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「完」SUBARUへのこだわり!3   【スバル インプレッサ 改良新型】先行予約開始、e-BOXER搭載モデルと「STIスポーツ」を新設定

【スバル インプレッサ 改良新型】先行予約開始、e-BOXER搭載モデルと「STIスポーツ」を新設定

SUBARU(スバル)は、『インプレッサ』(5ドア)一部改良モデルの先行予約を9月17日より開始した。

2016年10月に発表した第5世代インプレッサは、国内主力車種として、ユーザーに最高の「安心と愉しさ」を提供することを目指し、「スバルグローバルプラットフォーム」や、国産初となる歩行者保護エアバッグなどの新技術を採用。総合安全性能と動的質感・静的質感の大幅向上を実現した。

今回の改良では、インプレッサ5ドアに、e-BOXERを搭載した「アドバンス」「2.0e-L アイサイト」を追加。水平対向エンジン+電動技術で新感覚の走りの愉しさを実現するe-BOXER搭載グレードを拡大した。

アドバンスは、質感高いグレーメタリックをアクセントに用いて、エクステリア全体をコーディネート。より洗練されたスタイリングとすることで、先進性を表現している。インテリアは、落ち着いた色合いのネイビーとライトグレー、シルバーを用いたハイコントラストな色使いで、e-BOXER最上級グレードにふさわしい先進性と上質さを表現した。

予定価格はアドバンスが278万3000円、2.0e-L アイサイトは256万3000円。

また、インプレッサのスポーティさをより際立たせ、STIのチューニングによって上質かつスポーティな乗り心地を実現した最上級グレード「STIスポーツ」を新たに追加した。

STIスポーツは、快適な乗り心地とスポーティな走りを高次元で両立する、STIチューニングSHOWA製メカ式減衰可変ダンパーをフロントサスペンションに採用する。通常走行時は低い減衰力で車両に伝わる微振動を軽減。コーナリングなど車体に大きな入力が加わった際は高い減衰力を発生させてロールを抑制し、タイヤの接地性を向上させる。

エクステリアは、各部をブラックパーツで引き締め、上質かつスポーティというSTIスポーツの世界観を表現。あえて光輝パーツを用いず、軽快なイメージに仕上げた。インテリアは質感の異なるダークトーンを効果的に使い分けて全体を引き締めることで、スポーティさと上質感を表現。レッド/ブラック/グレーのファブリックシートで、インプレッサらしい軽快さも演出している。

予定価格は2WDが270万6000円、4WDが292万6000円。

フェアレディZの次はスバル『BRZ』だ!登場は2021年?次期型デザインを大予想

現行モデルの受注を8月に終了した、スバルの2ドア・FRクーペ『BRZ』。兄弟車のトヨタ『86』とともに次期型の開発が進められているのは、すでに周知の事実といって良いだろう。スクープサイトSpyder7が、最新情報をもとに、そのエクステリアを大予想。

次期型BRZ(および86)は、当初トヨタの「TNGA」プラットフォームへの移行が検討されていたが、最終的にはスバルの「SGP」(スバル・グローバルプラットフォーム)を採用することになりそうだ。これは、従来型と同様に水平対向エンジンが搭載されることとイコールと言って良いだろう。

すべてのボディパネルの刷新が予想されるエクステリアだが、シルエットは基本キープコンセプトとなる。水平対向エンジンを活かし低重心をアピールする低いボンネット、そしてFR(後輪駆動)らしい力強さをアピールするハイデッキのリアセクションだ。

サイドは流線的な膨らみをもたせつつもシャープなデザインに。アンダーにはエアアウトレットが取り入れられそうだ。フロントマスクの開口部は大胆なメッシュパターンにより迫力を増す。その両サイドには、立体的な面構成でスポーツ感あふれる垂直のコーナーエアインテークが配置されると予想する。

リアエンドでは、ハイマウントストップランプ内蔵のダックテールスポイラーを装備。丸みを帯びたL時型テールライト、ツインエキゾーストパイプがインストールされると見られる。

安全面では、最新世代の運転支援システム「EyeSight」の搭載が確実だ。パワートレインは、2.4リットル水平対向4気筒エンジンを搭載、最高出力は240psまで高められる。また高性能モデルとなるSTIバージョンでは300psを発揮するとも噂される。

2020年内と予想されていたBRZ次期型のデビューだが、最新情報では2021年初頭が有力。話題の日産『フェアレディZ』新型のライバルとなるか?注目だ。


アイサイトXの魅力はもちろん、操縦安定性と静粛性、乗り心地を確実引き上げた走り【SUBARU新型レヴォーグ試乗記】

応答性に優れたステアリングと電動ブレーキブースターの仕事ぶり

以前お伝えしたように、すでに先行予約の受注受付が開始されているSUBARUの新型レヴォーグ。具体的な数値は10月15日の正式発表時に明らかにされるそうですが、好調な受注、そして予想よりも高い比率で目玉の「アイサイトX」装着車が支持されているそうです。

SUBARU レヴォーグ
新型レヴォーグ(STI Sport)の走り

新型レヴォーグのサイズは全長4755×全幅1795×全高1500mm。初代(現行)レヴォーグの全長4690×全幅1780×全高1490〜1500mmよりも65mm長くなり、全幅は15mmワイドになっています。ホイールベースは現行の2650mmから20mm長くなり、新型は2670mmと20mmストレッチされています。

SUBARU レヴォーグ
新型レヴォーグ(STI Sport)のエクステリア。サイドスポイラーの形状により乗降性も良くなった印象

狭い場所での取り回しや駐車などを考えるとボディサイズの拡大は、歓迎できないものの、後席を中心とした居住性の拡大という恩恵を感じさせます。また、一般的には、全幅(トレッド)の拡幅、ホイールベースの伸長による操縦安定性や乗り心地の向上なども期待できます。一方で全長とホイールベースの伸長は、回頭性、ハンドリングには不利になる面もあるのが一般的。しかし、サーキットで新旧レヴォーグを走らせると、こうした懸念は杞憂に終わったと断言できるほど、ボディの剛性感、ハンドリングの大幅な進化、ブレーキングとその安定性向上を実感できます。

SUBARU レヴォーグ
新型レヴォーグ(STI)の走り

インナーフレーム構造や構造用接着剤などのボディ剛性の向上をはじめ、2ピニオン電動パワーステアリングにより応答遅れを感じさせないハンドリングは、サイズアップを微塵も感じさせず、切り足したり戻したりという作業が格段に減っています。なお、「アイサイトX」搭載車は、万一に備えてステアリング機構には冗長性が備えられています。

SUBARU レヴォーグ
2ピニオン電動パワーステアリング

一発で狙ったラインが決まるうえに、コーナーでのロールも抑えられている印象。とくに、STI Sportはこうした傾向が強く感じられます。路面状態のいいサーキットですので乗り心地の面では割り引く必要があるかもしれませんが、電制ダンパーを初めて採用した新型レヴォーグへの一般道での期待もできそうです。

なお、タイヤは横浜ゴムとの専用開発になる「BlueEarth-GT」で、OEタイヤに求められる低燃費性能や耐摩耗性、ウェットグリップなどはもちろん、操縦安定性、ハンドリングの面にもかなり注力して開発したそうです。

SUBARU レヴォーグ
新型レヴォーグのOEタイヤ。横浜ゴムとの専用開発になる「BlueEarth-GT」を装着

今回初めて採用された電動ブレーキブースターは、主に衝突被害軽減ブレーキの緊急作動時にタイムラグなく作動するのを狙って開発されたものですが、踏んだ時のフィーリングも良好。サーキット走行でも違和感はまったく感じさせず、電動ブレーキブースターと言われないと気がつかないかもしれません。

踏みはじめからリニアに減速Gが立ち上がり、しかもいわゆる「カックン」ブレーキにならない仕上がりになっています。

SUBARU レヴォーグ
新型レヴォーグ(GT-H)の走り

新開発の1.8L直噴ターボエンジンは、最高出力177PS/5200-5600rpm・最大トルク300Nm/1600-3600rpmで、現行の1.6Lターボよりも7PS/50Nm引き上げられています。CVTのレシオカバレッジの拡大により低速域での力強さが増し、パーシャルから強めに踏みました際の変速フィールの間も少なく感じられ、コーナーでの立ち上がりの良さにもつながっている印象です。

これならワインディングでもよりスムーズに走らせられるはず。

SUBARU レヴォーグ
SUBARU初採用の電制ダンパー

とくに「STI Sport」では「Sport」以上にすると、よりパワーの立ち上がりがよくなり、「Sport+」ではステアリングもダンパーもより応答性がより高まり、鋭い走りが楽しめます。一方、「GT-H」は「STI Sport」よりもゆったりした足まわりが印象的で、街乗りにはより向いているような印象。

SUBARU レヴォーグ
電動ブレーキブースターにより応答性が向上している

先ほどふれた横浜ゴムとの専用開発になる「BlueEarth-GT」では、静粛性の向上も大きなポイントだったとのことで、ロードノイズを含めた騒音や振動も新型は見事に抑え込まれています。静かな車内でロングツーリングを楽しめるのは、レヴォーグに欠かせない要素であり、新型は現行よりも一段と静かで快適な室内になっています。

SUBARU レヴォーグ
右下が走行モードスイッチ。星印のスイッチが「INDIVIDUAL」用

(文/塚田勝弘 写真/SUBARU、塚田勝弘)



スバル史上最強! STIが手掛けた「S209」がスゴすぎる! 乗り味はいかに?

日本では売られていない「S209」ってナニモノ!?

 スバルは、2014年に掲げた中期経営ビジョン「際立とう2020」で「STIブランドの強化」を掲げました。

 その内容は、量産ラインで生産をおこなう「STIスポーツ」の導入だけでなく、これまで基本的に日本専用だったコンプリートカーの海外展開も含まれていました。

北米スバル限定のコンプリート―カー「S209」
北米スバル限定のコンプリート―カー「S209」

その後、北米向けモデルとして「BRZ tS」と「WRX STI タイプRA」を各500台限定で発売しましたが、その裏で極秘のプロジェクトが進められていました。それが今回紹介する「S209」です。

 このモデルは「Sシリーズ初の北米向けモデル」であると同時に、「最強のSシリーズ」として開発がおこなわれています。S209とは、どのようなモデルなのでしょうか。

 S209は、北米で209台が限定販売されました。価格は6万3995ドル(約680万円)です。

 エクステリアは前後のオーバーフェンダーやフロントフェンダーのエアアウトレット、フロントバンパーサイドカナードなどで構成される専用ワイドボディで、全幅は1795mmから1839mmに拡大されています。

 オーバーフェンダーは幅広の265タイヤを収めるために採用されましたが、単純に迫力を出すだけでなくシッカリと性能を出すために風洞に入れながらデザインを煮詰めているそうです。

 リアウイングは、国内で限定販売されて即完売した「S207」や限定数を大きく上回る応募を集めた「S208」と同形状のドライカーボン製ウイングが装着されますが、空力バランスはフロント周りの変更を含めてS209用に最適化されています。

 ちなみに平川社長によると、「インプレッサ 22B STi バージョンをイメージするデザイン」とデザイナーにリクエストしたそうです。

 一方、インテリアはシルバーステッチ+シルバーアクセントのレカロシートやウルトラスエード巻ステアリング、チェリーレッドのインパネ加飾、サイドシルプレート、シリアルナンバープレートなど小変更が中心です。

 樹脂系パーツの変更はコスト的に厳しいのは重々承知ですが、もう少し何とかしてほしいと思ったのも事実です。

 注目のパワートレインは、伝統の2リッター水平対向4気筒ターボの「EJ20」ではなく、海外向けWRX STIが搭載する2.5リッター水平対向4気筒ターボ「EJ25」をベースに専用チューニングがおこなわれています。

 HKS製の大容量タービンや専用ECU、吸気系、排気系の変更により、ノーマルの310hp(314馬力)/393Nmから、341hp(345馬力)/447Nmにアップしています。

 とくにトルクは中回転域以降で大幅にアップしており、全域で力強い特性に仕上がっています。

 EJ20に比べるとチューニングの知見が少ないEJ25は、サーキット走行などの厳しい環境下での信頼性が気になる所ですが、その辺りも抜かりはありません。

 バランス取りされた鍛造ピストン/鍛造コンロッドの採用により、量産エンジンと全く変わらない信頼性が備えられています。

 フットワーク系には、出力アップしたエンジンに負けないシャシを目標に専用アイテムを数多く投入。

 より安心感のあるリアスタビリティと旋回性能のために、車体はSTIコンプリートモデルで定番のフレキシブルタワーバー、フレキシブルドロースティフナー・フロントに加え、リアシートバック用フレキシブルドロースティフナー(通称:リアドロ)を新採用。

 じつはこのアイテムは、2016年のニュルブルクリンク24時間レースカーで先行採用され、大きな効果が実証されているアイテムです。

 足まわりはビルシュタイン製ショックアブソーバーと専用コイルスプリング、強化ブッシュを搭載。開発はアメリカのサーキットが中心でニュルでのテストはしていないようですが、セットアップはニュル24時間レースカーの考え方が色濃く盛り込まれているそうです。

 タイヤは歴代Sシリーズ最大幅となる265/35R19サイズの「ダンロップ SPスポーツMAXX GT600A」で、構造や剛性、トレッドゴムの選択に至るまでS209専用にゼロから開発された物です。

 組み合わせるBBS製鍛造アルミホイールはS207/S208用を水平展開と思いきや、リム幅9jの専用品です。ブレーキはS207/S208で高い評価を得ているブレンボ製のモノブロック対向6ポッド/2ポットが奢られています。


新型レヴォーグもインプレッサも電動化せず! エンジン主流にスバリストは喜ぶがスバルの未来は大丈夫か?

スバル全体の売上の7割はアメリカ市場向け

 SUBARUから、電動化の動きは限定的にしか聞こえてこない。国内向けの次期レヴォーグも、ガソリンエンジン車が中心になるようだ。世界的に電動化の動きがあるなかで、ガソリンエンジンにこだわるスバルは、この先をどのように見ているのだろう。

新型レヴォーグのスタイリング

 今年4~6月の決算報告を見ると、新型コロナウイルスの影響があるのはもちろんとして、国内外でのスバル車の販売状況は、米国が主力であることが改めて浮き彫りになる。米国での販売台数は、全体の73%近くを占める。それに対し国内は軽自動車を含めても約14%、欧州は2.2%でしかない。中国も約4.5%といったところだ。

スバル車の海外輸出のイメージ

 これに対し、電動化を厳しく規制しているのは、米国ではカリフォルニア州のZEV(ゼロ・エミッション・ヴィークル)であり、カリフォルニア州に追従してほかの9州で実施される方向ではあるが、米国50州全土の規制ではない。欧州は来年から二酸化炭素(CO2)排出量規制が強化され、中国ではNEV(ニュー・エナジー・ヴィークル)規制が施行されている。

 欧州のCO2規制は来年から強化されるので、欧州の自動車メーカーは電動化を急ぐが、SUBARUにとっては2.2%しか売れていないのなら、クレジットと呼ばれる反則金を支払うことで済ませたほうが安上がりかもしれない。2000年以降、欧州でディーゼルターボエンジンが人気を呼び、SUBARUも独自に水平対向のディーゼルターボエンジンを開発したが、結局販売台数が限られるので現在はディーゼルエンジンから撤退している。電動化で、その二の舞を踏みたくないということだろう。

欧州で販売していた水平対向ディーゼルエンジン

 中国では欧州の約2倍の台数を売っているが、それでも米国の4.5%でしかないのなら、そのために電動化への投資をしないほうが無難ということだろう。こちらも、クレジットを支払うほうが安上がりかもしれない。

 日本は、燃費基準の達成に奨励策はあるが、罰金はないので、無理をする必要はない。なおかつ、マンションなど集合住宅の管理組合問題があり、駐車場に普通充電設備を設置できない状況が過去10年間解消されずにいる。そこに無理に電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)を導入しても、苦労するだけという判断だろう。

 カリフォルニア州のZEVについても、全米での販売の1割ほどでしかないようなので、トヨタと協力してPHEVを準備できればクレジットの負担を軽減できるし、世界的な収支を見れば、ガソリンエンジンだけで乗り切ったほうが得策という算盤が働いているのだと思う。

アメリカのみのクロストレックPHV

電動化は今後の自動車開発の肝になっていく

 企業経営から見れば、正しいかもしれない。だが、この先、スバルを選ぶ理由がどこにあるかといえば、見通せないところもある。一般的な消費者にとって、水平対向エンジンである意味はほぼないといっていい。アイサイトにしても、他メーカーの運転支援機能が進歩を続けることにより、その差が見えにくかったり、感じにくかったりするだろう。しかも、自動運転を目指してはおらず、安全対策の延長として自動運転も可能という開発姿勢なので、自動運転が実現したら社会がどう変わるかという視点はない。

 消費者の目線からすれば、電動化することで日産にプロパイロット2.0のようなハンズオフ走行が可能になったり、HVでありながらワンペダル運転ができたりするe-POWERドライブが、楽であったり快適であったりしてよいと思うのではないか。運転の喜びは、単に速度を出したり、性能の限界で走らせたりすることだけではない。

スカイラインのプロパイロット2.0作動イメージ

 なおかつ電動化は環境対応だけでなく、静粛性を含めた乗り心地の向上や、移動を楽に、安全にこなせる性能向上にも効果を持つ。そうした総合力が高まることが、消費者の願いであり、そのメーカーを選ぶ理由になっていくだろう。

スバルのハイブリッド車の作動イメージ

 時代は環境が表看板となっているが、電動化の裏にはクルマの総合性能をエンジン車より高める多様な素質が隠されている。そこに、消費者も気づくだろう。そのとき、スバルを選ぶ理由が残っているかどうかはわからない。

スバル新型「レヴォーグ」絶好調!? 半数がアイサイトXを希望! ユーザーの反響はどう?

注目の「アイサイトX」搭載でユーザーの反応は?

 発売から6年がたったスバル「レヴォーグ」は、2020年10月15日に2代目へのフルモデルチェンジが発表されますが、すでに8月20日より先行予約を開始しています。
 
 2代目となる新型レヴォーグの特徴として、高度運転支援システムの「アイサイトX」が採用されることが挙げられますが、ユーザーからはどのような反響があるのでしょうか。

初代レヴォーグは「レガシィツーリングワゴン」の後継モデルとして2014年に発売されました。

 5代目のレガシィツーリングワゴンよりも全長やホイールベース、全高がコンパクトとなり、日本の道路環境でも取り回しのしやすいサイズとなります。

 当初は国内でのみ販売されていましたが、2015年にイギリスで発売したことを皮切りに、ステーションワゴンの人気が高い欧州市場でも販売されました。

 欧州の新車評価基準である「ユーロNCAP」において、2016年安全性能総合評価で最高評価の「ファイブスター」を獲得しており、安全性能の高さにおいて世界でも高い評価を獲得しています。

 新型レヴォーグは、先代から引き継いで安全性能の向上に尽力したことが見受けられます。

 全車標準装備の新世代「アイサイト」は、広角化した新開発のステレオカメラと、前後あわせて4つのレーダーによる360度センシングで、見通しの悪い交差点での出合い頭や右左折時まで、プリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)の作動範囲が拡大されます。

 加えて、新世代アイサイトの上位版となる高度運転支援システム「アイサイトX」が、「GT EX」「GT-HEX」「STI Sports EX」の3グレードに搭載されます。

 アイサイトXとは、従来のアイサイトの仕組みに加え、3D高精度地図データやGPS、準天頂衛星を活用した位置情報を組み合わせることで高速道路や自動車専用道路での運転支援機能が向上するというものです。

 なかでも、渋滞時など一定の条件を満たすとステアリングから手を離しても、先行車や車線に合わせて自動で走行する「渋滞時ハンズオフアシスト機能」は、新型レヴォーグの目玉機能です。

 この一定の条件とは、高精度地図データ内に登録されている高速道路を50km/h以下の速度で走行するというもので、前走車に合わせて停車、発車をおこなうため、ペダル操作も必要ありません。

 また、カーブや料金所の直前で減速するほか、方向指示器の操作により車線変更のアシストをおこなうなど、高速道路での走行をアシストする機能も充実しています。

 スバルとしても、新型レヴォーグのセールスポイントとして大きく打ち出しているアイサイトとアイサイトXですが、実際のユーザーからはどういった反応があるのでしょうか。スバル販売店スタッフは以下のように話しています。

「新型レヴォーグの最大のウリということもあって、アイサイトは人気が高いです。なかでも、小さなお子さんがいる家族連れは、とくに注目されています。

 また、新開発のアイサイトXへの問い合わせは非常に多いです。『今後、レヴォーグ以外のスバル車を検討しているので、アイサイトXについて聞きたい』という問い合わせもいくつかありました。

 実際に、弊社ではすでに2500台以上の予約を承っておりますが、そのうちのほとんどの人がアイサイトX搭載車を選んでいます。

 なお、印象的だったのが初代のオーナーさんは少なく、他メーカーからの乗り換えが多かった点です。

 最近の新型車は人気車が多いなか、レヴォーグへの注目が高まっていることで、販売店スタッフのモチベーションも非常に高くなっています」

※ ※ ※

 新型レヴォーグの価格帯は310万2000円から370万7000円、アイサイトX搭載車は348万7000円から409万2000円と、約38万円の差があります。

 多少高額にはなるものの、家族連れのユーザーなど安全性能への関心が高いユーザーはアイサイトXを選ぶといいます。

 また、2019年末から2020年に入り、SUVやコンパクトカーといったモデルは話題の新型車が登場していますが、ステーションワゴンはトヨタ「カローラツーリング」のみです。ライバル車が少ないため、多くの注目を集めているようでした。

■気になる新型レヴォーグはどう進化するの?

 新型レヴォーグのデザインは、従来モデルからのコンセプトを引き継いでいますが、スバルのデザインコンセプトである「ダイナミックソリッド」の進化系である「BOLDER」を量産車として初採用するなど、新たなテーマが取り入れられています。

 ボディサイズは全長4755mm×全幅1795mm×全高1500mm(参考値)と、従来モデルに比べて全長が65mm、全幅が15mm拡大し、ホイールベースは25mm延長。

 外観はキープコンセプトだった一方、内装は大きく変更が加えられ、これまでのスバル車にない革新的なデザインを採用しています。

 インパネには、中央に縦型の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイを配置。空調やオーディオなど各種設定を集約し、タブレットのように直感的な操作が可能です。

 さらに、メーターパネルを12.3インチフル液晶メーター(EXグレード)とすることで、先進的な空間を実現。12.3インチフル液晶メーターは、運転支援システム「アイサイト」の状態を表示するとともに、デジタルマップも表示できるなど、任意で切り替えることができます。

 フロントシートは触り心地が良く、疲れにくいシートを採用。横Gがかかるようなスポーティなドライビングでも、肩部とクッションがドライバーを支えて運転姿勢を崩さない形状となっているうえ、ホイールベースの延長によって、後席の足元スペースも拡大され、
5代目「レガシィ」に匹敵するレベルを実現しています。

 従来モデルから装備されている後席リクライニングやアームレストに加え、USBポートや空調の吹き出し口を新たに採用することで、後席の居住性アップが図られました。

 荷室も広く確保し、従来モデル比で開口部は30mm、中央部は20mm拡大するとともに、サブトランクは1.7倍の大容量となっているほか、中間グレードと上級グレードに「ハンズフリーオープンパワーリアゲート」が採用され、スバルエンブレムに手や体を近づけるとリアゲートが自動でオープンし、荷物の出し入れが楽になります。

 パワートレインは、先代モデルは1.6リッターターボと2リッターターボの2つが設定されていましたが、新型レヴォーグでは1.8リッターターボのモデルとなり、トランスミッションは新型リニアトロニック(CVT)を採用。駆動方式はAWD(常時全輪駆動)です。

 さらに、リーン燃焼技術で燃費性能を向上させ、WLTCモードは17インチタイヤ装着車が13.7km/L、18インチタイヤ装着車が13.6km/Lを実現。JC08モードでは16.6km/Lと、従来の1.6リッターターボモデルの16.0km/Lよりも向上しています。

 前述とは別のスバル販売店スタッフは以下のように話しています。

「1.8リッターターボのみだからといって、受注数に影響は出ておらず、県内のスバルに限っても週末のみで100台のご注文をいただいています。

 先代の1.6リッターターボと比べ、1.8リッターターボは、トルクが50Nm上がっています。これにより2リッターターボに近い、力強い走行が可能となりました」

※ ※ ※

 昨今はSUVやミニバンが人気で、ステーションワゴンの需要が減りつつありますが、そんななかで登場する新型レヴォーグは、ワゴン人気を再燃させるのでしょうか。

約5mの巨大なスバル車!? 3列SUV「アセント」がイケてる! 乗り味はいかに?

見た目は「フォレスター」の兄貴分!?「アセント」って何者!?

 スバルの3列シートモデルといえば、古くは世界最小の7人乗りを実現した「ドミンゴ」や、当時GMグループを活用して欧州からやってきた「トラヴィック」(生産はタイ)、そして水平対向エンジン搭載の「エクシーガ」などがありました。

スバルの3列SUV「アセント」
スバルの3列SUV「アセント」

 どれも熱烈なファンは存在しますが、ビジネスとして成功したかというと、イマイチといわざるを得ません。

 ワールドワイドで見ると、3列シートモデルはもう1台存在しました。それが2005年に登場した北米専売SUVの「トライベッカ」です。「レガシィ」をベースに北米スバルのフラッグシップとして開発されたトライベッカですが、中途半端なボディサイズと狭い3列目シート、パワー不足の3リッター水平対向6気筒エンジン、そして奇抜なデザインでセールスは大苦戦。

 途中でフロントマスクの大幅変更や3.6リッター水平対向6気筒エンジン搭載など大幅改良がおこなわれましたが、カンフル剤にはならず2014年に生産終了しました。

 その後、皮肉なことに、北米市場のトレンドはミニバンから3列シートSUVへシフト。家庭環境の変化によりスバル車からの乗り換えも増えてしまい、北米の販社から「新たな3列シートSUVの導入を!」と熱烈なラブコールが日本のスバル本社に寄せられていたそうです。

 そこで開発されたのが、新型3列シートSUVである「アセント」です。トラベッカでの反省を活かし、北米市場が求める3列シートSUVの要件を満足させながら、スバルらしさを凝縮したモデルです。

 さらにスバルにとっては、「3列シートモデルは大成しない」という、これまでもジンクスを打ち破る目的もあったと思っています。

 3列シートSUVのアセントとは、どのようなモデルなのでしょうか。筆者(山本シンヤ)はアセントに試乗する機会がありましたので、レポートします。

 アセントのエクステリアは、「フォレスター」と似ています。それも、フォレスターの最上級グレード「アドバンス」の兄貴分といった雰囲気です。

 厚みを持たせた堂々としたフロント周りやダイナミックなフェンダー処理のサイド、そして高級感を演出したリアと、アセントにはスバルSUVシリーズのフラッグシップにふさわしいプレステージや存在感が備わっています。

 ボディサイズは、全長4998×全幅1930×全高1819mm、ホイールベース2890mmと、トヨタ「ランドクルーザー200系」並みの巨大サイズ。

 インテリアは「インプレッサ」やフォレスターのインパネをベースに、トライベッカを彷彿とさせる左右ラウンドの造形でコクピット感を強めたデザインです。

 アセントは北米スバルのSUVシリーズのフラッグシップということもあり、装備や質感にこだわっています。

 インパネセンターはアセント専用で、タッチスクリーン式のモニター(ベースは6.5インチ/上級グレードは8インチ)や3ゾーンエアコンコントロール、ハーマンカードン製プレミアムオーディオ、シートヒーター&ベンチレーション、8個のUSBポート、19個ものカップホルダーが装備されています。

新型レヴォーグに続け 新WRX アウトバックと次々登場 スバル新時代モデル全情報

今年秋にフルモデルチェンジされる新型レヴォーグを皮切りに、来年から続々と新型車がデビューするスバル 新型86/BRZをはじめ、いよいよ新開発スバルグローバルプラットフォーム(SGP)を採用する新型WRX STI&S4、新型レガシィアウトバック、またクーペSUVのアドレナリンなど注目車が目白押しだ。

  スバルらしさを前面に押し出した初のピュアEVも2020年代前半に登場。これは目が離せない!   ※本稿は2020年8月のものです 文・予想CG:ベストカー編集部/写真:SUBARU、ベストカー編集部 初出:『ベストカー』 2020年9月10日号

■NEW レガシィアウトバック(2021年3月登場予定)

   ●北米のベストセラーSUVがいよいよ日本導入!    すでに北米では新型に切り替わっているレガシィアウトバックは全長4860×全幅1855×全高1680mmとサイズアップして日本に登場。   SGP採用でパワートレーンは水平対向4気筒、2.5L NAをブラッシュアップして搭載。

■NEW WRX S4(2021年8月登場予定)

   ●大人のスポーツセダンはますます進化する!    現行型で新しいWRXモデル像として確立されたのが2ペダルモデルであるS4。   CセグとDセグの中間に当たるようなジャストサイズのスポーツセダンは国産モデルでは珍しくなってきており、稀有な存在。   次期型でもこのコンセプトを推し進めることになるが、新型レヴォーグと同様のSGP+フルインナーフレーム構造を採用し、圧倒的な動的質感の向上を実現しそうだ。   パワートレーンは現行型のFA20ターボからFA24ターボにスイッチ。メルセデスベンツA35AMGを目標に低速からトルクに厚みを持たせたチューニングとし、トータルバランスのよさを向上させるという。   このため、スペックは現行型の300psにこだわらず、280~290ps前後に抑えてくる可能性もある。ADAS系は、新型レヴォーグと同じ新世代アイサイトを採用する。

■アドレナリン(2021年12月登場予定)

   ●流麗なクーペスタイルのクロスオーバーSUV   昨年のジュネーブショーで公開されたのが「ヴィジブアドレナリンコンセプト」。   流麗なクーペスタイルが注目を浴びたが、これがクロスオーバーSUVの市販車として登場するのがアドレナリンだ。   スバルの最近のデザインアイデンティティである「BOLDER」を具現化している。   搭載されるパワートレーンは2Lマイルドハイブリッドのe-BOXER、2L NAエンジンの2種類になりそう。

■WRX STI(2022年3月登場予定)

    開発ターゲットはずばり、「メルセデスベンツA45AMG」。新型レヴォーグ同様、高剛性のSGPにフルインナーフレーム構造を得た新型WRX STIは一段と高みを目指したモデルに。   注目のパワートレーンは直噴FA24ターボで北米の3列シートSUV、アセントに採用されるエンジンと同じだが、スペックなどは別物となる。これにコンベンショナルなTY85型6速MTを組み合わせる。

■新型ピュアEV(2022年4月登場予定)

   ●スバルらしいAWDのBEVが登場する!    今年1月20日に開催されたスバルの技術ミーティング会場で世界初公開されたのが、この次世代スバルのEVデザインスタディモデルだ。   トヨタとの共同開発によって進められるもので、昨年6月にトヨタが発表した「~トヨタのチャレンジ~EVの普及を目指して」に合致するプロジェクトとなる。   プラットフォームについてもトヨタモデルとの共同開発になるが、フロントマスクのヘキサゴングリルやフェンダー形状は「ダイナミック×ソリッド」を表現し、スバルらしさを随所に盛り込んでいる。   駆動方式はAWDを採用予定だ。

■WRC用4WDスポーツハッチバック(2022年2月登場予定)

   ●次期WRC参戦用スーパーAWDマシンが登場!    昨年9月に発表されたスバルとトヨタとの新しい業務資本提携により、見えてきたのがWRXよりもひと回り小さなミドルサイズスーパーAWD車の存在だ。   その背景にあるのはスバルのWRCへの参戦復帰である。   スバルのWRC復帰への課題は、まず現行のレギュレーションにある。ボディサイズはWRX系だと大きすぎるため、インプレッサやXVクラスとなるはず。   トヨタがヤリスで参戦していることを考えれば、直接対決は避けられる可能性が高いが、水平対向エンジンを縦置きにした"気持ちのいいAWDマシン"に仕上げてくるだろう。

■STIスポーツも続々登場! 

    昨年、ビッグマイチェンを受けたインプレッサだが、その公道試乗会でSTIが足回りをチューニングしたモデルを用意していた。   昨年の東京オートサロンに出展されたSTIコンセプトを踏襲し、トップグレードとしてSTIスポーツがいよいよ投入されそうだ。   今後、SUVのアドレナリンやフォレスターなどにも設定される可能性が高い。


スバルから失注の日立、広角車載カメラを開発したのになぜ?


2020年8月、SUBARU(スバル)が満を持して公表した新型ステーションワゴン「レヴォーグ」は、多くの点で注目されています。同車種では初めて採用するスバルグローバルプラットフォーム(SGP)、刷新した先進運転支援システム(ADAS)の「新世代アイサイト」、リーンバーン(希薄燃焼)の水平対向ガソリンエンジンなど、話題はてんこ盛りです。

 それだけに、同車開発の裏側をのぞくと、スバルの並々ならぬ決意が感じ取れます。そこには、自動車業界で生き残るために妥協なき決断があったようです。

SUBARU(スバル)の新型ステーションワゴン「レヴォーグ」(出所:スバル)
SUBARU(スバル)の新型ステーションワゴン「レヴォーグ」(出所:スバル)
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 同社の意気込みは、新世代アイサイトの開発で垣間見えました。これまで20年近くアイサイトの進化を支えてきた日立オートモティブシステムズ(以下、日立オートモティブ)などの日本勢から、海外の大手部品メーカーに乗り換えたのです。スバルは求める性能を実現するため、中核を担うステレオカメラをはじめとする主要部品を根本的に見直しました。

 そこで問題です。日経クロステックで報じた記事『スバル「新世代アイサイト」、姿消した“日の丸部品”』から出題します。

 スバルが新世代アイサイトで最も重視していたのが、ステレオカメラの広角化でした。もちろん、長年アイサイトの開発に関わってきた日立オートモティブはスバルの意向を理解し、広角化したステレオカメラを開発していました。

 にもかかわらず、日立オートモティブは失注。スバルはスウェーデンVeoneer(ヴィオニア)のステレオカメラを選んだのです。

 日立オートモティブが失注した理由の1つとして、日経クロステックの記事『スバル「新世代アイサイト」、姿消した“日の丸部品”』では、日立オートモティブの新型カメラは、左右のカメラで撮影する範囲をずらす方式に変えたことが仇(あだ)となったと指摘しています。

 実は、「日立オートモティブの新型カメラでは、撮影範囲の(A)は(B)、視差を取得できない」という点がネックとなったようです。

 さて、この(A)(B)に入る言葉の組み合わせで正しいのはどちらでしょうか。

1:(A)端部 (B)1つのカメラでしか撮影できず

2:(A)全域 (B)2つのカメラで撮影できるものの


燃費規制にどう対応? スバル 水平対向エンジンの危機と新たな可能性


スバルにとって厳しい「企業間平均燃費」

スバルはフォレスターなどにマイルドHVのe-BOXERをラインナップするが、WLTC燃費は14.0km/Lと、爆発的に燃費の良いモデルが少ないことが課題

 2020年から『CAFE』(企業平均燃費)と呼ばれる厳しい燃費規制が始まっているなか、スバルはCAFE基準に到達していない新型レヴォーグを発表した。

 ちなみに、新型レヴォーグのJC08燃費は16.6km/L。2020年CAFE規制値をみると、商用車などを除き販売しているクルマ全ての平均燃費を20.3km/L(JC08相当)にしなければならない。

プリウスを始めとするハイブリッド車やコンパクトカーを保有しているトヨタ

 2020年規制、ハイブリッド車やコンパクトカーが多いトヨタ優位なことはイメージできると思う。けれどスバルにとって厳しい。

 燃費の良いコンパクトカーを全廃。本格的なハイブリッド車の開発着手は早かったのだけれど凍結。

 電気自動車も日産や三菱自動車より早いタイミングで取り組んだけれど、これまた電池技術を日産に売却して諦めた。なぜか。技術系の役員が(すでに引退している)、パワーユニットにまったくお金を掛けなかったためです。

 現在のラインナップ、燃費規制が緩いアメリカ市場をメインに考えたモデルばかり。結果、8月以降、レヴォーグを除きスバルで生産しているモデルの受注を中止している。2020年規制に対する何らかの対応をしているのだと思う。

新しい水平対向エンジンはハイブリッドやPHV化も視野に

新型レヴォーグは、2020年8月20日より予約開始し、正式発表は10月15日、発売開始は11月となる予定である。

 ちなみに2020年規制をクリアできない場合、表向きは「1車種につき100万円の未達金」を払えばいいのだけれど、国交省ってそんな甘くない。「認可しない」という強い権力を持つからだ。

 ここからは推測ベースになるけれど、2020年規制クリアができていない新型レヴォーグを認可する代わり、新しいパワーユニット戦略を提示したんだろう。

 そのヒントが新型レヴォーグに搭載されている新設計の『CB18』にあるという。あまり詳しく紹介されていないCB18ながら、じっくり見ると興味深い。

新世代水平対向4気筒エンジン「CB18」 燃費はJC08モードで16.6km/L(従来型燃費:16.0km/L)

 最大の特徴は、ボアピッチ(シリンダー中心の距離)を短くしている点にある。ボアピッチ変えると生産設備まで変更しなければならず、文字通りのフルモデルチェンジ。

 なぜ巨額の投資をおこないボアピッチを短くしたかといえば、おそらくエンジンの後方にハイブリッドユニット+変速機を設けるためです。

 今までのFBエンジンだとハイブリッドシステムを組み込んだらエンジン前端とミッション後端の長さが過大になる。そこでボアピッチを詰め=エンジン全長を短くしたワケ。何と40mmも短くなった!

新型レヴォーグには1.8Lボクサー直噴ターボ(177ps/300Nm)と新型リニアトロニックが採用された

 トヨタと同じようなハイブリッドを開発するのなら、ターボ付けない1800ccにすればよかろう。CB18エンジン、ターボでも熱効率40%に達している。開発目標を聞いていると、トヨタや日産、ホンダの新世代エンジンと互角。

 また、従来通りの駆動系を使える構造のため、後輪にモーター使う4WDでなく本格的なフルタイムも実現可能だ。

 参考までに書いておくと、新型レヴォーグと同じサイズのボディ+ほとんど同じ出力のSKYACTIV-Xを搭載するCX-30の燃費は、WLTCで15.8km/L。

CX-30(SKYACTIV-X搭載)の燃費:WLTC 15.8km/L

 同13.7km/Lの新型レヴォーグにSKYACTIV-Xと同じくマイルドハイブリッドを組んだら、けっこう近い燃費になると思う。CB18のポテンシャルって素晴らしい!

 ということで、おそらくスバルは新世代のCBエンジンをさまざまな車種に搭載していくのだろう。

 もちろん、本格的なハイブリッドやPHVもラインナップに含むに違いない。遠からずCAFE2020年規制の20.3km/Lに到達するという「将来図」を国交省に提出しているんだと思う。じゃなければ新型レヴォーグの認可を出さない。

レヴォーグの新エンジンはパワー面でもポテンシャルあり

 さて、ここまでは環境問題を重視するジャーナリストとしての評価です。クルマ好きのポジションからCB18を見るとどうか?

 意外や意外! CB18はパワーも出せるエンジン設計になっているそうな。

 従来型レヴォーグに搭載されていたFB16はギリギリの強度設計になっており、パワーアップの余地なし。そのまま乗るしか無かった。

 けれどCB18は、名機EJ20と同じくパワーアップの余地を残す。おそらくロムチューンだけで200馬力/320Nmくらいまで出せるんじゃなかろうか。

 タービンをワンサイズ上げれば、さらにパワーアップ可能だと思う。200馬力出せたら初期型レガシィGTと同じ出力になる。けっこう楽しめるパワーユニットに育つ。面白そうですね!

スバル XV 改良新型、フロントフェイス刷新…e-BOXERにアダプティブ変速制御を新採用

SUBARU(スバル)は、クロスオーバーSUV『XV』の大幅改良モデルを10月8日に発売する。

今回の大幅改良では、エクステリアで、フロントフェイス(バンパー・グリル)やアルミホイールに新デザインを採用。ボディカラーには「プラズマイエロー・パール」を設定することで、スタイリッシュさとSUVらしい力強さを感じさせる仕様とした。インテリアでは、「1.6i-L アイサイト」および「アドバンス」でカラーコーディネートやシート表皮を見直し、より上質で先進的な印象を高めた。

一方、走行性能では全グレードでサスペンションを改良。SUVらしいしなやかさとスポーティさを高い次元で両立した。さらにe-BOXER搭載車では、SI-DRIVEと協調するアダプティブ変速制御「e-アクティブ シフトコントロール」を新採用。よりスポーティで愉しい走りをサポートする。

安全性能では、見通しの悪い交差点や、駐車・発進時にドライバーの視界をサポートする「フロントビューモニター」をメーカーオプション設定した。

価格は220万円から298万1000円。


発売の約3カ月前から事前予約開始 レヴォーグはワゴン界のハリアーになれるのか


昔は新型車の発表と発売開始はほぼセットになっていたが、今は新型車の発表と発売時期が大きくズレるケースが多くなっている。

 2020年上半期で最もクルマ界で注目されたクルマである新型ハリアーは、4月にプロトタイプ公開→5月に事前予約開始→6月に正式発表&発売開始となり、デビュー1か月後の時点で4万5000台を受注した。

 今回取り上げるスバルの最新ワゴンのレヴォーグは、11月下旬の発売開始の約3カ月前に事前予約の受け付けを開始。

 これは初期受注を多く稼ぎたい、というのが理由だと思われるが、新型レヴォーグは新型ハリアーのように大量オーダーを獲得できるのか?

 かなり長期間にわたり実車がない状態での商談になるレヴォーグの販売について、渡辺陽一郎氏が考察する。

文:渡辺陽一郎/写真:SUBARU、TOYOTA、奥隅圭之、池之平昌信


次期新型スバル WRX STI デザイン予想CGを入手!次は400馬力超えか!

水平対向2.4L新開発エンジンは400馬力超え、PHEVは見送りか

次期新型スバル WRX STI デザイン予想CG
次期新型スバル WRX STI デザイン予想CG。
東京オートサロン2018で公開されたコンセプトモデル「SUBARU VIZIV Performance STI comcept 」をベースに次期新型WRX STIはデザインされるだろうとのこと。巨大で湾曲したリアスポイラーはそのままに、リアバンパー下の直線基調のディフューザー、4本出しのエキゾーストパイプ、フロントとリアはコンセプトモデルのデザインを汲んだブラックのオーバーフェンダーでデザインされている。ボディサイドのスカート、エキゾーストパイプにSTIらしい赤のアクセントをデザイン、リアはウインカー、ポジションランプ、バックランプを一体化したコンビネーションランプとし、そのデザインもコンセプトモデルを引き継いでいる。
SUBARU VIZIV Performance STI comcept 
リア
東京オートサロン2018で公開されたコンセプトモデル「SUBARU VIZIV Performance STI comcept 」をベースに次期新型WRX STIはデザインされるだろうとのこと。
(画像:スバル 広報)

パワートレイン

エンジンは新開発の水平対向4気筒2.4L直噴ターボガソリンを搭載、WRX S4では最高出力295ps、WRX STIでは初の400psを超えるブーストアップでチューンされそうとのこと。トランスミッションは、WRX S4にCVT、WRX STIに6速MTが組み合わせられるようです。

次期新型はWRX STIは、新型レヴォーグや、現行インプレッサに採用される「スバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)」が採用され、ボディ剛性と走行性能の向上が図られ、ボディサイズはこれまでより若干拡大し居住性も向上すると見込まれています。

発表時期

次期新型スバル WRX STIのデビューは、最速で2021年後半、遅れれば2022年前半の予想とのことです。

スバル WRX STIとは?

スバル WRX STI SJ20 ファイナルエディション
スバル WRX STI SJ20 ファイナルエディション
(画像:スバル 広報)

もともとは1992年にデビューしたスバル インプレッサのハイパフォーマンスグレードも与えられていた名称「WRX」が4代目にフルモデルチェンジするときに、「WRX」のみの車名に独立しています。

インプレッサWRXはWRC(世界ラリー選手権)で大活躍しています。そのレースマシンに大きく描かれた「555」は当時スバルチームのスポンサーだったタバコのブランド「ステートエクスプレス555」を、タバコ広告禁止国でもアピールするため、車両名にブランド名を大きくデザインしたものとなっています。

WRXは、初代インプレッサ WRCに搭載された水平対向「SJ20」型エンジンを歴代モデルに搭載し、名機と呼ばれていましたが、2019年に基本設計の古さなどから年々厳しくなる環境性能に耐えきれなくなくなり、ついに生産終了が決定されました。555台限定となった最終モデルには、そのエンジン名が付与され「SJ20 ファイナルエディション」として発売するも購入希望車が殺到、購入は抽選となり、その倍率は20倍を超えたとのことです。

※スバルからデビューが予想される新型車、フルモデルチェンジのスクープ情報は、こちらの記事でまとめてご覧いただけます。

進化したSUBARU XVがデビュー!


鮮やかなイエローのボディカラーも設定

すでに北米市場では発表されていた新型SUBARU XVが、いよいよ日本でも発売になる。

新型のエクステリアは、フロントまわりに新デザインのバンパーとグリルを採用。アルミホイールのデザインは、17インチ/18インチともにデザインを一新した。さらに、「プラズマイエロー・パール」と呼ぶボディカラーも選べるようになった。

SUBARU、社債400億円発行へ


SUBARU(スバル)は総額400億円の社債を発行する。SMBC日興証券などを主幹事に指名しており、9月上旬にも条件を決定する見通しだ。新型コロナウイルスが流行して世界で新車需要が減り、業績も落ち込んでいる。影響の長期化も見据えて、手元資金を手厚くする。

SUBARU、「ステラ」一部改良モデルを発売 - スマートアシストⅢを標準装備


SUBARUは8月27日、「ステラ」を一部改良し、発表・発売した。

  • 「ステラカスタム R スマートアシスト」

今回の一部改良では、スマートアシストⅢを全グレードに標準装備。また、新たなボディカラーとして「ダークエメラルドマイカ」を追加したほか、「パールホワイトⅢ」に代わって「シャイニングホワイト・パール」を採用した。

日産とスバルで「手放し運転」に違い? 機能は似ていても両者で大きく違う考え方とは

日産とスバルが手放し運転実現! 両者はどう違う?

 昨今のクルマでは、衝突被害軽減ブレーキを作動できる安全装備と併せて、運転支援機能も注目されています。

 設定速度の範囲内で、先行車がいるときには一定の車間距離を保ちながら追従走行し、作動中にはアクセルとブレーキの操作を車両に任せて、なおかつ車線の中央を走れるように、路面の白線に沿ってハンドルを制御するタイプも増えました。これらの運転支援機能はドライバーの疲労を軽減させて安全性も向上させますが、自動運転ではないため、現在普及している機能の多くはハンドルを保持することが作動の条件となっています。

 アクセルペダルとブレーキペダルから足を離せますが、ハンドルを手放し状態にすると、一定時間(国の基準では約15秒)を経過した後に警報が作動。

 この後もハンドルを保持しないと、運転支援機能が解除されてしまい(国の基準では約50秒)、ペダルから足を離せても基本的に手放し運転はできません。

 それが最近では、一部に手放しが可能なシステムも登場しています。

 国産車では、2019年に日産「スカイライン」のハイブリッド車が「プロパイロット2.0」を搭載して手放し運転を実現。

 さらに、2020年8月に先行予約を開始して年内に発売されるスバル新型「レヴォーグ」では、「アイサイトX」に手放し運転機能が備わっています。

 道路交通法では、手放し運転自体は禁止していません。周囲の状況に応じて、車両を安全に運転しなければならないことは定めていますが、ハンドルの保持やペダル操作に関して具体的には述べていないのです。

 しかし国土交通省の「自動運転に係わる国際基準の動向」では、一定の指針が示されました。

 ハンズオフ(手放し運転)の国際基準として、高速道路限定、ドライバーモニター(ドライバーの様子をチェックする機能)の装着、危険最小化制御(ドライバーが警報に応じない場合、車両を安全に停止させること)の採用などが盛り込まれています。

 スカイラインのプロパイロット2.0にも新型レヴォーグのアイサイトXにも、これらの安全性を保つ機能が採用され、手放し運転を可能にしました。

 スカイラインと新型レヴォーグでは、機能に違いが見られるのですが、それは一体どのようなところなのでしょうか。

 スカイラインのプロパイロット2.0は、指定された高速道路上でナビゲーションと連動し、制限速度を上限に手放し運転支援をおこないます。制御が途絶えない限り、渋滞から高速走行まで、ステアリングやペダル操作を車両に任せて長距離を移動できます。

 従来の運転支援機能の多くは、先行車がいないときは設定速度で走り続けるため、急なカーブでは速度が高すぎてしまい、ドライバーがブレーキペダルを踏んで減速する必要がありました。

 プロパイロット2.0ではその点が改善されており、カーブに差し掛かったときは、先行車がいない状態でも、曲がり具合に応じて減速します。

 このほか、走行車線(第1/第2通行帯)を走行中に遅い車両に追い付いたときなど「前方に遅い車両がいます」と追い越しを提案してきます。

 ハンドルを保持しながら車線変更スイッチを押すと、車両側が後方に並走車両のいないことを確認したうえで、車線変更の操舵を支援します。

 使用時に注意したいのは、速度が低く規制されたときです。プロパイロット2.0は標識検知機能により制限速度を読み取り、その速度に合わせて走行するため、状況によってはいきなり時速50kmに制限されることがあります。

 速度を遵守するために車両も少し強めに制動して速度を下げますが、このようなときは、後続車との車間距離に考慮しながら、ドライバーが減速力を緩めるなどの操作も必要です。

 それでもスカイラインのプロパイロット2.0では、設定速度(制限速度の範囲内)を上限に手放し運転がおこなえます。

 これに対して新型レヴォーグのアイサイトXで手放し運転できるのは、時速約50km以下の渋滞時だけです。

 また、アイサイトXにはカーブや料金所手前で減速する機能やウインカー操作で車線変更が可能な「アクティブレーンチェンジアシスト」も備えていますが、50km/h以上で走行している場合はハンドルの保持が必要です。



選択と集中を徹底 スバルが捨てた技術と軌跡

最近は「断捨離」が流行語になり、メーカーからは「選択と集中」という言葉も聞かれる。以前は加えたり拡大しながら発展してきたが、今はシンプルに抑える。加えたり拡大を続けた結果、飽和点に達して効率が下がり始めたからだ。

 断捨離や選択と集中は幅広く実践されるが、今回はスバルに焦点を当てる。
スバルは水平対向エンジン、シンメトリカルAWDなどアイデンティティとして頑なに守り続けているものがあるいっぽう、多くの技術、コンセプトなどを切り捨ててきた。


 スバルがこれまで切り捨ててきたものについて考察していく。



自社開発軽自動車からの撤退が最大の断捨離

2020年10月16日の発売開始に先駆けて先行予約を開始した新型レヴォーグ。エンジンは1.8Lターボのみで登場。これも選択と集中の一環

 2020年8月20日に先行予約を開始したレヴォーグを見ると、エンジンは水平対向4気筒1.8Lターボのみだ。従来型は1.6Lターボと2Lターボを用意したから、レヴォーグのエンジンも選択と集中の対象になっている。

 スバルの過去を振り返った時、最も大きな断捨離は、軽自動車の開発と製造から撤退したことだ。

 今でもスバルは軽自動車を用意するが、ダイハツ製のOEM車になる。2005年にスバルがトヨタと業務提携を結び、トヨタの子会社になるダイハツの軽自動車を扱うようになった。

スバルの軽自動車は地味ながらコスト度外視のクルマ作りとなっていため、乗り心地をはじめ走りの質感が高かった。独自のスーパーチャージャーも魅力的だった

 スバルが軽自動車の開発と製造から撤退することを発表したのは2008年4月だ。この時にはダイハツからスバルに向けた軽自動車のOEM供給、小型FRスポーツ車(BRZと86)の共同開発なども明らかにされた。

 そして2012年2月にサンバーの生産を停止したことにより、スバルの軽自動車生産は54年で幕を閉じた。その後はダイハツのOEM車を販売している。

サンバーだけでも作り続けてほしいという願いも空しく撤退

 当時スバルの開発者からは「軽自動車の終了により、水平対向エンジン搭載車の開発と生産に集中できるようになった。効率が向上して、優れた商品も生まれている」という声が聞かれた。

 販売店からは「軽自動車のお客様が離れている。ダイハツのOEM車なら、スバルで買う必要はない。特にサンバーのお客様は、撤退を惜しんでいる。せめてサンバーだけでも作り続けてほしい」という反応があった。

スバルの自社開発軽自動車で最後の生産となったのがサンバー。スバルは54年間で約796万8000台の軽自動車を生産してきた

 背景にはスバル独自の軽自動車開発がある。スバルの軽自動車は、乗用車と商用車のサンバーともに、長年にわたり4気筒エンジンと4輪独立サスペンションを採用してきた。これが上質な運転感覚と乗り心地をもたらしている。

 特にスバル製のサンバーは最後までリアエンジン/リアドライブ方式を貫き、4輪独立懸架との相乗効果で乗り心地は柔軟だ。

 荷台にデリケートな果物を積み、デコボコの激しい農道を優しく走った。4WDもほかの軽商用車に先駆けて1980年に採用され、ユーザーニーズに綿密に応える技術の適材適所に感心させられた。

スバルの軽自動車ではタントのOEM車のシフォンが最も売れている。しかし7月の販売台数を見ても541台と他メーカーに遠く及ばない

 ちなみに今は、新車として売られるクルマの40%近くを軽自動車が占める。軽乗用車に限ると、全体の約50%がスライドドアを備えた全高が1700mm以上のスーパーハイトワゴンだ。

 しかもすべての車種で、カスタムなどと呼ばれるエアロ仕様の人気が高い。今の軽自動車は、好調に売れるが画一的だ。スバルが今でも軽自動車の開発と製造を続けていたら、その世界はもっと多彩になっていただろう。

エクシーガはデビュー時はすでに時代遅れだった

 スバルの断捨離されたカテゴリーには、3列シートミニバンもある。

 最初の3列シート車は、1983年に発売されたドミンゴだ。軽ワンボックスバンのサンバートライに直列3気筒1Lエンジンを搭載して、乗車定員は7名だった。

 1列目を後ろ向きに回転させ、2列目の背面を倒してテーブルにすると、1列目と3列目が向き合って車内をリビングルームのようにアレンジできた。

スバルオリジナルの3列シートミニバン待望論に応えるべくスバルはエクシーガをデビューさせた。走りの評価は高かったが、ミニバンとしての魅力は薄かった

 次は本格的なミニバンのトラヴィックが登場した。タイから輸入するオペルザフィーラの姉妹車だ。スバルがGMと資本提携していた繋がりで、2001年に発売された。

 基本はオペルだから走行安定性が優れ、1.8Lエンジン搭載車の価格は189万5000円だ。買い得だったが、ミニバンはスバルのブランドイメージに合いにくく、当然ながら水平対向エンジンでもなかったから売れ行きは伸び悩んだ。

 2008年にはエクシーガを発売した。走りを重視するスバルの考え方に沿って、スライドドアを備えない全高が1700mm以下のミニバンだったが販売は低調だった。

 2000年代中盤以降には、ウィッシュ、ストリーム、3代目オデッセイなど、背の低いワゴン風のミニバンが全般的に売れ行きを下げたからだ。

 2008年の登場時点で、エクシーガは時代遅れと受け取られた。2015年には、外観をSUV風にアレンジしてエクシーガクロスオーバー7に改良したが、売れ行きは持ち直さなかった。

時代に合わせてSUV色を強めたクロスオーバー7を登場させたが、販売を盛り返すだけのパワーはなかった。もう少し早く登場させていればと悔やまれる

お得意の水平対向エンジンでも断捨離を敢行

 メカニズムの断捨離もあり、水平対向6気筒エンジンはその代表だ。

 スバルの水平対向エンジンは、1966年にスバル1000に初搭載されて以来、4気筒で進化してきたが、1987年には2ドアスペシャルティクーペのアルシオーネに水平対向6気筒2.7エンジンを追加した。

 このエンジンは最高出力が150馬力(5200回転)、最大トルクは21.5kgm(4000回転)。動力性能の数値は控え目だが、滑らかに回る上質なエンジンだった。この後、アルシオーネSVXが3.3Lを搭載したり、レガシィは3Lや3.6Lも用意した。

スバルの水平対向6気筒エンジンはアルシオーネに2.7Lが搭載されたのが最初。その後3.3L、新世代では3L、3.6Lが存在した

今でも人気の高いアルシオーネSVXには3.3L、水平対向6気筒が踏査されていた。240ps/35.5kgmのスペックでスムーズな回転フィールは極上

 しかし今は、メーカーを問わず多気筒の大排気量エンジンは少数派だ。選択と集中により開発を合理的に行うため、例えばボルボは2L以上のエンジンを用意しない。

 スバルも水平対向4気筒のみで、排気量の上限は2.5Lだ。水平対向6気筒は、実用回転域の駆動力が豊かで、回転感覚も静かで滑らかだったが今後の復活は考えにくい。

世界で唯一の水平対向ディーゼルのEE20は残念ながら日本で発売されなかった。スバルはe-BOXERに注力するためにディーゼルから撤退

 消滅した水平対向エンジンには、貴重な4気筒2Lディーゼルターボ(EE20)もあった。日本では売られなかったが、2008年に4代目レガシィの欧州仕様に搭載され、この後に車種を増やした。

 ディーゼルではノイズと振動の対策が重要だが、水平対向なら水平に動く左右のピストンが振動を互いに消し合う。軽量でコンパクトなディーゼルを開発できた。

 しかしこの後、厳しい排出ガス規制に対応する必要が生じた。スバルはハイブリッドのe-BOXERに力を入れ、ディーゼルは断捨離されている。上質な回転感覚を考えると、廃止するのは惜しいエンジンだった。

ATをやめてCVTに注力

 このほか有段式ATも廃止され、リニアトロニックと呼ばれるCVT(無段変速AT)になった。

 5代目レガシィは、水平対向2.5Lにリニアトロニック、2.5Lターボとアウトバックの水平対向6気筒3.6Lには5速ATを組み合わせて、その後はリニアトロニックに統一された。

 CVTはギヤ比を無段階に変えられるから、常に走行状態に合った比率を選べる。従って環境/燃費性能を向上させやすい。その代わり加速時にアクセルペダルを踏むと、エンジン回転が先に上昇して速度が追いかける違和感が生じやすい。そこを解消したのがリニアトロニックだ。

 リニアトロニックは有段ATに近い制御で、CVTなのにギヤ比をあまり変えない。そのために違和感は生じにくいが、巡航時の緩い加速では、実用回転域の十分な駆動力(トルク)が必要になる。

新型レヴォーグは先代同様にトランスミッションはCVTのみの設定。運転の楽しさを追求するスバルとしては多段ATの検討は必要だ

 ほかのCVTならギヤ比を少し変えてエンジン回転を高め、アクセル開度に応じて速度を上昇させる場面でも、リニアトロニックはそうならない。

 トルクの弱いエンジンでは、アクセルペダルを軽く踏み増した程度では加速せず、さらに踏み込むと積極的にギヤ比が変わって速度が高まりすぎる。

 今は運転感覚が向上したが、セッティングは難しい。こういった課題を踏まえると、運転の楽しさを追求するスバルの場合、多段ATの復活を検討してもいいだろう。

スバルのラリー復帰待望論は根強く存在する

 側方や斜め後方の視界も以前とは違う。以前のスバル車はサイドウィンドウの下端が低めで、ボディ側面の形状も水平基調だから、側方や後方の視界もよかった。

 それが最近はサイドウィンドウの下端を後ろに向けて持ち上げるから、以前に比べて斜め後方が見にくい。

新型レヴォーグのエクステリアデザインはフロントからリアにかけてウェストラインが競り上がっている。後方視界は昔のスバル車から比べると悪化している

 もともとスバルは0次安全(基本部分のデザインや設計を工夫して安全なクルマを開発する考え方)を提唱していたが、新型レヴォーグを見ると、後方視界に関する0次安全が薄れてきたように思える。

 このほか2008年12月に発表されたWRC(世界ラリー選手権)におけるワークス活動終了も、悲しい出来事だった。しかし最近になって復活する噂も聞こえてきた。是非復活させてほしい。

 モータースポーツは、ユーザー/販売会社/メーカーの喜怒哀楽に直結する企業活動だから、選択と集中では片付けられない。

 現在はニュルブルクリンク24時間レースをはじめ、サーキットレースに集中しているが、スバルのラリーへの復帰を願う声は大きい。

 自動車メーカーがクルマ好きの集まりなら、取り組んで当然だろう。

現在スバルはニュルブルクリンク24時間レースに積極的に参戦。ラリーフィールドで活躍するスバルの姿を見たいと考えている人は多い。ラリーへの復帰に期待

国内自動車8社 世界生産14%減 7月持ち直し

自動車の国内大手8社が発表した7月の世界生産は、前年同月比14・1%減の200万7328台だった。日本国内では新型コロナウイルス感染拡大によるマイナスの影響が残るが、米国と中国の2大市場の回復がけん引し、6月の25・5%減から改善した。


スバルの世界生産、5か月ぶりのプラス…アウトバック等が海外で増加 7月実績

SUBARU(スバル)は8月28日、2020年7月の生産・国内販売・輸出実績(速報)を発表。世界生産台数は前年同月比16台増の8万5603台となり、微増ながら5か月ぶりのプラスとなった。

国内生産は『レガシィ』等が減少し、同1.6%減の6万1439台で4か月連続のマイナスとなったが、海外生産は『アウトバック』等が増加し、同4.3%増の2万4164台で2か月連続のプラスとなった。

国内販売は同27.0%減の9441台で6か月連続のマイナスだった。登録車は『インプレッサ』や『XV』等が減少し、同28.8%減の7454台で6か月連続のマイナス。軽自動車も同19.1%減の1987台と10か月連続で前年実績を下回った。

輸出はレガシィ等が減少し、同4.0%減の9441台で4か月連続のマイナスとなった。


スバル レガシィ 11万6000台をリコール…HIDヘッドライト光度低下で保安基準不適合のおそれ

SUBARU(スバル)は8月27日、『レガシィ』のHIDヘッドライトに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは、2009年7月1日から2014年9月5日に製造された11万6540台。

HID仕様のヘッドランプ(ロービーム)にて、バルブと反射面の仕様の組み合わせによって、バルブからの紫外線により反射面の劣化が促進されるものがある。そのため、そのまま使用を続けると、反射面のアルミ蒸着が剥離し、光度が徐々に低下。最悪の場合、保安基準第32条(前照灯の基準)に適合しなくなるおそれがある。

改善措置として、全車両、バルブを対策品に交換する。その上でヘッドランプの光度を点検し、所定の光度を満たさないものはヘッドランプボディを対策品に交換する。

不具合は261件発生、事故は起きていない。市場からの情報によりリコールを届け出た。



スバル、群馬大学に「次世代自動車技術研究講座」設置 協働で技術創出を目指す

群馬大学とスバルは8月27日、群馬大学大学院理工学府内に共同研究講座「次世代自動車技術研究講座」を2020年4月1日付で設置し、8月7日に太田キャンパス(群馬県)にて発足式を行ない、8月27日に群馬県庁にて設置報告会を行なったと発表した。

 この取り組みは、スバルが長年にわたって「人を中心としたクルマづくりによって、お客様に安心と愉しさを提供し、この安心と愉しさを追求したクルマづくりをさらに確かなものとするために『2030年に死亡交通事故ゼロ』の実現」を目標に掲げて研究開発を推進しているものの一環。

 今回設置された「次世代自動車技術研究講座」は、2030年を通過点と捉えて、さらにその先の時代に求められる自動車技術創出のための“イノベーション拠点”にすることを、群馬大学とスバルが協働で目指す。

 同講座では、「もっと笑顔でもっと安心な、愉しい生活を人々にもたらすクルマ」を追求し、クルマの新たな価値を創出する研究開発を行なう。また、本講座を核として、スタートアップ企業や地域企業などの参画、他研究機関との連携も進め、学生・研究者・社会人の人材育成や社会貢献も含めた、群馬大学-スバル型の独自の産学連携プラットフォームの構築を目標としている。

 これまで個々に進めていた共同研究を統括し、群馬大学が持つ理工系、医学系、保健学系、情報系の知のリソーセスを結集し、スバルの研究課題を解決するための取り組みを、群馬大学-スバル間で戦略的、包括的、組織的に進めるフレームワークも本講座が担う。

 活動期間は、2020年~2023年の3年間を「第1期、活動基盤整備フェーズ」と位置付け、以下の①安全領域、②感性領域、③設計プロセス改革領域の取り組みからスタートするとしている。

①安全領域

 死亡交通事故ゼロから、さらには究極の交通事故ゼロを目指す。人とクルマのインタラクション、クルマと周辺交通環境のありたい姿を追求し、さまざまなセンシング機能と人工知能を搭載する次世代高度運転支援車両や自動走行機能搭載車両などへの適用研究と社会実装を通して、もっと「ぶつからない安全なクルマ」の実現を目指す。

②感性領域

 クルマに対して人が感じる「安心」と「愉しさ」を、医学・人体科学に係わるアプローチからひも解き、設計可能な工学に結びつけていく。乗員や交通参加者の脳が判断するメカニズムを、視覚、三半規管が持つ聴覚や平衡感覚、振動や圧力などを感じる人体感覚器に着目して解明し、これをクルマが持つ人間拡張感覚の増幅や最適化、車両制御技術への応用研究を進めて、次世代技術としての確立を目指す。

③設計プロセス改革領域

 開発初期段階から仮想空間でクルマのすべての機能・性能・品質について設計-評価と造りこみを効率的に行なうためのプロセスや手法を開発する中で、メカニズムの解明が必要な現象や、解析や評価、予測手法などの開発を要するテーマを選出し、研究を行なう。

概要

名称:次世代自動車技術研究講座
取組体制:群馬大学大学院理工学府、大学院医学系研究科、大学院保健学研究科、社会情報学部等、全学的な教育研究開発への関与を可
能とする体制を構築し、活動の拠点を太田キャンパスに設置
講座教員(特任教授):スバルから派遣
設置期間:2020年4月1日~2023年3月31日(予定)

代表者コメント

群馬大学長 平塚浩士氏

 この度の、スバル様との「次世代自動車技術研究」に関する共同研究講座の設置は、これまでに本学が進めてきた企業のニーズと大学の研究者の持つシーズのマッチングによる個別的な共同研究とは異なり、次世代自動車技術の課題解決にあたって、SUBARU様の技術者と本学の理工学、医学、保健学、情報学などの分野の研究者が包括的に連携して共同研究を進め、課題解決と関係人材の育成に取り組むことを目指します。

 大学では、研究に参画する教員や大学院生、学生は課題解決の研究の推進のみならず、企業の考え方や現場を知る実践的な機会が得られます。企業の皆様には学問的な知見に基づき新しい視点からの技術のとらえ直しの機会が得られ、両機関の全体の活性化に繋がることが期待されます。

 本共同研究講座が群馬県民はじめ多くの人達の豊かな生活を支える、安全安心で愉しいクルマ作りの研究に画期的成果を収め、同時に関連する人材が育つという、“新しい共同研究の群馬モデル”を構築すべく頑張って参ります

スバル 執行役員CTO(最高技術責任者)技術統括本部長 兼 技術研究所長 藤貫哲郎氏

 お客様に笑顔をもたらす次世代自動車技術の研究開発の一環として、これまで、国立大学法人群馬大学様と続けてきた共同研究の取り組みを新たなフェーズへと進めます。

 今回設置する共同研究講座が、ポストCASE時代を切り開く新たな技術や新しい価値を生み出し、人々の日々のくらしを豊かにする安心で愉しいクルマと社会づくりのための社外イノベーション拠点の1つとなるよう力を入れていきます。

 また、スバルの組織改革/人材開発改革の一環として、共同研究講座での研究・育成活動/人材交流を、社内組織や技術者/研究者の活性化につなげていくとともに、社内研究者としての地位を確保し、キャリアアップの道筋のひとつとして制度の中に組み入れていきます。

 さらに、地元企業や他大学との連携、学生・院生や研究者との研究活動や交流を通じ、群馬県を中心とした地域社会や大学での教育改革に貢献していきたいと考えています

もっと遠くへ行きたくなる! 次世代SUBARUの第一弾「レヴォーグ」がついに発進


レガシィの伝統を受け継ぐスバルのツーリングワゴン「レヴォーグ」がフルモデルチェンジを実施し、8月20日から先行予約を開始した。

新型レヴォーグでは、360度センシングを実現して危険予知性能を高めた「新世代アイサイト」を全グレードで標準装備するほか、GPSや3D高精度地図データを採用し、50km/h以下のハンズオフ機能を実現した「アイサイトX(エックス)」を初搭載している。「継承と超革新」を開発コンセプトとした新型レヴォーグは、脈々と受け継がれるグランドツーリングのDNAを継承しながら、次世代SUBARUの第一弾に相応しいテクノロジーが注入されている。

外観はキープコンセプトで新鮮味にはやや欠けるものの、次世代プラットフォーム「SGP」の採用によって、中身は大きく刷新。剛性や静粛性を高めたボディやしなやかな足回りによって、走る・曲がる・止まるという基本性能のクオリティが高められている。

ボディサイズは、全長4,755×全幅1,795×全高1,500mmとなり、先代比では65mm長く、15mmワイドで、全高は変わらず。日本の道路環境にマッチしたボディサイズをキープしている点は朗報と言えるだろう。

デジタル化を果たしたインテリアは、一気にモダンな印象になった。これまでは分散して表示されていた各種情報が、大型かつ高精細な11.6インチのセンターディスプレイに集約され、スッキリとした見た目と利便性を両立している。また、アイサイトX搭載グレードでは、フル液晶メーターも搭載される。

そのほか、ロングドライブでも疲れにくい新設計のフロントスポーツシートをはじめ、40:20:40分割可倒式リアシートの座り心地やラゲッジルームの使い勝手などにも情熱が注がれている。

搭載するパワートレーンは1機種で、新開発となる1.8Lの水平対向4気筒・直噴ターボエンジンに、8速マニュアルモード付のリニアトロニック(CVT)が組み合わされる。最高出力は177ps/5,200-5,600rpm、最大トルクは300Nm/1,600-3,600rpmを発揮し、WLTCモード燃費は13.7km/Lをマーク(GTならびにGT EX)。使用燃料はレギュラーガソリンとなる。駆動方式はもちろんAWDだ。

ラインナップは「GT」「GT-H」「STI Sport」の3グレードが基本となり、それぞれにアイサイトXを搭載した「EX」が設定される。価格帯は280万円台~370万円台。

(zlatan)


スバル、アメリカ市場のシェア拡大に残る課題


「アメリカで中長期的にシェア5%を目指している」――。世界的にコロナの収束が見えない中、SUBARU(スバル)の中村知美社長は8月4日の決算会見で“強気”の目標を口にした。

コロナでの生産停止や販売店の休止影響を受けて2020年4月~6月期の売上高は前年同期比45.2%減の4569億円、営業利益は156億の赤字となった。期初の段階で「未定」としていた2021年3月期の通期業績予想も公表し、売上高2.9兆円(前期比13.3%減)、営業利益800億円(同62%減)を見込む。

大幅減益で厳しいのは確かだが、他社と比べると見え方が違ってくる。販売台数が同等規模のマツダは2021年3月に400億円の営業赤字見通し。経営再建中の日産は4700億円の巨額赤字を見込む。黒字を確保するトヨタ自動車は前期比79.2%減の5000億円、ホンダは前期比68.4%減の2000億円を計画する。減益幅でみると日本の自動車メーカーの中でスバル(62%減)がいちばん小さい(スズキは業績見通しを未定としている)。

直近の市場シェアは過去最高を更新

カギを握るのがスバルの世界販売(2019年3月期は103万台)の7割を占めるアメリカ市場だ。今期のアメリカの新車市場は1400万~1450万台(前期比約15~18%減)を見込み、スバル自身の販売目標は59万~60万台(約15~16%減)を予想する。つまり、需要減にはあらがえないが、減少幅を最小限に食い止めて、アメリカでのシェア拡大を狙っているのだ。

目下、コロナの影響からアメリカの全体需要が落ち込む中、スバルはむしろシェアを上げており、5月は4.59%、6月は4.68%と過去最高を更新(2019年暦年ベースのシェアは4.11%)。この要因について、中村社長は「比較的世帯年収が高く、不況に強いお客様に支えられている」と分析する。

もう1つの要因が、フリートと呼ばれるレンタカーや法人向け販売の少なさだ。この分野は一括で大きな台数が販売できる反面、値引き競争に巻き込まれやすく、不況にも弱い。日産はカルロス・ゴーン元会長の下、アメリカ市場の販売拡大を図るため、フリートを積極的に展開した。その結果、コロナによる法人需要の急減を受け、販売減に苦しんでいる。

ただし、シェア拡大が順調に進むとも限らない。7月のアメリカでの販売でややブレーキがかかったからだ。3月、4月は前年同月比で40%以上の減少となったが、6月は12.4%減まで回復していた。だが、7月は19.7%減と再び減少幅が拡大している。

この要因が在庫の少なさだった。アメリカでは通常、ディーラーが車の在庫を抱えて販売する。一般的な自動車メーカーではおよそ60日分の在庫を持つ。スバルのディーラーはもともと、20日~30日分程度の在庫しかなかった。

これはコロナ前まで需要が旺盛で生産が十分に追いついていなかったからだ。このため、中村社長は2020年3月期の中間決算の会見時(2019年11月)に、「(アメリカの)在庫を最低1カ月から最大1.5カ月分程度確保したい」と説明していた。

操業停止で在庫がさらに減少

ところが、コロナが世界を襲い在庫積み増しの目論見が狂った。スバルは海外調達の部品不足などを理由に2020年3月23日から6月末にかけて大規模な生産調整を実施した。

群馬製作所は7月からフル操業状態。写真は2020年4月(記者撮影)

アメリカの現地生産工場であるSIAに加え、一部車種をアメリカにも輸出する群馬製作所も一時操業を停止したため、約17万台の減産となった。一方、同じ期間の販売台数は13万台程度の減少に収まり、もともと少なかった在庫がいっそう減少した。

8月4日のアナリスト向けの説明会で、スバルは7月のアメリカの落ち込みについて「売れ筋のフォレスターやクロストレックを中心に在庫水準が極端に落ち込んだ影響」と説明した。7月時点の在庫は15日分弱まで低下したもようだ。ただ、7月上旬から、群馬製作所とSIA、すべての自動車生産拠点で生産をおおむね平常化している。休日出勤も平年並みの水準で行っており、文字どおりのフル操業状態にある。部品在庫も可能な限り積み増すなどして、生産が滞らないように細心の注意を払っている。

しかし、アメリカの需要回復が続けば、過少在庫を早期に解消することは難しい。そうすると、在庫不足からディーラーによっては売り逃しが出てくる可能性もある。第2波の影響が懸念される中、順調に生産を続け、どこまで在庫を積み増せるか。シェア5%を目指すうえで、気が抜けない状況が続きそうだ。

スバル 新型レヴォーグに速攻試乗! SUBARUがこだわる“走る”“曲がる”はどこまで進化を遂げたのか

完全に生まれ変わったSUBARU 新型レヴォーグ。今回はプロトタイプのレヴォーグ STI SPORTへ実際に乗ってみた印象についてお届けしよう。

スバリストの皆さんが最も気になっているであろう、新開発エンジン&プラットフォームが生み出す次世代の走りはどうだったのか。モータージャーナリストの嶋田 智之氏が現場からアツくレポートする!

スバル 新型レヴォーグの詳細は関連記事リンクをご覧ください▼

「こんなによくなっちゃったの!?」新旧レヴォーグを乗り比べてわかった格段の進化

前回ご紹介した新型レヴォーグ解説で、「新型でチェックしておきたい3つのポイント」を挙げた。 1:新しい骨格、シャシーとステアリング、エンジンが生み出す走りの味の進化。 2:新世代アイサイトのアドバンテージ。 3:インフォテインメントシステムはじめ日常的な使い勝手の進化。 の3つだ。 今回はまず1番目の「新しい骨格、シャシーとステアリング、エンジンが生み出す走りの味の進化」についてご紹介していこう。

限られた条件下での試乗だが、その進化は確実に確認出来た

実際に走らせてみて、新しいスバル レヴォーグ(繰り返すけど生産型試作車というべきプロトタイプだ)は、どんな印象を与えてくれたか。 今回の試乗はテストコースで行われたためにシチュエーションが限定されていた。 最も元気よく加速できるところでも直線で90km/hまで、ダブルレーンチェンジは60km/h程度の一定速度、1/2定常円は50km/h程度まで、スラローム区間も60km/hまでの一定速度で、凸凹のハーシュネス区間は20km/h…と目安が定められていた。タイヤのブラックマークをつけたらダメというコースの規定に合わせるためのもので、実力の奥深さを試す機会はまた別に……ということだろう。

現行型レヴォーグ STI Sportとの比較テストを実施

なお当日、新型レヴォーグの最上級グレード「STI Sport EX」(1.8ターボ・プロトタイプ)と、現行型レヴォーグ STI Sport(1.6ターボ)の2台を試すことが出来た。 その試乗コースの範囲内で走らせた限り、新型レヴォーグの全体的な完成度はかなり高いように感じられた。比較のために用意されていた初代レヴォーグの1.6リッターターボも、そちらを走らせている限り、不満らしい不満は何も感じられないのだ。が、新型に乗り換えると「こんなによくなっちゃったの?」なのだから。

ステアリングを切ったとき意のままに操れる感覚が「超キモチいい!」

■先代1.6ターボと比べグンと洗練されたエンジンの回転フィール まずエンジン。全域で力強さが増して印象はあるし、速度の乗りもいい。回転のスムーズさも少し上手だ。あまり高回転域を使えないシチュエーションだったこともあって、際立ってパワフルになったとかものすごく速くなったという感覚はなかったけど、ゆっくり低速で走っている状態から加速していくとき、高速道路の本線への合流を想定した中間加速などでのチカラのツキのよさは記憶に残った。 個人的には初代レヴォーグ1.6リッターターボの──誤解を生じる言い方かも知れないが──心地のいい雑味のようなものを感じさせながら回転を伸ばしていくフィーリングもかなり好きだ。けれど好嫌じゃなくて優劣で語れと迫られたら、優れてるのは新型と答えざるを得ない出来映えである。 もっとも、ブンブン回して元気よく走ることができたわけじゃないから、あくまでもこの段階では、というお話にしておきたいところではあるけれど。

ステアリングの滑らかさと反応の良さに感心

次に感心したのは、ステアリングのフィールだった。ほんの2~3回操作したぐらいの段階で気に入った。 切り込んでいったときに伝わってくる滑らかな感触と適度な反力、そして操作したときに無意識に期待しているのとほとんど変わらないタイミングでのクルマの反応。シャープさも増している印象だ。“ステアリング・フィールがよくて反応遅れもない”という表現を目にすることがあるけれど、まさしくそれだ。

スバルらしい気持ちよさを感じさせてくれるスポーティなクルマ

■“曲がる”のレベルが格段にアップしていた 熱心なスバリスト達がおそらく最も気になっている“曲がる”ことに対するモロモロはどうだったか。ここでも従来の1.6リッターターボ・モデルで全く不満を感じなかったのに、レベルが上がってるな、と思わされる。 クルマがとにかく気持ちよく、そして狙ったとおりに動いてくれる。サスペンションが綺麗に伸びたり縮んだりしてる様子が伝わってくる。コーナリングを開始して車体が傾いていくときの動きも感覚とのズレは全くないし、戻っていくときも同じ。シャキッとスポーティで、とても自然。少なくとも日常的な速度域では、かなり好印象だ。 コーナーを曲がりながらステアリングをグッと切り込んでみたり、急にアクセルを放したりして不安定な姿勢を作り出すことも試してみたが、そういうときでもリアタイヤはグッと路面を掴んでいて、ちゃんと駆動が効いてる感覚があった。車体がガッチリしたことの効き目のひとつでもあるが、もしかしたらAWDの制御にも手が入ってるのかも知れない。 もうちょっと速度域を上げて元気よく走ってみたいという気持ちがますますクッキリと立ち上がってくるぐらい、スバルらしい気持ちよさを感じさせてくれるスポーティなクルマであることは間違いない。



東武の廃線「熊谷線」を巡る 目指したのは「スバルの街」 佇む夢の跡と「特急カメ」


群馬を目指した軍需路線「東武熊谷線」

 関東の私鉄で最大の路線網を持つ東武鉄道には、数多くの廃線が存在します。その路線網はいまよりはるかに広大で、廃線ののち、東武バスも撤退してしまったエリアも少なくありません。    そのひとつが埼玉県熊谷市です。今回、この地域に存在した東武熊谷線の廃線跡を、フォトライターの栗原 景(かげり)さんとともに巡りました。



スバル、新型「レヴォーグ」先行展示イベントを全国で開催


スバルは、10月15日発表予定の新型「レヴォーグ」を先行展示するイベントを開催。8月22日の北海道地区、東海地区、九州地区での展示を皮切りに順次全国で展開される。

 6年ぶりにフルモデルチェンジする新型「レヴォーグ」は、8月20日より先行予約を開始。スバル公式サイトでは、スペックやグレードなどが公表されており、モデルラインアップは基本グレードとなる「GT」「GT-H」「STI Sport」の3モデルに「アイサイトX」を標準搭載した「GT EX」「GT-H EX」「STI Sport EX」の計6モデル。熊谷線は、JR熊谷駅から北へ、利根川の南岸に位置する妻沼(めぬま)地域の妻沼(めぬま)駅まで、約10kmを結んでいました。戦時中の1943(昭和18)年に開通し、40年後の1983(昭和58)年に廃止されています。

 ただ、この路線が当初目指していた地域は妻沼ではありません。利根川を越えて群馬県の東武小泉線 西小泉駅(大泉町)までを結んだうえ、さらに北の太田市にある中島飛行機の工場、現在のSUBARU群馬製作所まで、物資と工員を運ぶべく計画されました。しかし群馬には至らぬまま終戦を迎え、妻沼止まりの路線になったわけです。  路線は熊谷から太田へ向かってまっすぐに伸びていたことからも、「軍需路線として最小の資源で国力を最大に発揮する」という目的がうかがえると、栗原さんは話します。

「カメ」から「特急カメ」に変わった路線?

 熊谷駅から上熊谷駅までは、現在のJR高崎線と秩父鉄道の線路のあいだにレールが敷かれていました。上熊谷駅は秩父鉄道と共用の駅で、付近には当時のレールも一部残っています。両路線から分かれた廃線跡は一部が公園になっていますが、そこには「かめのみち」と書かれたモニュメントが。 「SL時代の熊谷線はゆっくり走ることから『カメ』と呼ばれていて、ディーゼルカーに置き換わると『特急カメ』などと呼ばれ親しまれていました」(栗原さん)  周囲に何の説明もなく「かめのみち」と現れるので、「知っている人しか分からないから、難易度高めですね」と栗原さん。その後も、大幡駅付近などに線路敷のスペースが見られますが、終点の妻沼駅付近は現在、交差点になっていて、当時の面影はほとんど残っていないそうです。ただ、交差点の脇に残る自転車置き場は、妻沼駅の当時から位置が変わっていないのでは、ということでした。  なお、旧妻沼駅近くに立つ熊谷市立妻沼展示館には、かつての「特急カメ」ことキハ2000形ディーゼルカーが、外から見える形で展示されています。この車両は1954(昭和29)年に3両が導入されたうちの1両で、熊谷線は、その3両で廃止まで運行されたといいます。  当時の面影がほぼなくなっているという妻沼駅周辺ですが、実は、利根川を渡った群馬県側の河川敷にも、熊谷線の大きな遺構があります。戦時中に建設されたものの、使われることなく放置された橋脚の一部が残されているのです。つまりこれは、熊谷線の「未成線」の痕跡。栗原さんによると、昭和50年代まではもっと多くの橋脚があったものの撤去され、1本だけが、歴史を伝えるために残っているのだそう。 「これも知らなければ単なるコンクリートの塊ですが、熊谷線のことを少し調べれば、この塊が鉄道や戦争の歴史を伝えてくれるのです」。かつての姿を想像できることが、廃線や未成線巡りの醍醐味だと栗原さんは話します。

スバル フォレスター、最新アイサイトなど装備…2021年型を10月米国発売


SUBARU(スバル)の米国部門は8月19日、『フォレスター』(SUBARU Forester)の2021年モデルを発表した。10月、米国市場で発売される予定だ。
フォレスターは、『レガシィアウトバック』と並ぶ米国市場におけるスバルの主力車種だ。現行型は5世代目モデルで、2018年春、米国で開催されたニューヨークモーターショー2018でワールドプレミアされた。

安全面を中心に装備を充実

現行型のデビュー2年を経て、米国で発表された2021年モデルでは、ベースグレードと「プレミアム」グレードに、夜間走行時の視認性を向上させる「ハイビームアシスト」と、「ステアリングレスポンシブLEDヘッドライト」を標準装備した。これらの装備は、従来は「リミテッド」と「ツーリング」グレードのみが標準だった。
2021年モデルには、後席のシートベルトリマインダーを追加した。これにより、すべての乗員が、メーターパネルからの音声と視覚による警告で、シートベルトを着用するように促される。
また、2021年モデルのプレミアムには、プッシュボタン式のエンジンスタート、フォグランプ、キーレスアクセスが標準装備された。「スポーツ」グレードには、「レーンチェンジアシスト」、「リアクロストラフィックアラート」、「ブラインドスポットディテクション」が追加された。これらの安全システムは、従来はオプションだった。

最新アイサイト標準装備

2021年モデルには最新のアイサイトを、全グレードに標準装備した。レーンセンタリングとレーン逸脱防止機能が備わる。後退時自動ブレーキにより、車両後退時の衝突回避または衝突による被害軽減を図る。後側方警戒支援システムにより、自車の後側方から接近する車両を検知する。
「ドライバーモニタリングシステム」(米国仕様システム名称「DriverFocus」)を搭載する。これは、ドライバーの居眠りやわき見運転を検知する機能だけでなく、シートポジションやドアミラー角度、空調設定を登録したドライバーごとに自動調整する乗員認識技術となる。
2021年モデルには、リアシートリマインダーを標準装備した。子どもやペットの車内に置き忘れを防ぐように設計されたこのシステムは、車を降りる前にリアシートを確認するよう、ドライバーに警告する。

車内のWi-Fi ホットスポット化が可能

2021年モデルには、最新の車載コネクティビティを採用する。車内のWi-Fi ホットスポット化やリモートエンジンスタートなど、機能性の高いテレマティクスシステムを導入する。
また、最大で8インチの「STARLINK」マルチメディアシステムを設定し、最新のインフォテインメントシステムを導入する。アップルの「CarPlay」やグーグルの「Android Auto」に対応している。
さらに、前席に加え、後席用に最大2.1A出力の充電USBポートを装備する。きめ細やかな空調設定ができ、乗員数に応じた空調作動が可能な空調HMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)を採用している。

スポーツグレードを継続設定

2021年モデルには、スポーツグレードを継続設定する。スポーツはアウトドアを楽しみたい顧客に向けたスポーティグレードだ。フロントのスポーツグリルは、ブラックのグロス仕上げ。ルーフスポイラーや18インチアルミホイールも、ブラック仕上げとした。アンダーガードやルーフレールには、オレンジのアクセントが配される。
インテリアは、ダークグレーとブラックをベースに、センターコンソールやシートステッチにオレンジのアクセントカラーを配した。これにより、アクティブさを強調している。
スポーツグレードには、「SI-DRIVE」を搭載する。SI-DRIVEは3つの走行特性を使い分けることができるスバル独自のドライブアシストシステムだ。エンジン性能を最大限に引き出すレスポンス重視の「スポーツ・シャープモード(Sシャープ)」。どの車速域からでもリニアな加速が可能な「スポーツモード(S)」。さらに、エコドライブを追求する「インテリジェントモード(I)」から選択できる。
ドライバーは、センターコンソール上のSI-DRIVEセレクターを操作する。これにより、直噴2.5リットル水平対向4気筒ガソリンエンジン(米国仕様の場合、最大出力182hp、最大トルク24.3kgm)の出力特性が変化する、としている。


横浜ゴム、アメリカでSUBARUサプライヤーアワードを3年連続受賞


横浜ゴムの米国タイヤ販売会社、ヨコハマタイヤコーポレーションは、SUBARU の米国生産子会社であるSubaru of Indiana Automotive, Inc. (SIA)の「Superior Excellent Performance Award」を7月に受賞したと発表した。

「Superior Excellent Performance Award」はSIAが求める安全性、品質、コスト、納期における目標を達成したサプライヤーを表彰する「Excellent Performance Award」を3~4年連続で獲得した受賞者に贈られるもので、「インプレッサ」「レガシィ」「アウトバック」向けのタイヤ供給において高い評価を得たという。
納入タイヤは「レガシィ」「アウトバック」向けが「AVID GT(エイビッド・ジーティー)」、「インプレッサ」向けが「AVID S34P(エイビッド・エスサンヨンピー)」。

 2商品とも北米市場で販売している乗用車用タイヤ「AVID」に、横浜ゴムのグローバルタイヤブランド「BluEarth」の基盤設計や材料技術を採用して開発したオールシーズンタイヤだ。

 突然の降雪への対応も想定して開発、タイヤサイドには「M+S(マッド+スノー)」が打刻されている。

「AVID S34P」は低燃費性能を高めながら優れた走行性能と安全性能を実現。「AVID GT」は優れた低燃費性能やスノーおよびウェット性能に加え静粛性と乗り心地も高めたグランドツーリングタイヤだ。

 ヨコハマタイヤコーポレーションは横浜ゴム初の北米におけるタイヤ生産販売拠点として1969年に設立。現在は販売会社として乗用車用タイヤ、小型トラック用タイヤ、トラック・バス用タイヤ、建設車両・産業車両用タイヤなどを販売している。

【スバル レヴォーグ 次期型】まもなく予約受注開始…プロトタイプ

SUBARUは8月4日の決算説明会で、次期『レヴォーグ』の予約注文を8月20日から開始することを明らかにした。正式発表および販売開始は2020年後半を予定しているという。すでにプロトタイプが東京モーターショー2019で初公開されている。
東京モーターショー2019においてスバルは次期レヴォーグについて「自動運転化が進むモビリティ社会において、『誰もが自分の意志で、運転をどこまでも愉しめる未来』を実現したパフォーマンスワゴン」と表現した。
エンジンは、加速性能と環境性能の高い次元での両立をめざした、第4世代となる新開発1.8リットル水平対向直噴ターボエンジン。ボディには、SUBARU GLOBAL PLATFORM×フルインナーフレーム構造を採用した。
2020年1月には、センサーの進化や交差点での事故対応強化などを図った「新世代アイサイト」を次期レヴォーグから搭載を始めることも明らかにした。新世代アイサイトではステレオカメラの視野拡大やデータ処理能力の向上、他のレーダーセンサーとの協調による車両の全周囲センシングなどを実現するという。レーダーは前後計4個を搭載する。

SUBARU 新型「レヴォーグ」先行予約を開始


SUBARUは、8月20日より全国SUBARU販売店で新型「レヴォーグ」の先行予約を開始する。
新型「レヴォーグ」は、新開発1.8L水平対向直噴ターボやスバルグローバルプラットフォーム+フルインナーフレーム構造により、走りの質感を飛躍的に高めた。

SUPER GT、第2戦 富士のフルオンボード映像公開。ホンダ NSX-GTやロータス、スバル BRZ


SUPER GTの公式YouTubeチャンネル「SUPER GT Official Channel」は、8月9日に行なわれた「2020 AUTOBACS SUPER GT Round2 たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE」(以下、第2戦 富士)のダイジェスト映像のほか、GT500クラスを優勝した17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)、GT300クラスを優勝した2号車 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝)、そして2位に入った61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)のフルオンボード映像を公開した。

スバル「レガシィ/アウトバック」2021年モデルは機能が向上! 2020年秋発売


価格はほぼ据え置きで機能が向上したレガシィ 2021年モデル

 北米スバルは、「レガシィ/アウトバック」の2021年モデルを発表しました。
 レガシィ/アウトバックの2021年モデルは、ハンドルの操作と連動してヘッドライトを進行方向へ向ける「ステアリングレスポンシブLEDヘッドライト」が全車標準装備され、夜間の運転時の視認性が向上しました。


SUBARU「レガシィ アウトバック」を一部変更 - 実態に近い燃費確認が可能に


SUBARUは10月2日、「レガシィ アウトバック」の商品内容を一部変更し、発売する。
2014年10月に発表した第6世代「レガシィ アウトバック」は、同社の考える「機能的価値」「情緒的価値」をユーザーに提供し、生活を豊かにするかけがえのないパートナーとなれるよう、安全性能や走行性能はもちろん、内外装のデザインや質感を徹底的に磨き上げたモデル。
今回の変更では、WLTCモード(Worldwide harmonized Light vehicles Test Cycle=世界統一試験サイクル。「市街地」「郊外」「高速道路」の3種類の走行モードで構成)燃費表記に対応。ユーザーの走行環境にあわせて、実態に近い燃費を確認することが可能となった。
メーカー希望小売価格(税込)は、「B-SPORT」341万円。「Limited」363万円。「X-BREAK」346万5,000円。ボディカラー「クリスタルホワイト・パール」と「クリムゾンレッド・パール」は、それぞれ3万3,000円高(税込)となる。

SUBARUレガシィアウトバックが一部改良。WLTCモード燃費表記に対応


熟成が進むレガシィアウトバック

SUBARUの日本のラインナップでフラッグシップに位置するレガシィアウトバックが一部改良を受けました。2020年8月6日の発表、発売は10月2日です。
熟成が進む現行型を選ぶか、いっそ北米で発表済みの新型アウトバックへの日本導入を期待して待つか、迷っている方もいるのではないでしょうか。
2014年10月に発表された現行型の6代目レガシィアウトバックは、ゆったりとしたキャビンスペースと最上級モデルらしい落ち着きのある走りが魅力で、ロングドライブでも疲れを誘わないグランドツーリングとしての魅力にあふれています。
今回の一部改良では、WLTCモード燃費表記に対応することで実燃費に近い表示となっています。WLTCモード燃費は12.6km/L。市街地モード(WLTC-L)は8.6km/L、郊外モード(WLTC-M)は13.3km/L、高速道路モード(WLTC-H)は15.1km/Lです。
それ以外の変更点はアナウンスされていませんが、すでに熟成が進んでいるレガシィアウトバックを手に入れて、ロングドライブやアウトドア、レジャーなどに使い倒すというニーズに応えてくれるのは間違いないでしょう。
価格は「B-SPORT」が341万円、「Limited」が363万円、「X-BREAK」が346万5000円です。なお、搭載されるエンジンは2.5L水平対向エンジンで、トランスミッションはCVTの「リニアトロニック」。駆動方式はAWDのみ。
ボディサイズは、全長4820mm×全幅1840mm×全高1605mm(X-BREAKは全高1660mm)です。

スバル BRZ、現行型の受注終了を公式発表

SUBARU(スバル)は、現行『BRZ』の日本国内における受注生産のオーダー受付を終了した、と公式サイトを通じて発表した。今後は販売店での在庫対応になり、ボディカラーやオプションなどの希望に沿えない場合がある、としている。
スバルBRZは2011年秋、東京モーターショー2011で量産プロトタイプが初公開された。2012年2月には、市販モデルが発表され、同年3月に日本国内で発売された。スバルとトヨタが共同開発したFR駆動のスポーツカーで、トヨタ版は『86』を名乗る。スバルBRZ、トヨタ86ともに、生産はスバルの群馬製作所の本工場(群馬県太田市)で行われている。
スバルとトヨタは2005年10月、業務提携の基本合意を締結した。その後、2008年4月に発表した開発・生産における協力関係のさらなる発展拡大の中で、FRスポーツカーの共同開発をスタートさせた。スバルBRZとトヨタ86は、企画とデザインを主にトヨタが、開発と生産を主にスバルが担当した。
スバルBRZ、トヨタ86ともに、スバルならではの水平対向エンジンを搭載。水平対向エンジンを低く、より車両中心に近い後方に搭載することにより、世界トップクラスとなる低重心パッケージングを追求していた。
販売店でも現行BRZの生産終了を案内している。

前日決算発表のSUBARUが大幅下落! 日経平均株価は3日ぶり反落

株式市場の振り返り-模様眺めの中で日経平均株価は3日ぶり反落、TOPIXもわずかに下落

2020年8月5日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
  • 日経平均株価 22,514円(▲58円、▲0.3%) 3日ぶり反落
  • TOPIX 1,554.7(▲0.5、▲0.04%) わずかに3日ぶり反落
  • 東証マザーズ株価指数 1,030.2(+21.7、+2.2%) 大幅3日続伸
東証1部上場銘柄の概況
  • 値上がり銘柄数:981、値下がり銘柄数:1,090、変わらず:102
  • 値上がり業種数:15、値下がり業種数:18
  • 年初来高値更新銘柄数:37、年初来安値更新銘柄数:6
東証1部の出来高は12億480万株、売買代金は2兆1,780億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。米国株の続伸はあったものの、新型コロナへの懸念が残る中、積極的な売買は控えられたようです。
そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移し、3日ぶりの反落となりました。取引時間中の高値は22,554円(▲19円)、安値は22,356円(▲217円)となり、値幅(高値と安値の差)は約198円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで、わずかながら下落して3日ぶりの反落となりました。

東証マザーズ株価指数は3日続伸、売買代金は76日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は1億218万株、売買代金は1,682億円となり、いずれも前日より大幅減少となりました。売買代金は76日連続で1,000億円を超えましたが、出来高はかろうじて1億株を維持するまで商いが細り気味となりました。
ただ、主力銘柄に見直し買いが入ったことなどから、株価指数も大幅高で3日続伸となりました。これから1,000ポイントを固めるのか、今後の動向が注目されそうです。

エムスリーが連日の上場来高値更新、株価上昇が続いたソフトバンクGは大幅続落

日経平均株価の上昇に寄与した上位5銘柄
  • 信越化学工業(4063)
  • エムスリー(2413)
  • TDK(6762)
  • キッコーマン(2801)
  • リクルートホールディングス(6098)
大型株では、ハイテク株で日本電産(6594)が堅調に推移して年初来高値を更新し、前日に決算発表を行ったソニー(6758)も取引時間中に年初来高値更新となりました(注:終値は下落)。
また、エムスリーが連日で上場来高値を更新し、小売り株ではイオン(8267)が年初来高値を更新しています。
その他では、ゲーム関連銘柄にも買いが集まり、任天堂(7974)が終値で+3%超高の大幅上昇となり、スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)は上場来高値を付けたのが目を引きました。
日経平均株価の下落に寄与した下位5銘柄
  • ソフトバンクグループ(9984)
  • ヤマハ(7951)
  • ファーストリテイリング(9983)
  • KDDI(9433)
  • ソニー(6758)
ソフトバンクグループが大幅続落となり、ファーストリテイリング、KDDI、オリンパス(7733)などが値を下げています。
自動車株では前日の決算発表がやや失望の内容だったSUBARU(7270)が大幅下落となりました。同社の2021年3月期第1四半期の営業損失は157億円(前年同期は922億円の利益)、税引前損失は107億円(同893億円の利益)、最終損失は77億円(同665億円の利益)と発表されています。
また、マツダ(7261)や日産自動車(7201)も値を下げています。
その他では、資本財関連株で三菱重工業(7011)が大幅安で年初来安値を更新したのが注目されました。

スバル、販売台数半減で営業赤字157億円 2020年4-6月期決算

SUBARU(スバル)は8月4日、2020年4~6月期(第1四半期)の連結決算を発表。新型コロナウイルス感染拡大による販売減少により、157億円の営業赤字となった。
海外販売台数は前年同期比50.1%減の11万5000台、国内販売台数は同44.3%減の1万9000台、海外と国内を合わせた全世界販売台数は同49.3%減の13万3000台となった。売上高はこれら販売台数の大幅な減少などにより、同45.2%減4570億円となった。
なお、全世界生産台数は同64.8%減の9万2000台となった。新型コロナの影響を受けて、海外(米国SIA)および国内(群馬製作所)にて、操業の一時停止を含む生産調整を2020年3月から6月に行った結果、海外生産は同64.3%減の3万6000台、国内生産は同65.0%減の5万6000台となった。
営業損失は157億円(前年同期は922億円の利益)。税引前損失は107億円(同893億円の利益)、最終損失は77億円(同665億円の利益)となった。
未定としていた通期業績見通しについては、新型コロナの収束時期は見通せないものの、主力の米国市場を中心に自動車販売が下期にかけて一定水準まで回復するという前提で、全世界販売台数は90万台を計画。業績予想は売上高2兆9000億円(前期比15.7%減)、営業利益800億円(同62.0%減)、税引前利益870億円(同58.1%減)、純利益600億円(同60.7%減)とした。

SUBARUの今期、純利益61%減 コロナで販売大幅減


SUBARUは4日、未定としていた2021年3月期(今期)の連結純利益(国際会計基準)が、前期比61%減の600億円になりそうだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、自動車の販売が落ち込む。


売上高にあたる売上収益は13%減の2兆9000億円、営業利益は62%減の800億円を見込む。業績予想の前提となる想定為替レートは1ドル=105円と、前期実績(109円)と比べて4円円高に設定した。


今期の世界販売台数は前期実績比13%減の90万台を計画する。主力の米国市場を中心に下期にかけて販売が一定の水準まで回復すると想定した。年間配当予想は56円(前期は100円)とした。


同時に発表した20年4~6月期の連結決算は、売上収益が前年同期比45%減の4569億円、最終損益が77億円の赤字(前年同期は664億円の黒字)だった。新型コロナの感染拡大で、世界販売台数が前年同期比49%減の13万3100台と急減した。

スバル、愛知の航空部品工場を1日停止 従業員が新型コロナ感染

SUBARU(スバル)は3日、航空機部品を製造する半田工場(愛知県半田市)の同日の操業を停止したと発表した。従業員1人の新型コロナウイルス感染が判明したため。消毒などを実施して4日に再開する予定で、同社は「事業活動に大きな影響を及ぼす懸念はない」としている。

トヨタ自動車系がスバルと組む メーカー越えて共同配送



トヨタ自動車系で車用品卸売りを手掛けるトヨタモビリティパーツは、トヨタに加え、他の自動車メーカーの補修用部品も販売店などに配送する取り組みを始めた。配送の効率化やコスト削減が狙い。異なるメーカー同士が補修用部品の大規模な共同配送を手掛けるのは全国的にも珍しい。

 SUBARU(スバル)と組んで三重県と愛知県で6月から順次開始。ダイハツ工業とも広島県と岐阜県でスタートする。運用効果を検証しながら協力する自動車メーカーや地域を拡大させる。配送先の重複を避けられるほか、トラック台数削減や運転手など物流担当者の人手不足解消にもつながる。










 スバルSUV「フォレスター」なぜ堅調に人気続く? ターボ廃止後も走りで人気の理由とは

見てよし乗ってよし、e-BOXERも好評

 近年、SUV市場では各メーカーから新型車が続々と登場し、「SUV戦国時代」と呼ばれるほどその競争は激しくなっています。
 そんななか、これまで堅調な販売台数のSUVとしてスバル「フォレスター」があるというのですが、安定した売れ行きの理由は何でしょうか。














スバル「フォレスター」
スバル「フォレスター」

 日本自動車販売協会連合会によると、2019年のタイプ別販売台数において、SUVは51万3996台を記録しました。2018年が47万4731台だったので、対前年比で108%となっています。
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 そして、2020年に入ってからも各メーカーから新型SUVが続々と登場しています。2020年6月にはトヨタから「ハリアー」が、日産から「キックス」が発売され、多くの注目を集めています。
 そうした新型車が注目されるなかで、安定した販売を記録するクルマも存在します。スバルの「フォレスター」も、そのうちの1台です。
 2019年の新車販売台数では、全体で28位となる3万2384台を記録。直近の2020年上半期(1月から6月)の販売台数でも全体で31位となる1万1358台となっており、大ヒットとはいえずとも堅実な販売をキープしています。
 では、登場から2年以上が経ったフォレスターが、このSUV戦国時代で堅調な売れ行きを誇っているのでしょうか。
 フォレスターは、1997年に初代モデルが発売され、現行モデルは2018年発売の5代目となります。
 現行の「インプレッサ」から導入されたスバルの次世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を採用しているのが特徴で、ハンドリング性や操舵性が高められています。
 また、モデルチェンジでターボエンジンは廃止され、2.5リッター水平対向4気筒エンジンを搭載したガソリンモデルと、2リッター水平対向4気筒エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド「e-BOXER」モデルの2種がラインナップしています。
 フォレスターの人気について、スバルの販売店スタッフは以下のように話します。
「フォレスター全体でいえば、デザインが非常に好評です。
 先代モデルと比べ、中身は大きく変わりましたが、外見は『スバルらしさ』『フォレスターらしさ』をキープしており、初代から今までずっとフォレスターに乗っているというお客さまもいらっしゃいます。
 また、安全装備などの基本的な性能が充実している点も人気です。
 一方で、e-BOXERモデルに関しては、持ち味である低速域での加速が好評です。試乗される多くのお客さまから、ポジティブな意味で『想像していたハイブリッドと違う』という意見を多く頂いているため、現行フォレスターの大きな持ち味のひとつでしょう」
 フォレスターのエクステリアデザインは、スバルの次世代デザインコンセプトである「ダイナミック×ソリッド」に基づき、SUVらしい力強さや信頼感が演出されています。
 安全装備では、スバルの予防安全装備である「アイサイト」が全車標準装備され、「全車速追従機能付クルーズコントロール」や「車線逸脱抑制」といった先進機能が備わっています。
 加えて、個人認識機能を持った「ドライバーモニタリングシステム」を設定しているのも大きな特徴です。
 これは、わき見運転や居眠り運転といったドライバーの不注意による交通事故を防止するための機能で、ドライバーが一定時間以上目を閉じていたり、顔の向きを大きく外したりするなど、眠気や不注意があるとシステムが判断した場合、音や画面表示で注意喚起します。
 また、e-BOXERの持ち味である低速域での高い加速性能は、さまざまな場面で効果を発揮します。
 市街地では、信号待ちからのスムーズな発進といった場面のほか、低速域はモーター主導で走行するため、渋滞での燃費改善に貢献します。オフロードでは、モーター特有の瞬間的な加速能力によって、ぬかるんだ道や雪道での発進をサポートします。
 見てよし乗ってよし、ついつい新型車に注目が集まりがちななかでも、フォレスターはその持ち味を確実に活かして、安定したファンを獲得しているようです。

SUBARUの「ライフセーバーカー」がイケてる!

 SUBARUスバル)は、日本ライフセービング協会(東京都港区)に海の安全を守るサポート車両「ライフセーバーカー」を提供した。移動可能なライフセーバーの拠点として活用され、水辺の事故防止活動に役立てられる。
今回、スバルが提供したライフセーバーカーは、スポーツ多目的車(SUV)「フォレスター」など計12台。7―8月にかけて神奈川県、千葉県、静岡県の海水浴場が開設されない海岸で、レスキューボードや自動体外式除細動器(AED)、救急箱などの救助機材を積み込んだ移動可能なライフセーバーの拠点として活用される。救護用の水上バイクのけん引のほか、緊急時の救護所としても使われる。  今夏は新型コロナウイルス感染症の影響で、海水浴場の開設が見送りになる地域もある。そのため遊泳エリアの設定がなかったり、ライフセーバーがいない場所が発生したりする可能性がある。水辺の事故防止のため、移動可能なライフセーバーの拠点が必要となっている。

韓国航空機メーカー SUBARUと部品供給延長契約


【ソウル聯合ニュース】韓国の航空機メーカー、韓国航空宇宙産業(KAI)は21日、日本のSUBARU(スバル)との間で米ボーイングの中型旅客機B787の主翼構造物(センターウイングボックス)の主要部品を追加供給する契約を結んだと発表した。
















B787(韓国航空宇宙産業提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
B787(韓国航空宇宙産業提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
 KAIは、2005年の同事業開始から昨年末までに1000台以上を納品した。今回の契約で、22年から航空機の製造終了まで納品契約を延長することになった。
 現在の為替レートでは、38年までの売り上げ規模は約9000億ウォン(約800億円)と予想されるという。
 B787は250~350席クラスの中型機で、複合材を多く使用して燃料効率を大幅に改善させたベストセラー機種。
 KAIの関係者は「05年から積み重ねてきた顧客とのパートナーシップはもちろん、技術と品質競争力を認められた」とし、「今回の契約を通じてKAIの協力企業約20社も生産量を確保できることになった」と説明した。
ynhrm@yna.co.kr

AOSHIMA、赤帽コラボを含む1/64スケールの「働くスバル サンバー」


AOSHIMAは、1/64スケールのカプセルトイ「1/64 サンバーコレクション色替えver」を9月から発売すると発表した。
「アオシマガチャ乗り物シリーズ」より「働くサンバー」が登場。今回、赤帽の協力によるコラボモデルも展開するという。
ラインアップは、「赤帽サンバー(シート付)」「Aoshimaサンバー(ダンボール付)」「旧ロゴアオシマサンバー(ダンボール付)」「三色サンバー(シート付)」の全4種。全長は約55mm。
なお、同製品内のスバル車両本体は、SUBARUの承認を得て製造。赤帽仕様は、全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会の許諾を得て製品化しているとのことだ。
価格は1個300円。

米スバル、2年連続でベストブランドロイヤルティ賞…JDパワー


SUBARU(スバル)の米国部門は7月15日、J.Dパワーの「2020年米国自動車ブランドロイヤルティ調査」において、2年連続でベストブランドロイヤルティ賞を受賞した、と発表した。
この調査は、「Power Information Network」社のデータを使用して、新車に乗り換えた際、同じブランドを購入したかどうかを調べるものだ。調査は、2019年6月から2020年5月までのデータをベースにしている。
この賞では、顧客が同じブランドから新車を購入した場合、ブランドの忠誠心を自動車メーカーにとって不可欠なものとしてランク付けする。ブランドの忠誠心が確立されると、顧客は友人や家族にその自動車ブランドを勧める可能性があるという。
スバルは、この2020年米国自動車ブランドロイヤルティ調査において、2年連続で量販ブランドのベストブランドロイヤルティ賞を受賞した。スバルブランドに対する顧客の忠誠率は60.5%で、他のすべての量販自動車ブランドを上回った。
スバルオブアメリカのトーマス・J. ドール社長兼CEOは、「スバルの所有者は、車の信頼性と性能、ブランドの信頼性に惹かれている。JDパワーのこの賞は、顧客の忠誠心の証」と、は述べている。

SUBARU BRZ GT300 コーナリングマシンを磨く凄ワザでシリーズチャンピオンを狙う 見える化シリーズ第3弾

スーパーGTに参戦するSUBARU BRZ GT300の見える化シリーズ最終回は、チームの目標であるシリーズチャンピオンに向けて磨き上げたマシンの完成形についてお伝えしよう。

2020仕様のBRZ GT300。カラーリング以外変わったところがわかりにくいが、ニューマシンと言えるレベルの改良が行なわれた
これまでチームは2019年までの結果を踏まえ、GT3との性能比較をして差を詰めることに取り組んできている。それは加速性能や最高速度、給油時間などで、これらの課題に対して空力変更やタイヤ無交換作戦など、さまざまな改良と作戦で挑戦をしてきた。が、GT3を凌駕するまでには至らず、高いハードルで阻まれたわけだ。
また、その性能比較をするためには、具体的な違いを数値で見えたほうが理解しやすいし、ドライバーもエンジニアも誤解のない共通課題として捉えることができるため「見える化」が必要だった。

最強のBRZ GT300を造り出す

第1弾では、各サーキットのコーナーごとにタイヤの負荷、ダウンフォース、空気抵抗、といったデータを計測しBRZ自身を分析。敵を知り己をデータ分析することから、データ比較ができ「差分の見える化」をしたという話をお伝えしている。そして第2弾ではタイヤに求められる性能、耐摩耗性、グリップ力などタイヤ荷重を計測して二律背反と考えられていたことのブレークスルーを導き出したことをお伝えした。そして最終回の第3弾はシリーズチャンピオン獲得のためにすべきことは何か、GT3との性能比較を踏まえ、最強のBRZ GT300を造り上げることであり、その答えは得意とする性能をより伸ばすという方向の改良がベストだという結論に達した。つまり、最強BRZ GT300は全レースでポイントを稼ぐことを目標に、優勝も必ず勝ち取るということだ。

得意なコースが明確に

そこで見える化シリーズの頭脳STIの野村章氏は、過去6年間のレースでの平均予選順位と、各サーキットのストレートとコーナー比率の相関をとった。グラフにある「コーナリング」とは制動しながら旋回もする部分も入れ、直線と旋回の比率を見える化している。その結果、オートポリス、鈴鹿、菅生といった過去の戦績が良いコースはコーナリング比率が高く、これまでの経験値と合致していることが明確になる。またタイのブリラムサーキットやツインリンクもてぎでは直線加速が有利であることが明確になりBRZには不利であることも見えてきた。
そこでコーナリング比率の高いサーキットで確実にポイントを稼ぐ戦略が、シリーズ優勝への近道だと考えた。コーナリングが得意なBRZをさらにコーナリングが速くなるように改良していくことで、ポイント獲得の確率は上がってくるからだ。

2020仕様が完成

そのためには重心高を下げ旋回速度を上げていく、これがポイントだ。そのため2020仕様ではエンジン搭載位置を数ミリ下げている。限界ギリギリまでエンジンを下げ、ホイールセンターよりも重心高が低い位置まで下げることができている。もちろんエンジン搭載位置の変更に伴う補機類も同様に搭載位置を下げ、またオルタネータはリヤのトランスミッション近くへ配置し直すなど、前後の重量配分の見直しも行ない、約0.3%後ろよりの配分に変更している。ただ、こうした基本特性を変更すると、すべての部位にそのしわ寄せがでてくる。そのため車体剛性の見直しが必要になり、剛性解析のやり直しも行なっている。その結果各部の補剛は必要となり、さまざまな部位で補強がされることになった。とくにサスペンション取り付け部は掛かる荷重変化もあるため、補強が必要になっている。
この様な低重心化とラップタイムとの相関は深く、事前のラップタイムシミュレーションでもその効果が計測できていることから決断されている。だが、その効果とは0.1秒、0.2秒程度速くなるというもので渋谷総監督は、こうしたデータも重要だが、ドライバーはマシンが余計な動きをしなくなる、反応が速くなるといったことを感性からも感じとれることが大事で、乗りやすくなったという印象を持つことに意義があると話す。
こうした剛性の変更はJAFへの申請も必要になり、新たなレーシングカーを登録するほどの手間をかけて2020仕様のBRZは完成している。

目指せシリーズチャンピオン

一方、タイヤ関連では、前回お伝えしたように各サーキットでの荷重やスリップ角などの使われ方を解析し、コーナリングを重視した専用タイヤを開発することでダンロップと方向性の一致を見ている。スリップ角と接地荷重、そして小さい荷重、小さいスリップアングルという状況も使用頻度が高く、もちろん大入力でスリップアングルが5度といった舵角の頻度もある、といったコースでマッチするコーナリングマシン用タイヤの開発ということだ。さらに空力面では、フロントスプリッタを新規に設計し直している。これはコーナリング中にもダウンフォースが低下しない空力特性としており、このノウハウはSUBARUの源流、中島飛行機まで遡るのだ。
彩雲(航空機名)やT1ジェット練習機の主任設計者である内藤子生(ないとう やすお)氏の空力翼形理論に基づき、STIが新開発したフロントスプリッターというわけだ。こうした航空機技術が富士重工、SUBARU、そしてSTIのモータースポーツ空力技術へと受け継がれていたのだ。
こうした変更がどのようなリザルトになって現れてくるのか?今週(2020年8月17日、18日)ようやく開幕に漕ぎ着けた開幕戦は富士スピードウエイで行なわれる。ここでの予選成績は過去6年間で5位〜7位が平均値。その順位を上回ることを信じ、シリーズチャンピオンに向けてBRZ GT300は開幕戦を迎える。<レポート:高橋明/Akira Takahashi>

スバル「レヴォーグ」の変遷 シリーズ4 高度運転支援システム「ツーリングアシスト」を装備2017年型(Dタイプ)

レヴォーグは2014年4月にスバルのGTツーリング コンセプトを具現化した日本市場専用のスポーティなステーションワゴンとしてデビューした。デビューから3年が経過し、Dタイプが登場。

2017年モデルのレヴォーグ 2.0 STIスポーツ アイサイト

Dタイプ(2017年モデル)

2017年8月にレヴォーグは大幅改良が行なわれ、Dタイプとなった。このDタイプから標準装備されるアイサイトの機能に、新たに全車速域でアクセル、ブレーキ、ステアリングの操作をサポートする「アイサイト ツーリングアシスト」機能が追加搭載された。それに合わせ、呼称も従来のアイサイトver3から「アイサイト ツーリングアシスト」に変更されている。

2.0 STIスポーツ アイサイトのインテリア
この機能により、クルーズコントロールは渋滞時なども含めた全車速でのステアリング操舵アシスト付き前走車追従走行が可能になり、国産車では、運転支援システムの最先端に位置することになった。また同時に、後退時自動ブレーキシステム、フロントビューモニター、スマートリヤビューミラー、ステアリング連動ヘッドランプなどの先進安全機能を新たに追加しており、全方位の安全性を一段と高めている。

アイサイト ツーリングアシストの特長
この他に、サスペンションと電動パワーステアリングの改良(STIスポーツ除く)により、乗り心地や操縦安定性、操舵フィーリングを高めたほか、ボディの各所に振動騒音対策を追加し、走行時の静粛性をクラストップレベルに向上。また、1.6Lエンジンは制御を見直し、実用燃費を向上させている。
エクステリアは、フロントグリルやフロントバンパー、LEDヘッドランプのデザインを変更。フロントフォグランプにLEDを採用している。またGT-S、S-スタイルの各グレードには新しいデザインのアルミホイールを採用。ボディカラーには新色のストームグレー メタリックも新設定している。インテリアは、インスツルメントパネルやセンターコンソール、センターパネルをはじめとする各種パネルをこれまでより質感の高い材質に変更し質感を向上。またナビゲーションは8インチ・ディスプレイに対応し、ビルトインナビのデザインも新しくしている。

アイサイト ツーリングアシストの性能
また、これまでインパネ中央上部に搭載されていたマルチファンクションディスプレイを5.9インチの大型カラー液晶に変更し、より高精細で見やすい車両情報表示としている。

その他に利便性を高めるためにリヤシートの分割方式を40:20:40分割式に変更。これまで本革シート装着車にのみに設定されていたシートヒーターは、1.6GTアイサイトを除くグレードに標準装備化するなど、装備の充実も行なわれた。

1.6 GT-S アイサイト
これらの大幅な改良により、発売直後は1.6GT-S アイサイト、1.6 STIスポーツ アイサイト、2.0STIスポーツ アイサイトなどの上級グレードがベストセラーになっている。
オプションの「アイサイト セーフティプラス」は、後側方警戒支援システム、ハイビームアシスト(自動防眩ルームミラー付)、フロント&サイドビューモニター/スマートリヤビューミラーをセットにしたフルオプション装着率が全体の93.2%に達するなど、安全+運転支援システムがユーザーに高く評価されていることをわかる。

 

スバル クロストレック に2021年型、今夏米国発売…2万2245ドルから

SUBARU(スバル)の米国部門のスバルオブアメリカは7月9日、『クロストレック』(日本名:『XV』に相当)の2021年モデルを今夏、米国市場で発売すると発表した。米国ベース価格は、2万2245ドル(約238万円)だ。

フロントマスクをイメージチェンジ

2021年モデルでは、エクステリアのデザインを変更した。フロントグリルを、従来よりもメッキを太くした新しいデザインに改めた。フロントバンパーも、フォグライトカバーまたはフォグライトインサートカバーが新デザインとなり、イメージチェンジが図られている。
2021年モデルでも、大胆なSUVデザインは健在だ。ブラックの17インチアルミホイール、ルーフレール、ブラックサイドクラッディング、グロスブラックのルーフスポイラーを装備した。タフな外観は、最低地上高220mmを備えた高機能シャシーと組み合わせられ、都市走行でもオフロード走行でも優れた実用性を発揮するという。

6.5インチマルチメディアシステム

2021年モデルには、全車に「STARLINK」タッチスクリーン付き6.5インチマルチメディアシステム、グーグルの「Android Auto」とApple の「CarPlay」、60対40の分割式リアシート、燃費情報付きのマルチファンクションディスプレイ、キーレスエントリー、エンジンイモビライザー付きセキュリティシステムが装備される。キャビンは、センターダッシュパネルとフロントとリアのドアパネルにブラックのカーボンファイバー調仕上げが施された。
「プレミアム」グレードには、STARLINK の6.5インチマルチメディアプラスが追加される。デュアルUSBポートも装備している。オプションで、「レーンチェンジアシスト」と「リアクロストラフィックアラート」によるブラインドスポット検出が行える。

最大出力152hpの2.0リットルボクサー

2021 年モデルのクロストレックには、主要グレードに2.0リットル水平対向4気筒ガソリンエンジンを引き続き搭載する。最大出力は152hp、最大トルクは20kgmを引き出す。トランスミッションは6速MTが標準だ。オプションで、CVTの「リニアトロニック」が用意される。CVT搭載車の米国EPA(環境保護局)予想燃費は、高速道路でおよそ14km/リットルを実現している。
すべてのCVT搭載モデルは、ステアリングホイールにパドルシフトが付き、8速マニュアルモード機能を備えている。「X-MODE」と「ヒル・ディセント・コントロール」も標準だ。ベースモデルには、ローシフトモードを備えており、坂を下るときのコントロール性能を引き上げる。

「リミテッド」は182hpの2.5リットルボクサー搭載

最上位モデルの「リミテッド」グレードには、2.5リットル水平対向4気筒ガソリンエンジンを搭載する。最大出力は182hpを引き出す。
リミテッドは、ブラックの専用18インチアルミホイール、ウインカー付きのボディ同色ドアミラーを備えている。「ハイビームアシスト」も標準だ。レーンチェンジアシストと、リアクロストラフィックアラートによるブラインドスポット検出も標準装備されている。LEDステアリング連動ヘッドライト、LEDデイタイムランニングライト、 LEDフォグランプが標準装備される。STARLINK 8.0インチマルチメディアプラスシステムと、カラーLCD付きのマルチファンクションディスプレイも採用される。

最新アイサイト採用

2021年モデルには、先進運転支援システム(ADAS)として、最新の「アイサイト」がCVT車に標準装備される。このアイサイトは、2021年モデルでは、レーンセンタリング機能を備えた「アドバンスド・アダプティブクルーズコントロール」で強化された。衝突を回避する自動ブレーキも採用される。「プリコリジョン・スロットル・マネジメント」、「レーン・ディパチャー・プリベンション」、「先行車発進アラート」、オートスタート&ストップ、「SI-DRIVE」などが含まれる。
CVT車のSI-DRIVEは、ドライバーが「インテリジェント」モード、または「スポーツ」モードを選択して、車両のスロットル特性を調整できるパワートレインパフォーマンスマネジメントシステムだ。インテリジェントモードを選択すると、アクセル入力をスムーズにして燃料を節約し、スポーツモードではスロットルを調整して、パフォーマンスを強調する。
CVT車の「リアシートリマインダー」は、降車する前にリアシートを確認するようドライバーに警告することで、子どもやペットの車内置き去りを防止する。


走りの良いハイブリッド!? スバルのe-BOXERの評判がいい理由


スバルにはEE20というクリーンディーゼルエンジンが存在した。日本への導入も期待されたが、2020年になって消滅してしまった。
 そのクリーンディーゼルが消滅したのと密接に関係しているのが、スバルのオリジナルハイブリッドであるe-BOXERの存在だ。
 スバルは電動化という分野では後れを取っていたが、e-BOXERを機に電動に舵を切り、その代わりクリーンディーゼルの生産をやめたというわけだ。
 スバルオリジナルのハイブリッドであるe-BOXERはすこぶる評価が高い。どこがほかのメーカーのハイブリッドと違うのか? 魅力はどこにあるのかについて考察する。

軽トラの「青いサンバー」まで新車を上まわる中古価格!  コロナ禍でも下落しない恐るべきスバル限定車の人気っぷり

WRブルーのサンバーは今後も値上がりしていきそうだ

 コロナ禍は中古車相場にも大きな影響を及ぼしている。販売台数減少により中古車相場は全体的に下落傾向で、とくに高級車の値落ちが激しい。たとえばベントレーのベンテイガあたりの超高級車も大幅下落の気配が濃厚だというから、欲しい人には朗報だ。モデルチェンジも近いらしく、W12気筒搭載車の1万キロそこそこの物件でも1000万円台に値下がっている。底値になるのはまだ先と言われているので、今はまだ「待ち」の状態だが、高級外車好きは相場をマメにチェックすべきだ。
 コロナショックにより高級車の値落ちが続くなか、異様に堅調な相場を維持しているのがSUBARUの限定車だ。世界最強SUVのベンテイガが値下がっているというのに、STIの「Sシリーズ」はもちろん、軽トラのサンバーでさえ高騰している。2011年の最終型に1000台限定で設定された「WR BLUE LIMITED」は超入手困難となっており、中古車検索サイトでチェックしてもほぼヒットしない。運良くあっても新車価格よりも高値となるケースが多く、今後もさらに値上がることが予想される。
 1961年に発売された初代モデルから受け継がれたキャブオーバーのRRレイアウトや四輪独立懸架サスペンションなど、サンバーを名車たらしめた伝統的な美点は今でも評価が高くて大人気だ。サンバーは一部マニアの間で神格化されつつあるので、ノーマルでも軽トラにしては高値で推移。将来的にはノーマルのサンバーも高騰するだろう。ベンテイガとは逆で、欲しい人はなるべく早めに買っておくことを強くオススメしたい。

EJ20の生産終了で「WRX」の人気はさらに高まっている

 高嶺の花となってすでに久しいSTIの限定車も、コロナ禍で少しは安くなることを期待したが、今のところその気配はない。EJ20ファイナルエディションやS208あたりの新しめのモデルは依然としてプレミア価格となっており、ノーマルのWRX STIの高年式車や新古車も値上がり気味だ。EJ20の退役を機に、「WRX」というクルマそのものの人気が高まっている。
 EJ20を積まず、ミッションがCVTでモデル末期のWRX S4も最後に「STI Sport♯」という限定車を設定し、わずか2週間ほどで予定の500台を売り切った。
 比較的「庶民でもギリギリ手が届くSシリーズ」だったはずの「S202 STiバージョン」もいまだ250万円前後の高値をキープ中(新車価格は360万円)。18年落ちの国産車としては高騰中と言える。これも流通台数はわずかなので、「いつかはSシリーズ」を夢見る庶民派のスバルファンは、遅くとも「アメリカの25年制度」に該当する前に買っておかねば、トンでもない相場になるかも知れない。
 一部からは「STIは限定車を乱発しすぎ」との声も挙がるが、いずれもアッサリ売り切れることが多いので、それだけ需要があるということだろう。S208は「S207を買いそびれた人」が、RA-Rは「S208を買いそびれた人」が飛びついた例が多いことからも、STIの限定車はまだ供給不足と言えるのだ。
 SUBARUファンには「STI限定車の乗り味にハズレなし」とのイメージが浸透しているし、モータースポーツの現場でも強さを発揮し続けてきたことで、「EJ20」や「WRX」というブランドの人気や価値は確固たるものとなった。これが世界的な危機や不況下でも中古車相場がほとんど値下がらない理由となっている。

内燃機関超基礎講座 | スバル初のダウンサイジングターボ FB16DITの回転系部品を見る。レヴォーグ用1.6ℓ水平対向4気筒直噴ターボ

























スバル1.6ℓ水平対向4気筒DOHC直噴ターボ、FB16DIT

スバル初のダウンサイジング過給エンジンで、現行レヴォーグの主力エンジンである1.6ℓ水平対向4気筒DOHC直噴ターボ、FB16DITの回転系部品をじっくり眺めてみる。

















































FB系は自然吸気を前提としてピストンやコンロッドを軽量化した設計だが、2014年デビューのレヴォーグで初のターボ過給エンジンが登場。こちらはFB16型からクランク以外のほぼすべてのパーツが変更されている。

■FB16DIT
気筒配列:水平対向4気筒
給気方式:ターボチャージャー
排気量:1599cc
カム配置:DOHC
内径×行程:78.8mm×82.0mm
吸気弁/排気弁数:2/2
圧縮比:11.0
バルブ駆動方式:ロッカーアーム
最高出力:125kW/4800-5600rpm
燃料噴射方式:DI
最大トルク:250Nm/1800-4800rpm
VVT/VVL:In-Ex/×
(Levorg 1.6)

CRANKSHAFT


























SPECIFICATION
ストローク/ 82㎜ 全長 / 350㎜ ジャーナル径 / 68㎜ ジャーナル幅 / 18㎜
ピン径 / 42㎜ ピン幅 / 14㎜ ウェブ幅 / 8.5㎜ 重量 / 10890g

SUBARU FB16DIT CYLINDER BLOCK ボアピッチ / 112mm

水平対向エンジンのブロックはクランク中心線から左右に2分割となって、ボルトで両者が締結される。こういう形態ゆえにメインベアリングのキャップは不要でブロックそのものがベアリングを支える。このためにクランク保持剛性は高い。エンジン設計は、直列やV型が燃焼室設計から始まるのに対して、水平対向はクランクシャフトからスタートするという。クランクからボアピッチが決まり、ボア径が決まる。2014年デビューのスバル初のダウンサイジングターボであるFB16DITは、自然吸気のFB16型と共用するのはほぼクランクシャフトクランクのみで、ほとんどのパーツはFB16DIT用に再設計されている。

ブロック上面

























ブロック上面

ブロック下面

























ブロック下面

ヘッド燃焼室

























ヘッド燃焼室

ブロック前面

























ブロック前面

ブロック後面

























ブロック後面

ブロック側面

























ブロック側面

ヘッドインテーク

























ヘッドインテーク

ヘッドエキゾースト

























ヘッドエキゾースト

PISTON & CONNECTING ROD

























ピストン全体 ピストンピン

ピストン 冠面

























ピストン 冠面

ピストン ピン側側面

























ピストン ピン側側面

ピストン全体 ピストンピン

コンロッド 正面

























コンロッド 正面

SPECIFICATION
ボア / 78.8㎜
ストローク / 82㎜
ピストン重量 / 264g(リングなし)
ピストン全高 / 51.5㎜
ピストンピン側外径 / 78㎜
ピストンスカート側外径 / 78㎜
ピストンピン径 / 19㎜
ピストンピン重量 / 72g
コンプレッションハイト/ 31.5㎜
コンロッド全長 / 178㎜
コンロッド重量 / 529g(ボルト含む)
大小端中心間距離 / 124.5㎜
連棹比 / 3.037
小端部幅 / 19㎜
大端部幅 / 19㎜
コンロッドボルト長 / 40㎜
コンロッドボルト重量 / 20g

CAM SHAFT

INTAKE CAM SHAFT

























INTAKE CAM SHAFT

EXHAUST CAM SHAFT

























EXHAUST CAM SHAFT

FB16DITのカムシャフトは中空の鋼棒にカム部分を焼嵌めする製法で造られる。ローラーロッカーを介するのでカム山は途中が凹むコンケーブ形状だ。吸排気ともにデンソー製の連続可変タイミング機構が備わる。排気弁はで熱負荷に備えるためナトリウム封入タイプだ。

SPECIFICATION
全長/ 300㎜ ジャーナル径/ 26㎜ ■ジャーナル幅/ 21㎜ ロブ幅/ 13㎜ 最大リフト量/ 9㎜ 作用角/ NA 重量/ 990g

ウィズコロナでも海辺の事故ゼロへ…スバル、海岸パトロールに フォレスター など貸与

スバル(SUBARU)は8日、日本ライフセービング協会に12台の車両を貸し出すことを発表し、車両の贈呈式を行った。
提供される車両は『フォレスター』など計12台。内訳はフォレスター9台のほか、『XV』2台、『レヴォーグ』1台となっている。貸与される「ライフセーバーカー」の活動エリアは、神奈川県、千葉県、静岡県の3県。このうち神奈川県は自治体の要請を受け、閉鎖中の海水浴場などのパトロールを強化するために利用されるという(日本ライフセービング協会の入谷拓哉理事長)。


























今年の夏は新型コロナウイルスの影響で、ほとんどの海水浴場が閉鎖となる。海の家やライフセーバーの拠点なども設置されないが、それで海の事故がなくなるわけではない。むしろ、監視がなくなる分、海岸が無法地帯になる可能性もある。ライフセーバーカーは、レスキューボード・ファーストエイドキット・AEDその他を積載し、パトロールをしながら緊急時の救護拠点としても機能させる予定。他にも、水上バイクの牽引、救護者の移送、物資輸送にも使われる。移動基地兼第一介入車両(フィールド競技ではFIV:First Intervention Vehicle)としての機能も担う。
千葉や神奈川は、県境総延長のうち6割以上を海岸線が占める。海水浴場も多く、活動範囲は広い。たとえば神奈川県の場合、同協会メンバーが活動している海水浴場だけで20か所ある。東京湾側の三浦海岸から相模湾側は横須賀長浜、葉山町森戸海岸、鎌倉由比ヶ浜、片瀬・鵠沼、大磯、湯河原まで渡る。移動拠点としては機動力が問われるところだ。
日本ライフセービング協会 スーパーバイザー 飯沼誠司氏は「自分も普段はスバル車に乗っている。スバル車の走破性はもとより、居住性は救護者の搬送にも活用可能」という。
スバルは「ライフセーバー協会の海辺の事故ゼロという目標は、2030年死亡事故ゼロに取り組むスバルの理念にも共通する」(常務執行役員 国内営業本部長 佐藤洋一)とし、今回の車両提供に至った経緯を説明する。
海水浴場が閉鎖だからといって、ライフセーバーの活動が休止できるわけではない。今年の夏は、このカラーリングの車両を見たら陰ながら応援したい。

スバル WRX S4、最上級グレード「STIスポーツ EyeSight」に1本化


SUBARU(スバル)は、スポーツセダン『WRX S4』の商品内容を一部変更し、8月20日より販売を開始する。
今回の変更では、グレード構成を最上級グレード「STIスポーツ EyeSight」のみの設定とし、「GT」「GT-S」グレードを廃止。また、WLTCモード燃費表記(11.2km/リットル)に対応した。価格は416万9000円。



























また、スバルテクニカインターナショナルは7月6日、「WRX S4 STIスポーツ EyeSight」をベースとした特別仕様車「WRX S4 STIスポーツ#(シャープ)」を設定し、限定台数500台で発表した。
WRX S4 STI Sport#は、STI製パーツをはじめとする特別装備を採用し専用チューニングすることで、STIスポーツの「上質な走りと質感の高さ」を最大限に引き出したモデル。なお同モデルは、5月26日より先行予約を受け付けていたが、7月6日の発表前に限定台数500台に達したため、注文受付は終了している。

STI、米国向けチューンドモデル「S209」をSTIギャラリーに展示。STIのチャレンジとエラーの企画展


STI(スバルテクニカインターナショナル)のショールームとなる「STIギャラリー」(東京都三鷹市大沢)。ここ数か月展示公開を休止していたが、7月4日から一般公開を再開した。再開にあたって、新型コロナウイルス感染拡大防止のガイドラインに対応した運営を行なっており、当面は土曜日と日曜日の10時~17時のみの営業。入館時には手指消毒、入口と出口は専用のものとなるなど、新たな取り組みを実施していた。再開初日となる7月4日、「STIギャラリー」を訪ねてみた。
■米国向けチューンドモデル「S209」を展示する企画展示「TRY&ERROR 創造の軌跡」展  STIギャラリーの再開初日ということもあり、STI代表取締役社長 平岡泰雄氏に話を聞くことができた。  再開時の企画展として選ばれたのが「TRY&ERROR 創造の軌跡」。これは本来4月1日から行なう予定だったのもので、STIの挑戦と失敗の歴史、チャレンジとエラーを紹介していく。WRC(世界ラリー選手権)やニュルブルクリンク 24時間耐久レースでのチャンピオン獲得など過去の輝かしい展示を行なうとともに、現在を代表するSTI車である米国向けチューンドモデル「S209」を展示。S209は、米国仕様WRX STI専用の水平対向4気筒 DOHC 2.5リッターのEJ25エンジンをベースに歴代STIモデル最高となる341HP(PS換算で約345PS)の出力を発生。ニュルブルクリンク24時間レース参戦車で実証されたストラットタワーバーやドロースティフナーといった各種のSTI専用パーツで車体の反応を高めている。  スバルでEJ20エンジンなど各種エンジンを開発、スバルの技術畑を歩み、現在はSTI社長として新たなコンプリートカー開発に取り組む平岡氏に聞いたところ、このS209はSTIとして初めての北米専用車として開発され、性能を高めるとともに環境性能規制、安全規制などの各種規制をクリアしていくチャレンジを行なったとのこと。とくにお気に入りの部分が、リアに装着しているSTI製フレキシブルドロースティフナー(リヤシートバック)であるという。 「フレキシブルドロースティフナーなどはボディのガタ取りに使っていくのですが、リアのフレキシブルドロースティフナーはコーナリングがとてもよくなる。装着車と非装着車で乗り比べなどを行なったが、こんなに差が出るものとは思わなかった」とのこと。WRX STIのボディはボディ剛性がしっかりしていることで知られているが、フレキシブルドロースティフナーで入力に対する反応がさらによくなるという。また、フレキシブルドロースティフナーで左右の後輪への力の伝わり具合を接続することで、例えば左コーナリング時に外側後輪(リアライト)だけでなく、内側後輪(リアレフト)にも力を伝達。内側のタイヤのグリップもこれまでより活用できるとのことだ。  通常の展示会と異なるのは、S209の開発過程において発生したエラー部品が展示されていること。開発でどれだけの挑戦を行なったのか、「TRY&ERROR 創造の軌跡」というテーマのもとに展示されている。部品だけでなく開発過程のアイデアスケッチも展示されており、STIがどのような思いでクルマを開発しているのか感じられる展示になっていた。 ■未来のSTIは、SUBARU VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPTと新型レヴォーグ STI Sport  未来の展示に関しては、2018年の東京オートサロンで展示された「SUBARU VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPT」を用意。スバル共通のデザインフィロソフィー“DYNAMIC×SOLID”に基づいたスポーツセダンで、STIのパフォーマンスにかける意思が込められている。  こちらは未来のクルマだが、2020年の東京オートサロンでSTIは次期型「レヴォーグプロトタイプ」をベースにした「レヴォーグプロトタイプSTI Sport」を展示。このレヴォーグは年内の正式発表・発売が予想されており、STIの次期型「レヴォーグ STI Sport」の発売についても注目が集まっている。  平岡社長にこの点を聞いたところ、開発は進めているものの今回の感染症の影響などもあり、詳しい発売時期は言えないとのこと。ただ、現在スバルの開発部隊にSTIのスタッフも2人加わっており、開発時点からコンプリートカーに向いた開発を行なっているとのこと。コンプリートカー製作時に、一から作るより量産車の段階である程度用意しておけば、性能も上げやすくなり、価格も抑えやすくなり、いいクルマ作りにつながる。STIコンプリートカーの登場は市販車登場から時間がかかってしまうものだが、そうしたタイムギャップについても短縮が期待できるところだろう。  STIといえば、6月29日月曜日に「ニュル24時間耐久レース参戦見送り決定」は衝撃的なニュースだった。ほかの日本メーカーは、月曜日以前に参戦見送りを発表していたが、スバルの発表は遅くなっており、「なんとか参戦に向けてギリギリの調整を続けているのだろうな」と思っていた。その点を平岡社長に聞くと、「お客さまやスタッフの健康問題を考慮しました。主催者の方にも配慮していただき、我々もなんとかと粘ってみたのですが、クルマを送り出すタイミングであるとか、一緒にやっているタイヤメーカーさまであるとか、我々が参加することによって多くの人が移動します。そのため、そんなに(決断を)お待たせするわけにはいかない。残念ながら今回(参戦キャンセルの)決断し、発表しました」。  今回は残念ながらキャンセルとなったが、2021年のニュルブルクリンク24時間レースには「もちろん参戦します」(平岡社長)とのこと。2020年モデルについても、「2020年モデルは、多くの協力いただいた方にもお披露目できていない。できればどこかでお披露目したいし、このマシンが適合するレース(VLNとか)に参戦したい。具体的にどこと決まっているわけではありませんが」と語り、2020年車の実力を発揮できない現状に悔しさをにじませた。  モータースポーツに関しては、SUPER GTのGT300クラスに参戦する61号車 BRZもあり、こちらも順調という。先日行なわれたテストにおいてよいタイムを刻めたが、このタイムについては相手の状況が完全に分からないので、判断の難しいところだという。2020年型BRZの実力ついては、7月18日~19日に富士スピードウェイで開幕するSUPER GT第1戦富士で明らかになるだろう。  今回の企画展「TRY&ERROR 創造の軌跡」は、日本ではほとんど見ることのできない「S209」の展示や、SUBARU VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPTというコンセプトカーの展示があるほか、新型レヴォーグ STI Sportについてはパンフレットをもらうことができた。

トヨタ86・スバルBRZの次期モデル、来年1月発売へ


トヨタがデザイン、スバルが開発・生産

 トヨタ自動車とSUBARU(スバル)が共同開発するスポーツカー「トヨタ86」と「スバルBRZ」の2代目となる新型モデルの発売が2021年初頭となる見通しになった。  当初は2021年後半以降とみられていたが、自動車雑誌「ベストカー」が6月26日号で「スーパー・スパイ・スクープ」と銘打って「来年3月モデルチェンジ」と特報した。  新型コロナウイルスの影響で、自動車メーカーは減産を強いられているが、次期86・BRZの発売情報は、スポーツカーファンにとって久しぶりに明るい話題に違いない。  ベストカーがスクープしたのには理由がある。東京スバルが現行のBRZについて「7月20日で注文の受付を終了する」と発表したのだ。つまり現行のBRZの生産は、遅くとも年内、早ければ今夏にも終了するということだ。同社は「想定を上回る注文をいただいた場合、7月20日以前に注文受付を終了する可能性がある」とも告知している。  トヨタも現行86の最後の特別仕様車と思われる「ブラックエディション」を限定発売した。こちらも現行車がモデル末期であることを匂わせている。  次期86とBRZをめぐっては、トヨタの地元の中日新聞と東京新聞が2018年4月3日付朝刊で「トヨタ、次期86開発着手」と報じるなど、マスコミの関心が高かった。この時点で同紙は「2021年をめどに発売する予定」と報じていた。結果的に同紙は、確度の高い情報を入手していたことになる。  筆者は2017年秋の時点で、スバルの技術担当の最高幹部に「トヨタとスバルが次期86とBRZを共同開発中」で、「搭載するエンジンは引き続き、スバルの水平対向エンジン」であることを確認していた。  さらに別のスバルの開発エンジニアから「エンジンの排気量は現行の2リッターから変更となる」「6速マニュアルミッションは今後も存続する」などの核心情報を入手し、2018年4月のSOCRAでレポートした。しかし、正確な発売時期までは残念ながら詰め切れなかった。  初代86とBRZは兄弟車として2012年にデビューした。スバルの水平対向エンジンをエンジンルーム後方に低く搭載し、後輪を駆動するフロントミッドシップレイアウトのFR(フロントエンジン・リヤドライブ=後輪駆動車)として、日本国内だけでなく、北米や欧州市場などで成功を収めた。  その結果、2代目も企画とデザインはトヨタ、開発と生産はスバルが行う共同開発車として存続が決まった。その具体的な発売時期を有力な自動車メディアがスクープした。  近年のトヨタはハイブリッドなどのエコカーだけでなく、「走り」を求めるクルマ好きの心に刺さるスポーツカーの開発にも積極的だ。2019年5月には、独BMWと初めて共同開発した新型「スープラ」を17年ぶりに復活させ、話題を呼んだ。  トヨタが他メーカーとスポーツカーを共同開発するのは86・BRZに次ぎ、スープラが2車種目だ。しかも、86がスバルの水平対向4気筒エンジンを採用したのに続き、スープラはBMWの直列6気筒エンジンを採用した。  自身も「走り屋」の豊田章男社長率いる近年のトヨタは、スポーツカーに関しては、他社とのコラボレーションで「いいとこ取り」をする戦略を積極的に進めている。  トヨタは直列6気筒エンジンの開発・生産をやめて久しい。トヨタが2013年にBMWと包括提携を結んだ理由の一つは、BMWが得意とする直列6気筒をトヨタの高級スポーツカーに搭載することだった。  トヨタと資本提携するスバルにとっては、2代目86・BRZにスバルの水平対向エンジンが継続採用されるのは名誉なことだ。低重心で回転バランスに優れる水平対向エンジンの優秀性をトヨタに評価されたことになるからだ。トヨタにとっては、世界の自動車メーカーでスバルと独ポルシェしかない希少な水平対向エンジンを手に入れることになる。  86・BRZのステアリングを握ると、水平対向エンジンのメリットを体感できる。FRレイアウトのため、AWD(4輪駆動)のスバルWRXより水平対向エンジンをさらに低く、後方にマウントする86・BRZの運動性能は高い。コーナリングではフロント・ミッドシップのFRらしい軽快さとシャープさを発揮する。  高速道路の直進安定性も水平対向エンジンの重心の低さゆえか、AWDのWRXと比べても全く遜色ない。まるで4輪が路面に吸盤で吸いついているかのような安定感を感じる。  本来、FRの方がAWDに比べ横風などに弱く、路面のアンジュレーション(細かな起伏や凹凸)に進路を乱されやすいが、そこはAWDの経験豊富なスバルが開発したFRらしく、どっしりと安定した直進性を示す。  残念ながら現行の日本車でも直進安定性が低いクルマは少なからず存在する。高速で直進安定性が低いクルマは運転して疲れるばかりか、コーナリングも不安定で楽しくない。  その点、「走り」に期待できる次期86とBRZが持ち遠しいが、気になる情報もある。BRZは海外専用となり、日本国内では販売しないという一部自動車雑誌の報道だ。  東京スバルが現行BRZの受注終了を告知する文面には「新次元のハンドリングを手にする最後のチャンスを東京スバルで」とある。「最後のチャンス」とは、次期BRZを日本では発売しないという意味なのか。筆者の深読みが誤解であることを祈るばかりだ。

スバル米国販売21%減、11年ぶりのマイナス 2020年上半期

SUBARU(スバル)の米国部門のスバルオブアメリカは7月1日、2020年上半期(1~6月)の新車販売の結果を発表した。総販売台数は26万7110台。前年同期比は21.3%減と、2009年以来、11年ぶりに前年実績を下回った。
最量販車はSUVの『フォレスター』で、8万5860台を販売。前年同期比は0.4%減と、2年ぶりに前年実績を下回った。『クロストレック』(日本名:『XV』に相当)は、4万5732台を販売。前年同期比は21.8%減と、2年連続のマイナス。3列シートSUVの『アセント』は、21.7%減の3万1397台にとどまった。
『アウトバック』(日本名:『レガシィ アウトバック』に相当)は上半期、6万2305台にとどまり、前年同期比は33.5%減と後退した。セダン版の『レガシィ』(日本名:『レガシィB4』に相当)は1万1901台。前年同期比は31.7%減と、引き続き落ち込む。
また、『WRX』シリーズは上半期、『WRX STI』を含めて、1万0333台を販売。前年同期比は16.5%減と3年連続のマイナスだ。『インプレッサ』(「WRX」を除く)は、1万8620台を販売。前年同期比は37.3%減と減少傾向にある。
スバルの2019年米国新車販売台数は、過去最高で初の70万台超えとなる70万0117台。前年比は3%増と、11年連続で前年実績を上回っている。

スバル クロストレック(XV)新型2021年型、マイナーチェンジで顔付き変わる

フロントマスクにデザイン変更































2021年型 クロストレック
フロントとボディサイド
2021年型 クロストレック

2021年モデルは、フロントグリル、バンバー、フォグランプまわりのデザインが変更されました。下の画像は2021年モデル。比較してご覧ください。






























スバル クロストレック 2020年モデル
スバル クロストレック 2020年モデル
2021年モデルは、フロントグリルのメッキの部分が少し太くなった。

下の画像は日本国内で販売されている「XV」現行モデル。クロストレックと比較すると若干マイルドな印象です。






























スバル XV 現行モデル

パワートレイン

北米仕様のメインモデルでは、最高出力152馬力、最大トルク20kgmを発生する水平対向4気筒エンジンを搭載、6速MTが標準、オプションでリニアトロニック(CVT)が選べるようになっています。
ちなみに国内モデル「XV」の2.0Lエンジンの最高出力は145ps、最大トルク19.2kgf·mと北米仕様の方が若干ハイパワー、トランスミッションはリニアトロニック(CVT)のみの設定という違いがあります。また、XVには、1.6Lエンジンがラインナップされています。
クロストレックの上級グレードには、国内モデルではアウトバックに搭載されている水平対向2.5Lボクサーエンジンが搭載されています。このエンジンの最高出力は182馬力となっており、XVにはないラインナップとなります。

最新版アイサイト、「STARLINK」インフォテインメントシステムを装備

2021年モデルのクロストレックには、バージョンアップされた予防安全技術「アイサイト」に、「STARLINK 8.0インチマルチメディアシステム」を採用、Apple CarplayAndroid AUTOが使用可能なインフォテインメントシステムを装備されるようになりました。

「SUBARU XV」のマイナーチェンジはいつ?

今のところ、XVのマイナーチェンジについての情報は入ってきていません。新型クロストレックは、北米市場向けのみのマイナーチェンジで日本仕様のマイナーチェンジとは直接的な関係性がなさそうですが、時期的に2021年中に何らかのマイナーチェンジが実施されても不思議ではないでしょう。
※スバルの新型車デビュー予想、スクープ情報をこちらの記事からまとめてご覧ください。

好きなクルマのCMランキング、3位SUBARU「フォレスター」、2位ダイハツ「ロッキー」、1位は?

好きなクルマのCM メーカーランキング

いつも流し見しているCMも、好きな自動車が出ていると思わず見入ってしまう…そんな人は多いだろう。今回、パーク24はタイムズクラブ会員9230人に「クルマのCM」に関するアンケート調査を実施した結果、最近放送されている好きなクルマのCMが「ある」人は27%だった。
年代別にみると、20代以下が36%で最も多く、唯一3割を超えた。次いで、50代29%、60代以上26%となっている。

好きなクルマのCMが「ある」と回答した人を対象に好きなクルマのCMのメーカーを聞くと、「トヨタ」が31%で最多となった。以降、「スバル」23%、「ホンダ」20%、「マツダ」16%、「日産」15%となっている。

また、好きなクルマのCMの車種を回答してもらったところ、最も人気が高かったのはホンダの「ヴェゼル」。次いで、ダイハツ「ロッキー」、スバル「フォレスター」となっている。

1位の「ヴェゼル」と回答した人はCMの好きな理由に「使われている曲がいいから」を挙げる人が多くいた。

上位5メーカー別でみると、各メーカーの1位は、トヨタ「カローラ」、スバル「フォレスター」、ホンダ「ヴェゼル」、マツダ「CX-30」、日産「ノート」という結果だった。

車のCMが好きな理由には「そのクルマが好き」以外にも「CMがかっこいい」「CMのイメージが良い」といった理由が多く挙げられており、その他にも、「ストーリー性があるから」、「CMに感動したから」という声もあった。各社で力を入れているクルマのCMに、改めて注目してみてはいかがだろう。

スバルの世界生産、2か月連続の8割減…コロナ禍による稼働調整で 5月実績

SUBARU(スバル)は6月29日、2020年5月の生産・国内販売・輸出実績(速報)を発表。世界生産台数は前年同月比82.2%減の1万6062台で、2か月連続の8割減となった。
国内生産は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受けて、5月1日は生産を停止し11日から生産調整(2~10日は長期連休)。同77.8%減の1万1115台で2か月連続のマイナスとなった。海外生産も1日から8日の操業停止および11日からの生産調整により、同87.7%減の4947台で3か月連続の前年割れとなった。
国内販売は同69.8%減の2713台で4か月連続のマイナスとなった。登録車は同76.1%減の1704台で4か月連続のマイナス。軽自動車も同46.0%減の1009台と8か月連続で前年実績を下回った。
輸出は同90.0%減の3614台で2か月連続のマイナスとなった。

第3章スバル 進化の系譜 名機 スバル「EJ20」型エンジンヒストリー


第1章ではレガシィと新開発の水平対向4気筒エンジン、EJ20型エンジンの始まりについて。第2章ではEJ20型の初期仕様の詳細とWRXへの搭載について語ってきた。今回は、高出力型エンジンであるEJ20型がどのように改良され進化していったかについて紹介しよう。

出力の改善

初代WRXに搭載されたEJ20型ターボエンジンは、最初期のレガシィ用EJ20型を大幅改良し、シリンダーヘッドを新設計してより高出力型に生まれ変わっている。

チーフデザイナーとなったオリビエ・ブルーレイの手でデザインされた2代目レガシィ
しかし、1993年に登場する2代目レガシィ(BD/BG型)にこのEJ20型が搭載されるにあたり、さらなる改良が加えられた。2代目レガシィは、5ナンバー枠を守る2.0Lの小型車ボディながら、より本格的なグランドツーリングカーとして熟成することが開発目標とされ、グランドツーリングカーにふさわしい高出力エンジンが求められたのだ。
EJ20型エンジンのベースは、このときからより効率を高め、高出力にしながら実用燃費、パワートレーンの静粛性なども追求。特に実用燃費は初代レガシィと比べ10~20%向上させ、満タンで500kmの航続距離を達成することを目指していた。
そのため自然吸気のEJ20型エンジンはバルブ挟み角41度のダイレクト式バルブ駆動に加え、低中速域でのトルクの改良、より排気効率が高い等長ダブルY字形のエキゾースト マニホールドを新採用している。
この新採用の等長ダブルY字形のエキゾースト マニホールドにより、排気抵抗の低減、排気干渉を抑制し、出力、トルクを改善しているのだ。

2ステージ ツインターボの採用

そしてレガシィを代表するGT、RSグレードには、新開発の2ステージ ツインターボが新たに採用された。その目的は高出力と走りのリニアリティの両立で、日常での走行でも低速から力強いトルクを確保することだった。

2ステージ ツインターボを採用したEJ20型ターボ
具体的には、全域でのリニアなレスポンスと3.0L自然吸気エンジンに匹敵する大トルクを引き出し、その結果として5速MT、4速AT用も同じエンジンスペックとなっている。
2ステージ ツインターボのメカニズムは、シーケンシャル ターボとも呼ばれるシステムで、低速時にはシングル(プライマリー)ターボにより過給圧を発生させ、負荷が増大するにつれてよりセカンダリー ターボも過給圧を発生。ツインターボ状態となる仕組みだ。

高出力、高効率ツインターボ

ターボチャージャーの容量を表すA/R比は、初代レガシィのGTが15、RSモデルは20という高速型タービンを装備していたが、この2ステージ ツインターボのEJ20型はA/R比が12のタービンを2個装備している。そのため、低速域ではA/R比12の低速型タービンが作動するため、ターボラグが少なくリニアなアクセル レスポンスを実現している。
高負荷、高速域ではA/R比は12×2のツインターボ状態となり、高出力・高トルクが生み出される。なお不等間隔の排気マニホールドを備えているため、爆発間隔の変動による排ガス圧の変動を抑えるため、左右の排気マニホールドはバランスチューブで結合されている。
低速時のシングルターボ時には、プライマリーターボの排気バイパスバルブは全閉状態で、余剰排気ガスはセカンダリー ターボ側に流され、セカンダリー ターボを予回転させる働きをする。一方、エンジン負荷が大きくなると排気切り替えバルブが開きセカンダリー ターボ側にも十分な排気ガスが流れる仕組みだ。
この2ステージ ツインターボは、ボールベアリング式軸受を採用するなど、異例なほど高コストなエンジン システムとなっていた。
なおこの2ステージ ツインターボの過給圧制御は電子制御式で、インテーク マニホールドの吸気圧、吸入空気量、エンジン回転数、水温、スロットル開度、ノックセンサーなどのパラメーターにより、排気切り替えバルブとウエストゲート バルブを制御するシステムになっていた。
またインタークーラーはWRXと同様に、空冷式となりエンジン上部にレイアウトされた。ボンネット上のエアスクープから流入する空気によって冷却され、エンジン後方のトランスミッション側に熱気が抜けていくようになっていた。
このように2.0L 4気筒のエンジンにツインターボ、しかも2ステージ制御という可変システムを採用した例は、当時は海外を含めても例がなく、特筆すべき高コストで複雑なシステムであったといえる。しかし、市街地や郊外の道路で、アクセルの軽い踏み込みから急加速するような状況でターボの切り替えタイミングが一致してしまうと、一瞬加速が途切れるようなシーンもあった。

WRX STI

WRXシリーズの中で最も高出力仕様を搭載したモデルがWRX STIで、1996年に「WRX TypeRA STi バージョンⅡ」が555台限定で発売された。このSTIチューンのEJ20型ターボエンジンは275ps/6500rpmを発生した。
しかし1996年には、インプレッサ シリーズがマイナーチェンジされ、WRXのエンジンはさらに高回転・高出力化され、当時の国内自主規制値の280psに到達している。

マスター4 シリーズの名称がつけられたEJ20型ターボ
このエンジンは、マスター4シリーズと名付けられている。シリンダーブロックはオープンデッキに変更。点火方式がダイレクトイグニッションから2コイル同時点火に変更されている。シリンダーヘッド部の冷却性の向上、メタル製シンダーヘッドガスケット、低フリクション ピストンの採用、インタークーラーのサイズアップなどが行なわれている。

WRX STI verⅢ用の鍛造ピストン
またこの段階からEJ20型ターボは、WRXの240ps仕様、280ps仕様と、WRX STI verⅢ用の280ps仕様に分かれている。STI仕様では過給圧アップの他に、鍛造ピストン、インナーシム式バルブリフター、吸気ダクトの補強、ラジエターの冷却性能向上、オートモード式インタークーラーウォータースプレイなどを装備している。

1995年時点のEJ20型ターボのラインアップ
インナーシム式バルブリフターは、バルブ クリアランスを調整するためのシムは、通常リフター上に配置されるアウターシム式だが、インナー式は小径シムをリフター内部に装備するタイプで、小径シムのため重量が軽く、高回転化に有利なため採用している。

1998年仕様のWRX STI verⅤ
その結果、STI仕様の最高許容回転数は7900rpmまでアップし、最大トルクは標準の280ps仕様では329Nm/4000rpmであったのに対し、STI仕様は343Nm/4000rpmと増大されている。
そしてFタイプからはさらにEJ20型ターボエンジンは改良を受け、EJ207(通称PHASE-Ⅱシリーズ)に進化し、新設計のシリンダーブロックとシリンダーヘッドを採用。エアフローセンサーなど補機類も大幅改良している。

コンプリートカー22B STI

1998年には、WRCカーをイメージしたワイドボディのコンプリートカー、「22B STi」が400台限定で発売された。この22Bはワイドフェンダーを備えた本格的なコンプリートカーで、EJ型エンジンはボア径を拡大し、96.9mm×75.0mmのボア ストロークとした「EJ22改」と呼ばれ、2212ccエンジンを搭載した。

400台の限定で発売されたEJ22改エンジンを搭載したワイドボディのWRX 22B STi
使用されているシリンダーブロックはWRCカー用と同じクローズドデッキ構造で、ピストンもアルミ鍛造製、中空バルブ、インナーシム構造の採用に加え、バランス取りも行なわれている本格的なSTI製のハンドメイドエンジンであった。
このスペシャル エンジンは自主規制により280ps/6000rpmながら、最大トルクは363Nm/3200rpmを発生した。

3代目レガシィ

1998年に3代目となるレガシィ(BE/BH型)が登場した。「レガシィを極める」をキャッチフレーズにした3代目レガシィは、GTグレードには改良を加えたEJ20型PHASEⅡエンジンを搭載した。

3代目レガシィで採用されたEJ20型PHASEⅡの2ステージ ツインターボ エンジン
このエンジンは低中速トルクの向上、燃費の向上、振動の低減を目指して改良が加えられた。まずエンジンの骨格では、振動を低減するためにクランクシャフトのスラストベアリング位置を3番ジャーナル部から5番ジャーナル部に変更。
さらにエンジンとトランスミッションとの結合ボルトを従来の4本締めから8本締めにしてパワートレーン結合剛性を高め、全体の振動を大幅に低減させている。

EJ20型PHASEⅡシリーズのラインアップ
また吸気ポートはストレート タンブルポート形状を採用し、低負荷域での燃焼速度を向上し、トルクの増大を図っている。また、このレガシィからスバルとしては初となる房外吸気、つまり車体の外側から吸気するシステムとしている。
従来は水濠走行を想定し、吸気に水が侵入しないように房(エンジンルーム)内吸気としてきたが、冷気を吸気できる房外吸気の方がトルク向上には有利であることは言うまでもない。

レガシィのコンプリートカーS401 STi

GT用のEJ20ターボは、2ステージ ツインターボを踏襲。エンジン レスポンスを向上するためにタービン翼のサイズを縮小し、さらに斜流タービン翼を採用している。出力は、AT用は260ps、MT用は280psを発生し、このクラスではダントツの出力を誇っていた。

レガシィのコンプリートカーS401 STi
またこのレガシィ セダンをベースに、2002年にはSTIによるコンプリートカー「S401 STi バージョン」を限定販売で発売している。
このエンジンはSTIの熟練工による手組み、バランス取りなどが施されており、エンジンカバーは標準の黒からシルバーへと変更され、シリアルナンバーが入っているスペシャル エンジンとなっている。パワーは293ps/6400rpm、トルクは343Nm/4400-5600rpm。またGD型インプレッサWRX-STIで採用される6速MTを搭載し、ブレンボ製のブレーキやS401専用パーツなどを装備していた。

2代目インプレッサの登場

2000年8月、2代目インプレッサ(GD/GG型)がデビューし、2ヶ月遅れの10月にWRX STIモデルが追加された。

2代目インプレッサWRX
この2代目からEJ20型エンジンは、可変制御技術を採用するなど一段と進化することになった。ベースとなるWRX用のEJ20型ターボは、高出力性能と環境性能を両立させることをテーマに、新開発されている。
燃費の向上や排出ガスのクリーン化に対応しながら、2200rpmで最大トルクの80%以上を発揮する全域高トルク特性を追求しており、高回転・高出力型からトルク追求タイプへの進化を遂げているのだ。

2代目インプレッサ WRX用エンジン
このエンジンから車外(房外)吸気として、より吸気効率を高め、さらに、エアインテークダクト、レゾネーター、エアクリーナーケース容量のサイズを拡大するなど吸気系統を一新。また空冷インタークーラーのサイズも約10%拡大され、冷却性能を向上させている。

タンブル ジェネレーションバルブ(左)、油圧式可変バルブタイミング
エンジン本体では、吸気カムにアクティブ バルブコントロール システム(AVCS)を装備し、連続可変バルブタイミングが実現している。さらに吸気マニホールドにタンブル ジェネレーションバルブ(TGV)を新設し、低回転、低負荷時には吸気流は細いマニホールド部を流れ、空気流速を高めてタンブル流を発生させ、混合気を撹拌して燃焼速度を上げているのだ。

WRX STi用エンジン仕様の新旧比較
この他に多孔式インジェクター、大径ターボなども採用し、EJ20ターボ標準仕様で250ps/6000rpm、333Nm/3600rpmと低中速トルク重視の出力を達成している。その一方で、WRX STI仕様のエンジンは、スポーツ エンジンとして一段と熟成を加えている。

280ps/373Nmを達成

シリンダーブロックはSTI仕様専用に、セミクローズドデッキ型を新採用している。シリンダー上部の水路には上下左右に結合部(補強ブリッジ)が作られ、かつての完全グローズドデッキ構造に匹敵するシリンダー剛性を実現。しかも、以前のクローズドデッキ構造よりも量産性も高められている。

WRX STi用のEJ20ターボ
吸気側バルブは中空バルブで、排気側はナトリウム封入式を採用。またバルブクリアランス調整のためにはシムレス リフターを新採用している。従来は隙間調整シムをバルブリフター内側にセットするインナーシム式としていたが、シムレスの場合はリフターの厚さの設定を選ぶことで隙間調整を可能にしているのだ。この結果、動弁系はさらに軽量化され、吹き上がりの向上、最高許容回転数の向上が実現している。

新採用されたセミクローズドデッキ型シリンダーブロック

ナットレス コンロッドと鍛造ピストン
ピストン、コンロッドも新設計され、低フリクションの鍛造ピストンに、コンロッド大端部はナットレス構造にしている。
このSTI仕様のエンジンも新たにAVCSを採用し、ターボはより大径のアブレダブルシール構造としている。さらに従来型STIモデルに比べ容量を50%増大させた大型インタークーラーの採用、低背圧マフラーなども組み合わせ、高出力化を図っている。
こうした新たな技術を投入することで280ps/6400rpm、373Nm/4000rpmを発生することができたのである。<編集部:松本晴比古/Haruhiko matsumoto>

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 Jリーグが「ユース出身選手」ベストイレブンを紹介!今季デビューの広島・守護神からG大阪の“史上最高傑作”まで揃い踏み!  Jリーグが選んだ“Jユース出身選手”ベストイレブンは以下の通り。   GK 大迫敬介(サンフレッチェ広島)   DF 立田悠悟(清水エスパルス) 瀬古歩夢(セレッソ大阪) 岩田智輝(大分トリニータ)   MF 菅 大輝(北海道コンサドーレ札幌) 田中 碧(川崎フロンターレ) 齊藤未月(湘南ベルマーレ) 橋岡大樹(浦和レッズ) 遠藤渓太(横浜F・マリノス) 土居聖真(鹿島アントラーズ)   FW 宇佐美貴史(ガンバ大阪) にほんブログ村 広島県トレセンU-16(2019年度 国体・少年男子) 監督 岩成 智和 株式会社サンフレッチェ広島 選手 1 GK 為岡 進悟 広島県瀬戸内高等学校 2 MF 森本 凜 広島県瀬戸内高等学校 3 DF 豊田 将大 広島県立吉田高等学校 4 DF 山口 宙  広島翔洋高等学校 5 MF 藤野 和樹  広島県立吉田高等学校 6 MF 光廣 健利  広島県立吉田高等学校 7 FW 森夲 空斗  広島県立吉田高等学校 8 MF 池田 柚生  広島県立吉田高等学校 9 MF 山根 留偉  如水館高等学校 10 DF 西村 岳  広島県立吉田高等学校 11 FW 菅野 翔斗  広島県立吉田高等学校 12 GK 波多野 崇史  広島県立吉田高等学校 13 FW 島津 大輝  広島県立広島皆実高等学校 14 MF 入江 大雅 広島県立広島皆実高等学校 15 DF 香取 潤  広島県立吉田高等学校 16 MF 田部 健斗 広島県立広島皆実高等学校 17 DF 増村 風月 広島県立吉田高等学校 18 GK 宮本 駿世 広島県立広島皆実高等学校 最も走ったチーム&選手は…J1第21節の走行距離発表 8月2日、3、4日に行われたJ1第21節における選手の走行距離などのトラッキングシステムによるデータが発表になった。  第21節で最も走行距離が長かったチームは サンフレッ...

「完」不動産投資へのこだわり!4    不動産投資で知っておきたい減価償却「不動産 投資 初心者 勉強」

不動産投資 で知っておきたい減価償却 不動産投資を始めると給与収入以外の所得が発生するため、確定申告を行う必要があります。確定申告の際に減価償却費という言葉を初めて聞く方もいるかもしれません。減価償却費は、不動産投資においては非常に重要な経費であり、減価償却費がないと多額の税金が発生する可能性があります。今回は、この減価償却費の仕組みや節税効果について解説します。 減価償却費の仕組みと計算方法 (画像=ユニバーサルトラスト編集部) まず、減価償却費の基本的な概念から解説します。減価償却費は、購入した建物の価値が経年により減価していく金額を費用として計上するものです。実態の経年劣化のスピードと税務上の耐用年数は異なりますが、構造別の経済的耐用年数は以下のように定められています。 ・構造別の経済的耐用年数 RC造:47年 重量鉄骨造:34年 軽量鉄骨造:19年 木造:22年 例えば、新築のRC造のマンションを購入した場合、1年あたりの減価償却費は、建物価格×1年÷47年(耐用年数)となります。また、新築の場合は、耐用年数を基に減価償却費を算定しますが、中古物件の耐用年数は以下の数式で求めることが可能です。 ・本来の耐用年数-(経過年数×0.8)=中古物件の耐用年数 1つ例を出すと、築20年のRC造中古物件を購入した場合の耐用年数は、以下の通り求められることになります。 ・47年-(20年×0.8)=31年 また、建物は減価償却費を計上することができますが、土地は時間の経過による価値の減少がないという税務上・会計上の考え方により、土地に対しての減価償却費はありませんのでご注意ください。したがって、物件総額が4億円だとすると建物価格が2億円の場合と、2億円の場合ではその後、経費計上できる減価償却費の金額は異なります。 減価償却償却費は節税のポイント 次に、減価償却費と節税についてです。購入した建物の金額については、上記の通り、税務上一定期間損金として費用計上することができます。つまり、実際のキャッシュアウトを伴っていないのに、損金算入することで、利益を圧縮する効果があり、減価償却費は節税効果があると捉えられています。ただし、減価償却費は多ければ多いほど良いということではありません。 確かに、1年間ごとの減価償...

「完」不動産投資へのこだわり!15      甘い話に要注意! 投資の教訓は失敗談から学ぶ

日本人の平均貯蓄額に絶句…資産形成にスペイン不動産はどう? ランキングは語る「スペインの住みやすさ」 スペインは、移住先ランキングや海外移住者に人気の都市ランキングで常に上位に入っています。   たとえば、海外在住者に人気の都市を調査した『InterNations Expat City ランキング2020』によると、人気トップ10の中にスペインの4都市がランクインしました。   まず、バレンシアが気候や家賃相場、医療形体などで高評価を獲得し、同ランキングで堂々の1位を獲得しました。この都市に続き、地中海沿いに位置するアリカンテが2位、マラガが6位、そして最後にスペインの首都マドリードが9位にランクインしました。   [図表1]海外在住者「人気の都市」ランキング 出所:InterNationsより     また、アメリカのレミトリー社が世界101ヵ国を対象に行った各国の移住したい国ランキングでは、101ヵ国中12ヵ国で、スペインの移住を願っている人が多いことが判明しました。世界各国の中で、移住したい国3位にランクインしたのです。   人気の理由は前ランキングと同様、医療体制の良さ、治安の安定、生活の質があげられました。   [図表2]世界で移住したい国ランキング 出所:Remitly世界で移住したい国ランキングより   これらのランキングは、いかにスペインが移住先や投資先に適しているかを表しています。医療体制が整っているほか、生活の質、得に食生活の質はとても高水準です。その証拠に2019年ブルームバーグによって発表された「健康な国指数」ランキングではスペインが堂々の1位を獲得しました。   リタイア後、生活の質の向上のために物件を買って移住したり、バケーションなどの長期滞在用に、不動産の購入や賃貸を始めたりしています。賃貸需要が途絶えることはありませんので、「スペインに住んでみたい」という人を対象に賃貸用の不動産物件投資をするのも良いでしょう。 スペイン不動産は女性にもオススメ スペインの個人不動産投資家の多くは女性です。株やFXなどそのほかの金融商品に比べ、不動産投資では市場動向を事細かに気にする必要がなく、時間のない方に向いている点、将来の事を考え長期的な投資をしたい女性に...