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「完」 サンフレッチェ広島へのこだわり! 広島城福監督が森保越え誓う「新たな歴史作りたい」

“もどかしさ”を力に変える広島GK中林「まだ終わりじゃない」

戦略、サッカー、サッカー、ゲーム、計画、テーブル、ボール

お互いがじりじりとうかがい合うような展開の中、「もどかしい感じ」での失点。サンフレッチェ広島GK中林洋次は敗戦後、「こういうところが鹿島の強さだと思うけど、まだ終わりじゃない。最低限の点差でホームに帰れるので、前向きに捉えているし、このもどかしさ、気持ち悪さをホームでしっかり晴らす」と強調した。

失点場面は「僕が弾かないと」広島DF佐々木はそれでも前を向く

サンフレッチェ広島DF佐々木翔は前半24分、ゴール前の空中戦でMFセルジーニョに競り負け、相手の決勝点を目の前で見届けた。「僕が弾かないといけないところだった」。自身の責任はもちろん認識。それでも「今回に関しては取り返すチャンスがあるので、今日の一戦だけじゃないということを活かしたい」とすでに前を向こうとしている。


広島城福監督が森保越え誓う「新たな歴史作りたい」

サンフレッチェ広島は広島市内でトレーニング後、決戦の地へ移動して会見に臨んだ。
ACLは過去4度の出場で、最高成績は当時の森保監督が率いた14年のベスト16。城福監督は「新たな歴史を作りたいと強く思っています」と“森保超え”を誓った。日本代表として南米選手権に参戦中のGK大迫に代わり先発が予想されるGK中林は「鹿島相手に強い気持ちをもって乗り込んでいきたい」と意気込んだ。

柴崎の相棒に名乗り 20歳MF松本泰志、“対世界”に意欲「試せるものはすべて出したい」柴崎の相棒に名乗り 20歳MF松本泰志、“対世界”に意欲「試せるものはすべて出したい」

ボランチとして柴崎をお手本に「岳さんから盗めるものを盗んでやっていければいい」
 森保一監督率いる日本代表は、現地時間17日にコパ・アメリカ南米選手権)のグループリーグ初戦でチリ代表と対戦する。A代表初選出となったMF松本泰志(サンフレッチェ広島)は、「試せるものはすべて出したい」と大舞台でのプレーに意欲を見せた。
代表チームに選手の拘束権がない今回、森保監督は東京五輪世代を18人招集するフレッシュな顔ぶれをチョイス。今季広島でボランチのレギュラーを勝ち獲り、リーグ戦13試合に出場した松本も、初めてA代表に名を連ねた。

 そのなかで松本が主戦場とするボランチは、ロシア・ワールドカップ以降主軸の1人を担うMF柴崎岳(ヘタフェ)、同じ東京五輪世代のMF中山雄太(PECズヴォレ)とMF渡辺皓太(東京ヴェルディ)がライバルになる。現状を「感触は悪くない」と語る松本は、先輩の柴崎をお手本にしつつ、自らの特長を発揮したいと意欲を見せる。

「(A代表は)一つひとつのプレーのクオリティーが高い。そこを見習って、同じポジションの(柴崎)岳さんとかから盗めるものを盗んでやっていければいい。(個人としては)縦パス、サイドチェンジとか長所である攻撃の起点となるプレーを増やしていきたい。あとは、最近向上している守備の部分。パスコースの消し方、空けておいて奪うところだったり、寄せの早さはJリーグを通して良くなっていると思う。世界レベルを止めることによって自分の自信にもなる」

 チリの中盤には、“潰し屋”として知られるMFアルトゥーロ・ビダル(バルセロナ)というビッグネームが立ちはだかる。不用意にボールを失えば、一気にカウンターを食らうリスクがあり、ボランチにかかるプレッシャーは大きい。それでも、松本は「怖さはあまりない」と勝負の姿勢を貫く。

「狙いすぎると、失ってからのクオリティーは相手がすごく高いと思うので、上手く時間作りながら、常に前を覗きながらタイミングよく入れられたらなと。持ちすぎればやっぱり潰されるけど、1枚交わせばチャンスになる。ドリブルも数を増やしていきたい。ここ(コパ・アメリカ)でやることによって、自分の通用する部分と課題が多く見えてくると思うので、すごくいい経験になる。自分の試せるものはすべて出したい」

 成長著しい松本が柴崎の“相棒”の座に名乗りを上げるのか、大きなアピールチャンスとなりそうだ。


「いいサッカーが出来た」森島司が躍動!広島がリーグホーム戦2か月ぶり勝利!!湘南は3連敗…

「いいサッカーが出来た」森島司が躍動!広島がリーグホーム戦2か月ぶり勝利!!湘南は3連敗…
森島司が2ゴールに絡む活躍をみせた。


広島がD・ヴィエイラ&稲垣弾で快勝! 湘南はリーグ3連敗


(C)J.LEAGUE


【J1第15節】広島が湘南との一進一退を制す

J1リーグ第15節は6月14日 (金)、エディオンスタジアム広島でサンフレッチェ広島 vs 湘南ベルマーレの試合が行われました。
前半終了時点で、広島は0点、湘南は0点と、両チーム引き分けで後半を迎えます。
後半に入り、湘南は広島のゴールを割ることはできず、一方広島は好機を活かし得点しました。
最終スコアは2 - 0となり、広島は、2点の差をつけての、見事な勝利です。 メンバー■ サンフレッチェ広島
<スターティングメンバー>
GK 34 中林 洋次
DF 2 野上 結貴
DF 5 吉野 恭平
DF 19 佐々木 翔
MF 44 ハイネル
MF 40 川辺 駿
MF 15 稲垣 祥
MF 18 柏 好文
MF 16 渡 大生
MF 14 森島 司FW 20 ドウグラス ヴィエイラ
<サブメンバー>
GK 21 廣永 遼太郎
DF 23 荒木 隼人
MF 27 清水 航平
MF 30 柴崎 晃誠
MF 7 野津田 岳人
FW 22 皆川 佑介FW 10 パトリック
■ 湘南ベルマーレ
<スターティングメンバー>
GK 1 秋元 陽太
DF 13 山根 視来
DF 3 フレイレ
DF 8 大野 和成
MF 28 鈴木 冬一
MF 16 齊藤 未月
MF 19 金子 大毅
MF 23 小野田 将人
FW 15 野田 隆之介
FW 11 山崎 凌吾FW 39 武富 孝介
<サブメンバー>
GK 21 富居 大樹
DF 29 福島 隼斗
MF 17 秋野 央樹
MF 18 松田 天馬
MF 50 古林 将太
FW 26 山口 和樹FW 27 鈴木 国友


D・ヴィエイラ&稲垣弾で広島が湘南に快勝!

明治安田生命J1リーグ第15節、サンフレッチェ広島vs湘南ベルマーレが14日に行われ、2-0で広島が勝利した。

代表ウィークを挟んで2週間ぶりの開催となるJ1リーグ。前々節に5連敗を脱出した広島(勝ち点20)だったが、前節は北海道コンサドーレ札幌に敗れ黒星。現在は8位に位置している。今節のスタメンは、コパ・アメリカに臨む日本代表に招集されている大迫と松本泰志を含む5人が変更となった。

対する湘南(勝ち点17)は現在2連敗中で11位。こちらも杉岡がコパ・アメリカのため離脱中だが、U-20日本代表としてワールドカップに出場していた齊藤と鈴木が早速先発に。全体としては7選手が変更となった。

広島ボールを保持する展開のなか、6分に湘南は右サイドクロスから武富がヘディンシュート。枠に飛んだがここは大迫に代わって先発出場したGK中林が正面でキャッチした。

なかなかチャンスが作れない中、柏がカウンターからゴールに迫った広島は16分、その柏のクロスからドウグラスがヘディンシュート。さらに20分にも、味方のスルーパスを呼び込んだ柏が左サイドを抉って柔らかいクロスを供給。これをハイネルが頭で合わせたが、GK秋元のファインセーブに遭った。

それ以降も広島ペースは続く。31分に左から切り込んだ渡のゴール右上を狙ったシュートはGK秋元に防がれる。その直後にもショートカウンターから渡がシュート。ボックス手前から右足アウトサイドで放ったシュートだったが枠を捉えることはできなかった。

湘南も前半終了間際に小野田がボックス左からシュートを放つも枠に飛ばず、試合は0-0で折り返した。

広島は後半、前半アディショナルタイムプレーで負傷したハイネルに代えて清水を投入。前半同様に主導権を握る広島は、ボックス左のパス回しから渡が突破。しかし、相手のスライディンタックルに捕まってシュートは打てなかった。

60分には清水が右サイドから中へドリブルし左足でシュート。相手に当たってコースが変化したシュートだったが、ここでもGK秋元の好セーブが光った。

その後も湘南を押し込むも、その壁に阻まれ続ける広島。そんな中67分に、相手のボックス内で武富からボールを奪った森島が武富に後ろから倒されPKを獲得。これをドウグラス・ヴィエイラが決めて、先制に成功した。

ついに均衡が破れた試合。攻めるしかなくなった湘南は76分の右CKのシーンで、フレイレが頭で完璧に合わせたがGKの正面に。追加点を狙う広島もその直後に途中出場の柴崎がボックス左からシュートを狙ったがGK秋元にかき出される。79分のドウグラスのボックス中央からのシュートは枠の左に外れた。

試合も終盤に差し掛かり、疲れが見え始めた中迎えた88分、広島は柏とのコンビネーションかた森島が左サイドを突破。マークを振りほどいてボックス左に侵入しゴール前に折り返すと、2列目から飛び出してきた稲垣が押し込んで決定的な2点目を奪った。

そして、試合はそのまま終了。90分間を通して相手を押し込んだ広島が2試合ぶりの勝利を挙げた。一方の湘南は3連敗となった。


「いいサッカーが出来た」森島司が躍動!広島がリーグホーム戦2か月ぶり勝利!!湘南は3連敗…

[6.14 J1第15節 広島2-0湘南 Eスタ]

 サンフレッチェ広島がホームで湘南ベルマーレに2-0で勝利した。広島の勝利は2試合ぶりで勝ち点は23。ホームでのリーグ戦連敗は3で止まり、4月6日のG大阪戦以来4試合ぶりの勝利。湘南は3連敗となった。 

 コパ・アメリカ(南米選手権)を戦う日本代表には両チームから招集。広島は今季守護神に急成長したGK大迫敬介に代わってGK中林洋次を起用。湘南もここまでリーグ戦全試合にフル出場しているDF杉岡大輝を欠く戦いを強いられることになった。

 互いに無得点に終わった前半だが、終了間際に広島にアクシデント。MFハイネルが筋肉系のトラブルを訴える。これにより後半から交代でMF清水航平をピッチに送り込むことになった。

 スコアが動くことになるのは後半20分だった。広島は左サイドでFKを獲得すると、MF森島司が蹴る。ゴール前に入れたボールは跳ね返されたが、エリア内で処理しようとしたFW武富孝介に森島がチェック。焦った武富に倒されてPKを獲得する。

 これを蹴るのはFWドウグラス・ヴィエイラ。GK秋元陽太の反応と逆の左にしっかりと蹴り込んで、先制点を決める。同選手のゴールは2試合ぶりで今季4点目。ゴール後には今月2日に第2子が誕生したMF柏好文を祝福するゆりかごダンスが送られた。

 さらに終了間際の後半43分、森島が左サイドを突破してエリア内に侵入。狙いすましたマイナスクロスを入れると、走り込んでいたMF稲垣祥がダイレクトで蹴り込んで、リードが広がる。後半アディショナルタイムにも森島のシュートがクロスバーを直撃するなど、22歳MFの躍動によって湘南を寄せ付けなかった。

 森島は試合後、チームとしては「いいサッカーが出来た」と満足げに振り返ると、「前のプレーヤーなので毎試合ゴールに絡むプレーを意識している。最後のプレーとかを決めれたら(もっと)良かった」と貪欲な姿勢もみせる。そしてファンに向けては、「雨の中応援ありがとうございます。来週も応援お願いします」と初々しく話していた。


森島司が2ゴールに絡む活躍をみせた。


【広島 vs 湘南】 ウォーミングアップコラム:ドウグラス ヴィエイラはチームの力を信じて献身的に戦い抜く


明治安田J1第14節の札幌戦に0-1で敗れ、広島にまた得点力に対する問題が突き付けられた。第13節の浦和戦は森島司の大活躍もあって4得点を挙げるゴールラッシュを見せたが、やはり一朝一夕で解決するような問題ではない。現場のスタッフ、選手たちにも、見守るサポーターたちにも、辛抱強さが必要な状況となっている。

森島のブレイクスルーには大きな期待が注がれるし、柏好文にはもっと得点へ結実するプレーが期待される。攻撃のキーマンは多くいるが、ドウグラス ヴィエイラ(写真)がその一人であることは間違いない。昨季まで東京Vで3シーズンをプレーして明治安田J2で2年連続二桁得点を記録して広島へ加入したブラジル人FWは、今季ここまでリーグ戦9試合に出場して3得点。初めてJ1のステージでプレーとなっているが、この成績が不十分であることは本人も語るとおりだ。

「もっともっと自分が点を取らないといけない。チームもそれを必要としている。チームに貢献できるようにもっとゴールを決めたい」。

ドウグラス ヴィエイラはゴールを切望していたが、エゴイスティックにプレーする性格でもプレースタイルでもない。「チームのためにプレーすることが一番大事なことだと思っているし、チームのシステムに適応することが自分にとってもいいこと。監督が要求することを表現していきたい」と話すように組織の一員として輝くことを重視している。チームに対して献身的なマインドをもって戦い抜けるところが、ドウグラス ヴィエイラの個性と言ってもいいだろう。

城福浩監督が1トップに求める役割は「アグレッシブに戦うための攻守のスイッチをどれだけ入れてくれるか」。ドウグラス ヴィエイラはその役割を全うするため明日もピッチに立つ。「広島はクオリティの高いチームだ。監督の言っていることを試合で表現できれば結果につながる」。そう信じて。

文:寺田弘幸(広島担当)


「紫の旋風」で上昇気流に! 広島が6月14日の湘南戦で特別イベントを実施

サンフレッチェ広島が6月14日(金)19時からエディオンスタジアム広島で行われるJ1第15節・湘南戦で、「紫の旋風」を巻き起こす! 「プローバグループ・スポンサードゲーム」と題した一戦では、数々の特別イベントが用意されている。

 まず手始めに、先着2000人にプローバグループ提供の「紫の旋風パン」をプレゼント。ビジターゲートを除く各ゲートで当日17時から配布される(シーズンパス所有者には優先入場開始の16時半から配布)。

 また、イベントスペースの「おまつり広場」のプローバグループ特設ブースには、クラブ公認のクレーンゲーム「サンフレキャッチャー」が登場。100本限定の新商品・LEDキーリングや、サンチェ&フレッチェマスコット、折り畳みエコバッグなどが入ったゲームに、1回200円で挑戦できる。この特別ブースにはサイン入りトートバッグ、グッズセットなどが当たる福引キャッチャーも設置される。

 さらに、当日の6月14日が五輪旗制定日であることにちなんで、「世界のトップアスリートとICHIGAN応援」企画を実施。2012年ロンドン五輪出場の木村文子(100メートルハードル、エディオン)、菊地栄樹(アーチェリー、エディオン)、2004年アテネ五輪出場の油谷繁(マラソン5位入賞、中国電力)、2016年リオ五輪出場の三橋亜記、錦織えみ(ホッケー、コカコーラ・レッドスパークス)など、広島にゆかりのある五輪出場アスリートが集結し、トークショー、五輪出場時のユニフォーム展示などが行われる。

 広島は現在J1で8位。リーグ戦はもちろん、週明けの6月18日と25日に行われるAFCチャンピオンズリーグのラウンド16・鹿島戦に向けても、「紫の旋風」とトップアスリートの応援で、上昇気流に乗りたい一戦となる。


森島司(左)、松本泰志が手にしているのが「紫の旋風パン」だ


日本代表DF塩谷が徳島の母校を訪問 偉大なOB登場に子供たちも興奮「私たちの誇り」









































故郷・徳島県の母校である大松小を訪問した塩谷司【写真:Football ZONE web】
故郷・徳島県の母校である大松小を訪問した塩谷司【写真:Football ZONE web】

原点の一つである大松SCの練習に交じり、ミニゲームでは子供たちと一緒にプレー

 UAE1部アル・アインの日本代表DF塩谷司が7日、故郷・徳島県の母校である大松小を訪問。かつてサッカーを本格的にスタートさせた大松サッカー少年団(大松SC)の子供たちと交流した。
 塩谷は2017年にサンフレッチェ広島からアル・アインへ海外移籍。すぐさまレギュラーの座をつかむと、18年のFIFAクラブワールドカップ決勝ではスペインの名門レアル・マドリード相手にゴールを奪い、「Tsukasa Shiotani」の名を世界に轟かせたのは記憶に新しい。今季はリーグ戦25試合4得点でUAE1部のベストイレブンにも輝いた。
 シーズンオフで帰国している塩谷は7日、毎年恒例となっている母校の徳島・大松小を訪問。自身が初めて本格的に指導を受けた場所である大松SCの子供たちの練習に交じり、ミニゲームを行うなど、1時間半ほど交流を図ってサッカーの楽しさを伝えた。
 塩谷が在籍した時代から指導に当たっている総監督の古屋徳夫氏は、「いつもはもう少し(子供たちは)ふざけているけど、司が来たらみんな真面目にやりよる(笑)。こんな田舎の学校にスター選手が来てくれるわけだから、テンションも上がっとる」と教え子の来訪を歓迎。当時コーチを務め、現在はU-9チームを指導する吉田太治氏も、「毎年顔を出してくれることに感謝しています。子供たちも笑って喜んでくれて、一生の思い出になるような1日になったと思います。この中から、第2、第3の塩谷司が生まれてくれれば」と頬を緩ませた。








































大松SCの子供たちにとって塩谷は、いつまでも憧れの存在であり続けるに違いない【写真提供:大松SC】
大松SCの子供たちにとって塩谷は、いつまでも憧れの存在であり続けるに違いない【写真提供:大松SC】

 オリンピック出場経験を持つ日本代表戦士と同じ時間を過ごした、大松SCの女子選手である小学3年生の藤原花乃さんは、「みんなに点を決めさせてくれたり、試合中でも面白いところが好き」と塩谷の“魅せるプレー”に感動。「塩谷選手みたいにカッコいいプレーができるようになりたい。塩谷選手は私たちの誇りだと思います」と感想を語った。
 また、過去に広島まで塩谷のプレーを見に行っている4年生の井内杏さんは、「久しぶりに会って、すごく上手かったです。日本代表選手で凄いし、一緒にできて嬉しい。塩谷選手に上手いって言ってもらえるように、ゴールを取れるようになりたい」と語り、大きな刺激を受けたようだ。
 大松SCの子供たちにとって塩谷は、いつまでも憧れの存在であり続けるに違いない。


遊佐さん、福島で熱血サッカー指導 インドIリーグで活躍


福島県福島市出身のプロサッカー選手遊佐克美さんのサッカー教室は3日、同市鎌田のマックス・ファンタジスタで開かれ、子どもたちに強い気持ちを持ってプレーする大切さを伝えた。かまた鍼灸整骨院の主催。
 遊佐さんは2007(平成19)年にサンフレッチェ広島でプロデビューし、現在はインドIリーグで活躍中。一時帰国に合わせ、小学校高学年と中学生を対象に教室を開いた。
 練習ではボールを扱う技術や状況判断のポイントを伝授。子どもたちのプレーに熱い視線を送り、「ミスを恐れるな」「遠慮するな」とげきを飛ばし、気迫あるプレーを引き出した。
 サッカー教室は10、17、24日、7月1、8、15日にも開かれる。時間は小学5、6年生が午後6時~同7時20分、中学生が午後7時30分~同8時50分。参加費は1回1500円で、定員は各14人。申し込みはかまた鍼灸整骨院へ。

広島市のサッカースタジアム/基本計画策定に着手


広島市は、サッカースタジアムの建設地を中央公園広場としたことを踏まえ、広島県、広島商工会議所の3者会談で示した基本方針に基づく基本計画の策定に着手する。6月補正予算案にはスタジアム建設推進のための経費として1億8974万9000円を計上した。計画策定に向け、有識者や関係者で構成する意見を聴く会の設置や、計画策定を含め、建設の合意を図る場として、市長、県知事、商議所会頭を構成員とする建設推進会議を設置する。さらに建設に向けた基金を新たに設置する。 基本計画策定で実施する内容は、施設計画の作成のほか、市民等へのウェブアンケートの実施、にぎわい機能にかかる民間事業者へのヒアリングを予定している。予算のうち、計画策定に要する経費は4980万円。2019年度内に計画をまとめ、20年度から23年度にかけて基本設計、実施設計、工事を進める。
 そのほか、他都市のスタジアム視察や土壌汚染調査なども進める。建設推進会議は、市長、県知事、商議所会頭を構成員に、オブザーバーとしてサンフレッチェ広島会長を迎える。基金設置については、1億3004万9000円を計上。スタジアム建設に向け、寄付金などを積み立てる。
 5月の3者会議で示された基本方針では、サッカーのための施設にとどまらず、都心部のさらなる活性化に貢献することが期待され、都心部再生の起爆剤となるようスタンド下を活用したにぎわい機能の導入を進めるなど、多機能化・複合化を図るとしている。建設、管理運営の主体は市が担う。
 スタジアムの規模は、観客席3万人規模とし、中央公園広場内の配置場所については基本計画で決定するとしている。そのほかの留意事項として、スタジアムの多機能化と広場の再整備による魅力ある空間づくり、紙屋町・八丁堀地区のにぎわい創出、広場機能・防災機能の維持、周辺住民への配慮を挙げている。事業手法は事業効果の最大化、設計・施工や管理運営の効率化が図られるような手法を検討するとしている。
 スタジアム建設に加え、建設地の中央公園広場の今後の活用についても検討する。有識者会議を設置し、活用基本方針をまとめるとともに、旧広島市民球場跡地活用にかかる民間活力の導入可能性の調査を実施する。6月補正予算案には1908万8000円を計上した。

19歳GK大迫敬介の日本代表での呼び名は何と鹿島の”あの”選手に!

大迫敬介。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

サコ」と「ケンスケ」がいることから――。

[キリンチャレンジカップ] 日本 0-0 トリニダード・トバゴ/2019年6月5日/豊田スタジアム
 キリンチャレンジカップとコパ・アメリカ(南米選手権)に臨む日本代表に初招集されたGK大迫敬介が、トリニダード・トバゴ戦でベンチ入りを果たした。出場機会は得られなかったものの、「相手チームにも海外組の選手いて、こうした舞台でなければ感じられないシュートやアタックの鋭さや強さを感じられました」と振り返った。
 そんな19歳の大迫にとって、日本代表に合流した当初悩みの種があった。
 みんなにどのように呼んでもらえばいいか――。
 所属先のサンフレッチェ広島では「サコ」と呼ばれている。ただ日本代表の「サコ」と言えば、エースストライカーである大迫勇也が、もはやチーム内にとどまらず、全国的に定着している。
 そして今回はFC東京の永井謙佑(ケンスケ)がいるので、「ケイスケ」だと分かりにくい。なかなか悩ましい”問題”が浮上したのだ。
 しかし、そこでチーム最年長の川島永嗣一言が解決へと導いた。
「ケイスケだと、永井謙佑(ケンスケ)くんがいて曖昧で分かりにくい。そんな話をGK練習をしている時にしていて、そこで川島永嗣さんから言われたんです。『そういえば鹿島のクォン・スンテにそっくりだな』と。それで、スンテと呼ばれるようになりました。実は広島でもスンテさんに似ていると言われたことがありました。まだ『サコ』と言われると、振り向いちゃいますけれどね。スンテとみんなから呼んでもらいます」
 こうして「日本代表のスンテ」が誕生したのだ。昨季はアジアチャンピオンに導いた鹿島の闘志が、日本代表の若き守護神と、ある意味”共闘”することになった。
 さてトリニダード・トバゴ戦では、シュミット・ダニエルが日本のゴールマウスを90分間守り切った。大迫はそのプレーから刺激を受け、広島での自身の立場と重ね合わせていたという。
「チームが勝てていなかった(5連敗のあと浦和に快勝)要因は、数少ないミスを決められていたから。今日はそんなチームの状況と似ていて、ピンチは少なかったですけれど、0-0で行けば負けませんからね。こうした試合もあるのだと改めて思って見ていました」
 そして日本代表のピッチに立つことは目標となった。その日のイメージはできた――。
「まずゼロで抑える。そこに集中し、自分の強みを出していきたいです」
 大迫はまっすぐ前を見つめ、そう意欲を示した。
鹿島のクォン・スンテ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA


鹿島vs広島のJリーグ対決! ACLラウンド16のマッチスケジュール決定!《AFCチャンピオンズリーグ2019》

日本サッカー協会(JFA)は3日、AFCチャンピオンズリーグ2019ラウンド16、東地区のマッチスケジュールを発表した。

先月終了したグループステージにおいてJリーグ勢で突破を決めたのは、前回大会王者の鹿島アントラーズサンフレッチェ広島浦和レッズの3チーム


A代表初選出。19歳の広島GK大迫敬介に宮澤ミシェルが期待「シュートへの反応は、いまならJリーグ屈指だよ」

U−20W杯の代表から安部裕葵(鹿島)、久保建英(FC東京)、大迫敬介(広島)が外れたけど、彼ら3選手は今月のキリンチャレンジカップの代表に選出された。5日にトリニダード・トバゴ代表(豊田スタジアム)、9日にエルサルバドル代表(ひとめぼれスタジアム宮城)と対戦した後は、南米選手権を戦うことになるんだろうね。



FW2人離脱のU20日本、DF東俊希が攻撃のオプションに「可能性はある」

6月3日(月)8時5分




今大会これまで2試合フル出場の東俊希 [写真]=Getty Images
 U−20日本代表は2日、FIFA U−20ワールドカップ ポーランド2019決勝トーナメント1回戦の韓国戦に向けて、ルブリンで練習を実施。冒頭の15分以外は非公開で行われた。

 1日の練習では万全なフィールドプレイヤーが12人と不安な状況だったが、この日はコンディション不良で別調整が続いていたFW宮代大聖とMF藤本寛也、さらに前日に別調整だったDF鈴木冬一もチームと一緒にスタート。その一方で、前日の練習を欠席したDF三國ケネディエブスは練習場に姿を現したが、個別メニューでの調整となった。

 練習開始直前には「シュンキ!」と指揮官の声が飛んだ。影山雅永監督と2人で話をしたDF東俊希は、「攻撃陣にケガ人が増えてきたので、使い方ですね」と説明。このチームではサイドバックを務めてきたが、所属するサンフレッチェ広島ではシャドーなどの攻撃的なポジションでプレーしているため、FW田川亨介とFW斉藤光毅が離脱した攻撃陣のオプションになる可能性があるようだ。

「サンフレッチェでは前の方でやっているので、可能性はあると(言われた)。いろんなポジションでできるのが特徴なので、どんなポジションでもいいプレーができるように準備したい」

 高い位置での起用はあくまでも可能性の1つというが、実現すれば広島での経験が生きてくる。「スルーパスやシュート、クロスとか攻撃的な部分でしっかり引っ張れるような『自分がやってやるぞ』というプレーをしたい」

 離脱した斉藤光とは仲が良く、「(帰国した)2人の分もしっかり背負って、勝ち進まないといけない」と改めて気合いを入れる。普段のサイドバックでも結果へのこだわりは変わらない。「自分のアシストとか数字がついてきたらチームも勝てると思うので、しっかりクロスでアシストしたり、最後のクオリティを上げていきたい」。どのポジションであれ、勝利へと導く正確な左足に期待だ。

19歳広島大迫「瞬時の判断を」悔しさ胸に代表へ

[2019年6月1日21時5分]

<明治安田生命J1:札幌1-0広島>◇第14節◇1日◇札幌ド
日本代表に選出されている19歳のサンフレッチェ広島GK大迫敬介が、後半18分の失点を悔やんだ。
前へ飛び出し、空いたゴールにこぼれた球を押し込まれ「瞬時の判断を変えられれば良かった」と反省した。代表活動でチームを約1カ月間離れる。「成長してチームに還元できれば。上の選手たちに危機感を与えられるプレーをできれば」と意気込んだ。



札幌が広島に完封勝ちで4戦ぶりの白星!代表合流予定の鈴木武蔵は足に違和感で交代


©J.LEAGUE
明治安田生命J1リーグ第14節が1日に行われ、北海道コンサドーレ札幌とサンフレッチェ広島が札幌ドームで対戦した。
札幌は現在3試合勝利がなく、その間ノーゴールと得点力不足に悩まされている。4試合ぶりの白星を目指して臨む今節は、スタメンを2人変更。チャナティップがベンチ外となり、試合当日に負傷が発表された宮澤裕樹もメンバー外に。代わって荒野拓馬と早坂良太が先発入りを果たした。
一方で広島は前節、浦和レッズを4-0で下して連敗を5でストップさせた。再び連勝を期する今節は、ここまで全試合に出場していたエミル・サロモンソンに代えて清水航平を起用。コパ・アメリカに臨む日本代表に選出されている大迫敬介と松本泰志もスタメンに入った。
試合は序盤、札幌が最終ラインからの丁寧なビルドアップから攻撃を組み立てるのに対して、中央で奪って高速カウンターで好機を見出そうとする広島の攻防に。
広島は19分に柴崎晃誠のパスを受けたドウグラス・ヴィエイラがミドルを放ったが、枠外に。対する札幌は、福森晃斗がPA左からシュートを放ったくらいで、守備ブロックを敷く広島に苦戦する前半だった。
後半に入ると、流れを引き寄せたのは札幌だった。49分、鈴木武蔵の縦パスをルーカス・フェルナンデスが受けると、荒野へラストパス。受けた荒野が左足でフィニッシュに持ち込んだが、惜しくも枠の左に外れた。
流れを掴んだ札幌は63分、早坂がPA手前で浮き玉を頭で落とすと、鈴木が反応。GK大迫に阻まれてしまうが、こぼれ球に早坂が反応。右足で押し込んで札幌が先制点を奪取した。
ビハインドを負った広島は、清水を下げてハイネルを投入。対する札幌は、鈴木が足を気にする素振りを見せ、ジェイと交代することに。札幌は78分にカウンターからL・フェルナンデスがドリブルで持ち込んで強烈なシュートを放ったが、枠外に。
一方の広島は川辺駿に代えてパトリックを投入して攻勢に出る。すると85分に札幌はL・フェルナンデスが2枚目の警告を受けて退場に。わずかな残り時間ながら、1人少ない状況となった。
しかし、札幌はジェイと荒野を残して守備ブロックを形成。最後まで広島の反撃を許さず、ホームで1-0と完封勝利。4試合ぶりの勝利を収めるとともに、2試合連続クリーンシートを達成した。対する広島は、前節の良い流れを持ち越せず。連勝を逃している。
■試合結果
北海道コンサドーレ札幌 1-0 サンフレッチェ広島
■得点者
札幌:早坂良太(63分)
広島:なし

10番は中島翔哉! 久保建英は21番に…コパ・アメリカに挑む日本代表の背番号を発表


コパ・アメリカに挑む日本代表選手の背番号が発表された。
 平均年齢22.2歳と若い代表チームの10番は中島翔哉が背負うことに。その他、川島永嗣は1番、柴崎岳は7番とお馴染みの番号が託される中、注目の久保建英の背番号は21番となった。
 発表された日本代表の背番号は以下の通り。
■コパ・アメリカ 日本代表メンバー
※初招集
▼GK
1 川島永嗣(ストラスブール/フランス)
12 小島亨介(大分トリニータ)※
23 大迫敬介(サンフレッチェ広島)
▼DF
2 杉岡大暉(湘南ベルマーレ)※
4 板倉滉(フローニンゲン/オランダ)※
5 植田直通(サークル・ブルージュ/ベルギー)
14 原輝綺(サガン鳥栖)※
15 菅大輝(北海道コンサドーレ札幌)※
16 冨安健洋(シント・トロイデン/ベルギー)
19 岩田智輝(大分トリニータ)※
22 立田悠悟(清水エスパルス)※
▼MF
3 中山雄太(ズヴォレ/オランダ)
6 渡辺皓太(東京ヴェルディ)※
7 柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)
8 伊藤達哉(ハンブルガーSV/ドイツ)
10 中島翔哉(アル・ドゥハイル/カタール)
11 三好康児(横浜F・マリノス)※
17 松本泰志(サンフレッチェ広島)※
20 安部裕葵(鹿島アントラーズ)※
21 久保建英(FC東京)
▼FW
9 前田大然(松本山雅FC)※
13 上田綺世(法政大学)※
18 岡崎慎司(レスター/イングランド)

【J1展望】札幌×広島|3試合連続ノーゴールの札幌。復調してきた広島の猛攻に耐えられるか

札幌ーー代表合流前最後の試合で鈴木&菅の活躍が期待されるが…

故障者/札幌=駒井、A・ロペス、宮澤 広島=E・サロモンソン
出場停止/札幌=なし 広島=なし
J1リーグ14節
北海道コンサドーレ札幌 - サンフレッチェ広島
6月1日(土)/14:00/札幌ドーム

北海道コンサドーレ札幌
今季成績(13節終了時):8位 勝点20 6勝2分5敗 17得点・17失点

【最新チーム事情】 
●リーグ戦は3戦連続無得点。
●公式戦は5戦未勝利。
●宮澤が負傷欠場の可能性も。
【担当記者の視点】
 前節はホームでG大阪とスコアレスドロー。勝点1にとどまった。ただし、好機は作れており、守備も安定していたので、内容は上々だったと言える。

 リーグ戦は3戦連続無得点、公式戦は5戦未勝利と流れは決してよくない。加えて、G大阪戦では主軸の宮澤が負傷の影響により途中で退いた。今節も出場可否が流動的で、この選手が欠場となると非常に痛い。

 ジェイ、中野が調子を上げているだけに、総力戦で流れを変えたいところだ。

サンフレッチェ広島
今季成績(13節終了時):7位 勝点20 6勝2分5敗 16得点・9失点
 
【最新チーム事情】 
●E・サロモンソンが負傷のため、遠征に参加せず。
●前節の浦和戦で連敗ストップ。埼玉スタジアムでの4得点は初めて。
●メルボルン・V戦とあわせ2試合・7得点のすべてに森島がかかわる。
 

【担当記者の視点】
 前節はアウェーで浦和を下した。2004年に初めて埼玉スタジアムでプレーして以降、広島があのスタジアムで勝てたのは2010年。当時は広島でプレーしていた槙野のゴールによって1-0で勝利したわけだが、広島がこのスタジアムで完封勝利したのはそれ以来のこと。また、4得点も4点差勝利も初めて。広島にとって歴史的といっていい試合結果を以て、リーグ戦での連敗を5で止めた。

 この勢いで札幌戦での勝利も狙いたいところだが、札幌ドームとの相性もまた、悪い。過去4試合で1勝1分2敗。しかしその1勝はJ2時代であり、J1ではまだ未勝利だ。しかもJ1での3試合はすべて複数失点であり、先制したことは1度もない。昨年も0-2から追いつきはしたが、もう1点を押し込むことができなかった。

 ただ、昨年は札幌ドームで3バックに変更してチームの連敗を止め、未来の可能性を示したという歴史もある。負の歴史に、そろそろ歯止めをかけたい。その原動力は森島や松本泰、川辺や荒木、そして大迫という若い選手たちになるはずだ。


【札幌 vs 広島】 ウォーミングアップコラム:いよいよチームにフィットし台頭を見せてきた新戦力。背番号23が独特のリズムで好機を演出する。

2019年5月31日(金)

前々節のFC東京戦、途中出場で左サイドに投入されたMF中野嘉大(写真)は確かな存在感を示していた。敵陣深くまで切れ込んでクロスを上げると見せかけて、巧みな切り返しからスルリと突破を仕掛ける。その後も柔らかなボールタッチから好パスや持ち運びを見せ、攻撃にリズムに変化をつけてみせた。

札幌のサイドアタックといえば縦へのパワーがあるDF菅大輝。切れ味鋭いドリブル突破を仕掛けるMFルーカス フェルナンデス。そして彼らを追い越すように攻め上がるDF進藤亮佑など、どちらかというと「剛」のイメージがある。しかし、今シーズン加入の中野は「柔」。独特のテンポで相手ゴール付近へと進入し、決して強引にこじ開けるのではなく、柔和に、うまいこと好機を演出する。他の選手とは違った手法だけに、チームにアクセントをつけたいシチュエーションにはもってこいの選手だと言えるはずだ。今後、チームのキーマンになり得る存在だと評せる。

新天地にフィットするまでに、若干、時間を要してしまった様子である。自身の序盤戦を振り返り、「キャンプから序盤戦まではまったく思い通りにいかなかった」としている。周囲からは「まだ加入したばかりだから」といったアドバイスもされたようだが、中野本人としては「この世界では悠長なことは言っていられない。特に自分は即戦力として札幌に移籍をしてきたつもりなので、すぐにチームの勝利に貢献しなければいけない立場」と自らを厳しく客観してしてきた。だが、そうした姿勢はしっかりと実を結び、夏を目前に重要なチャンスメーカーとして台頭を見せてきている。

今節対戦する広島は、ハードワークをベースに攻守を演じて粘り強く戦うチーム。札幌も運動量を生かしながら球際で激しく戦うことを大前提としたチームだけに、その対峙はプレー強度の高いガチンコのゲームになり得るだろう。だからこそ、柔よく剛を制する中野のようなタイプのプレーヤーが逆に存在感を示してヒーローになるかもしれない。そんな予感がしてしまうし、そんな予感をさせてくれるアタッカーだ。

文:斉藤宏則(札幌担当)


広島の新サッカー場 県、市、商議所が推進会議を設置

2019/5/31 6:50

広島中央公園の広場でのサッカースタジアム建設について広島市と広島県、広島商工会議所は30日、「推進会議」を6月にも設置することで合意した。同日発表した基本方針に盛り込んだ。市長、知事、会頭の3者で構成し、建設計画の策定時などの合意形成の場として活用する。

設置する「サッカースタジアム建設推進会議」にはJ1サンフレッチェ広島の久保允誉(まさたか)会長をオブザーバーとして迎える。各組織の職員でつくる作業部会が主導し、2019年度内に基本計画をつくる。インターネットを活用し、県民や市民の意見を集めることも決めた。松井一実市長は「スタジアムの建設は都心部を大改造する契機になる」と話した。

基本方針にはサッカーの試合日だけでなく、年間を通じて人が集まる複合型の施設としてスタジアムを整備することも織り込んだ。旧市民球場跡地を含む公園全体のにぎわいを創造し、都心部の活性化につなげる。

スタジアムは24年春の開業を目指す。概算事業費は基本方針には明記しなかったが、2月に公表した約190億円を目安とした。サンフレッチェ広島の筆頭株主であるエディオンマツダが既に寄付する意向を示している。深山英樹会頭は「経済団体を通して地元企業からの寄付を募りたい。計画を具体的にすることで資金集めの機運を高めたい」と話した。


天皇杯2回戦のテレビ放送が決定

2019年5月30日 19:28

天皇杯2回戦のテレビ放送が決定
天皇杯2回戦の放送予定が決定した

 日本サッカー協会(JFA)は30日、7月3日と同10日に開催される天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会2回戦のテレビ放送が決定したことを発表した。

 7月3日の川崎フロンターレ明治大(@等々力)が『NHK BS1』で生放送されるほか、同日のガンバ大阪カマタマーレ讃岐(@パナスタ)が『スカイA(CS250/Ch.607)』、浦和レッズ流通経済大(@浦和駒場)が『スカサカ!(Ch.800/Ch.580)』、サンフレッチェ広島沖縄SV(@福山)が『スカチャン1(Ch.801/Ch.581)』、鹿島アントラーズ北陸大(@カシマ)が『フジテレビNEXT(Ch.309/Ch.613)』、7月10日のセレッソ大阪アルテリーヴォ和歌山(@ヤンマー)が『スカサカ!(Ch.800/Ch.580)』でそれぞれ生放送される。

 また、川崎F対明治大については、試合翌日の7月4日21時から『スカサカ!(Ch.800/Ch.580)』で録画放送もされる予定だ。

以下、試合日程

【2回戦】
7月3日(水)
広島 18:30 沖縄SV [福山]
札幌 19:00 Honda FC [札幌厚別]
仙台 19:00 FC大阪 [ユアスタ]
山形 19:00 栃木 [NDスタ]
鹿島 19:00 北陸大 [カシマ]
水戸 19:00 京都 [Ksスタ]
浦和 19:00 流通経済大 [浦和駒場]
大宮 19:00 群馬 [NACK]

サンフレッチェ、柏好文がすごすぎる! 今まさに迎える円熟期、抱き続ける日本代表への思い


明治安田生命J1リーグ第13節、浦和レッズ対サンフレッチェ広島戦が26日に行われ、広島が敵地で4‐0の大勝、リーグ戦の連敗を5で止めた。原動力は最大限の警戒をされながら、それを上回り左サイドから浦和守備陣を切り裂いたMF柏好文。以前から定評のある切れ味鋭いドリブルに加え、パス、オフ・ザ・ボールの動き、守備、スタミナなど、すべての面で違いを見せた。キリンチャレンジカップ、そして遠い南米の地、かつ招集メンバーに制約があり厳しい戦いが予想される南米選手権だからこそ、日本代表に必要だったのでは、という男のプレーと思いに迫る。(取材・文:下河原基弘)
この男をコパ・アメリカで見たい! そう思わずにはいられないほどの圧巻のパフォーマンスだった。
 前半6分、自陣で味方がボールを奪うと、最終ライン近くから柏好文が一気に飛び出す。敵陣深くまで走って左サイドで受けると、自慢のドリブルで切り崩すと思いきや、落ち着いて周りを見渡しMF川辺駿に戻す。タイミングを見計らいペナルティーエリアに入りスルーパスをもらうと、得意の切り返しから中央に浮き球を蹴りこんだ。
 浦和DF鈴木大輔がどうにか頭で反応したボールは右ポストに当たり、跳ね返りをMF森島司が決めた。先制点をおぜん立てし、「シュートかクロスかは教えません」と冗談めかして話したが、周りの選手の使い方や絶妙の動きなど、レベルの高さを感じさせるプレーだった。
 これが柏劇場の幕開けだった。同25分には浦和DFからボールを奪うと、敵ゴール前まで持ち上がり中央に折り返す。その流れからの味方シュートは相手GK西川周作に阻まれCKとなったが、それをFWドウグラス・ヴィエイラが頭で沈めて2点目。とどめの4点目の場面でも、嗅覚鋭くクロスに対してニアに飛び込んでつぶれ役となり、FW渡大生のゴールを演出した。
「0でおさえてしっかり4点取って勝てたのは、今後につながる大きな勝利かなと思います」。大敗した浦和はオズワルド・オリヴェイラ監督が退任することになった。

「1人で、あれだけはがせる選手は日本ではいない」(川辺駿)

城福浩
城福浩監督も柏の能力を高く評価している【写真:Getty Images】
 これだけ大暴れした背番号18。浦和がケアを怠ったかというと、そうではない。開幕からハイパフォーマンスを続ける男に対して、キーマンとして最高レベルの警戒をしてきていた。
「前日の練習の記事などを含めても、相手の監督さんやマッチアップする選手から、そういうコメントが出ているのは知っていました」と柏も話す。DF森脇良太とDF鈴木大輔の日本代表経験者が、2人がかりで封じ込めを狙うように包囲網を敷いてきていた。
 だが柏は時には独力で、時には味方と連係し、その罠を回避し決定的な場面を作り続けた。「どこのチームも対策してきていると思いますが、僕個人としてはそれを1つ乗り越えた時に選手として成長があると思っています。マークされること、警戒されることは非常に光栄だと思っているので。今日に関してはその上を行けたと思っています」と胸を張った。
 対策をされても上回る凄み。川辺は「1人で、あれだけはがせる選手は日本ではいないと思う。相手を1人はがして、2人目も引き連れてパスが来るというシーンが今シーズン特に多い」と証言する。個の力で、1人どころか2人の敵を無力化するレベルまで柏は到達している。
 城福浩監督の言葉からも信頼の大きさがうかがえる。これだけの活躍をして大勝に導いたにも関わらず、「このシステムにおける彼の役割は明確ですし、柏の特長が存分に生きるシステムだと思うので。逆に、このシステムにしたら、彼はあれぐらいやってもらわないと困ると思っています」と、これが最低限のノルマだと言わんばかりの少し厳しめのコメント。
 しかし、続けて「それぐらいの覚悟でこのシステムにしたつもりです」と言い切った。柏という傑出したタレントを最大限に生かす。背番号18と心中と言わんばかりの言葉に、どれほど指揮官が能力を高く買い、そして信じているのかということがうかがえた。

31歳でも消えない日本代表への思い

 韮崎高、国士舘大、ヴァンフォーレ甲府を経て広島に入団。以前はドリブラーというイメージが強い選手だったが、今では1点目でも見せたようなオフ・ザ・ボールの動きも傑出している。
「僕自身も試合数重ねましたし。ボールが入った時のオンのプレーは自分の中でも自信を持って確実なものというのがあって。そこでボールを持っていない時に相手にとって嫌な動きを常に考えるようになりました」と話す。
 オンとオフ、両方で高いレベルにある強み。さらに90分間衰えないスタミナも併せ持ち、調子の波も少ないので、相手にとってやっかいなことこの上ない。
「ただドリブルできるプレーヤーだけではなくて、クロスも配給できて、切り崩して、スルーパスもできて、チャンスメークもできて、なおかつ得点もできてというのを求めていっているので」。高い目標に向かって努力を続けてきた結果、今まさに円熟期を迎えつつある。
 だが、これだけの実力を持ちながら、なぜか代表と縁がない。「僕自身はアンダー世代から、どのカテゴリーでも日の丸を付けたことはないので、(代表への)思いは人一倍強いです」と話すが、今回もチーム事情や強化方針などとの兼ね合いもあったのか招集から漏れてしまった。
 かつて広島で森保一監督の下でプレーして目指すサッカーも熟知し、攻撃はもちろん守備や運動量の部分でも貢献できることが分かっている選手。それだけに若手が多く、厳しい南米での戦いにはうってつけの存在に思われるが…。
「チャンスはまだまだ。(次こそ代表で)見たいと思ってもらえるようなプレーをし続けたいと思っています。今年32歳になりますけど、チャンスはあると思っていますし、自分の状態だったり、パフォーマンスを続けていければ、必ず道は開けてくると思うので。
あとは数字の部分。得点、アシストの部分を意識していけば、間違いなくいけるかなと自分の中では強い意識を持っています」。
 その思いを結実させるためにも、Jで結果を出し続ける。
(取材・文:下河原基弘)



2019.05.28

サンフレッチェ広島は若返った。
平均約30歳のレッズとは対照的


開幕から9試合負けなしと躍進を遂げ、その後もコンスタントに勝点を積み重ねて、一時は2位に10ポイント以上の差をつけて優勝街道を独走していた。ところが、シーズン終盤に突如失速。残り9試合で2分7敗という惨憺(さんたん)たる成績に終わり、川崎フロンターレに逆転優勝を許してしまった。

 昨季、サンフレッチェ広島に訪れた悲劇である――。

浦和戦で3得点に絡む大活躍を見せた森島司(右) 失速の原因は、得点力不足にあったことは否定できない。9試合でわずか6得点しか奪えない攻撃面のパワーダウンこそが、昨季終盤の広島の大きな課題となっていた。

 就任2年目を迎えた城福浩監督のもと、今季の広島はその課題を修正しようと、システムを4-4-2から3-4-2-1へと変更。守備ブロックを構築しながら、ポゼッションの向上を目的とした変化であり、これは広島が3度の優勝を成し遂げた時期にも採用されていた布陣である。

 原点回帰とも言えるフォーメーション変更は、開幕から奏功していたように見えた。開幕2試合の清水エスパルス戦とジュビロ磐田戦は勝ち切れなかったが、第3節から怒濤の5連勝を達成。7試合負けなしで、失点はわずかに3つのみ。昨季と同様に、スタートダッシュに成功した。

 ただ、昨季を上回る強固な守備組織を備えた一方で、ポゼッションの向上という大テーマをクリアできていなかった。第8節にFC東京との首位攻防戦に敗れると、そこからまさかの5連敗。この間わずかに1得点という貧打が浮き彫りとなり、昨季と同様の停滞感がこのチームに漂い始めていた。

 そんななかで迎えた、第13節の浦和レッズ戦。このまま、ずるずると順位を下げてしまうのか。それとも上位に踏みとどまり、再浮上のきっかけを見出すことができるのか。広島にとって、まさに正念場の一戦と言えた。

 結論から言えば、広島は4-0と浦和を一蹴し、危機的状況を乗り越えた。いや、そもそも昨季のような危機的状況など、今季のこのチームにはなかったのではないか。
試合は開始早々のMF森島司の一撃を皮切りに、怒濤のゴールラッシュを展開。実に4ゴールを奪っての快勝劇である。5試合で1得点の決定力不足はどこへやら。その要因のひとつに、選手起用が挙げられるだろう。

「5連敗の最初の頃とは、メンバーが代わっている。そういうなかで、今日に関しては代わった選手の特長が出た試合になった」

 そう語るのは、ボランチを務める川辺駿だ。そして「特長が出た」選手とは、先制点を奪った森島である。

 4年目を迎える22歳のアタッカーは、これが今季初スタメン。待望のJ1初ゴールとなる先制点で勢いに乗ると、25分にはCKからFWドウグラス・ヴィエイラのゴールをアシスト。さらに、63分には絶妙なスルーパスでMFハイネルのゴールもお膳立てし、実に3得点に絡む活躍を見せたのだ。

「今日はいいプレーができました。スペースがあったので、自分の持ち味を出せました」

 殊勲の森島は笑顔で振り返ったが、そのプレーの特長は鋭いドリブルにある。

 スペースがあれば果敢に仕掛け、相手の守備ブロックに風穴を開けていく。その積極性はリスクと表裏一体であり、失敗すればカウンターの温床になりかねない。したがって、リスク管理を徹底するこれまでの広島では、なかなかお目にかかれなかったプレーである。

 しかし、リスクを負わなければ、ゴールを奪うことは難しい。大胆不敵な森島のプレーこそが、広島の停滞感を振り払う要因となったことは間違いない。

 もっとも、5連敗中の広島と、この日の広島の戦いぶりに、大きな変化があったわけではない。内容は決して悪くなく、あと一歩という戦いが続いていたからだ。そのあと一歩を埋めたのが森島であり、ちょっとしたきっかけで復調できる要素はすでに備わっていたのだ。

 危機的状況ではなかったことは、選手のコメントからもうかがえる。

「去年の終盤は、ゲームをコントロールすることができなかった。今季は5連敗したけど、ゲームをコントロールしたなかで、点が獲り切れていない状況だった。そういう意味では、敗戦後の感覚は、去年とはまったく違うかなと思います」(川辺)
指揮官も、連敗中の戦いをネガティブに捉えていたわけではなかった。

「我々の直近5試合は、自分たちの手応えと勝ち点が、どうしても一致しなかった。受け入れるのが非常に難しい、ここ5試合でした」

 何もできずに失速した昨季終盤の苦境と、手応えを掴みながらも結果がついてこなかった今季の5連敗。結果は同じように見えて、その中身はまるで異なる。その意味で、今季の広島は危機的状況に陥っていたわけではなかった。

 昨季との違いをさらに紐解けば、「若返り」というキーワードが挙げられる。森島だけでなく、日本代表に選ばれたGK大迫敬介とMF松本泰志、さらにはU-20ワールドカップに参戦中のMF東俊希、大卒ルーキーのDF荒木隼人ら、20歳前後の若手たちが主力として試合に絡んでいる。

 それには、ACLでの好結果も無視できない。広島はこのアジアの戦いで若手を積極的に起用し、グループステージの首位通過を成し遂げた。そのなかでアピールに成功した森島や荒木が、リーグ戦のメンバーに食い込んできている。

「ACLは、リーグ戦とはメンバーを変えて臨んでいました。ただ、ACLでがんばった選手は必ずリーグ戦のメンバーに割り込んでくると信じてやってきた。今日の彼(森島)の活躍は、ACLのメンバーに非常に多くの刺激を与えたと思います。この競争こそがチームの生命線なので、シーズンの中盤で強固なチームを作るためにも、彼の活躍はひとつの大きなトリガーになる」

 指揮官が言うように、今季の広島には絶対的なレギュラーが存在しない分、正当な競争が生まれており、若手が成長できる環境が整っているのだ。

 ボランチの川辺や、この日はメンバーから外れたMF野津田岳人も、20代前半のタレントだ。ここ数年、世代交代という難題を突きつけられてきた広島だが、ようやくそのテーマがいい形で現実のものとなっている。

 平均年齢30歳近い固定メンバーでACLとリーグ戦との両立に挑み、季節外れの暑さのなかで苦しんだ浦和のパフォーマンスとは、あまりにも対照的。3度の優勝を成し遂げたメンバーは少なくなったが、新たな時代を築こうとする若手が自らの存在を主張し、躍動する――。現在のサンフレッチェ広島の理想的な状況に、大きな希望を感じとった。

広島の城福監督が『ターンオーバー批判』に言及。「その競争が生命線」

実質中1日で抜擢の森島司が圧巻の活躍、荒木隼人も健闘。

[J1 13節] 浦和 0-4 広島/2019年5月26日/埼玉スタジアム2〇〇2
 サンフレッチェ広島の森島司がアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のメルボルン・ビクトリー戦(〇3-1)のオーストラリア遠征から中3日で26日の浦和レッズ戦に先発し、1得点1アシスト、さらにハイネルの3点目につながるスルーパスも放つ圧巻の活躍を見せた。
 森島とともに荒木隼人の健闘も光った。メルボルンからの帰国、それに広島から浦和への移動で、実質的に”中1日”でこの一戦に先発フル出場し、快勝をもたらした。
広島の城福浩監督は試合後の記者会見で、「ACLとリーグ戦で多くのメンバーを代えて臨むことに、我々はずっとフォーカスされてきたが」と、どこからともなく耳に入ってきた『ターンオーバー批判』に言及。しかし、そこで生まれるポジションを巡る競争こそが「このチームの生命線」だと強調した。
「ACLとリーグ戦で多くのメンバーを代えて臨んできましたが、我々はそこにずっとフォーカスされてきました。ただ、ACLで頑張った選手が必ずリーグ戦に必ず割り込んでくると信じてやってきました」
 そのうえで森島が今回見せた活躍の意義を強調した。
「今日の彼(森島)の活躍はACLを戦ってきたメンバーに、多くの刺激を与えたと思います。その競争こそがチームの生命線。シーズン終盤に向けて強固なチームを作るため、彼の活躍は一つのトリガーになると思っています」
 首位を独走しながらの昨季終盤の失速。なぜ起きたのかを指揮官は自問自答し、今季、成長や進化を促すチーム作りにあくまで軸足を置き、「我慢」と「大胆」その両方の采配を使い分けてきた。
最近のリーグ5連敗について、「対浦和という以上に、『なぜ直前の5試合の内容で勝点ゼロだったのか』に私はずっと思考を集中してきた」という。
「その克服が浦和対策になり、この先のスタイルにつながると考えました。ただ『ペナルティエリアの手前までは行くんだけども』というエクスキューズはなしにしました。エリアの中にいかにオン・ザ・ボールとオフ・ザ・ボールで、人数をかけて、リスクを冒して入っていくか。もちろん浦和の2トップの強力さやウイングバックの特長などいろんなものを頭に入れて臨みましたが、今日の最大のテーマは浦和対策ではなかった」
 6勝2分5敗(16得点・9失点)と白星先行に戻した。ここで踏ん張り、もう一度上昇気流に乗れるか。
 広島にとって次節、再びアウェーで迎える北海道コンサドーレ札幌戦(6月1日14:00)は、夏の反抗への大切な一戦になる。
文:サカノワ編集グループ



[MIXゾーン]広島の期待若手MF松本泰志が明かしたコパ・アメリカへの思い


2019年05月26日(日) 23時00分配信


コパ・アメリカ、そして東京五輪で活躍が期待される松本 photo/Getty Images

A代表初選出で「緊張感」を持って臨んだ浦和戦
サンフレッチェ広島は26日、明治安田生命J1リーグ第13節で、浦和レッズと対戦。アウェイでの戦いながら前後半に2点ずつを奪い、4-0の快勝を収めた。この結果、リーグ戦で6試合ぶりの白星を手にし、7位に順位を押し上げている。

先日、JFA(日本サッカー協会)から発表されたコパ・アメリカへ臨む日本代表メンバーに選ばれ、A代表に初めて名を連ねることとなった20歳の広島MF松本泰志。浦和戦でフル出場を果たすと、ボランチのポジションから果敢に攻撃参加するなど、存在感を発揮して勝利に貢献している。そんな期待の若手MFが、試合後のインタビューに応じた。

まず、試合を「チームとしてやるべきことが各々できていて、連敗が続いていた中でのこの勝利はデカかったと思います。今まではすごく(ボランチとして)バランスをとっていたんですけど、今日はうまいこと(川辺)駿くんがバランスをとってくれて、僕が攻撃に出る機会を増やしてくれました。そこは駿くんに感謝しています」と振り返った。そして、この試合ではドリブルやカットインで仕掛ける場面も多々見られたが、そのことについても「そうですね。あんなにドリブルをしたのも高校以来なんで(笑)。まあよかったかなと思います」とコメントしている。

これまでリーグ戦では控えだった選手が結果を残すなど、素晴らしい競争心やポジション争いが生まれている広島。松本は「控えの選手も本当にすごくいい選手ばかりですし、一日一日、一試合一試合が気を抜けない。そういう面では毎日刺激になっています。ただ、自分が良いパフォーマンスをすれば変わることはないし、勝利すれば変わることはないと思うので、このまま勝ち続けられればなと思います」や「このチームはACLとリーグ戦で(メンバーを入れ替えて)切磋琢磨していて、チームとしていい状況になっています。このまま続けていけば、チームはもっといい方向へ向かっていくんじゃないかなと思います」と明かした。

最後にコパ・アメリカへの思いを「選ばれた時は素直に嬉しかったですし、代表を背負うからには今日の試合も結構緊張感はありました。でも行くからにはやっぱりしっかり自分らしく、いいプレイを出したいですし、そこでできなきゃ話にならない。(南米の選手は)身体的な部分もすごいと思いますし、スピーディな攻撃とかもすごいと思う。そこに負けないように運動量だったり、守備だったりを粘り強くやって、個人としても攻撃の起点とかになれればなと思います」と語った松本。南米のA代表選手たちを相手にどれだけやれるか見ものだ。今後の活躍にも注目が集まる。

【GKストーリー】大迫敬介と若原智哉。19歳の新世代守護神がかわした熱いエール

「おめでとう」、「智哉ならできるぞ」。日本代表&U-20日本代表――それぞれのステージで。

[J1 13節] 浦和 0-4 広島/2019年5月26日/埼玉スタジアム2〇〇2
 日本代表選出、おめでとう――! 大迫敬介(サンフレッチェ広島)のキリンチャレンジカップでのA代表入りが発表されると、本人のもとにポーランドでU-20ワールドカップ(W杯)の戦いを控えたU-20日本代表の若原智哉(京都サンガ)から連絡が入った。
 二人は1999年生まれの同い年。各年代の日本代表で切磋琢磨し合ってきた間柄だ。
 ただ約半年前、インドネシアで開催されたU-19アジア選手権で、大迫と若原は、一つ年下でありU-17W杯で活躍した谷晃生(ガンバ大阪)にレギュラーポジションを奪われていた。
 谷が重要な3試合でゴールマウスを守ってU-20W杯の出場権獲得に貢献。大迫と若原はターンオーバーで1試合ずつ戦ったのみだった。
 しかし、谷は今年2月、左肩関節前方脱臼を負ってしまう。そこから何とか復帰を遂げてきたものの、4月下旬に再び左肩を脱臼……。U-20W杯には間に合わなかった。
 その間に、大迫は広島でレギュラーポジションを掴み、そして今回キリンチャレンジカップとコパ・アメリカで日本代表入りを果たした。
 一方、若原は昨季J2でリーグ18試合戦ったものの、今季は一度もベンチ入りさえできずにいた。ただ、だからこそ必要とされる場、U-20日本代表での戦いに懸けていた。
 大迫はエクアドル戦を控えた若原と電話で話したという。すると若原から「実はすごく緊張しているよ」と胸のうちを明かされ、「智哉ならできるぞ!」と励ましたそうだ。U-20W杯の舞台に立つ。ある意味、一緒に目指してきた一つの大切な通過点。大迫にとって、他人事ではなかった。
 そしてU-20W杯の日本対エクアドル戦。日本がオウンゴールで失点を喫し混乱をきたしていた51分、ハンドのファウルでPKを与えてしまう。決まれば2点差になる――。
 そのピンチで、若原は左に飛んで、エクアドルのすべてのセットプレーを担っていた10番のジョルダン・レサバラのキックを止める。これまでのGK人生の詰まっていたと言っても過言ではないビッグセーブ。
 それまで自信満々にプレーしていた相手のキーマンは、そのキック失敗により、明らかにリズムを狂わせた。そして日本は息を吹き返し、山田康太が同点ゴールを決め、試合終盤も畳みかけた。
 若原のビッグプレーが悪い流れを断ち、日本に勢いをもたらした。
「あのPKストップは、本当に刺激になりました」
 大迫は自分のことのようにその若原のビッグプレーを喜んだ。
 5月26日。まず大迫がJリーグ13節のピッチに立った。そして浦和レッズを無失点に抑え、チームに4-0の快勝を呼び込んだ。
「(日本代表に選ばれ注目されるなか)いい形で代表活動を迎えたいと思っていたので、そうしたなかで今回無失点に抑えられたことは自信につながります。(アウェーの雰囲気に緊張は?)全然しなかったです。どちらかというと、こうしたアウェーの雰囲気は好きです。後ろに(浦和)サポーターがいることを、むしろ楽しみながらプレーできました」
 性格は温厚で優しそうだが、なかなか神経は図太い。
 そして試合後にはサポーターからの寄せ書きの入った日の丸が贈られ、改めて、日本代表選出の”重み”を感じ取っていた。
「苦しい時も、良い時もサポートしてくれる皆さんに、今日の勝利を届けられて嬉しいです。でも、まだまだです。厳しい戦いが続くので、一緒に戦っていきたい。この勝ちを無駄にせず、次につなげていきたいです」
 そのように広島の新守護神は気持ちを引き締めていた。
 そしてこのあと、日本時間の午後10時30分から、今度はポーランドで、U-20日本代表がU-20メキシコ代表と対戦する。中南米の強豪との楽しみな一戦。日本が勝てば、決勝トーナメント進出に大きく近づく。
 大迫が先に結果を残し、若原につないだ。カテゴリーも、国も異なる。しかし、二人はつながっている。
「(エクアドル戦前に)電話で声を掛け合ったあと、あのPKのセーブは、とても嬉しかったですし、すごく刺激になりました。智哉と今そういう良い関係を築けています」
 大迫は少し誇らしく言った。
 大迫敬介と若原智哉。10代の二人のゴールキーパーが火花を散らし、それぞれを高め合っている。これから、さらに”熱い”季節を迎える。



















































昨年10月、U-19アジア選手権に臨んだU-19日本代表での(左から)谷晃生、大迫敬介、若原智哉。(C)SAKANOWA

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI
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