジェンドの1人だ。

 '18年限りで現役を引退し、現在は広島のクラブ・リレーションズ・マネージャーを務める森崎氏から、川辺は8番を受け継いでほしい思いを直接、告げられている。昨季は誰もつけなかった8番の歴史は、開幕からの2試合で素晴らしい再スタートを切った。
青山「こんなもんじゃない」
 周囲の注目をよそに、8番に対して自然体を強調する川辺だが、「もらった以上、しっかりしたプレーをしなければいけない」ことは理解している。城福監督の期待通り、シーズンを通して活躍を続ければ、広島にとって特別な番号を、より輝かせることができるだろう。

 同じボランチでプレーする青山は、川辺との連係について「2人だけの関係ではなく、チーム全体でやっている中での2人だけど、お互いのポジションを見ながら、しっかりバランスを取るようにできている」と手応えをつかんでいる。森崎氏と長年ボランチでコンビを組んだ現役のレジェンドは、新8番の大いなる可能性に太鼓判を押す。

 「自覚を持ってやってくれているし、結果もついてきているけど、まだまだ成長している最中。こんなもんじゃない、駿は」
(「JリーグPRESS」石倉利英 = 文)

広島ペレイラが先制するもドロー 岡山と練習試合

<練習試合:広島1-1岡山>◇11日◇エディオンスタジアム広島
サンフレッチェ広島は11日、広島市の本拠地エディオンスタジアム広島で、J2ファジアーノ岡山と練習試合を行った。45分×4本で、結果は広島が1-1の引き分けに終わった。メンバーの詳細は非公表。
1本目の33分に、広島はFWレアンドロ・ペレイラ(28)が先制点を挙げたが、その9分後に失点。その後は両チームとも得点できなかった。

TMとはいえJ2相手に10得点!前向きな空気に包まれる広島が、中断期間に取り組むこと

サンフレッチェ広島にとって、すべてが順調だっただけに、中断は残念だ。プレシーズンから開幕に向けてやってきたことが、恐いくらいに上手くいっていたからだ。

 政府が「ここ1、2週間が感染拡大か、ある程度の抑制ができるかの瀬戸際だ」というコメントを出したのが2月25日。その翌日、村井満Jリーグチェアマンのリーダーシップのもと、Jリーグは試合の延期を発表した。感情はともかく、この判断を受け入れざるをえない。

 監督も選手も、言葉では「しかたない」と言う。それしか、言いようがない。敵はウイルスだ。しかし、本音はやりたかった。チーム状態を考えれば当然である。

 怪我人もいない。体調不良もない。前からのプレッシャーから高い位置でボールを奪う新しい戦術も、ルヴァンカップの横浜FC戦(2-0)、そしてJ1開幕戦である鹿島アントラーズ戦(3-0)と機能して得点を奪った。目標としていた1試合平均2.0得点という数字に向けて最高のスタートを切れただけでなく、2試合連続完封と堅守も維持。誰もが手応えを感じていた。
「ウチのように、ある程度順調に仕上がっていたチームにとっては、これからシーズンだと意気込んでいたところで、バッサリと肩透かしを食らったような状況です」

 選手たちのコンディション管理を司る池田誠剛フィジカルコーチが、今回の中断について語ってくれた。

「人間にとって、集中力を維持するのは自ずと限界があります。その限界を示す線をどこで引いて、どこでリセットしてやるか、メンタルコンディションにとって非常に重要。中断明けに開幕戦のようなメンタルでやれるかどうか。100%同じ状況にもってくるのは非常に難しい。でも、できるだけそこに近づけたい」
リセット、つまり休養をどう入れるか、それはアスリートのコンディション管理にとって、非常に重要なポイントとなる。開幕したばかりのチームにとって、フィジカル面の疲れはそれほど大きな問題にはならない。問題はやはりメンタルだ。開幕に向けて張り詰めたものが「中断」という予期しない出来事によって途切れてしまう。そこの修正をどうやって行なうか。

「特に難しいのは、公式戦に出場していない選手たちです。開幕の時は、誰もが開幕のピッチに立ちたいと思っているから、メンタルの大きな差はそれほどでもない。でも、公式戦が始まってしまったら(現実が見えるだけに)アタマのところでどうしてもギャップができてしまう。だからこそ、一筋縄ではいかないんです」

 ただ、池田コーチの危惧は、もしかしたら杞憂に過ぎないかもしれない。

 3月4日、レノファ山口とのトレーニングマッチで広島は10-0(45分×3本)と圧勝。しかも10得点中8得点が、今季の公式戦ではまだ先発経験がない選手によって叩き出された。
「今はモチベーションを保つのは難しい状況かもしれないが、新加入の自分にとってはチームとしてのコンビネーションやコミュニケーションを深めるいい機会」と2得点の永井龍は胸を張る。また今季はまだベンチにも入っていない松本泰志は「この期間はチャンス。自分の課題に対して前向きに取り組める」と笑顔を見せ、試合では素晴らしい飛びこみからゴールを決めた。

 鹿島に3−0と完勝した広島にとっての不安材料は、選手層。城福浩監督は今回のプレシーズン、連携を深める目的もあって意図的にメンバーを固定して過ごしてきた。昨年までの積み上げを保ちつつ、新しいものを重ねていくための方法論だったが、それだけに主力組以外の選手たちの状態が気になっていた。しかし、選手たちは気持ちを前に向け、ネガティブな状況をポジティブに変えている。そうでなければ、45分×3本のトレーニングマッチとはいえJ2相手に10得点は取れない。

「公式戦が延期になったことに対して、僕たちが何か言うこともない。個人的には足りないところを高めていけるチャンスだし、チームとしての課題をどう解決するかは監督が示してくれるから」

 青山敏弘は笑顔を見せた。彼だけではない。川辺駿や荒木隼人といった若手のリーダー格は明るくチームを鼓舞し、東俊希や浅野雄也、野津田岳人らポジションを窺う選手はギラギラと闘志を燃やす。開幕前と同じ、前向きな空気にチームは包まれている。

広島10-0、J2山口と45分3本の練習試合大勝

サンフレッチェ広島は4日、広島市の本拠地エディオンスタジアム広島でJ2レノファ山口と45分×3本の練習試合を実施した。
1本目は2-0、2本目も2-0、3本目は6-0の計10-0の大勝。
3本目では開幕前に加入したブラジル人のFWエゼキエウがゴールした。鹿島アントラーズとの開幕戦を3-0で飾ったように、今季の広島を象徴するような強さを示した。


今季から紫のナンバー10を背負う森島司

初代10番の“ドラゴン”を超えられるか
久保や柏木、浅野ら歴代の名手がつけた紫の10番は森島に受け継がれた。クラブの期待に応え、偉大な先人たちを超える存在に――
久保や柏木、浅野ら歴代の名手がつけた紫の10番は森島に受け継がれた。クラブの期待に応え、偉大な先人たちを超える存在に――【(C)J.LEAGUE】
 サンフレッチェ広島で今季から10番を背負うのが、昨季ブレークしたプロ5年目の俊英、森島司だ。紫のナンバー10といえば、久保竜彦に代表されるように、ストライカーの番号というイメージが強いだろう。東京五輪代表候補にも挙がる進境著しい22歳は、2列目のチャンスメイカーとして新たな10番像を築けるか。


サンフレッチェ広島「背番号10」の系譜
久保竜彦(97〜02年)→マルセロ・エルツェッグ(03年)→チアゴ(04年)→ガウボン(05年)→ウェズレイ(06〜07年)→柏木陽介(08〜09年)→ムジリ(11年)→高萩洋次郎(13〜14年)→浅野拓磨(16年)→フェリペ・シウバ(17〜18年)→パトリック(19年)→森島司(20年)

イングランドの慣習にならって

広島の10番といえば、かつてはエースストライカーの番号だった。まだ固定番号制ではなかったJリーグ創成期には、この高木がナンバー10を背負った
広島の10番といえば、かつてはエースストライカーの番号だった。まだ固定番号制ではなかったJリーグ創成期には、この高木がナンバー10を背負った【写真:アフロ】
 紫の若者たちにとって、10番はそれほど人気のある番号ではなかった。


「この番号が欲しい」と圧倒的な人気を集めていたのは8番。続いては7番だ。森崎和幸と森崎浩司。日本サッカー史に残るツインズに対する憧憬(しょうけい)が、「8」と「7」に対する渇望へと向かわせていた。11番を求めていたのが、浅野拓磨である。偉大なる佐藤寿人に対して敬意を抱きつつ、いずれは彼から「11」を受け継ぎたいと強く思っていた。

元日本代表FW工藤壮人、ポーランドでの入団テストは不合格に…























工藤壮人 写真提供: Gettyimages

 元日本代表工藤壮人がポーランド1部ザグウェンビェ・ソスノヴィエツの練習に参加していたが、不合格となり入団は叶わなかったようだ。クラブが発表している。
 昨シーズン終了後にサンフレッチェ広島を退団した工藤。フリーとなった同選手は海外移籍を目指し、1月にオーストリア2部のクラーゲンフルトの入団テストを受けていた。しかし、結果は不合格となりポーランド1部のソスノヴィエツの練習に参加していた。
 ただ、練習や親善試合で結果を残すことができず、ソスノヴィェツは獲得しないことを決めたようだ。クラブのフェイスブックアカウントで、工藤が入団しないことが発表されている。
 柏レイソル、サンフレッチェ広島で活躍を見せ、日本代表にも選ばれた過去を持つ工藤。果たして新天地はどのクラブになるのだろうか。

チームメートの森島と一緒に東京五輪へ
Jリーガー一問一答 松本泰志(広島)
松本泰志(サンフレッチェ広島)
松本泰志(サンフレッチェ広島)【スポーツナビ】
 J1全クラブ、各チームを代表する18名の選手に一問一答のインタビューを実施。「小さい頃の憧れの選手」「対戦した中で一番スゴい選手」「自分史上最高のゴール」など全10問をぶつけた。


 サンフレッチェ広島を代表するのは、東京五輪世代の進境著しいボランチ・松本泰志だ。「今季のチームで出続けることが一番。その中で存在感を示す」と意気込みを新たにする松本には、五輪出場への期待も高まりつつある。その他、気になる答えは? ※回答の理由や詳しいエピソードはスポナビアプリで公開


【一問一答】松本泰志が10の質問に答える!

青山敏弘の「職人」のようなパスを見習いたい

――小さい頃の憧れの選手は?


 ロナウジーニョとデビッド・ベッカムですね。父がもともとサッカー好きで、彼らが活躍する姿をよく見ていたみたいで、すごい選手だと聞いていました。2002年日韓ワールドカップ(W杯)とか06年のドイツW杯の頃ですかね。僕自身は全然、記憶がないですけど(苦笑)。
 


元日本代表FW工藤壮人、ポーランド1部ソスノヴィエツのテストに参加!

























写真提供:Gettyimages

 昨シーズン、レノファ山口でプレーした元日本代表FW工藤壮人がポーランド1部リーグのザグウェンビェ・ソスノヴィエツの練習に参加している。20日、ポーランド『Onet』が伝えている。

 ソスノヴィエツは今冬の移籍市場で3選手を獲得したが、補強を継続して行っているようだ。その状況の中、工藤が同クラブにテスト参加しているという。同選手は22日に行われるフレンドリーマッチに参加するとのこと。

 工藤は柏レイソルの下部組織から2009年にトップチームに昇格。同クラブで2015年までプレーし、同年冬にメジャー・リーグ・サッカー(MLS)のバンクーバー・ホワイトキャップスに移籍した。2017年にサンフレッチェ広島に完全移籍し、2019年は山口に期限付き移籍。広島は先月6日に山口への期限付き移籍期間満了を発表していた。同選手は1月にオーストリア2部のクラーゲンフルトのテストに参加したものの、契約できずに終わっている。工藤の去就に注目したい。


サンフレッチェ広島 開幕試合で鹿島に勝利


サンフレッチェ広島は23日、地元で鹿島アントラーズとのJ1開幕戦に臨みました。
3シーズン目を迎えた『城福サンフレッチェ』。

今シーズンのスローガン・『積攻』の名の通リ、
序盤から「積極的」かつ「攻撃的」なサッカーを仕掛けます。

前半20分、ドウグラス・ヴィエイラがワンタッチで先制ゴールを決めると、
前半25分には、ゴール前でフリーからレアンドロ・ペレイラがきっちりと押し込み
2対0とアントラーズを突き放します。

その後も追加点をあげ、オープニングゲームを白星で飾ったサンフレッチェ。
5年ぶりのタイトル奪取に向け好発進です!

広島が助っ人の2発で快勝!13年ぶりルヴァン杯横浜FCは黒星発進

ルヴァン杯C組の第1節が行われ、サンフレッチェ広島は敵地で横浜FCに2-0で勝利した。同組のもう一試合は、札幌が鳥栖を3-0で下した。

 横浜FCのスタメンには昨季より特別指定選手として参加していたMF松尾佑介(←仙台大)を含めると新戦力が7人。GK六反勇治(←清水)、DFマギーニョ(←川崎F)、DF小林友希(←神戸)、MF瀬古樹(←明治大)、MF手塚康平(←柏)、FW一美和成(←G大阪)が並ぶ。規定の21歳以下の先発は小林のみとなる。
 一方の広島は今季の新戦力の先発はなし。しかしベンチには水戸から加入となったMF浅野雄也、松本から加わったFW永井龍、そして特別指定選手のMF藤井智也(立命館大)が入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 最初の動きは前半22分、横浜FCはDF武田英二郎がMFハイネルとの接触によって負傷。一度は治療後にピッチに戻ったが、すぐに×サインが出て、DF志知孝明と交代となった。

 すると前半25分広島は左サイド深くに突破したMF森島司のクロスをハイネルが折り返すと、MFドウグラス・ヴィエイラがダイビングヘッドで飛び込み、先制点を決める。

 前半アディショナルタイムにCKを合わせたD・ヴィエイラのヘッドは六反のビッグセーブに阻まれたが、1点リードで折り返した後半2分、森島のスルーパスからFWレアンドロ・ペレイラが追加点を決めた。

 攻め手を欠く横浜FCは後半21分にMF中山克広に代えてFW斉藤光毅、同31分にはFW一美和成に代えてFWイバを送り込む。しかし組織的に守る広島の守備網を破ることはできない。2007年大会以来、13年ぶり出場となるJリーグカップは黒星発進となった。

そごう広島に「フレッチェちゃん」来場 サンフレ選手へバレンタインチョコ進呈

そごう広島店(広島市中区基町)で現在、サンフレッチェ広島の選手にチョコレートを贈るバレンタイン企画が開催されている。

 9階のバレンタイン催事会場で購入した常温商品のチョコレートとメッセージカードをフロア内の特設コーナーで受け付ける。参加には同店の会員カードが必要。今月11日に受け付けを締め切り、13日にはサンフレッチェ広島に渡すという。ランキング上位5位以内に選ばれた選手にチョコレートを贈った参加者は抽選でサイン色紙を進呈する。

 このほか、今月21日に開幕するJ1リーグ応援企画として、選手による店内放送やホワイトデースイーツ考案も予定する。店内放送は開幕に合わせて放送を開始し、佐々木翔選手、川辺駿選手が参加。3月2日まで期間中、1日8回放送する。ホワイトデースイーツは、「サンフレッチェ選手があげたいホワイトデー」と題して、森島司選手、柏好文選手が考える。スイーツは商品化して、3月7日ごろから本館地下1階で販売予定。 10日には、サンフレッチェ広島のマスコット「フレッチェちゃん」が売り場を訪れた。野津田岳人選手への本命チョコと「サンチェくん」への義理チョコ、自分用のチョコレートをそれぞれ1個ずつ購入した。

広島GK大迫「今年はなんとしても」最少失点ねらう

日本代表でサンフレッチェ広島のGK大迫敬介(20)が今季リーグ最少失点を誓った。
この日は宮崎キャンプ2日目。全体練習ではGKながら、フィールドプレーヤーに混ざり、ピッチの4分の1程の広さでパス回しに参加した。「代表で森保さんもやることもありますし、広島は特にキーパーからつなぐっていうのがコンセプトとしてあるので、日頃からやってます。(キックの)精度が上がるのもありますし、狭いコートであれだけの人数がいる。ゲームより難しいシチュエーションでやることで、ゲームが少し楽に感じたりすることはあると思います」と語った。
宮崎市の気温は11度。肌寒さも感じ、体調にも気をつけなければならないが「手洗いうがいしてれば大丈夫と聞いたので、しっかりやってます」と体調は万全だ。
今季の目標について問われると「まずは自分のポジションを奪うこと、昨年は(チームの)タイトルを取れなかったので、取りたいということ。リーグ最少失点を目指した中で、2位だったので、今年はなんとしても最少失点を1つの目標にしてます」と力強く宣言した。

広島2次キャンプ開始、実戦増やしチームの軸作り


サンフレッチェ広島が30日、宮崎市内で2次キャンプを開始した。
今キャンプは計4試合の練習試合を予定。実戦形式を増やしながら、チームとしての軸を作る。城福浩監督(58)は「競争も交えて、練習試合ではいろんなことを試しながら、メンバーを固めていければいい」と話した。
鹿児島・指宿での1次キャンプは、フィジカルトレーニングを中心に鍛え上げた。同監督は「若い選手は全体練習が終わった後でも、(居残り練習が)やれるような状態にはなっていると思います」と選手の体力向上に満足げ。
その上で指揮官は「試合で、できるだけいい状態で(メンバーの)ジャッジができる状態にしたい。(今キャンプで)手応えをつかみたい」と話した。

広島の新サッカー場 事業費2~3割膨張


サッカーJ1サンフレッチェ広島の本拠地として、広島市中心部の中央公園広場に2024年春開業予定のサッカースタジアムについて、広島市、広島県、広島商工会議所、サンフレッチェ広島の4者は30日、建設基本計画の素案をまとめた。事業費は19年2月の候補地選定時に想定していた190億円(消費税抜き)から2~3割多い230億~270億円(消費税込み)に修正した。

事業費が膨らんだのは建設事業者へのヒアリングを反映したことに加え、安全なアクセスルートの整備や公園内の埋蔵文化財発掘調査なども実施することにしたためとしている。資金は国の交付金や使用料収入で償還する市債などで確保するほか、企業や市民からも寄付金を募る。

3万人収容を計画するスタジアムは、隣接する住宅団地への音や光漏れを抑える仕様としたうえで、大型スクリーンやグラウンドを取り囲むように帯状映像装置も設置する考え。サッカーの試合以外でも多目的に使えるよう、パブリックビューイングやコンサート、大型イベント会場としての活用も想定している。

広島都心サッカースタジアム、広場西寄りに 市、東寄りから変更方針 周辺観光へのアクセスや騒音考慮

広島市中心部の中央公園自由・芝生広場(中区)へのサッカースタジアム建設を巡り、市がスタジアム本体を広場西寄りに建設する方針を固めたことが28日、分かった。これまでは東寄りに配置するイメージ図を公表していたが、平和記念公園など周辺の観光施設へのアクセスや、広場隣に住む基町地区の住民からの要望を考慮した。
 市と広島県、広島商工会議所の3者が30日にまとめる基本計画の素案に盛り込む見通し。関係者によると、周辺の平和記念公園や旧市民球場跡地、広島城などへの回遊性を重視。広場南側の城南通りや東側の国道54号に歩道橋を新たに整備することで、スタジアムを含めて観光客に一帯を巡ってもらう想定という。

 また広場東寄りは、地中に広島城の出入り口だった「西御門(にしのごもん)」などの跡が残っている可能性がある。スタジアムを建設する場合、発掘調査などのために建設スケジュールが大幅に延びる公算が大きいことも踏まえた。

 市が建設候補地を選定中の2017年12月に公表したイメージでは、スタジアムの配置は広島城に近い広場東寄りだった。当時の想定ではスタジアムの高さは最大45メートル。住民からは北側にある基町小や幼稚園、保育園への圧迫感を訴える意見が強く、市営基町アパートへの騒音や試合前後に観客が住宅地へ入り込むことへの懸念の声もあった。市と県、広島商議所の3者が協議を重ね、J1サンフレッチェ広島との調整も経て配置の変更で一致した。

 スタジアムの総事業費は概算で約190億円。19年5月の基本方針では、観客席は3万人規模で24年の開業を目指すと明記。試合のない日も含めて多くの人を呼び込むため、多機能化や周辺の再整備を進めるとした。

 <クリック>サッカースタジアム建設の検討状況 広島市、広島県、広島商工会議所の3者が2019年5月、建設に向けた基本方針を決定した。19年度末をめどに基本計画を策定し、20年度には基本設計に入る見通し。J1サンフレッチェ広島の本拠地は陸上競技場のトラックがあるエディオンスタジアム広島(安佐南区)から新スタジアムに移る。

サンフレ「2次キャンプ」へ 新キャプテン佐々木翔選手は「奮起」

サンフレッチェ広島は、30日から宮崎で2次キャンプ。そして来月には開幕戦を控えています。今年から新しくキャプテンに就任した佐々木翔選手を直撃しました。

鹿児島・指宿で行われていた1次キャンプが終了し、現在は広島に戻って練習している城福サンフレッチェ。
1次キャンプでは連日の2部練習やハードな走り込みなど徹底的に体をいじめぬいた選手たちですが、広島に戻ってからもなお、激しい練習を続けています。
現在のチームの雰囲気を昨シーズンリーグ戦31試合に出場するなどチームの守備を支え、今年からキャプテンに就任した佐々木翔選手はどうとらえているのでしょうか?
あさってから始まる宮崎キャンプでは、対外試合も多く組まれ、より戦術的な練習が増えてきます。
チーム一丸となり、開幕スタートダッシュへ、新キャプテンはより一層の奮起を誓います。
佐々木選手は新キャプテンとして、楽しく、時には厳しく突き詰めていくことを意識しながらチームを引っ張っていきたいと語っていました。
宮崎キャンプは来月9日まで行われます。

元日本代表FW工藤壮人が帰国の途…オーストリア2部クラブのテストで不合格

オーストリア2部のクラーゲンフルトのテストを受けていたサンフレッチェ広島の元日本代表FW工藤壮人(29)だが、テストは不合格だったようだ。オーストリア『クライネ・ツァイトゥング』が報じた。

2019シーズンはレノファ山口FCでプレーしていた工藤。明治安田生命J2リーグで27試合に出場し4ゴールを記録。シーズン終了後に広島へ復帰していた。

工藤は、先週からクラーゲンフルトでテストを兼ねたトレーニングに参加。WACアマチュア、グミュントとのフレンドリーマッチで2試合に出場。工藤は3ゴールを記録していたが、帰国の途についているという。

工藤を高く評価していたスポーツディレクターを務めるマティアス・イムホフ氏は「この冬の移籍を契約しないことに決めたが、マサトに注目していく。長い旅をしてくれたことに感謝する」とコメント。今冬での獲得を見送ったようだ。

また、ロバート・ミシュ監督は「彼はいい選手だ。間違いない。しかし、チームにいるストライカーより良くは無い」と厳しい評価。「常に、我々はクオリティがあって初めて、獲得できると言ってきた」とコメントし、ゴールを記録しながらも満足行くパフォーマンスを見せられなかったようだ。



「今年こそタイトル」サンフレッチェ広島を励ます会


来月のJリーグ開幕を前にサンフレッチェ広島を励ます会が,23日夜、広島市内で開かれました。

広島市内のホテルで開かれた励ます会には、去年より100人ほど多い500人以上の政財界の関係者やサポーターが詰め掛けました。
23日午前中に鹿児島県指宿市での1次キャンプを打ち上げた選手、監督はその足で会場に駆けつけサポーターと触れ合いました。
積極的で攻撃的なサッカーを目指す意味の「積攻」をスローガンに掲げた今シーズン、公式戦初戦は2月16日のルヴァンカップ横浜FC戦、そしてリーグ開幕戦は2月23日、ホームで行われる鹿島戦、攻撃的サッカーで5年ぶりのタイトルを目指します。
【キャプテン・佐々木翔選手】
「ここ数年タイトルが獲れていないので必ずタイトルをJリーグ、カップ戦、必ず1つ2つ獲りたいです。がんばります」



争奪戦の末、広島が立命館大3年のMF藤井智也を獲得!21年シーズンから加入へ!


 サンフレッチェ広島は20日、立命館大MF藤井智也(3年=長良高)が2021年シーズンからの加入内定を発表した。

 大学の3年間で歩んできた道のりは、まさにシンデレラストーリーだ。高校時代の最高成績は岐阜県大会のベスト8、個人としてもトレセンにすら選ばれたことがない無名の存在だが、50m走5秒9の快足は魅力十分。スピードを活かした縦への突破と中央へのカットインを巧みに使い分けるドリブルが特徴で、立命館大への入学直後からAチームで出場機会を獲得した。2年目の18年には不動の座を掴むと、昨年は関西学生サッカーリーグで14アシストを記録し、アシスト王とベストイレブンを受賞。7月には天皇杯で横浜F・マリノスの守備陣を翻弄して同点弾を演出し、その名を全国に轟かせた。

 名実ともに大学サッカー界屈指のサイドアタッカーとなった藤井の下には、多くのJクラブが熱視線を送ったが、中でも高評価を送ったのが川崎フロンターレ、サンフレッチェ広島、大分トリニータの3クラブだった。慎重に自身の将来を決めるため、藤井は昨年のうちに3チームの練習に参加。「僕が勝負したいサイドで思う存分に力を発揮できた。このチームだったら、何があっても絶対に頑張れると思えた。川崎と大分も良いチームだったけど、広島でプレーしたい気持ちが強くなった。この決断が正しかったかはまだ分からないけど、将来的には正しかったと証明しなくてはいけない。その証明を広島なら出来ると思った」と加入を決めた経緯について明かす。

 決め手となった理由のもう一つが、先輩たちの人柄だ。広島には同じく関西学生サッカーリーグでプレーした関西大出身のDF荒木隼人が所属。「アットホームな感じを作ってくださった」。藤井と同じくサイドから繰り出すスピーディーなドリブルが武器のMF柏好文の存在も大きく、「目の前で柏さんのプレーを学べるのが大きかった」と話す。

 広島では、3-4-2-1システムのウイングバックでの起用が想定される。攻撃時には左ウイングとして高い位置まで仕掛け、守備時には、5バックの左サイドバックとして振る舞う必要があるため、要求さられる基準は今までは比べ物にならないほど多い。今までは攻撃一辺倒なタイプで守備はサボりがちだったが、「練習試合で経験して、”こんなに縦の運動をしなくちゃいけないんだ”って大変だったんですけど、それ以上に達成感があった。これだけ守備もやって、攻撃にも参加できたら今よりもっとプレーが広がるかなって思えた」。

 大学ラストイヤーは、特別指定選手としていち早くJリーグの舞台を経験する可能性も高い。「エディオンスタジアムに入った際に、スタジアム全体が奇麗に紫に染まっているのに目を奪われた。街もちょっと田舎でアットホーム感があるのが凄く好きで、地元の岐阜に似た雰囲気を感じた」と早くも愛着を持つ広島の人々を沸かせる日を心待ちにしている。「まずはビビらず、自分のプレーを出して、より多くの人に藤井智也という名前を知らしめたい」と意気込むスピードスターが、プロの世界で大暴れする日は、そう遠くないはずだ。


呼び名は「イナズマ」サンフレ新外国人 エゼキエウ選手入団会見


サンフレッチェ広島が、完全移籍でブラジルから獲得したミッドフィルダー、エゼキエウ選手の入団会見が開かれました。

【エゼキエウ選手】
「はじめまして!エゼキエウですがんばります!」
エゼキエウ選手はブラジル出身の21歳。最大の武器であるスピードを活かしたアシストやシュートで、チームの攻撃力アップが期待されます。
ブラジル国内でも将来性豊かな選手として有名なエゼキエウ選手、ブラジルでの呼び名は…【エゼキエウ選手】
イナズマ!まずはチームの力になることだと思うピッチの中でもベストを尽くしハードワークをしてチームとサポーターを喜ばせることを約束します」
エゼキエウ選手は15日からキャンプに合流します。

サンフレ指宿キャンプ2日目「体力づくりへ質の高さ求める」


サッカーJ1のサンフレッチェは、鹿児島県指宿キャンプの2日目を迎え、初めて午前と午後の2部練習を実施。試合に向けた体づくりへ質の高いトレーニングが行なわれています。

雲に覆われ雨模様の中、スタートした指宿キャンプ2日目のトレーニング。最初にピッチに姿を現したのは、最年長、キーパーの林卓人選手で、入念にコンディションをチェックし、トレーニングに臨みます。
午前中はキャンプのテーマ、体づくりの通り、メニューは走り込みのみ。
広島で計測した数値を基にグループ分けされ、それぞれのペースで体を追い込みます。
その中で常にグループの先頭を走っていたのが野津田岳人選手。
【サンフレッチェ広島・野津田岳人選手】
「ただこなすだけじゃなくてそれ以上のものをアピールしていけるようにそういう姿勢でやっていけたらいいかなと思ってます。何が自分の特長なんだっていう部分をしっかり見つめ直してやれればいいと思いますし、そういった中で得点にこだわってできればいいかなと思ってます」
一方、午後は雨の中で、ボールを使ったトレーニング、7対7のミニゲームでは、激しいボールの奪い合いや強烈なシュートなどチーム全体で質の高いプレーが繰り広げられました。



サンフレ指宿キャンプ 池田コーチは「もっともっと披露させて…」


サンフレッチェ広島が、鹿児島県指宿市で行われているキャンプも3日目。公式戦初戦を迎えるまでにいかにチームコンディションをあげていけるかカギを握るコーチを直撃しました。

雨が止み時おり青空がのぞく中、スタートしたキャンプ3日目。2日に広島で加入会見をおこなった新外国人選手のエゼキエウ選手がチームに合流、練習前の円陣で挨拶を行いました。
時差もあるということで午前のトレーニングは別メニュー調整となりました。
【エゼキエウ選手】
「とても良い印象ボールを一緒に蹴れればもっと分かってくるそれまでは日々の中でみんなと一緒に過ごしてチームのことをわかっていきたい」
午前の練習ではきのうに引き続き走りのメニュー。チームコンディションのカギを握る池田誠剛フィジカルコーチが掲げるこのキャンプのテーマは?
【池田誠剛コーチ】
「持久性能力とパワー、この二本柱をしっかりと太くして上に城福城を建てるというイメージでやっています」
疲労が出てくる中、今後のトレーニングは?
【池田誠剛コーチ】
「もっともっと疲労させてリバウンドでトレーニング効果が出てくるように考えています」
サンフレッチェ広島ユース出身の影山兼三が中央大学サッカー部内定
15日、関東大学サッカーリーグ1部に所属する中央大学2020年度の新入部員10名を発表した。

 新入部員には、第98回全国高校サッカー選手権大会でベスト4に入った帝京長岡高校のGK猪越優雅や同校FW矢尾板岳斗ら10名が名を連ねた。なお、今回発表された10名のうち、高校のサッカー部所属は6名となっている。Jユースからは、川崎フロンターレユース所属でU-17日本代表に選出経験のあるMF有田恵人ら4人が入部する。

今回、入部は発表されたメンバーは以下の通り

GK  猪越優雅(帝京長岡高校
DF  牛澤健(名古屋グランパスU-18)
DF  影山兼三(サンフレッチェ広島ユース)
MF 田邉光平(名古屋グランパスU-18)
MF 山崎希一(興國高校)
MF 佐藤悠平(大津高校)
MF 坂本康汰(藤枝東高校
MF 有田恵人(川崎フロンターレU-18)
FW 矢尾板岳斗(帝京長岡高校
FW 栗山且椰(藤枝東高校

 中央大学は元日本代表MFで川崎フロンターレ所属の中村憲剛や同代表DF渡辺剛を輩出。2020シーズンは、ツエーゲン金沢に内定している元U-18日本代表FW加藤隆次樹など、5人がJリーグクラブへ入団する。また、現在3年生のMF大久保智明は2021シーズン浦和レッズへ、DF深澤大輝は東京ヴェルディに入団が決まっている。2019年に第68回全日本大学サッカー選手権大会でベスト4に入った同大学は2020年にどんな戦いを見せるのだろうか。

「情けない」 日本の“衝撃敗退”にMF松本が後悔「積極的に前に行ったほうが良かった」




シリア戦で1-2敗戦、大会2連敗で敗退 フル出場の松本が悔やむ「慎重になり過ぎた」

 タイで開催されているU-23アジア選手権に出場したU-23日本代表は、現地時間12日のグループステージ第2戦、シリア戦で1-2の敗戦。2連敗での敗退が決まった。フル出場したMF松本泰志(サンフレッチェ広島)は「慎重になり過ぎた」と悔やんだ。
 初戦で1-2の敗戦を喫したサウジアラビア戦で松本は出場機会がなかった。そこから中2日で6人が入れ替わったスタメンに名を連ねた松本だったが、前半から複数人が連動していく攻撃に上手く絡むことはできなかった。後半はボールを保持して攻め込む時間が長かったが、崩し切るには至らず。終盤の失点で敗れる結果になった。
 試合について松本は「チームとしても個人としても情けない。個人的にも前半に慎重になり過ぎて横パスが多かった。後半も積極的に前に行ったほうが良かったと思う」と、全体的にプレーが消極的になってしまったと悔やんだ。
 今大会は東京五輪のアジア最終予選を兼ねているが、日本はすでに開催国としての出場が決まっている。一方で他国は3位以内を目指す真剣勝負となっている大会だ。それだけに松本は「(相手が)死に物狂いで来ましたし、その熱量は結果を見れば相手が上だったと思う。チームとしても個人としても、勝ちに対する気持ちや実力が伴わなかったと思う」と、精神的な要素にも言及した。
 最終戦のカタール戦は日本にとって消化試合となるが、カタールは勝利すれば決勝トーナメント進出の可能性を残す。そうしたゲームになるが、松本は「無駄にできない試合ですし、最後の試合で成長したものを見せられればいい」と話し、そのピッチに何かを残すことを誓った。



サンフレ城福監督「勝負の執念積み上げる」 広島市長に新年の抱負

 サンフレッチェの新社長と監督が、広島市の松井市長にことしの抱負を語りました。

 広島市役所を訪れたのは、サンフレッチェの仙田信吾社長と城福浩監督です。

 ことし1月に就任したばかりの仙田社長は、「新しいサッカースタジアムが町のにぎわいづくりにおいて活躍できるよう盛り上げていきたい」と話しました。

 「(去年、)最終節は勝っても負けても6位という、見に来てくださった方に申し訳ない状況になったんですけど、最後に見せた我われの勝負の執念を積み上げて、今シーズンは応援してよかったなと思えるように。」(サンフレッチェ広島 城福浩監督)

 「新しいスタジアムができた時に機能アップしているから、もっと行ってみようと良い循環になる仕掛けを。」(広島市 松井一実市長)

 広島市の中央公園に建設が予定されている新しいサッカースタジアムは、2024年の開業を目標に計画が進んでいます。

超絶セーブ連発のGK大迫、2失点黒星に悔しさ露わ 「そういうGKを理想にしている」

ビッグセーブで窮地を救い続けた大迫 「ゼロで耐えれば今日のようにFWは点を取ってくれる」


 U-23日本代表は現地時間9日、東京五輪のアジア最終予選を兼ねたU-23アジア選手権の初戦でサウジアラビア代表と対戦し、1-2で敗れた。GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)は幾度もビッグセーブで危機を救ったが、最終的に2失点を喫しての黒星に反省の弁を述べている。

 3-4-2-1システムで臨んだ日本は、序盤からサウジアラビアに押し込まれる展開に。そんななかで際立った存在感を示したのが守護神の大迫だった。前半9分に自陣ペナルティーエリア右でのカットインから鋭いシュートに見舞われるが、大迫が見事なセーブで弾き出して難を逃れた。

 さらに同29分、自陣ペナルティーエリア手前で2人のDFが振り切られるフェイントから強烈な右足の一撃を放たれるも、またも大迫が驚異的なファインセーブでチームを救った。しかし、最終的には2失点を喫し、黒星スタートに。試合後、大迫は「試合前からスタートの試合が大事なるとチームで理解していたが、大事な試合を落として悔しい」と振り返った。

「前半はチームとして何とか辛抱したのに、後半の立ち上がりと最後の時間帯に失点したのは反省しなければいけないし、次につなげないといけない。自分の感覚は良かったし、だからこそこういうゲームに関して、自分を中心に守ってFWが最後に点を取る展開にしないといけない。自分としてもそういうGKを理想にしているので」

 反省の弁を口にした大迫は「まずは2失点しているので、GKとしてはそこをゼロにすること。耐えれば今日のようにFWは点を取ってくれる」と強調し、「まだ終わっていないので次の試合も来るので、反省をしてそれを生かしてグループリーグ突破を決められるようにやっていきたい」と前を向いた。


広島荒木が米国修行で心も成長「進化しないとだめ」




サンフレッチェ広島は10日、広島・吉田町で必勝祈願と新シーズンの練習をスタートさせる。
今季大ブレークの予感はプロ2年目のセンターバック、DF荒木隼人(23)だろう。昨季はJ1で24試合2得点、最後は19試合連続でフルタイム出場を果たし、11月にはキリンチャレンジ杯ベネズエラ戦(パナスタ)の日本代表に初選出された。プロ1年目を終え、初めて迎えた今オフは、米国へ5泊7日の“心”の武者修行に1人で出かけた。
現地では友人と合流したものの、1人の時間も多かった。ロサンゼルスには2泊し、12月18日にはダウンタウンにあるステイプルズ・センターでNBAの公式戦を観戦。クリッパーズが120-99でサンズを下した。
「バスケットボールは興味あったし、NBAは(米国では)最高のスポーツ。試合を見ても誰も名前は知らなかったけど、学ぶことは多かった。身長2メートルの大きな選手が素早く動く。(185センチの)自分ももっと動けるはずだし、進化しないとだめだと感じました」
米国を選んだのは、将来のために英語も学びたかったから。「自分が英語で話しかけた場合は(会話の内容が)理解できるが、相手に突然、話しかけられた時は、何も分からなくて。だから適当にOK、OKとだけ答えていた」と苦笑いする。
帰国後の年末年始は、実家のある大阪・門真市に帰省。母校の関大(大阪・吹田市)で後輩で今季、ガンバ大阪に入団したDF黒川圭介(22)らと自主トレに励んだ。仲間から日本代表入りを驚かれたというが、このサクセスストーリーは自分が最も驚いたという。
「昨年はたくさん試合に出してもらったのに、タイトルが取れなかった。今年は全試合フルタイム出場が目標。もう1度、代表に選ばれたいし、今度こそ代表の試合に出たい。スポーツ選手としては数字でも貢献したい」
G大阪門真ジュニア、G大阪門真ジュニアユース、広島ユース、関大を経て広島でプロ入り。Jクラブと大学の両方の環境で成長し、日本代表クラスになった。1対1と空中戦の強さが武器。クラブからは背番号23から主力番号への変更を打診されたが、初心を忘れないために固辞した。広島の荒木から目が離せない。【横田和幸】

「並外れたセーブだ!」 U-23代表GK大迫の超絶プレーに海外驚愕「指先で弾き出した」


大迫がサウジアラビア戦で圧巻セービング 「デフレクションしたが…」

 U-23日本代表は現地時間9日、東京五輪のアジア最終予選を兼ねたU-23アジア選手権の初戦でサウジアラビア代表と対戦し、1-2で敗れた。前半は決定機を演出されるシーンが続いたなか、GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)が見せた超絶セービングに海外メディアも驚きを示している。
 3-4-2-1システムで臨んだ日本は、序盤からサウジアラビアに押し込まれる展開に。前半9分に自陣ペナルティーエリア右でのカットインから鋭いシュートに見舞われるが、大迫が見事なセーブで弾き出して難を逃れた。
 さらに同29分、自陣ペナルティーエリア手前で2人のDFを振り切られるフェイントから強烈な右足の一撃を放たれるも、またも大迫が驚異的なファインセーブでチームを救った。
 衛星放送「FOXスポーツ」アジア版は日本の守護神のパフォーマンスについて「大迫から並外れたセーブだ! カーブショットはデフレクションしたが、大迫は指先でゴール上へとはじき出した」と称賛の言葉を送っている。結果的に2失点を喫して敗戦となったものの、難敵サウジアラビアを相手に大迫が披露したプレーは海外メディアも驚かせているようだ。
(Football ZONE web編集部)

サンフレ城福監督「勝負の執念積み上げる」 広島市長に新年の抱負


サンフレッチェの新社長と監督が、広島市の松井市長にことしの抱負を語りました。

 広島市役所を訪れたのは、サンフレッチェの仙田信吾社長と城福浩監督です。

 ことし1月に就任したばかりの仙田社長は、「新しいサッカースタジアムが町のにぎわいづくりにおいて活躍できるよう盛り上げていきたい」と話しました。

 「(去年、)最終節は勝っても負けても6位という、見に来てくださった方に申し訳ない状況になったんですけど、最後に見せた我われの勝負の執念を積み上げて、今シーズンは応援してよかったなと思えるように。」(サンフレッチェ広島 城福浩監督)

 「新しいスタジアムができた時に機能アップしているから、もっと行ってみようと良い循環になる仕掛けを。」(広島市 松井一実市長)

 広島市の中央公園に建設が予定されている新しいサッカースタジアムは、2024年の開業を目標に計画が進んでいます。

サンフレッチェ広島 新ユニフォームをライバル球団カラーにしてSNSで炎上する事態に!


チームの象徴であるユニフォームの色を、よりによってライバル球団カラーに染めてしまうとは…。
 サッカーJ1・サンフレッチェ広島が発表した、今シーズン着用するセカンドユニフォームデザインがSNSで炎上する事態になった。問題となっているのは、新ユニフォームの色。ナイキ社が提供する浦和レッズ、鹿島アントラーズの3クラブによる史上初の統一テーマとして白シャツ、赤パンツが採用され、今夏の東京五輪を意識した「日の丸をイメージ」したものという。

「広島東洋カープのチームカラーの赤からインスパイア(影響)された」


 ライバルクラブをイメージさせる「赤」を使用したことで、サンフレッチェのサポーターが激怒。昨年まではセカンドユニにもシャツの襟元や側面にチームカラーの紫が配色されていた。ツイッターでは「#紫を取り戻せ」のハッシュタグも作られ、疑問の声や批判、撤回を求める声が続出。問い合わせはクラブに届いただけでも600件を超えた。
「チームカラーを大事にせず、紫のサンフレッチェがなぜ赤を使うの?」
「オリンピックのために、わざわざ鹿島や浦和とセカンドユニを統一するのは意味不明」
「ビッグクラブ、大企業に忖度せざるをえなかったのか」
「3チームが同じユニフォームって、業者がただ手抜きしたとしか思えない」
 またチームカラーでない「赤」を使う理由について、「広島東洋カープのチームカラーの赤からインスパイア(影響)された」と、同じホームタウンのプロ野球チームを引き合いに出したことが火に注いだ。カープファンの怒りまで買った。
「カープが赤だから、うちも赤ってファンをバカにしてるのか」
「無関係のカープをユニの色変えるダシに使うのは無神経」
「クラブとしてのアイデンティティー(自己確立)がない」
「カープはカープ。 ユニフォームは個性を主張する大事なアイテムだろ」
 サンフレッチェの担当者は、ある程度の批判は覚悟していたが、今回の騒動は「想定外」だったそうで「セカンドユニフォームのカラーは今までも、それほど『紫』にこだわってこなかった」。11年に「宮島の鳥居」を連想される朱色を使用し、オレンジや蛍光イエローを使ったこともあるが「今回ほどの反対意見の数はなかった」という。

騒動の背景は・・・

 騒動の背景として、いくつかの要因が考えられる。
◆広島から過去に主力選手が多く移籍した浦和には、抵抗感を持つサポーターが多かったこと。広島で育ったGK西川周作、MF柏木陽介、DF槙野智章、FW李忠成ら日本代表クラスを「引き抜かれた」因縁があり、ネット上では「サンフレッズ浦島」などと皮肉られていた。サポーターへの配慮が足りなかった。
◆チームカラーは浦和と鹿島が赤。紫の広島が赤を使う理由が「広島カープ」とされたことが「こじつけ」と思われ、不快感を抱いた人が多かったこと。
◆ファーストユニフォーム(1月)より先にセカンドユニフォーム(12月)を発表したことで、「赤」だけがクローズアップされてしまったこと。同時発表、もしくはメーンユニ発表後であれば、今回ほどの苦情殺到は避けられたかもしれない。
 クラブ担当者は「五輪イヤーに日の丸の赤白でというコンセプトを3チーム合同で実現することで、五輪を盛り立てていく取り組み。うちだけ違う色となると、コンセプト自体が曲がってしまう。心配はありましたが、趣旨の価値の方が大きいと判断しました。『紫の誇りを捨てたのか』というご意見もいただきましたが、捨てていません。ファーストはもちろん紫でいきます。(セカンドユニの)撤回は考えていません。いろんな意見があるのは当然で、時間をかけてでも理解していただきたい」と話している。
 騒動の渦中のなか、9日に広島市内のショッピングセンターで今シーズンの新ユニフォームがお披露目された。集まった300人のサポーターの前で、紫ベースのホームユニフォームを日本代表DF佐々木翔、問題のセカンドユニフォームをDF荒木隼人が着用した。荒木は「SNSで話題になっていたので、このことは知っていました。やはり赤色はファンにすれば嫌悪感があったのかもしれない。僕自身はいいプレーを見せることだけを考えたい」と話した。イベントで心配されたサポーターからの批判行動、言動はなかったという。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

広島、2020シーズンのキャプテン&副キャプテンが決定


サンフレッチェ広島は10日、2020シーズンのキャプテン、副キャプテンが決定したことを発表した。

 キャプテンは日本代表DF佐々木翔、副キャプテンはMF川辺駿に決定した。

森島司、ベンチから見たU-23日本代表の“改善点”は? 「相手も慣れていないと思うし…」


初戦はサウジアラビアに敗戦…森島が考える“課題”は?

 タイで開催中のU-23アジア選手権に参加中の森保一監督率いる日本代表は、初戦のサウジアラビア戦(1-2)から一夜明けた10日、バンコク市内で練習を行った。前日に先発した11人とFW上田綺世(鹿島アントラーズ)は宿舎で調整。12人が約1時間半、汗を流した。激戦区のシャドーでシリア戦(12日)の出場を目指すMF森島司(サンフレッチェ広島)は、手痛い敗戦のサウジアラビア戦を振り返り、ベンチから見た改善点を指摘した。
 バンコクの鋭い日差しのなか、12人の選手は流れを断ち切ろうと練習に励んだ。前日のサウジアラビア戦は先制点を許し、MF食野亮太郎(ハーツ)の一発で追いつくも、終盤にバックパスのミスからPKを献上。痛恨の黒星スタートとなった。守備陣のミスが目立ったものの、攻撃陣の連係も課題は残った。前日は出番のなかった森島は、冷静に改善点を語った。
「コンビネーションは少なかったなと思いますし、(相手が)5バックで難しい展開だったので、仕方がない部分もありますけど、もうちょっと(DFの)裏を狙ったり、ゴールに近づくプレーが必要だったのかなと思います」
 昨年12月、E-1選手権でA代表に代表に初選出され、デビューを飾った森島。いきなりデビュー戦の中国戦(2-1)でFW鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)の先制点をアシストした。東京五輪世代のシャドー争いはMF久保建英(マジョルカ)やMF堂安律(PSV)ら海外組がひしめき合う激戦区。五輪本番へのメンバー入りを果たすには今大会でのアピールが必至だ。
「次、出ないと始まらない。出たらコンビネーションは自分の特徴なのでチームで出していけたらいいですし、勝たないといけない試合なので攻撃的になると思う。そのなかでも守備でしっかり入って(失点)ゼロで進めるというのは大事なことだなと思います」
 中2日で迎えるシリア戦、敗れればグループリーグ敗退が決まる。崖っぷちに立たされている現状で「もうちょっとワンタッチ(のプレー)とか増やせれば相手もそれに慣れていないと思いますし、自分はそれが特徴。そういうのを狙いたい」と勝利に飢えている。
 “仮想・東京五輪”として臨む今大会。森島にとっても、日本にとってもまず白星をつかみ取ることが最優先だ。
(Football ZONE web編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)

サンフレッチェ広島 ゆかりの神社で「5年ぶりタイトル奪還」祈願


サンフレッチェ広島は、3本の矢の教えで知られる、毛利元就ゆかりの神社で今シーズンの必勝を祈願し、5年ぶりのタイトル奪還を誓いました。

戦国武将、毛利元就も祈願したという安芸高田市吉田町の清神社。サンフレッチェの選手やスタッフがそろって参拝しました。
サポーターを含めておよそ300人が心をひとつに5年ぶりのタイトル奪還を祈願し、毛利元就に扮した武将から城福監督へチーム名の由来にもなっている3本の矢が手渡されました。
午後からは吉田サッカー公園で今年最初のトレーニング。
代表遠征中の森島、大迫、松本泰志選手をのぞく全24人が顔をそろえました。
3年目を迎える城福サンフレッチェの新たなキャプテンは佐々木翔選手が、副キャプテンは川辺選手が務めます。
【佐々木翔選手】
「(キャプテンは)少し荷が重いかもしれませんが、チームが勝つために何ができるかを最優先に考えることだと思う。まずは行動でプレーで体現していくのが自分の役目だと思う。やることは多いけど、頑張ります」
今月13日からは鹿児島県指宿でトレーニングキャンプがスタートします。

広島、新主将は日本代表の佐々木翔に!副主将に川辺駿


サンフレッチェ広島は10日、2020シーズンキャプテンと副キャプテンが、それぞれDF佐々木翔とMF川辺駿に決定したことを発表した。

2015年から広島でプレーする佐々木は、2016年の右ヒザ前十字靭帯断裂の大ケガを乗り越え、2018年から主力として活躍。同年には日本代表デビューも果たすなど飛躍の1年に。

シーズンも3バックの一角として公式戦40試合に出場。今や広島を代表する選手に成長した。

一方、広島の下部組織出身の川辺は、ジュビロ磐田への武者修行を経て2018年に復帰。そのシーズンリーグ戦33試合に出場も先発は12回しかなく、不遇の1年を過ごしたが、昨季はシャドーやボランチでリーグ戦全34試合に出場。新シーズンからは背番号が「8」に変更されることが決まっており、さらなる期待が集まっている。



浅野拓磨の「ジャガー奪う!」弟雄也が広島入団会見


Jリーグ、サンフレッチェ広島は11日、広島市内で新加入選手会見を開いた。計5人が出席。チームは10日から広島・吉田町で始動しており、この日は練習2日目を終えての会見参加となった。
注目はMF浅野雄也(22)で、クラブOBで日本代表FW浅野拓磨(25=セルビア・パルチザン)の2学年下の弟。1年前に大体大を卒業し、19年はJ2水戸ホーリーホックに入団。しかし同年8月に広島への完全移籍となり、そのまま期限付き移籍の形で水戸に残ってプレーしてきた。
浅野はJ2では34試合4得点と結果を残した。今回は形式上は広島への復帰となるが、事実上新入団で兄と同じクラブでプロ2年目をスタートさせる。兄と同じ背番号は29に決まっている。
浅野は「昨年はJ2で違う部分があるし、どれだけ通用するか楽しみ。攻撃の選手なので得点にこだわりたい。サイドで崩して得点も狙いたい。自分もどちらかと言うと、兄とプレースタイルが似ている。兄は現在、日本にいないので(兄の愛称の)ジャガーを奪っちゃおうかなと思います」とあいさつし、会場を笑わせた。

サンフレッチェ広島、21歳ブラジル人MF獲得。昨季は名門クルゼイロでプレー


J1のサンフレッチェ広島は11日、ブラジルのボタフォゴFRからMFエゼキエウを完全移籍で獲得することが合意に達したとして発表を行った。今後メディカルチェック後に正式契約となる。
 エゼキエウは1998年3月9日生まれの21歳。ボタフォゴ下部組織から2017年にトップチームに昇格し、ブラジル全国選手権1部にデビューを飾った。
 2018年にはボタフォゴで公式戦22試合に出場。2019シーズンはスポルチ・レシフェへレンタルされたあと、9月以降は名門クルゼイロへレンタルされた。クルゼイロでは全国選手権1部で14試合に出場したものの、チームは最終的に初の2部降格を味わう結果に終わっている。
「サンフレッチェ広島は歴史と伝統のある強豪クラブです。そのクラブの一員になれたことは夢のようです。早く日本とチームに馴染んで貢献したいです。ファン・サポーターの皆さん、共に戦い、再びJ1リーグで優勝しましょう」とエゼキエウは広島公式サイトでコメントしている。

U23大迫敬介「気を抜かず」黒星なら森保日本敗退

GK大迫敬介(20=サンフレッチェ広島)が、絶体絶命の日本を救う。U-23アジア選手権に出場している同日本代表は12日、同シリア代表との第2戦に臨む。
敗れたら即1次リーグ敗退が決まる重要な一戦。サウジアラビアとの第1戦でもビッグセーブを連発した若き守護神が、最後尾から日本をアジアの頂点へ押し上げる。
   ◇   ◇   ◇
シリア戦を翌日に控え、最終調整のため練習場に入る大迫の目は戦闘モードに切り替わっていた。負ければ即1次リーグ敗退とプレッシャーのかかる一戦も「選手同士で課題を話し合えている。引きずらず、次の試合に切り替えられている」と不安を一蹴。「シリアは前からガンガン来ると思う。引きすぎず、自分たちのペースで試合を進めるのが大事」と冷静にポイントを整理した。
初戦のMVPは間違いなく大迫だった。DFに当たり軌道が変わったボールを脅威の反射神経でセーブすれば、高めを狙った強烈なシュートは右手1本で阻止。酷暑の中でもパフォーマンスを維持できるのは、日本にいるときから今大会を見据えて厚着でトレーニングをする、サウナに通うなど独自の暑熱対策を講じてきたからだ。「あまりサウナは得意ではないけど、ここで良いパフォーマンスを出すためと考えれば、少なからずやっておくべきかなと思った」。照れ笑いの裏には、アジア王者への熱い思いが見える。
19年は広島で正GKの座を奪った。「試合に絡んで、そこを評価されてここに来ていると思う」と、今大会に選出されたGK3人で唯一、所属チームで定位置を確保している。ケガさえなければ五輪代表選出も堅いが「全然確定していないと思う。何があるか分からない世界なので、気を抜かず自分自身にフォーカスしてやっていく」と冷静だ。
こだわりは無失点。「ゼロに抑えることで勝ち点を拾っていける。GKとしては無失点にこだわりたい」と、トーナメントにおける勝ち点1の重要性を理解する。「耐えればFWが点を取ってくれる」。頼もしい20歳が最後のとりでを守り、日本の窮地を救う。

広島が2020シーズンの背番号を発表! “新10番”はMF森島、新加入FW永井は20番


サンフレッチェ広島は8日、2020年シーズンの選手背番号を発表した。

 クラブ公式サイトでの発表によると、新シーズンの背番号「10」は日本代表にも選出されているMF森島司が背負うことに決定。また、松本山雅FCより完全移籍で加入したFW永井龍は「20」、大宮アルディージャより完全移籍で加入したDF櫛引一紀は「15」にそれぞれ決まった。
 サンフレッチェ広島の背番号一覧は以下の通り。
1 GK 林卓人
2 DF 野上結貴
3 DF 井林章
5 MF 松本大弥
6 MF 青山敏弘
7 MF 野津田岳人
8 MF 川辺駿
9 FW ドウグラス・ヴィエイラ
10 MF 森島司
12 (サポーター)
13 GK 増田卓也(FC町田ゼルビアへの期限付き移籍から復帰)
15 DF 櫛引一紀(大宮アルディージャより完全移籍で加入)
16 MF 清水航平
17 MF 松本泰志
18 MF 柏好文
19 DF 佐々木翔
20 FW 永井龍(松本山雅FCより完全移籍で加入)
21 GK 廣永遼太郎
23 DF 荒木隼人
24 MF 東俊希
25 MF 茶島雄介(ジェフユナイテッド市原・千葉への期限付き移籍から復帰)
26 MF 土肥航大
27 FW 鮎川峻
29 MF 浅野雄也(水戸ホーリーホックへの期限付き移籍から復帰)
30 MF 柴崎晃誠
38 GK 大迫敬介
39 FW レアンドロ・ペレイラ
44 MF ハイネル

元大分トリニータ 丸谷拓也氏 サンフレッチェ広島アカデミー普及部コーチ就任のお知らせ

明けましておめでとうございます。
今年からサンフレッチェ広島でスクールコーチをさせていただくことになりました。
サンフレッチェ広島には約8年半在籍させていただいたチームで違う形ですが、
関われることにとてもうれしく感謝しています。
自分なりにできることから、精一杯がんばりますので皆さんよろしくお願いします。

そして昨年まで在籍させていただいた大分トリニータの皆さん。
皆さんと共に戦い喜び合い、J1昇格に2度も関われたこと、
また引退セレモニーをしてくださったこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
活動場所は広島になりますが、大分トリニータのさらなる成長と躍進を
心から願い応援しています。
お互い楽しみながらがんばりましょう。

G大阪、パトリックを完全移籍で獲得「帰ってこられてとても幸せ」

ガンバ大阪は6日、昨季途中にサンフレッチェ広島から期限付き移籍で加入していたFWパトリックを完全移籍で獲得したことを発表した。
現在32歳のパトリックは、2013年に来日し、川崎フロンターレに加入した。同年7月にはヴァンフォーレ甲府へ。2014年は一旦帰国し、夏場にガンバ大阪へ移籍すると、同シーズンの国内3冠に貢献した。その後ひざに大ケガを負った同選手は、復帰後の2017年6月、広島に移籍した。昨季は広島で明治安田生命J1リーグ13試合の出場で3得点を記録し、7月にG大阪へ期限付き移籍で加入。同クラブではリーグ戦12試合に出場し、2得点を挙げた。
 完全移籍にあたり、パトリックは広島に対して以下のようにコメントしている。
「広島の全てのサポーターの皆さん、広島のクラブに関わる全ての方々、本当に今までありがとうございました!!心から感謝の気持ちでいっぱいです」
 そしてG大阪には以下のようにメッセージを寄せている。
「また、こうして再び僕の家。ガンバ大阪に帰ってこられてとても幸せです!!厳しいトレーニングを課して、僕たちの目標を実現できるように精一杯サポートします!!再びタイトルを獲って、このクラブの歴史を更に作りましょう!!サポーターの皆さんの力も宜しくお願いします」

岐阜で3年目の武者修行…DFイヨハ理ヘンリーの期限付き移籍期間が延長

サンフレッチェ広島は6日、FC岐阜に期限付き移籍しているDFイヨハ理ヘンリーの移籍期間延長を発表した。期間は2020年2月1日から2021年1月31日までの1年間。
広島ユース出身のイヨハ理ヘンリーは21歳。2018シーズンから岐阜に期限付き移籍し、昨季は明治安田生命J2リーグで6試合に出場。期間延長により同選手の岐阜へのレンタルは3シーズン目となる。

 同選手は所属元の広島を通じて「今季は広島の皆さんにも自分が活躍している姿を見せることが出来るように、精一杯頑張ります。応援よろしくお願いします」とコメント。また、岐阜を通じては「今季はサポーターの皆さんと共に多くの勝利を勝ち取りたいと思います。そしてJ2昇格という目標を果たす為に全力で頑張ります」と意気込みを口にした。

元スウェーデン代表DFエミル・サロモンソンがアビスパ福岡に期限付き移籍。「ワクワクした挑戦」

J2のアビスパ福岡が7日、元スウェーデン代表DFエミル・サロモンソンがサンフレッチェ広島から期限付き移籍で加入したことを発表した。クラブの公式サイトで発表されている。
 サロモンソンは2011年から2018年までスウェーデン1部のIFKヨーテボリでプレー。昨年に広島に加入し、J1リーグ開幕戦で同点ゴールを決めている。昨季はリーグ戦19試合に出場し、2得点を記録した。
 広島のクラブ公式サイトでサロモンソンは「アビスパ福岡に加入することになり、とても嬉しく思っています。J1昇格を目指すチームの一員としてチームに貢献できることを楽しみにしています。すごくワクワクした挑戦であり、シーズンが始まるのが待ちきれません!」とコメントしている。

広島でもプレーしたタイ代表FWティーラシンが清水入り? 財政難のムアントンが放出の可能性

かつてはサンフレッチェ広島でもプレーし、現在はムアントン・ユナイテッドに所属するタイ代表FWティーラシン・デーンダー(31)がJリーグ入りするとのことだ。『VOCKET FC』が伝えた。
報道によると、ティーラシンの獲得に動いているのは清水エスパルスとのこと。300万リンギット(約8000万円)のオファーを出しているとされている。

ムアントン・ユナイテッドはタイの強豪クラブであり、横浜F・マリノスのDFティーラトン、北海道コンサドーレ札幌のMFチャナティップもかつて所属している。

ティーラシンの移籍にはムアントン・ユナイテッドの合意が必要となるが、チームは財政的な危機に陥っており、チームを救うためには多くの有力選手を放出する必要があるようだ。

現時点ではムアントン・ユナイテッドが合意はしていないものの、早々に結論を出すとのこと。合意しなければ、清水はオファーを取り下げるようだ。

2018シーズンに広島へレンタル移籍で加入したティーラシンは、明治安田生命J1リーグで32試合に出場し6ゴール3アシストを記録。リーグカップでは5試合で1ゴールを記録している。

ブラジル人FWドウグラスの去就が不透明な清水としては、Jリーグで実績のあるティーラシンの獲得を目指したいところだが、ムアントン・ユナイテッドが首を縦にふるだろうか。

サンフレッチェ広島、着実に進む「世代交代」。6位もおおむね高評価、足りなかったのは…【2019年Jリーグ通信簿】

J1リーグの2019シーズン全日程が終了し、まもなく新シーズンが幕を開けようとしている。昨季の1年間、各クラブはどのようなシーズンを過ごしたのだろうか。今回は、6位のサンフレッチェ広島の2019年を振り返る。(文:編集部)
城福浩新監督を迎えて挑んだ2018シーズンのサンフレッチェ広島は、まるでジェットコースターのような1年を過ごした。第25節の鹿島アントラーズ戦終了時まで首位を走るなど優勝へ向けての期待感が高まる中、翌第26節のサガン鳥栖戦で0-1の敗北を喫すると、そこから勢いは急降下。最終的には9試合未勝利のままシーズンを終え、タイトルを川崎フロンターレに譲る結果になった。
 ショックの大きかった2018シーズンを終え、迎えた2019シーズンも指揮を執るのは城福監督。同指揮官はチームに走力を求め、より流動的にボールを回すサッカーへと変化させていった。
スタートは上々で、第7節のヴィッセル神戸戦終了時点で首位に立っている。しかし、第8節のFC東京戦で0-1の敗北を喫すると、チームはそこから5連敗。順位を8位にまで落とした。
 その後は11戦無敗を記録するなど調子を取り戻した広島であったが、上との差はなかなか縮まらず。第29節を終えた時点で4位にまで順位を回復させたが、第30節から第33節まで勝利から見放され、最終的には6位で2019シーズンを締めくくることになった。
 2018シーズンの2位という成績に比べると、不本意なシーズンになってしまったという見方もできなくはない。ただ、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)、リーグ戦、YBCルヴァンカップ、天皇杯を戦った中で、ポジティブな要素を多く残したとも言えるはずだ。
 一つは、若手選手の台頭。MF森島司やDF荒木隼人、GK大迫敬介、MF松本泰志、MF東俊希といった選手は、それぞれが持ち味を発揮し、A代表や年代別代表選出へと繋げていった。ACLで決勝トーナメント進出を果たしたのも、選手にとっては大きな自信に繋がったはずだ。「若手の成長」が大きなテーマでもあった広島にとって、世代交代を進めながらリーグ戦で6位、ACL決勝トーナメント進出を果たせたのは、大きなポイントだと言える。
 新加入選手の躍動も見逃せない。FWドウグラス・ヴィエイラは明治安田生命J1リーグ初参戦ながら7得点をマーク。シーズン途中に加わったFWレアンドロ・ペレイラも4得点と期待通りの活躍だ。さらにDFエミル・サロモンソンとMFハイネルの両者も、3バックをベースとする広島には欠かせないピースとなっていた。関西大学卒業後に加入した荒木も今季は飛躍の年になった。
 ベテランのMF柏好文はキャリアハイとなるリーグ戦8得点をマークするなど若手中心のチームを大きく牽引。MF青山敏弘は負傷の影響によって前半戦をほぼ棒に振ってしまったが、MF川辺駿、MF稲垣祥、森島らが躍動した中盤の質も申し分なかった。さらに、DF佐々木翔を中心とした3バックも抜群の安定感を誇っており、失点数はリーグ2位タイに少ない「29」となっている。
 その中で悔やまれるのが得点力だ。チーム最多得点者は柏で8得点。6位に食い込みながら、総得点45はあまり良い数字とは言えない。
 2018シーズンにリーグ戦20得点を叩き出したFWパトリックの不調が大きく、なかなかフィニッシュで違いを生みだせる選手は少なかった。良い形でシュートまで繋げる場面は多く作れていたので、仕上げの部分は新シーズンに向けても必要なポイントになってくるはずだ。
 2020シーズンは稲垣、サロモンソン、FW渡大生らが抜けるものの、ハイネルやL・ペレイラなどがレンタル期間を延長している。若手の更なる成長も楽しみで、タイトル奪還を果たせるかどうかに注目が集まる。

広島MFハイネルが期限付き移籍期間延長「クラブと広島が本当に好きです」


サンフレッチェ広島はブラジル人MFハイネルとの期限付き移籍期間を延長した。5日、クラブ公式HPで発表した。

 ハイネルは現在29歳で、ブラジルのグレミオ・バルエリでキャリアをスタートさせた。2017年には川崎フロンターレに期限付き移籍して1年間プレー。昨季にブラジルのトンベンセから期限付きで広島に加わった同選手は、明治安田生命J1リーグで24試合に出場し、2得点を記録した。

 契約延長したハイネルは以下の様にコメントしている。

「契約を更新できたこと、とても嬉しく思います。監督、そしてクラブ関係者の皆さまの信頼に感謝します。クラブと広島が本当に好きです。ファン・サポーターの皆さま、来年も共に戦い、サンフレッチェ広島のためにタイトルを獲りましょう!!」


全ては「ここでいいパフォーマンスを出すため」…大迫敬介、独自の“暑熱対策”で現地入り

2020年01月04日 00時37分
Uー23日本代表は3日、8日に開幕する『AFC Uー23選手権タイ2020』に向けて、2部練習を実施した。

 20歳のGK大迫敬介(サンフレッチェ広島)は昨季チームで定位置を掴み、コパ・アメリカ、E-1選手権とA代表の公式大会も経験。今大会も正守護神として活躍が期待される。「今大会はオリンピックに向けた数少ない活動の中での貴重な大会。チームのレベルを上げることはもちろんですけど、結果にこだわってやっていくことが大事だと思います」と語った。

 1月のバンコク市内の平均気温は約30度。真冬の日本とは寒暖差が激しいため、オフ期間は「暑熱対策」に取り組んできたという。「あまり得意ではない(笑)」というサウナに通い、「いつもより厚着」で日々の練習に取り組んだ。「ここでいいパフォーマンスを出すためと考えれば、やっておくべきかなと思ったのでやりました」と大迫。オフ期間もしっかりと準備を進めてきた。
 
「昨季は試合に絡んで、そこを評価されてここに来ていると思っています。2020年もポジションを掴まないとオリンピックのメンバーに入っていないと思っているので。この代表での自分のパフォーマンスが帰ってからのチームに影響すると思うので、いいシーズンをスタートするためにもいい形で終わって、その後につなげていきたいと思います」と前を見据えた。

取材・文=三島大輔


広島大迫「19年は60点」五輪メダル&J制覇目標

[2020年1月4日8時31分]
サンフレッチェ広島のGK大迫敬介(20)にとって勝負の2020年が幕を開けた。今や日本を代表する守護神に成長した20歳は、7月開幕の東京五輪に出場するU-23(23歳以下)日本代表入りは確実。目標をメダル獲得に定め、2月開幕のJ1リーグでは5年ぶりの優勝も狙う。昨年にブレークした大迫が、今年に懸ける意気込みを語った。
大迫は2つの目標を掲げて年を越した。1つは東京五輪でメダル獲得。68年メキシコ五輪の銅以来となる、52年ぶりのメダルをつかみ取る。もう1つはJ1制覇だ。
「五輪の目標はメダル獲得しかない。自分の中では何色のメダルが欲しいかは決まっているが、口にはしません。1試合1試合の積み重ねで目標を達成したい。Jリーグでも昨年はかなわなかったけど、優勝しかない」
186センチ、86キロと体格に恵まれた大迫は、リベロのように最終ラインの背後で動き回る。攻撃の起点となるパスをキックで操るスタイルは広島の伝統。17年途中で広島の指揮官を退任した、日本代表兼五輪代表森保監督の目指していたものだった。
各年代で日の丸をつけてきた。広島ユース時代の17年3月、高3に進級する直前にクラブとプロ契約を結んだ。ただ17、18年の2年間はトップで出場なし。プロ3年目の19年は、ベテラン林の故障の影響で2月のACLプレーオフで公式戦デビューを果たすと、J1開幕戦を含めて計29試合に出場した。
「19年の自己採点は60点くらい。もっと広島に貢献したかったが(順位は6位で)結果を残せなかった。その悔しさでマイナス40点です」
大迫は東京五輪開会式のある7月24日の4日後、28日に21歳の誕生日を迎える。五輪は基本23歳以下の年齢制限がある大会で、大迫はいわば飛び級の扱いだ。さらに昨年の代表活動の基本は五輪世代だったが、6月の南米選手権でA代表デビュー。12月の東アジアE-1選手権でもA代表で参加し、香港戦にフル出場した。22年W杯カタール大会も視野に入ってきた。
「A代表は常に目指しているところ。自分がゴールマウスを守る気持ちを忘れずにやりたい」と大迫。今月8日にバンコクで開幕するU-23アジア選手権にも同日本代表で出場する。「アジアは特に韓国、中国は球際の強さがある。そこに立つだけでも経験値になる。結果を求めながらやりたい」と闘志を燃やす。
座右の銘は「現状維持は衰退の1歩、志高く上を目指せ」。手本はドイツ代表GKノイアー(Bミュンヘン)。広島城福監督から「代表で刺激を受け、成長するための方法論を考えるいい機会にしてほしい」とエールを送られる。急成長する大迫が今年の主役になる。【横田和幸】
■練習量も人気もナンバーワン
<大迫敬介こんな人>
広島の練習場は広島駅から北東へ約43キロ、人口約2万8000人の安芸高田市にある。大迫は鹿児島の中学卒業を前に10クラブほどの勧誘を受けたが、広島を選んだ。同市にはユースの選手寮、選手が通う県立吉田高、トップと同じ練習場があり、競技に打ち込める環境が決め手に。足立修強化部長は「鹿児島から来た時から、どう大切に育てるかを考えていた。早く上のレベルでやらせたかった」。
年俸は19年途中にA契約に昇格して推定670万円となり、今年は同1000万円にアップした。練習量は広島NO・1で、練習後に求められるサインや写真撮影も最多になった。オムライスが好物で「とにかくお相撲さんのようによく食べる」と足立強化部長。好きなアーティストはB’zで女優は新垣結衣。多忙を乗り越えるすべは? 記者の問いに「シーズンに終わりはないと考えることです」。どこまでもまじめだ。
◆大迫敬介(おおさこ・けいすけ)1999年(平11)7月28日、鹿児島県出水市生まれ。中3でU-16日本代表に選ばれ、18年U-19アジア選手権ではベスト4に入って19年U-20W杯出場権獲得に貢献。96年アトランタ五輪でブラジル撃破の立役者GK川口能活の動画を見て五輪への動機付けにする。家族は両親と兄、弟。趣味はギター、読書。186センチ、86キロ。

広島に移籍する永井選手、沖縄の小学生クラブと交流

2019年12月31日 18:00
【那覇】サッカー今季J1の松本山雅から来季、J1サンフレッチェ広島でプレーすることが決まった永井龍(りょう)選手が25日、宇栄原小学校(儀間稔校長)グラウンドに宇栄原FCを訪ね、一緒に汗を流した。子どもたちはプレーを間近で見たり、終了後にはふくらはぎの筋肉を触らせてもらったりするなど、J1選手のすごさを実感。刺激をもらった様子だった。
永井龍選手(4)と一緒に汗を流す宇栄原FCの子どもたち=25日、那覇市・宇栄原小学校グラウンド
 沖縄での休養中に宇栄原FCを訪問した永井選手は5、6年生のミニゲームに参加。笑顔を絶やさず、子どもたちに声を掛けながら約1時間プレーした。
 時折、本気でボールを奪いに来る子どもたちをドリブルで抜いたり、ゴール後方の森に思い切りシュートを打ち込んだりするなど、J1プレーヤーの技術と迫力を披露した。
 練習後、永井選手は「プロになるにはたくさん練習するしかない。『ここにいる誰よりもうまくなる』と思う気持ちが大事」と子どもたちにメッセージ。「とにかくたくさんボールを触って、感触を体に伝えてほしい。プロの舞台で一緒にプレーをしよう」と呼び掛けた。
 永井選手のシュートを真正面から見たGKの國吉蒼平さん(5年)は「ダイナミックなフォームで威力がありそう。後ろの森に飛んだけど、本気で狙っているかと思ってちょっとびっくりした」と迫力を堪能した様子。
 キャプテンの辻裕晃さん(6年)は「一緒にプレーしながら、何種類ものドリブルやタッチの細かさなどを見た。これぞプロだと思った」と笑顔で話した。
(写図説明)永井龍選手(4)と一緒に汗を流す宇栄原FCの子どもたち=25日、那覇市・宇栄原小学校グラウンド

広島の37歳ベテランGK林卓人が契約更新…今季J1では4試合の出場

サンフレッチェ広島は31日、GK林卓人と2020シーズンの契約更新を行ったことを発表した。
林は1982年生まれの37歳。2002年に金光大阪高より広島に加入。2005年からは北海道コンサドーレ札幌、2007年から2013年まではベガルタ仙台に在籍し、2014年に広島へ復帰した。2015年にはリーグ戦全試合フル出場を果たし、広島の3度目のJ1制覇に大きく貢献した。
今季は東京五輪世代のGK大迫敬介の台頭もあり、J1での出場は4試合、JリーグYBCルヴァンカップは2試合、天皇杯では1試合の出場にとどまっている。

広島DF水本裕貴が松本から町田に期限付き移籍

サンフレッチェ広島は12月31日、松本山雅FCに期限付き移籍していた元日本代表DF水本裕貴(34)が、FC町田ゼルビアに期限付き移籍すると発表した。移籍期限は2020年2月1日から21年1月31日まで。
08年北京オリンピック(五輪)で主将を務めた水本は千葉、G大阪、京都を経て11年に広島に加入。強固なDFとして3度のリーグ優勝に貢献した。19年シーズン途中で北京五輪代表の監督でもあった反町康治監督率いる松本に移籍していた。J1通算416試合17得点。


J1広島 サンフレッチェ広島OBの吉田安孝と森崎浩司が語る、広島の街をもっと紫に染めよう

広島の街を紫に染めるため、日夜、精力的な活動を行う吉田安孝氏と森崎浩司氏。広島を愛する二人が、“おらが街”のスポーツを熱く語ります!
── 19年は新スタジアムの話が進展した年でもありました。

森崎:選手のときにピッチに立ちたかったという思いはありますけど、話が進展して2024年に(中央公園広場に)完成予定となりました。すごくうれしい気持ちがあります。

吉田:これはもう悲願でしたし、遅すぎたくらいです。でも、いったんは宇品に既成事実として決まりかけていたものをひっくり返したというのは、久保(允誉)会長の信念が実を結んだのだと思います。四面楚歌だったと思うんですけど、それでも諦めずに無くなりかけていた中央公園案に持っていったのは大きいと思います。


── スタジアム建設に向けて、寄付もすごく集まっています。

吉田:スタートダッシュがすごかったですが、これが続くように2024年まで継続的に呼びかけていくことが大事かなと思います。そしてもっとも大事なのが、2024年に絶対にJ1にいること。クラブの戦略的にも2024年というところを視野に入れて、中長期的なビジョンも考えないといけないですよね。


── では今季のサンフレッチェについては、どのような印象を持たれましたか。

吉田:正直、世代交代しながら、よくやったと思います。城福監督がやろうとしているサッカーも見えてきましたし、選手も活き活きとプレーし始めたというのはすごく評価できる部分だと思います。もちろん課題はありますけど、トータルで見て収穫の多いシーズンだったと思いますね。

森崎:昨年、カズが引退して優勝を経験している選手が抜けていくなかで大迫、森島ら若い彼らがレギュラーを取って活躍したのは評価されていいと思いますし、最後まで優勝争いはできなかったですけど、そういう位置で戦えたというのは大きいです。

吉田:入れ替わりの時期というのは、どのチームも苦戦するものなんです。普通はJ2降格とか痺れる場所で戦うことが多いなか、サンフレッチェは上位争いの中で世代交代を進めました。本当に稀だと思います。でも、もう少しでACL出場圏内や優勝というものに届きました。そこが来シーズンの課題ですよね。

森崎:あそこで点が取れれば勝てたという試合が多かったですよね。最初に吉田さんが言われたようにFW、点が取れる選手が一人出てこないといけない。優勝したときは佐藤寿人やドウグラスなどがいましたが、今年はそこが定まらなかった。柏がチームの得点王というのは良いことではあるんですけど「絶対に点を取ってくれる」という信頼があるFWが必要かなと思います。

吉田:フィニッシュに至るまでのところは今季から崩しだったり湘南戦(6月)くらいからできるようになったんですけどね。



(広島アスリートマガジン2020年1月号から一部抜粋・続きは本誌にて掲載)


▼ 吉田安孝(よしだ やすたか)
1966年11月22日生、広島県出身/179cm、77kg/現役時のポジションはDF。91年に田辺製薬サッカー部からマツダSCに移籍。Jリーグ発足によりマツダSCがサンフレッチェ広島に。94年にサントリーシリーズでステージ優勝。同年にサンフレッチェを退団し、96年に現役を引退。現在は持ち前の明るいキャラクターを活かして、広島テレビ「進め! スポーツ元気丸」などのサッカーコメンテーターとして活躍中。


▼ 森崎浩司(もりさきこうじ)
1981年5月9日生、広島県出身/177cm、77kg/現役時のポジションはMF。サンフレッチェ広島ユースから、00年にサンフレッチェ広島に入団。チームメートだった森崎和幸は二卵性双生児の兄にあたる。長らくチームの主力として活躍するも、後年はオーバートレーニング症候群など体の不調に苦しんだ。16年限りで現役引退。以降は初代アンバサダーとして活躍中。心の病とも戦い続けた兄弟初の著書『うつ白(はく) そんな自分も好きになる』が絶賛発売中。


*  *  *  *  *  *

広島、U-22日本代表MF長沼洋一が来季も武者修行! 愛媛とのレンタル期間延長

愛媛FCは30日、U-22日本代表MF長沼洋一(22)のレンタル期間延長を発表した。
サンフレッチェ広島下部組織出身の長沼は2016年にトップチーム昇格後、2017年途中から武者修行に。モンテディオ山形、FC岐阜を渡り歩き、今年から愛媛に加わると、明治安田生命J2リーグ33試合に出場した。期限付き移籍期間延長に伴い、クラブ公式サイトを通じて次のようにコメントしている。

◆愛媛FC
「来シーズンも、愛媛FCでプレーすることになりました。たくさんの勝利を皆さんに届けれるように頑張ります。また個人としても結果、数字にこだわるシーズンにしたいと思います。応援よろしくお願いします」

◆サンフレッチェ広島
「来シーズン、期限付き移籍を延長し、愛媛FCで引き続き戦うことになりました。サンフレッチェ広島のサポーターの皆さまに、もっと成長した姿、たくましくなった姿を見せられるように頑張ります。引き続き応援よろしくお願いします」
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広島が柴崎晃誠&青山敏弘の両ベテラン、野津田岳人との契約更新を発表!

サンフレッチェ広島は30日、MF柴崎晃誠(35)、MF青山敏弘(33)、MF野津田岳人(25)と2020シーズンの契約を更新したことを発表した。
2007年に東京ヴェルディでキャリアをスタートさせた柴崎は、川崎フロンターレ、徳島ヴォルティスを経て2014年に広島に加入。2015年には主力としてリーグ優勝にも大きく貢献した。今シーズンも明治安田生命J1リーグ24試合1ゴールを記録している。

また、日本代表として2014年ブラジル・ワールドカップ(W杯)メンバーにも選ばれた経歴を持つ青山は、2004年の広島加入以来、同クラブ一筋でプレー。これまでは3度J1リーグを制しており、2012年、2013年の連覇時、2015年のいずれも欠かせない選手として中盤に君臨していた。今シーズンはJ1リーグ14試合に出場している。

ジュニアユース年代から広島の育成組織に在籍していた野津田は、2011年に2種登録選手としてトップチームデビュー。その後、2016年はアルビレックス新潟、2017年初めから夏までは清水エスパルス、2017年夏から2018年末にかけてはベガルタ仙台に期限付き移籍していた。今シーズンは広島に復帰し、J1リーグ17試合に出場している。

広島が日本代表DF佐々木翔、チーム得点トップのMF柏好文ら4選手と契約更新

サンフレッチェ広島は29日、日本代表DF佐々木翔ら4選手と契約を更新したことを発表した。
 今回契約を更新したのはDF佐々木、MF柏好文、GK廣永遼太郎、DF井林章の4選手。佐々木は今季の明治安田生命J1リーグで31試合に出場し、1得点をマーク。森保一体制の日本代表にもコンスタントに招集され、12月のEAFF・E-1サッカー選手権大会ではキャプテンも務めた。
 また、柏は今季のJ1で全試合に出場。チームトップとなる8ゴールをマークした。井林はJ1で4試合に出場、廣永はリーグ戦での出場機会はなかった。(Goal.com)広島が日本代表DF佐々木翔、チーム得点トップのMF柏好文ら4選手と契約更新

【広島】仙田新社長が就任。2024年新スタジアム供用開始に向け「調整が大きな仕事に」

中国放送でJリーグ創設期から番組作りに携わる。

 サンフレッチェ広島は12月24日、臨時株主総会と取締役会の決議により、 2020年1月1日から仙田信吾氏が新たに代表取締役社長に就任することが正式決定したと発表した。新スタジアムの2024年の供用開始に向けた調整と、それまでのエディオンスタジアムの活性化を「大きな役割」に掲げる。
 仙田氏は1955年3月17日生まれ、64歳。広島県出身。中央大学法学部卒業。キャリアは次の通り。
1978年4月 株式会社中国放送入社
2003年5月  〃    東京支社支社長
2005年6月  〃    執行役員 東京支社長
2006年12月   〃    執行役員 テレビ局長
2007年6月  〃    取締役 テレビ局長
2009年1月  〃    取締役 テレビ営業局長
2011年6月  〃    常務取締役
2017年6月  〃    常務取締役退任、常勤顧問に
2017年6月  株式会社RCCフロンティア代表取締役社長
2019年6月  〃    取締役会長
 Jリーグ発足年にテレビ番組「週刊サンフレッチェ」を立ち上げ、1994年のチャンピオンシップ総合優勝決定戦のパブリックビューイングを試みるなど、 放送マンとして早くから、サンフレッチェに関わってきた。1998年、日本がワールドカップ初出場を果たしたフランス大会初戦の日本対アルゼンチン戦を現地トウルーズで観戦している。
 仙田新社長は次のようにコメントしている。
 このたび、中国放送、RCCフロンティアの42年間を卒業し、1月1日付けで株式会社サンフレッチェ広島代表取締役社長に就任いたしました。
 広島のサッカーは、宇品港の地先 似島にあった収容所の捕虜たちと旧制高校生徒が国内最初の国際試合をし、原爆の惨禍から立ち上がった選手たちがメキシコ五輪の銅メダルを牽引したという、輝かしい勇気の歴史を持ちます。
 このサッカー王国を象徴するチームと御縁ができたことに、大きな誇りを感じています。 サンフレッチェから日本代表に6人が選ばれ、城福監督の下、ひたむきで献身的なサッカーは、大いに期待していただけます。
 2024年開幕を目指して、市内中心部に新スタジアムを作ることが関係者のご努力で実現し、この調整が大きな役割です。
 並行して、それまでの4年間、今のエディオンスタジアムを一層盛り上げることも重要です。
 社長就任が報じられて、サッカーファンの層がどれだけ大きいかを肌で感じています 今のエディスタでの、従来にも増して楽しく、懸命に走る選手たちによって生み出されるスペクタクルは圧巻です。
 ぜひ、エディオンスタジアムに足をお運びください。公共交通機関でも、言われているほどの不便さではないと感じていただけます。
 社長としても、腹をくくって、強いチームにするための基盤づくりに汗をかきます。
 広島を赤とともに、サンフレッチェの紫で染めていくのが夢です。
 浅学菲才の身です。ご理解とご支援、ご指導を心よりお願い申し上げます。























サンフレッチェ広島の仙田信吾新社長。(C)SANFRECCE HIROSHIMA F.C

サンフレッチェ広島・仙田新社長 新スタジアム建設に意欲

来年1月に就任するサンフレッチェ広島の仙田信吾新社長が就任会見を行い、新サッカースタジアムの完成に向けた意気込みを語りました。


サンフレッチェの仙田信吾新社長は府中市出身の64歳。中国放送の営業局長や常務などを歴任し、サンフレッチェ広島とはJリーグ発足時から番組制作を通じて関わってきました。


会見に同席した久保会長は、「幅広い人脈を持った人物、2024年の新スタジアム完成までの重要な期間を任せたい」と話しました。


仙田新社長は「サンフレッチェの代表取締役になったことに対してすごく緊張しております。しかし大きな誇りも持ちます。最新の設備を整え最高の最良の環境でご観戦いただけるスタジアムを作っていきたい」と意気込みを語りました。


新スタジアム完成に備えた経営体制の強化や、さらなる観客数増加へその手腕に期待が寄せられています。

元日本代表FW佐藤寿人、千葉と契約更新! 「兄の想いを胸に」

ジェフユナイテッド千葉は29日、元日本代表FW佐藤寿人(37)との契約更新を発表した。

ベガルタ仙台サンフレッチェ広島名古屋グランパスプレーしてきた佐藤は2019年に、プロキャリアをスタートさせた千葉に復帰。今シーズンは明治安田生命J2リーグで21試合2ゴールを記録した。

シーズンも千葉でプレーすることとなった佐藤は、クラブ公式サイトで以下のようにコメント。今シーズン限りで現役を退いた兄・勇人への想いも語った。

「1年間応援ありがとうございました。今季、18年振りの復帰のシーズンでしたがチームの力になれず悔しい1年でした。不甲斐ないシーズンだった中、ホーム、アウェイにかかわらず、力強く選手を後押ししてくれたジェフファンサポーターの方には感謝しかありません」

チームもJ1で戦うための未来図を描いています。その中で兄の想いを胸に、来季こそジェフの一員として結果を出す1年にしたいと思います。フクアリで1つでも多くのゴールの喜びを、皆さんと共有できるよう戦います。来季も熱い応援よろしくお願いします」

【ベガルタ仙台】吉野恭平選手 完全移籍加入のお知らせ

サンフレッチェ広島 吉野恭平選手の完全移籍での加入が決定しましたのでお知らせいたします。来シーズンより共に戦う同選手につきまして、ご声援をよろしくお願いいたします。
[URL] https://www.vegalta.co.jp/news-team/2019/12/post-1156.html
  • 吉野 恭平(よしの きょうへい)選手プロフィール
【ポジション】
MF
【生年月日】
1994年11月8日
【身長体重】
182cm 75kg
【出身地】
宮城県
【所属歴】
FC.ASK – A.C Azzurri – 東京ヴェルディユース – 東京ヴェルディ – サンフレッチェ広島 – 京都サンガF.C. – サンフレッチェ広島
【代表歴】
2011年 U-17日本代表
2012年 U-18日本代表
2013年 U-19日本代表
2014年 U-21日本代表 
2015年 U-22日本代表
【出場記録】
オフィシャルホームページをご覧ください。
【コメント】
サンフレッチェ広島から加入することとなりました吉野恭平です。地元である仙台でプレーできるよろこびをピッチの上で表現し、チームの上位進出に貢献できるようにがんばります。これから応援よろしくお願いします。

「渡大生 選手」 サンフレッチェ広島より完全移籍加入のお知らせ

この度、大分フットボールクラブは、サンフレッチェ広島より「渡大生選手」が完全移籍加入することが決定したことを、コメントと合わせてお知らせいたします。今後とも当クラブの報道につきまして、より一層のご配慮を賜りたく、宜しくお願い申し上げます。



  • 渡大生選手 プロフィール

氏名(ふりがな):  渡大生(わたり・だいき)
ポジション: FW
身長/体重: 176cm/70kg
出身地/国籍: 広島県
生年月日: 1993/6/25
経歴: 広島高陽FC U-12-広島高陽FC U-15-広島皆実高-ギラヴァンツ北九州-徳島ヴォルティス―サンフレッチェ広島
2019シーズン成績:  J1リーグ:23試合出場3得点、YBCルヴァンカップ:1試合出場1得点、天皇杯:3試合出場1得点
通算出場記録: J1リーグ:40試合出場4得点、 J2リーグ:213試合出場59得点、YBCルヴァンカップ:7試合出場4得点、天皇杯:16試合出場3得点
代表歴: 2012年:U-19日本代表、2013年:U-20日本代表

  • 渡大生選手 コメント

サンフレッチェ広島から来ました渡大生です。
自分自身をより明確化し、日々出来ることをやりきり、少しでも毎日前に進みたいと思います。
よろしくお願いします。

  • 会社概要
社名:株式会社大分フットボールクラブ
本店所在地:大分県大分市大字横尾1629番地
設立日:平成11年1月7日
資本金等:80,519,000円
代表者:代表取締役 榎 徹
事業内容:プロサッカークラブの経営、その他スポーツイベントの企画運営
大分トリニータホームページ : https://www.oita-trinita.co.jp/

広島の澤村GKコーチが今季限りで退任

 サンフレッチェ広島は23日、澤村公康GKコーチ(48)が今季限りで退任することを発表した。

 澤村氏はこれまで浦和や川崎Fの育成GKコーチや熊本のGKコーチを歴任。今季から広島のGKコーチを務めていた。

以下、クラブ発表プロフィール

●澤村公康
(さわむら・きみやす)
■生年月日
1971年12月19日(48歳)
■出身地
東京都
■経歴
1995年~1997年:鳥栖フューチャーズ育成GKコーチ
1997年:ブレイズ熊本育成GKコーチ
1998年~2003年3月:大津高校GKコーチ、JFAナショナルトレセンコーチ
2003年4月~2008年1月:浦和レッズ育成GKコーチ、女子日本代表GKコーチ、JFAナショナルコーチングスタッフ
2008年2月~2011年:川崎フロンターレ育成GKコーチ 兼任 青山学院大学GKコーチ
2012年~2014年:浜松開誠館中・高校GKコーチ
2003年、2013年:日本高校選抜GKコーチ
2015年~2018年:ロアッソ熊本GKコーチ
2019年:サンフレッチェ広島GKコーチ

広島、U-22日本代表MF川井歩が来季も山口でプレー! レンタル期間延長
























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©︎J.LEAGUE


レノファ山口FCは23日、U-22日本代表MF川井歩(20)の期限付き移籍期間延長を発表した。新たな期間は2020年2月1日から2021年1月31日までとなる。
サンフレッチェ広島のアカデミーで育った川井は2018年にトップチーム昇格後、今年4月からレンタルで山口入り。明治安田生命J2リーグ24試合1得点をマークした。レンタル延長を受け、両クラブの公式サイトを通じて次のようにコメントしている。

◆レノファ山口FC
「来季もレノファ山口FCでプレーすることになりました。僕の地元でもあり大好きな山口のために全力でプレーし、山口県を盛り上げていけるように頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします!」

◆サンフレッチェ広島
「来シーズンもレノファ山口FCに期限付き移籍をすることになりました。今シーズン以上に様々な経験を積み、皆様により成長した姿を見せられるように頑張ります。ご声援よろしくお願いします」

元サンフレ佐藤寿人選手が義援金

12/22(日) 11:53配信
サンフレッチェ広島佐藤寿人選手が西日本豪雨からの復興に役立ててほしいと義援金を湯崎知事に贈呈しました。

 義援金は、広島市で開いた子どもたち対象のチャリティサッカースクールを通じて集めたものです。

 佐藤選手は、「復興は道半ば。広島でプレーしたことのある選手が集まって、子どもたちとサッカーをすることで、被災地の現状を発信していく役割ができる」と述べました。

 また、サンフレッチェ在籍中、自身も訴えてきた新しいサッカースタジアム建設が、実現に向け動き出したことについて…。

 「ほんとにうれしいことです。ぼくも寄付金という形で参加したいなと思ってますし、選手としては、年齢的に考えると、そこでプレイするのは、非現実的なので、違った形で、新しいスタジアムで、サンフレッチェ広島の一員として、仕事ができるように、やれる場所で精いっぱいやっていきたい」(元サンフレッチェ広島 現ジェフ千葉・佐藤寿人選手)

広島が3選手と契約更新…今季7得点のドウグラス・ヴィエイラなど

サンフレッチェ広島は27日、FWドウグラス・ヴィエイラ、DF荒木隼人、GK大迫敬介の3選手について、来季の契約を更新したことを発表した。


ドウグラス・ヴィエイラは1987年生まれの32歳。ブラジル出身で、東京ヴェルディなどを経て今シーズンから広島に加入。明治安田生命J1リーグで25試合に出場し、7得点を記録した。
 荒木は1996年生まれの23歳。関西大学出身で、今シーズンから広島に加入。J1リーグでは24試合出場2得点を記録した。また、11月にはキリンチャレンジカップ2019・ベネズエラ戦に臨む日本代表メンバーにも初選出された。
 大迫は1999年生まれの20歳。広島の育成組織出身で、今季は正守護神の座を勝ち取り、J1リーグで29試合に出場した。コパ・アメリカに臨む日本代表メンバーにも選ばれ、初戦のチリ代表戦でA代表デビューを果たした。

MF清水航平が清水から広島に完全移籍!今季は期限付き移籍で復帰

サンフレッチェ広島は27日、清水エスパルスから期限付き移籍しているMF清水航平(30)が完全移籍で加入することを発表した。
 清水は2008年に広島とプロ契約を結び、2017年夏まで同クラブでプレー。その後、期限付き移籍で清水エスパルスに加わり、翌2018年に完全移籍に切り替わった。
 しかし、2018年夏にヴァンフォーレ甲府に期限付き移籍することとなり、今年からも期限付き移籍で広島に復帰。今シーズンは、明治安田生命J1リーグ14試合に出場していた。(Goal.com)

ナイキ、浦和レッズ・鹿島アントラーズ・サンフレッチェ広島の統一テーマの新アウェイユニフォーム発表

ナイキは、浦和レッズ、鹿島アントラーズ、サンフレッチェ広島の3クラブ史上初の統一テーマの新アウェイユニフォームを発表した。

ユニフォームのデザインは、日本の国旗からインスピレーションを得た各チームオリジナルのレッドとホワイトを採用し、日本から世界に羽ばたく3チームを表現。統一テーマはスポーツの祭典に向けて、スポーツの魅力や楽しさ、感動、幸せや平和の実現をフットボールを通じて目指すというナイキと各クラブの理念を反映している。

各チームオリジナルとなるレッドは、浦和レッズがクラブカラーのスポーツレッド、鹿島アントラーズがクラブカラーのディープレッド、サンフレッチェ広島がホームタウンが同じプロ野球チームの広島東洋カープの赤からインスパイアされたサルサレッドを採用。3クラブ史上初の統一テーマを使用した新アウェイユニフォームは、新シーズンから着用する。

販売は、2月以降にNIKE.COM、一部専門店にて順次販売を予定している。サイズXS、S、M、L、XL、2XL、3XL。価格 各14,300円(税込)。

サンフレッチェ広島の新ユニにカープファンまで激怒? チームカラー「紫」が消えた理由に反発の声集まる

2019年12月24日 17時00分
 サッカーJ1・サンフレッチェ広島が、23日に発表した来シーズンのアウェイユニフォームデザインが物議を醸している。

 問題となっているのは、新アウェイユニフォームに採用された色。サンフレッチェはJ1では唯一チームカラーが紫のチームで、昨年まではホームユニフォームはもちろん、アウェイユニフォームもシャツの襟元や側面に紫が配色されていた。

 ところが、クラブは23日、来シーズンはユニフォームを手掛けるスポーツ用品メーカー『ナイキ』の意向で、他のJ1チームである鹿島アントラーズ、浦和レッズと共に「日本の国旗からインスピレーションを得て、各チームオリジナルのホワイトとレッドを採用」したデザインとなったことを公式サイト上で発表。

 発表文の下部に掲載された新アウェイユニフォームの画像を見ると、シャツとソックスは白、パンツは赤を基調としたデザインとなっており、紫の配色が用いられているのはシャツ左胸部分にあしらわれたクラブエンブレムのみ。また、当該画像ではそのクラブエンブレムも赤枠で囲われていた。

 なお、公式サイトには、「サンフレッチェ広島は広島東洋カープのチームカラーの赤からインスパイアされたサルサレッドを採用しています」と、今回採用された赤がプロ野球・広島東洋カープに由来するものであるという説明文も記載されていた。この一文が問題となったようだ。

 本来のチームカラーである紫ではなく、カープと同じ赤がユニフォームデザインに採用されたという今回の一件。これを受けてネット上のサンフレッチェファン、カープファンからは、「自分たちのチームカラーを蔑(ないがし)ろにするのは意味不明」、「カープが赤だからウチも赤ってファンをバカにしてるのか」、「無関係のカープをユニの色変えるダシに使うってどういう神経してんだよ」、「チームカラーが赤の鹿島・浦和に忖度したとかならもうフロントは信用出来ない」とクラブ側に対する批判が殺到。

 また、「承認したクラブ側も悪いが、それ以上にこんなふざけたデザイン出してきたナイキが悪い」、「カープを理由に出せば納得するとでも思ったのか?」、「そもそも3チームが同じような配色・デザインなのもおかしい、手抜きすぎだろ」と、ユニフォームを手掛けたナイキを非難するコメントも複数寄せられている。

 発表直後からネット上では炎上状態となっている今回の一件だが、果たして今後デザインの変更・撤回といった動きが起こることはあるのだろうか。

文 / 柴田雅人

記事内の引用について
サンフレッチェ広島の公式サイトより
https://www.sanfrecce.co.jp/

王者横浜FM、広島から和田と中林を完全移籍で獲得…昨季は期限付き移籍で加入

横浜F・マリノスは23日、サンフレッチェ広島から期限付き移籍で加入していたDF和田拓也とGK中林洋次の2選手をそれぞれ完全移籍で獲得したと発表した。
 29歳の和田拓也は東京ヴェルディの育成組織出身で、2009年にトップ昇格を果たした。その後ベガルタ仙台と大宮アルディージャを経て2018年に広島へ加入。1年目は33試合に出場したが、今季はシステム変更なども相まって出場機会を減らし、3月22日に横浜FMへ期限付き移籍。その後は明治安田生命J1リーグで10試合に出場していた。
 33歳の中林は市立船橋高校から2005年にサガン鳥栖へ加入しプロキャリアをスタート。その後2008年途中に広島へ期限付き移籍すると、翌年に完全移籍へ移行。2012年からの5年間はファジアーノ岡山で過ごしたが、2017年に広島へ復帰。今年7月に期限付き移籍加入した横浜FMでは明治安田生命J1リーグで1試合に出場していた。
 両選手のコメントは以下の通り。来季への抱負を語っている。
和田拓也
「完全移籍で加入することになりました。来年は今年よりも良いシーズンになるように頑張っていきます。応援よろしくお願いします」
中林洋次
「今回、横浜F・マリノスへの完全移籍が決まりました。来季もマリノスの一員として戦える事を嬉しく思います。まずは自分を高める努力をし、それがチームの力になると信じて頑張りたいと思います。よろしくお願いします」

サンフレッチェ広島の森崎浩司が東京五輪の聖火ランナーに選出!
























写真提供: @KojiMorisaki77

 元サンフレッチェ広島のMFで、現在同クラブアンバサダーを務める森崎浩司氏が、東京2020オリンピックの聖火ランナーになることが分かった。17日、広島の公式サイトやツイッターで発表された。

 森崎は東京オリンピックの聖火ランナー選出を受けて、「聖火ランナーに選出していただました。とても光栄です。広島を代表して走ることの意味をしっかりと胸に刻み、 スポーツができる平和に感謝して、想いを多くの方に届けられるように走ります。広島の街を明るくし、スポーツを盛り上げられるように精一杯、頑張ります」と意気込みを語っている。

 現在38歳の森崎は、2000年に広島のユースからトップチームに昇格すると2016年まで同クラブ一筋でプレー。J1、J2のリーグ戦通算335試合に出場し、65ゴールを記録し、2004年にはアテネオリンピックにも出場した。























 なお、東京2020オリンピック聖火リレーは2020年3月26日に福島県のナショナルトレーニングセンターJビレッジにてスタートする。サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が国内第一走者として走行するグランドスタート聖火ランナーに決定している。

GK大迫敬介、“日韓戦”は「ここ2試合とは違う」と展望 E-1優勝懸けた一戦に準備万端

12/17(火) 14:40配信
Football ZONE web
「いつ誰が抜擢されてもいいような準備はしてきた」と大一番へのイメージを明かす
 森保一監督率いる日本代表は18日、韓国・釜山で開催されているE-1選手権の最終戦で韓国と対戦する。GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)は「いつ誰が抜擢されてもいいような準備はしてきた」と明かし、“日韓戦”への展望を語った。
日本は今大会に国内組のみのメンバーで臨み、23人中14人が22歳以下の東京五輪世代という若手中心の構成。初戦で中国を2-1で下すと、第2戦では香港に5-0の快勝を収め、同じく2連勝の韓国との最終戦は、優勝を決する大一番となる。

 今夏のコパ・アメリカ(南米選手権)以来のA代表招集となった大迫は、香港戦で先発フル出場。試合翌日の15日は軽めの調整となったものの、16日には中国戦のメンバーとともにメニューを消化している。

 韓国戦ではGK中村航輔柏レイソル)とのどちらかが起用される見込みだが、「立場的にはまだ分からないですけど、いつ誰が抜擢されてもいいような準備はしてきたつもりです」と語る。大一番の守護神に指名されれば、どう戦っていくかのイメージも明確だ。

「タイトルが懸かっている試合なので、僕たちとしても良い形で優勝したい。相手は勝たないと優勝できないので、そういった意味ではどんどんゴールを狙ってくると思う。そういうところをしのぎながら、逆に前掛かりになってきたところを突いていけるように、準備はしています」

 優勝を懸けた一戦かつ、因縁の日韓戦。単純なチーム力の違いもあるだけに、大迫は「ここ2試合とは違うゲームになる」とも展望する。比較的、ボールを持って試合をコントロールできた過去2試合とは異なり、圧力をかけられる展開も予想されるからこそ、「受け身にならず、自分たちの強みをもっと出していくべきだと思います」と積極的な試合運びの重要性を強調した。

 GKとしてセービングに力を発揮しつつ、ボールをキャッチすれば強肩を生かしたスローイングなど、素早いフィードで攻撃の起点ともなる大迫。日韓戦のゴールマウスを任された時には、最後尾から全体にアグレッシブさを伝播させるプレーを期待したい。

広島の山本社長が退任「より一層のご支援ご声援を」

J1サンフレッチェ広島は10日、山本拓也社長が31日付で退任すると発表した。後任は今月下旬に行う取締役会で選任する予定。
同社長はクラブを通じ「サンフレッチェ広島が2024年から新スタジアムをフランチャイズとして活動することが決定したことにより、クラブが大きな飛躍を期し、新たなステージに進むにあたり、新経営体制下でさらにクラブICHIGANとなり、広島の皆様とも一致団結して、サンフレッチェ広島と広島の街全体が大きく発展していくものと確信しております。今後ともサンフレッチェ広島への、より一層のご支援、ご声援をどうぞよろしくお願い申し上げます」とコメントした。

日本代表に初招集、森島司とは何者?苦悩が続いた新鋭…サンフレッチェ広島に現れた司令塔

森島司
サンフレッチェ広島MF森島司【写真:Getty Images】
【日本代表メンバー一覧はこちら】
 日本サッカー協会(JFA)は4日、EAFF E-1サッカー選手権の日本代表メンバーを発表した。
 海外組を招集することが出来ないため国内組のみの編成となった。その中には初招集となった選手も多く、サンフレッチェ広島に所属する森島司もその中の一人として選出された。

今季6位の広島、城福浩監督の続投を発表…契約更新で3年目に突入


2017年12月に就任した城福監督は初年度で広島を2位に導いた。優勝を望んで挑んだ今季は15勝10分9敗で6位で終えた。

 契約更新を果たしたことで3年目に突入する同監督に対して期待を寄せているファンも多いに違いない。

TAC出版、サンフレッチェ森崎兄弟による著書「うつ白」刊行


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TAC出版は、元サンフレッチェ広島選手の森崎兄弟による初の著書「うつ白 そんな自分も好きになる」を11月29日に刊行した。
森崎和幸さんと森崎浩司さんは、広島で生まれ、サンフレッチェ広島の育成組織で育ち、選手生活のすべてをサンフレッチェ広島で過ごした双子の兄弟だ。3度のJ1優勝に貢献するなど、華々しいキャリアを送ってきた一方で、彼らはともに1度や2度ではなく幾度も「うつ病」を発症。しかし、そのたびに彼らは再びユニフォームに袖を通すとスタジアムに戻ってきた。
そんなふたりが、現役を引退した今だから明かせる、心の病と戦い続けてきた日々。トップアスリートが「うつ病」を告白するのは日本では初のこと。本書は、「世間が抱くうつ病に対するイメージを変えたい」(森崎和幸)、「自分たちと同じように心の病に苦しんでいる人たちの希望になれれば」(森崎浩司)、という彼らの思いと人生を綴る。
価格は1500円(税抜)。

森脇良太が退団「沢山の方に迷惑をかけた」熱くて長い750字メッセージに想いを込める

浦和レッズは12月3日、DF森脇良太が契約満了に伴い、今シーズン限りで退団すると発表した。
 森脇は1986年4月6日生まれ、33歳。広島県福山市出身。177センチ・75キロ。これまでのキャリアは、幕山サッカー教室―サンフレッチェびんごジュニアユースFC―サンフレッチェ広島ユース (2003年トップチーム登録)―サンフレッチェ広島―愛媛FC(期限付き移籍)―広島―浦和レッズ(2013~)。
 今シーズンはJ1リーグ15試合・2得点、天皇杯3試合・0得点、ACL5試合・0得点。リーグ戦通算成績は、J1通算301試合・19得点、J2通算100試合・9得点。
 2011年のカタール・アジアカップでは、日本代表の一員として優勝を果たしている。
 森脇は次のように750字のメッセージを記した。
「浦和レッズを支えてくださっているファン、サポーターのみなさんへ。今シーズンを最後に浦和レッズと契約満了となり、退団することとなりました。
 2013年の加入から7年間、浦和レッズという素晴らしいクラブで僕自身かけがえのない時間を過ごさせてもらいました。そのクラブや、僕にとっても特別な存在のファン・サポーターのみなさん、そしていつもサポートしていただいているパートナー企業のみなさん、関係者各位の方々に対して、どう自分の言葉で表現して感謝の想いを伝えることがベストなのか、なかなか良い言葉が見つからないです……。本当に感謝してもしきれません。もう少しだけ僕自身、浦和レッズでプレーできると信じ、まだまだやるべきことはあると思っていましたが、この結果になったのも全ては僕の実力不足です。
 僕自身は素晴らしい時間を過ごさせてもらった7年間でしたが、沢山の方に迷惑をかけ、このクラブに対して何も残すことができなかったことが情けないし申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 それなのに、みなさんからの愛情はたくさん受け取ってしまいました(笑)。浦和レッズのエンブレムを胸にこのクラブで戦う責任と覚悟とプレッシャー、魂はどれも幸せな時間でした。
 今シーズン残り1試合。最終戦のG大阪戦が残っていますが、最後の1秒まで感謝の気持ちを持ち、浦和レッズでプレーする責任と覚悟を持って残りの時間を過ごしていきます。このクラブのために、最終戦を勝つために血を流してでもピッチの上で戦います。全ては浦和レッズのために!! 最後になりますが、本当に沢山の愛情をありがとうございました。愛情をくれた沢山の方に対して、感謝の気持ちでいっぱいです。心の底から……ありがとう!! ビッグスマイル。それではみなさん12月7日、埼玉スタジアムお待ちしております」

【J1第33節】湘南が広島から逃げ切り勝利
J1リーグ第33節は11月30日 (土)、Shonan BMW スタジアム平塚で湘南ベルマーレ vs サンフレッチェ広島の試合が行われました。
前半、湘南は広島に攻め込み得点を奪う展開を作り出します。
前半終了時点で、湘南は1点、広島は0点と、リードして後半を迎えます。
後半に入り、両者一進一退の攻防が続くも、どちらも決定機を決めるまで至らず、そのまま試合終了。
最終スコアは1 - 0となり、湘南は、1点差で広島を降し、見事勝利しました。 メンバー■ 湘南ベルマーレ

<スターティングメンバー>
GK 21 富居 大樹
DF 6 岡本 拓也
DF 4 坂 圭祐
DF 13 山根 視来
MF 50 古林 将太
MF 16 齊藤 未月
MF 19 金子 大毅
MF 28 鈴木 冬一
FW 18 松田 天馬
FW 9 指宿 洋史FW 10 山田 直輝
<サブメンバー>
GK 1 秋元 陽太
DF 8 大野 和成
DF 23 小野田 将人
MF 7 梅崎 司
MF 14 中川 寛斗
FW 15 野田 隆之介FW 20 クリスラン
■ サンフレッチェ広島
<スターティングメンバー>
GK 38 大迫 敬介
DF 2 野上 結貴
DF 23 荒木 隼人
DF 19 佐々木 翔
MF 44 ハイネル
MF 6 青山 敏弘
MF 15 稲垣 祥
MF 18 柏 好文
MF 40 川辺 駿
MF 14 森島 司FW 39 レアンドロ ペレイラ
<サブメンバー>
GK 1 林 卓人
MF 5 吉野 恭平
MF 27 清水 航平
MF 30 柴崎 晃誠
MF 24 東 俊希
FW 16 渡 大生FW 20 ドウグラス ヴィエイラ


元サンフレッチェ広島選手の森﨑兄弟が「うつ病を初告白」。心の病を乗り越えてピッチを走り続けた軌跡を綴る著書を刊行。

トップアスリートがうつ病と向き合い続けた日々の先にあるものとは。

この度、TAC出版(TAC株式会社 出版事業部)では、広島で生まれ、サンフレッチェ広島の育成組織で育ち、選手生活のすべてをサンフレッチェ広島で過ごした双子の兄弟、森﨑和幸と森﨑浩司による初の著書『うつ白 そんな自分も好きになる』を11月29日に刊行することになりました。

3度のJ1優勝に貢献するなど、華々しいキャリアを送ってきた一方で、彼らはともに「うつ病」を発症。それも一度や二度ではなく、幾度も心の病を患ってきました。ときには練習場に通うこともできなければ、日常生活を送ることすらままならない状態に陥りました。
しかし、そのたびに、本人たちのピッチに戻りたいという思いや家族をはじめとする周りのサポートによって、彼らは再びユニフォームに袖を通すとスタジアムに戻ってきました。

そんなふたりが、現役を引退した今だから明かせる、心の病と戦い続けてきた日々——。トップアスリートが「うつ病」を告白するのは日本では初のこと。

「世間が抱くうつ病に対するイメージを変えたい」(森﨑和幸)
「自分たちと同じように心の病に苦しんでいる人たちの希望になれれば」(森﨑浩司)

という彼らの思いと人生をここに綴ります。


『うつ白 そんな自分も好きになる』
森﨑 和幸/森﨑 浩司 著
TAC出版 定価 本体価格1,500円(税別)
https://www.amazon.co.jp/dp/4813287786/

【著者紹介】
森﨑 和幸
1981年5月9日、広島県広島市出身。177cm、75kg。右利き。双子の兄。現役時代のポジションはMF。1999年に当時クラブ最年少でJリーグデビュー。サンフレッチェ広島一筋でプレーし、3度のJ1優勝に貢献。2018年に現役を引退した。Jリーグ通算504試合出場22得点。現在はサンフレッチェ広島クラブ・リレーションズ・マネージャー(C.R.M)。

森﨑 浩司
1981年5月9日、広島県広島市出身。177cm、77kg。左利き。双子の弟。現役時代のポジションはMF。2000年にJリーグデビューすると、2004年にはU-23日本代表としてアテネ五輪に出場した。サンフレッチェ広島一筋でプレーし、3度のJ1優勝経験した。2016年に現役を引退。Jリーグ通算335試合出場65得点。現在はサンフレッチェ広島アンバサダー。

ドロー大岩監督が広島たたえる「気持ちが上回った」
<明治安田生命J1:広島0-0鹿島>◇第32節◇23日◇Eスタ
逆転優勝を狙う鹿島アントラーズだったが、守備を固めたサンフレッチェ広島から得点を奪うことはできず、スコアレスドローに終わった。残り2試合を残して首位横浜F・マリノスとの勝ち点差は4と、厳しい状況に立たされた。
前半は相手にボールを回され、ほぼチャンスなし。後半の立ち上がりは勢いを持って攻め立てたが、バイタルエリアでアイデアを欠き、決定的なシュートはほとんど放つことができなかった。
大岩剛監督は「広島さんをあれだけ押し込めたのは良かったけど、そこから最後の“道”をつくるところで、自分たちがスペースをつくることに少し欠けていたんだと思います」と分析。キャプテンマークを巻いたDF内田篤人(31)は「(相手ゴール前に)自分たちも向こう(の選手)も多く、スペースがなかった。飛び道具じゃないけど、セットプレーで点が取れていたら」と、引いた相手からゴールを奪う一撃がなかったことを悔やんだ。
広島GK大迫敬介(20)が試合を振り返って言った「自分たちの外でボールを回させた。今日は自分たちのテリトリーの中でサッカーができた」という言葉が、試合を的確に表している。大岩監督は「相手の『1点を絶対に取らせない、優勝させない』という気持ちが上回ったように感じます」と敵をたたえた。
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浦和先制もアウェイで広島とドロー…土壇場オウンゴールで勝ち点分け合う
 明治安田生命J1リーグ第31節が29日に行われ、サンフレッチェ広島浦和レッズが対戦した。

 浦和がAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝に進出したことにより前倒しになった一戦。前半は両チームとも何度かチャンスを作り出すがゴールラインを越えない。

 後半に入り75分、待望の先制点は浦和に生まれる。岩波拓也がエリアに侵入し、右足を振りぬくと、シュートがゴール左に決まり、浦和が先制した。

 ホームの広島は追いつきたいものの、決定機をつくりだせない。すると88分、浦和の橋岡大樹がスルーパスをクリアするが、個のクリアボールがそのままゴール。土壇場で広島が追いつき同点となった。

 このまま試合は1-1で終了。終了間際で追いついた広島が浦和と勝ち点1を分け合った。

【スコア】
サンフレッチェ広島 1-1 浦和レッズ

【得点者】
0-1 75分 岩波拓也(浦和レッズ)
1-1 88分 橋岡大樹(オウンゴール/浦和レッズ)

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明治安田生命J1リーグ第29節の清水エスパルスvsサンフレッチェ広島が19日にIAIスタジアム日本平で開催された。
 ここまで13勝8分け7敗の広島と同10勝5分け13敗の清水が相まみえた。試合は序盤、積極性を見せたホームの清水が攻勢に出る。金子翔太の仕掛けを軸に攻める清水は17分に決定機。正面やや左からカットインした西澤健太がペナルティアーク手前で右足を振り抜く。鋭いミドルシュートが枠に飛んだが、これはGK大迫敬介のファインセーブに阻まれた。
 良い入りを見せていた清水だが、20分過ぎにアクシデント。六平光成が負傷でプレー続行不可能となり、中村慶太との交代でピッチを後にする。すると、ここから広島も徐々に盛り返す。27分には、左サイドからボックス左にカットインした柏好文がファーサイドを狙ってシュート。しかし、これはわずかに枠の右にはずれた。
 それでも、31分に試合の均衡を崩したのは清水だった。ペナルティアークでFKを獲得すると、キッカーのドウグラスは壁がジャンプした下を狙ってグラウンダーシュート。これが見事に壁の下を通過してネットに収まる。ドウグラスの技あり直接FKにより、清水が先手を取った。
 迎えた後半、果敢に同点弾を狙いにいった広島は54分に追いつく。ボックス右に走り込んだ柏が中央にラストパス。正面で待ち構えていた川辺駿が冷静にネットを揺らし、スコアを1-1のタイに戻した。
 その後、試合の主導権を握った広島は76分、ゴールエリア左に走り込んだ柏がドウグラスのパスからシュート。しかし、これはコースが甘く、GK大久保択生に阻まれる。それでも80分には逆転弾。ボックス右で仕掛けた柏が入れたクロスにファーサイドで合わせたドウグラス・ヴィエイラがヘディングシュートを叩きこんだ。
 結局、試合は川辺とドウグラス・ヴィエイラが共に2試合連続弾を奪った広島がそのまま逃げ切り。AFCチャンピオンズリーグ出場権獲得を目指している広島としては、敵地で大きな3ポイントとなっている。(Goal.com)
 ■試合結果
 清水エスパルス 1-2 サンフレッチェ広島
 ■得点者
 清水:ドウグラス(31分)
 広島:川辺駿(54分)、ドウグラス・ヴィエイラ(80分)
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スバル社長「今期赤字にしない」との意志、経営陣で確認=株主総会 [東京 23日 ロイター] - SUBARU(スバル)( 7270.T )の中村知美社長は23日、東京都内で開いた株主総会で、2021年3月期(今期)の業績予想を「遅くとも第1・四半期決算までには開示する」との意向を示した。新型コロナウイルス感染の第2波リスクを含め、市場動向が分からない時期だからこそ、精緻な予測以上に「今はこうしたいのだという経営の意志が大事だ」と指摘。「非常に厳しい状況だが、絶対に赤字にはしないということを全経営陣で確認し合っている」と述べた。 中村社長は株主に足元の新車販売状況を説明。5月は日本での全体需要が前年比55%のところ、スバルは同30%だった。感染拡大に伴う生産休止による車両供給遅れ、外出自粛による来店者・受注の減少が響いたが、「週を追うごとに来場者数、商談数は回復傾向にある」と述べた。主力の米国では5月の全体需要が70%の中、スバルは81%で、「少しずつ正常化に向けた兆しを感じ始めている」と話した。 ADVERTISEMENT ただ、米国は感染者数が世界最多で先行きも不透明なため「慎重な対応が必要」とも指摘。第2波が起きた場合でも「取引先の支援や従業員の雇用を維持した上で事業を継続していく。キャッシュを機動的に使って対処する必要がある」として手元資金の確保、追加の資金調達もできるよう検討を進めていると語った。 株主からは、前期が増収増益にもかかわらず、期末配当が前の年から減配となったことに不満も上がった。中村社長はこうした声に対し、減配後も配当性向50%を維持しているほか、「米国次第で(業績は)左にも右にも揺れる。リスクは高い」とし、「今後の資金需要に備えたい」と述べ、株主に理解を求めた。 自動車メーカーSUBARU 2か月半ぶり 群馬の工場で通常生産再開 自動車メーカーの「SUBARU」は、新型コロナウイルスの影響で、群馬県の工場の生産を通常の半分程度に抑える生産調整を行っていましたが、22日、2か月半ぶりに通常の生産を再開しました。 SUBARUは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、部品の調達が困難になったことなどから、群馬県の太田市と

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回復し続ける地方の地価 それでも投資は東京・大阪・名古屋にこだわるべき 東京 (写真=ESB Professional/Shutterstock.com) 東京駅前や日本橋、虎ノ門、新宿、渋谷などの重要エリアで、大型開発が進行中です。次世代に対応した先進都市になることが予想されているため、今後も賃貸需要やある程度の地価の安定が期待できます。 大阪 (写真=PIXTA) 大阪駅周辺のうめきたや2025年大阪万博の会場である夢洲をはじめとする大型再開発、主要路線の整備が進行中です。また、大阪は国内でも有数のインバウンド好調エリアです。こういった背景を考えると、今後も賃貸需要や地価上昇が期待できます。大阪はIR(カジノを含む統合型リゾート)の候補地でもあります。決定すれば勢いが増すことでしょう。 名古屋 2030年100兆円産業「MaaS」丸わかり。 不動産の価値 が根底から変わる? ウーバーでは電動飛行機によるMaaSの試験も CREALが、不動産投資クラウドファンディングにおけるリサーチで運用資産残高No.1を獲得!! ■会社概要 社名:株式会社ブリッジ・シー・キャピタル 代表取締役社長:横田 大造 所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座2-16-11 片帆ビル3階 TEL:03-6264-2590 イラン、通貨の信用不安深刻化…車や不動産投資、仮想通貨に走る イランで通貨リアルの下落に歯止めがかからず、信用不安が深刻化している。車や不動産、金などに投資して資産の目減りを防ぐ動きが続き、仮想通貨への投資も増えている。イラン沖のホルムズ海峡近くで日本のタンカーなどが攻撃される事件が起き、米との軍事的緊張がさらに高まる中、経済悪化が続いて原油輸出に悪影響が出るとみる評論家もいる なぜ不動産投資の営業マンは自分で物件を買わない? なぜ自分でやらない?の答えは「買えないから」 投資マンションの相続で使える?「小規模宅地等の特例」の条件とは 投資マンションを所有している投資家の心配の種の一つは、「相続税はどれくらいになるのか」という点ではないでしょうか。不動産投資の対象となる土地や建物は、現預金よりも相続税評価額が低くなりますが、それでも

「完」サンフレッチェ広島へのこだわり!2   Jリーグが「ユース出身選手」ベストイレブンを紹介!今季デビューの広島・守護神からG大阪の“史上最高傑作”まで揃い踏み!

 Jリーグが「ユース出身選手」ベストイレブンを紹介!今季デビューの広島・守護神からG大阪の“史上最高傑作”まで揃い踏み!  Jリーグが選んだ“Jユース出身選手”ベストイレブンは以下の通り。   GK 大迫敬介(サンフレッチェ広島)   DF 立田悠悟(清水エスパルス) 瀬古歩夢(セレッソ大阪) 岩田智輝(大分トリニータ)   MF 菅 大輝(北海道コンサドーレ札幌) 田中 碧(川崎フロンターレ) 齊藤未月(湘南ベルマーレ) 橋岡大樹(浦和レッズ) 遠藤渓太(横浜F・マリノス) 土居聖真(鹿島アントラーズ)   FW 宇佐美貴史(ガンバ大阪) にほんブログ村 広島県トレセンU-16(2019年度 国体・少年男子) 監督 岩成 智和 株式会社サンフレッチェ広島 選手 1 GK 為岡 進悟 広島県瀬戸内高等学校 2 MF 森本 凜 広島県瀬戸内高等学校 3 DF 豊田 将大 広島県立吉田高等学校 4 DF 山口 宙  広島翔洋高等学校 5 MF 藤野 和樹  広島県立吉田高等学校 6 MF 光廣 健利  広島県立吉田高等学校 7 FW 森夲 空斗  広島県立吉田高等学校 8 MF 池田 柚生  広島県立吉田高等学校 9 MF 山根 留偉  如水館高等学校 10 DF 西村 岳  広島県立吉田高等学校 11 FW 菅野 翔斗  広島県立吉田高等学校 12 GK 波多野 崇史  広島県立吉田高等学校 13 FW 島津 大輝  広島県立広島皆実高等学校 14 MF 入江 大雅 広島県立広島皆実高等学校 15 DF 香取 潤  広島県立吉田高等学校 16 MF 田部 健斗 広島県立広島皆実高等学校 17 DF 増村 風月 広島県立吉田高等学校 18 GK 宮本 駿世 広島県立広島皆実高等学校 最も走ったチーム&選手は…J1第21節の走行距離発表 8月2日、3、4日に行われたJ1第21節における選手の走行距離などのトラッキングシステムによるデータが発表になった。  第21節で最も走行距離が長かったチームは サンフレッチェ広島 で113.366km、2位は 松本山雅FC で112.958km、3位は 北海道コンサドーレ札幌 で112.345km。逆に最も短かったのは、 川崎

「完」不動産投資へのこだわり!15      甘い話に要注意! 投資の教訓は失敗談から学ぶ

日本人の平均貯蓄額に絶句…資産形成にスペイン不動産はどう? ランキングは語る「スペインの住みやすさ」 スペインは、移住先ランキングや海外移住者に人気の都市ランキングで常に上位に入っています。   たとえば、海外在住者に人気の都市を調査した『InterNations Expat City ランキング2020』によると、人気トップ10の中にスペインの4都市がランクインしました。   まず、バレンシアが気候や家賃相場、医療形体などで高評価を獲得し、同ランキングで堂々の1位を獲得しました。この都市に続き、地中海沿いに位置するアリカンテが2位、マラガが6位、そして最後にスペインの首都マドリードが9位にランクインしました。   [図表1]海外在住者「人気の都市」ランキング 出所:InterNationsより     また、アメリカのレミトリー社が世界101ヵ国を対象に行った各国の移住したい国ランキングでは、101ヵ国中12ヵ国で、スペインの移住を願っている人が多いことが判明しました。世界各国の中で、移住したい国3位にランクインしたのです。   人気の理由は前ランキングと同様、医療体制の良さ、治安の安定、生活の質があげられました。   [図表2]世界で移住したい国ランキング 出所:Remitly世界で移住したい国ランキングより   これらのランキングは、いかにスペインが移住先や投資先に適しているかを表しています。医療体制が整っているほか、生活の質、得に食生活の質はとても高水準です。その証拠に2019年ブルームバーグによって発表された「健康な国指数」ランキングではスペインが堂々の1位を獲得しました。   リタイア後、生活の質の向上のために物件を買って移住したり、バケーションなどの長期滞在用に、不動産の購入や賃貸を始めたりしています。賃貸需要が途絶えることはありませんので、「スペインに住んでみたい」という人を対象に賃貸用の不動産物件投資をするのも良いでしょう。 スペイン不動産は女性にもオススメ スペインの個人不動産投資家の多くは女性です。株やFXなどそのほかの金融商品に比べ、不動産投資では市場動向を事細かに気にする必要がなく、時間のない方に向いている点、将来の事を考え長期的な投資をしたい女性に適している点が理由としてあげられます。   老後に必要な資金は現在2,000万円とも3,